評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
朝食時の食器洗いを終えた職員。A氏が席にいることを確認すると傍へ行き、静かに「あ、Aさんがいた」と声をかける。「おっ、何だ?」と応じるA氏に、ニヤリとしながら「食器拭き」のジェスチャーをすると、A氏も笑顔を見せ「持ってきなよ」と自分の前の机を手で示す。食器カゴを取りに職員が台所へ戻っている間に、A氏は対面に座ったB氏にも視線を投げ、互いに「やりますか」とばかりに頷きあう。食器カゴが運ばれると二人共すぐに布巾を受け取り作業。終了後、職員が礼を述べ、それぞれの肩に手を置くと、皆笑顔になり3人で頷きあっていた。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
職員の視線と最小限の声掛け、静かな声、ジェスチャーで意思疎通が図れていたため、A氏とB氏は、日常的に食器拭きをお願いするメンバーと思われた。そのようなメンバーが固定されると対応も雑になりやすいものだが、気心知れた感じ+穏やかにやさしく、静かに関わられており、TVを見たりくつろいだりしている方への配慮も感じた。ご利用者同士の交流もあり、関係性の良さや安心できる場所になっていることも感じた。まだ交流の範囲が限定的であるようにも見受けられたため、更にフロアーの一体感が増すような仕掛けづくりなどを期待したい。
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
ご入居者に対して穏やかに接することができている事を嬉しく思います。また、笑顔が見られたことも良かったです。これを継続していけるように職員同士もコミュニケーションを図っていきたいです。おっしゃる通り交流の範囲が限定されているように思うのも事実ですので、交流の範囲を広げられるように工夫していきたいと考えます。共同生活の場なのでご入居者同士がお互いに協力し合って生活を送れるようにするには現時点で何が必要か、また職員はどう動けばよいかなど課題は山積みですが、一つずつ解決できるように動いていこうと思います。関わる職員も心穏やかでいられるように休日などしっかりとれるような勤務体制・相談しやすい環境作りを目指したいです。
1.家族への情報提供はあるか |
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2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか |
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3.職員の接遇・態度は適切か |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか |
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5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか |
はい 83%
どちらともいえない 8%
無回答・非該当 8%
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6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか |
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7.利用者のプライバシーは守られているか |
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8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか |
はい 75%
どちらともいえない 17%
無回答・非該当 8%
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9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか |
はい 83%
どちらともいえない 8%
無回答・非該当 8%
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10.利用者の不満や要望は対応されているか |
はい 83%
どちらともいえない 8%
無回答・非該当 8%
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11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか |
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