評価結果

標準の評価

基本情報

【事業所名称】

みのり舎

【サービス種別】

多機能型事業所

自立訓練(生活訓練)
就労継続支援B型

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1)メンバーの自立生活における自信を回復する。
2)メンバーの地域生活における、支え合いの支援を行う。
3)個人の尊重と、一人一人の希望を実現する。
4)法人内で唯一の障害者施設として、作業指導のノウハウ等、独自の取組を他施設等にシェアする。
5)指定特定相談事業においても、地域への貢献度向上を図る。

職員に求めている人材像や役割

①メンバーの自立性や、社会性回復に必要なサービス水準の向上を目指し、社会貢献に対する使命感をもって仕事を遂行する。
②利用者が健全な人間関係を結び、生き生きとした地域生活が実現できるように支援を行う。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

①社会福祉施設職員としての自覚を持ち、利用者支援に必要な知識、技術、倫理等について、絶えず自己研鑽してほしい。
②職員が社会の中で経験として培ってきたことを活用し、利用者の生活向上に貢献してほしい。

全体の評価講評

特によいと思う点

利用者から寄せられるさまざまなニーズに対して、当事業所で調べられる行政や民間サービスの情報を利用者に伝えている。スマートフォンを所持している方で電話のかけ方・受け方を知らない利用者には、ボランティア講師の協力を得て指導した。地震等の災害時のときにどのように連絡をするのかも含めて、個別にアドバイスをしている。その他、社会福祉協議会が行っている金銭管理の支援、自費による片付けサービスなど、必要に応じて社会資源につないでいる。また、高齢の利用者も多いため、区の高齢者支援課や介護保険のサービスにつなげることもある。

職員会議では活発な意見交換がおこなわれている。また、行事、避難訓練、感染対策、作業内容等、さまざまな内容をテーマをもとに職員間で協議している。現在、力を入れて取り組んでいる自主製作品販売の検討では、〔利用者の自主性を育てるため、グループを分けて作業に取り組んでもらったらどうか〕など、利用者本位の提案が活発にされている。職員アンケートにも事業所の良い点に「職員皆で解決策を考えている」「風通しの良い職場環境」などのコメントが寄せられた。

自立した生活を送る上で、一人ひとりの利用者が抱えている課題や不安はさまざまである。精神疾患を抱えている方も少なくなく、利用者との個別対応の時間を設け、丁寧に向き合っている。話をする中で、本人がどうしたいのかが分かることが多く、特にテーマを設けずただ話をすることも大切にしている。本人が自分の気持ちを声に出すことで、気持ちが落ち着き、前向きになることも多い。また、利用者同士で話をすることがうまくいくケース、職員と利用者だけで話す方が良いケースがあるため、本人に適した自己表現の場が持てるよう働きかけている。

さらなる改善が望まれる点

自立訓練事業の利用者は訪問調査時点で2名であった。コロナ禍の収束が見えない状況であるため、安全な環境でサービスを実施することを第一とし、前年度は通所者増を慎重におこなった。緊急事態宣言の際にはさらに通所者数を限定して運営を継続した。持続可能な経営に向けて、安定的に通所者数を確保できるよう当事業所の広報活動のさらなる工夫を期待する。

利用者のほとんどが独居であり、近年は感染症や地震・水害などの自然災害が多い。そのため、利用者が自宅で体調不良になったときにどうすればよいのか、被災した場合に自分自身をどう守ればよいのかが課題となっている。避難訓練は事業所としても実施しているが、それよりも自宅で被災することになった場合が課題である。現在は、近くの小学校に避難するように利用者に伝えているが、自宅で被災した際の対応について、利用者への学習会の提供を期待する。

受注作業が減少する中、自主製品づくりに取り組んでいる。今年度は利用者の意向に合わせて絵を描く活動を取り入れており、作品展にも出展した。事業所は、今後の展開として利用者が描いた絵やイラストを、マグカップやポストカードにして販売しようと考えている。絵を描いて展示することだけでなく、わずかでも収入になることで利用者の意欲向上につながると思われる。そのための設備の準備、補助金の利用なども視野に入れていることから、現在の表現活動が今後の幅広い展開につながることを期待したい。

事業者が特に力を入れている取り組み

作業室が利用者で密になることから、午前と午後の入れ替え制にし、座席を減らし、運営継続している。最大で午前午後12名である。1日作業をしていた利用者もいたが理解を促し、日数を確保して時間数を減らすことで調整を図った。緊急事態宣言の際には、さらに利用者数を減らして6名ずつの通所とし、在宅での作業に切り替えた。令和3年1月にコロナウィルスに感染した利用者がいたが、これらの三密を回避する対策を講じていたため、利用者全員が濃厚接触者にはならず、他者への感染を防ぐことができた。

作業は苦手だが絵が好きという利用者がいたことから、今年度より活動内容に絵画制作を取り入れた。みのり舎アーリュブリュットプロジェクト(正規の芸術教育を受けていない人たちによる自由な表現活動)の第一弾として、新宿の障害者作品展に出品した。本人と職員とで一緒に展覧会を見に行った際には、自分が描いた作品を他者が見学している様子を、嬉しそうに見ている利用者の姿があった。絵を描くことを通じて前向きな気持ちになり、コミュニケーションも活発化している。

専門的な研修を職員が受講したうえで、自主製作品づくりに本格的に着手した。着物や生地などの寄付品を生かして商品を作り、今年度のコンテストに出品したあずま袋が受賞した。商品の物の価値を上げてフェアトレード(正当な対価)を目指し、同情的な意識で購入してもらうのではなく、不特定多数の一般の方々への販売を目指している。今後、全国の障害者が作成した商品を適正価格で販売している地域の店舗に商品を置き、ネット販売も開始予定となっている。今年度始まったばかりの活動であり、今後の展開が期待される。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:利用者総数26名を対象とした。就労継続支援B型:24名 自立訓練(生活訓練):2名
  • 調査方法:アンケート方式  
    アンケート方式で実施した。調査票を施設に送付し、職員から利用者一人ひとりに配布していただき、同封の返信用封筒を使って、弊機関へ投函していただいた。
  • 有効回答者数/利用者総数:22/26(回答率 84.6% ) サービス毎の利用者総数
      利用者総数 共通評価項目による
    調査対象者数
    共通評価項目による
    調査の有効回答者数
    利用者総数に対する
    回答者割合
    自立訓練(生活訓練) 2人 2人 1人 50.0%
    就労継続支援B型 24人 24人 21人 87.5%

・回答者の属性は次の通りである。年齢:40歳代2名、50歳代14名、60歳以上6名。性別:男性19名、女性3名。
・総合的な感想では、「大変満足」6名(27%)、「満足」11名(50%)、「どちらともいえない」3名(14%)、「不満」2名(9%)であった。「大変満足」「満足」と返答した方々は回答者の77%で、当事業所のサービスに関して概ね満足を得ている。
・回答者の80%が「はい」と返答し、特に満足度が高かった設問は、「困ったときの支援」「清掃、整理整頓」「緊急時の対応」「プライバシー保護」「サービス内容や計画の説明」であった。
・自由コメントでは「職員さんが困ったことや悩みごとを聞いてくれるのでありがたいです」「職員さんは、私にとって大切な人たちです。一番信頼できる人たちです」「みのり舎で作業したりしてるのが楽しい」などのコメントが寄せられた。

アンケート結果

4~17は選択式の質問のため、該当項目のみ掲載しています。

1.利用者は困ったときに支援を受けているか

はい 18名 (82%)
どちらともいえない 4名 (18%)

「はい」と返答した方々は回答者の82%であり、困ったときの支援について高い満足を得ている。

2.事業所の設備は安心して使えるか

はい 17名 (77%)
どちらともいえない 4名 (18%)
無回答・非該当 1名 (5%)

「はい」と返答した方々は回答者の77%であり、事業所の設備に関して概ね満足を得ている。

3.利用者同士の交流など、仲間との関わりは楽しいか

はい 11名 (50%)
どちらともいえない 8名 (36%)
いいえ 3名 (14%)

「はい」と返答した方々は回答者の50%、「どちらともいえない」36%、「いいえ」14%であった。

6.【自立訓練(生活訓練)】
事業所での活動が生活する力の向上に役立っているか

    利用者調査の有効回答者数が3未満でしたので、プライバシーの保護により、回答内訳は表示されません。

16.【就労継続支援B型】
事業所での活動が働くうえでの知識の習得や能力の向上に役立っているか

はい 13名 (62%)
どちらともいえない 6名 (29%)
いいえ 1名 (5%)
無回答・非該当 1名 (5%)

「はい」と返答した方々は回答者の62%、「どちらともいえない」28%、「いいえ」5%、非該当5%であった。

17.【就労継続支援B型】
工賃等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか

はい 17名 (81%)
どちらともいえない 2名 (10%)
いいえ 1名 (5%)
無回答・非該当 1名 (5%)

「はい」と返答した方々は回答者の81%であり、工賃の説明に関して高い満足を得ている。

18.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 19名 (86%)
いいえ 2名 (9%)
無回答・非該当 1名 (5%)

「はい」と返答した方々は回答者の86%であり、事業所内の清掃、整理整頓に関して高い満足を得ている。

19.職員の接遇・態度は適切か

はい 17名 (77%)
どちらともいえない 3名 (14%)
いいえ 1名 (5%)
無回答・非該当 1名 (5%)

「はい」と返答した方々は回答者の77%であり、職員の接遇・態度に関して概ね満足を得ている。

20.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 19名 (86%)
どちらともいえない 1名 (5%)
いいえ 1名 (5%)
無回答・非該当 1名 (5%)

「はい」と返答した方々は回答者の86%であり、緊急時の対応に関して高い満足を得ている。

21.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 13名 (59%)
どちらともいえない 4名 (18%)
いいえ 2名 (9%)
無回答・非該当 3名 (14%)

「はい」と返答した方々は回答者の59%、「どちらともいえない」18%、「いいえ」9%、「わからない」14%であった。

22.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか

はい 16名 (73%)
どちらともいえない 3名 (14%)
いいえ 2名 (9%)
無回答・非該当 1名 (5%)

「はい」と返答した方々は回答者の73%であり、利用者の気持ちの尊重に関して概ね満足を得ている。

23.利用者のプライバシーは守られているか

はい 19名 (86%)
どちらともいえない 2名 (9%)
いいえ 1名 (5%)

「はい」と返答した方々は回答者の86%であり、利用者のプライバシー保護に関して高い満足を得ている。

24.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか

はい 16名 (73%)
どちらともいえない 5名 (23%)
いいえ 1名 (5%)

「はい」と返答した方々は回答者の73%であり、個別計画作成時における要望把握に関して概ね満足を得ている。

25.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 18名 (82%)
どちらともいえない 3名 (14%)
いいえ 1名 (5%)

「はい」と返答した方々は回答者の82%であり、サービス内容や計画の説明に関して高い満足を得ている。

26.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 12名 (55%)
どちらともいえない 9名 (41%)
いいえ 1名 (5%)

「はい」と返答した方々は回答者の55%、「どちらともいえない」40%、「いいえ」5%であった。

27.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 15名 (68%)
どちらともいえない 5名 (23%)
いいえ 1名 (5%)
無回答・非該当 1名 (5%)

「はい」と返答した方々は回答者の68%、「どちらともいえない」22%、「いいえ」5%、非該当5%であった。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
事業計画はわかりやすいよう工夫し、ホームページなどでも周知している

法人の長期計画に基づき年次事業計画を策定しており、職員会議などで事業計画について説明・報告し、職員皆が同じ方向性を持ち、日々の業務をおこなうようにしている。事業計画作成にあたっては、誰が読んでもわかりやすいよう工夫しており、事業計画を法人全体のホームページでも周知している。また、法人・事業所の目標を職員個々の業務目標に落とし込み、組織一丸となって、事業所の目標達成に取り組んでいる。

毎日のミーティングや利用者懇談会で事業所の決定事項を伝えている

契約時、事業所の基本方針について利用者に説明し、その理解浸透を図っている。また、作業室に基本方針をポスター掲示し、利用者への周知を図っている。利用者との毎日のミーティングや利用者懇談会などで、事業所の決定事項について周知している。現在、新型コロナ禍により、午前と午後の入れ替わり制にしており、ミーティングは午前10時と午後1時15分に実施している。同様に利用者懇談会も午前と午後に分けて実施している。

毎朝の引き継ぎなどを通してコロナ禍などの情報を迅速に周知している

「職務分担表」を作成し、職員個々の役割と責任を明確化し、主体的に事業所運営に関われるようにしている。また、重要事項の決定に関しては、決裁規程に基づき、組織としての意思決定のプロセスが確立されている。当事業所の課題については、職員会議や係担当のミーティング、毎朝の引き継ぎなどで討議、決定している。職員会議では、法人の決定事項や法人全体の動向も職員へ周知している。コロナ禍での緊急を要する対応について迅速に周知し、職員間で共通認識を持つことができている。

1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
緊急事態宣言中は、在宅でおこなう作業を提供し、それに応じた工賃も支給した

個別支援計画の作成時、担当利用者が利用者の意向を聴き取り、意向に基づいた計画を策定している。毎日のミーティングや利用者懇談会、各種アンケートで利用者の意向を把握している。また、毎年第三者評価を受けており、その際の利用者調査の結果も運営に活かしている。緊急事態宣言中は、在宅でおこなう作業を提供し、健康確認をおこなった。

業務の進め方や改善について職員間で話し合い、決定している

職員会議などで日々の業務の進め方について意見交換し、決定している。翌日の作業について、作業担当だけの話し合いだけでなく、職員の提案を受け、夕方に職員皆が集まり、翌日の作業の準備や作業分担について話し合い、決定している。事業所が抱える課題について率直に話し合い、必要な改善策について議論し、改善策を講じている。また、職員間で緊密に情報共有し、予定外の事態には臨機応変に対応している。利用者との日常の何気ない会話から意見や要望等を汲み取り、運営に活かしている。

法人の長期計画・人材育成計画を踏まえ、事業所の年度計画等に反映させている

法人全体で事業計画策定・予算編成のスケジュールが決定されており、それに従って年次の事業計画書を作成している。今年度は、9月の所長会で、次年度の事業計画および収支予算編成に関わる方針が出され、それを受けて、地域・施設の現状分析や利用者アンケートの結果なども踏まえて、施設の年次事業計画と収支予算書を策定し、10月に法人本部に提出し、法人本部とのヒアリングを経て、理事会で承認を得るという流れである。計画策定後は、職員会議等で進捗状況を確認し、年度末に活動実績をまとめている。

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  • 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  • 事業所の経営状況を把握・検討している
  • 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
  • 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  • 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
法人内外研修参加後の伝達研修により、利用者対応について研鑽を深めている

法人内外研修に職員を派遣し、福祉従事者として遵守すべき事項や適切な利用者対応について研鑽を深めている。東京都障害者虐待防止・権利擁護研修に参加した職員による研修報告をおこない、職員皆で共有している。また、今年度中に事業所内に虐待防止委員会を設置する予定であることを伝えている。「アドラー心理学からのヒント」「アルコール依存症の理解と対応」「愛着形成とトラウマの視点に基づく支援」などのテーマの研修報告をおこない、職員間で共有し、より良い支援に活かしている。

苦情や意見を誰にも見られず投函しやすいようトイレ内に置いている

契約時の説明やモニタリング面接、利用者懇談会、掲示物などを通して、利用者に事業所内の苦情受付担当者・苦情解決責任者や、行政機関の苦情受付機関について説明している。意見箱をトイレに置き、誰にも見られず、意見や苦情を投函できるようにしている。意見箱を定期的にチェックしているが、訪問調査時点で投函ゼロであった。当事業所は一般住民が居住するビルの中にあるが、近隣住民も含めビル内の住民から一切苦情は寄せられていない。利用者家族の苦情には個別に対応し、事実確認し、本人にフィードバックしている。

新宿区公園サポーター活動に登録し、地域の美化に貢献している

地域の障害分野の事業所連絡会に参加し、障害福祉施策への対応について意見交換したり、共同で地域貢献活動をおこなっている。 新宿区公園サポーター活動に登録し、利用者とともに区立公園の清掃、除草、花苗の植え替えをおこない、地域の美化に貢献している。緊急事態宣言下で利用者が通所できないときは、職員が水やりをおこない、花の状態を維持した。前年度・今年度、コロナ禍によりボランティア・実習生の受け入れを中止としている。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
  • 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
  • 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  • 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  • ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
  • 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  • 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
年2回、防災訓練を実施し、加えてBCPに基づいた訓練もおこなっている

大規模災害を想定したBCP(事業継続計画)を作成している。みのり舎消防計画に基づき、年2回、防災訓練を実施している。今年度は、コロナ禍により8月は職員のみの自主訓練で災害時誘導・避難経路・一時避難場所・広域避難場所・災害時物品等を確認し、災害時マニュアルを供覧した。12月は利用者も参加しての訓練を実施した。さらに10月に首都直下地震を想定した法人一斉訓練をおこない、災害時対応のBCPの見直しもしている。

感染症に関する事業継続計画(感染BCP)を作成し、日々感染対策を講じている

感染症に関する事業継続計画(感染BCP)を作成している。コロナ対策として、職員の出勤前・出勤時の検温、利用者の来所時・退所時のテーブル・椅子などへの消毒の徹底などに取り組んでいる。喫煙室の利用時間・人数も制限している。感染症および予防に関する情報を随時提供している。他方、事故報告書の作成により、その要因分析と具体的な再発防止策の策定に取り組んでいる。法人全体の施設長会で、各事業所の事故について情報共有しており、当事業所の職員へ周知し、全職員で共有している。また、類似事故がないよう注意喚起している。

「情報セキュリティ基本方針」などに則り、情報を運用管理している

「個人情報保護規則」「個人情報規程」「個人情報取扱要綱」「情報セキュリティ基本方針」などに則り、情報を運用管理している。職員会議で、施設長が鍵や個人情報の取扱いについて注意喚起するなどして日頃から個人情報保護遵守への意識づけを図っている。個人情報保護記録管理台帳を作成しており、施設内の各種文書の利用目的、保管場所、廃棄方法、開示対象の有無などを明らかにし、それに基づき保管・廃棄している。

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
  • 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  • 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  • 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  • リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  • 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  • 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  • 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  • 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  • 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
法人本部において人事評価制度を活用しながら人材マネジメントをおこなっている

法人本部が一括して採用活動をおこなっている。職員には毎年、異動希望調書もとっている。毎年、所長への人員配置に関するヒアリングをおこない、法人本部が職員個々の資格や、本人の希望や保有する資格などを考慮し、適材適所の人員配置をおこなっている。法人全体で人事考課制度を導入し、法人本部において人事評価制度を活用しながら人材マネジメントをおこなっている。今年度、人事評価制度を改定し、人材育成の充実を図っている。

職員の研修参加への意欲が高く、専門性向上のための自己研鑽を積極的におこなっている

職員個々の研修計画表を作成しており、計画的に研修派遣できるようにしている。同計画表には、本人の希望や上司の育成計画を明記し、計画的に職員個々の能力向上につなげている。研修受講後は、職員会議で報告し、職員間で知識・技術(ノウハウ)を共有している。今年度は、「非対面による相談の実施」「ひきこもり状態にある方の支援」など、実際の支援に役立つテーマの研修に参加している。職員の研修参加への意欲は高く、専門性向上のための自己研鑽を積極的におこなっている。

希望休を取れるよう配慮したり、特別休暇や時差出勤なども整え、健康管理に努めている

希望休を取れるよう配慮しており、有給休暇の取得率が以前に比べて高くなっている。コロナ対策として、時差出勤やワクチン接種に伴い特別休暇を取れるようにしている。今年度、ストレスチェックも実施し、高ストレスの人は産業医に相談できる体制を整えている。ハラスメント研修も法人主催でおこない、ハラスメントがない職場環境づくりに努めている。各種議事録を確認すると、職員間で自由な意見交換をおこなっており、風通しの良い職場環境であることがうかがわれる。

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
  • 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  • 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
  • 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  • 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  • 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  • 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

請負い作業の依頼が減少する中で、「自主製作品の導入」を前年度の重要課題とした。内職作業の一環として、ブックカバー、マスクケースなどのミシンを使用した布製品を作成し、店舗で販売することができた。コロナ禍で販売する機会は限られたが、売り上げを出すことはできた。元々裁縫を得意とする利用者がいたわけではないが、利用者と職員皆でミシン使いや布切りなどを体験しながら学んでいった。男性利用者もミシンの使い方を教えたら嫌がることはなく取り組むことができた。ミシンが苦手な人は糸きりをするなど、分担しながら皆でつくっている。次年度も、継続し、平均工賃額の上昇のため、既存の自主製品の改善、新商品の開発、販売場所の開拓で販売額の向上を目指すことにしている。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

就労継続支援B型事業は、利用者の能力と適正に合った作業を開拓することの取り組みの一つとして自主製作品の導入を図った。マスクケースやブックカバーなどの布製品を作成・販売した。今年の目標は1万円台にのせたいと考え、布作品の種類を増やし、新たな販売先も開発している。今年度は、自主製品の種類が増えている。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

平成26度をピークに利用者数が減少しているため、通所者数の増加と収支改善に取り組んだ。コロナ禍の緊急事態宣言下で見学対応を縮小していたが、検温・アルコール消毒、マスク着用、ソーシャルディスタンスの確保、衝立を使っての説明などの感染対策を十全におこない、法人内更生施設や保健センターからの見学者を受け入れ、前年度の見学者は約20名に上った。その中、利用に結びついた方は5名でであった。他方、保健センターなどの関係機関を訪問し、PR活動することを考えていたが、コロナ禍となり訪問を控えた。コロナ禍の収束が見えない状況であるため、安全な環境でサービスを実施することを第一とし、通所者増は慎重におこなうこととした。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

前年度は見学対応を縮小したが、これまで地元関係機関との連携を密に図ってきたため、保健センター・区障害福祉課などからの見学依頼があり、契約につながったケースもあった。また、更生施設退所者・通所事業修了者の地域での日中活動先としての見学依頼から契約に契約に至ったケースもある。コロナ禍のため、他機関へのPR活動の実施を控えた。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
ホームページや見学を通じて、事業所の情報を関係機関に伝えている

法人のホームページでは、当事業所の利用目的や利用に至るまでの流れを説明している。事業報告書・事業計画書も公開しており、事業所の現状を情報提供し、運営の透明性を図っている。当事業所のお知らせのページでは、近況報告、自主製作品の紹介、みのりやん通信(広報紙)を写真付きで掲載しており、事業所の雰囲気を伝えている。また、施設見学は、適時、要望に応じて対応している。

新たに2種類のパンフレットを作成し、利用方法や自主制作品を紹介している

今年度新たにパンフレットを作成し、見学者に配布している。パンフレットにはサービス利用までの流れ、各事業の目的と活動、プログラム内容、アクセスマップなどを載せている。また、「オリジナル商品のご案内」というパンフレットを作成し、障害者による自由な発想のアートに取り組んでいることを伝えている。ホームページには、前年度より製作を開始した文庫本カバー、あずま袋、カードケース、マスクケースなどの自主作品の特徴や写真、価格を掲載している。

見学の際には、作業内容や工賃・当事業所の利用者層等について説明をしている

見学案内時には作業内容や工賃について説明すると共に、男性利用者が多いこと、利用者の平均年齢が高いことなど事業所の特徴について伝えている。また、実際に事業所内を案内することで、その雰囲気を感じてもらい、作業の特徴を伝えている。利用開始にあたり、自治体の障害者福祉課や保健センターに相談し、障害福祉サービス受給者証の発行について確認している。見学時は可能な限り支援関係者も同行してもらうようにしている。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
10回前後の体験利用を通じて雰囲気を理解してもらい、契約手続きへと移っている

見学案内後、約10回程度の体験をしてもらい、時間をかけて事業所のサービス内容や雰囲気を理解してもらい、利用者の通所への意思を確認したうえで契約の手続きに進んでいる。時間をかけて契約・利用にすすむため、正式に契約をした後は、他利用者との関係構築も円滑にすすむことが多い。中には、体験途中で終了する方もいる。利用開始時に契約書・重要事項説明書・各種同意書などについて利用者に説明し、同意のうえ署名捺印をもらっている。

家族からの情報は殆ど得られないため、本人や関係機関から情報を得るようにしている

何らかの精神障害を抱えている利用者が多く、知的障害を合併している方もいる。身体障害の方は若干名であり、内部障害であるため、車いすなどの福祉用具を必要とする方はいない。更生施設を退所し、地域移管を実現して、当事業所を利用開始する方も多い。生活保護を受給し、独居生活をしている方が殆どであり、家族からの情報は殆ど得られない。本人からの情報や日々の観察や関わりから得られる情報、ケースワーカーや主治医、入所していた更生施設等からの情報を収集し、支援内容に生かしている。

利用終了時にはいつでも相談可能であることを伝え、安心感を得てもらうよう努めている

利用開始当初は不安感やストレスを抱えることも多い。そのため、体験利用時から利用者の特性やニーズを捉え、他の利用者との関係をつないだり、こまめに声をかけたりすることで、徐々に当事業所の雰囲気や人間関係に馴染めるよう配慮している。前年度の利用終了者数は4名であった。終了理由はデイケアへの通所、就労移行支援事業所への通所、就労である。自立訓練事業では併設の就労継続支援B型へ移行した方もいる。利用終了後も本人からの相談にはいつでも応じることを伝え、不安なく次のステップへ移行できるようにしている。

1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
  • サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
  • サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
  • サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
事業所独自のアセスメントシートを用いて、利用者が抱えている課題を明確にしている

事業所独自のアセスメントシートには〔健康状態〕〔金銭管理状態〕〔身辺衛生状態〕〔対人状態〕などの10項目に対し、本人からの情報、職員および関係機関の所見を記録し、課題を抽出している。例えば、「季節にそぐわない衣服の着用」が課題となった場合には「気温と服装調節」について学習できるよう訓練プログラムを組み立てている。また、その人の趣味や興味を記載する欄があり、お菓子作り・スポーツ観戦などの趣味嗜好を把握することで、本人に適したプログラムを提供できるようにしている。

本人の意向に基づいた個別支援計画書を作成し、内容に合意の上で署名をもらっている

職員は一人あたり7~8件のケースを担当している。個別支援計画書は、利用者とよく話し合い、ニーズを掘り起こしたうえで作成および見直しをしている。作成した計画書の内容は本人に確認してもらい、署名をもらっている。計画書には、本人の意向やニーズに基づいて具体的な到達目標を設定し、短期目標および支援内容を記載している。担当するサービス提供機関の欄には、高齢者相談センターの担当者やかかりつけ病院の主治医の名前を記載することで、関係する援助者を明確にしている。

朝のミーティング・業務日誌・職員会議等で、利用者の情報を職員間で共有している

書面や日々のミーティング・会議を通じて、職員間で情報共有を実施している。毎朝8時40分から朝のミーティングを実施し、当日の予定の確認、利用者・職員の動き、利用者に関する引き継ぎ事項などを職員間で共有している。また、利用者の状況変化や作業内容などは、業務日誌に記入し、プリントアウトして全職員が確認できるようにしている。職員会議(月1回)では、個々の職員が課題と思っていることを検討したり、研修の報告、行事の打ち合わせ、作業内容の打ち合わせ、利用者の個別の情報や支援情報の共有などをおこなっている。

1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
  • 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
  • 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
  • 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  • 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
  • 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援計画等に基づいて、利用者の望む自立した生活を送れるよう支援を行っている
  • 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
  • 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
  • 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
  • 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
【講評】
モニタリングをおこない、短期目標に対する達成状況や達成されない原因分析をしている

個別支援計画書作成後、生活訓練事業は3か月毎、就労継続支援B型事業所は6か月毎にモニタリング(中間評価)をおこなっている。設定した短期目標に対する達成状況の評価、目標に対する充足度、達成されない原因の分析、今後の対応(支援内容・方法の変更)についてまとめている。また、ケース記録には、利用者への具体的な支援内容や状況変化・意向・相談内容などを記録し、施設長が確認・決済する仕組みとなっている。本人の状況に変化があったり、新しいサービスの導入、利用日の変更等があった場合には、随時計画を見直ししている。

更生施設退所後の利用者が多く、担当ケースワーカーと連携しながら支援している

更生施設からアパート転宅するタイミングで利用を開始する方、アパート転宅後しばらくして居場所を求めて利用開始する方などである。そのため、ほとんどの利用者が生活保護受給者であり、福祉事務所の担当ケースワーカーと連携しながら支援している。お金の使い方やゴミの出し方など、生活面で困っていることがあれば職員がアドバイスをしたり、必要に応じて担当ケースワーカーと情報共有し、対応している。利用者一人ひとりのニーズを把握したうえで、必要な情報を提供できるよう努めている。

性格や障害特性に配慮してコミュニケーションを図り、他者との交流の機会を作っている

利用者一人ひとりの障害特性はさまざまであるため、個々の特徴を捉えながらコミュニケーションを図っている。弱視で目が悪い方には、職員が文書を読み上げ、ゆっくり時間をかけて説明している。利用者間でトラブルになることもあるが、職員が間に入ったり注意をしたりしている。他利用者の悪口を言っている場合には、その場で注意している。利用者同士が交流する場として季節に合わせた行事があり、12月にはクリスマス会を企画している。三密を回避するため、3回に分けて飲食なしで実施予定である。

2.利用者が主体性を持って、充実した時間を過ごせる場になるような取り組みを行っている
  • 利用者一人ひとりの意向をもとに、その人らしさが発揮できる場を用意している
  • 事業所内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
  • 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
  • 【食事の提供を行っている事業所のみ】
    利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している
【講評】
活動の幅を広げることにより、利用者の主体性や個性を発揮できる場を創出している

利用者が得意とすることやストレングスを把握し、個性を伸ばすことができるよう支援している。体を動かすことが好きな方には、公園などの花の水やりや清掃作業をしてもらっている。同じ内職作業でも作業を分解することで、「ここはできる」という部分を作業してもらっている。今年度からあずま袋やカードケースなどの自主製作品作りや、絵を描いて地域の展覧会に出展するといった活動を開始したことにより、利用者の選択肢の幅が広がり、個性を発揮する機会となっている。

ミーティングや懇談会を通じて、行事や作業・自主製作品への意見を出し合っている

利用者の主体性を尊重し、利用者ミーティングや利用者懇談会の場で意見や要望を出し合い、事業所内の決まりごとやルールを決定している。今年度はコロナウィルスの影響により、懇談会はグループに分かれ、行事や作業の希望、自主製作品のアイデアなどを出してもらっている。喫煙する利用者も多く、コロナウィルスが流行する以前は、喫煙時間を決めて複数人で喫煙している状況であったが、現在は感染対策のため、喫煙時間に融通をもたせ、一人ずつ喫煙するように変更している。

感染症防止のため、利用者が入れ替わるときとサービス終了時には消毒を徹底している

コロナウィルスの影響により、テーブルは2人席から1人席に変更した。2名でテーブルを使用する際には、ビニールの仕切りにより飛沫が飛ばないようにしている。午前午後の利用者の入れ替え時には、テーブルや椅子、ボールペンなどの小物など、利用者が触れたものをアルコール消毒している。利用者同士の会話を控えているため、黙々と作業に打ち込んでいるが、あまりに静かすぎると雰囲気が重くなるため、作業中に音楽を流すようにした。その結果、自宅からCDを持ってくる利用者もおり、好きな音楽を流しながら作業している。

3.利用者が健康を維持できるよう支援を行っている
  • 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
  • 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
  • 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
  • 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
  • 【利用者の薬を預ることのある事業所のみ】
    服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
【講評】
既往歴や現病歴、普段の様子等から健康状態を把握し、必要な支援を行っている

利用者の表情や言動を観察し、いつもと異なる様子があれば声をかけている。また、普段から声をかけて信頼関係を築くことで、職員に相談しやすい雰囲気づくりに努めている。アルコール依存症の方もいるため、遅刻や無断で休んだ際には、飲酒しているか否か確認することもある。連絡が取れない場合には、関係機関と連携して対応している。てんかん発作をくり返す方もいるため、利用者の既往歴や現病歴を把握し、発作時の対応を事前に確認し、緊急時にも慌てず対応できるようにしている。

食生活や服薬管理など、事業所ができる範囲でアドバイスやサポートを行っている

コロナウィルス感染予防対策として、午前・午後で利用者が入れ替わるため、事業所で昼食をとることはない。コロナ前までは、昼食時、事業所に食事を持ち込んで食べたり、外食したりしていた。その際、インスタント食品が多い利用者には、栄養バランスの良いものを食べるよう助言したり、簡単に料理できるレシピを伝えたりしている。また、事業所で服薬管理をすることはないが、利用者からの相談があった場合には、通所時に薬の空き袋の確認をしたり、薬を持参してもらい、内服薬の整理を手伝ったりなどのサポートをしている。

長期化する感染対策に緊張感が緩まないよう、定期的に注意喚起をしている

コロナウィルスの影響もあり、利用者が自分自身の体調変化に気を配るようになった。通所時の検温、手洗い、消毒、マスクの着用を利用者全員が守ることができており、他者への気遣いにもつながっている。感染症対策が長期化しているため、緊張感に欠けることがないよう、定期的に注意喚起し、感染対策の徹底に取り組んでいる。発熱の報告があった場合には、状態を詳しく聴き取りしている。体調不良時には必要に応じて医療機関との連携を図り、速やかに対応できるようにしている。

4.利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている
  • 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
  • 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
  • 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
【講評】
一人暮らしをしている利用者が主であり、家族と連絡を取ることは殆どない

利用者の殆どが独居で生活保護の受給者である。そのため、家族と事業所がやり取りをする場面はほとんどない。家族と同居している方は若干名であり、同居している場合であっても家族と連絡を取り合うことは稀である。過去には、利用中に具合が悪くなった際に、同居している家族に連絡を取り、迎えに来てもらったことがある。利用者本人も家族が介入することを望まないことが多く、契約内容や個別支援計画の立案・説明も、本人とのやり取りで完結することができている。

家族よりも担当する関係機関の支援者と連携し、利用者の生活をサポートしている

家族から本人の作業の様子を見学したいと依頼があったり、問い合わせがあったりする場合には、随時対応している。その場合も、必ず利用者の意向を確認しており、本人の意に沿わないかたちで家族とやり取りをしないようにしている。家族と連絡を取ることは殆どないが、保健師や生活保護のケースワーカーなど、本人を担当する支援者がいることが多い。そのため、日常生活の様子や通所時の様子など、その都度、相談や情報交換をおこない、関係機関と連携して対応できるようにしている。

5.利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている
  • 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
  • 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
【講評】
新型コロナウィルスのワクチン接種ができるよう、さまざまな形でフォローを実施した

新型コロナウィルスのワクチン接種ができるよう、利用者を支援した。インターネットの予約がわからない方に対して予約受付に職員が同行したり、利用者からの要望に応じて、問い合わせ窓口に電話をしたり、年齢的に予約がしずらいケースでも、ネットの情報を入手して予防接種が受けられるようにした。他の利用者から知り得た情報も、通所時の利用者ミーティング等の場でアナウンスして情報を共有できるよう取り組んだ。12月の時点でワクチン接種希望者は全員終了している。また、インフルエンザのワクチン接種も、無料で受けられる方法を伝えている。

区内の公園の美化活動やペットボトルキャップ集めを通じ、社会貢献に繋げている

毎年秋頃にはバーベキューを開催し、外で職員や利用者同士が交流できる機会を設けている。事業所のプログラムの一つとして、地域の美化にも取り組んでいる。新宿区の公園サポーター活動に登録し、利用者と一緒に区立公園の清掃、草取り、花苗の植え替えをおこない、地域の緑化や美化に貢献している。また、気軽にできる社会貢献活動として、ペットボトルのキャップの回収活動を継続的に実施しており、世界の子どもへのワクチン提供に貢献している。

例年、町会のお祭りや他の事業所と合同の販売会・映画会に参加している

利用者ミーティングや掲示物を通じて地域の情報を知らせている。季節に応じて、熱中症やインフルエンザ・ノロウィルス等の注意喚起などもおこなっている。今年度は感染症予防のため中止となっているが、毎年町会の行事やお祭りの案内を掲示し、参加希望者は職員と一緒に参加している。また、寄付でチケットをもらい、展覧会に行ったり、他作業所と合同の販売会に行ったり、無料の映画会に参加したりしている。ボランティアの受け入れも中止しており、活動内容の幅が狭くなっているため、今後の地域活動の再開が待ち望まれる。

8.【自立訓練(生活訓練)】利用者が自立した生活を地域で送ることができるよう、日常生活の訓練や生活についての相談等の支援を行っている
  • 利用者が訓練する意欲を持てるような取り組みを行っている
  • サービス期間内に目標とする力を身につけることができるよう工夫している
  • 自立した生活に向けて、利用者一人ひとりに応じた日常生活訓練等を行っている
  • サービス終了後の生活環境(住居及び就労先等)を想定し、支援を行っている 
  • 地域で安定して生活することができるよう、サービス終了後も相談等の支援や関係機関との調整を行っている
【講評】
利用者数が少ないため、個別の課題に応じて丁寧にアドバイスを行っている

訪問調査時点(令和3年12月)で自立訓練事業の利用者は2名であり、個別にきめ細やかな対応ができている。個別の生活課題に応じ、家計の管理方法、スマートフォンによる電話のかけ方、処方された内服薬の整理、さまざまな契約や事務手続き時のフォロー等をしている。金銭管理に課題を抱えている利用者には、生活に必要なお金が足りなくならないような計算方法についてアドバイスをしている。

地域の職業体験や研修への参加を促したことで、就労につながったケースがある

今年度、コンビニエンスストアのレジのパート就労につながって利用終了した方がいる。利用開始当初は就労したくない気持ちの方が強かったが、長く利用する中で本人の意欲向上につながった。利用期間中は、事業所内の作業全般すべてができるようになっており、そのことが本人の自信につながった。その中で、就労支援センターのパソコン講習や地域でレジ打ちをする研修の機会があり、本人に参加を促したことで、さらなる自分自身の可能性を見つけることができ、就労という目標を達成できた。

移行先の施設や関係機関に情報を引き継ぎ、安心して地域生活ができるようにしている

自立訓練事業の利用終了後、就労する方、就労移行支援事業所に通所する方、併設事業である就労継続支援B型に移行する方などさまざまなケースがある。一人ひとりの課題を見極め、目標に向かってステップアップしていけるよう、関係機関や支援者とも連携を図っている。利用終了時には、移行先の施設や関係機関に当事業所で取り組んでいたことや支援上の注意点を伝え、スムーズに移行できるよう配慮している。また、終了後も連絡を取り合うこともあり、地域で安心して生活できるようフォローしている。

12.【就労継続支援B型】就労の機会の提供や、知識の習得及び能力向上のための支援を行っている
  • 自発的に働きたいと思えるような取り組みを行っている
  • 働くうえで、利用者一人ひとりが十分に力を発揮できるよう支援を行っている
  • 工賃等のしくみについて、利用者に公表し、わかりやすく説明している
  • 受注先の開拓等を行い、安定した作業の機会を確保できるよう工夫している
  • 商品開発、販路拡大、設備投資等、工賃アップの取り組みを行っている
【講評】
職員による先回りの支援を見直し、利用者が主体となって作業や活動ができるようにした

利用者が受け身ではなく、主体的に作業に取り組めるよう支援している。これまで職員が先回りすることで利用者が主体性を失い、受け身の態度になることがあった。例えば、本人が取り組んでいる作業が終わりそうなときに、職員が次の作業の道具や物品を机に用意していた。その結果、「終わった」と言わなくなり、その場から動かず職員の動きを待つようになってしまった。このことを反省し、職員の先回りの支援を見直し、利用者が次の作業に向けて主体的に職員に声をかけたり、次の作業のものを自ら取りに動いてもらうようにした。

内職作業や清掃・緑化活動などは、本人の意向や特技に合わせて実施している

民間企業からの下請け内職作業、福祉施設等からの清掃委託作業、新宿区から受託している地域緑化推進事業、自主製品の作成などを利用者に提供している。本人の意向に合わせて、活動内容を決めている。それぞれに時給を設定しており、就労時間に応じた工賃を支給している。内職作業の受注が減少傾向であり、他作業所から融通してもらっている。そのため、新たな工賃確保に向けて自主製作に取り組み始めた。

工賃規程に基づいて工賃を支払い、工賃支払明細書に受領印をもらっている

工賃規程を作成し、工賃体系や工賃表により金額を算出している。利用者には毎月現金で支払いをしている。渡す際には工賃支払明細書を交付し、利用者から受領印を受けている。また、3年を期間とする「工賃向上計画」を作成しており、工賃アップに取り組んでいる。目標とする工賃額を設定し、現状分析と今後の方向性、各年度に取り組み具体的方策をまとめている。前年度当初の緊急事態宣言の際には、請負業者の事業縮小や倒産の影響で作業依頼が減少した。年間平均工賃額は7千円台であり、目標には届いておらず、今年度も同様の見込みである。

【講評】
利用者の個人情報が外部に漏れることがないよう、職員への教育に取り組んでいる

法人全体で個人情報保護に関する研修を実施し、職員への意識付けを図っている。個人情報の取り扱いは、個人情報保護規則の内容に基づいて対応している。また、利用開始時に同意書を用いて、必要最小限の範囲で個人情報を使用することがある旨を伝え、署名捺印をもらっている。個人情報が記載された書類は鍵付きの書庫に保管し、他者の目に触れないよう個人情報の保護に努めている。

個人のプライバシーについて、利用者から聞かれても回答しないようにしている

日常会話の中で、利用者から他利用者の個人情報について聞かれることがあるが、プライバシーにかかわる内容は回答しないようにしている。また、利用者と話をする際には、内容によって面談室を利用し、他者に会話が聞かれないようにしている。コミュニケーションを図るうえで、職員の話し方が馬鹿にされていると思う方、あまりかしこまった話し方をすると親しみがないと思われる方など、同じ対応でも利用者の受け止め方は千差万別である。職員は原則として敬語を使用し、本人の好むコミュニケーションの取り方を見極めて柔軟に対応している。

言葉の背景にある心理的ニーズをくみ取り、コミュニケーションを図るようにしている

利用者の中には正義感が強く、自分自身の価値観を他の利用者にも求め、職員や他利用者を責めるような口調になる場合もある。職員はその言動の裏にある、〔分かってほしい〕〔かまってほしい〕〔認めてほしい〕〔淋しい〕などの心理的ニーズを汲み取り、職員間で情報共有しながらコミュニケーションを図るよう心がけている。また、悪い部分に関しては本人の感情に配慮しながら、注意を促すこともある。利用者の価値観や宗教観は自由であるとし、批判的な発言があった場合には、信じているものや信仰は自由であることを伝えている。

1.利用者のプライバシー保護を徹底している
  • 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
  • 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
  • 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
  • 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
  • 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
法人共通の手引書やマニュアルを活用し、支援方法を統一できるようにしている

当法人は更生施設や母子生活支援施設など、都内で多数の施設を運営している。施設によって支援内容が大きく差が出ることがないよう、マニュアルや手引書は法人統一の「利用者支援の手引き」を使用している。利用の受け入れや各種支援内容の手順をまとめ、職員がいつでも確認できるよう整備している。感染症対策のマニュアルは法人統一であるが、内容は事業所の実情に適した内容になるよう修正して使用している。手引書を活用することで、新人職員の業務習得のためだけでなく、経験値のある職員も基本に立ち返ることができる。

職員会議で意見を出し合うことで、業務の手順の見直しに取り組んでいる

マニュアルで網羅できない事柄は、職員会議などを通じてその都度職員で意見を出し合い、手順を決めている。毎年挙がってくる議題として、長く勤務している職員に聞かなければ作業内容がわからないという課題があった。そのため、前年度の事業計画では業務を支援・作業・管理に分けて役割を明確にし、効率的な施設運営を目指した。結果としては、新型コロナウィルスの影響で職員が2班に別れたこともあり、完全な分業ではなく偏りなくフォローし合えるような役割分担になるよう方針を切り替え、円滑な運営を図った。

入職時には、さまざまな場面を体験することで業務内容に慣れていけるようにしている

法人内外の研修に参加し、技術や知識の向上に取り組んでいる。今年度は東京都の精神保健福祉に関する研修、虐待防止、相談支援、初任者研修等に参加している。参加した研修について職員会議等で報告している。新任職員には、まず利用者の顔と名前を一致できるよう作業に入ってもらい、利用者と作業を共にする中で馴染みの関係を築いてもらっている。新任職員は利用者の受け持ちを当面持たず、さまざまな場面を経験することで業務に慣れていけるようにしている。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている

事業者のコメント

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評価情報

【評価実施期間】

2021年7月1日~2022年2月25日

【評価者修了者No】

H0201035,H1101004,H1501022

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