評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
・エプロンをたたんでいた利用者へ職員から「ありがとうね」と声掛けがある。たたみ終えた利用者が、キョロキョロと周りを見回す。その様子に気が付いた職員が「本を読む?」と尋ねる。「もう読んだから」と返答があると、「絵の方がいいかな」と言いながら別の本を持ってこる。本を受け取り、利用者は前傾になりながら黙々と本を読む。読み終わると、また周りを見回し、職員から「仕事がありますよ」と声がかかる。「どれどれ?」と話しながら食器拭きを始める。頼まれごとを行うことで周りを気にすることなく、落ち着いて過ごしている。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
・利用者は、行っていたことが終わるたび、手持無沙汰になり、「何をしようかな」と考えておられる様子が見受けられました。何かを探す様子を職員が見ており、何かできることがないか、『その方のできること』を探すサポートをし、その方ができる役割を見つけることで、利用者にとってはやりがいのあることが見つかり、この場所での生活がご自分のペースで落ち着いて過ごすことができているように見受けました。また、利用者がエプロンたたみや食器拭きを行っている際、手際よく行っておられ、何か役割があることにやりがいや喜びを感じておられるように見受けました。これまでの生活で当たり前に行っていたことが施設での生活でも継続できていることが、ここが自分の『生活の場』であることを実感できているように感じました。
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
利用者のその時、その場面での気持ちを尊重し、「ありのままの自分でいられる場所」をコンセプトに誰もが必要な存在としてお互いを尊重し合える関係づくりを大切にしています。時には一緒に笑い、喜び、泣き、悩み、苦しみ、気持ちに寄り添い、同じ時間を共有できる介護を目指しています。
「その方の今の思いを知りたい」「寄り添うことで思いを吐き出して貰いたい」「小さなことでも夢や希望、楽しみを持って欲しい」「そして一緒に叶えたい」と職員が思うことが大切だと考えます。
まだまだ、足りない点が多いですが、今後も「ありのままの自分でいられる場所」として、ありのままのその方で生活していただける、安心できる居場所をチームとして作っていきたいと思います。
1.家族への情報提供はあるか |
はい 83%
どちらともいえない 8%
無回答・非該当 8%
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2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか |
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3.職員の接遇・態度は適切か |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか |
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5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか |
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6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか |
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7.利用者のプライバシーは守られているか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか |
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10.利用者の不満や要望は対応されているか |
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11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか |
はい 50%
どちらともいえない 25%
無回答・非該当 25%
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