評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
利用者が食堂のテーブルに集まって、野菜の皮をむいたり、キノコを切ったり、利用者ごとに役割分担して食事作りをしている。Aさんは立ったまボールの中でキャベツを小さくちぎっており、頃合いを見計らって食事担当職員が「ありがとう」とボールを受け取った。するとAさんは台布巾で自分のテーブルや水回りなどを拭き始めた。もう一人の職員がAさんに「手伝ってほしいことがあるの」と声をかけ、廊下の方へ誘導して行き、職員と一緒に手すりやドアノブなど、みんなが手を触れる場所を消毒薬で拭く作業を担っていた。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
Aさんとても元気よく、立ったままでてきぱきと作業をしているように見受けられたが、ボールを振ってはキャベツを千切る作業を何度も繰り返しており、職員はできたころを見計らってキャベツの入ったボールを受け取ったようであった。続いて台布巾で拭き掃除を始めたAさんの様子を見ていたもう一人の職員が、Aさんを別の場所に誘導し、雑巾を手渡して廊下の手すり消毒を依頼し、Aさんは台布巾を雑巾に持ち替えて、職員と一緒に手すり拭きをしていた。何かせずにはいられないAさんに、職員は適切に声掛け誘導することで、Aさんが役割をもって活動ができるようにしている様子が伺えた。職員が利用者の行動や気持ちを推察しながら支援することで、Aさんは廊下の長い手すりやドアノブを根気よく拭いており、自分の力を発揮できることに満足している様子であった。
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
グルップボエンデでは開設以来、入居されている方々が食事つくりなどの家事をすることを大切にしています。自宅や施設では、今まで行ってきた家事を行えていない方が多いですが、それでは衰えるばかりです。皆さんが出来ること、出来ないことを把握し、どのような状態でも生活から切り離さないよう支援をしています。今まで自宅で何もされていなかった方が、入居してから生き生きと家事をされるようになった姿を何度も見てきました。私たちは、入居されている方が動いている際には、そっと様子を見て先回りしないように心がけています。動き始めてどうするか、どうしたいかを観察し、手助けが必要な様子であれば声をかけて出来ることは行って頂くようにしています。また、どのような感情でいるのかなどもスタッフは想像し、対応しています。どうしても帰ろうとされたり、ずっと動き回る方も中にはいます。そのような場合には、スタッフ同士、真剣に話し合い対応を模索しています。グルップボエンデにいることで、残された力を発揮し、出来る限り自立した生活を送れるよう、入居者の気持ちを慮り極め細やかな支援を行っています。
1.家族への情報提供はあるか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか |
どちらともいえない:4%
いいえ:0%
無回答・非該当:4%
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3.職員の接遇・態度は適切か |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか |
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6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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7.利用者のプライバシーは守られているか |
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8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか |
どちらともいえない:4%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか |
どちらともいえない:4%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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10.利用者の不満や要望は対応されているか |
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11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか |
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