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評価結果 利用者調査とサービス項目を中心とした評価手法

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令和03年度(2021年度) 認知症対応型共同生活介護【認知症高齢者グループホーム】(介護予防含む)
法人名称
社会福祉法人キングス・ガーデン東京
事業所名称
東中野キングス・ガーデン
評価機関名称 一般社団法人 特養ホームマネジメント研究所

第三者評価結果の構成  見たい内容をクリックすると該当部分へジャンプします。

事業者の理念・方針、期待する職員像

理念・方針
事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など) 1.夕暮れ時に光がある。
2.ご利用者がどのような人生を歩んできたのかを知り、尊敬の念をもって関わっていくこと。
3.与えられている個性を大切にし、役割を発揮してもらうこと。
4.最後の瞬間まで寄り添っていくこと。
5.社会に支えられ、社会に仕える。 
期待する職員像
職員に求めている人材像や役割 職員一人ひとりが柔軟な判断力を持ち、コミュニケーションを取りながらチームとして利用者を支援できる体制を作れること。 
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感) 職員や業務の都合でのケアにならないよう利用者の気持ちに寄り添うケアをチームの一員として行う 

全体の評価講評 詳細はこちらから

特によいと思う点
  • 利用者家族の満足度は、90%以上が「満足」となっており、非常に高い評価を得ています
  • 利用者一人ひとりの生活習慣を尊重しています
  • 介護度の悪化防止に取り組んでいます
さらなる改善が望まれる点
  • 認知症ケアの知識・技術の強化に期待します
  • 職員全体でケアプランについての認識を高め、その意義や必要性の浸透に期待します
  • 入居前の説明の見直しやさらなる工夫に期待します

事業者が特に力を入れている取り組み 詳細はこちらから

 利用者の自由やその人らしい生活を尊重しています

 楽しめる行事の実施にあたり事前の計画と実行、その後の評価が適切に行われています

 往診医の協力を得て、利用者、家族が安心出来る看取りが実践出来ています

利用者調査結果詳細はこちらから

調査概要

  • 調査対象:・場面観察については、利用者18名を対象としました。
    ・アンケートについては、利用者家族18世帯を対象としました。
  • 調査方法:アンケート方式,場面観察方式  
    ・アンケート方式、場面観察方式
    ・調査票は事業所経由で利用者家族に配布し、利用者家族からの郵送により評価機関が直接回収しました。
  • 利用者総数: 18人
  • 利用者家族総数(世帯): 18世帯
  • 共通評価項目による調査対象者数: 18人
  • 共通評価項目による調査の有効回答者数: 11人
  • 利用者家族総数に対する回答者割合(%): 61.1%
  • 調査項目: 共通評価項目

場面観察方式の調査結果

調査の視点:「日常生活の場面で利用者が発するサイン(呼びかけ、声なき呼びかけ、まなざし等)とそれに対する職員のかかわり」及び「そのかかわりによる利用者の気持ちの変化」

評価機関としての調査結果

調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
・職員に視線を向け「あー」と何度も声を出している利用者がいました。職員が近寄り「どこか痛い?喉?」と声を掛けると、うなづいていました。職員が飲み物を用意し飲まれました。その後も、目の前を職員が通る度、声を出していました。職員に声を掛けられうなづくも、繰り返し声を出していました。別の職員が声を掛けた際、「体を少し直しましょうか」との言葉に大きくうなづき、体を直してもら、その後、声を出すことなく過ごしてました。
・自分の居場所がわからなくなり、不安になったため職員にどうしたらいいのか聞く利用者がいました。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
・利用者は、自分の欲求を伝えられなくて声を出すが、なかなか伝わらず、表情から少し苛立っているように見えました。その後、体勢を直してもらいたいという欲求が満たされ、表情も和らいで安心したように見えました。
・自分の居場所がわからなくなり、不安になったため職員にどうしたらいいのか聞くが、「〇〇さんの家はここですから、帰りませんよ」との職員の言葉で、ますます不安が募っているように見えました。職員が一緒に居場所の確認をしてくれていましたが、不安は解消されず、落ち着かないような焦燥感を感じているように見えました。
・職員から「お風呂どうぞ」の声掛けで、利用者が「そうか」と笑顔で返答されており、寛いだ様子・笑顔の様子が見られました。

「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント

利用者のその時の気持ちや言葉にならない思いを汲み取る事がグループホームでの介護の仕事だと思います。認知症で痛いところや不安な思いがどこから来るのかわからない利用者に代わり、日々利用者の観察を行い、表情や様子・変化を感じその方の特性と合わせ職員一人一人がその方の今の思いや苦痛を想像し場面場面で対応を変えていく、また、その対応結果を他の職員と情報共有しお互い支援の幅を広げていく、そういう事が全ての職員が自分らしく行えるような指導を行わなくてはいけないと強く感じました。【ありのままの自分でいられる場所】と言うコンセプトに立ち返り、利用者・職員共に自分らしく過ごせる環境づくりも行っていきたいと思います。
※読み上げソフトをご利用のかたへ
パーセンテージの読みあげは「はい」「どちらともいえない」「いいえ」「無回答」の順番で読み上げられます。
有効回答者数/利用者総数
11/18
1.家族への情報提供はあるか
はい
100%
 
どちらともいえない:0%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか
はい
82%
どちらともいえない
18%
 
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
3.職員の接遇・態度は適切か
はい
91%
どちらともいえない
9%
 
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
はい
91%
無回答・非該当
9%
 
どちらともいえない:0%  
いいえ:0%
5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
はい
73%
どちらともいえない
18%
無回答・非該当
9%
 
いいえ:0%
6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
はい
82%
どちらともいえない
9%
無回答・非該当
9%
 
いいえ:0%
7.利用者のプライバシーは守られているか
はい
91%
無回答・非該当
9%
 
どちらともいえない:0%  
いいえ:0%
8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか
はい
91%
無回答・非該当
9%
 
どちらともいえない:0%  
いいえ:0%
9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
はい
82%
どちらともいえない
9%
無回答・非該当
9%
 
いいえ:0%
10.利用者の不満や要望は対応されているか
はい
91%
無回答・非該当
9%
 
どちらともいえない:0%  
いいえ:0%
11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
はい
55%
どちらともいえない
36%
無回答・非該当
9%
 
いいえ:0%
評点のレーダーチャートを表示する


サービス分析結果

評価項目の評点

評価項目には、2から6個標準項目が設定され、
その標準項目の内容が実施できている場合は、 実施できていない場合はで表示されます。
  1. サービス情報の提供
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
4/4
  1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】詳細はこちら
  • 見学者を利用者も含めて全体で歓迎する雰囲気作りに好感が持てます
  • 柔軟で迅速な見学や問い合わせへの対応が継続出来る仕組みづくりに期待します
  • 強調したい情報や特徴が正しく理解出来る情報発信ツールの作成、周知を進めています
評点の内容 詳細はこちらから
  2. サービスの開始・終了時の対応
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
7/7
  1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明しているサービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしているサービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
  2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っているサービス利用前の生活をふまえた支援を行っているサービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】詳細はこちら
  • 入居前の説明の見直しやさらなる工夫に期待します
  • 退院前に医療機関との連携により、再入居出来るた為の調整や受入れ体制を整えています
評点の内容 詳細はこちらから
  3. 個別状況に応じた計画策定・記録
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
10/10
  1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録しているアセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
  2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の介護計画を作成している
計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
  3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
  4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
【講評】詳細はこちら
  • 日々の申し送りや引き継ぎがスマートで的確に行えるよう適正化を図っています
  • 日常の介護記録について、指導材料を作成し職員の育成と技術向上を目指しています
  • 利用者一人ひとりの能力に応じた生活場面での参加や役割等の明確化に期待します
評点の内容 詳細はこちらから
  4. サービスの実施
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
23/23
  1.認知症対応型共同生活介護計画に基づいて自立生活が営めるよう支援を行っている
個別の認知症対応型共同生活介護計画に基づいて支援を行っている利用者一人ひとりがその人らしく生活できるよう支援を行っている関係職員が連携をとって、支援を行っている
【講評】 詳細はこちら
  • 自由を尊重しながら、残存機能を生かした支援方法を実践しています
  • 職員間や多職種間での情報共有の方法を工夫する事でさらなる連携強化を期待します
  2.利用者の状態に応じて、日常生活に必要なさまざまな作業等を利用者が主体的に行うことができるよう支援を行っている
食事に関する一連の作業等利用者の生活場面では、利用者の主体性と能力を活かして支援を行っている利用者一人ひとりに応じた生活への参加ができるよう工夫をしている利用者の心身の状況に応じて、生活するうえで必要な支援(食事や入浴、排泄等)を行っている各種手続きや買い物等日常生活に必要な事柄について、利用者本人による実施が困難な場合に代行している
【講評】 詳細はこちら
  • これまでの生活形態やこだわりや生活習慣を尊重し、継続出来る支援をしています
  • 個別的な対応方法を職員全体で把握しています
  • 職員が理念に基づく支援を行えるよう、一丸となって意識改革に取り組んでいます
  3.利用者の健康を維持するための支援を行っている
利用者の心身の状況に応じた健康管理を行っている日常生活の中で、利用者一人ひとりの状態に応じて身体を動かす取り組みを工夫している服薬管理は誤りがないようチェック体制の強化などしくみを整えている利用者の体調変化時(発作等の急変を含む)に、医療機関等と速やかに連絡できる体制を整えている
【講評】 詳細はこちら
  • 利用者の残存機能が活かせるケアの標準化が期待されます
  • 利用者の自由を制限しない方針の元、危機管理が為されています
  • 緊急対応には他事業所との日頃からの連携が活かされます
  4.共同生活が楽しく快適になるよう工夫している
利用者がお互いに関わり合いながら楽しく生活することができるよう支援を行っている事業所での生活は、他の利用者への迷惑や健康面に影響を及ぼさない範囲で、利用者の意思が尊重されている居室や食堂などの共用スペースは、利用者の安全性や快適性に配慮したものとなっている
【講評】 詳細はこちら
  • 職員は利用者を暮らしの場の主役として引き立てるようにしています
  • 行動制限をしない等、利用者の自由意思を尊重するように努めています
  • 普通の暮らしがしやすい居住環境になっています
  5.事業所と家族等との交流・連携を図っている
家族や利用者の意向を考慮して、家族等が参加できる事業所の行事を実施している利用者の日常の様子を定期的に家族に知らせている家族等が事業所等に対し、意見や要望を表せる機会を設け、それらを活かした支援を行っている重度化した場合や終末期に備え、あらかじめ本人や家族等と話し合い、事業所でできることを説明しながら、方針を共有している
【講評】 詳細はこちら
  • 日常的な電話通話による情報提供には、家族との利用者ケア連携への想いがあります
  • 個別情報の提供方法に工夫が望まれます
  • 往診医の協力を得て、利用者、家族が安心出来る看取りが実践出来ています
  6.利用者が地域で暮らし続けるため、地域と連携して支援を行っている
地域の情報等を収集し、利用者の状況に応じて提供している利用者が地域のさまざまな資源を利用するための支援を行っている利用者が地域とつながりながら暮らし続けられるよう、事業所が利用者と共に地域の一員として日常的に交流している運営推進会議で話し合われた意見を活かして支援を行っている区市町村や地域包括支援センターと日頃から連絡を取り、協力関係を築きながら支援を行っている
【講評】 詳細はこちら
  • 認知症になっても当たり前の生活が送れる施設である事をアピールしたいと考えています
  • コロナ禍等で外出の機会が減る等への対策の強化を期待します
  • 地域の中で様々な機関と協力関係を持つようにしています
  評点の内容 詳細はこちらから
  5. プライバシーの保護等個人の尊厳の尊重
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
5/5
  1.利用者のプライバシー保護を徹底している
利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている個人の所有物や個人宛文書の取り扱い、利用者のプライベートな空間への出入り等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
  2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】詳細はこちら
  • 個人情報の取り扱いについてルールを定め、同意書を取り交わしています
  • 事業所は利用者にとっては、「その人の家」である事を職員に指導しています
  • 利用者一人ひとりの生活習慣を尊重しています
評点の内容 詳細はこちらから
  6. 事業所業務の標準化
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
5/5
  1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
  2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
【講評】詳細はこちら
  • 東中野キングスガーデン独自のケアの在り方を職員に伝えています
  • OJT後のチェックの強化に期待します
  • さらなる認知症ケアの知識・技能強化に期待します
評点の内容 詳細はこちらから

事業者のコメント

*以下の項目は事業者によって、自ら更新される情報です。
評価者 修了者No.H1501055   修了者No.H1601054   修了者No.H1101057    
評価実施期間 2021年6月1日~2022年2月2日

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