評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)理念:利用者のニーズに応え質の高い療育を目指す。
2)指針:個人を尊重し、充実した生活が出来るように努めます。
3)指針:人間としての尊厳を重視した質の高い医療、看護、生活支援を行います。
4)指針:年齢や個々のニーズに応じたサービスを通して、生活の向上に努めます。
5)指針:家族、保護者の方と話し合って、相互理解に基づいたサービスの提供をします。
職員に求めている人材像や役割
①利用者様、職員に対する思いやりを「行動」に表すことができる人材。
②職員の役割は、利用者様に最も高いレベルの療育を提供する事である。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
①チームワークを重んじ、利用者様、ご家族とのコミュニケーションを大切にする。
②利用者様の高齢化、人権擁護、尊厳重視の社会環境を取り入れて、自分達の療育活動を絶えず見直し、もっとも高いレベルの療育の提供に向けて努力し続ける姿勢。
全体の評価講評
特によいと思う点
利用者に対して、また職員同士の不適切な接遇が散見されたことをきっかけに2019年に接遇アッププロジェクトを発足させ、改善に着手している。各部署より推進委員を選出して毎月スローガンを掲げて意識を高め、外部業者と連携しながら環境を整備している。接遇アップポスターを毎月掲示して職員全体に注意喚起をしている。今年度中にプロジェクトの集大成として「接遇アップハンドブック」を発刊予定である。
日中活動は、病棟外の「ほっとステーション」A・B室・スヌーズレン・戸外活動・外出活動など様々な種類がある。「ほっとステーション」は椎茸栽培、制作、販売などの作業活動と感覚刺激的活動があり、利用者・家族の希望を踏まえて参加する活動を個々に決めている。また、リスクを考慮しながらも可能な範囲で自由に行動できるように配慮している。感染予防や安全対策について施設全体で取り組み、安全な環境を整えながら、個々の利用者の希望や思いを尊重した支援の提供に努めている。
当施設では利用者に関する記録や療育計画作成などのために看護・介護の実践の本質を解明すべく作り上げられた理論に導かれて作成された看護・介護過程展開のための記録システムを採用している。これにより医療的ケアや療育的な関わり一辺倒にならない利用者の生活全体のアセスメントができ、その結果として特定の職員の思い込みではないケアが構築されている。このシステムは多職種が共通のツールとして活用できている。根拠を明確にしてケアプランの立案、実施、評価が行えている。
さらなる改善が望まれる点
3年目までの比較的経験年数の浅い職員に比べ、4年目以降の職員の育成に難しさを感じている。実際には4年目以上の職員が多く、必須研修以外の研修の受講が少ない。経験年数の比較的長い職員の意識改革が必要と感じている。職員の自由記述の中にもベテランほど研修が必要と考える意見や、異動がないことを問題視する意見も見られる。すでに中堅職員に向けてはテーマを決めて研修を開始しているが、経験年数の長い職員に新しい知識を伝え、手順に基づいた指導の徹底が行える教育体制の構築が課題となっている。
家族の高齢化に伴い、面会に来られる機会が減っている現状がある。外出時の様子を伝えるお便り「ただいま」を作成して家族に送っている。また、今年は感染症対策の影響もあり、通常の面会対応が困難であったため年度途中から新たにオンライン面会のシステムを開始した。しかし、状況によっては、無料通話アプリの使用への戸惑いや画面を通した面会では利用者がつらいのではないかと感じる家族もいる。家族の思いに配慮して面会以外でも利用者の様子を伝える方法については、今後も引き続き検討していきたいと考えている。
個々の利用者の情報は記録システムの中の「日々の記録」、「ケアの展開シート」、「場面シート」などに記録している。これらのシートの活用により、具体的な支援の内容とそれによる利用者の状態の推移を記録し、支援や療育に必要な情報を把握することができる。しかし、日々実施した内容の記録時間の確保が不十分で記入内容が最低限になってしまっている。利用者の細かな内容の記載をもう少しできるとよいと考えている。
事業者が特に力を入れている取り組み
業務改善は長きにわたる継続した課題ともなっている。各部署の横の連携が弱く、各部署で重複した業務があるが統一化や簡略化が進まない状況が続いている。そこで昨年度は視点を4点に絞り、業務内容の見直しと改善を実施することとした。視点は①なくせないか②一緒にできないか③順序を変更できないか④単純化できないか、の4点とした。一つひとつの問題提起に対して、関係する部署と連携して話し合いを進め、共同で使用できるものは共有化している。今年度は新たに時間管理という視点で引き続き業務改善に取り組んでいる。
療育ハンドブックを作成し、ケアの質を高める「参考書」と位置づけている。「ハンドブック」に示されているように当施設では個々の利用者に沿ったきめ細かな支援を実践している。「ハンドブック」には、「生活支援基準マニュアル」として、入浴や睡眠、食事などのケアポイントや利用者とのコミュニケーション手法などが示されているほか、ケアプラン作成、多職種連携、職員マナー等について記されており、それらの基本には利用者の個性を尊重し、利用者の小さな変化も捉え、個別状況に沿った支援を実践することが据えられている。
口腔ケアについては、従来より力を入れて積極的に取り組んでいる。今年度はさらに病棟に歯科衛生士を配置して、定期巡回をし、利用者個別の対応については日常的に口腔ケアを実施する病棟職員へのブラッシングの指導も実施している。より細やかな対応ができるようになり、利用者の口臭はほとんどみられない。各病棟では歯科医師、歯科衛生士を交えて口腔ケアに関する勉強会も開催しており、より質の高い口腔ケアを目指している。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:当施設の利用者の家族(世帯)全員を対象とした。
有効回答111名のうちの調査票記入者は、父親が15名、母親が37名、父母一緒での回答が3めい、その他が51名、記入者無回答が5名であった。 - 調査方法:アンケート方式,場面観察方式
調査票は返信用封筒も同封し、施設から家族などへ郵送してもらった。記入済みの調査票は、弊社宛てに直接郵送してもらった。
また、場面観察方式も併用した。3名の調査員が施設の会議室にお邪魔し、無料通話アプリのビデオ通話機能を使って、オンラインで見学を実施した。 - 有効回答者数/利用者家族総数:111/233(回答率 47.6% )
5割近くの利用者家族から有効回答を得ることができた。
施設に対する総合的な感想では、「大変満足」が65名、「満足」が38名と9割を超える回答者が満足以上の意向を示しており、利用者家族の高い満足度を示している。以下、「どちらともいえない」が3名、「不満」が1名、「大変不満」がゼロであった(「無回答が4名)。
自由意見では、温かい雰囲気の中でしっかりと利用者ケアをしてくれていることや職員の応対などに対して感謝の念を伝えるコメントが多数挙げられている。年度途中に始まったオンラインでの面会について評価する意見もいくつか見られる。
また、感染症対策のためにやむを得ないが、実際の面会が1年近くできていないことに対して不安を感じているという意見があるのも今年度の特徴と言える。
それぞれ個別の質問項目に対しては、あまりコメントは挙げられていなかった。
アンケート結果
1.子どもの様子や支援の内容についての十分な説明があるか
回答者の約9割が「はい」としている。特に目立ったコメントは挙げられていない。
2.家族への精神的なサポートの取り組みは十分か
おおよそ4分の3の回答者が「はい」としている。特に目立ったコメントは挙げられていない。
3.緊急時の対応体制は信頼できるか
9割を超える回答者が「はい」としている。特に目立ったコメントは挙げられていない。
4.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
8割を超える回答者が「はい」としている。特に目立ったコメントは挙げられていない。
5.職員の接遇・態度は適切か
大半の回答者が「はい」としている。職員の明るい雰囲気や丁寧な対応に感謝する旨のコメントなどがあった。
6.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
回答者の約9割が「はい」としている。現在の対応で信頼をしているというコメントがいくつか見られた。
7.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
「トラブル自体がない」ということで「無回答」として方が多い。それを除くと回答者の約8割が「はい」としている。特に目立ったコメントは挙げられていない。
8.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
回答者の約9割が「はい」としている。あまり多くのコメントは挙げられていないが、「特に問題はない」というものがいくつかあった。
9.子どものプライバシーは守られているか
回答者の約9割が「はい」としている。この問いに対しても、「特に問題はない」とするコメントがいくつか見られた。
10.個別の計画作成時に、子どもや家族の状況や要望を聞かれているか
8割を超える回答者が「はい」としている。特に目立ったコメントは挙げられていない。
11.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
8割を超える回答者が「はい」としている。特に目立ったコメントは挙げられていない。
12.利用者の不満や要望は対応されているか
おおよそ4分の3の回答者が「はい」としている。特に目立ったコメントは挙げられていない。
13.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
「無回答」とした方を除くと7割を超える回答者が「はい」としている。特に目立ったコメントは挙げられていない。
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
感染予防のためオンラインで調査を実施した。
事例①;利用者が職員による介助で食事をしている。カメラが近づいていくとスプーンを口に持って行っても顔をそむけてしまった。カメラが気になるということを伝えたいのか、利用者は手を職員の方に伸ばした。職員はその手を優しく握りながらスプーンを口に運び、利用者が口を開けるのを確認してから口の中にスプーンを入れていた。
事例②;屋内の日中活動を提供している部屋。視覚的、感覚的に楽しめる活動を実施している。冬の雰囲気を味わえるようにかまくらや雪をイメージした空間が作られていた。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
事例①;職員は利用者の様子を見なかがらゆっくりと食事介助をしており、利用者も落ち着いて食事をしている様子が見られた。カメラが近づいて一旦、食事が止まってしまった時も利用者の気持ちを受け止め、落ち着くのを待ってから再開することでその後の食事もスムーズに進んでいたように思う。職員は利用者の口に無理やりスプーンを押し込んだりするようなことはせず、利用者の「食べたい」という気持ちや食べようとする意欲を大切に介助をしていた。
事例②;雪のオブジェやかまくらをイメージした物を設置してあるだけではなく、布にミラーボールの光を当て幻想的な空間の中でゆっくりと落ち着ける時間を過ごせるようにしていた。かき氷で冷感を味わってもらったり、手浴や足浴の準備もされており、利用者の感覚を刺激するような様々な工夫が見られる。
ホットタオルで手を温めたり、ことばでのやり取り以外にも五感に対して多様な方法で働きかけていた。利用者もゆったりと楽しんでいた。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
【講評】
理念および療育の指針は所内各所に掲示しているほか、事業計画書冒頭に記載している
事業所の理念「利用者のニーズに応え、質の高い療育をめざす」および療育の指針5項目(個性を尊重した充実した生活・尊厳を重視した質の高い医療・個々のニーズに応じたサービス・家庭、保護者との相互理解・地域社会に開かれたセンター)は事業所内各所に掲示しているほか、事業計画書冒頭に記載している。新職員のオリエンテーション時にも必ず説明し、理解が深まるように取り組んでいる。
部署ごとに設けた数値目標(アクションプラン)の遂行にリーダーシップを発揮している
毎年度当初に各部署は数値目標(アクションプラン)を設定している。設定したアクションプランは最高意思決定機関である経営責任者会議に提出し、進捗状況・達成度をまとめ、発表するとともに必要に応じて見直しをしている。各部署の長はアクションプランの遂行に責任をもち、経営に関する意識を持ちながらリーダーシップを発揮して部署を牽引している。
重要な意思決定は経営責任者会議で行い、運営会議で報告・周知している
重要な意思決定は月1回、次長職以上がそれぞれの部署から出席する経営責任者会議で行い、決定事項はその翌週課長職以上が出席する運営会議で報告・周知している。その後それぞれの部署に伝達している。家族に知らせる必要のある事項は年度当初の父母総会で院長および各部長から説明し、また随時開催の父母会においても直接説明している。同時に文書の発送も実施している。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
様々な方法により父母や職員、地域のニーズを収集し把握している
父母の意見や要望は第三者評価実施時のアンケートや父母会への調査により収集している。職員の意向は目標管理面談の際や第三者評価実施時の自己評価により把握するようにしている。またストレスチェックを実施し結果を分析して、高ストレス者は産業医との面談を受けられるようにしている。地域のニーズについては市内の社会福祉法人への連絡会などに参画して収集している。事業所の経営状況は経営責任者会議や運営会議で報告して、経営に関する意識を高めている。
個別の年度計画はアクションプランに基づき各部署の長が責任を持って遂行している
次年度の年度方針は2月初めに発表され、これを基に各部署で次年度の計画を2月末までに策定していることとしている。年度当初には各部署が設定する達成すべき数値目標(アクションプラン)を経営責任者会議に提出している。各部署の長はアクションプランの達成度や進捗度を定期的に確認し、必要な修正を加えながら責任を持って業務を遂行している。
事業計画書と事業報告書が明確に対応しており、課題の達成が測りやすい
年度末に作成する事業報告書は当該年度の事業計画書と明確に対応しており、課題が達成できたか否かがわかりやすく説明されている。また各部署で掲げたアクションプランについての報告もされている。事業報告書で継続課題となった事項については翌年度の事業計画に反映させている。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
虐待防止カードを作成、職員に配布して権利擁護の意識を高めている
福祉サービスに従事する者として従事すべき法・規範および倫理は就業規則のほか、倫理規程・倫理規程に基づく行動指針・療育の心得・チェックリスト・コンプライアンス宣言などに定めている。また「職員の方に」と題した虐待防止カードを作成して入職時に全職員に配付している。カードサイズにして携行できるようにしている。2年前に虐待防止マネジャーを選任して病棟に配置している。これら権利擁護に関するルールを徹底するため、新職員オリエンテーションや毎年実施する全体研修に織り込み、意識を高めている。
接遇アッププロジェクトを発足させ、継続的にマナーアップに取り組んでいる
利用者に対して、また職員同士の不適切な接遇が散見されたことをきっかけに2019年に接遇アッププロジェクトを発足させて改善に着手している。各部署より推進委員を選出して毎月スローガンを掲げて意識を高め、外部業者と連携しながら環境を整備している。接遇アップポスターを毎月掲示して職員全体に注意喚起をしている。今年度中にプロジェクトの集大成として「接遇アップハンドブック」を発刊する予定がある。
地域に向けての講演会やシンポジウム・セミナー等を積極的に開催している
療育の指針にも掲げている通り、地域社会に開かれたセンターであるために透明性を確保するよう努めている。ホームページは情報量が豊かで見やすく、ブログも掲載して事業所の生活がよくわかるように工夫されている。また今年度は新型コロナウイルス感染症拡大により規模を縮小したが、ボランティアや実習生の受け入れにも積極的に取り組んでいる。地域の向けての講演会やシンポジウム・セミナー等も開催しており、地域ニーズに応えるよう積極的に取り組んでいる。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
アクシデントとインシデントは毎月分析して再発防止策を検討している
安全対策委員会および医療安全管理委員会を毎月1回開催している。事故(アクシデント)報告とヒヤリハット(インシデント)報告は毎月各委員会で集計分析し再発防止策を検討している。アクシデントおよびインシデントはその重大性に応じてそれぞれ5段階に分類されている。医療安全委員会では分析結果をもとに年2回研修を実施して、職員への注意喚起をしている。
センシティブな情報は電子化され、事業所内のネットワーク内で管理している
個人情報保護規程および個人情報取扱規程並びに開示規程を定めている。個人情報保護方針は事業所ホームページにも掲載している。新職員に対してはオリエンテーション時に、またそれ以外の職員に対しては勉強会を実施して理解を深めている。実習生やボランティアに対しても活動前に説明して誓約書をとっている。センシティブな情報は電子化され、事業所内のネットワーク内で管理している。アクセスにはパスワードを付与して制限を設けている。運用のシステムとしては完成しているが、運用する職員の意識レベルにはまだ差があると感じている。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
入職して3年目までの研修が充実しており、3年目にはチーム研修を課している
全体研修を定期的に実施している。今年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で外部研修の受講機会が減少したが、オンラインによる受講で受講機会を補っている。内部研修は年次に応じて実施し、新人研修・2ヶ月研修・4ヶ月研修・半年研修・12ヶ月研修・2年目研修と細かくプラグラムされている。3年目研修はチームで研究発表の形式をとっており、チームワークの醸成も目指している。
研究成果を発表する機会として「島田集談会」を年2回実施している
日頃の研修・研究の成果を発表し職員のモチベーションを向上させるため、年に2回「島田集談会」という研究発表会を開催している。今年で3年目を迎え、6月は主に受講した研修の伝達研修の意味合いも持ち、11月は自身が設定した研究テーマの発表となっている。特に経験年数の浅い職員にとっては貴重な場であり、向学心の豊かな職員のモチベーション向上に寄与している。
勤怠システムを導入して継続的に業務改善に努めている
業務改善は長きにわたる継続した課題となっている。各部署の横の連携が弱く、各部署で重複した業務があるが統一化や簡略化が進まない状況が続いている。そこで昨年より視点を4点に絞り、業務内容の見直しと改善を進めることとした。視点は①なくせないか②一緒にできないか③順序を変更できないか④単純化できないか、の4点とし、一つひとつの問題提起に対して、関係する部署と連携して話し合いをして、共同で使用できるものは共有化した。今年度以降は新たに時間管理という視点で19時退勤を目指すなど、引き続き業務改善に取り組んでいる。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
苦情の多くが接遇に関するものであった。利用者に対するものだけでなく、職員同士の不適切な接遇が利用者や他者に不快な想いをさせている事例が見られた。そこで職員が役職者に相談できる環境を整え、ストレスや困りごとに早期に対応できる風通しのよい職場環境を整備する。
2019年に接遇アッププロジェクトを発足させて、各部署より推進委員を選出した。毎月スローガンを掲げて意識を高め、外部業者と連携しながら環境を整備し、接遇アップポスターを毎月掲示して職員全体に注意喚起をした。プロジェクトの集大成として「接遇アップハンドブック」の発刊を目指した。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
翌年度は接遇に関する苦情はなくなった。センター全体での取り組みの成果が現れたと感じている。
今年度以降は2年前に各病棟に配置した虐待防止マネジャーの安定的な運用を行い、利用者の接遇の強化を目指していく。また「接遇アップハンドブック」は今年度中に発刊の見込みとなっている。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
業務改善は長きにわたる継続した課題である。各部署の横の連携が弱く、各部署で重複した業務があるが統一化や簡略化が進まない状況が続いている。そこで今回は視点を4点に絞り、業務内容の見直しと改善をおこなうこととした。
視点は次の4点とした。①なくせないか②一緒にできないか③順序を変更できないか④単純化できないか
一つひとつの問題提起に対して、関係する部署と連携して話し合いを進め、共同で使用できるものは共有化した。また現在運用しているシステムを最大限活用するため業者と連携して機能をフルスペックで使用できるよう取り組んだ。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
横の連携は少しずつ取れてきたと感じているが、まだ不十分である。
業務の簡素化や共有化は課題が出た際に検討を重ねており、改善されつつある。
昨年1月に勤怠システムを導入した。これに合わせ、業務改善により働き方を見直して19時までの退勤を目指す。
今年度は時間管理という新たな視点を導入し、さらなる業務改善を目指していく。
サービス分析結果
【講評】
数多くの情報提供媒体や情報資料室の活用により、積極的に外部へ情報発信をしている
施設の情報を提供する数多くの媒体があり、積極的に外部へ情報発信をしている。情報提供媒体の主なものととしては、パンフレットやホームページ、複数の広報紙(「センターニュース」など)がる。情報資料室も設置して、保有している情報の提供や書籍の貸し出しにも取り組んでいる。パンフレットには事業所の理念・療育の指針・利用者対象児(者)・実施している各種の事業の紹介・配置図・日中活動の様子の写真・最寄り駅からの案内図などの情報を掲載している。パンフレットは見学者や実習・就職の希望者などに配布している。
ホームページの作成や広報紙の配布により、広い範囲に向けて事業所情報を提供している
ホームページではセンター全体の紹介や各種事業の案内、療育内容、対象児(者)、利用案内などの情報を公開している。この他、ブログで日々の活動や行事の様子なども知ることができる。広報紙は家族向け、関係機関向けと配布対象に応じて複数準備し、的確な情報提供ができるようにしている。ホームページやセンターニュースの委員会を設置し、各部署から職員を兼務させることによって情報の統一が図れている。家族に対してはセンターニュースやブログ等を通して、日頃の取り組みがわかるようにと心がけている。
問い合わせや見学の希望に対しては、その目的に応じた柔軟な対応を心がけている
外部からの問い合わせや見学に対しては、見学者対応窓口やケースワーカーを設置して受け入れている。見学者には目的に応じた担当者が対応する。他の施設や学校関係者、ボランティアなどの一般的な見学は療育部の見学者対応窓口で対応し、入所を目的とした見学の場合にはケースワーカーが対応する。今年度は感染症対策のために見学者の受け入れは大幅に制限した。就職のための見学は受け入れたが、病棟は入り口のみを見てもらうこととした。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
児童相談所からの児童票や事前の訪問で得られた資料に基づいて入所選考を実施している
当施設への入所の際には都からリストが挙がってきて、その入所候補者の中から予定者を先行し、家族との面談を経て第一候補者、第二候補者を決める。それを都に戻して、新規入所者を東京都が決定している。入所時の状況の記録や利用者側の意向に関しては、児童相談所からの児童票と入所時に作成するカルテに残している。
新規利用者への的確な支援ができるよう病状や日常生活上の注意点などを把握している
新規利用時にはケースワーカーから入所契約書・重要事項説明書の説明をし、当事業所での生活を理解してもらうよう努めている。この説明の際に利用者自己負担分の料金説明も実施し、自動引落による支払いの手続きも済ませられるようにしている。基本的なルールやサービス内容などへの同意は、契約書類に署名・捺印をもらう形式で確認している。入所時には病状や日常生活上の注意点などの聞き取りをして、記録を残している。食事介助の方法については、入所日の昼食の際に実際の介助の様子を見せてもらうようにしている。
新規利用者が安心感の持てる関わりや環境を個別に提供するようにしている
新たに利用者が入所する際には、病棟内の職員に情報を提供し周知・徹底を心がけている。オリエンテーションは各病棟で実施している。利用開始直後の環境変化などによる新規利用者の不安やストレスを軽減させることができるよう、抱っこの方法や車イス上の位置取り、使用している枕、好きな言葉、落ち着くことのできる環境などを確認し、個別に安心感の持てる関わりや環境を提供するようにしている。サービスが終了となり、他施設に移行するような場合には看護サマリーを他施設に交付、また、入所時の情報を提供している。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者等の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者等の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者等の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
利用者の生活全体を支えるためのアセスメントを可能にする記録システムを採用している
当施設では利用者に関する記録や療育計画作成などのために看護・介護の実践の本質を解明すべく作り上げられた理論に導かれて作成された看護・介護過程展開のための記録システムを採用している。これにより医療的ケアや療育的な関わり一辺倒にならない利用者の生活全体のアセスメントができ、その結果として特定の職員の思い込みではないケアが構築されている。このシステムの中のケアプランシートを活用することにより、家族などに対しても生活の全体像を示しながら、療育計画を説明することが可能になっている。
複数の記録用シートの活用で支援内容と利用者の状態の推移を把握することができる
個々の利用者の情報は上記記録システムの中の「日々の記録」、「ケアの展開シート」、「場面シート」などに記録している。「日々の記録」には、毎日の体温・処置内容・食事などの観察事項・排泄のチェックなどの情報を記録している。「ケアの展開シート」には、ケアプランに則った支援の内容やその結果を記録し、「場面シート」にはそれ以外の特記的な内容などを記録している。これらのシートの活用により、具体的な支援の内容とそれによる利用者の状態の推移を記録し、支援や療育に必要な情報を把握することができる。記録時間の確保は課題となる。
連絡ノートや上記「場面シート」の活用等により、利用者の情報を職員間で共有している
利用者に変化があった場合などの情報は連絡ノートや上記「場面シート」の活用などにより、職員間で共有化している。各病棟には申し送り簿もある。その他、職員は会議録を参照することでも情報を把握している。利用者のベッド上のポジショニングの変更等に関しては、ベッドに掲示して、正しい安楽な姿勢で利用者が過ごせるようにしている。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
- 計画は、利用者等の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画を利用者等にわかりやすく説明し、同意を得ている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援計画に基づいて利用者の状態に応じた支援を行っている
- 個別の支援計画に基づいた支援を行っている
- 利用者の特性に応じて、コミュニケーションのとり方を工夫している
- 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
- 関係機関(教育機関、福祉関係機関、医療機関等)と連携をとって、支援を行っている
- 利用者一人ひとりの状況や意向に応じた退所後の支援を行っている
【講評】
日々の支援について、個別ケアプランのケア方針ごとに記録・評価・見直しを行っている
個別ケアプランではケア方針の一つひとつに番号を振り、日々の支援をその番号ごとに記録する仕組みがある。月1回「ケアの展開シート」にケア方針ごとの実施内容と評価をまとめ、グループ会議を開き日々の支援を見直している。この仕組みによって、職員は日頃からケアプランを意識した支援を実施している。また、ケア方針に該当しない個別支援は「場面シート」に記録し、ケアプランの評価や次のプランの作成に活用している。経管栄養の場合は、経管栄養中の利用者の表情・反応などを観察して「注入場面シート」に詳しく記録している。
利用者の特性に応じて、言語聴覚士と連携しコミュニケーション方法を工夫している
コミュニケーションの際は利用者の特性に応じて大きな声で話したり、ジェスチャーを交えたり、指文字・マカトンサイン・写真・絵カードなどを取り入れている。首を振って「はい」か「いいえ」と答えられる質問を心がけたり、表情などから意思を読み取るように努めている。言語聴覚士が言葉・コミュニケーションの個別評価を実施し、利用者に応じた方法を助言、指導している。情報のバリアフリーを目指すパソコン室にはスイッチや操作環境を利用者の状態に応じて工夫したパソコン・タブレット端末・ゲーム機などがあり、日中活動で使用している。
リハビリ職員と随時情報交換をして、協働で利用者の身体状況に応じた支援をしている
リハビリ職員によるポジショニング検討会や摂食嚥下勉強会を随時開催し、利用者の身体状況に応じたエアマット・クッションの使用方法、食事姿勢の整え方などを学び個別支援を実施している。利用者一人ひとりに応じて適切な姿勢を整える方法(ポジショニングなど)は、写真に解説を付けた手引きを作り、ベッドや車イスのいつでも確認できる所に設置している。個別訓練の体操プログラムも写真付きカードを作り、日常生活の日課の中で病棟職員とともに実施している。病棟の会議以外でもリハビリ職員と活発に情報を交換して協働で支援している。
2.利用者が食事を楽しめるよう支援を行っている
- 食事時間が楽しいひとときとなるよう工夫している
- 利用者の状態やペースに合った食事となるよう、必要な支援(見守り、声かけ、食の形態や用具の工夫等)を行っている
- 利用者が安全に食事をとれるよう取り組みを行っている
- 食物アレルギーや疾患等については、医師の指示に従い、対応している
- 食についての関心を深めるための取り組みを行っている
【講評】
音楽をかけたり、メニューを伝えながら食事の雰囲気を楽しめるようにしている
食事時間を楽しいひとときにするために、くつろいだ雰囲気となるよう音楽を流したり、メニューを伝えながら食事介助などを行うようにしている。食事時間には経管栄養食の利用者も共有スペースに集まることや、経管栄養食(ペースト食)を食膳に並べて提供するなどの工夫をしている。食事の形態や食器や用具等も個々の状態に状態に応じたものを使用している。また、経管栄養食から経口食への移行への試みも積極的に取り組まれている。
食形態の見直しを実施し、個々の摂食機能に応じた食事の提供をしている
利用者の摂食機能などにより応じた食形態とするために食事を5段階に、水分摂取を4段階に新たに区分し直している。食事は医師の食事箋に基づき、言語聴覚士による評価を受けて、個々の状態に応じた食事を提供している。個々の状態やペースに応じた食事介助の工夫をしている。利用者が新しく入所する場合には家族に食事の介助をしてもらい、リハビリ職(理学療法士・言語聴覚士など)が食事の状況を確認している。食事の際の姿勢や嚥下状況、食の進み具合等を把握した上で、個々の状況に合わせた食事介助をしている。
給食委員会などで栄養や食事に対する検討、学習を行っている
適切な食事の確保や食事を楽しんでもらうために、NST(栄養サポートチーム)委員会・給食委員会を設置している。個々の利用者の栄養状態や摂食機能などに基づく食形態についての検討や食事に関する全体的な事柄(支援の方法、調理時間の確保のため食事時間の見直し、食事内容等)の検討や勉強会の開催をしている。
3.利用者一人ひとりの状況に応じて生活上で必要な支援を行っている
- 身の回りの支援は、利用者一人ひとりの意向に配慮しながら行っている
- 基本的な生活習慣や社会生活上のルール等(あいさつ、マナー、交通ルール等)を身につけられるよう支援を行っている
- 一人ひとりの有する能力を活かすよう機能訓練等を実施している
【講評】
「療育ハンドブック」を作成し、ケアの質を高めることに努めている
身の回りの支援は個別計画に基づき、手順書に沿って提供している。「療育ハンドブック」を作成して、これをケアの質を高める「参考書」と位置づけている。「ハンドブック」には生活支援基準マニュアルとして、入浴・睡眠・食事のケア、利用者とのコミュニケーション手法、利用者の私物や金銭の管理などについてのポイントが示されているほか、ケアプラン作成や多職種連携の必要性やその実施、マナーや接遇などについても記されており、これを基礎として利用者への個別支援の向上に努めている。
個々の利用者に応じたコミュニケーション方法をとり、意向を汲み取るよう努めている
職員は利用者の小さな変化や利用者からの小さなサインを見落とさない、それらを受け止めることを心がけており、個別のコミュニケーションサインを見出し、その方に応じたコミュニケーション方法をとり、意向を汲み取るよう努めている。重度の障害のある利用者であっても、自分でできることは自分で行うための支援の視点を持ち、トイレや食事などについて利用者の行動を待つこと、職員が代行してしまうのではなく見守りや声かけにより利用者の主体的な行動を促すようにしている。また、家族の希望なども確認し、生活支援や日中活動に取り入れている。
多職種の連携で勉強会などを実施することによりケアの向上を目指している
多職種の連携により、利用者一人ひとりの状況や意向の把握・共有に努めている。感染対策や医療安全管理等の医療面の研修、リハビリスタッフを中心としたポジショニング検討会、摂食嚥下などの食事に係る勉強会、歯科衛生士による口腔ケアの指導など、多職種がそれぞれに行うものではなく協力する体制が見られ、そのことにより質の高いケアが実践されている。今年度は病棟内に歯科衛生士の配置をしており、より細やかな支援体制の整備をしている。
4.利用者の心身の健康を維持するための支援を行っている
- 入所まもない利用者の健康状態(口腔ケア、視力等)を把握し、健康維持に向けた支援を行っている
- 服薬管理は誤りがないようチェック体制の強化などのしくみを整えている
- 利用者の状態に応じた健康管理を行い、体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
- 日常的に利用者の口腔ケアを行っている
- 健康に関する利用者の悩みや不安等を受け止め、必要に応じて利用者や家族に対応している
- 利用者の抱える問題に応じて、心理的ケアが必要な場合は、関係機関と連携をとって、支援を行っている
【講評】
利用者の必要な医療情報を把握、共有することにより適切な健康維持支援を提供している
医療機関から提供される診療情報提供書等で把握した医療情報については、施設が採用しているシステム(看護・介護・ケアマネジメント過程展開様式)の「基本情報」で管理される。日々の健康状態などの情報は同システムの「ケアの展開シート」に記録され、利用者の医療、健康情報が職員間で共有される。年に2回の定期検査があるほか、主治医と看護師による健康管理をしている。外科、皮膚科の往診は月1回あるが、その他の診療科において緊急に受診できる医療機関が少ないため、地域の病院との連携の必要性を感じている。
利用者の状況に応じて心理判定員による個別相談を受ける仕組みがある
看護師による毎日の健康チェックを行っている。体調等の変化がみられた場合には速やかに対応をしており、都度ご家族等にも連絡して状況を伝えている。日々の様子を把握して、普段と様子が異なるなど身体的な面や精神的な面の変化にも留意している。本人の気持ちを尊重して寄り添うケアを実践している。また、利用者が抱えている問題に対して心理的なケアが必要と思われる場合には心理判定員による相談を受けられる仕組みもあり、希望があれば個別相談に応じている。
病棟に歯科衛生士の配置を行い、より細やかなケアに取り組んでいる
口腔ケアについては従来より力を入れて取り組んでいるが、今年度はさらに病棟に歯科衛生士を配置して、定期巡回、利用者個別の対応について日常的に口腔ケアを実施する病棟職員への指導も併せて、より細やかな対応ができるようになった。各病棟では歯科医師、歯科衛生士を交えて口腔ケアに関する勉強会も実施しており、より質の高い口腔ケアを目指している。服薬管理については、ダブルチェック、トリプルチェックをすることにより誤りがないように努めている。声を出して確認することなどを実践している。
5.利用者の主体性を尊重し、施設での生活が楽しく快適になるような取り組みを行っている
- 居室や共用スペース等は、安全で快適に過ごせるよう、利用者の状況に応じて、環境・空間を工夫している
- 施設での生活は、医療面や生活ルール等に配慮したうえで、原則として自由である
- 日常生活の過ごし方は、利用者の特性や嗜好を考慮し、多様な体験ができるようにしている
- 利用者の状況や希望に沿って、行事やイベント等の多様な体験ができるようにしている
【講評】
病棟内でも季節を感じることのできる取り組みなどを実施している
病棟内でも季節を感じることができるように季節ごとの風景や季節行事の飾りつけなどを施している。視覚刺激の効果も期待して電飾による飾りつけなどもしている。病棟内でも朝の時間帯には共有スペースで挨拶や今日の活動についての話をするようにしている。重度の利用者でもできる限り1日のうち1~2回はベッドから降りられるようにしている。医療面での配慮や骨折などのリスクに配慮しながらも可能な範囲で自由に過ごしてもらえるように感染予防や安全対策に取り組み、環境整備に努めている。
「ほっとステーション」では、個々のニーズや状況に応じた活動を提供している
日中活動の場である「ほっとステーション」には、呼吸器を使用する利用者なども含めて多くの利用者が参加している。木工や園芸などの趣味活動、散歩や買物などの外出活動も実施している。一方でより重度の利用者を対象としたものとしては、視覚や触覚・音などの感覚刺激を取り入れた取り組みもある。例えば手浴・足浴では、数種の入浴剤やクリームを用意して利用者が好きな香りのものなどを選び楽しくくつろげるよう工夫している。一人ひとりの好きなことや持てる力が発揮できるように個別ニーズに応じた多様な活動を提供している。
高齢・医療重度の利用者も楽しめる活動をさらに検討したいと考えている
様々な活動に取り組んでいる当施設ではあるが、利用者の高齢化、医療重度化に伴って従来行ってきた活動ができなくなってきた利用者が増加している状況にある。そのような状況変化に対応しながら、個々が楽しめる活動や時間を充実させたいと考えている。今年度は特に感染症対策の影響もあり、活動や行事については各病棟単位での実施となっている。病棟単位で活動を実施することでより個々の状態や意向を反映した内容で行い、多くの利用者が参加できる形を模索する機会として捉えて取り組んでいる。
6.家族との交流・連携を図っている
- 利用者の日常の様子や施設の現況を家族へ知らせている
- 家族との面会、外出、外泊は、安全に注意した上で可能な限り希望に応じて行っている
- 家族の状況に配慮し、相談対応や支援を行っている
- 家族同士が交流できる機会を設けている
【講評】
家族からの情報、希望も支援に反映させ、その様子を家族に伝えている
利用者家族とは年に1度のケアプランについての説明を始めとして、面会の際や体調の変化があった時には、その都度に連絡、説明を行っている。家族から相談などの依頼があった場合には、その内容によりケースワーカー、医師、療育長などが対応している。利用者のケアについては家族の意見、希望を重視しており、家族から利用者本人の好きなこと、楽しいと感じることなどの情報を得ている。買物や小遠足などの外出をした際には、個別のお知らせ「ただいま」を作成して家族に様子を伝えている。
父母会の活動との交流を通じて利用者家族との交流、連携を図っている
利用者家族の自主的な組織としての父母会は、概ね月に1回、病棟ごとに開催されている。毎回の父母会にはケースワーカーが参加しており、施設側からの報告などを行い、家族からの意見などを聞く機会となっている。また、父母会の開催されるタイミングで個別の相談、面談などをすることもある。年度初めの父母会は施設側との総合の集まりとなっており、これらの父母会活動は、施設と家族との信頼関係を築く場となっている。今年度は、感染症対策の影響により、対面での交流機会が難しいため電話等で状況を知らせている。
家族の高齢化などの状況変化に対応した、連絡方法や連携のとり方の工夫を検討している
家族の高齢化に伴い面会や父母会への参加が減少している傾向にある。それにより個別の連絡、相談などの機会も減る傾向にある。これまでとは違った連絡や交流の方法を検討していかなければならないと認識している。今年度途中からは、無料通話アプリを活用したオンライン面会の仕組みを取り入れている。家族が自宅から、または、家族が来所した際に病棟と会議室をオンラインでつなぎ、面会ができるようにしている。また、家族の高齢化に対して施設側からは成年後見制度の活用についての情報提供や勧奨を進めていく必要を感じている。
7.地域との連携のもとに利用者の生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域の情報を収集し、利用者の状況に応じて提供している
- 必要に応じて、利用者が地域の資源を利用し、多様な体験や交流ができるよう支援を行っている
【講評】
コンサートの開催やボランティアの受け入れなどを積極的に行っている
例年の取り組みとして地域で活動しているグループに施設内でコンサートを開催してもらう、子ども会活動などのボランティアの受け入れなどを行っている。また毎年秋には「わいわい祭り」を開催し、施設利用者だけでなく地域住民にも楽しんでもらう企画を実施している。これらの取り組みから施設内に「社会の風」を積極的に入れることを心がけている。今年度は感染症対策の影響もあり、地域を招いてのわいわい祭りは中止し、入所利用者のみで花火会を実施した。また施設内のコンサート鑑賞は、密を避け演奏をライブ配信して楽しむなどの工夫をしている。
障害者美術展への出展や選挙への参加など地域とのつながりを大切にしている
例年の取り組みとして日中活動として散歩に出かける、近隣の商店に買物に出かけることなどを通して、日常的に地域社会との交流を図っている。また、市の「障害者美術作品展」に毎年利用者が出展、参加するなど地域行事への参加も行っている。また、選挙がある時には管轄の選挙管理委員会の協力も得ながら投票にも出かけている。今年度は感染症対策のため、内容を検討しながら実施している。外出はドライブなどで季節を感じたり、リフレッシュする機会を設けたり、地域の文化祭に作品を出品するなど地域との繋がりをもっている。
シンポジウムなどの開催、実習・研修の受け入れなどで地域に貢献している
当施設が有する資源や情報、蓄積してきたノウハウなどを基にした公開シンポジウムや講習会、音楽療法や運動療法の教室などを地元地域を始めとした外部に向けて開催している。また、近隣の看護学校や介護、保育の学生の実習や研修も積極的に受け入れており、これらの活動が地域との繋がりを深めるとともに地域住民や関係機関などへの貢献活動としても機能している。
【講評】
利用者がいる空間をプライベート空間と捉えプライバシーに配慮した関わりに努めている
個人情報の取り扱いに関する利用者側の同意を入所契約締結時に得るようにしている。利用者個人宛の郵便物は本人が理解することができる場合は本人に、それが難しい場合には家族に渡している。その他、プライバシーへの配慮事項として利用者が自分の時間として使っている空間などを職員側の都合で中断しないこと、食事介助は途中で交代しないことなど、徹底するように努めている。居室の間仕切りがなく部屋に入るという感覚が薄れがちだが、接遇や虐待防止のチェックリストから意識できるように職員に注意喚起をしている。
利用者の羞恥心に配慮し、様々な介助・ケア場面における職員の基本動作を定めている
入浴時には利用者の体にタオルをかける、排泄の確認は大きな声でせずに個別に表に記入する、排泄ケアの際はカーテンと個別に利用者の周囲を覆う衝立を使用するなど、利用者の羞恥心に配慮した支援の提供を心がけている。日常の支援にあたっては、それぞれの利用者の意思を尊重できるよう事前に本人の気持ちや意向などを確認する声かけを実施するようにしている。利用者の不適切行動に関しても、本人の表現方法として尊重するようにしている。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者等の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い、利用者のプライベートな空間への出入り等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
- 施設内の利用者間の暴力・いじめ等が行われることのないよう組織的に予防・再発防止を徹底している
【講評】
各種の基準・手順マニュアルを整備し、サービスの基本事項や手順等を明確にしている
看護・医療・検査・生活支援・安全対応・事故防止対策・記録システム記入など各種の基準・手順マニュアルを整備し、サービスの基本事項や手順等を明確にしている。わかりやすい言葉で医療用語を表現するようにし、各職種でマニュアルの内容の共通理解が得られるようにしている。これらのマニュアルは各病棟に配備している。スタッフルームの取り出しやすい場所に置いて、新人職員などにはこれを基に指導をするようにしている。また、事故が起きた際には、手順に沿って業務を進めたかを振り返るためにも活用している。
手順委員会で基準・手順マニュアルの改変、見直しを実施している
手順委員会があり、最低でも年に一度、基準・手順マニュアルの見直しや改変、変更をするようにしている。手順委員会は基本的に毎月開催しており、必要があれば随時の見直しを実施している。各病棟から手順委員会の委員を出しており、職員の意見を集約させてマニュアルの改変や見直しの際に反映できるようにしている。また、サービスの基本事項や手順などが職員全体へ行き渡るよう、申し送りや連絡ノート、会議報告などを活用している。在職年数が長い職員ほど自分の方法で業務をしてしまう傾向があり、手順書活用の働きかけが必要なこともある。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
事業者のコメント
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事業者のコメント
事例①:生活の中にある様々な変化が利用者の日常にメリハリや楽しみをもたらす心地良いものであることを目指している。普段は見慣れない職員とカメラを意識したかのようなサインが見られた際にも、その気持ちを静かに受けとめ「美味しく・安全に・楽しみながら・食べたい様に」と食事再開へ促した。何にどの様に興味や関心があるのかを見極めながら、接する前の声かけやこれからの動きを伝えるなどの対応を通して最適な環境づくりを常に心がけている。
事例②:日中活動として様々な感覚刺激を提供している。そのひとつとして屋内のほっとステーションは、五感に働きかけることで四季折々を感じる空間づくりをしている。例えば今回のテーマ「冬」では、雪が舞うイメージや雪の冷たさを体感できるような素材を提供する。利用者の表情の変化や身体の緊張度などから、刺激の快・不快の手がかりをつかみ、職員の関わり方や刺激の呈示方法を個別に配慮し改善するようにしている。活動中は利用者と共に職員も楽しみつつ利用者の様子に的確に対応できる職員の育成も必要である。設定空間である部屋は活動の合間の時間は利用者が気軽に立ち寄れるよう開放している。