評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
昼食が終わり、利用者はそれぞの居室で休んでおり、リビングには4名程度が残っていました。利用者のAさんはテーブルにほおずえをつき時間を持て余している様子でした。誰かの声が聞こえるとその方向を見て、またすぐに黙ってテレビを観ている状況です。そこに職員が壁に飾る工作の作成を促しました。テーブルに道具を準備すると、Aさんは急に饒舌になり、手順を確認したり、自分の特技について語りだしました。作業をしながら、近くにいた別の利用者に話しかけたり気遣ったりと、Aさんを中心に団らんの雰囲気が広がっていきました。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
作品を作るという役割ができたこと、それを職員からのお願いで行うということ。これによって積極性が増したAさんは言葉数が増え、声が大きくなり、表情も明るくなっており、他者との接点や貢献することを求めている方だという印象を持ちました。自分が芸術に強いこと等のアピールがあり、期待されたい思いの表れのように感じました。時間帯の問題もあり、周囲に人がいない状況下では他者との接点を持つことは困難であり、お願いをする形で作品の制作を勧めた職員はAさんの要望を一度に全て満たしたように感じとることができました。Aさんの特技や能力、気持ちを上手に引き出すことができた場面でした。
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
利用者の行動や心理変化までよく観察していただきありがとうございます。認知症利用者同士の集団生活なのでストレスも多く、全員が満足できる時間を作るのは難しいです。それでも利用者ひとり一人が少しでも楽しく、喜びある生活を送れるような雰囲気つくりに頑張っています。
1.家族への情報提供はあるか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
|
2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
|
3.職員の接遇・態度は適切か |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
|
4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか |
|
5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
|
6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
|
7.利用者のプライバシーは守られているか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
|
8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか |
|
9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか |
|
10.利用者の不満や要望は対応されているか |
|
11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか |
はい 67%
どちらともいえない 22%
無回答・非該当 11%
|