評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
昼食には少し早い11時過ぎにリビンニングに集まっている利用者がテレビでパラリンピックを観戦している。テレビを背にして新聞を読んでいる利用者もいる。洗濯を了えた衣類籠をもった職員がリビングにあらわれて「干してほしいの」と利用者に声かけすると3人の利用者がハンガーに洗濯物を干しはじめる。配膳の手伝いの声かけや排泄誘導など昼食前の利用者の日常(職員の誘導で体を動かしたり、口腔体操や、職員から発声の指名を受けた利用者の「いただきます」でランチタイムとなるホーム)の雰囲気・様子を一場面として選定した。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
職員の洗濯物を干して欲しいと言う声かけにAさんら3人の利用者が室内干しの器具に衣類をハンガーに掛けて干している。3人共にしわを伸ばして、真剣な顔であったが手慣れた様子である。「ありがとう」という声かけに職員に頼りにされ役に立っているとの思いなのか、皆さん穏やかな顔をしてリビングの席に戻っている。その後、Aさんには食器洗い、汁物の盛り付けの手伝いの声かけをするとテキパキと作業をしている様子から習慣的に家事をしていたのでしょうか。手伝いを終了し席に戻り腰を掛けると、肩で大きく息をして、今日も手伝いが無事終わったとの安堵感が感じられた。もうすぐ昼食だからと声掛けされたBさんは「まだ、30分ある」と職員が止めるのも受け入れず居室に戻ってしまった。その後、リビングに戻ったが食事前の軽体操の促しにも参加しないで新聞の切り抜きを整理するなどマイペースである。職員からいただきますの発声の指名を受けたBさんは、「それでは・・・」と話し始め、すっかり得意な様子である。職員にこれという時に大事な役割をもらい、自信を持って満足そうに「頂きます」の発声をしている。「これはなんのフライかしら」と話が弾み、楽しいランチタイムになっている。
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
利用者の方々には普段から、日々の生活で生じる家事にはできるだけ参加してい ただき、何かしら役割のある暮らしを営んでいただけるよう工夫しているため、 「習慣的に家事をしていた」と評価者の方にも感じていただけたのであれば、多少なり普段の取組みの成果ともうけとれ、励みになります。
また、食事前の体操については(当該体操に限る事ではありませんが)、ご本人 が参加しようと思って主体的に参加してくださる事が前提であり、また重要でも あるから、こうしたアクティビティには参加せず他にされたい用事がある場合に は、参加されないことがあっても構わないと考えています。
前記の家事への参加なども含めて、基本的にご本人の意思で行為を選択できるよ うに、職員が接する(声をかける)際の工夫や配慮は常日頃から意識しているもの です。
1.家族への情報提供はあるか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか |
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3.職員の接遇・態度は適切か |
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4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか |
どちらともいえない:0%
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無回答・非該当:0%
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5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか |
どちらともいえない:0%
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7.利用者のプライバシーは守られているか |
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8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか |
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9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか |
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10.利用者の不満や要望は対応されているか |
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11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか |
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