評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
感染予防のためオンラインで調査を実施した。
事例①;利用者が職員による介助で食事をしている。カメラが近づいていくとスプーンを口に持って行っても顔をそむけてしまった。カメラが気になるということを伝えたいのか、利用者は手を職員の方に伸ばした。職員はその手を優しく握りながらスプーンを口に運び、利用者が口を開けるのを確認してから口の中にスプーンを入れていた。
事例②;屋内の日中活動を提供している部屋。視覚的、感覚的に楽しめる活動を実施している。冬の雰囲気を味わえるようにかまくらや雪をイメージした空間が作られていた。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
事例①;職員は利用者の様子を見なかがらゆっくりと食事介助をしており、利用者も落ち着いて食事をしている様子が見られた。カメラが近づいて一旦、食事が止まってしまった時も利用者の気持ちを受け止め、落ち着くのを待ってから再開することでその後の食事もスムーズに進んでいたように思う。職員は利用者の口に無理やりスプーンを押し込んだりするようなことはせず、利用者の「食べたい」という気持ちや食べようとする意欲を大切に介助をしていた。
事例②;雪のオブジェやかまくらをイメージした物を設置してあるだけではなく、布にミラーボールの光を当て幻想的な空間の中でゆっくりと落ち着ける時間を過ごせるようにしていた。かき氷で冷感を味わってもらったり、手浴や足浴の準備もされており、利用者の感覚を刺激するような様々な工夫が見られる。
ホットタオルで手を温めたり、ことばでのやり取り以外にも五感に対して多様な方法で働きかけていた。利用者もゆったりと楽しんでいた。
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
事例①:生活の中にある様々な変化が利用者の日常にメリハリや楽しみをもたらす心地良いものであることを目指している。普段は見慣れない職員とカメラを意識したかのようなサインが見られた際にも、その気持ちを静かに受けとめ「美味しく・安全に・楽しみながら・食べたい様に」と食事再開へ促した。何にどの様に興味や関心があるのかを見極めながら、接する前の声かけやこれからの動きを伝えるなどの対応を通して最適な環境づくりを常に心がけている。
事例②:日中活動として様々な感覚刺激を提供している。そのひとつとして屋内のほっとステーションは、五感に働きかけることで四季折々を感じる空間づくりをしている。例えば今回のテーマ「冬」では、雪が舞うイメージや雪の冷たさを体感できるような素材を提供する。利用者の表情の変化や身体の緊張度などから、刺激の快・不快の手がかりをつかみ、職員の関わり方や刺激の呈示方法を個別に配慮し改善するようにしている。活動中は利用者と共に職員も楽しみつつ利用者の様子に的確に対応できる職員の育成も必要である。設定空間である部屋は活動の合間の時間は利用者が気軽に立ち寄れるよう開放している。
1.子どもの様子や支援の内容についての十分な説明があるか |
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2.家族への精神的なサポートの取り組みは十分か |
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3.緊急時の対応体制は信頼できるか |
どちらともいえない:4%
いいえ:2%
無回答・非該当:2%
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4.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか |
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5.職員の接遇・態度は適切か |
どちらともいえない:4%
いいえ:1%
無回答・非該当:0%
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6.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか |
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7.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか |
はい 52%
どちらともいえない 13%
無回答・非該当 34%
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8.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか |
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9.子どものプライバシーは守られているか |
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10.個別の計画作成時に、子どもや家族の状況や要望を聞かれているか |
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11.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか |
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12.利用者の不満や要望は対応されているか |
はい 74%
どちらともいえない 11%
無回答・非該当 14%
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13.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか |
はい 56%
どちらともいえない 13%
いいえ 7%
無回答・非該当 24%
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