
評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
・職員に視線を向け「あー」と何度も声を出している利用者がいました。職員が近寄り「どこか痛い?喉?」と声を掛けると、うなづいていました。職員が飲み物を用意し飲まれました。その後も、目の前を職員が通る度、声を出していました。職員に声を掛けられうなづくも、繰り返し声を出していました。別の職員が声を掛けた際、「体を少し直しましょうか」との言葉に大きくうなづき、体を直してもら、その後、声を出すことなく過ごしてました。
・自分の居場所がわからなくなり、不安になったため職員にどうしたらいいのか聞く利用者がいました。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
・利用者は、自分の欲求を伝えられなくて声を出すが、なかなか伝わらず、表情から少し苛立っているように見えました。その後、体勢を直してもらいたいという欲求が満たされ、表情も和らいで安心したように見えました。
・自分の居場所がわからなくなり、不安になったため職員にどうしたらいいのか聞くが、「〇〇さんの家はここですから、帰りませんよ」との職員の言葉で、ますます不安が募っているように見えました。職員が一緒に居場所の確認をしてくれていましたが、不安は解消されず、落ち着かないような焦燥感を感じているように見えました。
・職員から「お風呂どうぞ」の声掛けで、利用者が「そうか」と笑顔で返答されており、寛いだ様子・笑顔の様子が見られました。
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
利用者のその時の気持ちや言葉にならない思いを汲み取る事がグループホームでの介護の仕事だと思います。認知症で痛いところや不安な思いがどこから来るのかわからない利用者に代わり、日々利用者の観察を行い、表情や様子・変化を感じその方の特性と合わせ職員一人一人がその方の今の思いや苦痛を想像し場面場面で対応を変えていく、また、その対応結果を他の職員と情報共有しお互い支援の幅を広げていく、そういう事が全ての職員が自分らしく行えるような指導を行わなくてはいけないと強く感じました。【ありのままの自分でいられる場所】と言うコンセプトに立ち返り、利用者・職員共に自分らしく過ごせる環境づくりも行っていきたいと思います。
1.家族への情報提供はあるか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか |
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3.職員の接遇・態度は適切か |
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4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか |
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5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか |
はい 73%
どちらともいえない 18%
無回答・非該当 9%
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6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか |
はい 82%
どちらともいえない 9%
無回答・非該当 9%
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7.利用者のプライバシーは守られているか |
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8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか |
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9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか |
はい 82%
どちらともいえない 9%
無回答・非該当 9%
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10.利用者の不満や要望は対応されているか |
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11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか |
はい 55%
どちらともいえない 36%
無回答・非該当 9%
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