
評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
昼食前のフロアの様子。利用者は思い思いの時間を過ごしている。テーブルで洗濯物を畳んでいるグループがあるが、ある利用者の前には洗濯物は無い。そわそわと周囲を気にしたり、手持ち無沙汰な様子。それに気付いた職員が隣に座り、話しかける。続いて職員は、雑誌のようなものを持って来て、指さしながら会話をしてる。利用者は頷いたり、雑誌を指さしながら職員と話しているが、次第に表情も和らぎ、職員と顔を見合わせるなど、穏やかな時間が流れている。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
洗濯物を畳んでいるグループは、3人で「今日は良いお天気で良かったわね」などと話しながら着々と作業している。そんな活気のあるテーブルの様子を気にしているのか、別のテーブルに座っている一人の利用者は、”自分は何をしたらいいのだろう・・・”といった表情をしているように見受けられた。職員は一人で不安そうにしている利用者の隣に座り、雑誌を開いて、時に利用者の肩に優しく触れながら会話を始める。利用者は記事に興味を覚えたのか、雑誌を指差しながら職員に話をしている。職員は自ら多くを話すのではなく、利用者の話に耳を傾けている。利用者の表情は次第に和らぎ、笑顔も見られるようになるなど、利用者の様子が落ち着いてきたことが感じられた。何をしたら良いのかわからず、仲間に入ることが出来ず不安に感じている利用者の気持ちが職員の関わりにより、安心に変わっていったと推察する。
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
基本的な考え方として、ホームでは集団生活であるが、何かを一緒に行うことを目的にするのではなく、個別にその方一人ひとりのやり方やできること・やり方を支援していく事で、一人ひとりが自らのニーズを満たされ自分らしい生活ができる事を目的にしている。しかし、人は社会的な生き物であるため、人との関わりを求めている事は多い。集団でタオルたたみを行っていたグループは、本人たちの「できる事」が近く一緒に活動をする場面も多いので一緒に行っていた。タオルたたみは個別に行っているわけだが、一緒に行うことで安心感があったのかも知れない。また、「何をしたら良いのだろう・・・といった表情をしているように見受けられた」利用者(以下Aさん)のニーズは「自分が教えたい」「自分が話したい」という事が多いと職員間で認識しており、その場面で一緒にタオルたたみをすることをAさんが求めているとはあまり考えられないので、職員は話しを聞く側に周り、話しを聞きにいったのだと思う。因みにだが、その時間帯、もうひとりの職員は、常に居室にいる他の利用者の方と囲碁を打っていた。人手に限界はあるが、それぞれのニーズを汲み取って行きたいと考えている。
1.家族への情報提供はあるか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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3.職員の接遇・態度は適切か |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか |
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5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか |
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6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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7.利用者のプライバシーは守られているか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか |
どちらともいえない:0%
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10.利用者の不満や要望は対応されているか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか |
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