保育室内は、子ども一人ひとりの興味を引き出すような環境づくりを各所に工夫している本園の保育室には、子ども一人ひとりの興味を引き出すような工夫と、子ども同士の刺激が促される環境がある。子ども一人ひとりの好みや得手不得手、誰とどこで遊ぶかなどを考慮し、子どもが選択できるよう配慮している。実際にロッカーや棚によってエリア分けをしたり、玩具の中味が見える透明の箱を使用していたり、ベッドの下を遊び場にしたり、手作り家具があったりなど、室内各所に工夫が見られる。子どもたちが遊びたいと思ったときに、誘い出す環境が常に用意されており、子どもの意欲や自発性を尊重しようとする姿勢が表れている。
子どもの興味や関心に応じて、子ども同士の遊びが発展できるゾーンを設定している各保育室には遊びのセンター(ゾーン)が用意されており、子どもが玩具を自由に使って遊べるように設定されている。子どもたちは、自分の興味や関心に沿って、遊び込んだり、遊びの続きを楽しめるようになっている。また、発達に応じて微細運動、粗大運動を選択することもできる。主活動からのつながりで造形コーナー、ロールプレイのゾーンの内容も変化させている。異年齢保育の特徴も十分活かされており、年長児の遊びを年中児、年少児が観察し、挑戦してみることもできる。子どもの発達を保障し、発達を促す環境づくりに努めている。
誕生会は、当該月の誕生日に保護者を招いて保育者と共に子どもの成長を祝っている本園の行事は、子どもたちの興味や体験への願望を叶えるため、保育者と子どもが協力して進める仕組みである。特に誕生会は、子どもの成長を祝う大人の願いを伝えることを目的としており、保護者も参加する。保護者は、保育者や他の園児と共に我が子の誕生日を祝う。一人ひとりの子どもに特別な時間と機会を与え、成長をみんなで一緒に祝い喜ぶこうした行事は、保護者にとって園の思いが伝わる大切なものであろう。今後もこのような行事を通じて、園の理念や子どもたちの成長への喜びを保護者と共有し続けることを望みたい。