園内研修では個人と組織がともに学びを深め、チーム力向上の場としても活かされている今年度の園内研修では、園長が担当するカリキュラム・マネジメントに関する研鑽のほか、リーダー層の各職員も企画・準備と講義を担い、保護者支援や要配慮児への発達支援、乳児保育・幼児保育、アレルギー対応その他の保健衛生など、さまざまなテーマで学びが深められている。席上ではグループ討議も適宜採り入れられ、職種や担当クラスの異なる職員同士で話し合うなど、同僚性を高める場ともなるほか、担当の各職員が自ら講義内容の検討や資料の作成を行うことで、より学びを深めるとともに、職位に応じた自覚と主体性の喚起にもつなげられている。
カリキュラムマネジメントを意識し、多様な活動の実践と発展につながるよう努めている全体的な計画では、年齢別に特に意識してほしい子どもの育ちの部分を赤字で示し、各職員に配付するほか、園内研修で、子どもの興味・関心のつながりを持たせた計画作成・振り返りといったカリキュラムマネジメントの大切さを伝え、その後の作成時での意識継続を促している。これをベースに、日常的な活動には英語・ワーク・当番活動、ダンス・体操・制作・食育などの多様な活動を採り入れており、子どもの興味・関心、子ども同士のやり取りなどから生じたものを次の活動へとつなげ、子どもの体験が豊かなものとなるような保育実践に努めている。
保護者との信頼関係を深めるために、園の保育の取組をさまざまな方法で伝えている時々写真も織り交ぜながら、全クラスが毎日の様子のほか、幼児では造形遊びのワークショップなどの取組をドキュメンテーションとして発信している。また、運動会・発表会では別途冊子を作成、競技・演目の内容や見どころを具体的に紹介するほか、運動会の旗や運動会で着る玉ねぎの皮で染め出して作ったTシャツなどの子どもの作品を園内各所に展示している。園便りに記載される園長のコラムでは、ルールのある遊び育児の一助となる情報を掲載し、保護者会等では資料をもとに園の保育や行事の説明しており、さまざまな方法で園の取組等を発信している。