評価結果

サービス項目中心の評価

基本情報

【法人名称】

社会福祉法人そよかぜ

【事業所名称】

福祉作業所ひばり園

【サービス種別】

多機能型事業所

就労移行支援
就労継続支援B型

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

・個人の尊厳と人権尊重
・利用者一人ひとりの希望に基づく自立生活支援(利用者主体)
・利用者の安全第一、安心と満足感に満ちたサービス提供
・情報公開を積極的に進め透明性のある事業経営
・利用者、職員がいきいきとやりがいをもって働ける職場環境づくり

職員に求めている人材像や役割

・職務に対する誠実さ
・他者(利用者・同僚等)に対する思いやり
・職務能力及び人としての成長
・対人援助業務従事者としての自覚
・チームワーク及び組織運営への真摯な姿勢

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

福祉サービス従事者としての使命を自覚し、誠実で他人(ひと)にやさしく、自分の職務及び人生に高い理想をもち、何事にも焦らず弛まずこつこつと取り組む姿勢を大切に、職員として、また、人として成長してほしい。

全体の評価講評

特によいと思う点

就労移行支援は企業で働く人を見て就労のイメージを具体化し意欲を育てる。利用者向けのガイドブックは働くことの意義、基本的な労働習慣をわかりやすく説明し、各プログラムで何を訓練するかも提示している。毎週金曜日の面談で週間目標と週間予定表を作る。ミーティングで利用者が目標、訓練の予定、実施したことを発表し、日誌に記録して気づきや課題を確認している。その中で食事・風呂・歯磨き・身だしなみ・体調などの生活習慣チェックも自分で行う。月1回の社会生活技能訓練でマナーを学び、ミーティングでマナーのポイントを復唱している。

ベアリング・農耕部品袋詰め・資源回収・販売などの作業があり、作業場所は事業所以外に企業での「施設外就労」、「出張所」であるリサイクルショップがある。利用者の特性や希望に応じて作業を割り振り、利用者に応じて道具などを工夫して働きやすいように配慮している。一般就労の希望者は企業見学会等に参加したり、同じ事業所内の就労移行支援を体験している。また、利用者の能力を作業だけで評価せず、本人の力を発揮できる「一人一役割」を見出すことに努めている。利用者の得意なことを活かして、周りの人も認める役割を決めている。

機械化できない細かい作業を請け負っており、受注作業の確保は安定している。「施設外就労」で利用者が社員と同じ場所で働く機会があり、障がい者の特性、対応の仕方に社員の理解が深まり、企業との連携が密になった。資源回収作業は回収先への実績報告や機関紙の配布を行い、口コミで回収先が増えて地域の協力を得ている。リサイクルショップは、販売品の提供者に年賀状を送り顧客の確保を図っている。利用者の社会参加として公園清掃ボランティアを実施して地域との良好な関係を築いている。年間を通して途切れることなく作業を確保している。

さらなる改善が望まれる点

作業や利用者への支援に関しては、標準化するための手順書などを現在作成している。この手順書が作成途上であることもあって、サービスの基本事項や手順等は職員間の打ち合わせなどを通じて確認するようにしている。しかし基本事項や手順が明確になっていない現状では利用者支援に関して職員間での共通認識を持つことが難しいとも言える。事業所の理念に根ざした支援のあり様や手順を目に見える形にして、サービス提供レベルの一定水準の維持に資するマニュアル類の完成を期待したい。

利用者個別の支援計画に基づいて支援を提供し、それを受けた利用者の状態の推移をそれぞれのケース記録に記録している。しかし、実際の記録を見てみると活動内容や利用者の状態のみの記述に留まり、後の支援内容の検証に資する記録にはなっていないものも散見される。事業所全体としては受注作業に追われている側面もあり、ケース記録やその管理に関してはより充実させていくことが課題ともなっている。業務を標準化し支援について職員間で共通認識を持てるようにした上で書式の再検討や職員研修の実施などが必要であろう。

利用者調査の回答を分析すると、問20「丁寧な対応」と問25「不満・要望への対応」は事業所に対する総合的な満足度との間で相関関係が見られた。問20で「はい」以外の回答をされた7名は40代が最も割合が多い。一方、問25で「はい」以外の回答をされた11名は20代が最も割合が多い。この回答結果の背景をさらに分析する必要がありそうである。設置している苦情受付ポストがなぜ活用されないのか。また、苦情対応第三者委員の設置の必要性など、利用者が抱える潜在的な意向を引き出せるようにさらなる工夫が望まれる。

事業者が特に力を入れている取り組み

利用者の能力が作業だけで評価されることがないように、事業所内で本人の力を発揮できる「一人一役割」を見出すことに努めている。利用者の得意なことを活かして、周りの人が一目置き「これは○○さんが上手」と認めることを見つけて役割を決めている。りんごの皮むき、お茶を煎れる、掃除機で掃除する、袋づめ作業などで、周囲にその技を認められている利用者がいる。作業だけでなく行事にも力を入れて取り組み、利用者が特技を活かす場になっている。

パソコンや清掃技術が就労に直結しなくても訓練を通して手順を守る、指示を守る、継続して取り組むなどの社会人の心得を身につけている。パソコンは基礎の文字入力から手書き資料の入力、制限時間内作業、計算などの実践的訓練まで行う。清掃検定は講座を受講して練習を繰り返し試験に挑戦する。社会生活技能訓練(SST)も専門書を参考にプログラムを作り、挨拶・身だしなみ・接客マナー等を訓練し、ミーティングでポイントを復唱している。ミスを防ぐために職員を頼らず利用者自身が確認して、最後まで責任を持ち取り組むように支援している。

事業所を拠点にした受注作業、資源回収作業に留まらず、事業所外の「出張所」や「施設外就労」にも取り組んでいる。「出張所」は同法人のリサイクルショップで、利用者は地域からの提供品の仕分け・洗い・磨き・値付け・品出しなどを行っている。掃除、洗濯、商品である衣類の整理など、作業を通して日常生活の家事動作を習得できる。地域の人との交流も経験している。「施設外就労」は取引先企業の一角で受注作業を行う。企業の社員が周囲で働く様子を見て職場の雰囲気を体験できる。企業の社員に障害を理解してもらう機会にもなっている。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:調査当日在籍されている方全員。有効回答者54名の構成は、年代は30代の割合が最も多く約3割を占め、次いで多いのが20代と40代でそれぞれ2割強である。50代や60歳以上もそれぞれ1割づついる。男女比は男性の方が多く、男性6割強、女性4割弱である。
  • 調査方法:アンケート方式  
    聞き取り調査当日不在の2名の方には施設よりアンケート票と返信用封筒を渡してもらい記入後評価機関宛に直接郵送してもらった。当日在所された方には3箇所の聞き取り場所に分かれて同時進行で聞き取りを実施した。
  • 有効回答者数/利用者総数:54/65(回答率 83.1% ) サービス毎の利用者総数
      利用者総数 共通評価項目による
    調査対象者数
    共通評価項目による
    調査の有効回答者数
    利用者総数に対する
    回答者割合
    就労移行支援 4人 4人 4人 100.0%
    就労継続支援B型 61人 61人 50人 82.0%

聞き取り調査という機会が初めてということもあり調査開始後しばらくは緊張した面持ちを利用者が見せていたが、雑談なども交えた聞き取りにより、終わって緊張がとれた利用者がこれから聞き取りを受ける利用者に「こんな話を聞いてくれたよ」などと説明してくれたこともあって、だんだんと聞き取りがしやすい良い雰囲気となった。最も「はい」が多かった質問は問1の「困ったときに支援を受けているか」で9割弱の方が「はい」と回答している。反対に、最も「はい」が少なかった質問は問26の「外部の苦情窓口にも相談できることを知っているか」で「はい」との回答が2割に満たなかった。事業所に対する総合的な感想として、「大変満足」が17名(31%)、「満足」が23名(42%)で合わせて4分の3弱が満足しているとの回答であった。他に「どちらともいえない」が8名(15%)、「不満」が5名(10%)、「大変不満」が1名(2%)であった。自由意見では、「ひばり園に来るのは楽しい」「仕事にやりがいを感じる」などの意見がある一方、「頑張っても、頑張らなくても工賃が同じ」など福祉的就労であるがゆえの構造的問題に触れた意見もあった。

アンケート結果

4~17は選択式の質問のため、該当項目のみ掲載しています。

1.利用者は困ったときに支援を受けているか

はい 48名 (89%)
どちらともいえない 3名 (6%)
いいえ 1名 (2%)
無回答・非該当 2名 (4%)

有効回答数の9割弱の方が「困ったときに助けてくれる」と回答している。「困ったときはどの職員にも聞きやすい」「利用者同士のトラブルなどがあると割って入ってくれる」「助けてもくれるし、「無理しないでね」と気遣ってくれる」などのコメントがあった。

2.事業所の設備は安心して使えるか

はい 45名 (83%)
どちらともいえない 2名 (4%)
無回答・非該当 7名 (13%)

8割強の方が「設備は安心して使える」と回答している。質問の回答がわからないという「無回答」以外の方はほとんどが「はい」と答えている。事業所の作業器具ではとても注意を要するものは扱っていないが、あぶないことは無いという意見が大半であった。

3.利用者同士の交流など、仲間との関わりは楽しいか

はい 42名 (78%)
どちらともいえない 8名 (15%)
いいえ 2名 (4%)
無回答・非該当 2名 (4%)

8割弱の方が「仲間との関わりは楽しい」と回答している。「休憩時間にみんなでお茶を飲む」「昼休みなんかに遊んだりする」「みんな仲がいい」「行事が毎月ある」などのコメントがあった。一方、「どちらともいえない」と回答した方からは、「一人でのんびり過ごす方が好き」「みんなが話すからワイワイしてさわがしい」「周囲に合わせてある程度我慢が必要」など、皆で楽しむのが好きな方と独りでのんびり過ごすのが好きな方と様々なコメントがあった。

7.【就労移行支援】
事業所での活動が就労に向けた知識の習得や能力の向上に役立っているか

はい 4名 (100%)

就労移行支援の対象者全員が「はい」と回答している。毎週作業等の目標を利用者個々に設定する仕組みとなっているが、コメントとしてその方法の説明をしてくれた。他には、パソコン操作や清掃など就職に向けた訓練に励んでいるとのコメントがあった。

8.【就労移行支援】
職場見学・職場実習等の、事業所外での体験は充実しているか

はい 4名 (100%)

前問に同じく対象者全員が「はい」と回答している。様々な実習場所に出向いての実体験等をいろいろと説明してくれた。実習前後や合間に就労支援の担当職員が来てくれたとのコメントがあった。

9.【就労移行支援】
工賃等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか

はい 3名 (75%)
いいえ 1名 (25%)

1名以外は「はい」と回答している。「はい」と回答された方からは、「従事する時間数によって工賃の総額が違くなるということは知っている」とのコメントがあった一方、「いいえ」と回答された方からは「しくみはわからない」とのコメントがあった。

12.【就労継続支援B型】
事業所での活動が働くうえでの知識の習得や能力の向上に役立っているか

はい 40名 (80%)
どちらともいえない 5名 (10%)
いいえ 4名 (8%)
無回答・非該当 1名 (2%)

就労継続支援B型対象者の8割の方が「はい」と回答している。様々な型のベアリングを組み立てる作業が中心となっている。そのベアリングに関する作業について、「大変だけどおもしろい」や「細かい仕事が好きでやりがいがある」などのコメントが異口同音に聞かれた。一方、事業所でのベアリングの組立作業よりももっと複雑な作業にかつて従事していた経験がある利用者からは、「仕事は簡単」や「物足りなさを感じる」「(能力向上には)役立っていないと思う」などのコメントがあった。

13.【就労継続支援B型】
工賃等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか

はい 37名 (74%)
いいえ 5名 (10%)
無回答・非該当 8名 (16%)

就労継続支援B型対象者の4分の3ほどが「はい」と回答している。「金額が少なくなったときには説明してくれる」「工賃が減るときは仕事の量が少ないときで、増えるときもある」「工賃は休むと減ってしまうと聞いている」など仕事量などに応じて工賃額が増減する仕組みについて説明されているとのコメントが大半であった。

18.サービス提供にあたって、利用者のプライバシーは守られているか

はい 35名 (65%)
どちらともいえない 2名 (4%)
いいえ 2名 (4%)
無回答・非該当 15名 (28%)

6割強の方が「プライバシーは守られている」と回答している。ただし、誰にも知られたくないことなどのプライバシーを守ってもらえているかという質問の趣旨を理解するのが難しかった方もおり「無回答」が3割弱を占める。「いやなことは特にない」などのコメントが大半である一方、「時々他の人の前で自分のことを話すことがあり嫌な感じがする」などの意見もあった。また、トイレに行くことがタイミングとしてわかることが恥ずかしいとのコメントや年金をもらっていることを話されたのが嫌だったとのコメントがあった。

19.利用者の気持ちは尊重されているか

はい 40名 (74%)
どちらともいえない 7名 (13%)
いいえ 1名 (2%)
無回答・非該当 6名 (11%)

4分の3ほどの方が「気持ちを大切にしてくれている」と回答している。「疲れたときは無理せず休憩してと言ってくれる」「そうしてもらっていると多少は感じる」などのコメントがあった。

20.職員の対応は丁寧か

はい 45名 (83%)
どちらともいえない 6名 (11%)
いいえ 1名 (2%)
無回答・非該当 2名 (4%)

8割強の方が「丁寧に接してくれる」と回答している。「職員はやさしい」とのコメントが大半を占めた。他には、「言葉遣いはそこそこいい」「若い職員が多いから話しやすい」などのコメントあった。一方、「丁寧な人(職員)もいれば、よくわからない人(職員)もいる」とのコメントもあった。

21.個別の目標や計画を作成する際に、利用者の状況や要望を聞かれているか

はい 35名 (65%)
どちらともいえない 1名 (2%)
いいえ 1名 (2%)
無回答・非該当 17名 (31%)

個別支援計画書のひな形を用いて聞き取り時にイメージしてもらいながら実施した。支援計画等のイメージがわかずわからないと回答された方は2割強であったが、他の同種の施設の利用者と比較すると個別支援計画に対する認識度は高い。「毎年(聞き取りを)やって、(要望等)聞いてもらっている」「何を話したかまでは覚えていないが、(要望等を)聞いてはくれた」などのコメントがあった。一方、「いいえ」と回答された方からは、「(職員が)一方的に話すだけで、あまり(自分の意向等を)聞いてくれない」とのコメントもあった。

22.【個別の目標や計画について説明を受けた方に】
個別の目標や計画に関しての説明はわかりやすかったか

はい 34名 (92%)
どちらともいえない 1名 (3%)
いいえ 1名 (3%)
無回答・非該当 1名 (3%)

「個別の目標や計画についての説明を受けた」と回答された方は37名(69%)(他は「いいえ」が5名(9%)、支援計画等がわからないの「無回答」が12名(22%))で、そのうちのほとんど(9割以上)が「説明はわかりやすかった」と回答している。「(計画における)大事なポイントを説明してくれて、仕事をする上でのアドバイスもしてくれた」「計画内容が書いてあって説明を聞いた。内容がよかったら名前を書いてハンコを押すことになっている」などのコメントがあった。

23.【過去1年以内に利用を開始し、利用前の説明を受けた方に】
サービス内容や利用方法の説明はわかりやすかったか

はい 5名 (83%)
いいえ 1名 (17%)

「過去1年以内に利用を開始した」と回答された方が8名で、そのうちの6名(75%)が「利用前の説明を受けた」と回答された。「事前の見学でいろいろと見せてもらったからわかった」とのコメントがあった。

24.不満や要望を事業所(施設)に言いやすいか

はい 41名 (76%)
どちらともいえない 4名 (7%)
いいえ 4名 (7%)
無回答・非該当 5名 (9%)

4分の3ほどの方が「要望等を職員に言いやすい」と回答している。「どの職員も話しやすい」「お願いはちゃんと言っている」などのコメントがあった。また、「話しやすい職員はいる」など特定の職員の名前を出して一番話しやすいと回答された方も複数あった。一方、「職員は信用できない」「話を最後まで聞いてくれない」「職員が忙しくてなかなかつかまらない」「こうゆうところは我慢が必要だ(だから言わない)」などのコメントもあった。

25.利用者の不満や要望はきちんと対応されているか

はい 40名 (74%)
どちらともいえない 7名 (13%)
いいえ 4名 (7%)
無回答・非該当 3名 (6%)

4分の3ほどの方が「要望等について職員はちゃんと対応してくれる」と回答している。「すごく相談に乗ってくれる人たち。頼みごとなどもよくやってくれる」「よくやってくれるので問題はない」「だいたいやってくれる」「やってくれると思う」などのコメントがあった。一方、「なかなかやってもらえない」「解決しない」「8割方解決してくれないので、言わなくなる」とのコメントがあった。

26.第三者委員など外部の苦情窓口にも相談できることを知っているか

はい 9名 (17%)
いいえ 19名 (35%)
無回答・非該当 26名 (48%)

施設以外の相談先などの仕組みを知らなかったと回答された方が有効回答数の35%であったが、コメントとしては「相談できるところはここだけだが、助かっている」「ひばり園の職員がいちばん話をよくしてくれる」「ひばり園か、家の人に相談する」とあった。施設以外に相談先を設けている等の質問の趣旨を理解するのが難しく「わからない」と回答された方が半数弱であった。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
単なる教育訓練の場ではなく、同じ目的を持つ仲間との共生の場を提供する施設である

当施設を運営する社会福祉法人の前身は、平成11年4月に親の会から事業を引き継ぎ障害関連4団体の協力のもと立ち上げたNPO法人である。NPO法人として、新たな福祉作業所やグループホーム,就労支援センターを開所し平成21年3月に社会福祉法人認可を受ける。同年10月に現在の施設建物が竣工し12月に障害者自立支援法に基づく多機能型事業への移行を経て現在に至る。社会福祉法人立となってからはまだ3~4年であるが、無認可作業所として長年地域の障害者福祉の増進に寄与してきている。

ホームページやリーフレットを作成して、事業所の情報を広範に発信している

事業所の情報を外部に提供している媒体としては運営法人にて作成されているホームページや事業所のリーフレットがある。ホームページでは法人の沿革や法人で実施している事業の概要が示されている。また、事業所のリーフレットには、事業概要の他、施設平面図,法人の沿革,同法人他事業所の紹介,最寄駅からの案内図が明示されている。ホームページについては、さらなる情報の充実を図るべく新年度に向けて改定の準備を進めているところである。

問い合わせや見学の依頼に対しては、柔軟に対応するように心がけている

利用希望などの問い合わせや見学の依頼に対しては、柔軟に対応するように心がけている。利用希望者の見学については、サービス管理責任者が対応し、見学希望者の都合に合わせて日程を調整した上で受け入れている。見学に際してリーフレットを渡し作業内容は実際に見てもらい、行事活動は掲示された写真などを紹介しながら説明して所内を案内する。特に利用希望者の見学対応としては、実際に簡易な作業を行ってもらい、身を以て事業所の活動の理解を深めてもらうことに努めている。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
事前の面談と利用開始前の実習で利用者側の意向を把握している

サービスを利用するにあたって知る必要のある基本的なルールや重要事項などは、利用契約締結時に説明をしている。契約書と重要事項説明書の読みあわせを行い、利用者側の同意を得た上でこれらの書類に署名と捺印を得ている。特に工賃の計算方法などは重点的に説明している。利用者本人や家族などの意向は、定めた様式(面談記録)に記録することが統一した手順となっており、利用開始前の実習期間に把握された情報も随時記録していく。

新規利用者に対してまずは新しい環境に慣れることができるように対応する

利用開始にあたり必要となる利用者の個別事情,要望,注意点などの必要事項を「利用者データ(フェイスシート)」という様式に記録する。また、面談記録からも必要な情報を収集し、本人の基礎データ,医療関連の情報,家庭環境、成育過程などが把握される。利用開始直後は利用者本人のペースに合わせて負担とならない環境設定を行う。最初に行う作業内容は、一緒に作業を行う利用者チームの特性を考慮して選考する。まずは週2回午前のみ通い始めるなど、徐々に慣れてもらうように配慮している。

利用前の生活を踏まえた支援に努めサービス終了時にも支援の継続性に配慮している

サービス利用前の生活を踏まえた支援が提供できるよう、以前の就労・就学先や家族などからも情報を得て個別支援計画の下地となるアセスメントにつなげる。最近のサービス終了の事例は、就労移行支援を経て一般就労に結びついたケースが複数ある。作業での取引がある会社に就職したケースでは、その会社に納品等で出向いた際、就職した元利用者が今も元気に頑張っている姿を見ることが多い。

1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
  • サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
  • サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
  • サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
面談等を通じて個々の利用者のニーズを把握し個別支援計画に反映させている

個別支援計画の作成の際には聞き取り面談を実施して、利用者本人の希望や目標を把握し計画へと反映させている。アセスメントの定期的な見直しに関しては基準法令に則って就労移行支援事業では3ヶ月に一度、就労継続支援B型事業においては6ヶ月に一度個別支援計画を見直す際に実施している。加えて本人の状況に応じて再アセスメントも実施している。また、就労移行支援事業では週に一回個別アセスメントを実施している。利用者の心身状況や生活状況等は、フェイスシートを作成して把握している。

ケース記録に支援経過と利用者の状態の推移を記録するようにしている

就労移行支援事業では週末の金曜日に利用者と10分程度の週間目標面談を実施して、個別に翌週の週間目標を立てている。なるべく個別支援計画を意識した週間目標となるようにしているが、目標達成を経験しながら利用者が自信をつけることに主眼を置いているためいつも支援計画とリンクしているとは限らない。支援計画に基づいて支援を提供し、それを受けた利用者の状態の推移をそれぞれのケース記録に記録している。事業所全体としては受注作業に追われている側面もあり、ケース記録やその管理に関してはより充実させていくことが課題ともなっている。

朝礼やミーティング等を通じて、利用者の情報を職員間で共有している

それぞれの利用者の計画の内容や個人の記録に関しては、個別支援会議や日々のミーティングにおいて情報等を共有するようにしている。利用者に変化があった場合などの情報に関しては、事業所全体での朝礼とその後の各事業に分かれての申し送りやミーティング等で共有化している。

1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
  • 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
  • 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
  • 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  • 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
  • 利用者一人ひとりに関する情報を過不足なく記載するしくみがある
  • 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援計画等に基づいて、利用者の望む自立した生活を送れるよう支援を行っている
  • 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
  • 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
  • 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
  • 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
【講評】
個別支援計画の内容は個別支援会議や日々のミーティングで共有するようにしている

支援計画に基づいて支援を提供し、それを受けた利用者の状態の推移をそれぞれのケース記録に記録している。就労移行支援事業では週末の金曜日に利用者と10分程度の週間目標面談を実施して、個別に翌週の週間目標を立てている。なるべく個別支援計画を意識した週間目標となるようにしているが、目標達成を経験しながら利用者が自信をつけることに主眼を置いているためいつも支援計画とリンクしているとは限らない。それぞれの利用者への個別支援に関しては、毎日の定例ミーティング等を通じてきめ細かに対応できるように努めている。

面談や日々のコミュニケーションの際には個々の利用者の特性に応じた対応をしている

利用者との面談や日々のコミュニケーションに際しては、個々の利用者の特性に応じた対応を行っている。利用者の状況に応じて筆談を用いたり、細かな内容を伝える必要がある際には手話通訳を依頼するなどの様々な工夫がある。主に使用する言語がポルトガル語の利用者に対しては、ローマ字を用いて文章伝達することもある。自閉的傾向のある利用者には、短くはっきりとした言葉を用いて伝えるように意識している。

利用者がお互い気持ちよく過ごせるよう職員は適宜状況に応じた介入をする

利用者の自立した生活のための支援に関しては、個別のケースに応じて市役所の障害福祉課や保健所、地域活動支援センターなどの他機関との連携も含め必要な対応を行っている。事業所内での利用者相互の関係づくりについては、日常的に状況に応じて適宜介入するようにしている。作業能力が高い利用者の前にあまり作業が捗らない利用者を配置しないなど、作業意欲を維持させるための利用者の配置に関しても考慮する。作業時の席の配置などに関しては個別事情にも十分に配慮するようにしている。

2.利用者が主体性を持って、充実した時間を過ごせる場になるような取り組みを行っている
  • 利用者一人ひとりの意向をもとに、その人らしさが発揮できる場を用意している
  • 事業所内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
  • 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
  • 【食事の提供を行っている事業所のみ】
    利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している
【講評】
事業所内で本人の力を発揮できる「一人一役割」を見出すことに努めている

利用者の能力が作業だけで評価されることがないように、事業所内で本人の力を発揮できる「一人一役割」を見出すことに努めている。利用者が得意とし周りの人が一目置くことを見つけて役割を決めている。りんごの皮むき、お茶を煎れる、掃除機で掃除する、袋づめ作業などで周囲がその技を認めている利用者がいる。作業ばかりでなく行事にも力を入れて取り組み、ポスターづくり等で準備から参加したり、楽器演奏、ボウリング、日帰り旅行、おやつ作り、梅干づくり、書初めなど季節ごとに様々な企画があり、利用者が特技を活かす場になっている。

利用者と共に掃除をして作業室の席は利用者が落ち着けるように配慮している

事業所内の清掃は定期的に清掃業者が行う他に、日々利用者と職員が実施している。就労移行支援の訓練メニューに清掃業務があり、玄関・階段・トイレなどを手順書の通りに掃除している。カラー写真を用いて掃除の手順を示し、実施後は掃除チェック表を担当した利用者が記入している。就労継続支援では作業する席の配置にも配慮している。利用者の状態や利用者同士の相性も考えて決めている。新規の利用者は声をかけてくれる利用者の隣に座り、まずはその人と良い関係がつくれるように支援している。

仕出し弁当は多彩なメニューを提供し食堂は楽しく寛げるように整えている

昼食は持参するか、仕出し弁当を注文する。仕出し弁当は業者と相談して、季節の食材を取り入れた多彩なメニューを安価で提供している。日替わりや季節限定のメニューがあり利用者が自由に選択できる。月1回カレーの日を設けたり、おたのしみおやつを企画している。自動販売機があり、健康に配慮した水・スポーツドリンク・低カロリー飲料の他に、利用者の好みに応えてココア・ジュース・ポタージュなども購入できる。食堂は自由席で利用者がリクエストした音楽を流すなど楽しく寛げるようにしている。利用者と職員が掃除をして清潔に保っている。

3.利用者が健康を維持できるよう支援を行っている
  • 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
  • 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
  • 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
  • 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
  • 【利用者の薬を預ることのある事業所のみ】
    服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
【講評】
利用者の健康状態は必要に応じて家族,主治医と連携して把握し対応している

契約時に健康管理に必要な支援,医療機関,治療状況,緊急時連絡先を確認して、フェイスシート,聞き取り調査表などに記録している。その後も個別支援計画を作成する時の面談で、年1回必ず確認する。健康状態に関する情報は、普段でも必要に応じて家族に確認したり、通院に同行して主治医から助言を得ることがある。年1回健康診断、歯科検診を実施して、健康診断結果記録に記録している。また、利用者の健康状態,言動や様子,家族・主治医との連携などはケース記録や面談記録に記入して職員間で把握し対応している。

必要に応じて通院に同行したり薬の管理方法を助言して健康管理に気づかっている

必要に応じて利用者の通院に職員が同行し対応することがある。精神科で治療中の利用者にはサービス開始前に職員が病院に同行し、主治医から意見書や助言を得たことがある。服薬は利用者が行うのを見守り、忘れやすい場合は声をかけて促し、薬の管理方法を助言している。食事や飲み物の選択は制限をしないで自由だが、健康に気遣い自動販売機に脱水予防の水・スポーツドリンクや低カロリー飲料を入れている。昼食の注文も利用者が選択するが、主食のみ、おかずのみ等の偏った選択をしないと利用者と約束している。

職員は利用者の変化を常に見守り急変時に対応できる体制を整えている

利用者の主治医、治療状況、緊急時連絡先などは、フェイスシート,聞き取り調査票などに記録して、いつでも確認できる。近隣のクリニックが協力医療機関になっている。職員は利用者の体調や様子の変化を常に見守り、必要に応じて受診や帰宅ができるように対応している。37℃以上の発熱がある時は帰宅すると決めている。これまでに事業所内で発作を起こし救急車で病院に搬送したケースがあり、急変時に対応できる体制を整えている。

4.利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている
  • 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
  • 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
  • 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
【講評】
家庭の事情を把握し利用者の意向を尊重して家族に対応しながら家族の相談にも応じる

利用契約締結時の聞き取り調査では、家族との関係、事業所への要望を確認している。親子関係に事情があり、利用者本人が親に連絡しないでほしい、面談に親を呼ばないでほしい等と希望する場合がある。家族関係で配慮すべきことを把握して、本人の意向を尊重しつつ、状況に応じて柔軟に対応するように努めている。利用者が拒否していても、状況や意向が変わった時はいつでも支援できるように、その後も家族関係を引き続き把握している。また、家族からも利用者の思春期の変化、恋愛、就労等について相談があり、電話や面談で対応している。

三者面談や就労移行支援の日誌で家族に知らせる他法人の機関紙を配布している

新規利用者はサービスを開始して1ヶ月後くらいに、利用者・家族・職員の三者面談で経過報告と今後について話し合う。その後も個別支援計画の作成、見直しの時に三者面談で話し合っている。就労移行支援の利用者は、毎日自分で日誌を記録している。日誌に職員が「今週の様子」として1週間の状況をまとめて書き加える。週末に利用者が日誌を家に持ち帰り、家族に見せて家族の感想やコメントも書き込んでいる。年4回発行する法人の機関紙に行事の様子、事業所の現況を掲載して、利用者・家族に配布している。

5.利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている
  • 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
  • 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
【講評】
利用者の支援に関わる専門機関と連携して地域の情報を利用者に提供している

利用者の支援に関係する各市の障害福祉課,保健センター,障害サポートセンター,就労支援センター,ハローワーク等と連携して地域の情報を得ている。利用者の希望に応じて情報を収集したり、行政の広報誌や冊子、パンフレットなどを取り寄せて利用者に提供している。事業所内には路線バスの時刻表、地域イベントのお知らせ、映画上映情報などを掲示していた。

公園清掃ボランティアや古紙回収作業は地域の一員として社会性を育む機会になっている

利用者の社会参加の1つに、公園清掃ボランティアとしての地域貢献がある。清掃活動は体力づくり、就労に向けた訓練を目的としているが、地域に役立ち社会性を育む目的もある。清掃ボランティアの時は帽子・腕章を身に付けることで、地域の人が利用者のボランティア活動とわかり、利用者は作業に真面目に取り組む意識を持って活動している。就労継続支援の古紙回収作業は地域の口コミで得意先が増えて、職員・利用者と地域の人との繋がりができている。その他に日帰り旅行、地域の行事・イベントへの参加などで利用者が様々な社会体験をしている。

9.【就労移行支援】就労に向けて、必要な知識の習得や能力向上のための訓練等の支援を行っている
  • 利用者が働く意欲を持てるような取り組みを行っている
  • サービス期間内に就労に結びつくことができるよう工夫している
  • 生活リズムや社会人としてのマナーの習得等の就労に向けた支援を行っている
  • 就労に向けた職場見学や実習等、実際に職場にふれる機会をとりいれた支援を行っている
  • 就労支援機関と密接な連携をとり、利用者が力を発揮できる就労先に結びつくよう支援を行っている
  • 就労後も利用者一人ひとりに応じて職場定着等の支援を行っている
【講評】
働く人を見て就労意欲を育み週間目標の面談やミーティング・日誌で計画的に取り組む

職場体験,DVD,就労したOBを通して企業で働く人の姿に触れることで、就労のイメージを具体化し働く意欲を育てている。就労移行支援は清掃・受注・事務補助作業などの作業プログラム,社会生活技能訓練(SST),パソコン・面接・通勤等の練習,清掃検定制度などの訓練プログラムがある。個別支援計画に基づき、毎週金曜日に利用者と職員が面談して週間目標と週間予定表を作る。朝夕のミーティングで利用者本人が目標,今日の予定,実施したことを発表し、日誌を毎日記録して1日を振り返り、気づきや課題を確認している。

各プログラムの目的を説明して日誌や社会生活技能訓練で自分を振り返るのを支援する

利用者用の「就労移行支援事業ガイドブック」は働くことの意義、基本的な労働習慣の習得についてわかりやすく解説している。各作業プログラムで、就労に必要な何を身につけるかも説明している。利用者は毎日日誌を記録し、その中で食事・風呂・歯磨き・身だしなみ・体調などの生活習慣チェックを自分で行う。日誌を通して自分を振り返り、生活リズムや訓練に取り組む心構えを整えている。月1回の社会生活技能訓練で挨拶、接客の心得、身だしなみなどのマナーを学び、ミーティングでマナーのポイントを復唱している。面接訓練も行っている。

ハローワーク・就労支援センターとともに実習・トライアル雇用・職場定着を支援する

ハローワーク、就労支援センターなどと連携して、訓練の進捗状況に合わせて難易度を考慮しながら職場実習を行っている。業種が異なる企業数ケ所で様々な職場を体験している。ハローワーク職員が来所して利用者の状況を確認しながら、適性や希望を考慮した求人情報を紹介している。利用者の居住地が複数の市町に亘るため、各市の就労支援センターと連携して取り組み、トライアル雇用から一般就労に至ったケースがある。就労支援センターのジョブコーチを利用し、職員も企業を訪問して職場環境・就業状況を確認しながら定着支援を行っている。

11.【就労継続支援B型】就労の機会の提供や、知識の習得及び能力向上のための支援を行っている
  • 自発的に働きたいと思えるような取り組みを行っている
  • 働くうえで、利用者一人ひとりが十分に力を発揮できるよう支援を行っている
  • 工賃等のしくみについて、利用者に公表し、わかりやすく説明している
  • 受注先の開拓等を行い、安定した作業の機会を確保できるよう工夫している
  • 商品開発、販路拡大、設備投資等、工賃アップの取り組みを行っている
【講評】
様々な作業,作業場所,見学・体験の機会を提供して利用者の特性や希望に応じている

ベアリング作業・農耕部品袋詰め作業・資源回収作業・販売作業などがあり、作業場所は事業所以外に企業での「施設外就労」、「出張所」であるリサイクルショップがある。利用者の特性や希望に応じた作業の割り振りを行い、利用者の障害に応じて道具などを工夫し働きやすいように配慮している。一般就労の希望者は企業見学会等に参加したり、同じ事業所内の就労移行支援を体験している。個別支援計画は6ヶ月後に「中間評価表」を用いて振り返り、今後の支援を検討して、年度末には「利用者支援総括」としてその結果をまとめている。

工賃を手渡す時に利用者一人ずつに内訳表を見せて説明している

工賃については契約時に工賃規程を説明し、利用者・家族に配布している。毎月、工賃支給にあたり、利用者一人ひとりに工賃算定内訳表を作成して交付する。内訳表は全体の売り上げ、当日の時間単価、作業日数、お茶代等の差し引きなどを記入し工賃を算定している。手渡す時に利用者一人ずつに内訳表を見せて説明している。工賃は全額を現金で渡して領収書に利用者本人か代理人が捺印している。

取り引き先の企業や地域の人へ働きかけて安定した受注作業と顧客の確保を図っている

事業所が工業団地の中にあり、周囲に自動車部品などの工場が多い。機械化できない細かい作業を請け負っており、受注作業の確保は安定している。「施設外就労」で利用者が社員と同じ場所で働く機会があり、障害者の特性、対応の仕方に社員の理解が深まり、企業との連携が密になった。資源回収作業は回収先への実績報告や機関紙の配布を行い、口コミで回収先が増えて地域の協力を得ている。リサイクルショップは、販売品の提供者に年賀状を送り顧客の確保を図っている。現在、企業の依頼の増加にどう対応するかが課題になっている。

【講評】
社会通念上もとめられるプライバシーに配慮した支援の提供に努めている

利用者の個人情報を外部とやりとりする必要が生じた場合の利用者側の同意に関しては、利用契約締結時に予め得るようにしている。「個人情報提供同意書」に署名・捺印を得ることで同意を確認している。事業所の機関紙やホームページ等に利用者の写真を掲載するなど、この同意書でカバーできない範囲の事項が生じた際にはその都度同意を得る予定がある。利用者の個人ロッカーを無断で開けることはしない等、職員は社会通念上で求められるプライバシー尊重に基づいた支援を実践するようにしている。

人生経験や生育歴などを踏まえ本人の価値観に寄り添う支援の提供に努めている

利用者に継続的に作業活動を提供していくためには、利用者がやりたい仕事だけではなく時にやらなければいけない仕事も提供しなければならない場面も生ずる。そのような時には利用者がより見通しを持って働けるように環境を整え、職員からの説明の後に納得して仕事をしてもらえるように心がけている。日々の支援においてはそれぞれの利用者の人生経験や生育歴、置かれた環境などを踏まえ、本人の価値観に寄り添う支援の提供に努めている。

日常のミーティングなどで利用者への対応に関して職員相互に振り返りを実施している

利用者の気持ちを傷つけるような不適切な職員の言動等がないよう、日常のミーティングなどを通じて職員相互に振り返りを実施している。虐待被害が疑われる利用者がいる場合には、関係機関への通報等、虐待防止法に基づいた対応をする体制を整えている。今後、防止法についてや中核センターの所在地などを職員に伝えていく予定がある。

1.利用者のプライバシー保護を徹底している
  • 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
  • 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
  • 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
  • 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
  • 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、放任、虐待、無視等が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に予防・再発防止を徹底している
  • 虐待被害にあった利用者がいる場合には、関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
  • 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
掃除の流れや受託作業など個別の活動の手順を示す手順書等が作成されている

日常の清掃は作業活動終了後に利用者と職員が分担して実施している。「食堂の掃除の流れ」や「トイレの掃除の流れ」という写真付きの手順書を作成し、利用者が統一した手順で掃除ができるようにしている。また、「要素作業票」があり、受託作業を受託した内容通りに納品するために活用している。作業や利用者への支援に関しては、標準化するための手順書などを現在作成している。サービス提供レベルの一定水準の維持に資するマニュアル類が完成することを期待したい。

日々の話し合いを通じてサービス提供の方法や基本事項を確認している

支援方法や内容を標準化させるための手順書は現在作成中であることもあって、サービスの基本事項や手順等は職員間の打ち合わせなどを通じて確認している。職員一人ひとりのサービス提供の方法についても、日々のミーティングや個別支援会議等の機会を通じて必要に応じて助言や指導を実施している。外部研修には希望する職員や必要性のある職員を派遣している。今年度は就業支援や精神疾患、発達障害者支援などをテーマとする外部研修に職員が参加した。

利用者の安全確保のために職員は必要に応じた安全配慮行動を実践している

利用者の安全性に配慮した支援のために職員は必要に応じた安全配慮行動を実践している。また、てんかん発作のある利用者二人には肘掛け付きの椅子を使用してもらうなどの作業環境面への配慮もある。事故に至る可能性のあった事例や事故の報告があった場合には、報告書を作成し、それを基に職員間での情報共有と対策の周知を実施している。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
  • 職員一人ひとりが工夫・改善したサービス事例などをもとに、基本事項や手順等の改善に取り組んでいる
3.さまざまな取り組みにより、業務の一定水準を確保している
  • 打ち合わせや会議等の機会を通じて、サービスの基本事項や手順等が職員全体に行き渡るようにしている
  • 職員が一定レベルの知識や技術を学べるような機会を提供している
  • 職員全員が、利用者の安全性に配慮した支援ができるようにしている
  • 職員一人ひとりのサービス提供の方法について、指導者が助言・指導している
  • 職員は、わからないことが起きた際に、指導者や先輩等に相談し、助言を受けている

事業者のコメント

このセクションは事業者によって更新される情報です。

評価情報

【評価実施期間】

2012年9月14日~2013年3月31日

【評価者修了者No】

H0301085,H0403017,H0601059

評価結果のダウンロード

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