評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
天気が良く、風が穏やかな日の昼食前の施設敷地内の外での散歩の場面を選定しました。利用者は日が当たるベンチで休まれている方が2名、職員と散歩で歩いている方が6名、他に施設内に入浴されている方がいました。ゆっくりと植えられた花などを見ながら散策していました。そのうちのAさんが施設内の方がこちらに向かって手を振っていることに気づき、手を振りかえしていました。落ち葉を拾ったり、各自が想い想いに散歩を楽しみ、施設内に戻ろうとしたところ、Bさんが『もう少し外にいたい』と発言されていました。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
Aさんがとった手を振るという行動に職員も同調して一緒に手を振っており、利用者の行動を肯定し、一緒に楽しんでいるということが伝わるコミュニケーションに務めていました。利用者は一緒に手を振ってくれている職員の方を見ると笑顔になり、職員が一緒に手を振ってくれているという安心感からか、一緒に施設内の方へ向かって振る手の動きが大きくなりました。また、強く手を振り返すようになり、行動の変化も見られました。Bさんに対しては、職員の方から『中に戻りますか、それともまだ外でゆっくりされますか』という声掛けが行われ、利用者は外のベンチでゆっくりすることを選びました。利用者に選択肢を持ってもらい、自分で選んでもらうことで主体的に行動してもらう支援を実践していました。認知症があってもわかることが沢山あり、その場その場で楽しんでもらえることも必要です。今回選定した場面を通して、施設職員は利用者を1人の「人」と捉えて利用者主体の支援に努めていることがわかる場面を見ることができました。
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
短い時間の中でこまかな対応まで観察いただきありがとうございます。 コロナ禍で外出やボランティアの受入れができない等、制限のある生活の中で少しでも利用者の皆様に楽しみを持って過ごしていただけるように努めています。
1.家族への情報提供はあるか |
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2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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3.職員の接遇・態度は適切か |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか |
はい 63%
どちらともいえない 25%
無回答・非該当 13%
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6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか |
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7.利用者のプライバシーは守られているか |
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8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか |
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9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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10.利用者の不満や要望は対応されているか |
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11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか |
はい 63%
どちらともいえない 25%
無回答・非該当 13%
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