評価結果概要版 利用者調査と事業評価(組織マネジメント項目・サービス項目)の評価手法

令和3年度 認可保育所
法人名称
株式会社グローバルキッズ
事業所名称
グローバルキッズ奥戸園
事業所所在地
東京都葛飾区奥戸8丁目2番4号
事業所電話番号
03-3692-1188

事業者の理念・方針

理念・方針
事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など) 1)子どもたちの未来のために
2)豊かな心を持った輝いた大人を魅せる
3)豊かに生きる力をはぐくむ
4)生きる力をはぐくむ
5)チーム保育の実践 

全体の評価講評

特によいと思う点
  • 子ども一人ひとりの発達の過程を複数の職員で丁寧に見て取り、話し合って指導計画を作成し、保育に反映させている
  • 保育士は子ども一人ひとりの成長の過程を丁寧に見守りながら、出来るようになったこと、まだ難しいところなどを保育の中から感じ取っている。子ども一人ひとりの課題については偏りのある評価が見られたり、発達についての学びが浅い職員であると評価の正確性に欠けてしまいがちな部分がある。そのため必ず複数の職員の目で見て話し合い、子ども一人ひとりの課題、もしくはクラスの課題を見つけて指導計画に反映させている。反省や気付きを適正に捉え保育の見直しにつなげている。
  • リズム遊びや感触あそびなどの表現活動を通して、楽しみながら体験を積み重ねることで豊かな感性や創造性が育まれている
  • 子どもの年齢や発達過程に応じて、豊かな体験が得られるような遊びや表現活動を行っている。歌・楽器遊び・リズム遊びなど様々な表現が楽しめる活動に取り組んでいる。季節の歌のほか、音楽に合わせたリトミック、絵本を題材にした劇あそびは子どもと一緒に考えて取り組み、発表会につなげた活動になっている。夏には屋上を利用して、水、氷、ボディぺインティング、片栗粉などで感触遊びを楽しんでいる。また、運動会では子ども同士励ましあって披露したダンスなど、様々な体験を積み重ねることで、豊かな感性や表現力、創造性が育まれている。
  • 季節ごとに楽しめる行事食などの提供と、野菜栽培やクッキング活動などの体験により、食べる意欲を高める食育活動を取り組んでいる
  • 食事は季節ごとに七夕やクリスマスなどの行事メニューなどを織り交ぜ、色合いや盛り付けなど、見た目でも食べる楽しさを引き出す工夫がなされている。食べる際には、食具の使い方やマナーを伝え、苦手な物は無理強いせずに「楽しく食べる」をモットーにしている。また、食材を見たり触れたり、皮をむいたりして下ごしらえをした野菜がその日の給食に出されるなど、子どもが食に興味を持てるよう工夫している。プランターを使った野菜栽培やクッキング活動のほか、三大栄養素を知る体験は食べる意欲を高め、健康な体づくりを学ぶ食育活動となっている。
さらなる改善が望まれる点
  • 策定した園の目標の達成に向け、具体的な施策を落とし込んだ中長期計画の策定が期待される
  • 園では、保育目標や方針の再構築を行いチームブックにまとめ、園の目指すべき姿を明確にした。ただ、その目標を達成するための具体的なプラン作成には至っていない。園の将来を見据え、3年後、5年後の姿を想定した具体的な中長期計画の策定が期待される。
  • おむつ交換や衣類の着脱の場所、方法については羞恥心に配慮し、全職員の意識の統一が期待される
  • おむつ替えはトイレ内や壁面をバックに片隅で行うこととしている。しかしながら、訪問調査日にはドアから見える場所で行っており配慮に欠けていた。乳児のおむつやパンツの取り換えの場所、幼児の着替え等については職員への意識向上の周知やマニュアルを作成するなど羞恥心に配慮した取り組みを期待する。また、男児用トイレは廊下から見えてしまう配置になっており、パーテーションの設置など配慮が望まれる。
  • 法人がBCP(事業継続計画)をマニュアル化したが、園再開までの詳細なロードマップの作成が期待される
  • BCP(事業継続計画)に関して、法人作成の「危機管理マニュアル」の中に昨年度記載した。今年度に入り、法人は各園の園長に対してBCPについての考え方、取り組みについて伝えている。現在はまだ被災後の園再開に向けた状況確認や人的配置についての詳細は定まっていない。今後の早急な取り組みが期待される。

事業者が特に力を入れている取り組み

  連絡用アプリや活動ノートを活用し子どもの様子がリアルに伝わるよう工夫をしている
園では、幼児については連絡用アプリを利用してクラスの様子や連絡事項を保護者に伝えている。また、送迎時には、その日の活動において印象に残ったエピソードを確認しながら子どもの様子を丁寧に伝えている。幼児は個別連絡帳はないが、子どもの活動の様子を詳しく保護者に伝えるため、玄関に「一日の活動ノート」がクラスごとに設置され、毎日の活動の様子が丁寧に記録され、子ども同士の関わりなども伝わる内容となっている。ボードなどに記載して翌日には消されるのではなく、過去にさかのぼっても読むこともできるように配慮されている。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:調査対象66世帯(利用者数82名)に利用者アンケートを配布し、49世帯から回答を得た。
  • 調査方法:アンケート方式  
    利用者アンケートは、園のお迎え時に園の職員が配布し、2週間の留め置き期間を置き、カギ付きの回収BOXに投函して頂いた。未投函の方については、就業で忙しい方に督促を掛けることは難しいと判断し、未回収となった。
  • 利用者総数: 82人
  • 利用者家族総数(世帯): 66世帯
  • 共通評価項目による調査対象者数: 66人
  • 共通評価項目による調査の有効回答者数: 49人
  • 利用者家族総数に対する回答者割合(%): 74.2%
  • 調査項目: 共通評価項目
  有効回答者数/利用者総数
49/82
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
はい
98%
 
どちらともいえない:2%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
はい
98%
 
どちらともいえない:2%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
はい
94%
 
どちらともいえない:4%  
いいえ:2%  
無回答・非該当:0%
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
はい
90%
 
どちらともいえない:6%  
いいえ:4%  
無回答・非該当:0%
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
はい
82%
無回答・非該当
14%
 
どちらともいえない:4%  
いいえ:0%
6.安全対策が十分取られていると思うか
はい
88%
どちらともいえない
12%
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
はい
82%
どちらともいえない
12%
 
いいえ:0%  
無回答・非該当:6%
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
はい
88%
 
どちらともいえない:8%  
いいえ:4%  
無回答・非該当:0%
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
はい
98%
 
どちらともいえない:2%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
10.職員の接遇・態度は適切か
はい
92%
 
どちらともいえない:2%  
いいえ:6%  
無回答・非該当:0%
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
はい
86%
 
どちらともいえない:10%  
いいえ:2%  
無回答・非該当:2%
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
はい
67%
どちらともいえない
12%
無回答・非該当
14%
 
いいえ:6%
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
はい
94%
 
どちらともいえない:4%  
いいえ:2%  
無回答・非該当:0%
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
はい
88%
 
どちらともいえない:10%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:2%
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
はい
84%
どちらともいえない
12%
 
いいえ:4%  
無回答・非該当:0%
16.利用者の不満や要望は対応されているか
はい
73%
無回答・非該当
12%
 
どちらともいえない:10%  
いいえ:4%
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
はい
49%
どちらともいえない
18%
無回答・非該当
27%
 
いいえ:6%

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