評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
居間兼食堂には、3つのテーブルがある。訪ねた時、一つのテーブルでは3人の利用者が活発に話しながらいんげん豆の筋を取っていた。もう一つでは1人がチラシで何か折っている。居眠りしている人もいた。3つ目のテーブルには一人だけ居て、紙飛行機を折っていた。調理場から職員がいんげん豆を取りに来て会話をして調理に戻る。もう1人の職員は、1つ目と2つ目のテーブルの利用者にチラシで箱を折るよう勧めて回っていた。そのとき、3つ目のテーブルから紙飛行機が飛んできた。この紙飛行機を飛ばした利用者と職員のかかわりに着目した。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
最初に飛ばした紙飛行機はすぐ床に落ちた。他のテーブルで利用者同士の交流を促し箱折を勧めていた職員が飛行機を飛ばした利用者に声をかける。利用者は次に細長い飛行機を折って飛ばす。職員は「ジェット機ね。さっきと違う」と声をかけた。利用者は声を出さず笑みを浮かべて次の飛行機を折り続けた。何機もおる。折り方を必死で思い出そうとしている様子もうかがえた。職員は「廊下で飛ばしましょう」と声をかける。利用者はその声に応じて廊下に出て飛ばす。折り方や飛ばし方を工夫したり、セロハンテープで補強したりしてよりよく飛ぶようになった。職員が「飛行機に名前を付けましょう」と利用者全員に声をかけると、居眠りしていた利用者が「日の出飛行機」と大きな声を上げた。。最初はあまり飛ばない紙飛行機に沈みがちだった利用者は、職員の声掛けに応えて明るい表情で工夫を重ね、その成果に満足し、自信を深めたようだった。
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
評価機関の方の心温まるお言葉やご協力も頂き、よく飛ぶ飛行機が折れ、ご利用者様は大満足の様子でした。又、個々に合った活動を行った上で、和やかな時間を過ごすことが出来ました。利用者様の表情、気持ちの移り変わり、職員の関わりに着目して頂いた事に感謝致します。職員の士気の上がる評価ありがとうございます。
1.家族への情報提供はあるか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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3.職員の接遇・態度は適切か |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか |
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5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか |
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6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか |
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7.利用者のプライバシーは守られているか |
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8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか |
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9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか |
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10.利用者の不満や要望は対応されているか |
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11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか |
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