評価結果

サービス項目中心の評価

基本情報

【事業所名称】

PC工房

【サービス種別】

就労継続支援B型

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

全ての障害者に対して、障害者が地域で自立した生活をするための自立支援に関する事業を行い、広く社会福祉に寄与することを目的とする

職員に求めている人材像や役割

専門性及びスキルの向上

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

自己判断力。一つのことを責任を持ってやって頂きたい。

全体の評価講評

特によいと思う点

当事業所は、パソコンのリユース・リサイクル作業を中心に、パワーストーンアクセサリーの制作と販売、ゲームプロジェクトなど多様なコンテンツの中から「好きなこと」を仕事に結びつけるための様々なアイディアが試みられています。事業所の多種多様なコンテンツ及び好きなことを仕事に結び付けられることで新規利用者も年々増加しており、利用登録者も100名を超えています。また今年度は多様なコンテンツを整理し、これまでの多機能事業所から就労継続支援B型の単独事業所となり、利用者にニースに応えやすい事業所を目指し一丸となっています。

職員間の情報共有ツールとして電子掲示板のソフトを導入しています。電子掲示板で様々な情報を共有することができるようになり、利用者への支援にも十分に効果を発揮することができています。特に利用者の個別支援計画書が電子掲示板ソフトを活用してクラウド上で共有できるようになったことで、支援方法に迷った際などは迅速に確認できるようになっています。今年度はコロナ禍のため職員同士が集まっての会議を行うことも難しい中で、ネットワークを通して情報共有ができる仕組みが整っていることは職員にとっても効果的な仕組みになっています。

さらなる改善が望まれる点

事業所の災害対策については店舗の入るショッピングセンター合同での避難訓練を年に2回定期的に実施しています。災害発生時の対応については利用者個々にも必要に応じて説明しています。今後に向けては、災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備えての事業継続計画についての整備も期待します。さらに、通所途中で地震に見舞われた際の対応や電話回線が不通になった際に利用者の安否の確認方法などもより明確にできると良いと考えます。また、事業継続計画作成後は、計画の内容について職員、利用者と共有が図られることを期待します。

新型コロナウイルス感染予防のため今年度は利用者の活動時間を午前、午後の二部制にする等、感染防止を第一にして取り組んでいます。活動の二部制にあたっては利用者にも経緯を説明したうえで実施しています。しかしながら今年度実施した利用者アンケートの結果では、活動の短縮化、利用者同士の交流がなくなったことを残念に取る意見も散見されています。少なからずコロナ禍によるストレスは抱えており事業所側も把握しています。利用者のストレスが少しでも和らぐような取り組みも検討しており、ストレス緩和に向けた取り組みの充実化を期待します。

事業者が特に力を入れている取り組み

今年度はコロナ禍の影響で外出や宿泊行事、地域との交流行事ができなかったため、事業所内の活動の充実化、さらには職員の育成に時間を割くことができました。特に今年度は事業所内研修に力を入れて、外部の講師を招いて利用者の権利擁護をテーマとした研修やアンガーマネジメント研修など、職員の対応などを改めて振り返ることができる時間を設けることができました。これまでも事業所内研修を通して研修も行っていましたが、各種行事が中止となった時間を効果的に活用し職員のスキルや知識を高める為に効果的に時間を活用しています。

利用者が安心して日々事業所を利用できるように新型コロナウイルス感染予防対策について全体で高い意識を持ち取り組んでいます。各作業スペース入口には次亜塩素が噴霧される加湿消毒器を設置し感染症予防に努めています。特に今年度はコロナ禍のため利用者同士が密にならない環境整備、換気なども徹底して行っています。さらに利用者の活動時間についても午前と午後の二部制にすることで、各作業スペースの人数を調整することができています。安心、安全性を高めるために職員、利用者がともに協力し合い全体の安全性を高めています。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:令和2年12月現在、P工房に登録している100名の利用者を対象に調査を実施しました。
  • 調査方法:アンケート方式  
    新型コロナウイルスの感染予防に配慮し事業所と協議の上アンケート方式により調査を実施しました。アンケート用紙、返信用封筒を評価機関で準備し、利用者本人に渡して頂き、記入を頂きました。回収は返信用封筒で直接評価機関に返送して頂きました。
  • 有効回答者数/利用者総数:65/100(回答率 65.0% )

回答者の内訳としては、「本人自己記入」が64名、「本人の気持ちを推察して回答」が1名となりました。
「利用中の事業所を総合的に見て」の質問では、「大変満足」が22名、「満足」が30名、「どちらともいえない」が10名、「大変不満」が各1名、「無回答」が2名となりました。
15の質問の中で「はい」と回答した割合が最も高かった項目は、「利用者は困った時に支援を受けているか」の質問であり63名の方が「はい」と回答しました。次いで「工賃等の支払いの仕組みは分かり易く説明されているか」で58名の利用者が「はい」と回答しています。昨年度と比較すると12項目で「はい」の回答割合が上昇しています。
アンケートに寄せられた自由意見では、困った時に職員が助けてくれること、色々と相談に乗ってくれること、やってみたいという要望を大変親切に聞いてくれたこと等に好意的な意見が出ているほか、工賃の増額や入口付近の灰皿の撤去、お弁当の復活などを望む意見やコロナ禍のため活動が半日になってしまったことなどを残念に感じる意見も出ています。

アンケート結果

4~17は選択式の質問のため、該当項目のみ掲載しています。

1.利用者は困ったときに支援を受けているか

はい 63名 (97%)
どちらともいえない 1名 (2%)
いいえ 1名 (2%)

63名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、困っている度合いにもよりますがヒントはくれると思いますとの意見が出ています。

2.事業所の設備は安心して使えるか

はい 52名 (80%)
どちらともいえない 9名 (14%)
いいえ 2名 (3%)
無回答・非該当 2名 (3%)

52名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、PCの動作が悪い時がある事や使ってよい物なのかわかりにくいといった意見も出ています。

3.利用者同士の交流など、仲間との関わりは楽しいか

はい 36名 (55%)
どちらともいえない 23名 (35%)
いいえ 2名 (3%)
無回答・非該当 4名 (6%)

36名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、同じ作業をする仲間とは適宜できているので不満はありません、楽しいですがもともと話すのが苦手なため何とも言えませんなどの意見が出ています。

16.【就労継続支援B型】
事業所での活動が働くうえでの知識の習得や能力の向上に役立っているか

はい 44名 (68%)
どちらともいえない 18名 (28%)
いいえ 3名 (5%)

44名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、やってそんなことは無いということを信じたいとの意見やどんなことも役に立つかわからないといった意見も出ています。

17.【就労継続支援B型】
工賃等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか

はい 58名 (89%)
どちらともいえない 6名 (9%)
いいえ 1名 (2%)

58名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、わかる部分といまいち理解できない部分がありますとの意見が出ています。

18.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 43名 (66%)
どちらともいえない 14名 (22%)
いいえ 6名 (9%)
無回答・非該当 2名 (3%)

43名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、散らかしすぎていることや作業の特性上清潔とまでは言えないなどと言い体験が出ています。

19.職員の接遇・態度は適切か

はい 56名 (86%)
どちらともいえない 9名 (14%)

56名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見は特に寄せられませんでした

20.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 57名 (88%)
どちらともいえない 7名 (11%)
いいえ 1名 (2%)

57名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見は特に寄せられませんでした。

21.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 40名 (62%)
どちらともいえない 12名 (18%)
いいえ 3名 (5%)
無回答・非該当 10名 (15%)

40名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、いさかいなどを見たことがありませんなどの意見が出ています。

22.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか

はい 56名 (86%)
どちらともいえない 7名 (11%)
いいえ 1名 (2%)
無回答・非該当 1名 (2%)

56名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見は特に寄せられませんでした。

23.利用者のプライバシーは守られているか

はい 53名 (82%)
どちらともいえない 10名 (15%)
いいえ 2名 (3%)

53名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、一部の職員に対する意見が出ています。

24.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか

はい 55名 (85%)
どちらともいえない 8名 (12%)
無回答・非該当 2名 (3%)

55名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見は特に寄せられませんでした。

25.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 54名 (83%)
どちらともいえない 9名 (14%)
いいえ 1名 (2%)
無回答・非該当 1名 (2%)

54名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見は特に寄せられませんでした。

26.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 48名 (74%)
どちらともいえない 11名 (17%)
いいえ 1名 (2%)
無回答・非該当 5名 (8%)

48名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、以前は叶えてくれていましたが最近は要望に応えてくれませんなどの意見が出ています。

27.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 41名 (63%)
どちらともいえない 13名 (20%)
いいえ 3名 (5%)
無回答・非該当 8名 (12%)

41名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見は特に寄せられませんでした。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
パンフレットやホームページを通して、事業所の情報を提供しています

パンフレットは法人が運営する事業所の情報を記載した自立支援センターむくのパンフレットと事業所独自の「事業所案内」を作成し、事業所での作業活動内容やご利用までの流れについて紹介しています。またホームページも改訂され、パソコンスキルを備えた人材育成を図る事業所であることを明示し、中古パソコンの再生や再活用事業、データの消去作業、インターネットオークション、パソコン資源のリサイクル活動、さらには、パワーストーンアクセサリーの制作と販売、ゲームプロジェクト、イベントでの販売など各活動の内容を詳細に示しています。

関係機関への情報提供により事業所の知名度は確実に向上しています

事業所のパンフレットについては見学者への配布のほか、区内の福祉施設、相談支援事業所等に持参して配布しています。さらに事業所での活動の様子はホームページの各コーナーから確認でき、写真で活動を紹介していることで分かり易い内容となっています。区のガイドブックにも当事業所の情報を掲載しています。懸命な取り組みにより事業所の知名度も向上しています。利用者も年々増え今年度100名を超える利用者が事業所を活用しています。現状威容登録者も多いことから新規の利用者の受け入れは一旦止めている状況です。

見学の受け入れは柔軟に行い登録者が多い事やコロナ禍での活動内容などを伝えています

利用希望者等の問い合わせや見学の要望等があった場合には、個別の状況に応じて柔軟に対応しています。しかしながら今年度は新型コロナウイルスの感染拡大の状況を見ながら見学の受け入れを行っています。見学は主に施設長が対応し事業所の様子を一通り見て頂き、活動の様子を丁寧に説明しています。現状利用登録者が多いことから、すぐに利用が開始できるかについては即答は避けています。また今年度はコロナ禍の影響もあり利用者の活動は午前、午後の二部制にしていることなども説明しています。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
基本的なルール等は見学時にパンフレットを活用して丁寧に説明しています

事業所利用にあたっての基本的ルールに関しては利用前の見学の際に、活動の様子等を伝えると同時に、パンフレットを使用してご利用までの流れについて丁寧に説明しています。パンフレットにも明記していますが、指定特定相談支援事業所への連絡方法について利用者自身で事業所を選ぶことができる事や不明なことについては市区町村の役所や保健所において紹介して頂く事も可能であることなどについても丁寧に説明し、利用開始にあたっての不安等が和らぐように配慮しています。

利用にあたっての重要事項は利用契約時に各書面を活用して説明し同意を受領しています

事業所の活動内容であるパソコン関連の作業の他、ゲームプロジェクトやパワーストーンによるアクセサリーの制作などについては、見学時や利用契約の際に改めて説明を行っています。重要事項については、利用契約時に「契約書」、「重要事項説明書」、「PC工房利用お約束」(暴力や暴言、迷惑行為をしないこと、お金の貸し借りや物の貸し借りでトラブルを起こさない事等)の内容に沿って説明し、説明後同意を得ています。利用者負担金や個人情報の取り扱い等に関しても「重要事項説明書」に記載し、契約の際に丁寧に説明し同意を受領しています。

体験利用の期間を設けるなど事業所の活動に慣れていける環境を築いています

サービス開始時の利用者や家族の意向については利用開始前の面談で確認し「基本情報」に記録しています。「基本情報」には、利用者のこれまでの生活状況のほか、家族構成や趣味、得意な事、既往歴、主治医連絡先を記載しています。利用者の日常生活動作状況については「ADL等状況書」に記載し、職員間で情報を共有しています。事業所では概ね3日間の体験利用日を設け、活動に慣れて頂く環境を築くと共に、利用者とのコミュニケーションづくりを重視し、職員も積極的に声をかけ利用開始当初の不安が和らぐように支援しています。

1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
  • サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
  • サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
  • サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
個別支援計画更新時のアセスメントを定例化して利用者の現状や課題を抽出しています

利用者の心身の状況や生活状況及び課題等については「利用者概要書」に記録しています。現在利用中の他のサービスのほか、本人の概要や意向、家族の意向、事業所の意見、本人の目標、目標に近づけるための支援内容、今後の課題等を担当の職員が確認しています。利用者本人や家族にも記入を依頼し、総合的な視点で利用者の現状、及び課題等を抽出できるように取り組んでいます。アセスメントで抽出した内容を踏まえてサービス担当者会議を開催しています。アセスメントについては個別支援計画表の見直しに合わせて年に一度見直しを実施しています。

個別支援計画作成後は利用者本人に分かり易く説明し同意を受領しています

アセスメントで抽出した内容を踏まえて担当者会議での職員の意見や相談支援事業所が作成するサービス等利用計画の内容を総合的に踏まえて、個別支援計画書を作成しています。個別支援計画書には、本人の意向、到達目標(短期・長期)、具体的な到達目標、支援内容、支援期間、優先順位についてを記載しています。個別支援計画書に掲げた到達目標の達成度合いについてはモニタリングで確認しています。利用者調査の「個別の計画作成時に利用者の状況や要望は聞かれているか」の質問では65名中55名の利用者が「はい」と回答しています。

紙媒体の記録のほか電子掲示板ソフトを導入しパソコン上でも情報を共有しています

利用者の日々の作業活動等については、「サービス提供記録」に記録しています。また、「サービス提供記録」には、利用者の体温、気分、作業時間、作業内容のほか利用者からの今日の一言なども記録しています。利用者情報の共有については、各作業グループごとで朝礼や夕礼を実施し、今日の反省点と明日の行動予定等を利用者も含めて情報を共有しています。職員間では電子掲示板ソフトを導入し情報の共有化を進めています。さらに「引継ぎノート」の活用や毎月職員全体会議を実施し利用者情報を共有しています。

1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
  • 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
  • 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
  • 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  • 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
  • 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援計画等に基づいて、利用者の望む自立した生活を送れるよう支援を行っている
  • 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
  • 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
  • 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
  • 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
【講評】
利用者のケース検討なども各フロアで行いながら個々の支援方針を共有しています

利用者の意向や思いなどについては各フロアごとのカンファレンスや職員全体会を通じて全体で共有しています。利用者の想いや意向等を大切にするために職員が日々の活動や面談を通してヒアリングを重ね、利用者の状態や活動に対する要望等を確認しながら、一人ひとりの個別支援計画に沿った支援を行うように努めています。利用者個々に作成している個別支援計画については事業所全体で活用している電子掲示板ソフトを通して全体で共有できる仕組みとしており、職員間で常時確認しながら利用者の支援を進めることができています。

一人ひとりのペースや状態に合わせてコミュニケーションの取り方を工夫しています

利用者一人ひとりに合わせたコミュニケーションの取り方については、利用者の個別性に配慮し、一人ひとりの特性に応じたコミュニケーションを職員間で心掛けています。コミュニケーションを深めようという強い思いが逆効果になる場合もあることから、利用者個々の特性に応じた対応を図り各種活動を通じてコミュニケーションを深めていけるように取り組んでいます。利用者への適切なかかわり方が継続できるように法人内でも権利擁護研修やアンガーマネジメント研修などを取り入れ適切な対応が図れるように取り組んでいます。

利用者同士も必要な距離を保ちながら、大きなトラブルなく過ごしています

周囲に馴染めない利用者や利用開始して間もない利用者へは職員が積極的に声をかけるなど、各フロアーの職員が協力をしながら利用者の支援を行っています。利用者同士の交流は事業所としても大切にしたいと考えていますが、今年度はコロナ禍の影響で、現在事業所内での密を防ぐために、利用者の活動時間を午前、午後の2グループに分けています。以前実施していたように利用者同士の交流などは図れていませんが、利用者同士も必要な距離を保ちながら、大きなトラブルなく過ごしています。収束後は以前のような交流会なども検討しています。

2.利用者が主体性を持って、充実した時間を過ごせる場になるような取り組みを行っている
  • 利用者一人ひとりの意向をもとに、その人らしさが発揮できる場を用意している
  • 事業所内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
  • 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
  • 【食事の提供を行っている事業所のみ】
    利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している
【講評】
事業所内では利用者の力が発揮できるように数多くのプログラムを用意しています

事業所ではそれぞれが次のステップを踏めるように意識づけることを大切にし、「その人らしさ」の発揮に努めています。メイン活動であるパソコン作業以外にも、別の作業を得意とする方には、パワーストーンをでのアクセサリー作り、ゲームプロジェクトなど、多様なコンテンツの中から、個々の能力に応じた作業を勧めています。職員が日々の活動や面談を通してヒアリングし、利用者の状態や要望等を確認するほか、利用者自身の意思も大切にしどの作業に関わるかについて決定しています。その結果利用者も自信をもって作業に取り組んでいます。

コロナ禍による活動時間の変更についても利用者の意見なども尊重して決定しています

事業所内のルールは、各フロアや作業部門ごとに利用者も意見を出し合いながら職員と一緒に決めています。作業内容も、作業部門によっては利用者主体で進めることもあり、その内容を検討して利用者同士で意見交換をし、その後の作業方法に反映させることもあります。パソコン作業に関する知識や技術は職員よりも豊富な経験を持つ利用者もおり、職員も常に学びながら支援にあたっている様子がうかがえます。現状コロナ禍の影響により活動時間を午前と午後に分けて行っていますが、活動時間の変更は利用者の意見なども尊重して決定しています。

各作業スペースは、活動終了後に必ず掃除を行い、整理整頓を徹底しています

各作業スペースは、活動終了後に必ず掃除を行い、整理整頓を徹底しています。特にパソコン関連の作業については精密機を取り扱うことから衛生環境のほか、セキュリティーに関しても万全な対策をとり情報漏えいが無いように徹底しています。また各作業スペース入口には次亜塩素が噴霧される加湿消毒器を設置し感染症予防に努めています。特に今年度はコロナ禍のため利用者同士が密にならない環境整備、換気なども徹底して行っています。食事の提供については活動時間短縮もあり現在は提供を止めています。

3.利用者が健康を維持できるよう支援を行っている
  • 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
  • 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
  • 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
  • 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
  • 【利用者の薬を預ることのある事業所のみ】
    服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
【講評】
利用者の健康状態については「活動記録」に残し職員間で共有しています

利用者の活動の様子を記録している「活動記録」には利用者の健康状態についても記録し職員間で共有できるようにしています。また、契約時にはお薬手帳の確認をしており、服用する薬内容についても情報を共有しています。基本的には、自ら健康管理ができる状態の方が通っていますが、朝のバイタルチェック、手洗いうがい、次亜塩素が噴霧される加湿消毒器などで作業場の消毒などを行い、利用者の日々の健康管理に努めています。事業所内には静養室もあり、体調不良の際には身体を休める事ができるスペースを確保しています。

現状、健康状態が良好な利用者の方が多く、これまで大きな事故などは起きていません

現状、健康状態が良好な利用者の方が多く、これまで大きな事故などは起きていませんが、緊急時や事故発生時などの対応はマニュアル化されており、実際に事故などが起きた場合には速やかに対応ができる体制を整えています。利用者調査のけがや病気をした際の職員の対応については満足度の高い結果となっています。利用者の体調急変などがあった場合には、家族や関係機関と連携しながら臨機応変に対応をしています。利用者一人ひとりの緊急連絡先、現在服用している薬などの情報は、契約時に確認をとり、個人ファイルに記録をしています。

4.利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている
  • 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
  • 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
  • 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
【講評】
家族との協力については利用者本人の意向を尊重したうえで対応しています

職員が必要に応じて家族などに電話連絡を行い、利用者支援に協力を要請することもありますが、利用者本人がご家族との連絡を拒否するケースもあるため、基本的には当事者主体を大切にしています。また、利用者の事業所での様子について等、家族から直接に相談があった場合でも、利用者本人の意向を尊重した上で対応を図るなど、家族との協力については利用者本人の意向を尊重したうえで対応することを基本としています。

ホームページを通して活動内容や事業所の現況など必要な情報を提供しています

家族への情報提供に関しては、利用者の状態に応じて「連絡ノート」を活用しており、事業所や家庭での様子をやり取りしています。「連絡帳」を活用していない利用者には、状況に応じて電話報告をし情報を共有しています。また、事業所の広報誌である「PC工房TIMES」を毎月一度発行し、利用者が自由に持ち帰れるようにしていましたが今年度はコロナ禍の影響で発行は止めているため、ホームページなどにも活動内容や事業所の現況を公開し、事業所の情報をいつでも確認できる状態としています。

5.利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている
  • 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
  • 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
【講評】
地域の情報については積極的に利用者へ提供するように心がけています

事業所はショッピングビル内に構えていることもあり、地域情報を多くの場所に掲示し、地域情報が利用者の目に留まるようにしています。また、行政やその他機関から送られてくる就職相談会などの情報、加入している自治会からのイベント情報、精神障害者の一人暮らし講座や他施設が企画する利用者同士の交流イベントなどの地域の情報については積極的に利用者に提供しています。今年度はコロナ禍の影響もあり、地域の行事などへの参加はありませんでしたが、情報を入手した際にはできる限り利用者にも積極的に提供していく体制としています。

新型コロナウイルス収束後には社会体験活動などの参加を検討しています

事業所の入るショッピングセンター1階ではパワーストーンで作成したブレスレットや小物など制作物を販売しています。日常的に事業所のショップに足を運ぶお客様と利用者が交流を図ることが出来ています。パワーストーンで作成したアクセサリー売り場には利用者も入り、レジ打ちや必要に応じて商品説明なども来店者へ行っていますが今年度はコロナ禍のため、顧客との対面での販売は止めています。新型コロナウイルスの収束後には再び対面販売などを再開する予定としており、コロナ禍における社会参加については現在課題としています。

12.【就労継続支援B型】就労の機会の提供や、知識の習得及び能力向上のための支援を行っている
  • 自発的に働きたいと思えるような取り組みを行っている
  • 働くうえで、利用者一人ひとりが十分に力を発揮できるよう支援を行っている
  • 工賃等のしくみについて、利用者に公表し、わかりやすく説明している
  • 受注先の開拓等を行い、安定した作業の機会を確保できるよう工夫している
  • 商品開発、販路拡大、設備投資等、工賃アップの取り組みを行っている
【講評】
利用者一人ひとりが十分に力を発揮できるような、魅力ある職場作りを目指しています

パソコン作業のほか、ゲームプロジェクト、パワーストーンを使用した小物の作成、販売など多様な職種の中で、利用者一人ひとりの意向や能力をもとに、それぞれが十分に力を発揮できるような、魅力ある職場作りを目指しています。作業の上でも不安がないように、作業工程表を分かりやすく作成し、ゴーグルや手袋を準備するなど安全性も確保しています。また、納期を利用者が決めて作業を進めるなど、主体的な取り組みも支援し、多様なコンテンツの中から、個々の能力に応じた作業を推薦し自発的に取り組めるよう支援しています。

事業所所定の細則や規程に基づき工賃の仕組みを丁寧に説明しています

工賃等の仕組みについては、月10日以上通所する利用者を対象に作業評価票を導入し、3か月に一度定期的に評価を実施しています。工賃の仕組みについては利用者にも説明し理解が得られるように取り組んでいます。利用者アンケートの「工賃等の支払いの仕組みは分かり易く説明されているか」の質問では約8割の利用者が「はい」と回答しており利用者の満足度も高い結果となっています

安定した作業機会の確保のため、積極的に受注先の開拓や販路の拡大に努めています

安定した作業機会の確保のため、積極的に受注先の開拓や販路の拡大に努めています。現状としては、取引業者や企業からの口コミなどで取引企業が拡大しておりパソコン作業では、パソコンや周辺機器を寄贈いただく企業が増えているほか、アクセサリーについてはネット販売を通じて売り上げを拡大することができています。利用者アンケートの自由意見からも豊富な作業に関われることに対して好意的な意見が出ています。一方で工賃の値上げを要望する意見も出ており、事業所としても今後の課題として捉えています。

【講評】
利用者のプライバシーには十分に配慮して日々支援を行っています

利用者の情報を外部とやり取りする必要が生じた際には、利用者、家族に確認を取り同意を得たうえで使用することを基本としています。利用者の個人情報の利用目的については、利用契約の際に個人情報の開示や広報紙の写真掲載について同意を交わしています。日々の支援の中でも、利用者の個人情報に関する書類については保管や取り扱い方法に注意を払い、プライバシーに配慮しています。利用者アンケートの「利用者のプライバシーは守られているか」の質問では、「はい」と回答した割合が高く、利用者の満足度は高い結果となっています。

各作業グループでは、一人ひとり利用者のペースを尊重した対応を図っています

利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、放任、虐待、無視等が行われる事が無いように、全体の職員会議の中で、職員に周知しています。今年度は法人全体でアンガーマネジメント研修の開催などもあり、職員のストレスケアにも取り組むことができています。当事業所ではパソコン関連の作業のほか、ゲームプロジェクトやパワーストーンによるアクセサリー活動等、利用者の特性に合わせた活動に関わることができるように取り組んでいます。各作業グループにおいては、利用者のペースを尊重した対応を図っています。

1.利用者のプライバシー保護を徹底している
  • 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
  • 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
  • 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
  • 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
  • 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
ISOのシステムを生かした継続的な改善を継続して、業務の標準化を進めています

事業所内の各作業グループごとに作業工程やマニュアルを整備しています。マニュアル類は各作業室に設置し、特に重要度の高いマニュアルについては、利用者や職員の目につく場所に掲示する等、手順に沿った対応が図れるように取り組んでいます。また、事業所では昨年度まで導入していたISO(国際標準化機構)認証のノウハウを生かして特にパソコン関連の作業に関する各種手順について明確にしています。ISOのマネジメントシステムを生かした継続的な改善を引き続き継続しながら業務の標準化を進めています。

電子掲示板ソフトを効果的に活用し、必要な情報が行き渡るように取り組んでいます

提供しているサービスの質の確保、向上に向け、各作業部門ごとに設置している作業工程等については、変更等が生じた際にはすぐに見直す仕組みとしています。また、利用者への支援方針や業務の見直し等に関しては毎月の職員全体会議のほか、朝礼、夕礼の時間等を活用し、基本事項や手順等の改善に取り組んでいます。今年度の職員会議はコロナ禍のため各フロアから職員を1名選出して各フロアの代表者のみで毎週金曜日に実施しています。事業所内では電子掲示板ソフトを効果的に活用し、必要な情報が全体に行き渡るように取り組んでいます。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている

事業者のコメント

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評価情報

【評価機関名】

株式会社 アミュレット

【評価実施期間】

2020年9月9日~2021年3月8日

【評価者修了者No】

H0401044,H0401045,H1201008

評価結果のダウンロード

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