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令和03年度（2021年度）

認可保育所

法人名称

社会福祉法人ちとせ交友会

事業所名称

瑞江ちとせ保育園

評価機関名称

株式会社ふくし・ファーム

第三者評価結果の構成　　見たい内容をクリックすると該当部分へジャンプします。

事業者の理念・方針
全体の評価講評
事業者が特に力を入れている取り組み
利用者調査結果
組織マネジメント分析結果
サービス分析結果
事業者のコメント

理念・方針
事業者が大切にしている考え（事業者の理念・ビジョン・使命など）	①Home かかわるすべての人にとって心安らぐ場所～Home～でありたい ②「考えさせるを考える」積極性・自律性：思考性ある子どもを育て、人生を生き抜く力を育む ③保護者の「迷い」「心細さ」を受け止め、子育ての喜びと感動を共感する ④全職員が法人の方針を理解し、同じ方向を向いて、保育に取り組む ⑤人と人とのつながりを大事にし、地域社会の絆づくりを目指す
期待する職員像
職員に求めている人材像や役割	・職員に求めるのはまずは人柄。子どもを愛し尊重し、可愛がれること。・さらには、法人の方針を理解し、同僚と力を合わせて求める世界の実現に努力できる人・保育の質の向上と人材育成は、素晴らしい保育の実現に取って大事な両輪であり、自分に与えられた　役割を前向きに遂行していける人材を求めています。
職員に期待すること（職員に持って欲しい使命感）	子ども達一人ひとりのありのままを受け入れ、その子がこの先よりより人生を歩んでいけるよう「生き抜く力」の習得を目標に支援していく。そのためには、法人の保育方針を理解し、他の職員とも共通理解を持ち力を合わせて取り組んでいくことが大切。そして日々の会話やエピソードの中から、成長の喜びや問題解決の成果をその都度実感し、職員自身もやりがいを持つとともに、考えて対応した自分の成長を感じながら楽しくこの仕事に従事してほしい。

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「ビッグホーム」というスローガンを掲げ、園児だけではなく保護者・職員・地域にとってのホームを目指しています
園児同士が話し合う機会を設けるとともに主体的に活動できる環境設定を工夫するなど、「考えさせるを考える保育」を実践しています
食事量の自己申告により食べ物を大事にする気持ちを育むとともに、野菜の栽培や調理体験を通じて食への関心を深めています

地域性を踏まえてBCPの想定の幅を広げるとともに、近隣住民や専門機関とのさらなる連携強化を図りながら有事に備えたいと考えています
人材育成計画について、職員の周知と理解向上への取り組みが期待されます
感染症の流行が収まることを見据え、保護者間や職員と交流する機会の充実を図ろうとしています

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相談しやすい風土を構築するとともにチーム力向上を図っています

ビックブックを活用し、実際の活動を楽しみながら園児の想像力を育んでいます

保護者との情報共有のもと園児の自律を促す取り組みを行っています

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調査対象：調査対象は、在園児の保護者全員を対象とし、複数のお子さんが通っている場合は最年少児について、１世帯１回答のご回答をいただきました。
[調査対象世帯数：96世帯(在園児116名)]
調査方法：アンケート方式
園より保護者全員に調査票を配布して頂きました。回収については、評価機関への郵送、または園内に設置した回収箱への投函により提出して頂くようにしました。
利用者総数： 116人
利用者家族総数（世帯）： 96世帯
共通評価項目による調査対象者数： 96人
共通評価項目による調査の有効回答者数： 54人
利用者家族総数に対する回答者割合（％）： 56.3％
調査項目：共通評価項目

※読み上げソフトをご利用のかたへパーセンテージの読みあげは「はい」「どちらともいえない」「いいえ」「無回答」の順番で読み上げられます。	有効回答者数/利用者総数 54/116

1．保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか	はい 89% どちらともいえない 7% いいえ：0% 無回答・非該当：4%
2．保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか	はい 98% どちらともいえない：2% いいえ：0% 無回答・非該当：0%
3．提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか	はい 98% どちらともいえない：2% いいえ：0% 無回答・非該当：0%
4．保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか	はい 70% どちらともいえない 24% いいえ 6% 無回答・非該当：0%
5．保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか	はい 50% どちらともいえない 13% 無回答・非該当 33% いいえ：4%
6．安全対策が十分取られていると思うか	はい 81% どちらともいえない 13% いいえ 6% 無回答・非該当：0%
7．行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か	はい 65% どちらともいえない 24% 無回答・非該当 9% いいえ：2%
8．子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか	はい 78% どちらともいえない 19% いいえ：4% 無回答・非該当：0%
9．施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか	はい 91% どちらともいえない：2% いいえ：4% 無回答・非該当：4%
10．職員の接遇・態度は適切か	はい 94% どちらともいえない 6% いいえ：0% 無回答・非該当：0%
11．病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか	はい 87% どちらともいえない 9% いいえ：0% 無回答・非該当：4%
12．子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか	はい 65% どちらともいえない 15% 無回答・非該当 20% いいえ：0%
13．子どもの気持ちを尊重した対応がされているか	はい 91% どちらともいえない 7% いいえ：2% 無回答・非該当：0%
14．子どもと保護者のプライバシーは守られているか	はい 85% 無回答・非該当 11% どちらともいえない：4% いいえ：0%
15．保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか	はい 70% どちらともいえない 17% いいえ 13% 無回答・非該当：0%
16．利用者の不満や要望は対応されているか	はい 76% どちらともいえない 13% いいえ 6% 無回答・非該当 6%
17．外部の苦情窓口（行政や第三者委員等）にも相談できることを伝えられているか	はい 56% どちらともいえない 19% いいえ 19% 無回答・非該当 7%

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評点のレーダーチャートを表示する

グラフの見方

このグラフは、「評点の状況」を大項目ごとにまとめています。
「評点の状況」は、大項目に属する標準項目の実施状況を数値化してグラフに置き換えていますので、標準項目の実施状況が良好なほど、グラフが外側に広がります。
グラフの形状から、その施設・事業所によるサービス向上の取り組みの実践状況について、項目ごとの強み弱みを見ることができます。また、同じサービス種別の施設・事業所全体の平均との比較もできます。

※令和04年度以降のグラフには平均値が表示されません（評価実績件数が確定していないため）

組織マネジメント分析結果

←クリックすると詳細が表示されます。

評価項目の評点

評価項目には、2から6個標準項目が設定され、
その標準項目の内容が実施できている場合は

、実施できていない場合は

で表示されます。

1. リーダーシップと意思決定

1. 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

7/7

1. 事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）を周知している

事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている

事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている

2. 経営層（運営管理者含む）は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている

経営層は、事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている

経営層は、事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している

3. 重要な案件について、経営層（運営管理者含む）は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している

利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている

【講評】詳細はこちら

運営理念・運営方針は、職場研修などで職員の理解を深めています
経営層の役割・責任は文書に明示し、会議などで職員に説明しています
法人、園の意思決定の手続きはマニュアルに記載され、重要な案件は職員に伝えています

2. 事業所を取り巻く環境の把握・活用及び計画の策定と実行

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

6/6

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している

利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している

福祉事業全体の動向（行政や業界などの動き）について情報を収集し、課題やニーズを把握している

2. 実践的な計画策定に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

5/5

1. 事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している

課題をふまえ、事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けた中・長期計画を策定している

2. 着実な計画の実行に取り組んでいる

事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けた、計画の推進方法（体制、職員の役割や活動内容など）、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している

計画推進にあたり、進捗状況を確認し（半期・月単位など）、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる

【講評】詳細はこちら

保護者や職員のニーズは、アンケートやさまざまな方法で把握しています
予算・決算・事業計画について、職員に職員会議などで伝えています
事業計画の進捗は職員会議で職員に周知しています

3. 経営における社会的責任

1. 社会人・福祉サービス事業者として守るべきことを明確にし、その達成に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

2/2

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる

全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理（個人の尊厳を含む）などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる

全職員に対して、守るべき法・規範・倫理（個人の尊厳を含む）などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。

2. 利用者の権利擁護のために、組織的な取り組みを行っている

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

4/4

1. 利用者の意向（意見・要望・苦情）を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている

苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている

2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている

利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している

虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている

3. 地域の福祉に役立つ取り組みを行っている

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

5/5

1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる

透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる

ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している

2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている

地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている

事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク（事業者連絡会、施設長会など）に参画している

【講評】詳細はこちら

職員として遵守すべき法や規則については職員研修などで理解を深めています
入園時に苦情解決制度を保護者に説明し、玄関に掲示して周知しています
地域のボランティアや職場体験を受け入れ、子育て支援事業も実施しています

4. リスクマネジメント

1. リスクマネジメントに計画的に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

5/5

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる

事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク（事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など）を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている

リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる

事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる

2. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

4/4

1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている

情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員（実習生やボランティアを含む）が理解し遵守するための取り組みを行っている

情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている

事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している

【講評】詳細はこちら

運営に影響するリスクを把握・分析し、計画的な対策に取り組んでいます
リスク対策について職員、保護者に周知するとともに、事故予防につとめています
職員にコンプライアンス遵守を徹底し、適切な情報管理について保護者に伝えています

5. 職員と組織の能力向上

1. 事業所が目指している経営・サービスを実現する人材の確保・育成・定着に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

12/12

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている

事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる

2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している

事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望（キャリアパス）が職員に分かりやすく周知されている

事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望（キャリアパス）と連動した事業所の人材育成計画を策定している

3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる

指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている

4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる

事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇（賃金、昇進・昇格等）・称賛などを連動させている

就業状況（勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど）を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる

2. 組織力の向上に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

3/3

1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる

職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている

【講評】詳細はこちら

丁寧な人材育成をしていることを説明しながら人材を募集しています
法人は、多彩な研修計画に基づいて人材育成に力を入れています
福利厚生、人材育成の充実を図ることにより、働きやすい職場づくりを目指しています

7. 事業所の重要課題に対する組織的な活動

1. 事業所の重要課題に対して、目標設定・取り組み・結果の検証・次期の事業活動等への反映を行っている

1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている（その１）

【前年度の重要課題に対する組織的な活動（評価機関によるまとめ）】

前年度、「法人の保育方針の理解および実践」を重要課題の一つとしました。前年度は開園2年目だったため、それぞれの保育士の経験に基づいて保育が行われ、法人の方針に沿った保育がまだまだ十分に行われていませんでした。そこで法人の保育方針にしたがったカリキュラムを行うことで、その良さを感じてもらうことに取り組んでいます。取り組みを推進する体制として、保育の質向上を目標に、プロジェクトを発足しました。またエリアでも研修を行いました。予算として20万程度を計上し、取り組みを推進する期間として3年を見込んでいます。自園ではもちろんのこと、エリア内・法人内でも研修を行って、みんなで学んでいく体制を作りました。成果として、園内での交流保育や各種研修へ参加し、園内研修での意見交換などを実践することができました。目標の達成度を80%と自己評価しています。法人の保育内容の理解や実践についてはまだまだ個人差があるため。その個人差を埋めて全体の底上げを図ることが必要です。この取り組みを継続・発展していく方針です。今年度の目標は、全保育士が法人の保育を理解し実践することにより、園全体の保育の質を向上させることとしています。 【評語】

目標の設定と取り組み	具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証	目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映	次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた

【講評】

本園は、開園3年目であり、ちとせ交友会の保育方針を全員で自分のものとし、実践することが課題です。一方、職員同士の人間関係は良好で、お互いの意見も言いやすく、風通しがよい集団であることは、職員アンケートの結果から読み取れます。また、訪問調査で伺った際も穏やかな人間関係が見て取れました。園長は職員の意見に耳を傾け、職員が話しやすい空気を作っています。加えて、法人は多くの研修プログラムを用意し、人材育成に力を入れています。一例として、初任者の接遇研修・コンプライアンス研修・リーダーのコーチング研修・チームワーク研修などがあります。そのほか、人材募集に関しては、子どもが好きで人柄がよく、法人の保育を理解できる人としています。まず人間関係を良好にし、保育のスキルは研修で培ってもらうという法人の考え方が窺えます。組織活性化の取り組みとしては、チームワーク向上プロジェクト会議のほか、保育の向上の気づきを反映できる場として保育の質向上プロジェクト会議を実施しています。常に職員で話し合い、向上していくことでやりがいや達成感を共有できるよう取り組んでいます。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている（その２）

【前年度の重要課題に対する組織的な活動（評価機関によるまとめ）】

前年度、「防災と復旧をテーマにした内部研修の実施や危機管理」を重要課題の一つとしました。危機管理マニュアルについては、本園が開園3年目と日が浅く、地域性などを細かく反映したものには至りませんでした。具体的な対応がすぐに導ける詳細な記述を増やすとともに、職員全体に十分に理解できるまで周知する必要があります。そのため、災害発生時に備えて危機管理マニュアルを職員全員で再確認し、保護者や関係機関を含めた防災体制の確立に取り組んでいます。年間を通しての避難訓練や引き渡し訓練や避難食の備蓄などを実施し、予算として30万円程度を計上しました。取り組み推進期間は3年を見込んでいます。また消防署と連携のもと防災訓練を行い、訓練後には振り返りを行いました。年度末には次年度の訓練内容の見直しを行いました。その目標の達成度を80％と自己評価しています。ただし、本園所在地での地震や洪水時に迅速に行動できる具体的で詳細な記述がマニュアル類(特にBCP)では十分ではありません。今後はBCPの詳細な記述の充実に取り組むことが必要です。 【評語】

目標の設定と取り組み	具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証	目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映	次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた

【講評】

災害対策の充実を重要課題の一つとして、防災と復旧をテーマにした内部研修の実施や危機管理に取り組んでいます。地域の状況を熟知し、災害などの危機から園児を迅速に安全な場所に避難させることができる、安全・安心の確保を遺漏なく実現する必要があります。事業計画書にも記載されているとおり、災害発生時の危機対応マニュアルを職員全員で再確認し、保護者や関係機関を含め有機的に運用できる体制を確立すること、消防署と連携して人命救助の研修を行うこと、防災と復旧をテーマにした内部研修を実施し、職員の危機管理能力の向上を図ることが課題です。法人の中期計画でも、安心・安全の確立を目標としています。地震・洪水時の具体的対応については早急にBCPなどマニュアルの充実を図る必要があります。本園の所在地は3～5メートルの浸水が予想されており、園舎2階も浸水します。洪水時の避難場所は隣接の中学校です。震災時は隣接の公園が避難所となっており、安全確保には有利なロケーションとなっています。災害のレベルと避難行動を具体的にリンクさせた詳細なフローをまとめて全職員で共有し訓練を重ねることで、安全・安心の確保を確実に行っていく必要があると考えられます。