評価結果概要版 利用者調査と事業評価(組織マネジメント項目・サービス項目)の評価手法

令和3年度 認可保育所
法人名称
株式会社グローバルキッズ
事業所名称
グローバルキッズ南葛西園
事業所所在地
東京都江戸川区南葛西6丁目19番13号
1階
事業所電話番号
03-3877-4581

事業者の理念・方針

理念・方針
事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など) 1)子どもを中心とした保育の実践
2)子ども達の育ちと学びの社会インフラになる
3)豊かな心を持って輝いた大人を見せる
4)豊かに生きる力を育てる
5)職員を大切にする姿勢 

全体の評価講評

特によいと思う点
  • 子どもが自ら選んで遊べるような環境の中で、様々な素材や教材に触れる機会をもつことで自らの体験から学び、主体性と創造性を育んでいる
  • 園は「子どものやりたい気持ちを大切にし、様々な経験・体験を支える保育」を保育方針に掲げ、子どもの興味や発達段階に応じて子どもが主体的に遊べる環境づくりに取り組んでいる。子どもが自ら好きな遊びを見つけて集中して遊べるようにコーナー保育の工夫をしている。手作り玩具や教材・遊具などが子どもの手が届く高さにあり、片付けまで見通して整理されている。また幼児は廃材を活用したモノづくりが積極的に行われており、隠れ家や楽器作りなど多彩な活動に発展している。これらの取り組みは自らの体験から学び主体性や創造性を育んでいる。
  • 看護師による男女の違いを分かりやすく説明し、体の大切さや羞恥心を育てる取り組みをしている
  • 4・5歳児クラスに向けて看護師が特別活動を行っている。テーマは「プライベートゾーンについて知り、着替えやトイレの際に気を付けようとする」として、子どもたちを集めて男女の違いを説明した。プライベートゾーンの本を使い、読み聞かせをした後、身体測定時は男女別、水遊びのシャワーも男女別、午睡時の着替えはパーテーションを使い着替えをすることに変更した。子どもたちは何度も説明することにより理解が得られ、今後も保育の中で伝えていくことにより、子どもが意識して自分の体を大切に思えるよう取り組んでいる。
  • 感染対策の中でも、野菜栽培や収穫・クッキング体験など楽しんで取り組み、積極的な食育活動を展開している
  • 年間食育計画は乳児・幼児に分けて作成し、栄養士と保育士が連携した食育活動に取り組んでいる。子どもの発達や興味に応じて活動を計画し、子どもが「食」を身近に感じられるよう工夫している。野菜栽培や果物など本物に触れることで食材への関心を促し、苦手な食材を克服できるようにしている。今年は感染症対策により活動の制限があったが、年齢ごとにサンドウィッチやおにぎりなどのクッキング体験を行い、体験を通して食べる喜びを育んでいる。また、三色食品群のお話会をきっかけにバランスのとれた栄養の大切さや食事のマナーなども伝えている。
さらなる改善が望まれる点
  • 業務の標準化や情報共有を図りながら職員間コミュニケーションの向上への取り組みが期待される
  • 今年度園長が赴任し、クラス再編やチームワーク研修を行い、職員連携の強化を図っている。しかし、職員自己分析の結果からは、チームワークやコミュニケーションの不足、行事の進め方など仕事に対して不安や不満を感じている職員も見られる。また、キャリアパスについて理解できていない者も散見されるなど、自らの園での働き方、今後の見通しが不透明であることが窺われた。職員連携の強化や業務の標準化を図り、職員の働きやすい環境を整備することが期待される。
  • 全体的な計画と指導計画を整合性のあるものにし、見直しの時期や手順を明確にして取り組まれることを期待する
  • 全体的な計画は保育理念、保育目標、保育方針を基本に施設環境や発達段階を考慮した計画となっている。各担任がこの計画を踏まえて4期に分け養護と教育について年間指導計画を作成しているが、クラスによって整合性に欠ける点が見られる。月間指導計画及び週案は担任が交代で作成し自己評価を記載している。今回の職員自己分析結果からは指導計画の見直しの時期や手順、見直しが不十分であると捉えている者も散見された。全体的な計画と指導計画を整合性のあるものにし、見直しの時期や手順を明確にして取り組まれることを期待する。
  • リスクマネジメント委員会の再開など子どもの安全を守るための取り組みが期待される
  • 昨年度はリスクマネジメント委員会を立ち上げ、月に1回のミーティングを実施した。その際に事故・ケガの統計を作成して事例をまとめ、職員全員と共有してきた。だが、今年度はリスクマネジメント委員会は休止しており、また、ヒヤリハットの提出数も減少するなど、安全対策・意識の低下が懸念される。子どもの安全を守るために、リスクマネジメント委員会の再開および新たな取り組みが期待される。

事業者が特に力を入れている取り組み

  保健・安全指導や感染対応の情報発信など子どもを守るための取り組みに力を入れている
看護師は、毎日のクラス巡回や定期的な健康診断などで子どもの健康管理全般の把握をし、手洗い・うがい・鼻かみ・咳エチケットなどの保健指導を発達や意欲に合わせて進めている。今年度は、さらに感染症対策のため、保護者・職員の検温と手指消毒、手洗いの徹底、各室内の清掃・玩具の消毒・衛生チェックの強化を率先して進めている。また、感染症の影響による新しい生活様式の必要性や重要性について、子どもにわかりやすく伝え、保護者には対策や安全配慮に関する情報提供に努めている。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:調査対象36世帯(利用者数41名)に利用者アンケートを配布し、25世帯から回答を得た。
  • 調査方法:アンケート方式  
    利用者アンケートは、園のお迎え時に園の職員が配布し、2週間の留め置き期間を置き、カギ付きの回収BOXに投函して頂いた。未投函の方については、就業で忙しい方に督促を掛けることは難しいと判断し、未回収となった。
  • 利用者総数: 41人
  • 利用者家族総数(世帯): 36世帯
  • 共通評価項目による調査対象者数: 25人
  • 共通評価項目による調査の有効回答者数: 25人
  • 利用者家族総数に対する回答者割合(%): 69.4%
  • 調査項目: 共通評価項目
  有効回答者数/利用者総数
25/41
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
はい
100%
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
はい
100%
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
はい
100%
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
はい
60%
どちらともいえない
36%
 
いいえ:4%  
無回答・非該当:0%
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
はい
76%
無回答・非該当
16%
 
どちらともいえない:8%  
いいえ:0%
6.安全対策が十分取られていると思うか
はい
76%
どちらともいえない
20%
 
いいえ:4%  
無回答・非該当:0%
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
はい
56%
どちらともいえない
44%
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
はい
84%
どちらともいえない
12%
 
いいえ:4%  
無回答・非該当:0%
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
はい
92%
 
どちらともいえない:8%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
10.職員の接遇・態度は適切か
はい
92%
 
どちらともいえない:8%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
はい
84%
 
どちらともいえない:8%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:8%
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
はい
60%
どちらともいえない
28%
無回答・非該当
12%
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
はい
96%
 
どちらともいえない:4%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
はい
88%
 
どちらともいえない:4%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:8%
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
はい
84%
どちらともいえない
12%
 
いいえ:4%  
無回答・非該当:0%
16.利用者の不満や要望は対応されているか
はい
80%
どちらともいえない
12%
 
いいえ:0%  
無回答・非該当:8%
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
はい
56%
いいえ
12%
無回答・非該当
24%
 
どちらともいえない:8%

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