評価結果概要版 利用者調査と事業評価(組織マネジメント項目・サービス項目)の評価手法

令和3年度 認可保育所
法人名称
株式会社グローバルキッズ
事業所名称
グローバルキッズ調布園
事業所所在地
東京都調布市布田5丁目17番地6
グローバルキッズ調布園
事業所電話番号
042-441-7707

事業者の理念・方針

理念・方針
事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など) 1)経営理念 「子どもたちの未来のために」
2)保育理念 「豊かに生きる力を育てる」
3)保育目標 「思いやりがあり、自分のことも周りの人のことも大切にできる子」「自分を愛し、他人も愛せる子」「興味・関心をもち、意欲をもって自分らしくチャレンジすることができる子」    
4)保育方針 「子どもの安心・安全を基本として、自ら伸びる力を大切にし、成長と個性に応じた多様性のある保育をする」「子どもの目線で、豊かな愛情をもって一人一人の気持ちをしっかり受け止め、その主体的な活動を援助する。」「子どもを中心に据え、家庭や地域との信頼関係を築き、環境を通して人や物に関わることを大切にする。

 

全体の評価講評

特によいと思う点
  • 園はコミュニケーションを大切にし、チャレンジ精神のもとに子ども本位の環境を提供しています
  •  園長は、職場のあるべき姿は職員や保護者と気持ちよくコミュニケーションがとれ、風通しが良く、チャレンジ精神を発揮し職務に取り組むことが不可欠であると考えています。そのうえで、基本を大切にし、相手の立場に立って課題の解決方法を考え、保育の質を高めています。チーム保育を実践する過程では具体的にテーマを投げかけ、職員間で十分に話し合いを行い、課題の改善策を導いています。その結果、短期間のうちに子ども本位の環境が提供でき、保育理念である子どもたちの「豊かに生きる力を育てる」の実現に向かっています。
  • さまざまな会議体が設置され定着していて、園運営から保育活動に至るまで、情報伝達、課題検討、提案などのために有効に機能しています
  •  職員会議をはじめクラス会議、乳児会議、幼児会議、給食会議、パート職員報告会など、園にはさまざまな会議が設置され、各会議の運営が定着しています。職員会議では重要情報の伝達、重要課題の検討などが行われ、全職員の意見も共有しています。また、職員会議などでは議事録が残され、欠席した職員は読むことを徹底しています。さらにパート職員報告会を月1回開催し、日常の細かな保育情報が共有できています。このように、園運営からクラス運営、日常の保育活動に至るすべての業務が、きめ細かく設置された会議体により支えられています。
  • 調理職員とクラスが連携して子どもたちが食に関心をもち、食欲が増すよう食育活動を保育の中に位置付けています
  •  クラスから子どもの食べ具合や喫食状況を調理室に伝えるとともに、調理職員も子どもたちのそしゃくの状況や食べ具合をクラスに行って見るようにしています。離乳食は野菜の刻み具合など子どもの食べる様子を見て調整するなど、担任と連携をとりながら提供するようにしています。子どもたちが食に関心がもてるよう、その日の食材で子どもがかかわれる活動を選び、保育に取り入れています。また、園庭では子どもたちが野菜の栽培から収穫までを経験し、調理したものを提供するなど、食育活動を保育の中に位置付けて取り組んでいます。
さらなる改善が望まれる点
  • 災害対策については、想定の幅を広げた備えと事業継続計画(BCP)の早急な策定が望まれます
  •  災害時の対応については、子どもの安全を最優先としたルールを細部にわたり定めています。しかし、昨今は地震や水害のみならず、感染症による脅威も含めて備えの幅を広げることが必要になっています。また安全を守るだけでなく、緊急事態における事業継続計画(BCP)を策定し、災害時の中にあっても働く保護者のため可能な限り保育サービスを継続することが求められるようになってきました。事業継続計画は、本社による統一的なひな形が作成してありますので、地域事情を加味したうえで、当園の計画の早急な策定が望まれます。
  • 事業計画は、中期計画と単年度計画を密接に連動させて、中期と単年度両方の視点で進捗状況を把握し取り組んでいくと良いでしょう
  •  園では3年間の中期計画とそれをふまえて単年度計画が策定されています。どちらも企業理念や保育理念を掲げて作られ、計画の方向性は通じています。けれども、その年度に取り組むことが3年後の目標達成のためのどのような位置づけになるかが、明確になっていません。例えば、中期計画の目標を年度ごとに段階を踏んだものにして、それに連動させて単年度計画を作るなどしてはいかがでしょう。達成度指標も連動させるなど、中期計画で目ざす園の姿を常に見据え、その年の進捗を着実に確認しながら取り組んでいける事業計画とすることが期待されます。
  • 職員の育成については、向上心をさらに高めてもらえるように、キャリアパスの仕組みの理解とより積極的な運用を期待します
  •  「成長支援制度」によって、職員の各職種や職位に応じて求められる職責と能力が明確に定められています。また、それに連動した育成プログラムや評価の仕組み、研修体系などが設定されていて、園の職員としての将来展望(キャリアパス)が設定されいます。今後はさらに、このキャリアパスの仕組みを職員へ十分に浸透していくことが望まれます。個人の研修計画作成時や目標設定時、評価時などに、努めてこの制度に関連づけて説明するなど、職員の自身の向上意欲が高まるように、この制度を浸透、運用する機会を増やすことを期待します。

事業者が特に力を入れている取り組み

  園内研修によって職員相互を理解し、働きやすい環境の中でチーム保育を実践しています
 5月から6月にかけ、職員間の相互理解や関係強化のために、チームビルディングの研修に取り組み、職員一人ひとりの価値観の違いも含めて認め合うことや連携の大切さを学びました。その後、園独自の保育目標を「チームブック」としてまとめました。また、乳幼児会議では各クラスの実践交流研修を行うなど、職員間で目ざす子ども像やそのために大事にしたいことなどについて話し合う機会を多くもっています。コミュニケーションのもとにチーム保育を実践し、働きやすい環境に整備していくことが、職員の定着につながっていくと園は考えています。
  子どもが自ら遊びを選べるように年齢や発達に応じたコーナー保育を実践しています
 子どもが自らおもちゃや遊びを選び、興味や関心を引き出していけるような環境を作るために、全クラスともコーナー保育に取り組んでいます。子どもの年齢や発達に応じて、自らおもちゃを取り出して遊びやすいように、片付けやすいように、読みたい絵本を見つけやすいように、収納しやすいようになど、子どもの自主性を伸ばしていくための工夫を重ねています。特にままごと遊びやごっこ遊びでは、用具などが年齢に合っているか、量は適切か、片付けをしやすくなっているかなど子どもたちの様子を見ながら、遊びがより充実するよう取り組んでいます。
  感染症予防対策を行いながら、行事などできる活動を工夫しながら行っています
 新型コロナウイルス感染症流行のため、保護者会や行事など今までのようにはできない中、できないではなく、できることを考え工夫して取り組んでいます。初めての試みでしたが、保護者会は全クラスとも会議用アプリを使用してリモートで行い大変好評でした。開催した夏祭りの行事は子どもたち主体で行いました。運動会はクラスごとに開催し、入れ替え制で1~5歳児の保護者も参加しました。発表会は昨年度から3~5歳児が入れ替え制で行うなど、感染予防対策をとりながら、できる対応を工夫しながら行っています。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:保育園を利用している46世帯を対象に調査を実施しました。在園児は55名で、兄弟姉妹が同園に通う世帯は年齢の一番低い子どもについて回答してもらいました。
  • 調査方法:アンケート方式  
    アンケート調査は無記名方式で、配付は施設を通じて利用者へ手渡し、回収は保護者から直接評価機関へ郵送、または密封して回収箱に投函してもらい、取りまとめました。調査結果は選択回答だけでなく、記述式の回答についても匿名性に配慮してまとめ、保育園に報告しました。
  • 利用者総数: 55人
  • 利用者家族総数(世帯): 46世帯
  • 共通評価項目による調査対象者数: 46人
  • 共通評価項目による調査の有効回答者数: 38人
  • 利用者家族総数に対する回答者割合(%): 82.6%
  • 調査項目: 共通評価項目
  有効回答者数/利用者総数
38/55
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
はい
100%
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
はい
97%
 
どちらともいえない:3%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
はい
84%
どちらともいえない
11%
 
いいえ:3%  
無回答・非該当:3%
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
はい
74%
どちらともいえない
21%
 
いいえ:3%  
無回答・非該当:3%
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
はい
84%
どちらともいえない
11%
 
いいえ:0%  
無回答・非該当:5%
6.安全対策が十分取られていると思うか
はい
76%
どちらともいえない
24%
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
はい
76%
どちらともいえない
21%
 
いいえ:0%  
無回答・非該当:3%
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
はい
89%
 
どちらともいえない:8%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:3%
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
はい
92%
 
どちらともいえない:5%  
いいえ:3%  
無回答・非該当:0%
10.職員の接遇・態度は適切か
はい
92%
 
どちらともいえない:8%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
はい
95%
 
どちらともいえない:3%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:3%
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
はい
79%
どちらともいえない
16%
 
いいえ:0%  
無回答・非該当:5%
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
はい
97%
 
どちらともいえない:3%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
はい
92%
 
どちらともいえない:5%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:3%
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
はい
95%
 
どちらともいえない:5%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
16.利用者の不満や要望は対応されているか
はい
79%
どちらともいえない
16%
 
いいえ:3%  
無回答・非該当:3%
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
はい
61%
どちらともいえない
29%
いいえ
11%

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