評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)保育理念の「子供の笑顔と成長をあたたかく見守り、未来に羽ばたくこころを育みます」となります。その中に七つのこころを基に日々保育を行なっています。
2)七つのこころとは、成長・個性・協力・健康・笑顔・約束・好奇心があります。
3)縦割り保育:小規模保育かつ縦割り保育をしております。0~2歳児が同じ空間で過ごし年齢の異なる子供同士が触れ合うことにより人間関係の築きや、集団でのルール、役割分担を身につけ、協調性、向上心が養われます。
4)手厚い保育:保育士配置人数+α人の手厚い保育が特徴です。スタッフ全員で保育を行うことで、子供一人一人の個々の状態に応じた保育を実践しています。
5)個性の尊重:一人一人個性が違う子供の特徴を保育士が理解し、その子にあった保育をスタッフが話し合い保育を行なっています。そのためには会議の日程を多数設け、個人の発達記録をもとに一人一人の目標を設定し、日々の保育にとりいれます。
見守り保育をしております。ただ見ているのではなく、子供が何をしたいかを観察し、助けてほしい時に手を差し伸べてあげる。見守ることで一人一人の特性を見極めます。
職員に求めている人材像や役割
(1)一人一人が役割と責任を自覚し明確化する。
パートや社員、関係なく、一人一人役割を与えたことを実施するスタッフ。
例:行事担当、安全対策、マニュアル作成、動画など
(2)子供の可能性を高める保育と見守り。
園児に挑戦させて、可能性を引き出す保育づくり。「できない」「まだ早い」と決めつけるのではなく挑戦させてあげられる保育士。
見守りとは子供を一歩離れたところから観察すること。
子供が何を求めているのか感じ、必要な時に手を差し伸べてあげる職員。
(3)自らが輝き、日々を楽しんでいる。
保育士等が私生活や家庭環境が充実していると仕事におけるモチベーションもあがる。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
(1)立場役割における、成長を感じることができる、挑戦と継続する社風創り。
自らが向上心を持ち、なににでも挑戦する気持ちを持つ。常に保育、調理、看護等のスペシャリストととして技術・心を極めること。
(2)自立を援助する、支援しあえる環境づくり。
自分たちで考え、行動に移すことができる。与えられた事だけをするのではなく、改善や対策などを考える力。
全体の評価講評
特によいと思う点
当園では、保育士同士の人間関係が良く、風通しの良い家庭的風土の中で保育が行われている。また自由な雰囲気と職員の可能性を伸ばすために、遊具や図書の購入に制限を設けず、その他、単に保育士としてのスキル以外にも各人の特性や意向に合わせて、撮影、運転、設計などの能力を伸ばすチャンスを与えている。運営会社の風土を踏襲し、職員には「自らが輝き、日々を楽しむ」ことを求め、「挑戦と継続する社風創り」と「自立を援助し、支援し合える環境づくり」に取り組んでいる。そのため、職員はいつも笑顔で、積極的に活動し、離職する者もいない。
子どもの保育に関しては、「七つのこころ」など、保育・看護・調理・事務などの全職員が理念・方針を踏まえて取り組んでおり、効率的な会議の実施で情報を共有し意識を統一した保育に努めている。保護者に対しては、インターネットを駆使した保育園情報の提供、保護者の立場に立った見学・説明を設定している。利用に関しては、病児保育の実施やオプションサービスを利用した「手ぶら保育」など独自な取り組みも行い、子どもと保護者をサポートしている。退園に際しても、次の施設の情報収集・提供をするなど必要な支援を提供する体制ができている。
現在は0~2歳児12名定員であり、小規模保育園の長所である家庭的な雰囲気の中で保育が行われている。保育室スペースはワンフロアであり縦割り合同保育である。フロアは子どもの個性や好みを尊重したコーナー遊びなどもでき、年齢を超えて子ども同士が関わりを自然に持てるようになっている。また異年齢の子どもとの遊びを通じて、自然にルールや役割を持つことができるという学びがある。加えて子どもは成長とともに自分よりも小さい子のお世話をするなど、兄弟の少ない現代にあってお互いを認めあう場と自己肯定の第一歩となっている。
さらなる改善が望まれる点
当園では利用希望者や地域のニーズを掘り起し次々と守備範囲を広げ、受け皿として多様で多重的な人材を配置し、その機能的運営により円滑に業務を遂行している。挑戦的で意欲的な姿勢は当園の大きな魅力ではあるが、また一方で保育の質の向上を追求しているため、支援内容のハードルが高くなり、業務をこなしきれない場面が生じる可能性がないともいえない。その時、当園の経営上の強みが逆に弱みになってしまう。まだ発足したばかりの若い組織であるだけに、進捗のスピード感は大切ではあるが、同時に綿密で丁寧な足場固めの取り組みにも期待したい。
2018年7月の開園から理念・方針を意識した保育を実施して来ているが、徐々に課題が見え始め、2020年4月からの病児保育園の併設も踏まえ、マニュアルの見直し作業に取り組んでいるところである。園では課題を明確に捉えており、日々の保育で必要な業務のマニュアルを細かく作成し、新人職員も含めどの職員でも活用できるマニュアルの作成に取り組んでいる。全職員で園児を保育するという方針のもと、業務マニュアルの完成により、職員が一定基準で業務を円滑に行えるようになる事が期待される。
保護者の保育に対する要望などを聞く機会としては年に2回実施する個別面談がある。子どものことを保護者と園とで情報共有するものとしては連絡ノートがあり、保護者からの相談などに対しては職員をはじめ看護師、調理師が丁寧に回答している。園では保護者への負担を考慮して、保護者参加を呼びかける行事はわずかである。行事では保護者同士が活発に交流する場面もあり同時に、保護者アンケートでも交流の場がもう少し欲しいという声も出されている。園としてどのように交流の場を作っていくか、今後の検討課題である。
事業者が特に力を入れている取り組み
園では、小規模保育だからこそ可能な一人一人の成長に合わせた保育を行っている。事務員も保育従事者であるため保育士の急な欠勤も事務員が保育士として入ることができる。子育て支援員も複数名いるので保育の補助をすることで、手厚い保育を行っている。その結果、担任制ではなく、全職員で園児を保育をするので、園児は複数の大人とかかわる経験や、さらに、縦割り保育のため異年齢の子供同士がかかわる経験ができ、心の豊かな育ちが期待できる。保育園として手厚い保育、子供と丁寧に向き合った保育や安全で豊かな育ちをすることに努めている。
園では毎朝行う朝の会で15分ほど国語の時間を設けており、イスに背骨を真っ直ぐに座りカードを使って漢字を学んでいる。漢字指導は無理強いすることなく0歳児からの取り組みで園の特色でもある。漢字には一文字ごとに意味があることに注目した指導であり、漢字を見てイメージを膨らませることで自然に日本語を正しく使ったり理解できる保育である。漢字を当たりまえのように使っていることから、子どもの名前は漢字表記としたり、読み聞かせには漢字交じりの絵本で行い、漢字を通して言葉と表現力を獲得していけるような独自性の高い保育である。
園では、自園で調理を行うことで、食材の大きさ固さを調整することができ、子どもの発達に合わせた給食を提供している。また、床暖を完備することで、エアコンの使用頻度が減り、乾燥を防ぐことで、感染症の蔓延予防になっている。さらに、玄関は、外からの菌が中に入らないよう扉付けとし、ガラス張りにして保育室内の様子を保護者に見てもらえるようにしている。また、衛生対策・ウイルス対策として食塩水由来の除菌効果の高い水「電解水」を使用している。また、暖房便座にすることで寒い冬でもトイレトレーニングが進んでいる。
利用者調査結果(月極保育用利用者調査)
調査概要
- 調査対象:当園の園児数は12名。世帯数も12世帯となる。調査対象はこの12世帯とした。内訳は0歳児3名、1歳児3名、2歳児6名である。
- 調査方法:アンケート方式
全保護者世帯に対してアンケート方式を採用。当評価機関で作成した案内状とアンケート回答シート及び返信用封筒を事業所経由で保護者に手渡した。記入された回答用紙は匿名性を保持するため、直接返信封筒で評価機関まで郵送することにした。12件の回答があった。 - 有効回答者数/利用者家族総数:12/12(回答率 100.0% )
保護者の総合満足度に関する回答は「大変満足」8名(67%)、「満足」4名(33%)、「どちらとも言えない」0名(0%)、「不満」0名(0%)、「大変不満」0名(0%)、無回答は0名(0%)であった。「大変満足」「満足」を合わせて12名(100%)という高い評価であった。各質問別回答を「毎日の保育サービス」「安心・快適性」「利用者個人の尊重」「不満・要望への対応」の4区分に分けて集計・数値化してみると「不満・要望への対応」については91点とやや低い評価であったが、「毎日の保育サービス」は97点と高い評価であった。設問別比較では、問17の「あなたが困った時に、職員以外の人にも相談できることをわかりやすく伝えてくれましたか」が最も評価が低かったが、他の設問は100点か90点以上でおおむね高評価であった。
なお、一時預かりの利用者世帯にも同様のアンケート調査を実施したが有効回答数に達しなかったので割愛した。
アンケート結果
1.保育施設での活動は、子どもの心身の発達に応じたものとなっているか
「他園と比べると小規模ですが、その分先生方の目が行き届いていて、子どもの状況に応じた活動をして下さっていると思っています。」という意見があった。
2.保育施設での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
「さすが保育のプロです。子どもの様子を見ていると、とても毎日みんな楽しそうです。」という意見があった。
3.【保育施設からの食事提供を受けている方のみ】
提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
「離乳食期には、こまめにアンケートで実状を聞いて下さり、また、子どものステップに合わせた離乳食お便りを、毎月届けて下さるのがとても安心でした。」「1歳になったので、そろそろ離乳食完了食に移行させても良いのかなと思います。おやつも、補間食になるようにお願いできると助かります。」「毎日の昼食についてブログでチェックできるので、両家の祖父母も見ていますが、親以上に手の込んだものを作って下さり、工夫がたくさんなされていて、感謝しています。」などの意見があった。
4.保育施設の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
「子どもたち自身は、様々なことを体験させていただいていると思います。保護者が行事参加する事のないのが園の特色ですが、低月齢のうちは気になりませんが、年齢が上がるにつれ我が子の行事も親として見てみたくなってきました。」「水遊びや落ち葉遊びなど、親だったら”汚れるからやめて~”と言ってしまいそうな大胆な遊びをさせてもらえているので、ありがたいと思っています。」などの意見があった。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
「勤務状況によってお迎えが遅くなることも多いのですが、コドモンで連絡できるので、とても助かっています。」という意見があった。
6.安全対策が十分取られていると思うか
「保育室のモニターが、色々な角度から設置されていたり、外に出る時もロープを握らせて歩いたりと、安全対策はなされていると思います。」という意見があった。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
「親が参加する行事は、休日なので参加しやすい。」という意見があった。
8.子どもの保育について家庭と保育施設に信頼関係があるか
「連絡帳等は丁寧に書いて下さっているが、細かい連絡(おむつ補充など)や面談の日程等は、曖昧になりがちかと思います。(一部省略)」「どの先生も、我が子の状況を常に教えてくださいます。また、悩んだ時も時間を割いて下さったり、先生方にとても感謝しています。」などの意見があった。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
「いつもお掃除されていてきれいです。」「雨の日が続くと、洗ったものを室内で干しているので、乾燥機があれば先生方も楽になるんじゃないかな~と思います。」という意見があった。
10.職員の接遇・態度は適切か
「先生方、しっかりされているので全く気になりません。」という意見があった。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
「何かあった時は、看護師が状況を教えて下さったり、アドバイスをいただけるのでとても助かっています。」という意見があった。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
「何かあった時は、看護師が状況を教えて下さったり、アドバイスをいただけるのでとても助かっています。」「たまたま子どもが叩かれる状況を見ましたが、しっかり双方のフォローをされていました。いけないこと、謝ること、許すこと、そういったルールを子どもに寄り添って指導されています。」などの意見があった。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
「子どもの発達のペースをせかすことなく、子どものペースに合わせてよく見ていただいています。」という意見があった。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
「該当する場面がありませんでした。」「特に公にしてほしくないようなプライバシーの相談はしていないので分かりませんが、日頃信頼しているので、守って下さっていると思います。」「何かあれば、相談内容について、いついつの会議で話を出しても大丈夫ですか?と、一つひとつ確認して下さっています。」などの意見があった。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
「分かりやすいです。ん?と思うことは皆無です。」という意見があった。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
「不満に思ったことはありませんが、いつもきちんと対応して下さっています。」という意見があった。
17.外部の苦情窓口(行政等)にも相談できることを伝えられているか
「そういった場面に遭遇していない。」「発達について悩んだ時に、第三者機関が丁度来園するときで、積極的に間に入っていただき、とてもありがたかったです。」などの意見があった。
利用者調査結果(時間預かり(一時預かり)保育用利用者調査)
調査概要
- 調査対象:当園の一時預かり保育の園児数は8名。世帯数も8世帯となる。調査対象はこの8世帯とした。実利用者数8名延べ利用者400名である
- 調査方法:アンケート方式
全保護者世帯に対してアンケート方式を採用。当評価機関で作成した案内状とアンケート回答シート及び返信用封筒を事業所経由で保護者に手渡した。記入された回答用紙は匿名性を保持するため、直接返信封筒で評価機関まで郵送することにした。2件の回答があった。 - 有効回答者数/利用者家族総数:2/8(回答率 25.0% )
保護者の総合満足度に関する回答は「大変満足」8名(67%)、「満足」4名(33%)、「どちらとも言えない」0名(0%)、「不満」0名(0%)、「大変不満」0名(0%)、無回答は0名(0%)であった。「大変満足」「満足」を合わせて12名(100%)という高い評価であった。各質問別回答を「毎日の保育サービス」「安心・快適性」「利用者個人の尊重」「不満・要望への対応」の4区分に分けて集計・数値化してみると「不満・要望への対応」については91点とやや低い評価であったが、「毎日の保育サービス」は97点と高い評価であった。設問別比較では、問17の「あなたが困った時に、職員以外の人にも相談できることをわかりやすく伝えてくれましたか」が最も評価が低かったが、他の設問は100点か90点以上でおおむね高評価であった。
なお、一時預かりの利用者世帯にも同様のアンケート調査を実施したが有効回答数に達しなかったので割愛した。
アンケート結果
1.保育施設での活動は、子どもの心身の発達に応じたものとなっているか
2.保育施設での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
3.【保育施設からの食事提供を受けている方のみ】
提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
4.保育施設の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
6.安全対策が十分取られていると思うか
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
8.子どもの保育について家庭と保育施設に信頼関係があるか
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
10.職員の接遇・態度は適切か
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
16.利用者の不満や要望は対応されているか
17.外部の苦情窓口(行政等)にも相談できることを伝えられているか
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
多方面からの情報収集と課題発見などにより良い保育園づくりに取り組んでいる
当園は今年もキャンセル待ちの利用希望者が多数おり、園児募集には困っていない。また他園からの見学依頼も多い。しかし、それに甘んずることなく多方面からの情報を収集し、常に自らを客観的に把握し、新たな課題を見つけ出そうとしている。園児の食育のために食事に関するアンケートを取り、風通しの良い職場にするために職員からも面談などで意向を確認し、運営会社を交えてより良い保育園づくりに取り組んでいる。ともすれば子どもよりも親の顔を見てしまっている者もいるが、保育士には保育に専念出来る環境を与えたいと園では考えている。
理念方針に基づき事業計画を立て、安定的な運営をするために予実績管理をしている
開園して1年半となるが、開園準備期間では約6ヶ月を費やし、保育理念や保育方針、具体的な行動指針を策定した。また、日常においても理念を見失わないように、日々研鑽し議論しあっている。園ではビジョンとして、「選ばれる保育園」を目指している。また策定した事業計画に合わせて事業体として必要な設備投資や安全管理を行うと同時に、予算を策定し予実績管理を行っている。さらに、月次での収支の予実績表を作成し、予実績を常時把握管理することで、健全かつ安定的な園運営を維持できるよう取り組んでいる。
多様化する保育ニーズに応じた実践的な計画を作成し、実施した
年末年始、日曜日、病児保育など多様化する保育ニーズに対応し、事業運営会社の園児を預かることについても、各部署に合わせた保育環境を提供することができた。事業計画の実施に関しては、日曜日保育や病児保育など新たな取り組みに関して、職員の協力や地域関連施設のヒアリングや現地調査など行い、課題を整理し、次年度に向けた保育園運営の礎を作ることができた。一方、体調不良型保育の実施にあたっては、どこまでの体調不良児を預かるべきか、保護者へのお迎え依頼はどうするかなどの基準設定やマニュアル作りの課題が残っている。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
保育園の運営にあたりコンプライアンスを順守し苦情解決制度も整備されている
職員は、保育園の運営にあたり福祉事業に従事する者として守るべきコンプライアンスを順守している。職員が守るべき就業規定があり、全職員に対して法・規範・倫理の順守を求めている。職員のロッカーには職員が守るべき基本的なこと文章化して掲示している。なお、「個人情報保護に関する基本方針」は「入園のしおり」にも6項目にわたり詳細に記載されている。また保護者に対しては、苦情解決制度について、入所前に説明し、苦情担当者についても明示している。その他、苦情受付の窓口が園以外にもあることも保護者にきちんと伝えている。
虐待の防止と早期発見には常に留意している
園には「虐待対応マニュアル」があり、虐待防止に備えている。不用意に子どもの気持ちを傷つけるような職員の言動がないかなど常に気を付け、チェックしている。園では、職員が感情的になった場合には他の職員から声掛けをしたり、また、感情的になりそうな時は自分から手を挙げて他の職員の助けを求めるというチームワークの良い環境づくりをしている。預かり時の保護者の様子や発言などを日々観察して、例えば、子どもにきちんと朝ご飯を食べさせているのか、育児にストレスを感じているかなど虐待に発展する兆候を把握するように努めている。
「開かれた保育園」を目指し地域との関係づくりには積極的に取り組んでいる
園は「開かれた保育」を目指しており、地域との連携は特に力を入れている。児童館、高齢者施設、大学、中学校、小学校、地域保育園などの地域関連組織と連携し園の活動に協力してもらっている。また、透明性を高めるために日々の出来事などを記したブログを毎日更新している。地域の中学校と連携し、3日間の職場体験として当園を体験場所として受け入れを行い、高齢者や障害者との交流なども行っている。こうして子ども達の社会性を育むと同時に、「みんなで子育てをする」、「みんなで子ども達を見守る」という社会的理念を園の考え方としている。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
予想されるリスクを整理し個別に対応策を講じている
園では日々最優先が必要となるリスクを話し合っており、各職員で対策を打ち合わせている。災害、交通事故、侵入、虐待など多岐にわたる項目とその優先順位を討議し、スモールステップ法(一挙に最終目標に到達するのではなく目標を細分化し小さな達成を積み重ねていくやり方)に基づいて、すぐに対応改善できることから始めてステップを踏んで中長期の計画を策定している。また、災害に対する意識改革とその対応策などを近隣の消防署などと連携しアドバイスをもらっている。園内でも職員が侵入に対するロールプレイイングなどの訓練を行っている。
事故防止、防犯、防災のための周辺設備、用具などの整備も怠りない
交通事故に対しお散歩マップなどで危険個所での対策を講じたり、保育中の誤飲については各職員が園児から目を離さないよう気を付け、園設置のビデオ映像で保育中の映像を視聴しヒヤリハットや落ち度がなかったかを確認している。また侵入に対しては来訪者のチェック、防犯カメラの設置、刺股などの用意も怠りない。地震や震災の場合には避難ルートの確認、避難具の用意、備蓄食の準備、防災訓練などを行っている。また、保護者とも地震や震災時の引き渡し場所や連絡方法も確立している。事故報告書、事故処理簿、振り返りシートなども整備されている。
クラウドによるファイル管理、データ管理を行い機密保持を行った情報管理をしている
職員には入社時に業務上知りえた情報についての守秘義務に関する覚書を交わしている。業務上必要な情報はほとんどPCにデータとして管理されている。さらにその大部分がWebのクラウド上に格納され、必要なものは全職員が閲覧でき、情報共有されている。人事情報や機密事項に関するものは閲覧が制限されており、パスワードが設定されている。また、各スタッフのPCには個人情報をはじめ重要度の高い機密情報は保存しないようにしている。なお、紙媒体で保管している各種台帳などは鍵付きの書庫に入れて管理している。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
理念・方針を明示して.広く人材を募集し、育成に当たっても本人の意向を尊重している
ホームページでは当園の保育理念や、0-2歳児までに特化している小規模保育園の優位性や運営の考え方などを詳細に掲載している。また、当園の理念・ビジョンなど、会議や面談で繰り返し共有することに努めており、職員一人ひとりの考え方との差が少く、また、職責の与え方や異動に際しても、研修や本人の意向を考慮して、環境変化に対する不安やストレスが生じないようにしている。また、実際の保育の現場に入っても、子育て中、妊娠中、出産、介護等職員の抱えている状況に合わせて、固定的なシフトを調整して、柔軟に対応できるようにしている。
職員の考え方・意向を経営志向と保育志向に区分して人材育成計画を策定している
園では職員一人ひとりの長期的な展望(キャリアパス)を見据えて、人材育成計画を策定しており、職責、職務内容や本人意向を確認することで、キャリアステージにギャップがないように努めている。また、各職員、職責、職種により本人の希望を聞くことで、管理職コースや育成コースなどに分かれている。運営会社が無理にキャリアステージを作ることはなく、職員の私生活やライフスタイルに寄り添ったキャリアパスを描くようにしている。この基本的な考え方に基づいて、一人ひとりに具体的な目標設定、時期、スキルアップの方法などが策定されている。
職員一人ひとりに合った形で環境づくりを実施し、組織力の向上に取り組んでいる
園には、評価面談シートを基にした評価制度があり、また安心して働けるよう、無理のないシフトにするための50を超えるシフトパターンが組めるシフト表がある。園では、面談を通じて、職員一人ひとりが「やりたい事」「好きな事」「成果が出る事」などを明確にして、「一人ひとりが輝けるステージができるよう環境づくりを行っている」としている。また、保育研修以外にも仕事をする上で必要な研修などにも参加することができる。この研修報告を週会議の場で行い、研修に参加していない職員にも情報を共有することで、組織全体の能力を向上している。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
<課題抽出の理由>
近隣の保育園で病児保育を行っている保育園はなく、子供の体調不良時に勤務できないため、希望の職種や地域で働くことができない保護者が多く存在しており、その保護者ニーズを感じ取っていたため。
一時保育は、定員が満員のために受付することができなかったが、一般型の一時預かり事業に代わることで、幅広い地域ニーズと保育の必要性がある家庭のフォローができると感じたため。
<課題の設定>
①病児保育、②一時保育、③増員への取り組み
<実践した取り組み>
増員、日曜開所、病児保育、一時保育を始めるために、地域ニーズや保育ニーズを社内にて検討した。また、その後は管理職と運営会社にて体制づくりのための議論と会議を幾度となく行った。社内体制においても、各職員への相談や具体的な検討課題や項目を洗い出し、一つ一つ丁寧に説明と対策を講じてきた。また、八王子市役所や児童育成協会にも、アドバイスを継続的に行うことで、運営形態の変更に関しても快く理解を示してくれた。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定したが、その達成に向けて取り組みが行われていなかった |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させていない |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
①<日曜開所> 運営会社が365日運営しているので、当園も日曜開所を行うことにした。日曜の開所をすることにより、運営会社の職員が出勤できるようになった。
②<人数の増員の申請> 現在12名定員だが、キャンセル待ちが多く需要があるため今年度19名定員への申請中。現在工事課と打合せし園内拡張工事を行う予定となっている。
③<延長時間の延長> 運営会社が新たな新規事業の拡大のため。新規事業は夜の勤務時間が多いため延長時間を延長した。
④<一般型への一時保育への申請> 現在は、定員に達していない場合に定員まで一時預かり事業として受け入れることのできる余裕活用型の一時保育になっているが空きがなく、地域枠、連携企業、また自社の園児もキャンセル待ちが多い状態である。増員とともに一時保育室を別に設けて、余裕活用型と一般型の一時保育を始める予定。枠に制限されない一般型への申請中であり、準備として一時保育室は増設工事中である。
(②、④とも令和2年に実現した。)
⑤<病児保育の申請> 現在、体調不良型であるため、病中は預け入れができない。病児保育を行う予定でいるので、病児保育室の増設工事を行い、申請中である。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
<課題抽出の理由>
開園して、様々な書類整備や保育方針や行動を確認する中で、一人ひとりの経験を当園ならではの運営の仕方を検討する必要があったため。
<課題の設定>
職員のスキルアップ→小規模保育、縦割り保育の活動方針を作成。新園としてマニュアル作成や、日々の保育の進め方、リスク管理、保護者との信頼関係の構築。
<実施した取り組み>
社員研修 ・社内 OJTなどを通して立場職責職種におけるスキルアップ向上を図っている。 特に経験も違う職員も多く、看護師に関しては保育園での勤務が初めての看護師のみのために、一つ一つの保育行動を保育士とともに確認しあいながら、責任感を持たせ、研修を行った。
社外研修 個人→一人一人に合った研修参加を積極的に行うこととした。また、外部研修以外にも以下の項目を実施した。
保育園運営を行う中で、自園のみの方針や運営にとらわれることなく、進化を進める必要があると感じていたため、
①アドバイザー保育園との連携、②他園の企業主導型保育園との定期的な情報交換会の実施、③他園の見学と連携などに取り組んだ。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させていない |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
<取り組みの検証と効果>
取り組みによる最大の効果は、職員のモチベーションの向上と園児に対する、伸びやかでかつ、健やかな保育を実施することに職員が喜びを感じるようになってきたことである。
職員は当園で働いていることの誇りを感じている。また、見学等が多くあったために他者から見られることで気づきがあり、また同時に他者を見ることでの気づきや発見が生まれた。そのため、保育園の全体的な品質向上と将来ビジョンの設定が進んだ。その結果、職員の精神的な成長が現れてきている。
サービス分析結果
【講評】
インターネットを中心に多くの場所で情報を得られるように工夫している
情報は、園のホームページをはじめ、認可外保育ガイドなどの外部サービスなどにも掲載されている。また、数多くのSNSを活用して情報提供を行っている。パンフレットやポスターは、商業施設や児童館、地域の母乳相談施設などに配布されており、子育て世代の利用する場所を媒体としている。更に、保育園の最寄りのバス停がある大通りには、建物の壁に大きく保育園の名前を掲げるなど、幅広く多くの人に当保育園を知ってもらう工夫をしている。ただ、企業主導型保育園に対する認知度がまだ低いことから、今後の広報活動に課題を感じている。
開かれた保育所を目指し安心感を持ってもらえるよう丁寧な情報提供に努めている
園のホームページでは、保育理念をはじめ、毎日の活動の様子や給食など、写真を多く載せて紹介している。園の特徴や保育料は、年齢別や利用日数などに分けて説明し、職員紹介は写真付きで載せている。また、特徴の一つである幼児教育の内容についても、詳しく紹介している。パンフレットは、職員紹介は無いものの、ホームページの内容を縮小した形で、写真やイラストを交えたものとなっている。利用を考えている対象者に、安心感を持ってもらえるように、どのような職員がいて、どのような保育を行っているかを丁寧に伝えることに努めている。
施設見学は見学者の知りたいこと・施設の特徴を中心に情報提供を行っている
施設見学は、電話で受付けをして見学日を決めている。平日の午前中に一日一組を案内している。園の取り組みの一つである幼児教育が行われる9:20から1時間ほど見学と説明を行っている。安全面や設備、保育士と子どもが関わる様子などは直接見てもらい、その場で見ることができない活動内容については、写真を見せながら説明を行っている。また、見学がある日には、朝の会で在園児にも見学がある旨が伝えられ、不安の様子がある子どもには声掛けをしたり保育士をつけたりして、子どもが安心して過ごせるように配慮している。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
- 事業所のサービス利用が困難な場合には、理由を説明したうえで、行政機関等相談先に関する情報の提供をしている
【講評】
各種職員からの明確な説明に努めサービス内容に同意を得るようにしている
入園が決定したら、利用決定契約書・児童票等の書類を保護者へ送付し、児童票は説明会に記入して持って来てもらい、契約書は説明会後にサービス内容に同意を得たうえで署名・捺印をもらっている。説明会では、「入園のしおり」をもとに保育理念・活動内容・食事・健康管理・保育料などについて、それぞれ保育士・調理師・事務員より説明があり、その場で質疑応答も行われている。説明会後は、離乳食の食材表の記入もあり、サービス開始に向けた準備・説明をまとめて行うようにしている。
慣らし保育は家庭との連携を図りながら子どもの状況に応じた対応を行っている
利用開始時は、慣らし保育の期間を2週間設けており、家庭での様子も確認しながら、細かな変化にも気づくよう留意し対応している。必要に応じて特定の保育士を付けたり、預かり時間を少しずつ伸ばすなど、その子どもに応じた対応に心掛けストレス軽減に努めている。健康面は、保育補助にも入っている看護師によって健康管理が行われており、体調不良時の対応もスムーズに行えるようになっている。また、慣らし保育の期間の保護者対応は副園長が行い、保護者の意向確認や不安等に対応している。
退園時・退園後も各家庭に寄り添ったサポートに努めている
保育園をやめる理由は様々であるが、退園の後も一時預かりや月割りで預かるなど、出来る限りの支援を継続して行っている。また、状況に応じて次の保育園等の情報を集め、その園の状況や手続き等の情報提供も行っている。常に働いている保護者を応援する姿勢を崩さず、保護者の不安の軽減や支援の継続性に努めている。保育理念の中にも書かれている「各家庭に寄り添ったサポート」が、退園時・退園後も継続されている。
1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
ファイリングされた園児情報や保育アプリにより統一した情報把握ができている
子どもの情報は、入園時に児童票や生活状況調査票等を保護者に記入してもらい、成長の記録や生活の様子などを把握している。それらは園児情報としてファイリングしている。保護者とは、保育アプリの連絡帳において日々のやり取りを行っているが、年に2回とその他、家族と調整した日程で、個人面談を行い、児童票等に変更がないかの確認を行っている。個々の発達記録も保育アプリで管理しており、子どもの情報を保護者・職員双方がいつでも確認することができる。年度末には、副園長が園児情報の内容確認・見直しを行い、最新の情報把握に努めている。
担当者による各指導計画の作成が行われ会議における見直し・作成が定着している
月間指導計画(月案)・週案・日案と指導計画が作成されている。月案は、副園長が作成し、週ごとに養護・教育・食育・環境のねらいが定められ、それをもとに各クラスの担当保育士が週案・日案を作成している。個別指導計画は、毎月のクラス会議においてパート職員も含めて話し合いが行われ、個々の発達記録をもとに見直しと翌月の計画作成を行っている。各指導計画については、目標や行っていきたいこと等を、個人面談や降園時に口頭で保護者に伝えるようにしている。
ネットワーク化やコミュニケーションソフトの活用により情報共有を図っている
管理者会議・クラス会議・看護師会議など幾つかの会議がある中で、毎週金曜日に行われる週会議が、子どもの情報や各部署からの連絡・次週の打ち合わせなど、日々の情報が集まる要となる会議となっている。これらの議事録は、職員全員が共有できるようにネットワーク化されている。重要な項目や決定事項などは分かりやすくマークを付けるなど、議事録の記述にも工夫がされている。また、その日のうちに共有したい情報については、記入式の申し送り表やコミュニケーションソフトを使うことにより、その場での素早い情報共有に努めている。
1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
- 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
- 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
- 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況(保護者の意向を含む)の変化に即して、作成、見直しをしている
- 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
- 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
- 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
- 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
- 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
- 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
- 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
- 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
- 【5歳児が利用している保育施設のみ】
小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携を図っている
【講評】
月ごとの個別指導計画に沿った保育が達成できたかを評価して子どもの今を捉えている
園は現在、0~2歳の乳児を対象にした定員12名の小規模園である。園の保育課程に基づいた月間指導計画があり、月案、週・日案にねらいを設け年齢に応じた各領域における具体的な保育内容を示している。さらに0~2歳児一人ひとりに対して、月ごとの個別指導案を策定しており、養護、教育、健康・食育の各領域における保育内容及び援助と配慮点を明確にしている。この書式では各領域における子どもの「今」を的確に捉えるとともに、職員のその月の評価が記されており、職員の気づきや子どもの新たな課題などが次月の計画に反映されている。
乳児の縦割り合同保育の実践で自然に他児とのかかわりを学び互いを認めあっている
小規模園であることと、0~2歳児12名定員であることから、同じ空間で保育を行う縦割り合同保育である。保育室スペースはワンフロアであり、フロアを遊びのコーナーごとに区切ることもできるなど、年齢を超えて子ども同士が関わりを自然に持てるようになっている。異年齢の合同保育では、子どもは年齢の異なる子どもと遊ぶことを通じて、自然にルールや役割を持つことができるという学びがある。また、子どもは成長とともに自分よりも小さい子のお世話をするなど、兄弟の少ない現代にあってお互いを認めあう場となり自己肯定の第一歩となっている。
乳児に多いかみつきなどのトラブルは成長過程の一つであることを保護者に伝えている
0~1歳児は特にかみつきが多い年齢であり、玩具の取り合いなどで、けんかになったり、もめることもある。園では園児数が少ないことに対して職員数が基準よりも多いことから、職員一人ひとりが子どもの発達状況を把握しやすい環境であり、子ども同士の距離に配慮したりトラブル一歩手前で止めることができる状況である。また、保護者に対してはこうしたかみつきなどは0歳児の特徴であり、成長過程の一つであることを伝えており、加害の子どもの名前などは出さずにトラブルが起きた背景などを丁寧に説明するようにしている。
2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
- 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
- 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
- 休息・午睡等の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
- 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
登園時には子どもの様子を聞き取るとともに、保護者との会話も大切にしている
当園はオートロック玄関であり、保護者はICカードを登園・降園のタイムカードとして使用している。保護者は玄関スペースのみ入ることができ、そこで職員に子どもを引き渡す仕組みである。保護者は自宅で検温してくる決まりとなっており、食事や排便、昨夜の様子などは連絡ノートに記録する。この連絡ノートは紙ベースではなく、保育アプリの一つを使ってネット上で行う仕組みである。職員は子どもの受け入れと同時に、保護者との会話も大切にしており、会話を通じて親子のかかわりなどを把握し、同時に話しやすい関係となるように配慮している。
午睡時には子どもの表情が確認できるように採光にも配慮して安全確保につとめている
0~2歳児の保育を実施していることから、午睡は子どもの月齢に応じている。0歳児は午前寝、午後寝の2回を目安に子どもの月齢やリズムに合わせて行っている。1歳児以上は午後寝のみとなり、昼食後の実施となる。午睡の際にはパジャマに着替えており、乳幼児午睡用のベッドでの午睡となる。午睡中は五分間隔で職員による顔の向きを目視で、また手のひらで呼吸の有無を把握して安全確認を行い、午睡チェック表に記載している。室内の温・湿度に配慮しつつ採光は平常のままで、午睡中の子どもの表情がはっきり見えるようにして安全につとめている。
降園時には玄関に設置されたタブレット型パソコンで当日の保育内容を確認できる
降園時も登園と同様に、決められた玄関スペース(保護者エリア)で子どもの引き渡しが行われている。このエリアに保護者が立つと、保育室のドアと壁が大人の胸から上の部分がガラス張りとなっているため、保育室の様子が一目で把握できる。エリアには子どもの下駄箱なども設置されており、上には花や人形が飾られており、加えてタブレット型パソコンが常設されている。職員はタブレット型パソコンに記録されたその日の子どもの写真を使って当日の子どもの様子を伝えており、時には保護者からの率直な意見を聴取することもある。
3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
- 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
- 子どもが人と関わる力を養えるよう援助している
- 子ども一人ひとりの状況に応じて、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
- 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
- 子どもの心身の発達が促されるよう、戸外・園外活動(外気浴を含む)を実施している
- 生活や遊びを通して、子どもが自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
漢字を保育指導に取り入れて子どもが言葉に意味があることを学べるようにしている
園の特徴である漢字を使った保育指導であり、無理強いすることなく0歳児から日常の保育場面で取り組んでいる。漢字には一文字ごとに意味があることに注目した指導であり、漢字を見てイメージを膨らませることで自然に日本語を正しく学び、理解できるように取り組んでいる。そのため子どもの持ち物には漢字で名前を表記し、毎日実施する朝の会ではイスに背骨をまっすぐに座りカードを使って漢字を学ぶ国語の時間を設けたり、読み聞かせには漢字交じりの絵本で行うなどしている。漢字を通して言葉を獲得していけるような独自性の高い保育である。
子どもが遊びを選べるように玩具などの工夫がありコーナー遊びなどもできる環境である
独自の漢字教育を実施しており、漢字カードと写真を使って関連性を高めて記憶に残るようにしているのであるが、その時間は1日15分程度であり、子どもの主な活動は週・日案に基づいて行われている。保育室には子どもの月齢や年齢に応じた玩具が用意されており、集団活動はもとより自由遊びなどでは個別に遊ぶことができる環境である。0歳児用にはフェルトで作ったおもちゃなどの他に牛乳パックを活用して安全なブロックを手作りしており、他に電車や人形、ままごと用具などがあり、整理されて保管されている。
園庭がないという現状を認識しており、日課には散歩を積極的に取り入れている
園は商業ビルの1階にあり、園庭がないという条件下にある。これに対応するため、社内の屋上施設でプール遊びやピクニックをしたり、保育園のある館内や館外での緑地散歩やお散歩バック、笛や手作り横断旗の作成など、安全が確保された場所での活動を提供している。また、園庭がないという条件をむしろ積極的条件として捉え、そのためにこそ、地域の方の配慮により構内の敷地を貸してもらったり、マイクロバスの導入により、徒歩ではいけない広場や施設に連れて行けるなど、子どもの行動範囲をより大きく広げる取り組みが出来ていると考えている。
4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
- 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
- みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
- 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
年間を通じて季節ごとの行事や伝統的な行事を取り入れて楽しみを生み出している
子どもが季節を感じることができる行事を取り入れており、夏の七夕会、秋のお月見みや敬老会、ミニ運動会、冬のクリスマス会やもちつき大会などがある。また、日本の伝統的な行事の継承としてお花見、節句、節分、ひな祭りなどを楽しんでいて、こうした各種の伝統行事は実施にあたり絵本などを使って説明をしている。お月見では、子どもたちがだんごをこねて厨房で湯がいてもらい、飾り付けを行うなどすることで、暮らしの中に息づく文化を伝え、ハロウィンや収穫祭、屋上ピクニックなども行って子どもの日常に変化を取り入れている。
行事は保護者に見せることを目的にしないで遊びの一環と位置付けて取り組んでいる
園では子どもが歌や劇などの練習を積んで保護者に披露する発表会などの行事を行っていない。劇やダンス、歌などの練習が子どもの負担になってはいけないと考えているからであり、あえて発表の場を設けることはせずに、子どもが日々の遊びの中で、できるようになったことを保護者にみてもらうというスタイルである。例えばミニ運動会は、いつもの遊びの一環であり保護者へのお知らせはするが参加は呼び掛けておらず、運動会気分を演出する道具などを持って行き公園広場で実施する。子どもの日常を重視した独自の取り組みである。
保護者参加の行事では協力を得ており、園外の人たちの協力も得ることがある
行事の年間スケジュールはほぼ例年定まっており、入園時にしおりで知らせていて行事を行う前には保護者に連絡をして理解を得ている。保護者が参加する行事は少なく、9月に実施する敬老会には祖父母が、親が参加するものとしては1月のもちつき大会である。もちつき大会では、子どもと一緒に保護者がもちつきを楽しんでおり、保護者の協力が多く得られた。また、ハロウィンでは、仮装した子どもたちが訪問する児童館や大学などにあらかじめお菓子を預けて、当日子どもに配ってもらうなど園外協力も得ている。
5.在園時間の異なる子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
- 在園時間の異なる子ども同士が楽しく遊べるよう配慮をしている
- 在園時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
- 在園時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
早朝の受け入れをはじめ、保護者の勤務時間に応じた受け入れを行っている
企業主導型保育園であり、保護者の就労形態は多様である。フルタイムでの就労をはじめ、就労時間の短い週に数回のパート勤務などでも子どもの預かりが可能である。通常保育は7時30分からの受け入れであるが、朝延長保育は7時からの受け入れである。9時までは商業ビル全体が開錠されていない状態であることから、保育室にインターホンで知らせてドアを直接開けてもらう。保護者の中には変則勤務の人もおり、9時以降の登園もあり、朝の会や活動などへの切り替えを行いながら登園直後の子どもが自然に次の行動に移れるように配慮している。
延長保育では子どもが不安にならないように遊びなどに配慮しており、補食の提供もある
通常保育は18時30分までの預かりであるが、それ以降の延長保育も21時まで行っている。延長保育は時間帯によって利用料金は違い、3日前までに予約する仕組みであるが、保護者の都合で当日の延長保育を希望する場合には17時までの受付が可能であるなど柔軟な対応である。夕方の延長保育では、子どもが不安にならないように音楽をかけたり、絵本の読み聞かせをしたり、子どもが気に入っている遊びを取り入れるなどしている。19時を過ぎると補食の提供を行っており、手作りの食事を出している。
土・日・祝日の保育を行っており子どもの数も少ないことから玩具類にも配慮している
園は土・日・祝日にシフト勤務などで出勤する保護者のニーズに応える形で週7日・土・日・祝・365日開所に変更している。365日の保育実施園であるが保護者が休みの日には家庭保育を基本としている。土・日・祝日の保育では子どもの数が少ないこともあり、通常の保育日よりもゆったり過ごせるように配慮しており、時には午前中から少し遠い公園などに出向いて遊ぶこともある。夕方もトランポリンや小型ジャングルジムなどを室内に設置してのびのびと遊べるように工夫している。
6.子どもが安全な環境のもと食事を楽しめるよう配慮している
- 子どもが安全に食事をとれるよう配慮している
- 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
- メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
- 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
- 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
【講評】
0~2歳児中心の保育であり、離乳食及びアレルギー食材には注意を払っている
現在は0~2歳児中心の保育であることから、入園時には個々の離乳食の進み具合の聞き取りを行っている。保護者に対しては「離乳食の食材表」の書面にて、食べておく食品やアレルギーを起こしやすい食品を提起し、それらの食材を家庭で数回食べて異常のないことを確認してもらう一覧表を渡して記載してもらっている。この一覧表は初期から離乳完了の目安となる18ヶ月まで使い、同時に歯のはえ具合や咀嚼力を聞き取るアンケートなども保護者に対して実施しており、子ども個々の進み具合に合わせた離乳食の提供としている。
給食は自園調理で献立の工夫があり、アレルギー対応を行い安全性に配慮している
調理師が2名配置されており、食材・献立作成などは専門業者に発注しているが、給食調理・おやつは調理員が一から作っている。毎月、園長、副園長、担当保育士、調理師が出席して食育会議を開催し、季節感のある食材の利用や献立となるように工夫している。現在、アレルギーがある子どもは在園していないが、アレルギーを有する場合には除去食及び代替食の提供を行っており、喫食時には名前を明記したお盆で他の子どもと少し離れたテーブルで食べる。園ではアレルギーを起こしやすい卵を完全除去し、代替の食材を使うことで安全性に配慮している。
年間の食育計画を立てて、子どもの成長に応じた食教育を実施している
保育課程及び年間の指導計画の中で食育の目標を設定しており、月案で具体的に取り組みを示している。子どもの年齢に応じた食育であり、そら豆の皮むきなどをはじめおやつクッキング、芋ほりで自分たちが掘ったサツマイモで干し芋作りをする、また園の畑があることから夏野菜を育てるなど、季節を反映した取り組みである。園では、米は地元産のものを使っていることから、子どもに稲穂を示しながら米作りについて話すこともある。給食時には職員が一緒に食べることで、食材の話をするなどして食の大切さを伝えている。調理師によるラウンドもある。
7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
- 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
- 子どもの体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
- 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
- 子どもの入退所により環境に変化がある場合には、入所している子どもの不安やストレスが軽減されるよう配慮している
【講評】
子どもの健康管理は主に看護師が担っており配置数も多く速やかな対応を可能にしている
保育中の子どもの健康管理は職員をはじめ配置されている3名の看護師が行っている。園では子どもの身体測定を毎月実施し、連絡ノートに記載している。小児科の嘱託医による内科健診は年に2回、歯科健診は年に1回の実施である。乳児保育中心であることから内科健診の回数は今後増やしていきたいとしている。現在、看護師配置が厚いのは、体調不良児対応型保育園であると同時に、次年度に園内及び一般向けの病児保育を実施するためであるが医療専門職が常在することで、子どもの急変時などに速やかに対応できる環境である。
「体調不良児対応型」の園であり保育中の子どもの体調不良には看護師が付き添っている
園は「体調不良児対応型」であることから、保育中に子どもが発熱など体調不良を起こした場合や、体調不良で集団生活が難しいといった場合に、保護者が迎えに来るまで看護師が保育を行っている。保護者に対しては子どもの状態を連絡するが、保護者の就労状況に応じたお迎えを依頼するに留まる。そのため保護者は仕事を中断して直ちに駆けつけなくても子どもを託しておけるという安心感がある。静養室はこれまで事務室から続く個室であったが、2020年4月に整備工事が完了次第、体調不良児及び一般の病児保育も専用病児室で看病する予定である。
子どもの定時薬の預かりは医師の指示書に基づいて行っており、坐薬の預かりがある
子どもの定時薬の与薬支援は行っておらず、医師の指示による与薬支援の場合には「与薬依頼書」及び薬の内容が把握できる「処方箋または薬剤情報提供書」のコピー提出を依頼している。服薬支援の薬は当日分のみ、一回分ずつに分けて持参する決まりであり、薬袋には氏名を明記する。服薬の支援は看護師が行っており、空き袋は保護者に返却する。熱性けいれん対応の坐薬の預かりを行っており、看護師をはじめ職員も使えるように研修も行っている。また、園だよりには「保健だより」を組み込み、感染症や乳幼児突然死症候群予防などを発信している。
8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
- 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
- 保護者同士が交流できる機会を設けている
- 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
- 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
- 保護者の養育力向上のため、保育施設の保育の活動への参加を促している
【講評】
保護者とはICT(情報通信技術)を駆使して子どもに関するやり取りを行っている
保護者はスマートフォンなどで入園と同時に園が開設する保育アプリに登録しており、インターネット上に設けられた園と保護者がやり取りする連絡ノートにて子どもに関するやり取りを行っている。連絡ノートでは、登園日に保護者は家での子どもの様子、食事や排便などを記載しており、園では子どもの様子、喫食状態、排泄状況などを記している。このアプリでは他に、毎月の園だより、献立表、緊急のお知らせなども配布しており、紙媒体ではないが保護者がいつでもどこでもスマートフォンを使って閲覧・書き込みが行えるといった突出した利点がある。
運営会社の365日運営に対応できるように365日保育を実施し保護者支援を実現した
企業主導型保育園であり、運営会社の365日の運営体制に対応できるように今年度6月から365日の受け入れを開始した。園では運営会社に勤務する保護者の子どもの他に、一般枠による他企業勤務保護者の子どもの受け入れを行っている。入園は園との直接契約であり、パート勤務の保護者も利用できるという特色がある。加えて、園の働くお母さんの登園準備時間を短くしたいという思いのもと、「手ぶらで登園可能」のサービスも行っている。園生活で必要なオムツ、着替え、バスタオルなどを一式すべて貸し出すもので4つのオプションとなっている。
負担を考慮して保護者参加の行事は少ないが、全体で集う場を希望する声も出ている
保護者との個別面談は年に2回実施しており、子どもの成長について意見交換を行っている。日々の連絡ノートでのやり取りは密であり、保護者からの相談なども多くは連絡ノートで行うことで解決に至っているのが現状である。一方で、園では保護者への負担を考慮して、保護者参加を呼びかける行事はわずかであり、保育生活を直接見る機会となる保護者参観なども行っていない。また、保護者同士が顔を合わせて意見を交換する懇談会なども特に設けておらず、保護者からも交流の場がもう少し欲しいという声もあり今後の検討課題である。
9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
- 保育施設の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
日課は園外活動というほどに近隣の公園などに出向いて地域に馴染んでいる
園では悪天候以外の日には、積極的に近隣の公園などに出向いて子どもたちが自然に親しむ機会を持てるようにしている。園玄関の扉にはこうした近隣の公園を紹介するお散歩マップが掲示されていて、徒歩で20分を目安にした公園が示されている。また、近隣には園で借りている畑があり、野菜の水やりなどのために畑に通うといった取り組みで、地域とは馴染みの関係を生んでいる。園ではマイクロバスを導入しており、徒歩では行けない場所などに出向くことが可能であり、子どもの園外活動に変化を生んでいる。
積極的に地域施設に働きかけ、子どもの社会性を養う取り組みを実施している
園は商業ビル内にあり、近隣には大学、小学校、中学校などがある。園のお散歩の多くが隣接する大学の構内であるなど、場所を使用する了解を得ているなど働きかけは活発である。ハロウィン行事の際には、事前に子どもが訪問する施設などの了解を得て、当日渡すお菓子を託しているなど園外まで巻き込んだ実践である。他にデイケア施設や障害者施設のイベントに出かけたり、小学校のイベントに参加したり、児童館で地域の子どもたちと交流をしたりと、職員は子どもたちができるだけ多くの人々とふれあうことで社会性を養えるように知恵を絞っている。
一時預かり事業に加えて今後は病児保育に取り組み地域の保育ニーズに応えている
開園当初から企業主導型保育園として、日曜日開所と通常保育に加えて一般向けの一時保育を展開してきている。一時保育は通常保育に空き定員がある場合に実施するが、現実には通所保育に空きがない状態となり受け入れができなかった。こうした現状に、地域での保育ニーズ及び病児保育実施ニーズが強いことを園として把握していた。地域に貢献する保育園としての役割を認識し、看護師の増員と施設整備をすすめて専用の病児保育室を設置し、2020年4月から通園児以外の子どもも受け入れる一般型病児保育を開始する。
【講評】
決められたことを守ることで子どものプライバシーの保護に努めている
個人情報保護については、「入園のしおり」にも記載されており、個人情報の利用目的については個人情報同意書において同意を得て署名・捺印をもらっている。また、他施設等で子どもの写真入りの掲示をする際は、その都度保護者に確認し許可を得てから行っている。日頃の子どもへの羞恥心への配慮は、おむつ交換を含む排泄援助は必ずトイレ内で行い、トイレへ促す際の声掛けにも他の子どもの前で言わないようにするなどの配慮を行っている。着替え行為は、カーテンで仕切った中で行うことを徹底しており、外部から見えないように配慮している。
子どもの可能性や個性を大切にした保育に取り組んでいる
子どもの「○○したい」という感情を大切に、個々の感性を引き出しながらその遊びに寄り添う保育を心掛けている。大人が先に指示したり押し付けたりせず、子どもがこの遊びをしたいという気持ちを受け止め、一歩を踏み出す手伝いをするように努めている。また、声掛けについては、否定の言葉を使わずプラスの言い方に変えたり、子どもが自分の言葉で表現できるように或いは自分で選択できるようにするなど、子どもを尊重した保育に取り組んでいる。一方、集団生活も大切と捉えており、子ども全員で参加する朝の会や国語教育の時間も大切にしている。
身につける研修方法で確実な習得に取り組んでいる
職員研修は、時事問題等を題材にして、職員間で自分たちであったらどうするかと置き換えて勉強会を行っている。乳児突然死症候群・事故・ケガ・嘔吐など、その際の対処方法は、子ども達も含め動きの確認が行われている。同じ内容の研修は3回実施され、1回目は事前に職員それぞれ担当の動きを決めて行い、2回目3回目は突発的に実施することで、どの職員も状況に応じた対処・行動ができるか、その動きの確認・見直しが行われている。他にも、外部研修に参加することもあり、研修内容は他の職員に共有されている。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
- 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
- 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
- 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
毎週行われる週会議において業務と意識の標準化を図っている
2018年7月に開園して以来、保育理念に沿った保育に取り組んできた中から、更に来年度からの受け入れ年齢の変更等から、今年度は業務マニュアルの大きな見直しの時期となっている。そのような中で、これまでの基本的なマニュアルの遂行と、週会議や各会議において職員が定期的な意見交換を行うことで、子どもそれぞれに応じた保育ができるように努めている。また、それらの会議等で意見を言える環境が職員の保育への意識を高めていることが、職員の自己評価アンケートからも確認することができる。
業務マニュアルの細分化に取り組んでいる
事故防止マニュアル・虐待防止マニュアル・防災対応マニュアルなどは、基本的なマニュアルに施設の設備や周辺環境などを考慮し、内容を補充してぽかぽか保育園ならではのマニュアルに仕上げている。現在、日々の業務マニュアルについては、新人職員でも分かるようにより細かい業務マニュアルの作成に取り組んでおり、日々保育をしていく中で必要な業務マニュアルについても細かくマニュアル化することで、より一層職員が一定水準で業務を円滑に行えるようになる事を目指し取り組んでいる。
最善のサービス提供ができるように話し合いと試行を繰り返した見直しを行っている
業務マニュアルの見直しは年に1回行うことにしているが、ヒヤリハットがあった場合は、随時見直しを行っている。また、現在は業務マニュアルの細分化に取り組んでいるため、常時見直しを行っている段階である。見直しの手順は、①職員が疑問に感じたことをまずその職員自らが調査し、各職員会議で意見を出す。②会議で話し合い新しい方法を決める。③試行期間を設け、新しい方法を試す。④会議で検討し、必要に応じて②③を繰り返す。⑤最終決定である。話し合いと試行を重ね、保育の進め方の見直しや業務の改善に取り組んでいる。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
事業所の理念は七つの項目にまとめられ、毎朝唱和している
園の開設に当たり、経営層、管理層、職員などを交えて、徹底した討議の上、保育園の理念と方針を確定した。「開かれた保育園」「選ばれる保育園」を目指すという本園の基本方針はホームページにも詳細にわたって記述されている。園のしおりや園だよりにもその趣旨は記載されている。また各種の会議でも説明され、園の目指す方針は周知されている。また、保護者に対しても懇談会などで説明している。なお、毎日の朝の会では理念である「七つの心」(成長、個性、協力、健康、笑顔、約束、好奇心)の一節を全員で唱和して、当園の理念を周知させている。
経営層は自らの役割と責任を事業説明会などで職員に対して示している
経営者や園長が当園の本年度、来年度の方針や運営状況を発表する事業報告会の場を借りて、経営層は自らの役割と責任を表明している。また懇談会や座談会などの機会をとらえて当園の目指している内容について説明するとともに、経営層としての役割と責任を伝えている。また職員との個別面談の際にも、一人ひとりの育成について、職員それぞれの職責に応じた個人目標を設定し、①開かれた保育、②選ばれる保育園、③進化続ける職員と保育園という目標に関して、職員に周知徹底し、動機づけを図ることにより責任者としての役割を果たしている。
重要な案件についてはその決定過程と内容を関係者に周知している
本園の意思決定の仕組みは、運営会社、園長、副園長とが定期的に会議を持っており、各部署に関わる重要事項は、経営会議・管理者会議・食育会議・看護師会議・クラス会議・週会議などを実施し、各部署にかかわる問題をこれらの諸会議を通じて縦断的且つ直線的に共有し問題解決に努めるようにしている。このため各決定事項はその決定経過とともに、透明性をもって各部署に周知されることになる。この「共有した課題認識と解決の遂行」は、「各職員への責任ある職務の遂行」と結びあって当園の業務推進の特徴となっている。