福祉サービス第三者評価情報 > 評価結果検索 > 評価結果一覧 > 全体の評価講評

全体の評価講評・コメント 利用者調査と事業評価(組織マネジメント項目・サービス項目)の評価手法

令和3年度 認可保育所
法人名称
株式会社パソナフォスター
事業所名称
キッズハーモニー・かなまち
評価機関名称 パブリックサービスR&C 合同会社
評価者 修了者No.H1101048   修了者No.H1401019   修了者No.H0405013    
評価実施期間 2021年9月1日~2022年2月1日

全体の評価講評の構成  見たい内容をクリックすると該当部分へジャンプします。


全体の評価講評

特によいと思う点
  • 園長は職員の得意分野を活かした園運営を推進し職員の意欲や組織のチーム力を高めて、子どもも職員も楽しいと思える保育を展開しています
    認可園2年目となる当園の園長は、リーダーシップを発揮し職員一人ひとりの得意分野を把握して、持っている能力を十分に発揮できるような職務分担を考慮しています。職員は担当業務に意欲的に取り組み、職員間で切磋琢磨しながらチーム力を高め、認可園としての保育・保育環境の構築に尽力しています。一人ひとりの職員が保育に生き生きと向き合い、そこにいる子どもたちも生き生きと保育活動に参加しており、子どもも職員も共に楽しいと思える保育を推進しています。利用者調査(アンケート)では、保護者の総合的な満足度は100%となっています。
  • 子どもたちが持っている潜在能力を引き出すために、職員は取り組むべき保育の可視化を図り、保育に反映し保育の質の向上に尽力しています
    中・長期計画に「保育の質の向上と透明性の確保」を掲げており、質の向上では、子どもの様々な可能性・潜在能力を伸ばすために、職員が保育を展開していく中で進め方や関わり方を可視化して、日々の保育に反映させながら進めています。子ども(0・1・2・3~5歳児)の成長を総合的に把握するシステムを導入し、各指導計画を基に展開している保育の振り返りや、知育活動等の導入に活用しています。毎月、非正規を含む全職員で振り返りを行い、保育に反映させて、子どもの可能性を秘めている力を伸ばしていく保育の展開に尽力しています。
  • 食育理念を基に、子どもが興味や関心を持ち取り組める食育活動を年齢に合わせて行い、子どもが理解し、楽しめることを毎月展開しています
    園で作成している事業計画に、教育理念、保育理念、食育理念を掲げています。理念を各指導計画に位置付けて、子どもたちの保育・教育に取り組んでいます。食育理念の中には、食への興味やマナー、自然の恵みや作ってくれる人への感謝、日本の伝承への興味関心、食育活動で食を楽しむこと等を挙げ、「年間食育計画」に具体的な活動を入れています。例えば、「伝統の味を知る」ために「『だし』ってなあに?」を計画し、3・4歳児は実物を観察したり、だしを飲み比べたり、1・2歳児はだしの食材を観察する等、毎月楽しめる食育活動を展開しています。
さらなる改善が望まれる点
  • 園は入居しているビルの消防訓練や区内の私立保育園長会等と関係性を築いていますが、今後さらに幅広いネットワークづくりが期待されます
    当園は駅近くのビルの2階に入っており、様々なテナントが入居しており、保育園もビル内の自営消防訓練に参加し、防火管理実践ガイドも共有しています。また、区内の私立保育園園長会にも参画して、区内の情報を得たり、情報交換等を行って関係性を築いています。今後、保育園として取り組むべき課題への対応に向けては、園が置かれている地域が求めているニーズのさらなる把握や、大規模な災害等に備えた事業継続計画の策定等、地域との関係性が重要になってきます。現在の築かれているネットワークを、さらに幅広く広げていくことが期待されます。
  • 「全体的な計画」を基に各指導計画や、個々の子どもの指導計画を立て保育を実践していますが、目標を保護者と共有することが期待されます
    「全体的な計画」を基に、年間・月間指導計画、週案、0~2歳児は個別の指導計画を毎月立てています。会社の保育理念「尊敬・敬意・育む、信頼、変化への柔軟性、調和、維持」の維持には「子どもの育ちを保育園と家庭で継続して見守る」という意図があります。毎月保護者に配付しているクラスだよりや園だよりには各クラスの目標や子どもたちの姿を載せています。今後、一人ひとりの子どもの育ちを保護者と共有するためには、個別の指導計画の目標を知らせて家庭での様子を聞き、子どもの育ちを継続して見守り、共育てにつなげることが期待されます。
  • 園は地域の子育て支援事業実施に向けて取り組んでおり、コロナ禍でできないではなく、工夫してできることに取り組むことが期待されます。
    園の中・長期計画の目指す方向の計画内容の一つとして「地域子育て支援拠点事業実施」をあげています。子育て支援事業の年間計画を作成し、実現に向けて取り組む予定でしたが、新型コロナ感染拡大を受けて実施することができませんでした。担当職員を中心に、園の子どもたちと一緒に参加できる活動や公園への出前保育と子育ての情報提供、育児相談等も企画しています。今後はコロナ禍でもできることを工夫して地域に発信する方法を考えることも必要と思われます。ホームページ等を活用し、専門性を活かした子育て支援を検討することが期待されます。 

コメント

第三者評価の実施にあたり、当機関における評価の進め方やスケジュールについて園と事前打ち合わせを行い、職員に対する自己評価方法の説明会を開催しました。利用者調査は、入園している全ての子どもの保護者を対象としたアンケート調査を実施しました。事業評価は、経営層及び職員個別の自己評価結果並びに利用者調査結果を分析した上で、評価者間で調査時の着眼点を共有し、訪問調査に臨みました。訪問調査では、園長や関係職員に対するヒアリングと書類の確認を行いました。訪問調査後、評価者間の合議により評価結果をまとめました。

サブメニュー