評価結果

サービス項目中心の評価

基本情報

【法人名称】

社会福祉法人光照園

【サービス種別】

居宅介護支援

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1)パーソナルなサービスとホスピタリティーの精神
2)職員の人としての豊かさ、専門性のサービス
3)安定した経営
4)地域、社会、環境への貢献
5)品質マネージメントシステムへの継続的改善

職員に求めている人材像や役割

介護という仕事の専門性、またプロとしての自らの水準を上げるために全力を挙げなければなりません。介護福祉士や看護師らをはじめとする施設職員は人の為に尽くす仕事であり、高い専門性と人間性が常に要求される仕事です。その上に立って、満足というサービスを提供するためには多くの職員の協力が不可欠です。互いに協力し合い、互いの価値を尊重し合う事、そして個々が仕事に対し、尊厳とプライド、満足感を持つこと、職員1人ひとりが責任を持つことにより、最高のサービスを提供し実現するカギだと考えています。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

「私たちの最大の財産であり、一流の福祉事業者として高く評価されるか否かの成功のカギを握っているのは人材である。」とも言えます。したがって、職員は専門性をより向上させ、動作、話し方などを学び、洗練された雰囲気と気品高く心温まるサービスを提供できるプロフェッショナルな職員としての素養を十分に身に付けるよう教育を受け、研鑽しなければなりません。

全体の評価講評

特によいと思う点

当事業所の支援の方針は、利用者が在宅で安心して暮らすことができる最高のサービスを利用することができるケアプランを作成することとしています。4名のケアマネジャーが、担当以外の利用者の情報はわからないといったことがないよう、利用者情報はネットワーク化されケアマネジャー全員で確認することができます。また、毎週開催されている居宅会議ではそれぞれのケースを話し合い問題などがある場合には全員で検討しています。地域包括の職員も時折会議には参加をして、チーム一丸となって最高のプランが作成できる体制が整備されています。

事業所では介護者交流会を毎月開催し利用者の家族を中心に参加しています。オムツのあてかたなど介助についての相談に応じたり、参加者の座談会を行ったりと、平日に行われているため有給をとって参加する方もおり、家族にとっては非常に有意義な会となっているようです。また、土・日も営業して家族からの問い合わせや時には愚痴の聞き役として対応をしています。家族の気持ちに寄り添い、介護による不安を解消するためにきめ細かく支援していることから、利用者調査での満足度も非常に高くなっています。

ケアマネジャーの業務は、単独業務のため職員間で作成における水準の差が発生するといった課題が見られがちです。事業所では、ケアプラン案を作成し、利用者や家族の同意を得て確定するプロセスの中で、苑長や部長までの上位職が承認する手順としています。そのため、一定の回覧の時間は要するものの、客観的な視点が盛り込まれるとともに、サービス品質の管理につながるものと考えられます。良質なサービスが提供されるよう、このようなケアプランチェックのしくみは、利用者の利益を高めるものとして取り組まれています。

さらなる改善が望まれる点

これまでは、事業所のケアマネジャーの高い定着率に支えられて各職員の業務への習熟度が高まっており、日常的に取り組んでいる密なホウレンソウと相まって、業務の中でマニュアルを見返す必要性がなかったことが推察されます。一方で、地域の在宅介護を支えるなかで事業所として蓄積してきたノウハウを継承することは地域の利用者の利益につながる取り組みと考えられます。法人の目指すものである、「将来に亘る事業の永続的な発展」のためにも、ノウハウである暗黙知を視覚化する視点の検討が望まれます。


前年度事業実績報告に報告された取り組みは、2019年度事業計画に中長期計画として、「医療的なケアのニーズへの取り組み」と盛り込まれ、継続的取り組みであることが確認できます。また、2019年度事業計画には2点の年度目標と3点の実施計画として本年度の行うべき取り組みが描かれていますが、利用実績や予算、行事予定などの明確な達成の指標が示される一方、サービスの質を高める取り組みの進捗計画や達成の指標については設定されていないようです。今後事業計画の再考による、毎年の達成感を感じられる計画立案の検討が期待されます。

利用者の生活を維持向上させるためには、介護と医療の連携は欠かせないものです。事業所でも今年度の事業計画の年度目標として「医療関係者との協働が十分に機能するようにする」として挙げており、連携する際のチェックリストや情報収集様式などの作成も実施目標として掲げています。さらに、医療分野の研修にも積極的に参加し、毎週の居宅会議でも話し合いが行われていますが、検証にはまだ至っていないようです。医療連携のしくみが少しずつでき上がってきていますので、さらなる連携を強化する取り組みの構築が期待されます。

事業者が特に力を入れている取り組み

事業所では、法人として策定しているBCP(事業継続計画)のなかで、各種リスクに対する対策を立てて、研修による周知と「サバイバルカード」の配布、定期的な内容の確認により、利用者の安全確保に努めています。一方で、計画的な訓練の実施などは災害発生時の初期対応に対応しており、その後のサービス提供再開までのプロセスについては、さらなる確認が必要とされています。現在は、しくみとして完備した基礎的なBCPをいかに職員の実効的なものとしていくかに力を入れて取り組んでいます。

月に1回の利用者の自宅訪問でアセスメントやモニタリングを行っています。在宅での暮らしぶりに変化はないか、自宅の汚れ具合や臭気、食事の様子や、薬の確認など専門家の視点をもって、変化等についていち早く察知しています。プラン通りに支援が提供されているかどうかは訪問時にチェックリストを用いて確認をしています。さらに、プラン作成において最も重要な情報源となるアセスメントはシートを変更して改良し、本人・家族の生活歴なども確認しながら総合的に計画を作成することに力を入れています。

当事業所では、江戸川区で行っている熟年者福祉事業を大いに活用しています。入院時のオムツ支給や寝具乾燥消毒等サービス、紙オムツ等介護用品の支給、熟年者激励手当支給など、介護保険サービスでは利用できないサービスについて情報提供を行っています。さらに、区から委託を受けた地域包括支援センターを併設していることから、様々な社会資源などについての情報も得やすくなっています。利用者本人と家族の在宅生活を支えるためのあらゆるサービスについて情報提供を行っています。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:全利用者135名
  • 調査方法:アンケート方式  
    事業所よりアンケート用紙を配布いただき、直接評価機関へ返信いただきました。
  • 有効回答者数/利用者総数:73/135(回答率 54.1% )

全回答者73名のうち、事業所に対する満足度は、「大変満足」と回答した方が34名、「満足」と回答した方が31名、「どちらともいえない」と回答した方が3名、「不満」と回答した方が1名、「無回答」の方が4名でした。「大変満足」「満足」と回答した方が8割強と非常に満足度は高いです。「ケアマネジャーの方にはすべて信頼してお願いしています」「親身に相談にのっていただいたりと非常に感謝しています」「いつもスタッフの皆さんが笑顔でよくしていただき、ありがたいです」「こちらの要望にはすぐに応えてくださいます」といった好意的な意見がほとんどでした。

アンケート結果

1.ケアプラン立案時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか

はい 69名 (95%)
どちらともいえない 2名 (3%)
いいえ 1名 (1%)
無回答・非該当 1名 (1%)

全回答者73名のうち、「ケアプラン立案時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれている」と回答した方が69名、「どちらともいえない」と回答した方が2名、「いいえ」と回答した方が1名、「無回答」の方が1名でした。「急な相談でも、要望にすぐに対処していただいています」「お忙しいのに家族の話もよく聞いていただいています」といったコメントがありました。

2.ケアプランについての説明は、わかりやすいか

はい 67名 (92%)
どちらともいえない 2名 (3%)
いいえ 1名 (1%)
無回答・非該当 3名 (4%)

全回答者73名のうち、「ケアプランについての説明はわかりやすい」と回答した方が67名、「どちらともいえない」と回答した方が2名、「いいえ」と回答した方が1名、「無回答」の方が3名でした。「平易な言葉で聞くので、とてもわかりやすい。実際の状況に極めて適合」「細かく丁寧に話していただいています」といったコメントがありました。

3.サービス内容は、利用者の要望が反映されているか

はい 61名 (84%)
どちらともいえない 8名 (11%)
いいえ 1名 (1%)
無回答・非該当 3名 (4%)

全回答者73名のうち、「サービス内容は、利用者の要望が反映されている」と回答した方が61名、「どちらともいえない」と回答した方が8名、「いいえ」と回答した方が1名、「無回答」の方が3名でした。

4.ケアマネジャーの接遇・態度は適切か

はい 71名 (97%)
どちらともいえない 1名 (1%)
無回答・非該当 1名 (1%)

全回答者73名のうち、「ケアマネジャーの接遇・態度は適切」と回答した方が71名、「どちらともいえない」と回答した方が1名、「無回答」の方が1名でした。「抽象的な言葉が一つもなく、極めて平易、実際的」「親しみやすく、笑顔が好きです」といったコメントがありました。

5.病気やけがをした際のケアマネジャーの対応は信頼できるか

はい 61名 (84%)
どちらともいえない 5名 (7%)
無回答・非該当 7名 (10%)

全回答者73名のうち、「病気やけがをした際のケアマネジャーの対応は信頼できる」と回答した方が61名、「どちらともいえない」と回答した方が5名、「非該当」と回答した方が4名、「無回答」の方が3名でした。「いつも当人とその家族の立場に立って適切に対処してくれます」「私の状態を見て、入院手続きまですぐに対応してくれて、よかったです」といったコメントがありました。

6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか

はい 69名 (95%)
どちらともいえない 2名 (3%)
無回答・非該当 2名 (3%)

全回答者73名のうち、「利用者の気持ちを尊重した対応がされている」と回答した方が69名、「どちらともいえない」と回答した方が2名、「無回答」の方が2名でした。

7.利用者のプライバシーは守られているか

はい 66名 (90%)
どちらともいえない 2名 (3%)
無回答・非該当 5名 (7%)

全回答者73名のうち、「利用者のプライバシーは守られている」と回答した方が66名、「どちらともいえない」と回答した方が2名、「非該当」と回答した方が1名、「無回答」の方が4名でした。

8.サービス内容に関するケアマネジャーの説明はわかりやすいか

はい 66名 (90%)
どちらともいえない 2名 (3%)
無回答・非該当 5名 (7%)

全回答者73名のうち、「サービス内容に関するケアマネジャーの説明はわかりやすい」と回答した方が66名、「どちらともいえない」と回答した方が2名、「非該当」と回答した方が1名、「無回答」の方が5名でした。

9.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 64名 (88%)
どちらともいえない 4名 (5%)
無回答・非該当 5名 (7%)

全回答者73名のうち、「利用者の不満や要望は対応されている」と回答した方が64名、「どちらともいえない」と回答した方が4名、「非該当」と回答した方が3名、「無回答」の方が2名でした。 

10.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 48名 (66%)
どちらともいえない 13名 (18%)
いいえ 1名 (1%)
無回答・非該当 11名 (15%)

全回答者73名のうち、「外部の苦情窓口にも相談できることを伝えられている」と回答した方が48名、「どちらともいえない」と回答した方が13名、「いいえ」と回答した方が1名、「非該当」と回答した方が8名、「無回答」の方が3名でした。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
利用の手引きによる説明を行い、詳細を伝えるホームページを公開しています

利用希望者への情報を伝える手段として、区が発行する介護サービスの利用の手引きがあります。この手引きは当事業所の玄関に区報や地域の様々な介護関連情報とともに書棚に並べられているほか、地域内の相談窓口に置かれており、介護の相談をする人々の情報源として、説明に用いられています。また、運営法人では事業全体を案内するホームページを公開し、介護に関する相談をしたい、要介護認定を取得しているか否かなどの選択をすると、当事業所のページが開き、サービスの詳細と利用料金は無料であることなどが掲載されています。

紙媒体やホームページ、独自の広報誌により、相談のしやすさに努めています

説明資料として用いられている介護サービスの手引きは、サービスを利用するうえで必要なしくみなどとともに、地域の介護事業所がわかりやすく掲載されています。また、ホームページにはメール形式の問い合わせフォームがあり、日中は仕事で連絡ができない方の利便性に適しており、トップページには電話番号が表示され電話によるアクセスに配慮されています。この他、介護サービス情報公表への事業所詳細の掲載や地域とのつながりと位置付けている年4回発行するふれあい通信により、情報を伝えて相談のしやすさに努めています。

地域包括支援センターとの連携を強みに、相談者の事情に柔軟に応じています

相談経路として、地域住民や病院などから直接問い合わせを受けることもありますが、多くのケースでは地域包括支援センターからの紹介に応じています。当事業所と当法人が運営する地域包括支援センターが隣接していることを強みとして、円滑な情報共有と連携をしています。初回の面談は、自宅への訪問か相談室で対応しており、相談者の事情に応じて元旦以外は柔軟に対応しています。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせがあった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
サービス開始時のアセスメントシートを刷新し、精度と業務効率化を果たしています

居宅介護支援サービスの利用開始には、事業所で定める契約書、重要事項説明書により説明を行い、利用者や家族の署名捺印により承諾を得ています。加えて、区の発行する利用の手引きにより介護保険サービスのしくみや利用できるサービス事業者の情報、区の補助制度などについて説明を行い、利用者が自らの利益に基づいた選択に資する情報提供をしています。また、利用者や家族から収集する意向について、一昨年度から見直しに着手したアセスメントシートを電子入力化し、昨年度より運用し、より精度と業務効率が向上しています。

だれでも介護の支援が受けられることを伝え、状態に応じた支援に努めています

居宅介護支援サービスを受ける際の負担金は無料のため、介護の必要な人々はだれでも介護の相談をし、状態に応じた支援が受けられます。当事業所では契約書やホームページのなかで、利用者負担がないことを明記して利用者に伝えるとともに、料金表により情報提供して支援にはそれぞれ報酬単位が定められていることを伝え、適正利用を促しています。制度上、利用者や家族の希望に応じられない場面も生じて苦情やトラブルにつながることを課題として、保険外サービスの情報提供やより丁寧な説明により利用者や家族の納得に努めています。

サービス終了時には情報提供を行い、できうる限り利用者や家族の利益に配慮しています

利用者側の要請により、居宅介護支援事業所を変更する場合や施設入所などにより、居宅介護支援サービスの終了をする場合の対応については、契約書に記載されており、利用者に対する介護が継続的に引き継がれるよう、情報の提供をしています。サービスの終了後でも、必要に応じて目を配り訪問を実施したり、区の実施する施策への取り次ぎを行うなど、利用者や家族の利益へ配慮しています。なお、相談の内容は、相談記録表に記録し、2年間の保存年限を経過したのちは、専門業者により機密保持のうえで処分をしています。

1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
  • サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスを終了する場合も、サービスの継続性に配慮した対応を行っている
  • 利用者が居宅介護支援事業所の変更を希望する場合、継続的にサービスが提供されるよう対応している
  • 利用者が他のサービスに移行する場合、新たな事業所の関係者等と連携して支援体制を整えている
  • サービス終了後も必要に応じて、利用者や家族等からの相談に応じている
【講評】
介護認定の更新や区の補助制度などの支援を行い、利用者の利益に寄与しています

介護保険有効期切れの防止のため、事業所では管理チェック表にして把握を行うとともに、更新時期を迎えた利用者には電話連絡を行い、申請の代行にも対応しています。また、サービス事業者との情報共有やケアマネジャーの定期訪問の際に利用者の状態の変化が見られた際には、区分変更申請を行い、利用者の状態に応じた介護サービスが受けられるようにしています。その他、区の施策として要介護度4以上の世帯に対する税控除のしくみやオムツ代金の補助などもあるため、該当者への情報提供と利用の支援を行い、利用者の利益に寄与しています。

ケアプランは相互チェックのしくみと、苑全体で対応できる体制を構築しています

利用者のプランは、事業所の職員間でケアプランチェックリストを用いた相互チェックと苑長までの管理職がチェックを行い、不備の確認と内容の把握に努めています。また、毎週実施している職員会議と日誌で、利用者の情報を共有し、担当者不在に備えています。在宅介護が困難となる場面では、利用するサービス事業所や医療機関からの情報をもとに希望する施設へのケアプランやアセスメントシートの送付を行っています。当事業所では特養とショートステイ事業を併設しており入所希望があった際の支援では、より円滑な対応が可能となっています。

退院時にはアセスメントを行い、必要なチームケアの体制づくりに努めています

利用者が医療機関を退院して自宅へ戻ることとなった際には、医療機関へ出向き再度アセスメントを実施しています。必要に応じて区分変更申請を行い、状態に応じた要介護度と介護サービスを検討しています。見直したケアプランは、苑長、部長、課長、係長に回覧をし、修正を加えて承認されているため、幅の広い視点からプランの質の向上に努めています。介護保険施設などから居宅へ戻る際には、施設からの看護・介護のサマリーを取り寄せ、介護サービスの提供に反映しています。

1.利用者の要望や状況に応じて、要介護認定等に係る申請の代行・支援等を行っている
  • 利用者(家族)から要介護認定等の申請の代行を依頼された場合には、協力している
  • 利用者の状態が変化して要介護度が変わったと思われる場合には、要介護状態区分変更の申請のための支援や助言を行っている
  • 介護保険外の申請書類の作成(減額申請等)について、支援や助言を行っている
2.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
3.利用者が居宅で日常生活を営むことが困難になった場合には、サービス提供事業者や医療機関の意見を参考に対応する体制を整えている
  • サービス提供事業者や医療機関と連携をとりながら利用者の状況を把握している
  • 利用者が介護保険施設等や医療機関等への入所・入院を希望する場合には、情報提供等の便宜を図っている
  • 利用者が介護保険施設等や医療機関等への入所・入院を希望する場合には、主治医と連携をもって対応している
4.介護保険施設や医療機関等を退所・退院する利用者が居宅における生活に円滑に移行できるよう支援している
  • 利用者が介護保険施設や医療機関等を退所・退院する際には、事前にカンファレンスを行うなど必要な情報を入手する体制を整えている
  • 居宅での生活における留意点等の情報を介護保険施設等から聴取し、状態を把握することで居宅サービス計画に役立てている
1.利用者の個別の情報や要望を把握している
  • 利用者の特性に応じて、コミュニケーションのとり方を工夫している
  • 利用者の個別事情や要望の把握をし、記録している
  • 利用者および家族から聞き取る以外に観察などで状況を確認し、情報の把握に役立てている
  • 利用者の要望以外に、把握した状況を分析し生活課題を抽出している
  • アセスメント時に利用者が望む生活像の把握をしている
【講評】
利用者一人ひとりの特性に合わせ、コミュニケーションの取り方を工夫しています

法人のサービス提供の考え方のなかに「利用者には常に満足いただけるケアプランを設計し、組織文化に深く根差した、職員全員によるパーソナルなサービスを提供することを心がけています」とあり、利用者調査の結果からもこの考え方を踏襲し、日々利用者に対して誠実に上質のサービスを提供していこうとする意気込みがうかがえます。利用者やその家族等への説明は、聴覚障害者の方には筆談で行い、弱視等の視力に障害がある方には資料を読み上げるなど、一人ひとりに合わせたコミュニケーションの取り方を工夫しています。

その方の暮らしぶりをケアマネジャーの視点で確認をして記録に落とし込んでいます

定期的にケアマネジャーが自宅を訪問をして利用者やその家族から聞き取りを行いますが、ケアマネジャーの視点での聞き取りでは把握ができない利用者の暮らしぶりの変化などを観察しています。自宅の汚れ具合や臭気などはないか、どんなものを日常食しているのか、薬が残っていないか、緊急時には入室ができないので空いているところはないかなど、あらゆることを想定してその変化を見逃さず、支援経過記録に落とし込んでいきます。聞き取った情報、ケアマネジャーの目で見た情報を漏らさず記録することにより、的確なケアプランが策定されています。

アセスメントシートの様式を変えたことにより、総合的な計画の策定ができました

ケアプランを作成するうえで、利用者の生活状況や身体状況を把握するアセスメントをしっかりと行うことがより良いケアプラン作成につながるとして、ケアマネジャー全員で共通認識をしっかりと共有しています。こういった考えを持って、アセスメントシートの書式を改良しました。これにより利用者本人ばかりではなく、家族の意向や生活歴なども詳細に確認ができるようになり、意向や要望以外の課題も抽出しやすくなり、総合的なケアプランの作成ができるようになりました。

2.一人ひとりの居宅サービス計画は、利用者本人や家族の希望と関係者の意見を取り入れて作成している
  • 事業所として居宅サービス計画作成にあたっての基本的考え方や方法を明確にしている(個性の尊重・自立支援の視点等)
  • 介護保険サービス及び介護保険外サービスに関する情報を収集し、利用者のニーズに応じて提供している
  • 居宅サービス計画は利用者の望む生活像をもとに、利用者の状況や要望などを取り入れて作成している
  • 利用者と家族の意向が異なる場合には、話し合いを行うなど、調整を図っている
  • 利用者の要望と専門的視点からみたニーズが一致しない場合、可能な限り利用者に説明し同意を得るようにしている
  • 作成した居宅サービス計画の内容(サービスの種類、回数、利用者負担金額等)について説明し、同意を得ている
【講評】
介護保険サービス以外の情報を収集しやすい環境にあります

当事業所は、区から委託された法人の地域包括支援センターが併設されており、介護保険以外のサービスの情報を得やすい環境にあります。さらに、江戸川区の熟年者福祉事業を利用し、入院時のオムツの支給や寝具乾燥消毒サービス、紙オムツ等介護用品の支給など、社会福祉協議会からは杖が支給されるなど、介護保険以外のサービス情報を提供して、在宅生活における介護サービスの充実を図っています。

利用者本人と家族の意見の相違は話し合いを重ね打開策を提案しています

利用者本人と家族のニーズを丁寧に聞き取り、ケアプランを作成していますが、時には、本人の意向よりも家族の意向のほうが強く反映されてしまうケースもあります。例えば、ショートステイを利用したくない利用者と利用してほしい家族の間で意見が食い違ってしまった場合には、24時間の中でどこかで打開策を見つけてもらうように働きかけたり、他のショートステイに行ってみるなど、双方の思いや気持ちなどを伝え、ケアマネジャーが橋渡し役となり専門家としての意見も交えながら、本人も家族も納得がいくようなケアプランの作成に取り組んでいます。

介護者交流会を開催し、家庭での介護について情報交換が行われています

家庭で介護をしている方にとっては、介護疲れなどにより身体的にも精神的にも大きな負担がかかっていることは否めません。事業所では利用者の家族を中心に参加する、介護者交流会を開催しています。おむつの当て方など介助の相談や情報交換が行われています。日頃家庭で介護に一所懸命取り組んでいる方にとって同じ環境の方たちと話をするのは、気分転換にもなるでしょう。利用者アンケートからも「とても勉強になります」といった声もあがっています。平日に開催していますが有給をとって参加する方もいらっしゃいます。

3.利用者の状態を分析し、サービス担当者会議によって効果的な居宅サービス計画となるように調整している
  • 家族やサービス提供事業者等関係者とアセスメント内容を共有している
  • 介護支援専門員が作成した居宅サービス計画のサービス内容について、家族やサービス提供事業者等関係者から意見を収集し、必要に応じて見直しをしている
  • サービス担当者会議の内容を記録している
  • 必要に応じて、自治体や地域包括支援センター等と連携を図っている
【講評】
家族やサービス提供事業者とサービス担当者会議を開催し情報共有しています

ケアプランが作成された時や緊急にプランが変更になった時には、サービス事業者はもちろん家族にも参加してもらいサービス担当者会議を開催します。その際にはできるだけ、利用者本人にも参加いただくようにしてもらっています。会議に参加できない方については「サービス担当者に対する照会内容」で照会を行っています。また、「短期目標見直し」「新たなサービスの導入」「状態変化」「その他」の場合はサービス事業者に対して照会票をもって依頼し、利用者の様子や意見をいただき計画作成に反映させています。

地域包括支援センターとも連携をして困難事例にも迅速に対応しています

地域包括支援センターが併設となっているため、初回訪問時など同行訪問が行える、困難ケースへの対応や体調に不安のあるケース、一人暮らし利用者への急変時の対応などについて、包括の看護師、社会福祉士、主任ケアマネジャーとも連携して迅速に対応し行政につなげることができるといったメリットがあります。法人が地域での活動を地道に積み上げた結果、地域の中での福祉拠点としての位置も確立しています。とはいえ、なかなか見えにくい地域ニーズを事業所は地域包括支援センターとも連携しながら、その掘り起しに努めています。

チェックリストを訪問時に用いて適切なサービス提供について確認をしています

月に1回、ケアマネジャーが利用者宅を訪問して、アセスメントとモニタリングを行っています。基本情報から日々の生活状況、地域との関わりや居住環境についてチェックリストを用いて確認をしています。ケアプランの作成をはじめとして、サービス担当者会議の開催やモニタリング・アセスメント表、支援経過の作成、認定調査や認定更新の代行、利用者宅の定期訪問などその業務内容は多岐にわたります。訪問時にチェックリストを用いてアセスメントやモニタリングを効率よく進めています。

4.居宅サービス計画に基づいて提供されるサービスの開始当初に、サービス提供の状況を確認している
  • 提供されているサービス内容が居宅サービス計画の援助目標に沿ったものであるか確認をしている
  • サービスの提供によって生じる利用者の状態や環境等の変化を確認している
  • 提供しているサービスに過不足がないかの確認をし、必要に応じて調整している
  • 居宅介護支援の経過を記録し、把握している
  • 利用者、家族とサービス提供事業者の関係が良好であるか確認をしている
【講評】
居宅会議を定期的に行い、ケースの共有化を図っています

当事業所の今年度の事業目標は、「医療的ケアが必要な利用者の適切なケアマネジメントが適切にできるよう、医療関係者との協働が十分に機能するようにする」「多様なケースに対応でき、利用者、家族にとって最も有益なケアプランが立案、実施できるようにする」とあります。事業所では、週に1回行われている居宅会議でケースを話し合っています。それぞれの考え方や個々に問題点などについて挙げていき、時折、地域包括の職員も参加し、情報共有を図っています。会議の内容は6表の支援経過記録に落とし込まれています。

経過記録には詳細な情報が書き込まれ誰でも対応することができています

事業所には常勤3名、非常勤1名のケアマネジャーが常駐しています。それぞれ、利用者の担当は決まっていますが、利用者情報がネットワーク化されていることからログインをして、ケアプランの内容などを見ることができます。さらに、毎週開催されている居宅会議でケース検討した内容などが6表の支援経過記録に落とし込まれているため情報共有が図られていることから、自分の担当以外の利用者の情報はわからないといったことはなく、誰もが利用者への対応ができる体制が確立しています。

サービス提供者からの情報で計画に沿った支援が提供されているかを確認しています

サービス提供事業者からの情報で、計画に沿った支援が提供されているかを確認しています。利用者の中には、併設しているデイサービスを利用している方も多く、情報共有しやすい環境にあります。サービス提供の報告書についても、利用者の状態がどう変化したかを伝え、ケアマネジャーが理解しやすい表現に統一されています。またサービス提供事業者からの報告書は計画見直しの貴重な情報源となっています。

5.利用者の状態や環境の変化を継続的に把握し、必要に応じて居宅サービス計画の見直し・変更を行っている
  • 居宅サービス計画における援助目標の達成度を定期的に把握し、記録している
  • 利用者の状況や要望等の変化を定期的に把握している
  • 援助目標の達成状況や利用者の状態変化等必要に応じて再アセスメントを行っている
  • 利用者の状態や要望の変化に対応し居宅サービス計画の見直し・変更をしている
【講評】
モニタリングを的確に効率よく行い、ケアプランの見直しに取り組んでいます

モニタリングシートは「サービスが適切に行われているか」「課題の充足度」「短期目標の達成度」「ケアプランの評価」「本人・家族の満足度」の項目からなり、毎月の訪問時に確認をしています。さらに、毎月確実に継続的なモニタリングが行われているかを、モニタリング進捗管理表でそれぞれの担当利用者について全員で状況を把握しています。モニタリング、アセスメントを毎月継続していくことで、利用者ニーズに沿ったケアプランが作成されているものと思われます。

本人はもちろん家族にも寄り添う支援を提供しています

介護が必要な家族がいる方々は、同居・別居にかかわらず身体的・精神的な不安や経済的な負担も抱えている方もいらっしゃいます。当事業所のケアマネジャーは、利用者本人はもちろんのこと家族にも寄り添った支援を提供しています。電話での家族からの問い合わせへの対応や時には愚痴などの聞き役にもなっています。事業所は年末年始以外には、土・日も営業しており、夜間にも携帯電話を持ち、利用者や家族からの連絡にいつでも対応できる体制を整えています。こういったきめ細かな対応が本人や家族の安心感にもつながっているようです。

【講評】
個人情報の取り扱いについて規定に定め、施設の玄関にはファイルにして公開しています

個人情報の取り扱いについては、契約時の契約書に記載されている守秘義務に関する事項と、個人情報保護の同意書の説明と同意の署名と捺印をもって確認をしています。施設の玄関には、個人情報保護ファイルが誰でも閲覧できるよう備えてあり、法人の個人情報の取り扱いに対する考え方や職員、関連事業者、実習生などの施設に出入りする者に対して誓約書を交わしていること、利用者側からの情報開示の規程について、明記されています。

プライバシーの侵害につながるような関わりのないよう、最大限配慮しています

相談支援の場として、自宅へ訪問と施設内の相談室を用意しています。収集する情報の聞き取りや記録は介護支援に関わる最低限に留めるよう配慮し、サービス利用に伴う支払い能力の把握のための経済的な事項などのより私的な内容の聞き取りは、十分な関係性が形成された後に利用者の納得のうえで行っています。このように、事業所では生活の支援を行ううえで、プライバシーの侵害につながるようなことがないよう、最大限配慮しています。

アセスメントに基づいたケアプランの案を作成し利用者の納得を大切に決定しています

一昨年度から見直している電子入力化したアセスメントシートの運用により、以前に比べてケアマネジャー間の精度と業務効率が向上しており、より個人の価値観や家族の希望を反映したケアプランの作成につながっています。利用者を交えたサービス担当者会議では、暫定的なケアプランを案として提示し、利用者側から同意を得られない時には、要望を聞き取り再度ケアプランの見直しをして、利用者本位の介護計画づくりに取り組んでいます。利用者のニーズには介護保険制度では応えられないものもあるため、多様な社会的資源の活用を紹介しています。

1.利用者のプライバシー保護を徹底している
  • 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
  • 日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮している
  • 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
  • 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
  • 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
既存マニュアルを基礎として、事業所で培われた業務の視覚化の検討が望まれます

事業所には、以前に導入していた品質マネジメントシステムに準じた品質マニュアルがファイルとして整備されています。一方、現在では新たな入職者へのOJTとしては、都の発行しているマニュアルを用いて説明のうえ、段階的に実際のケースを担当しながらスーパービジョンを受けて育成することとしています。これまでは職員の入れ替わりもなく、各職員の業務への習熟度が高まっているため、業務の中でマニュアルを見返す必要性がなかったことが推察されますが、事業所で培われた業務の視覚化の検討が望まれます。

利用者や関係機関との信頼関係の基礎となる法令遵守に取り組んでいます

ケアマネジメント業務はケアマネジャーが独立して行われるもので、情報共有や事業所としての均質化が課題となりますが、当事業所では職員が相互に確認を行うチェックリストのしくみにより、課題を解決しています。また、法人として実施している内部監査を事業間で職員が相互に実施しており、指定基準の遵守に努めています。内部監査は、内部監査実施要領に沿って行われ、結果により不適合、是正処置、予防処置などの判定と改善の報告を行っています。このように、利用者や関係機関との信頼関係の基礎となる法令遵守に取り組んでいます。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている

事業者のコメント

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評価情報

【評価機関名】

株式会社 ウエルビー

【評価実施期間】

2019年10月7日~2020年4月30日

【評価者修了者No】

H1401073,H0701104

評価結果のダウンロード

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