評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1) 利用者の尊厳と人権を大切にし、本人主体を尊重します
2) 利用者の力や能力が発揮できるよう一人ひとりに合わせた支援を心がけます
3) 利用者が地域にねざした生活を続けられるよう地域との関わりを大切にします
4) 利用者の安全と安心につとめます
5) 障害福祉に携わる職員として自覚をもち、より質の高いサービスに向け努力します
職員に求めている人材像や役割
気づきのある人・想像力/創造力のある人・利用者に笑顔をあげられる人
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
利用者への気づきと発見・自立への援助
全体の評価講評
特によいと思う点
利用希望者には事前実習を行い、情報収集を図ることで、詳細なアセスメントを取り、利用者が安心して事業所生活が送られるうに支援している。特別支援学校・学級卒業生は在校時の実習経験があるので、2,3週間の事前実習を行っている。最近の利用傾向は他事業所の経験があり、継続して通所することが難しかったり、精神科に入院している方が増えてきている。そのような方にはより丁寧な事前実習を行っており、中にはおよそ半年間に及ぶこともある。その結果、昨年度の退所者はゼロであり、事前実習の丁寧さを伺わせるものとなっている。
利用者の主体性向上を図るため、「それいゆ」と呼ばれる自治活動を同法人内他事業所と共同で取り組んでいる。月に一度地域センターの会議室を借り、会議形式で運動会やクリスマス会といった行事の企画や内容についての議論を重ねている。会議の中で話合われた内容をもとに、ポスター制作や行事当日のあいさつをメンバーが行うなど具体的な行動にも繋げられている。現状は既存の行事を軸にしているが、今後はゼロから企画を立ち上げ、利用者主体で外部との繋がりを作っていけるような活動へと発展させていけるよう支援を行っていく構想となっている。
法人では今年度、安全衛生委員会を立ち上げ、職場の安全、作業・衛生環境、健康管理等の充実を図る様々な取り組みを始めている。毎月、テーマを決めて検討しているが、リスクマネジメントにも力を注いでおり、6月は食中毒、9月には職場の大震災対応、2月にはノロウィルス対策に関して話し合っている。事業所においてもノロウィルス対策マニュアルがあり、必要な備品も用意されている。防災訓練はフラワー工房さくらと合同で行っており、法人内事業所間の連携にも力を入れている。また、非常時の職員の連絡法として一斉メール送信を採用している。
さらなる改善が望まれる点
受注している作業の多くが、納期が短く作業内容も細かいものとなっており、年間通して安定した作業を供給していくのが難しく、作業のないときにどう活動を展開していくかが課題となっている。また、利用者の高齢化が進むにつれて公園清掃やポスティングといった外作業を担える利用者が少なくなるなど、今後は内作業のニーズが高くなることが想定されている。重度の障害を持つ人や高齢の利用者であっても参加でき、また安定的な受注となる新たな作業種の開拓など、組織をあげて取り組むことが必要となっている。
利用者の平均利用期間は15年であり、職員の勤務年数も長いこと等から、お互いその日の作業で戸惑うことが殆どないため特に手引書(手順書、マニュアル)に頼らず来た経緯がある。新人職員教育のためにも、また、現在提供しているサービスの点検・向上のためにも手引書を基に見直しや周知ができれば一層サービスの質の向上に役立つものと思われる。そこで、現在ある手引書において日頃使っていないもの、使っているもの、今後必要な物は何かなど検討し、どこに手引書があるのかを明確にすることでサービスの向上に役立てられることが望まれる。
事業所では、利用者のプライバシー保護や快適な作業のために、様々な工夫や配慮を行っている。更衣室がなくてもカーテンで仕切ることで更衣室代わりとしたり、トイレも衛生用品置き場として活用している。2階の利用者の中にはトイレで着替える方もおられるが、内履きをトイレの前で履き替えることにより、内に人がいることが分かるようにしている。安全管理面においては、万が一、避難しなければならなくなった際を考慮して、2階を就労B型に、1階を生活介護事業にしている。今後は、外階段を使っての避難訓練の習熟が一層進むことが望まれる。
事業者が特に力を入れている取り組み
法人は、職員研修に力を入れており、専門の講師を招いて、毎月1回定例の研修会を実施している。障害の基礎知識や日々の支援の方法など事例に沿った具体的なアドバイスにより、職員の障害に関する共通理解と支援の標準化を図っている。アセスメントの方法や発達に沿った個別支援計画の見直し及び作成等の学びを通して、支援の充実に努めている。また、虐待防止委員会を立ち上げ、虐待をはじめとする不適切な対応の防止や権利擁護のマニュアル作成を進めているところであり、組織的に利用者の尊厳の尊重の推進に取り組んでいる。
利用者一人ひとりに楽しみを持って生活してもらいたいという想いから、余暇活動を積極的に取り入れている。年に一度の運動会では保護者や近隣施設、法人内他事業所、福祉関係者が集まり、地域交流活動として所在市とも連携を図りながら200名規模のイベントとなっており、様々な出し物が行われ年々参加者が増えていっている。そのほかクリスマス会では保護者の出し物や各クラブの発表会、職員バンドによる演奏、成人・還暦のお祝いなどを行い利用者にとって事業所での時間が楽しいものとなるよう取り組みを行っている。
作業内容は、雑誌付録作成、箸封入、チラシ配布、小金井市障害者福祉センターや市内の公園清掃作業、小金井市指定ゴミ袋販売、段ボール回収等の他、新しい業者からDMの作業を受注することが出来た。また、カフェりあんが出来たことにより、焼き菓子の製造販売の売り上げが伸びた。利用者の作業の選択肢を増やすとともに、生活介護利用者には1日100円、B型の利用者には1日200円の賃金保障を実施し、通所意欲を高めている。さらに出勤率に応じたボーナスも利用者に支払っており、B型利用者の年間平均工賃も12888円となった。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:登録利用者全員(事業所と協議の上、長期欠席者を除く)
- 調査方法:聞き取り方式
個別聞き取り調査 - 有効回答者数/利用者総数:28/33(回答率
84.8%
)
サービス毎の利用者総数
利用者総数 共通評価項目による
調査対象者数共通評価項目による
調査の有効回答者数利用者総数に対する
回答者割合生活介護 14人 12人 11人 78.6% 就労継続支援B型 19人 18人 17人 89.5%
調査対象者30名中、28名から回答を得ることができた。「困った時の支援は受けていますか」「事業所内の清潔は保たれていますか」の項目では、回答者全員が「はい」と回答している。次いで満足度が高かった項目として、「職員の接遇は適切ですか」「個人の気持ちは尊重されていますか」生活介護独自項目としての「事業所での活動は楽しい「ですか」などがあげられる。総合的な満足度では、13名が「大変満足」12名が「満足」の回答であった。仲間との活動が楽しいです、仕事にやりがいを感じます、昼食が美味しいです、これからもここで頑張りたいです、などのコメントがあがっている。意見や要望としては、スポーツクラブでの活動が増えると嬉しいです、との回答があった。利用者調査を補完するものとして実施した、郵送による家族アンケート調査では、33名中29名から回答を得ることができた。「利用者や家族のプライバシーは守られていますか」「職員の接遇は適切ですか」「支援計画を作成する際、本人や家族の状況と要望を十分理解してくれていますか」などの項目において満足度が高かった。
アンケート結果
4~17は選択式の質問のため、該当項目のみ掲載しています。
1.利用者は困ったときに支援を受けているか
回答者全員が困った時は、支援を受けていると回答している。「助けてくれます」「職員は優しいです」との回答が複数あがっている。自分の身長に合わせて作業がしやすいように台を作ってくれました、わからない事は職員に聞いています、自分なりに解決するようにしています、などのコメントがあがっている。
2.事業所の設備は安心して使えるか
20名が事業所の設備は安心して使用できると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。難しい時は職員に言います、別に機械を扱っているわけではなのので大丈夫です、などがあがっている。
3.利用者同士の交流など、仲間との関わりは楽しいか
利用者同士の関りについては、26名が楽しいと回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。「みんな仲が良いです」との回答が複数あがっている。おしゃべりしたり仲良く過ごしています、一泊旅行やクリスマス会など楽しいイベントがあります、公園清掃の作業や買い物に行ったりします、などのコメントがあがっている。
4.【生活介護】
事業所での活動は楽しいか
11名が事業所での活動は楽しいと回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。楽しい活動としては、公園清掃や封入などの作業、外出や宿泊などの行事があがっている。
16.【就労継続支援B型】
事業所での活動が働くうえでの知識の習得や能力の向上に役立っているか
事業所での活動が就労に向けた能力の向上に役立っていると回答したのは15名であった。「いいえ」の回答はみられなかった。いろいろな事ができるようになりました、ようやく慣れてきました、私はベテランですよ、などのコメントがあがっている。
17.【就労継続支援B型】
工賃等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか
工賃等の」支払いの仕組みについて、わかりやすく説明を受けていると回答したのは8名であった。手渡しで受け取ります、お金の事はよくわからないので家族が助けてくれます、困ることはないけれど疑問に感じることはある、勘定は難しいです、などのコメントがあがっている。
18.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか
回答者全員が事業所内は清潔が保たれていると回答している。「みんなで掃除を頑張っています」との回答が複数あがっている。掃除は担当が決まっているのでみんなで分担しています、トイレもきれいにします、イス拭きの担当です、などがあがっている。
19.職員の接遇・態度は適切か
職員の接遇や態度に関しては、27名が適切であると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。「職員さんは優しいです」との回答が複数あがっている。注意する時はしっかりと注意しています、ちゃんとしています、こわい人がいないので通所できていると思っています、などがあがっている。
20.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
緊急時の対応に関しては、26名が信頼できると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。「具合が悪い時は早退します」との回答が複数あがっている。体調が悪い時は休みます、少し不安定になると落ち着く薬を飲んで30分くらい休みます、などがあがっている。
21.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
利用者同士のトラブルに関しては、21名が対応されていると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。たまに口喧嘩がありますが職員が間に入って止めています、職員が注意しています、口の悪い人には職員が注意してくれます、何かあれば職員に言います、苦手な人はいます、などのコメントがあがっている。
22.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
27名が個人の気持ちは尊重されていると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。「話を聞いてくれます」との回答が複数あがっている。相談にのってくれます、体調をよく見ていてくれて声掛けしてくれます、大事にしてくれていると感じます、雑談しながら話を聞いてくれます、などのコメントがあがっている。
23.利用者のプライバシーは守られているか
プライバシーに関しては、16名が守られていると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。プライベートな話は職員室で聞いてくれます、守られていると感じます、特に内緒の事はありません、などがあがっている。
24.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか
個別支援計画作成にあたっては、21名が個人の状況や要望を聞かれていると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。目標としては、「仕事を頑張ります」との回答が複数あがっている。健康に注意して過ごしたいです、スポーツクラブを頑張ります、今年から調理室の仕事にチャレンジしたいと話しました、工賃を貯めてほしいものを購入したいです、などのコメントがあがっている。
25.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
サービス内容や計画に関する説明は、15名がわかりやすいと回答している。特に問題はありません、内容についてはなかなか難しかったです、などのコメントがあがっている。
26.利用者の不満や要望は対応されているか
不満や要望へは、17名が対応されていると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。お願いすれば対応してくれます、トラブルになる前に職員さんに相談しています、などがあがっている。
27.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
外部苦情窓口については、9名が相談できることを伝えられていると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。知ってはいますが相談したことはありません、ワーカーさんが来てくれていろいろと話をしています、などがあがっている。
サービス分析結果
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
個別の丁寧な事前実習により、安心して事業所生活が送られるように支援している
利用希望者には事前実習を行い、情報収集を図ることでより詳細なアセスメントを取り、利用者が安心して事業所生活が送られるようにしている。具体的には特別支援学校・学級卒業生には在校時の実習の経験があるので、新規利用にあたり2,3週間の事前実習を行うが、精神科に入院している方が利用する場合には半年間に及ぶ事前実習を行うこともあり、個別に対応している。そのため前年度の退所者は0人となるなど安定した利用状況となっている。また退所する場合には、移転先に情報提供や必要な手続きの援助を行い、不安の軽減を図っている。
相談支援事業が法人内で開始され、関係者会議が速やかに行われるようになった
利用に当たり、利用契約書や重要事項説明書により利用者本人や家族に個別支援計画やルール、利用料金等の説明を行なっている。また、事業所での様子は個人記録帳に、家族との連絡は連絡帳に記載することも説明している。個別支援計画表については法人として今後、改めていくところである。昨年度、法人の相談支援事業所「あしすと さくら」の立ち上げにより、利用開始後の利用者の不安やストレス軽減のために、関係者収集の調整がスムーズに行え、家族からも好評を得ている。
フェイスシートやアセスメントシート等の充実により、サービス向上を図ろうとしている
法人職員としての支援力の底上げ、及びサービス向上のために外部アドバイザーによる通年研修を行っている。フェイスシートやアセスメントシートの書式の見直し、個別支援計画の作成の仕方や見方、障害者理解等である。現在のアセスメントシートでは例えば健康の欄には健康状態と本人の健康管理状況のチェック項目があり、現在の状況及び支援内容、支援をしていく上での課題が支援者によって記入されている。これをより詳細に把握するためにバイタルサインや服薬状況、てんかん発作の有無等も項目に入れたものにして充実を図ろうとしている。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
定期的な面談以外にも、利用者のニーズ把握にはあらゆる機会を捉えている
法人所定のアセスメントシートやフェイスシート等により、支援に必要な利用者状況や課題を職員や家族が記載している。家族に対しては業務の標準化を図るためにも質問票があり、それに基づいた面談が進められている。また利用者のニーズや意向の把握については、定期的な面談以外にも例えば事務室に苦情を言いに来た際にも単にその解決を図るに留まらず、そこから本当の気持ちを理解しようとするなどあらゆる機会を捉えている。年に2回の個別支援の見直しの時期には、家族等に見直しを希望するか、現状のまま継続かの意向を確認している。
職員が入れ替わる見通しにおいて、マニュアルや記録の周知・作成が求められている
親の会が立ち上げた事業所であり、職員同士のつながりもあり、何でも話せるという文化があることが職員自己評価分析結果にも表れている。利用者間のトラブルや職員の急な休みの申出にも柔軟に対応できる職員間のコミュニケーションがある。利用者の個別支援計画の突然の変更にもすぐさま支援者会議を開いて対応している。しかしながら、常勤職員が定年で非常勤となり、さらに非常勤職員も定年による退職が進む見通しにおいては、チームで利用者支援ができるような「仕組み」やマニュアル、記録といった「見える化」の作成・周知が求められる。
さらなる情報の共有化のためにも個別支援計画の見直しの有無の確認の工夫に期待する
毎日、利用者が帰宅後、生活介護事業、B型事業それぞれの職員が利用者状況について話し合い、作業日誌や提供記録に記入している。また、毎月行われる職員会議において全職員に情報が周知される仕組みとなっている。運営における課題については常勤会議で検討されるが、事案の大きなものについては法人の管理者会議の議題としている。個別支援計画は作成された時点で全職員に回覧されているが、見直しがされたかどうかについては周知されてはいないので、見直しがあり、新たな個別支援計画が作成された折に周知できるよう今後の工夫に期待したい。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
- 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援計画等に基づいて、利用者の望む自立した生活を送れるよう支援を行っている
- 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
- 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
- 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
- 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
【講評】
利用者個々の目標をもとに作業能力、衛生管理を高めていけるよう支援している
利用者一人ひとりの状況に合わせて作成された個別支援計画をもとに、作業能力、衛生管理を中心にステップアップしていけるよう支援を行っている。作業では準備段階から一人で行っていける、工程が終わった際に職員にその旨を伝えることができるようになるといったことから始め、菓子製造を希望する利用者へは一連の流れが一人で行えるよう工程を分けて一つずつできることを増やしている。また、清潔面が保たれているかどうかのチェックを行い、不十分な利用者には随時声掛けを行い、意識を高めていけるよう支援している。
周囲との関係性作りのために、お互いの話を聞いていくことを大切に支援にあたっている
周囲との関係性作りを支援していくにあたり、何かトラブルが起こった際には丁寧に話を聞いていくということを大切に支援にあたっている。利用者間での口論が起こった場合には、それぞれの話を聞いた上でその場で納得してもらえるよう支援する。また、日頃から気になることがあるときには、気軽に職員に相談するよう伝えている。これらの関わりの中で利用者が少しずつ感情のコントロールができるようになり、感情が高ぶる前に相談を投げかけてもらえるようになってきているなど、情緒の安定にも繋がってきている。
自立生活や余暇活動に関する最新の情報を必要に応じて個別に提供している
利用者の自立生活に向けて、グループホームの情報やパソコン教室の紹介、社会福祉協議会が開催している各種講演の情報を必要に応じて個別に提供している。余暇活動に関する情報も適宜提供しており、サッカー観戦やコンサート、障害者参加型のイベント情報等を興味のある利用者に向けて発信を行い、利用者の社会参加の機会となるよう支援を行っている。また、家族からの関心も強い成年後見制度や親なき後の生活についての講演やイベントの情報についても新しい情報が入った際には提供していけるよう努めている。
2.利用者が主体性を持って、充実した時間を過ごせる場になるような取り組みを行っている
- 利用者一人ひとりの意向をもとに、その人らしさが発揮できる場を用意している
- 事業所内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
- 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
- 【食事の提供を行っている事業所のみ】
利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している
【講評】
利用者個々の興味関心や能力、障害特性に応じて選択可能な活動を展開している
受注作業は工程を細かく分け、本人ができる部分を担当してもらえるよう利用者個々の能力や特性を見極めながら割り振りを行っている。内職作業だけでなく公園清掃や近隣施設の清掃といった外部での作業も行っており、就労継続B型、生活介護利用者共に作業に参加することができる。また、作業に限らず音楽やアート、スポーツ、運動会やクリスマス会といった各種行事の準備など、利用者が自身の興味関心で選択できる活動を展開することで重度の利用者でも楽しみながら作業、身体能力の維持向上や自己表現に繋げていけるよう努めている。
食事や休憩時の手伝いを担当制にし、主体的に役割を担っていけるよう支援している
食事の準備や皿洗いなどの後片付け、休憩時のコーヒーの準備といった仕事を担当制にすることで、利用者が役割を持って主体的に行動していけるよう支援している。当日の当番はホワイトボードに記載し、随時声掛けを行いながら自発的な行動を促すようにしており、担当となった利用者が不在、休みの場合には職員が口頭で割り振りを行い、平等に役割を担っていけるよう調整を行っている。また、日々の掃除や年末の大掃除も利用者と職員とで共同して行い、皆で協力してやり遂げるという経験を積んでいけるよう支援している。
一人一人が楽しく食事を取れるよう外部発注や買い物支援等柔軟な対応を行っている
昼食は近隣施設に外部委託を行っており、毎日温かい給食が運ばれ、利用者も協力して準備を行っている。委託先からアンケートが届けられ、食事に対して利用者が意見を上げていくことができ、アレルギーや好き嫌い、硬いものが食べづらい利用者には肉から魚に変更するといった対応も行ってもらっている。また、どうしても食べられメニューの場合には事前にキャンセルしてもらい、近くのコンビニに自身で買いに行ってもらう、職員と一緒に買い物に出かけるといった柔軟な対応を行うことで、一人ひとりに合った食事の時間となるよう支援を行っている。
3.利用者が健康を維持できるよう支援を行っている
- 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
- 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
- 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
- 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
- 【利用者の薬を預ることのある事業所のみ】
服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
【講評】
看護師や提携医療機関の医師から医療相談や健康に関する必要な助言を受けている
看護師が週に一度血圧等のバイタル測定や職員、利用者、家族からの医療相談に応じ、必要に応じた助言、医療機関との中継ぎを行っている。また年に二度提携している医療機関の医師が来所し、健康相談に応じている。助言内容としては缶ジュースや菓子類などを控えることやガイドヘルパーを利用し体を動かすための外出を勧めるといった無理のない範囲でできることを中心に行い、数値的に深刻な場合は看護師から家族に対して手紙を書いてもらい通院を勧めるといった対応を必要に応じて行っている。
健康診断や毎月の体重測定のデータをもとに健康面での支援を個別に行っている
年に一度40歳以下の利用者は職員引率のもと健康診断の受診を行い、40歳以上の利用者には自身で受診してもらい、データの共有を行ってもらっている。併せて毎月体重測定を行い数値をデータ化して保存し、これらデータから肥満や高血圧等の傾向がみられる場合には直接数値をみせて注意が必要である旨を説明し、給食の量を減らす、公園清掃やポスティング等の体を動かす活動を促す、栄養面からも給食食べられなりリストを作成し、少しずつ食べられるものを増やしていくといった取り組みを行い、個別支援計画にも連動させている。
必要に応じて服薬の確認を行い、発作等の急変に備えてマニュアルを整備している
服薬は基本利用者自身で行ってもらっているが、介在が必要な利用者が数名おり、職員が都度服薬をしたかどうかのチェックを行っている。服薬内容の確認を年に一度行っているが確認前に服薬変更をしている場合もあるため、今後はより細かくチェックしていき、服薬リストを作成していく方向で議論を進めている。また、発作等の急変に備え、個別に対応マニュアルを作成、頓服薬の預かりを行っており、体調不良がみられた際は、迅速に対応していけるよう家族に迎えにきてもらう、職員が送っていく等の一連の流れ整備している。
4.利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている
- 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
- 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
- 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
【講評】
家庭での様子や家族からの要望等を把握し、活動面や体調面への支援に活かしている
連絡帳を用いて、利用者の家庭での様子や体調面で気にかかることなどを共有し、必要に応じた対応を行っている。家庭からの情報としてお腹が緩い、眠気が強い、気だるい様子がある、発作の有無といった健康面での情報が記載されていることが多く、これらの情報を共に利用者の様子を注意深く観察し、必要に応じて静養や早退、通院等の対応を行っている。また、花粉症の対策に関するお願いや運動面、外部活動への参加、利用者が落ち着いて過ごせるツールの持参(パズルや百人一首など)といった日常の活動に関する要望に関しても可能な限り対応している。
家族から支援に関わる利用者の過去の情報を聞き取り、個別支援に反映させている
年度末の個別支援計画作成時には利用者も交えた三者面談を行い、中間見直し時にも面談を希望する家族へは対応を行い、活動に関する要望や利用者個々の関わり方に関する情報を聞き取り、支援に活かしている。利用者の過去の話や家族との関係性、家庭でのやり取りの方法を聞き取ることで、職員が把握しきれていなかった特性を知り、会議の中で声掛けのタイミングや誘導の方法について議論し対応を変えていくことなど、家族との連携の中で支援の改善が成され、利用者が安心できる関わり方に繋げていけるよう努めている。
家族からの緊急的な相談や行事への参加を通して信頼関係を築いていけるよう努めている
家族が急遽入院することになった場合やショートステイを利用することになった、仕事や所要で夜まで帰宅できない等の緊急時には要望や相談を遠慮なく言ってもらえるよう伝えており、時間外の受け入れや送迎等の対応を可能な限り行えるよう努めている。また、運動会などの各種行事には家族にも参加してもらえるよう働きかけを行い、クリスマス会では毎年家族が出し物(ハンドベルなど)を披露するなど、家族との良好な関係性を築くことでよりニーズに基づいた個別支援に活かしていけるよう努めている。
5.利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている
- 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
- 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
【講評】
地域イベントの情報や社会資源を活用したプログラムの提供を行っている
障害者団体が主催している利用者が参加できる地域のイベント(人形劇、コンサートなど)の情報や所在地区の自治体が主催している音楽や障害者スポーツ、調理、絵画、野外活動を行っている青年学級に関する案内をプリントして配布し、個別に声をかけながら利用者の社会参加の機会を作っていけるよう努めている。また近隣の中学校や幼稚園、所在市の総合体育館といった地域の社会資源を活用したエアロビクスなどの運動プログラムを行い、地域に根差した活動を展開していけるよう努めている。
地域のお祭りや福祉事業所の販売会への参加など、利用者の社会参加の機会を設けている
地域で開催されている市民祭りや商業施設、高齢者施設、近隣大学内生協での自主生産品の販売を通して、利用者の社会参加の機会を作っていけるよう努めている。市民祭りでは店番をしながら接客もしてもらい、生産品であるケーキの製作やイベントで使用するチケット作りなど、利用者の能力や希望に応じた役割を担ってもらいながら、主体的に参加してもらえるよう働きかけている。また、同法人内他事業所において利用者が書いた書初め展覧会を開催し、地域住民に鑑賞してもらうなど利用者の活動を知ってもらう取り組みも随時行っている。
宿泊訓練や外出行事を通して多様な経験を積んでもらえるよう努めている
宿泊訓練として一泊の旅行、日帰りバスハイクを年に一度ずつ実施し、動物園やさくらんぼ狩り、牧場、キーホルダー作りなど普段の生活だけでは得られない体験を楽しみながら行ってもらえるよう支援している。参加の有無も希望を取って実施されている。また、初詣や花見など短時間で近隣へ出かけていく取り組みも随時行っており、就労継続B型、生活介護問わず作業や活動だけではなく楽しみを持ってもらえるよう積極的に行事やイベントに参加してもらえるよう働きかけている。
6.【生活介護】日常生活上の支援や生活する力の維持・向上のための支援を行っている
- 一人ひとりの目的に応じた創作的活動、生産活動やその他の活動の支援を行っている
- 自分でできることは自分で行えるよう働きかけている
- 食事、入浴、排泄等の支援は、利用者の状況やペースに合わせて行っている
- 【工賃を支払っている事業所のみ】
工賃等のしくみについて、利用者に公表し、わかりやすく説明している
【講評】
創作活動を通して利用者一人ひとりの可能性を探っていけるよう支援している
利用者一人ひとりの可能性を探し、できることを増やしていってもらえるよう様々な創作活動を提供している。まずは出来る・出来ないに関係なく折り紙や縫物、織物などを体験してもらい、どこに興味関心があるのか、どんな作業なら楽しみながらできるのかを見極めている。ある程度利用者の能力が把握できた後、実際に創作活動に入ってもらい、貼り絵やすごろく作りなどの作品を制作してもらっている。創作活動だけでなく、食事や仕事のあとの片づけを行ってもらえるよう働きかけていくなど、出来ることの幅を広げていってもらえるよう支援している。
生産活動を基本に、運動やゲーム、音楽などの活動を幅広く提供している
受注作業を基本におきながら、野球やフットサルなどの運動やすごろく、輪投げ、卓球バレーなどのゲーム、書初めや節分、ハロウィン、七夕、スイカ割といった季節行事、職員によるギター演奏など幅広い活動を事業所内外で展開し、利用者一人ひとりが楽しみながら事業所での時間を過ごし、意欲的に通所してきてもらえるよう努めている。障害特性によって食事や排せつ時に次の行動に中々移せない場合にも、楽しみに繋げていくことで動けるようになることが多くみられるため、楽しめる活動とリンクさせて促していくよう支援を行っている。
音楽、アート、スポーツ活動の中から好きなものを選んで参加してもらっている
水曜活動では音楽、アート、スポーツの三つの中から好きな活動を選んでもらい、それらを隔週水曜日に外部の施設を活用して提供している。音楽は近隣の障害者施設を借り、外部講師を招いて歌やダンスを行い、アートでは箸置きや図書館の壁画などの創作活動、スポーツでは近隣の公園や幼稚園、高齢者施設の園庭を借りて野球やフットサルなどを行っている。音楽で練習した歌やダンスはクリスマス会などで披露されており、発表の機会を作ることで利用者の意欲を上げ、保護者に活動の様子を知ってもらう機会としても役立っている。
12.【就労継続支援B型】就労の機会の提供や、知識の習得及び能力向上のための支援を行っている
- 自発的に働きたいと思えるような取り組みを行っている
- 働くうえで、利用者一人ひとりが十分に力を発揮できるよう支援を行っている
- 工賃等のしくみについて、利用者に公表し、わかりやすく説明している
- 受注先の開拓等を行い、安定した作業の機会を確保できるよう工夫している
- 商品開発、販路拡大、設備投資等、工賃アップの取り組みを行っている
【講評】
多様な作業メニューの中から利用者一人ひとりに合った作業の提供に努めている
主な作業内容は雑誌の付録封入や割り箸封入などの内職、焼き菓子製造販売、公園清掃やポスティング、古紙回収、近隣にある障害者センターへの清掃といった外作業に分けられ、利用者それぞれの得意不得意や意欲に合わせて作業の割り振りを行っている。出来る限り得意な部分を伸ばしながら集中して作業に取り組んでもらい、自身の力を発揮してもらえるよう日頃の作業の様子や面談時に聞き取りをした意向と照らし合わせながらそれぞれの作業を細かい工程に分けていくといった配慮を行っている。
自主生産品の開発を随時行い、出荷や販売に行くことが利用者の意欲に繋がっている
自主生産品である焼き菓子の新作開発は季節に合わせたものや期間限定の商品など職員間でアイデアを出し合いながら随時行っている。販売先は近隣大学の生協、高齢者施設、同法人内他事業所、近隣の障害者センター、市民祭りなどの地域のイベントでの出店等幅広く行っている。出荷や販売に行くことは利用者にとっても楽しみの一つとなっており、工賃アップだけでなく地域に出て自主生産品を買ってもらい購入してくれた人の反応を直接見ることができるということがモチベーションの維持向上に繋がっている。
作業だけでなく楽しみを持ってもらいたいという思いから活動を多く取り入れている
就労継続B型に所属している利用者の多くが就労に繋げていきたいという目的ではなく、事業所に通いながら今の生活を続けていきたいと考えおり、加えて高齢化も進みつつあるため、就労継続B型であっても利用者一人ひとりに楽しみを持ってもらいたいという観点から、音楽や運動といった活動に加え、季節行事や一泊旅行、バスハイクなどの外出を多く取り入れている。また就労継続B型と生活介護の作業スペースは分けられてはいるが、能力や障害特性、年齢に応じて柔軟に入れ替えを行い、利用者一人ひとりが自分に合った環境で過ごせるよう配慮している。
【講評】
事業所内のあらゆるスペースを使って、利用者のプライバシー保護に配慮をしている
個人情報保護の観点からホームページや広報誌等に顔写真の掲載の意向をアンケートを取って、確認書という文書で確認している。利用者個人用のロッカーを設置して持ち物等をそこに置けるようにしている。ただ、ロッカーの鍵は紛失予防等の観点から準備してはいない。着替えはカーテンでしきったスペースで行っている。生活介護事業利用者には、羞恥心を持っていただけるようにその都度、指導している。
理念の「本人主体」を大切にして、昼食や様々な活動にも利用者意向が尊重されている
利用者の昼食は小金井市障害者福祉センターに依頼しており、献立にも利用者の意向が尊重されている。歯がない方用、アレルギーがある方用にも対応している。また、利用者がセンターからの給食ではなく自分で昼休みに昼ご飯を買いに行ったり、出勤時に買って持ってきたりすることも出来る。また、毎年行っている宿泊訓練においても予め意向を聞いている。。隔週実施している水曜活動も利用者は好みに応じて3グループに分けて活動している。
利用者の意向の尊重と、不適切な対応防止のための研修等、法人として取り組んでいる
生活介護、B型共、利用者のその時々の人間関係等から作業する席を替えることがあり、事業所での生活を快適に過ごしていただこうとしている。利用者が直接事務室に来て苦情や要望を話す時もあれば、職員が察知して判断する時もある。法人では職員が利用者に対して不適切な関りをさせないように、不適切な対応防止のマニュアル作成を今年度中に作成することとしている。職員研修としては法人職員研修の他、外部講師による障害に対する正しい理解の研修等を実施した。さらに虐待防止委員会を立ち上げ、組織的な取り組みを検討している。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
既に作成してあるマニュアルの周知と、何をマニュアルにすべきかの検討が望まれる
てんかん発作を起こす方の対応マニュアルがあり、どんな状況で錠剤を服用させるか、救急車を呼ぶ際の判断基準、保護者との連絡等について整備されている。また、行事についてはパソコン内に以前行った各行事内容と手順が保管されており、担当になった職員はそれを見ながら企画実施出来るようになっている。今後は、それらのマニュアルがあることの周知と、最新のものとして維持できるように誰がいつ見直すのかを明示したいところである。また、文書にはないが、2階のB型事業については日直職員がリーダーとして必要な指示を出すことになっている。
より良い支援のため出来るところから業務の標準化を法人と共に進めようとしている
服薬の確認に関しては利用者からの申告によるため、実際に服薬したかどうかは事業所として把握出来ていない現状である。そこで、事業所では職員が利用者一人ひとりの服薬の際に、例えば服薬チェックシートなどのフォーマットを用意するなど、チェック方式で確認したいと考えている。様々な業務がある中、出来るところから事業所としての標準化を図りたいとしている。法人としてもより良い利用者支援のため、アセスメントシートや個別支援計画書等の改善を図るために外部講師による研修を通して見直し作業を進めているところである。
職員にとって日頃、業務に役立つ情報や何を知っておきたいのかの検討が望まれる
職員の業務マニュアル、封入や清掃等の作業マニュアル等はあるが、日頃はそれらを使わずに業務を行なっている。徐々に利用者状況を把握している職員が少なくなっているので、利用者個別の対応マニュアル、例えば利用者同士の相性であったり、好きな事や嫌いな事、服薬や介助の有無等の一覧表を整備し、職員間で共有する時間を設けることが必要になると思われる。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
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【講評】
ホームぺーや広報誌、対市対話集会や公開日等で広く事業所を紹介し、周知を図っている
ホームページは、以前は事業所の所長が作成していたが、現在では法人の理事が作成しており、トップページ、法人概要、事業所一覧、事業決算報告、職員募集、お問い合わせ、商品紹介の項目が並び、法人として統一感のあるものにしている。事業所でも活動内容を広く知っていただきたいとしており、生産活動、行事・余暇活動等を紹介している。年に2回広報誌を発行しており、関係機関に配布している。対市対話集会を親の会と共同で毎年行っている。事業所の公開日は第3木曜日としてはいるが、見学希望の問い合わせには個別に応じるようにしている。
福祉講演会や地域行事等の参加により障害に対する正しい理解の普及を図っている
福祉講演会を小金井市手をつなぐ親の会と共催で年に2回開催しており、広く一般向けに情報を提供するという目的の他、職員・保護者向けの研修も兼ねて行っている。また、「カフェりあん」では地域の方向けにワークショップを開催しており、フェルトで鏡餅や蜜蝋ラップ等を製作している。法人では地域交流事業として小金井総合体育館を使って毎年、大運動会を開催しており、職員・保護者及び地域の福祉事業所も参加して相互交流の場となっている。地域の祭りの際、製品を出展・販売しており、理解を深めていただきたいとしている。
利用者にも、イラスト等を使ってより理解しやすい重要事項説明書等にしたいとしている
特別支援学校・学級からの実習生受け入れや職場体験受け入れ、特別支援学校への進路説明会等ではパワーポイントやイラスト等を使って分かりやすく事業所の活動を説明・紹介している。今後は重要事項説明書等にも利用者が読んで見て聞いて分かり易いようにイラストやルビを振るなどして、事業所や活動内容、規則等について丁寧な説明が出来るようにしたいと考えている。また、法人では今後の取り組みとして、既存の利用者向けの文書等においても障害特性を踏まえて改善していき、より理解が深まるようにしていきたいとしている。