評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
昼食前のくつろぎの時間に施設の中庭での散歩を選定しました。利用者4名と職員2名で、花壇や植木の花を見ながら歩かれています。中庭を一周した後、日向のベンチに座りました。ベンチの側には綺麗に色づいた紅葉があり、職員が話題に振ると利用者Aさんが「こんなに小さくて可愛かったのに、こんなに大きくなるのね。」と身振り手振りで会話が始まり、職員が「そうなんです、20年でこんなに成長しました。」と返答すると、他の利用者からも質問が出て会話が盛り上がり、最後は利用者皆さんが笑顔で紅葉の歌を合唱されていました。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
散歩自体は日常的に行われているようで、利用者も職員も慣れた感じで中庭を歩かれており、表情も会話も楽しんではいましたが、盛り上がりは見られませんでした。ベンチに座った後も、職員が会話を引き出しており、利用者はそれぞれ職員へ受け答えをしている感じが受け取れました。Aさんの紅葉の言葉の後、職員が20年前の紅葉の小ささを共有してくれたことで、Aさんは自分の記憶に自信を持ち、その後の他利用者からの質問にも自信を持って受け答えすることが出来ていました。そして、紅葉の事を中心にして会話が盛り上がり、色づきや季節の話、そして歌と続いていきました。職員は会話に合いの手を入れ、利用者同士がコミュニケーションを楽しめるよう支援していました。職員が会話の主導を取るのではなく、利用者が主体となってコミュニケーションが取れるよう支援しており、利用者も自ら考え会話を楽しんでいる様子がうかがえました。
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
日常の何気ない場面でしたが、改めて評価いただき、自分たちの行動がどの様に利用者に影響しているのかわかりました。集団生活でありますが、利用者ひとり一人の性格や趣味嗜好が違うのでいつでも皆仲良くとはいかないこともあります。そんな中でも利用者の皆さんが楽しみや喜びを感じながら自分らしい生活を送れるように今後も務めていきたいと思っています。
1.家族への情報提供はあるか |
|
2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
|
3.職員の接遇・態度は適切か |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
|
4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
|
5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか |
はい 57%
どちらともいえない 14%
無回答・非該当 29%
|
6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか |
|
7.利用者のプライバシーは守られているか |
|
8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか |
|
9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
|
10.利用者の不満や要望は対応されているか |
はい 71%
どちらともいえない 14%
無回答・非該当 14%
|
11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか |
はい 57%
どちらともいえない 14%
いいえ 29%
|