日々の保育の充実と、保護者の行事参加や情報共有などの工夫を行っている行事はリアルとオンラインを使い分けており、子どもたちのみで楽しんだ行事を動画で配信したり、人数制限や入れ替え制などの対策をしたうえで保護者に見てもらうなど、感染防止を考慮した工夫がなされている。また個人面談を対面での実施を再開したり、乳児食の形態がわかりやすいよう玄関の展示をするなど、現状に合わせた最適化も行っている。その他、日々の保育において各部屋の環境設定や玩具等について、時期や発達に応じた見直しを図るとともに、乳児の担当制保育をより深めるための研鑽を重ねるほか、新たに月2回の体操教室が開始されている。
体験から子どもたちの発達や学びの獲得を促す、多彩な保育活動が行われている制作活動では季節の事象をテーマにしたものや、行事における共同制作に取り組むほか、自然物や廃材などを使った自由制作を楽しめる環境を設けている。わらべ歌や季節の歌、リズム遊びなどの音楽表現も行い、外国語への親しみを持てるよう、外部講師による英語ではゲームや踊りなどを楽しみ、体操の時間では鉄棒や跳び箱などを採り入れて、体感を鍛え、柔軟性を養っている。また戸外活動では季節の移ろいに触れ、自然探索を楽しんでおり、言葉の感覚を養えるよう、絵本の読み聞かせを行うほか、年長児では人前で話す体験の機会を設けている。
子どもの食の基礎を育む食育活動がさまざまに行われている食育は、離乳食期の愛着関係のもとで食事への関心を高める援助に始まり、就学前の年長クラスでは、料理ができるまでの過程を知り、関わる人への感謝の気持ちを持つといった、作る人への感謝の心を育むところまでを目標としている。夏野菜の栽培と収穫やジャガイモ掘りなどの栽培活動のほか、トウモロコシの皮むきなどの野菜の下処理やおにぎり作りなどの調理活動を採り入れている。味覚を育む料理と行事食の提供や、三角食べ・箸の使い方、食事中の姿勢など、マナーについても伝えるなど、子どもの食を育む活動がさまざまに行われている。