評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1.キリスト教精神に則った保育提供の充実を図る
2.与えられた命の大切さを児童、保護者、地域社会に伝え、平和で安全な環境を作る
3.一時保育、子育て広場事業の利用者数の拡大に努める
4.賛美を通して生かされている喜びを伝えると共に父と母を敬う心を育てる
5.良質な保育サービスの提供及び相談援助業務遂行のための人材育成に努める
職員に求めている人材像や役割
状況に関係なく全ての子どもを受け入れ、共感し、愛を与えることのできる保育者であること。心から子どもを愛することのできる職員。キリスト教保育に賛同し、実践することができる職員。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
園の理念に忠実であり、豊かな愛を持って児童、保護者、地域の方々に接し、児童の処遇向上のため知識の修得と技術の向上に努める。家族援助のために常に社会性と良識に磨きをかけ相互に啓発する。
全体の評価講評
特によいと思う点
新保育指針の制定に伴い、従来の保育課程、年間指導計画、月案を見直し、今年7月から「全体的な計画」、「年間組指導計画」、「月案年齢別指導計画」に基づき保育活動を展開している。毎月実施している勉強会を活用し、10人程度のプロジェクトチームを作り、2~3人が一組となって分担し、原案を作成した。外部講師の指導を受けたり、各クラスのリーダーや主任による検討を経て実施に至った。計画作成後も、毎月の勉強会で「改訂保育指針・保育計画」をテーマに、新しい計画が理解され、浸透するよう努めている。
数年前から主任、副主任を担当者に指名し、キャリアパス制度制定のため、外部講師と協議を重ね、キリスト教の愛の考えを重視する制度作りを開始した。昨年度末までに原案ができ上がったが、外部講師が退職し、計画の推進が中断した。ほとんどでき上がっているので、新しい講師と協議を進め年度末までに完成し、新年度から実施予定である。原案では、キャリアパスの全体像を示し、各職位の職責、期待される役割、求められる能力、必要な研修、人事考課との関連、新職位への昇格要件などが定められている。
事業計画の冒頭に、年度の重要課題として10項目を掲げ、改善への姿勢を打ち出している。職員教育には力を入れ職員の自己評価と面接指導を実施している。研修受講も積極的に勧め、成果の活かし方を書かせ発表させている。園内研修も活発である。非常勤職員の戦力化を図るため、毎月非常勤職員会議を開催し情報を共有し、日誌や連絡帳の記入、保育計画の作成などを分担させている。係と委員会を19設け、職員を数名ずつ配置し年度計画を作成し業務改善に努めている。クラス毎に達成目標を数値化し(おむつ離れの割合など)保育の向上を目指している。
さらなる改善が望まれる点
開園以来32年が経過し、機能的にも不具合が生じている。園内の清掃、整理・整頓についても、環境係(室内、屋外)や園芸・花壇係を設け、毎年年度計画を定め、望ましい環境設定に努めているが遊具や用具も増えており、収納に苦心している。できる限りの整理・整頓に努めているが限界がある。保護者や職員からも課題が提起されている。数年来、園舎の改築について計画を進めている。役所との協議が早く整い、改築計画が進捗することを期待したい。
幼児を対象に、体操・学習指導方式を採用し、体操・読み書き計算・楽器演奏を導入し、子どもの持つ無限の可能性を引き出そうとしている。子どもの成長ぶりを見て、保護者から高い評価をいただいている。一部の利用者と職員からは好きな遊びや自由遊びを増やすことなどへの要望もある。絵本・玩具の見直しの提案もある。全体的な計画の中には、「楽しむ」ことを目標とした保育活動も掲げられている。体育遊び、英語遊びという言葉も使われている。楽しい給食の工夫例も多い。日常の保育活動の中で、楽しい遊びが一層工夫されることを期待したい。
園長は現在、自園の業務を統括するほか、運営会議を通じ、姉妹園との調整を図っている。そのほか、業界団体の役員に就任している。地域の主任児童委員も兼ねているので、多忙を極める毎日である。事業計画書には毎年重点課題が10項目程度掲げられている。それへの取り組みは、園長にとっても大変負担が大きいと思われる。職員からは、多忙な状態について心配の声もある。従来から権限移譲に留意されてきたが、業務の円滑な推進のためにも更に大幅な委譲がなされることが期待される。一般的に、部下育成を目的とした委譲が行われる例も比較的多い。
事業者が特に力を入れている取り組み
聖書の愛を土台にした保育を目指し、子どもの人権や主体性を尊重することを保育の第一歩と位置付けている。職員にはこの理念・目標を徹底するために経営教育計画書を配布し、必読するよう指導している。ステイトメントブックも教材として活用している。職員対象に毎月、キリスト教保育勉強会を開いている。日常の保育活動の中でも、愛を実感し、創造主の偉大な力に感謝することが強調されている。保護者に対しても、保育の基本方針を玄関に掲示し、入園説明会や保護者会などで説明するとともに、おたよりにも記載し理解が進むよう努めている。
地域の子育て支援と地域交流を活発に進めている。昨年度は子育て支援として、読み聞かせ(33回)、英語で遊ぼう(12回)、リトミック(11回)、ベビーマッサージ(11回)、親子体操(6回)、プレイズワールド(10回)、親子クッキング(11回)、サクランボレストラン(5回)、子育て講座(1回)、出前保育(5回)、卒園生お楽しみ会(5回)、体験給食(7回)、花の日訪問(29ヶ所)、福祉施設との相互訪問などがある。子育て情報誌も発行している(年10回)。中、高、大生の育児体験や学童一時預かり保育も実施している。
子どもの可能性を最大限に引き出すために体操・学習指導方式を導入し、幼児を対象に実施している。英才教育ではなく、個人差により目標を定め、「やればできる」「やろうとする心を育む」ことを狙っている。「すべては1から始まり、毎日の積み上げで誰でも一流になれる」との信念に基づき実施している。体操、読み・書き・計算、楽器演奏を対象としている。障がい児が驚くほどの身体能力を発揮するようになった事例もある。子どもの成長ぶりを見て、保護者の評価も高い。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:現在利用している全世帯(72世帯)の保護者を対象に調査を行った。1世帯で複数の子どもがいる場合は、1回答(低年児を対象)としている。
- 調査方法:アンケート方式
送迎時を利用し、園から保護者に調査票を手渡し、回収は園の玄関に設置した回収箱に入れていただいた。 - 有効回答者数/利用者家族総数:38/72(回答率 52.8% )
調査票末尾の総合的な感想は、回答者38名のうち、「大変満足」が61%、「満足」が34%と肯定的な回答が95%を占め、保護者の満足度は昨年に引き続き極めて高い(昨年97%)。比較的評価が高い項目は、「保育活動は子どもの心身の発達に役立っている」(95%、以下%は回答者中に占める肯定的な回答の割合)、「保育活動に子どもが興味や関心を持っている」(92%)、「身近な自然や社会と十分関わっている」(95%)、「保育時間の変更に柔軟に対応」(92%)、「子どもの気持ちを尊重した対応」(97%)などである。比較的評価が低い項目は、「安全対策が十分」(61%)、「子ども同士のトラブルへの対応」(50%、ただし「無回答・非該当」が29%)、「利用者の不満や要望への対応」(68%、ただし「無回答・非該当」が24%)、「外部の苦情窓口の周知」(47%、ただし「無回答・非該当」が39%)などである。
アンケート結果
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
「はい」が95%、「どちらともいえない」が3%、「無回答・非該当」が3%の回答となっている。「友達や先生との関係がいい刺激となりのびのび成長しています」「集団生活でのルールや人に慣れていくなど多くのことを学べている」「体操や、読み書き、楽器演奏、英語など様々な活動があり、すごく役立っていると思う」「運動が得意でないと思っていたが、体操で苦手を克服できると思います」などの言葉がある。
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
「はい」が92%、「どちらともいえない」が3%、「無回答・非該当」が5%の回答となっている。「いつも楽しそうに通っています」「園の活動が楽しく、熱や感染症で参加できない時、説得するのが大変です」「日々先生方が工夫している」「どのイベントもとても楽しみにしています」「英語も体操も帳面も楽しくやっているんだと話を聞くと感じています」などの言葉がある。
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
「はい」が87%、「どちらともいえない」が3%、「無回答・非該当」が11%の回答となっている。「いつもおいしいと言って食べています」「家では野菜を嫌がるのですが保育園ではよく食べてくれます」「嫌いな果物の時に、少しにしてくれて、食べられたことをほめられ喜んでいます」「子ども達の好きなメニューのレシピを教えて下さるのがうれしい」「本人の食べ方や、食べる力に合わせ食事形態をしっかり考えていただける」「栄養士の方からも、定期的に話してもらえる機会がある」などの言葉がある。
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
「はい」が95%、「どちらともいえない」が3%、「無回答・非該当」が3%の回答となっている。「園庭や公園で遊んだとよく言っています」「裸足遊びや泥遊びなどをしてくれるのでありがたい」「公園に行った様子など、その日のうちに写真を張りだしてくれるのでうれしい」「園庭やお散歩に行った時、自然の中での発見や楽しみを教えていただけています」「地域の施設や交番などにお花を届けたり、誕生会に老人ホームの方を招待したり、関わり合いを大事にしていると思う」などの言葉がある。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
「はい」が92%、「無回答・非該当」が8%の回答となっている。「急に土曜日に仕事になった時、預かって下さり助かった」「急な連絡でも対応がよく、働きやすい」「仕事柄急な残業も多く、職場も遠いため、いつも電話するのですが、快く対応して下さいます」などの言葉がある。
6.安全対策が十分取られていると思うか
「はい」が61%、「どちらともいえない」が32%、「いいえ」が3%、「無回答・非該当」が5%の回答となっている。「フェンスが高くなって良かった」「扉のリニューアルで大分良くなってきている」「感染症発生時、お知らせが張ってあったり、出入り口も侵入者対策がしっかりとられていると感じます」との言葉がある。一方、「感染症対策をもう少し設定してもらいたい」との言葉や、車の誘導の仕方、侵入者対策についての指摘がある。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
「はい」が87%、「どちらともいえない」が8%、「無回答・非該当」が5%の回答となっている。「土、日がメインなので参加しやすいです。保育参加なども、前々から日程が分かっており平日でも休みを取りやすい」「運動会の日程、雨の場合の場所などは工夫していただきました」「今年は天候が悪い時、体育館で開催できるように改善されて良かった」「早めに日程や詳細を教えて下さり、仕事の調整ができやすいよう工夫されています」などの言葉がある。
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
「はい」が82%、「どちらともいえない」が11%、「いいえ」が3%、「無回答・非該当」が5%の回答となっている。「家と保育園での本人の違いや、何かあった時は声を掛けて下さったりと、とても話しやすい雰囲気となっています」「先生と子どもが仲がよすぎて、親子の会話がよく先生に伝わります」「子どもが悩んだりした時、真摯に対応して下さいます」などの言葉がある。一方、「先生によってだいぶ違う」「担任の先生とお会いできないことが多く、ゆっくり話せることがあまりない」との言葉がある。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
「はい」が82%、「どちらともいえない」が16%、「いいえ」が3%の回答となっている。「特に気になりません」「園庭は毎日清掃され、クラスも清掃されていますが、お迎え時入り口付近に荷物などが置かれ通路が狭く感じられる」との言葉がある。一方、「子どもがトイレが臭うと言う時がある」「建物自体が古いので汚れが目立つ」「玄関付近に色々な情報が掲示されているが、整理していただけると短い時間でも見ることができ助かります」などの言葉がある。
10.職員の接遇・態度は適切か
「はい」が71%、「どちらともいえない」が24%、「いいえ」が3%、「無回答・非該当」が3%の回答となっている。「いつも気持ち良く対応してくれます」「言葉遣いも丁寧であり、適切な対応をされていると思います」「電話で連絡を入れる時、事務の方がいつも気持ち良く対応してくれるので安心します」との言葉がある。一方、「言葉遣いが適切でない先生がいる」「長い髪を結んでいない先生がいる」「笑顔がない先生がいる」などの言葉がある。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
「はい」が89%、「どちらともいえない」が8%、「無回答・非該当」が3%の回答となっている。「小さなケガ、擦り傷も伝えて下さいますので、ありがたいです」「きちんと説明してもらえます」「お迎えの時に伝え忘れると、後からきちんと電話で知らせてくれた」などの言葉がある。一方、「ケガに対して少し過剰に反応しすぎかと思う」「お友達とぶつかってケガをした際、お迎え時にもう少し詳しい説明があった方がよかった」との言葉がある。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
「はい」が50%、「どちらともいえない」が16%、「いいえ」が5%、「無回答・非該当」が29%の回答となっている。「子ども同士、片方を責めるのではなく、決めつけず、両方の言い分を聞いて、誤解も含め、和解していただきました」との言葉がある。一方、「いじめた方の親への情報がないのは良くない」「相手の気持ちをもっと様々な角度から感じ、声を掛けたり相談に乗っていただけると良いなと感じました」「現場を見ていないので、職員の話から判断するしかないが、時々対応に不安があるときもある」との言葉がある。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
「はい」が97%、「どちらともいえない」が3%の回答となっている。「先生方を大好きで、早くお迎えに行くと、早すぎるとふてくされることがある」「子どもの視点で対応したり、子どものしたいことを尊重し、本人のやる気を伸ばしていただいている」「楽しそうで、なかなか帰らないのが難点」との言葉がある。一方、「たまに、お迎えの際イライラしている先生がいる」「言うことをきかない児童の腕を力づくで引っ張っていた」「意識している先生とそうでない先生がいる」との言葉がある。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
「はい」が71%、「どちらともいえない」が11%、「無回答・非該当」が18%の回答となっている。コメントはない。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
「はい」が89%、「どちらともいえない」が11%の回答となっている。「時々、園での様子を写真でも張り出してくれるので子どもの様子が分かりやすい」「保育日誌は、当日どんなことをしたか、本人の様子などがしっかりと書かれており分かりやすい」との言葉がある。一方、「いつも同じことばかりで、何もコメントがない」との言葉がある。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
「はい」が68%、「どちらともいえない」が5%、「いいえ」が3%、「無回答・非該当」が24%の回答となっている。「特に不満に思ったことはありません」「不満や要望などはまだありませんが、もしあった時はとても伝えやすい環境だと思います」との言葉がある。一方、「伝えても改善されないこともある」との言葉がある。
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
「はい」が47%、「どちらともいえない」が13%、「無回答・非該当」が39%の回答となっている。コメントはない。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
予想される厳しい環境条件を踏まえ、地域のニーズに応える活動を展開している
園の運営に当たっては、保護者からの要望や不満を真摯に受け止めるよう職員に強調している。日常の保育活動の進め方などについては職員の意向をできるだけ活かすよう配慮している。地域の福祉ニーズは、園長が主任児童委員をしているので、地域の自治会長や民生委員との交流を通じ把握に努めている。保育団体の役員として行政とも交流があり福祉全体の動向の収集や分析に当たっている。地域の高齢化と少子化が進む中で今後園児の確保が厳しくなることが予想されている。地域ニーズに応えるために、地域の子育て支援や学童一時預かりに力を入れている。
中長期計画をはじめ各種の年度計画、行事計画などを作成している
園の運営に関わる主要な5項目について中長期計画を定め、3年毎に見直している。年度事業計画書と年度事業報告書は、原案を園長が作成している。計画書に重点課題10項目を掲げている。各クラス年間指導計画は、各クラスが原案を作成し、年度末の新年度準備会議で検討し、運営会議で決定している。年間保健計画、年間食育計画は担当が原案を作成し、運営会議で決定している。各クラスの月案、週案は主任保育士が決定している。献立表は、担当が原案を作成し給食会議で決定している。大きな行事は、委員会が原案を作成し園長が決定している。
現場担当者が原案を作成し、計画の区切り毎に丁寧に評価・反省している
各計画は担当者が原案を作成しているので、現場の意向が反映されている。計画の作成や推進に当たっては、リーダー会議などで検討し、方向付けについて指導している。いずれの計画も、週、月、期、年等の計画の区切りや行事終了時点で、担当職員により丁寧な評価・反省がなされ、改善に結び付けようとしている。保育ソフトにより、乳児は毎月、幼児は3ヶ月毎に、成長チャートで成長目標に対する現状を把握できる。新保育指針に沿い、保育の「全体的な計画」と各クラスの年間指導計画をプロジェクトチームで見直し、新しい計画書を作成している。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
子どもの人権や主体性を尊重することを基本方針とし、職員の行動指針ともしている
保育方針には、保育所保育指針やキリスト教保育指針に基づき、子どもの人権や主体性を尊重し、プライバシーを保護することをあげている。子ども一人ひとりの個性と人格をありのままに受け止め尊重することが保育の第一歩と位置付けている。個人情報保護規程を定め、情報管理を徹底している。個人情報の公開については、各種写真など10項目について毎年保護者から承諾の可否を求めている。経営教育計画書に児童憲章(抜粋)を掲載している。虐待についても職員の意識を高め、虐待のおそれが見られる場合は、行政へ対応する体制を整えている。
利用者調査の検討結果を公開し、ホームページなどで保育内容や支援事業を紹介している
第三者評価は毎年実施し情報の公開に努めている。利用者調査については、プロジェクトチームで検討し、主な要望については、2月の保護者会で説明している。職員に対しては、利用者調査での保護者の意見や職員自己評価での職員の意見を職員会議で伝えるとともに、職員からも意見を求めている。ホームページでは、園の詳細な情報を提供している。パンフレットによる情報提供のほか、地域の子育て支援事業について、毎月「さくらんぼ通信」を発行している。市のホームページや子育てひろばカレンダーなどでも園の内容が紹介されている。
地域の子育て支援や地域交流を活発に行い、ボランティア受け入れ体制を整えている
子育て支援事業には専任の保育士を配置し、力を入れている。子育て講座、ベビーマッサージ、親子体操、英語で遊ぼう、読み聞かせ、親子リトミック、親子クッキング、プレイズワールド、体験保育、出前保育などが回数が多い。子育て情報誌も発行している。地域交流としては、小中高生の育児体験、お年寄りとの交流(施設との相互訪問)、花の日訪問(0歳児から各クラスが近隣22ヶ所を訪問し花を贈呈)、卒園児との交流などがある。ボランティアは積極的に受け入れ、受け入れ体制を整えている。中、高、大生など20数名との交流がある。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
防災、事故、感染症、不審者への対策を講じている
防災については、避難訓練を毎月実施している。事故などについては、報告書で事故内容、原因、防止策、保護者への対応などを記載している。毎月発生状況を分析し再発防止に役立てている。ヒヤリハット事例は、申告し易いよう、様式を簡略にした。発熱の際は保護者に連絡し、必要に応じ受診したりお迎えをお願いしている。感染症対策としては、手洗い、うがいを徹底し、各クラスに酸性水を常備し、加湿空気清浄機を設置している。不審者対策としては門扉の電子ロック、監視カメラ、学校110番通報などで備えている。今年、囲いのフェンスを高くした。
今年度中に事業継続計画を作成する予定である
事業継続計画(BCP)については、昨年度園長を中心にリーダー会議のメンバーで計画の骨子を協議した。今年度園長が成文化し、リーダー会議に掛けている。今後看護師、栄養士、職員若干名を加え委員会を設立し、具体的な肉付けを図り、年度末までに完成する予定である。基本方針、対応する体制、被害想定、優先事業と目標復旧時間、初動対応と重要業務、必要資源に関する情報、事前対策リスト、職員携行カード、その他付属資料などが定められている。
情報はきちんと整理保管され、機密保持が守られるよう管理されている
紙情報は、きちんと分類・整理され、目次なども付けられ、使いやすくファイルされている。保育ソフトが導入されているので電子情報は、情報共有が進んでいる。いずれの情報も鍵のかかる書庫への保管やアクセス制限などで機密保持が守られるよう管理している。職員を始めボランティアに対しても秘密保持を周知・徹底している。情報管理については、包括的に個人情報保護規程に定められている。利用目的を特定し、目的外の使用を制限している。個人データの開示については保護者の同意を得ている。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
求める職員像を示し、職員の自己啓発意欲を高める施策を打ち出している
「すべての子どもを受け入れ、共感し、愛を与えることができる保育者」を職員像として掲げている。経営教育計画書を全員に配布し、保育者の基本を習得するよう求めている。毎月、キリスト教保育勉強会を乳児、幼児の職員別に行い、聖書を勉強したり職員から提示されたテーマ(新保育指針など)について討議している。キャリアパス制度(ほぼ完成)により各職位の職務内容、必要な能力、必要な研修などを示し、職員に将来の到達目標を与えている。今年の重点課題として、キャリアパス制度構築、人事考課(能力に応じた処遇)が掲げられている。
自己評価制度、OJT、権限委譲、非常勤の戦力化などで職員の育成を図っている
職員の個別育成制度としては、自己評価制度がある。本人が意向調査(就業状況と意向)を提出し、園長が面接し指導する制度である。初級者(経験1~3年)を対象に、OJTシートを活用した研修制度もある。園長、主任が年初に各クラス担任と協議し、クラスの方針や活動内容を調査したり、主任がクラスの保育の実施状況を観察し指導するなどOJTに努めている。園長は権限をできるだけ委譲し、部下の育成に努めている。非常勤の戦力化を図るため、毎月非常勤職員会議を開催し、情報共有を図り、連絡帳や日誌の記入、保育計画作成なども担当している。
職員に研修受講を勧め、成果の共有と保育活動への導入を目指している
職員の研修受講には力を入れている。研修報告書には、「今後実行すること」を書き、成果を保育活動に導入しようとしている。毎月の職員会議で1、2件報告させるほか、年2回発表会を開き(1回に10件程度)成果の共有に努めている。各クラスで年間目標を数値化し(おむつ離れの目標を%で表示など)3期に分け達成率を発表する制度も研修成果を導入したものである。その他、遊びの事例、食事の工夫、障がい児保育の改善など先進事例を多く取り入れている。外部講師による園内研修(姉妹園合同の管理者研修など)も行われている。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
事業継続計画については、昨年度に、作成の方針を決定し、園長が主体となってリーダー会議のメンバーで作成委員会を設立し取り組むこととした。年度末までに園長が震度6の地震が発生した場合を想定し、計画の骨子を作成した。作成委員会で説明し、承諾を得ている。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
昨年度に引き続き今年度は、園長が骨子を明文化し、計画(案)を作成して、委員会の承諾を得ている。内容は、基本方針(児童・職員の生命や生活を保護・維持するための業務を最優先、地域への協力、行政との協力)、BCPの策定・運用・本部体制、被害想定、優先事業と目標復旧時間、初動対応と重要業務、災害時対応体制・対応拠点、必要資源に関する情報、事前対策リスト、職員携行カード、付属資料となっている。
年度末までに、委員会のメンバーとして、看護師、栄養士、職員2~3名を追加し、具体的な対応策などを決める計画である。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
昨年度、新保育指針に沿った保育計画の作成を目標に取り組んだ。毎月1回、キリスト教保育勉強会(前半)と課題についての勉強会(後半)を実施しているが、後半の勉強会を保育計画の見直し・作成に充てている。10人弱のメンバーで取り組んだ。2人が保育指針改定の講習会に出席し、全員で情報を共有した。2~3人ずつグループに分かれ、分担を決め見直し作業に掛った。外部の講師の指導も求めた。原案について、各クラスリーダー、主任による検討作業が進む中で、今年度に引き継がれた。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
昨年度に引き続き、今年度は最終的なチェックが進められ、6月に決定された。7月から新しい計画に沿って保育が進められている。保育課程は、「保育に関する全体的な計画」となり、養護は2事項、教育は乳児は3つの視点、幼児は5つの領域に分けられている。全体的な計画を踏まえて、「年間組別指導計画」と「月案年齢別指導計画」が作成されている。月1回の勉強会では、テーマに「改訂保育指針・保育計画」を掲げ、新しい計画への理解が浸透するように努めている。
サービス分析結果
【講評】
園の目標や保育活動の特色、行事などの情報を様々な方法で発信している
園の情報は、姉妹園「もりの聖愛保育園」と共同の法人ホームページや園独自のホームページ(現在大幅更新作業中)から確認できる。子育て支援事業にも積極的に取り組んでおり「さくらんぼ通信」の発行、「英語で遊ぼう」「ベビーマッサージ」「親子でリトミック」など11の行事や、一時保育などを実施している。子育て支援イベント情報は、町田市の「まちだ子育てサイト」のイベントカレンダーで確認でき、市のメール配信サービスに登録すれば毎月の行事予定が受信できる。園の基本情報や保育内容を紹介したパンフレットも2種類作成し提供している。
子どもの様子や保育活動を保護者に積極的に公開している
保護者には、入園時に配付する入園のしおりのほか、桜台だより、各クラスだより、保健だより、食育だよりや種々の行事ニュースなどを発行している。玄関では、パネルで園児の様子などを映像で紹介し、ホールや教室入口にも写真を掲示している。また、三大行事以外の保護者の写真撮影を禁止しているため、誕生会やお泊りキャンプ、保護者会などの行事で職員が撮影した写真をDVDに収録し希望者に提供している。玄関周辺では、幼児クラスの週案や当日の活動内容、当月の誕生者名と写真、当日の給食サンプル、職員顔写真など多くの情報を提供している。
見学は事前予約を原則とし、主任保育士が一人ひとりと丁寧に対応している
見学は事前予約を原則とし、保護者の希望に応じて主任保育士が一人ひとりと対応している。見学者には、パンフレットや子育て支援情報誌「さくらんぼ通信」を提供している。キリスト教の愛を土台に実践している保育活動や、「読み、書き、計算、体操」の学育、楽器演奏、英語などを取り入れ、本来持っている子どもの才能を引き出す保育に努めていることなどを説明し、園内を案内している。体操の見学希望者には、専任講師が指導する火曜日の10時頃の予約を勧め、また、育児に不安がある保護者の相談にも応じるなど、丁寧に対応している。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園説明会では、保護者の理解が深まるよう詳しく丁寧に対応している
入園説明会は例年3月に開催され、身体測定、嘱託医による健康診断、全体説明会を行い、相前後して担任との個人面談を実施している。全体説明会では、園長が保育理念、方針、特色など基本的事項を説明した後、主任保育士から「入園のしおり」に沿って一日の生活リズムや家庭との連絡、持ち物などについて説明している。更に、看護師からは与薬や感染症など健康面について、栄養士からは給食やアレルギー対応、離乳食など食事全般について詳しく説明している。子どもを預かる保育コーナーの設置や持ち物サンプルの展示、説明などにも配慮している。
個人面談で子どもの状況や保護者の要望を把握し、保育に活かしている
保護者が事前に提出した児童票、面接票(乳児用と2歳児以上用)、健康アンケート、離乳食カード(乳児)、必要保育時間届などに基づき、クラス担任が保護者と個人面談を実施し、子どもの入園前の心身状況、成育歴や気になること、保護者の要望などの情報を把握している。アレルギーのある子どもについては、看護師や栄養士も面談し、医師の指示書や除去食の同意書の提出を求めている。離乳食承諾書や個人情報取扱承諾書も入手している。これらの情報はパソコンにも入力され、職員が個々の情報を共有し日常保育に活かしている。
入退園時の子どもや保護者の不安を軽減し、新たな環境になじむよう配慮している
入園当初の子どもの心身の負担を和らげるよう個別事情に応じて柔軟に対応しており、保護者の要望により早いお迎えの場合もある。担任は子どもの様子を丁寧に観察し、保護者と情報交換を密にするよう努めている。年長児には、就学後の生活に慣れるよう1月から午睡をなくし、上履きを履いて過ごしている。ハンカチなど持ち物の自己管理や時間に合わせた生活行動も身に付くよう支援している。転園児には、思い出に手作りカードやミニアルバムを贈っている。卒園児には、お楽しみ会や運動会など4行事への出席を葉書とメールで案内し交流を図っている。
1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
心身状況や生活状況は所定の調査票に記録し、成長記録などで成長状況を把握している
入園後の子どもの心身状況や生活状況はパソコンに入力し、保育日誌、保健日誌、成長記録(児童票)などに記録されている。成長記録は乳児用と幼児用の様式があり、「基本的生活習慣の確立」「運動能力の高まり」などの要素別に確認すべき成長内容54項目を定めている。子ども一人ひとりについて、乳児は毎月、幼児は3ヶ月ごとに、定めた成長内容の成長状況を確認し、達成時期を記入する仕組みとなっており、成長記録の結果が成長チャートに図示され、要素別成長度が把握できる。成長チャートには、担任の所感や保護者の要望も記入される。
新保育指針に基づく全体的な計画を踏まえて各分野の指導計画が作成されている
保育指針の改定に伴い、従来の保育課程は全体的な計画として見直され、保育、食育、保健、行事など全ての指導計画も全体的な計画を踏まえて見直されている。新書式によるクラス別年間指導計画は、新担任が前年度担任と協議のうえ原案を作成し、職員会議で決定される。四半期に分けた計画は、年度末に実施結果を評価・反省し、次年度の計画に活かしている。新書式による月案、週案や個別的な計画が必要な子どもの個別計画も、クラス内で評価し見直した後、乳児・幼児別のグループ会議で園長も出席し協議のうえ決定される。
子どもに関わる情報はパソコンで共有し、日々の連絡事項は当番ノートで共有している
登降園時間や指導計画、各種日誌、成長記録などの情報はパソコンに入力され、保育日誌(乳児)への子どもの様子の入力内容が保護者への連絡ノートに記載されるなど、各データは他の帳票類と連動している。全職員はパソコンから子どもの情報を閲覧し共有している。また、0・1歳児は、クラス内のボードに当日の「検温、睡眠、排便、ミルク、おやつ、食事」の状況を個人別に記入し、担当が共有している。乳児・幼児別の当番ノート(早番・遅番)は、当日受けた情報や当日の子どもの特記事項などが記載され、全職員が閲覧し確認チェックを入れている。
1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
- 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
- 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
- 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、作成、見直しをしている
- 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
- 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
- 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
- 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
- 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
- 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
- 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
- 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
- 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで、保育をおこなっている
入園前の子どもの発達の過程や生活環境は、入園時に提出する児童票、健康アンケート(既往症、アレルギー)、健康カード(予防注射、出生時の状況)や入園面接時の面接記録で把握している。入園後の子どもの様子は、保育日誌、成長記録、成長チャート、連絡ノートや毎日の送迎時の保護者との会話、個人面談などで把握している。年間指導計画、月案、週案、保育日誌など、保育に関する帳票類は、パソコンの保育ソフトで一元管理し、全職員が子どもの全体的な姿を共有できている。朝礼や会議などで子どもの様子を把握したうえで、保育をおこなっている。
意欲的に遊べるよう遊具や環境を工夫し、お互いを認め合う心が育つよう配慮している
子どもが遊具や遊びなどに興味や関心を持ち、意欲的に遊べるよう環境を工夫し、適切な援助や働きかけを心がけている。園庭を広くとり、築山、砂場、鉄棒、サッカーゴールなどを設置し、室内にはままごと、ブロックのコーナーや絵本を座って読むことができるソファを置いている。子ども達は好きな遊びを選んで、意欲的に遊んでいる。自由に遊ぶ中で異年齢児との交流もできている。職員は折に触れて、年齢や文化・習慣などが違ういろいろなお友達がいることを説明している。子ども同士が違いを認め合い、受け入れられるよう、隣人愛の心を伝えている。
配慮が必要な子どもが、他の子どもとの交流を通して共に成長できるよう支援している
特別に配慮が必要な子どもの保育にあたっては、専門機関の支援を受け個別対応するとともに、他の子どもとの交流を通して共に成長できるよう援助している。キリスト聖誕劇のリハーサルを訪問時に見学できた。障がいのある子どもも天使役で舞台に立ち、友だちや先生の支援を受けながら、立派に天使の役をやりきる姿を見ることができた。子どものトラブルに対しては双方の気持ちを受け止め、互いが納得できる対応を心がけている。小学校教育への円滑な接続に向け、幼保小連絡会に出席し、関係小学校との引継ぎを実施し、5歳児は小学校見学をしている。
2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
- 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
- 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
- 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
- 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
登園時には、家庭での子どもの様子を保護者からていねいに聞き取っている
登園時は、担任、早番職員が受け入れをおこなっている。受け入れ時には子どもの表情や機嫌などを観察し、身体に手を触れて体温を確認し、傷やケガがないかを視診するとともに、職員から保護者に「変わりはありますか」と声かけして、子どもの家庭での様子を保護者が話しやすいよう心がけている。前日に熱が出て休んでいた子やケガをした子など気になる様子のあった子どもに関しては、引継ぎをして、家庭での様子を確実に把握するようにしている。家庭の様子を把握し、個別に対応できるよう連絡ノートのやりとりを大切にして保育をおこなっている。
保護者と密に連携を図りながら、基本的な生活習慣が身につくよう援助している
食事・排泄などの基本的な生活習慣の大切さについては、保護者会で全体的なお話をしている。トイレトレーニング、箸の持ち方、着替えた衣類をたたんでしまうなど、「今、クラスで子どもが頑張っていること」をクラスだよりで保護者に伝えている。一人ひとりの発達の状態については、連絡ノートや面談などで家庭と密に連携を図りながら、基本的な生活習慣が身につくよう援助している。休息については、子どもの状態に配慮して睡眠時間を調節している。5歳児は就学に向け1月から午睡をなくし、帳面や本を読むなどして静かな時間を過ごしている。
降園時には、その日の子どもの様子をエピソードを交えて、保護者に直接伝えている
降園時は、担任、遅番職員が対応している。担任が記載したクラス引継ぎ簿をもとに、遅番職員がその日の子どもの様子をエピソードを交えて直接、保護者に伝えている。0~2歳児には連絡ノートにもその日の子どもの様子を記録して、降園時に渡している。3~5歳児には必要に応じて記録している。記録は、場面や子どもの様子が分かるよう具体的な表現を心がけている。体調不良やケガなどがあった場合には、担任や当番職員が口頭で保護者に伝えている。保護者に子育てに関する不安な様子が見える場合には、後日面談の時間をとるなどの配慮をしている。
3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
- 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
- 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
- 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉による伝え合いを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
- 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
- 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
- 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
子ども達は好きな遊びを自由に選び、遊びこめる時間と空間を楽しんでいる
子どもが集中して意欲的に遊べるよう、環境設定を工夫している。乳児のプレイルームでは、ボールプールや斜面を設置して楽しく身体を動かせるようにしている。型はめ、紐とおし、絵本などを手の届く場所に置いて、自由に座って遊べるようにしている。幼児は、広い園庭を自由に走り回り、鬼ごっこやサッカーに興じている。ジャングルジムや鉄棒などの遊具も揃っている。室内では、ままごと、ブロック、粘土など自分の好きなものを自由に使って遊んだり、ソファに座って絵本をゆっくり読んだりしている。子ども達は遊び込める時間と空間を楽しんでいる。
遊びや保育を通して言葉を理解し、自分の気持ちを表現できるよう援助している
遊んだ後や手が汚れた時には「きれいになったね」「気持ちがいいね」などの言葉がけをしながら手を洗っている。子どもが友だちに叩かれた時には、「痛いって言っているよ」と本人の気持ちを代弁して友だちに伝えるなど、乳児が言葉に対する感覚を養い、言葉の理解や発語の意欲が育つよう子どもに語りかけている。リトミックでは音楽に合わせて感情を身体で表現したり、散歩で拾った松ぼっくりを使ってクリスマスリースを作って楽しんでいる。友だちとの会話が苦手な子どもには、ごっこ遊びの中で会話に誘うなど、友だちと関われるよう援助している。
季節の花や木の実を使った遊びや制作を楽しみ、季節の移り変わりを感じ取っている
保育園は郊外の大きな団地の中に立地し、周辺は豊かな緑に恵まれている。近隣には大小の公園があり、良いお散歩コースとなっている。正門横のコナラの街路樹は、秋には歩道に沢山のどんぐりを落としている。春には桜並木が美しい。緑豊かな環境の中で、子ども達は桜の花びらを集めて花吹雪にして遊んだり、紅葉の赤や黄色の葉や木の実、小枝を集めて制作活動に使ったりして、季節の移り変わりを感じ取っている。また、トマトやナスなどをプランターで育てて給食で味わったり、サツマイモを収穫して焼き芋にして食べたり、季節の味を楽しんでいる。
4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
- 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
- みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
- 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
日常の体操の成果を運動会で発表し、協力してやり遂げた喜びや充実感を味わっている
行事は、日頃の保育の成果を発表する場であると捉えている。園では、子どもの可能性を最大限に引き出すために体操・学習指導方式を導入し、保護者からも賛同を得ている。子どもに応じた目標を定め、「やればできる」「やろうとする心を育てる」ことを狙い、毎日の積み重ねで誰でも一流になれるという信念に基づき、体操、読み書き計算、楽器演奏の練習をしている。運動会では、日常、取り組んでいる体操を中心に、5歳児は組体操と得意種目、4歳児はバルーン、3歳児は柔軟、開脚を披露し、皆で協力してやり遂げた喜びや充実感を味わっている。
子どもが好きなこと、やりたいことに自ら進んで取り組めるよう援助している
多摩地域(町田、八王子、昭島)8保育園で構成するサッカー大会は、今年で10年目の歴史ある大会である。この大会に今年も5歳児が出場した。子ども達はサッカーが大好きで、朝夕の自由時間にはボールを蹴って遊ぶ姿がよく見られる。外遊びの時間には、職員がパスを出してサッカーゴール目掛けてシュートの練習をしたり、ゲームを楽しんだりしている。練習の成果が出て優勝を飾っている。また、クリスマス会では5歳児が聖誕劇に取り組んでいる。子ども達は先輩が取り組んだ劇に憧れを持ち、5歳になったらできることに悦びを感じて取り組んでいる。
行事のねらいや子どもの取り組み状況をていねいに伝え、保護者の理解と協力を得ている
保護者が行事に参加しやすいよう、年間行事予定表は年度当初に配布している。入園式、もみの木まつり(夏まつり)、運動会、クリスマス会、保護者会、卒業式などの大きな行事は、原則土曜日に開催している。保育参加は2日間設定し、どちらか都合の良い日を選んでもらっている。行事の前には園だよりやクラスだよりで、行事のねらいや子ども達が一生懸命に行事の練習に取り組んでいる様子を伝えて、保護者の関心を高めている。連絡ノートや送迎時の掲示や会話などでも行事を話題としている。手作りの行事プログラムを作成・配布して期待を高めている。
5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
- 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
- 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
天気の良い日は、園庭で心行くまで安心して遊びを楽しんでいる
保育時間の長い子どもが年々増えている中、「保育園は第2のお家」となるような、子どもにとって安心してくつろげる環境づくりを心がけている。天気の良い日は、幼児は夕方4時ごろから暗くなるまで、園庭で元気に過ごしている。2歳児も職員が見守り遊具で遊んでいる。1歳児は散歩車でゆっくりと散歩している。年長児が年少児に砂場で、砂のプリンを作ってあげたり、手をつないでお話をしながら仲良く歩いたり、三輪車に乗せて押してあげたりする姿がみられ、自然と異年齢交流ができている。子ども達は、心行くまで安心して遊びを楽しんでいる。
子どもが家庭的な静かな環境の中で、くつろいで過ごすことができるよう配慮している
夕方、暗くなる前に子ども達は部屋に戻ってくる。0~2歳児は5時半まで各クラスで過ごし、5時半から6時までは乳児合同保育となる。幼児はホールで合同保育となり、6時以降は乳幼児が一緒に過ごしている。夕方は家庭的な静かな空間となるよう環境を設定している。保育室にマットを敷き、疲れたらいつでも横になれるようにし、保護者のお迎えの時間までをお友だちと一緒に好きなあそびをして過ごしている。6時以降の延長保育は、一日平均10~15名の子どもが利用しており、6時におにぎり、サンドイッチ、ヨーグルトなどの補食を用意している。
保育時間が長くなり、子どもが寂しくなった時にはスキンシップを大切にしている
お迎えが来て子どもたちが次々と帰って行き、子どもの数がだんだんと少なくなる6時以降は、顔なじみの職員を配置して、子どもが落ちついて過ごせるよう配慮している。保育形態も変化し、乳幼児が一緒に過ごしている。子ども達は日頃から異年齢保育に慣れているので不安なく過ごしており、年長児が年少児をいたわり、年少児が年長児に憧れの気持ちを抱くなど、互いに育ち合える機会ともなっている。子どもが寂しくなってきた時には、抱っこして一対一で絵本を読んであげたり、抱っこで寝かしつけるなど、スキンシップを大切にして保育している。
6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
- 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
- メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
- 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
- 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
【講評】
子どもたちが「食べることを楽しいと思える」給食を目指している
「全ての子どもたちが食べることを楽しいと思えること」を目標に、毎日の給食を提供している。「生きるため」にのみ「食べる」のではなく「食べることを楽しめる」人生であって欲しいと願い、望ましい食習慣(マナー・衛生)を身に付け、食べることに関心が持てるよう、食育にも力を入れている。誕生会にはきれいにテーブルセッティングをしている。幼児クラスのメニューはバイキング食で、一クラス分(15,6名分)の大きなオムライス、花形に型抜きされた野菜で飾られたサラダ、りんごのウサギさんが可愛く盛り付けられ、見た目でも楽しめる。
食材や調味料などを吟味し、素材を活かした季節感のある献立を心がけている
給食には旬の野菜・果物・魚を取り入れ、季節感のある献立を心がけている。調味料は吟味した塩や砂糖を使用し、素材の旨味を活かして薄味にしている。出汁は料理に合わせて昆布、鰹、煮干し、干し椎茸を使用し、化学調味料は使っていない。カレーのルーやドレッシングなども手づくりを心がけている。アレルギー食については医師の指示書をもとに栄養士が中心になり、アレルギーを持つ児童や保護者が不安を抱かないよう、普通食と見た目が同じになるよう調理している。アレルギー食はトレーの色を変え、食札を付すなど誤食防止策を講じて提供している。
味見体験、栽培保育などを通して、食についての関心を深めている
食への関心を深める取り組みを数多く実施している。5歳児の味見体験では、クラス代表3,4名が給食室を訪問し、味付け前の野菜やみそ汁を食べてみることで、給食で味わう調味された野菜やみそ汁との味の違いを感じ、調理への興味・関心を高めている。栽培保育ではトマトやキュウリ、サツマイモなどを育て、収穫し、食べる喜びを味わっている。園庭の梅の実を収穫し、クラスでシロップ漬けを作っている。シロップ漬けの保存容器は保育室に置き、時々容器を振って砂糖を混ぜ、子どもたちは梅の実を眺めながら梅シロップが出来上がるのを待っている。
7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
- 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
- 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
- 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
子どもが納得して病気やケガの予防ができるよう、様々な取り組みをおこなっている
全体集会では看護師が病気やケガの予防について分かりやすく伝え、自分の健康や安全について関心が持てるよう援助している。手洗いチェッカーを用意し、手洗い後の自分の手がまだ汚れていることを目で見て確認し、正しい手洗い方法を伝えている。また、咳をした時にウィルスが遠くまで飛ぶことをパネルシアターを使って確認し、咳エチケットやうがいの大切さを説明している。体操指導では、ケガをしないための身体づくりを徹底し、ルールを守って安全におこなうよう伝えている。幼児には、具合の悪い時には自分から先生に訴えるよう話をしている。
看護師を中心に子どもの心身の健康を見守り、近隣の医療機関との支援体制を整えている
子どもの心身の健康に関しては、年間保健指導計画を作成して看護師を中心に取り組んでいる。保育時には看護師が園内を巡視して、子どもの心身の観察に努め、体調に変化が見られた時には看護師が対処している。子どもがケガをして受診が必要と判断した時には、保護者に連絡して同意を得て、受診をしている。与薬は原則として行っていないが、投薬が必要な子どもには医師の投薬依頼書に従って与薬をしている。現状では医療的ケアの必要な子どもはいないが、看護師を窓口として、近隣の医療機関と随時、相談しながら支援体制を整えている。
保護者と連携して、子どもの健康維持に取り組んでいる
入園時には看護師が、健康管理、予防接種、与薬、感染症について説明をおこない、保護者の理解と協力を求めている。看護師が月1回発行している保健だよりには、その月のタイムリーな保健情報や保護者へ役に立つ情報を掲載している。感染症発生時には、発生状況を玄関前の掲示板やクラスに掲示し、保護者に注意喚起している。行政からの通知は配布や掲示で知らせている。SIDSについては、0歳児は5分毎、1、2歳児は10分毎に呼吸、顔色、姿勢を確認し、SIDSチェック表に記入し、家でも仰向けで寝かせるよう保護者に伝えている。
8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
- 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
- 保護者同士が交流できる機会を設けている
- 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
- 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
- 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
子育てや就労等の個々の事情に配慮して、保護者の要望にはできる限り応えている
毎日の登降園時の保護者との会話や連絡ノートを通して、職員一人ひとりが保護者の家庭状況を把握し、全職員で共有して、個々の事情に配慮した支援をおこなっている。園で用意してもらうものは、新たに購入したり、作ったりせず、家にあるものでよいと伝え、保護者の負担にならないよう配慮している。園でケガをした時には保護者の同意を得て、園で受診している。個人面談や保護者会、保育参加を通して、保護者との意思の疎通を図り、就労状況による保育時間の変更や急な残業などによる延長保育にも柔軟に対応し、保護者の要望に応えている。
園の保育に対する考え方を説明し、実践を通して保護者と職員の信頼関係を構築している
保護者会、保育参加、もみの木まつり、運動会、クリスマス会など、保護者参加行事を数多く設定し、保護者が行事に参加しやすいよう年度当初に年間行事予定表を配布している。保護者会やクラス別懇談会では、園の保育に対する考え方を丁寧に説明し、職員との信頼関係の構築に努めている。今年の保育参加では「大きなかぶ」の大絵巻を使って、ごっこ遊びをおこなった。普段の園での保育の様子や子どもの自立への手助けの方法を伝え、子どもの発達について、保護者に説明をおこなった。保護者からは好評で、園への信頼を深める取り組みとなった。
さまざまな取り組みを通して、保護者が安心して子育てできるよう支援している
「思いやりと感謝の心を備えた子どもの育成」を保育目標の一つに掲げている。キリスト教を基盤として、愛の精神を原点とした保育を実践し、子どもたちの全てを丸ごと受けとめ、「心」を育てることを大切にした保育を目指している。日常の保育では、体操、読み・書き・計算、楽器演奏を取り入れ、保護者からは多くの賛同を得ている。保護者が園の理念や特色を理解し、賛同して、安心して子どもを預けられるよう様々な取り組みをおこなっている。様々な取り組みを通して、保護者が安心して子育てできるよう支援している。
9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
- 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
地域と連携して子どもの生活の幅を広げ、多様な体験や交流の機会をつくっている
園では、今年度の重要課題の一つとして「保育の見える化」を掲げている。その一環として地域のお祭りに参加し、5歳児が日頃の体操の成果を発表できる機会があった。子どもたちは生き生きと側転や回転、ブリッジなどを披露し、地域の方々から大きな拍手をいただき、満足感を味わっている。地域の高齢者施設(6ヶ所)を訪問し、歌を披露したり、手遊びをして高齢者と交流する機会もある。また、高齢者施設の高齢者を保育園に招待して、焼き芋を食べながら一緒に過ごしている。地域と連携して生活の幅を広げる中で、自然な世代間交流が生まれている。
「花の日」には、お世話になっている地域の方々や施設を訪問し、感謝の心を伝えている
キリスト教の行事に由来する「花の日(6月)」には、地域でお世話になっている方々や施設を訪問して、日頃の感謝の気持ちを伝えている。0歳児は信用金庫や歯医者さん、1歳児は郵便局やスーパー、2歳児は中学校と公園管理事務所、3歳児は高齢者施設と交番、4歳児は消防署と小児科医院、5歳児は小学校や整形外科医院を訪問し、花束にカードを添えて感謝の心を伝えている。「花の日」の行事は子どもが職員以外の地域の多くの方々と交流できる機会であり、「思いやりと感謝の心を備えた児童を育成する」との保育目標を実践する行事ともなっている。
もみの木まつりでは、地域の人々や卒園生に参加を呼びかけ、楽しく交流している
地域の人々に参加を呼びかける大きな行事には、もみの木まつり(夏まつり)がある。近隣への声かけや職員がチラシをポスティングするなどして、毎年、沢山の地域の人々や卒園生がもみの木まつりを楽しみにしている。職員が工夫して焼きそば、綿菓子、ヨーヨー釣りなど楽しいお店を出店し、保護者会も2店を出店して祭りを盛り上げている。子どもたちはチケットと交換に好きなものを選び、卒業生との交流を楽しんでいる。園では、地域交流事業にも力を入れ、園庭開放や読み聞かせ、親子体操、英語で遊ぼうなど各種子育て支援事業を実施している。
【講評】
子どもの情報使用に関して入園時に承諾を得るなど、個人情報保護を徹底している
保育方針では、人権を尊重しプライバシーを保護することを第一義とし、個人情報の取り扱いについて事前に保護者の承諾を得ることを原則としている。毎年「個人情報取扱承諾書」の提出を求め、写真掲載や健康保険者証の外部提示、生年月日や名前の紹介、緊急連絡用メールアドレス、緊急連絡網への電話番号掲載、門扉開錠のための指紋登録について使用の可否を確認している。課題のある子どもの専門機関への相談、食物アレルギー情報の関連機関への提供、与薬依頼された子どもの緊急時の対応なども保護者の同意を得ている。
子どものプライバシーや羞恥心に配慮した保育に取り組んでいる
プライバシー保護徹底のため、各行事での写真撮影は、もみの木祭、運動会、クリスマス会以外は禁止とし、業者への写真注文方式を導入している。SNSへのアップロードや保護者間の行事写真の交換も禁止とし、クラスだよりや行事ニュースなどで保護者に協力を要請している。また、職員業務マニュアルでは、人権に配慮した言葉づかいや接し方と合わせて、排せつや着脱などでの羞恥心に配慮した保育の徹底を職員に求めており、外部から見えなく工夫されたプール遊び、幼児用トイレへの扉の設置、おもらしやおむつ交換での配慮などが実践されている。
一人ひとりを大切にした保育を掲げ、子どもの虐待防止にも園全体で理解を深めている
園の保育目標の第一に「一人ひとりを大切に」を掲げ、子どもの個性と人格をありのままに受け止め尊重することが保育の第一歩として、聖書の愛を基本とした保育に取り組んでいる。子どもへの虐待防止を図るため、園の「虐待防止マニュアル」や町田市の「子ども虐待対応マニュアル」を活用し、視診など注意事項や対応などを職員会議で徹底している。姉妹園の「もりの聖愛保育園」との合同研修会でも、リスクマネジメントの一環として虐待防止も取り上げ、職員の理解を深めている。園長も、主任児童委員として虐待などの研修に多数参加している。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
- 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
- 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
- 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
多様なテキストや業務マニュアルが整備され、保育の基本事項や手順等を明確化している
園の理念・目標を徹底するために「経営教育計画書」を活用し、毎月の職員会議で読み合わせをしている。業務に関連するマニュアルも、37項目を一冊に綴じ事務室に保管し、日常業務マニュアルは担当職員に配付している。業者と共同で作成した教本は、保育の基本的事項(3冊)と27種類の遊び方(2冊)から成り、遊びやおむつ交換など細部に亘る手順が写真やイラストを活用し分かりやすくまとめられている。また新たに事業継続計画(BCP)を制定中で、大規模災害などに遭遇した場合に備えようとしている。キャリアパス制度の作成も進んでいる。
危機管理マニュアルを新たに制定し、職員の研修などで活用している
リスクマネジメントを強化するために危機管理会社と契約し、危機管理マニュアルを整備し研修を実施している。新たに「事故防止のための取り組み」と「事故発生時の対応」に分けマニュアルを制定し、姉妹園の「もりの聖愛保育園」と合同でマニュアル導入研修を実施し、内容を全職員で共有している。その後、毎月開催される乳児・幼児別グループ会議において、睡眠中に吐いた汚物の確認などの事例について意見交換し、事故防止のための対応手順を検討している。今後、プール活動・水遊び、誤嚥(食事中)などの事例研修を実施する計画である。
標準的な業務レベルを見直すために、職員中心の多様な取り組みを実施している
標準的な業務レベルを見直すために多様な取り組みを実施している。職員は19の係に属し活動しており、年初と年度末の会議には主任保育士も出席し助言・指導している。本年度、環境係ではトイレや和室の清掃方法を見直している。図書係では、保護者に週2回、2冊までを2週間貸し出しする制度を制定し、誕生会係では、毎月開催する誕生会での保護者の写真撮影禁止を徹底するために、事前に出欠を確認し要請している。職員会議、リーダー会議、給食・離乳食会議、乳・幼児別グループ会議でも保育内容を検討し、クラス別の目標管理活動も実施している。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
事業者のコメント
このセクションは事業者によって更新される情報です。
評価情報
【評価機関名】
【評価実施期間】
2018年10月15日~2019年1月12日
評価結果のダウンロード
本ページの内容をPDFファイル形式でダウンロードできます。
【講評】
聖書の愛を理念に掲げ、職員には手引書などで、保護者には説明会などで周知している
「自分を愛するように隣人を愛しなさい」という「聖書の愛を土台にした保育」を理念としている。理念は、パンフレット、入園のしおり、事業計画書、全体的な計画などに掲載されている。職員には、経営教育計画書(理念、各業務の方針、職務心得など)を手渡し、読みこなすよう義務付けている。職員会議でも、一章ずつ読み合わせをしている。日常の保育活動の中でも、祈りや聖書の言葉を引用するなど、愛を実感し、感謝する心を育むよう配慮している。保護者にも見学時や入園説明会などで説明し、おたよりなどで伝えている。
日常の業務については、リーダー会議で決定している
園長は、自分の役割を果たすために、事務室に園長10ヶ条を掲示し指針としている。重要案件については、月1回姉妹園と合同で運営会議(両園の副主任以上が出席)を開催し決定している。基本的事項について、両園の調整を図っている。事業計画書に10項目の重点課題を掲載している。日常の案件については、リーダー会議(園長、主任保育士、乳児クラス・幼児クラスの各リーダーが出席。月1回開催)で決定している。園の課業は、詳細に分類され、課業毎に役割分担が決められている。その他各種会議、委員会、係がそれぞれの業務を分掌している。
決定事項は、職員には職員会議などで、保護者には文書や会合の場で伝えている
運営会議やリーダー会議での決定事項は、月1回開催の職員会議で報告し、職員に周知している。必要に応じ、文書や掲示、議事録の閲覧などで伝えることもある。案件によっては、職員会議で検討し決定することもある。非常勤職員には職員会議のすぐあとに報告会を開催し、職員と同じ情報を共有できるよう配慮している。保護者には、文書や掲示やたよりなどで知らせている。年度途中の職員異動などの場合は、文書で伝えているが該当クラスについては、説明会を開催することもある。利用者調査結果については、保護者会で説明している。