評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
リビングで利用者は「ふるさと」を合唱していました。職員は歌い終わった後、利用者一人ひとりに「故郷はどこ」と問いかけ、利用者が答えると、職員は更に「何が有名なの」と話が広がっていきました。隣りの利用者同士で考えたのか大きな声で自信満々で「ふぐ」と答えました。職員はニコニコ笑顔で「故郷はいいよね」と皆に優しく話していました。利用者の1人が「昔はウサギおいしって、ウサギが美味しいと思っていた。今はウサギを追っての意味だと分かった。」職員はお茶の準備しながら「そうだね」と頷き、次々と利用者全員に話しかけていました。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
「ふるさと」を合唱する事によって、利用者が昔を回想し、どの利用者も共有できるように配慮していました。職員と利用者との会話だけでなく、利用者同士の会話に広がって、皆で楽しめるように支援していると感じました。
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
毎日午前の日課として、ご入居者の皆様と職員とで一緒に「文の京 介護予防体操」をしています。身体をひとしきり動かした後、口腔体操の一環として懐かしい歌を唄っており、その一場面です。
認知症の方は新たに記憶することは苦手でいらっしゃいますが、若い頃など昔の記憶を保持している方は少なくありません。ちょっとしたきっかけでそれが呼び覚まされ、流れ出るように話して下さることも珍しくありません。また、ご入居者同士ではなかなか話が通じなくても、職員が間に入って少し仲介するだけで、その後会話が続くことも多くあります。そしてその時のご入居者の活き活きとしたお顔を拝見することが、我々職員の日々の活力に繋がっています。
これからも、ご入居者の暮らしの潤滑油になり、また、「活き活き」とした暮らしを共にしていけるように努めていきたいと思います。
1.家族への情報提供はあるか |
|
2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか |
|
3.職員の接遇・態度は適切か |
|
4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか |
|
5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか |
はい 75%
どちらともいえない 8%
無回答・非該当 17%
|
6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか |
はい 83%
どちらともいえない 8%
無回答・非該当 8%
|
7.利用者のプライバシーは守られているか |
はい 83%
どちらともいえない 8%
無回答・非該当 8%
|
8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか |
はい 75%
どちらともいえない 8%
無回答・非該当 17%
|
9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか |
はい 83%
どちらともいえない 8%
無回答・非該当 8%
|
10.利用者の不満や要望は対応されているか |
はい 75%
どちらともいえない 8%
無回答・非該当 17%
|
11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか |
はい 58%
どちらともいえない 8%
いいえ 8%
無回答・非該当 25%
|