評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
共有スペースの椅子に着座していた利用者Cを職員Aが入浴前の排泄介助を声掛けにより促した。職員Aの手引きにて利用者Cがトイレまで移動しトイレを済ませた。トイレから手引きにて共有スペースに戻り、しばらく隣席の利用者と談笑していた。職員Bが入浴介助を促すために声掛けをしたが、立ち上がりを拒否したので、車椅子を準備することを利用者Cに伝えた。車椅子を用意してきた職員Bが利用者Cに移乗を促した際、横にいた利用者Dが椅子を引いたりして手伝うのを職員Bはありがとうと言いながら利用者Cを車イスへスムーズに移乗させた。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
利用者Cと職員Aの関係は、ここ数か月で養われたものであるが、トイレへの移動の促しに対して、利用者Cは笑顔で立ち上がりトイレへと時折笑みをこぼしながら向かった。利用者Cと職員Aの良好な関係が見られる。職員Aは、利用者Cがトイレの最中も他の利用者の状況確認をしながらトイレ前に立ち、常に利用者Cの声や動きを確認する対応をし、利用者Cが安心して排泄を行える状態を確保していた。利用者Cが排泄が終わると、静かにトイレ内に入り、利用者に声掛けをしながら排泄状況の確認をした。トイレから再度手引きにて移動の際も、利用者Cは笑みがこぼれていた。共有スペースの椅子に着座後しばらくして、入浴担当の職員Bが利用者Cに入浴を促すも、歩いて行くことを拒否したので、「車イスを準備しますよ」と声かけすると、素直にうなずいた。職員Bが車イスに移乗を促すと笑顔で車イスに移動していた。その際にお手伝い好きな利用者Dが利用者Cが座っていた椅子を引いたので安全確認をかねて利用者Cに聞こえるように、「Dさん、椅子をどかしてくれて、ありがとうございます」と声かけをすることで利用者Dの意欲へのアプローチも行い、利用者Dの満足感(笑顔)を引き出していた。
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
認知症の利用者様に対しては、職員との信頼関係が出来てこそ、利用者様に安心した生活を送っていただけると思います。また、細かい気遣いや、利用者様の意欲を引き出すことの出来る声掛けが自然に出来るように心がけていきたいと思います。今回の調査結果を活かして更なるサービスの質の向上を目指します。
1.家族への情報提供はあるか |
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2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか |
はい 80%
どちらともいえない 10%
無回答・非該当 10%
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3.職員の接遇・態度は適切か |
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4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか |
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5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか |
はい 60%
どちらともいえない 20%
無回答・非該当 20%
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6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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7.利用者のプライバシーは守られているか |
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8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか |
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10.利用者の不満や要望は対応されているか |
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11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか |
はい 60%
どちらともいえない 20%
いいえ 10%
無回答・非該当 10%
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