評価結果

サービス項目中心の評価

基本情報

【法人名称】

社会福祉法人それいゆ

【事業所名称】

花の里

【サービス種別】

短期入所

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1) 利用者の個性を大切にする。
2) 利用者が生活を楽しみ、健康を保ち、成長できるよう支援する。
3) だれもが喜び、だれもが活躍できる共に生きる社会を目指す。

職員に求めている人材像や役割

「花の里職員としての具体的な行動項目」                                      
1.誰とでも毎日笑顔で挨拶する。
2.(報・連・相)決めたことを責任をもって行う。
3.人権を尊重しあう。  
4.協調性を持ち、職員集団のチームワークを大切にする。
5.相手の立場に立って平等にサポートする。
6.如何なる場合も冷静な判断をする。
7.謙虚な姿勢を持つ。
8.自己管理・自己研鑽ができる職員となる。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

「人権を尊重し利用者の生活を豊かにすること」を使命とする。

全体の評価講評

特によいと思う点

毎朝実施されている職員の申し送りの際に、短期入所の利用者に関する情報が「状況引き継ぎ票」により現場職員に情報共有されています。利用者の利用中の食事の摂り方や外出、通所利用などの要望及び課題等の個別支援に対して短期入所担当者、フロアチーフが伝達し職員間の情報共有に努めています。今回の職員アンケートで、「職場の意見が通りやすい」「職員間で情報を共有するべく努力されている」とのコメントもあり、〔利用者の情報を職員間で共有化している〕の項目において、リーダー層:100%、一般職員:94.1%、という結果でした。

利用者の日中の過ごし方については、長期入所利用の利用者と同様の日中活動が提供されています。日中活動の内容は、作業的活動や創作活動、運動等が中心に展開されています。リピーターの利用が多いので継続的な活動の提供が可能となっており、繰り返しの利用により情報が蓄積、アセスメントが更新され支援の質も向上します。利用者個別の要望については丁寧に聞き取りがなされており、個別の活動ニーズに基づいて、専門の講師による絵画制作や近隣の商店への外出等、日中の活動は、作業や運動以外にも幅広く提供されています。

短期入所の利用者のほとんどが青梅市、福生市、羽村氏、日の出町、あきる野市等の近隣の市区町村からの利用であり、短期入所以外にも近隣地域の社会資源を利用している利用者がほとんどです。その為、近隣の施設と情報共有する機会が多く、利用者が利用している生活介護施設等とは情報を共有したり、日中活動の様子の情報提供を受けたりしており、積極的な連携が見られます。また、近隣の相談支援事業所によるサービス等利用計画の関係者会議において情報共有する等、地域の中で連携をすることにより、地域の中で重要な社会資源となっています。

さらなる改善が望まれる点

今回の職員アンケートの結果から、一部の職員からは、短期入所の利用決定に関して、そのプロセスが不明確であるという意見が多く見られました。利用決定のプロセスについて経営層と一般職との意識の差の大きさも確認出来ました。経営層は透明性の高い決定プロセスを提示しているとしていますが、一般職の理解に乖離が見られました。また、強みと考えられるリピーターの増加についても、事業所の強みであるという理解が浸透しておらず、職場全体で利用決定のプロセスの共有が図られ、共通理解のもと前向きな支援が展開されるよう改善が望まれます。

基本的な業務に関するマニュアルについては整備されていますが、他の業務に関するマニュアルが未整備となっており、現在、内容の検討や改訂等の推進に向けて取り組んでいるマニュアルもありますが、マニュアルの文書化が進んでいないため、ベテラン職員のOJTによる伝達に任せている状況があります。組織的かつ統一されたサービスの提供を実施するために業務マニュアルの整備及び文書化に取り組み、事業所の更なる業務の標準化に期待します。

感染症マニュアルや事故報告書などは整備され実施されています。現在、災害時のマニュアルの整備は進められていますが、事業継続計画(BCP)については未整備となっています。緊急時の場面ではチーフ会議が招集され対応について検討がなされ、職員に周知して実施されています。リスクの優先順位やリスク分析などヒヤリハットの仕組みはあるが運用されていないことから、マニュアルの整備や運用の取り組みに加えて、将来起こりうるリスクを想定して、事業継続計画(BCP)の策定に取り組まれるよう希望します。



事業者が特に力を入れている取り組み

利用に際しては、「状況引き継ぎ票」を活用して現場職員に利用者に関する情報の引き継ぎが実施され、利用者の個別事情や要望に応じた支援や対応が実施されています。退所時においては、「利用者実績票」や現場職員から口頭などで利用時の様子について丁寧に説明が行われています。利用者アンケートにおいても「とても良くしていただいていると思っています」「本人は嫌がらず、楽しみにしているようです」との回答もあり、リピーターが増加しています。

近隣の市区町村からの利用が多く、リピーターが定期的に利用する事業スタイルが特徴的と言えます。利用者のアセスメントは利用開始時に利用者ご本人、ご家族に対してインタビュー形式で実施されています。入所時のアセスメントを状況引き継ぎ票に記入し職員間で共有して、利用者に合った自立生活を送るための支援に活かしています。サービス利用ごとに状況引き継ぎ票が更新され、利用者支援に関する有効な情報が蓄積されています。リピート利用により、支援の情報の蓄積、利用者と職員との関係性向上等、支援的に特徴的な成果が見られています。

サービス利用時のアセスメントは、利用者及びご家族への聞き取りを中心に実施されています。聞き取った情報は、状況引き継ぎ票や利用者聞き取り票に整理され職員間で情報が共有されています。健康に関するアセスメントは看護師により聞き取りされ、得られた服薬に関する情報は、服薬チェック表で確認されています。入所時の薬の数や種類のチェックも看護師が担当しています。配薬時には、看護師によってダブルチェックが行われ、投薬事故には細心の注意が払われています。支援員により投薬はチェック表で確認され投薬されています。


利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:2019年6月~7月の利用者6名(重複利用者除く)を対象に調査を実施しました。
  • 調査方法:アンケート方式  
    アンケート方式:事業所を介してアンケート調査票を配布し、評価機関で準備した返信用封筒にて無記名回答で直接評価機関へ郵送していただきました。
  • 有効回答者数/利用者総数:5/6(回答率 83.3% )

利用者調査結果は、全員が「満足」と回答しました。調査票への回答者は、全員が「家族が本人の気持ちを推察して回答」という結果でした。項目別では、「事業所の設備(トイレ、浴室、居室など)は安心して使える」、「職員の言葉遣いや態度、服装などは適切だと思う」、「気持ちを受け止め、大切にしながら対応してくれる」の3項目に全員が「はい」と回答しています。次いで「利用中に落ち着いて過ごせている」、事業所の共有スペースは清潔で整理された空間になっていると思う」、「体調が悪くなったときの職員の対応は信頼できる」、「利用者同士のイジメ等があった場合の職員の対応は信頼出来る」の4項目に80.0%が「はい」と肯定回答しています。自由意見では、〔・職員さんの対応がいつも丁寧で親切 ・とても良くしていただいている ・自宅で大変な分、短期入所は、とても有り難い ・集団生活なので色々な面でお世話をかけていると思う〕などの他、 〔・利用するのが週末なので、日中活動のメニューがあまり無いようで時間を持て余している感じがする ・部屋の掃除やシーツの交換など毎日しているのか・・と少し気になる〕とのコメントもありました。

アンケート結果

1.利用中の生活はくつろげるか

はい 4名 (80%)
どちらともいえない 1名 (20%)

「あなたは、事業所での生活が安心できますか?」という質問に、「はい」が80.0%、「どちらともいえない」が20.0%という回答結果でした。〔・お迎えに行ったときに穏やかな表情をしている ・本人の調子により不安定な時と落ち着いているときがある〕とのコメントがありました。

2.事業所の設備は安心して使えるか

はい 5名 (100%)

「あなたの身の回りにある設備は安心して使えますか?」という質問に、全員が「はい」と回答しました。コメントはありませんでした。

3.利用時の過ごし方は個人のペースに合っているか

はい 1名 (20%)
どちらともいえない 3名 (60%)
無回答・非該当 1名 (20%)

「事業所での過ごし方は、あなたにとって合っていると思いますか?」という質問に、「はい」と「非該当」がそれぞれ20.0%で「どちらともいえない」が60.0%という結果でした。〔・通所の時と違い、する事が決まっていない。する事が無いことがストレスとなるときもある ・短期入所を始めて未だあまり日が経っていないので短期入所自体に未だ慣れていないように感じる〕とのコメントがありました。

4.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 4名 (80%)
どちらともいえない 1名 (20%)

「あなたは、事業所の生活スペースは清潔で整理された空間になっていると思いますか?」という質問に、「はい」が80.0%、「どちらともいえない」が20.0%という回答結果でした。〔・回答→「どちらともいえない」毎日掃除をしているのか・・と気になった〕とのコメントがありました。

5.職員の接遇・態度は適切か

はい 5名 (100%)

「あなたは、職員の言葉遣いや態度、服装などが不適切だと感じることはないですか?」という質問に、全員が「はい」と回答しました。コメントはありませんでした。

6.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 4名 (80%)
無回答・非該当 1名 (20%)

「あなたがけがをしたり、体調が悪くなった時の、職員の対応は信頼できますか?」という質問に、80.0%が「はい」、「非該当」が20.0%という回答結果で、コメントはありませんでした。

7.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 4名 (80%)
無回答・非該当 1名 (20%)

「あなたは、利用者同士のいさかいやいじめ等があった場合の職員の対応は信頼できますか?」という質問に、80.0%が「はい」、「非該当」が20.0%という回答結果で、コメントはありませんでした。

8.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか

はい 5名 (100%)

「あなたは、職員があなたの気持を大切にしながら対応してくれていると思いますか?」という質問に、全員が「はい」と回答しました。〔・こだわりが強く同じ事を何度も繰り返しますが、ちゃんと聞いてくれてると思います〕とのコメントがありました。

9.利用者のプライバシーは守られているか

はい 3名 (60%)
無回答・非該当 2名 (40%)

「あなたのプライバシー(他の人に見られたくない、聞かれたくない、知られたくないと思うこと)を職員は守ってくれますか?」という質問に、60.0%が「はい」と回答し、「非該当」が40.0%という結果で、コメントはありませんでした。

10.サービスの利用に当たって、利用者の状況や要望を聞かれているか

はい 1名 (20%)
どちらともいえない 3名 (60%)
無回答・非該当 1名 (20%)

「サービスの利用にあたって、あなたの状況や要望を聞いてくれていますか?」という質問に、「はい」と「非該当」がそれぞれ20.0%、「どちらともいえない」が60.0%という回答結果でした。〔・回答→「どちらともいえない」、本人が思うことを伝えられないため〕とのコメントを得ています。

11.サービス内容に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 3名 (60%)
どちらともいえない 1名 (20%)
無回答・非該当 1名 (20%)

「サービスの内容について、職員はわかりやすく説明してくれますか?」という質問に、「はい」が60.0%、「どちらともいえない」と「非該当」がそれぞれ20.0%という結果で、コメントはありませんでした。

12.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 3名 (60%)
無回答・非該当 2名 (40%)

「あなたが不満に思ったことや要望を伝えたとき、きちんと対応してくれると思いますか?」という質問に、「はい」が60.0%、「非該当」が40.0%という結果でした。コメントは得ていません。

13.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

どちらともいえない 1名 (20%)
無回答・非該当 4名 (80%)

「あなたが困ったときに、職員以外の人(役所や第三者委員など)にも相談できることをわかりやすく伝えてくれましたか?」という質問に、「どちらともいえない」20.0%、「非該当」80.0%という結果でした。コメントはありませんでした。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
事業所の情報を青梅市の「てとてとマップ」などに掲載し、情報を提供している

利用希望者に対しては、事業所のパンフレットや広報誌「花の里だより」において事業所情報を提供し、法人のホームページにおいても事業内容や利用定員などが掲載されています。ホームページ内短期入所のページにおいて、「詳細は施設案内ページの『ご利用について』もご参照ください」と掲載され、非常に丁寧に情報提供されています。また、青梅市が作成している市内施設情報サイトの「てとてとマップ」においても事業所の情報を掲載しています。

情報提供において写真を多用して、視覚的に理解しやすいように工夫されている

利用希望者が理解しやすいように、法人及び事業所のホームページにおいて、活動や施設内の生活の様子について文字だけではなく、できるだけ図や写真を多用して視覚的に理解しやすいように工夫されています。年4回(4月、6月、10月、1月)発行されている事業所の広報誌「花の里だより」においても、利用者が描いた絵や活動の様子に加えてイベントなどの写真を多用して、利用希望者の障害特性を考慮して理解しやすいように工夫して作成されています。

利用希望の問い合わせには短期入所担当者を配置して、丁寧な対応を行っている

短期入所については登録制を基本として利用希望者の受け入れを実施しており、利用に関する問い合わせや見学などは短期入所担当者を配置して対応しています。問い合わせは都内全域から月に10件程度あり、担当者が受付け及び見学等の日程調整などを行っています。見学時には「利用者聞き取り票」にて利用希望者の近況や健康面、食事、入浴、排せつ等のADLに関する事項や特記すべき事項など、個別状況等アセスメントを丁寧に実施しています。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
利用開始の際には申込書、重要事項説明書、契約書の説明が丁寧に実施されている

短期入所を利用開始する際には、「短期入所(日中一時支援)申込書」において利用者の近況の状態を確認し、重要事項説明書において短期入所利用に関する施設の概要、運営方針、利用料金、緊急時の対応方法などの説明が丁寧に実施されています。また、契約書において利用開始に関する契約内容、個別支援計画、サービス提供の記録、料金及び契約の終了や退所時の援助などに関する事項について丁寧に説明がなされ、利用者等の同意を得ています。

利用開始時には改めてアセスメントが実施され、個別状況の把握がなされている

利用開始時には、見学時の「利用者聞き取り票」に基づいて、改めて「短期入所(日中一時支援)申込書」において利用者の成育歴や服薬、健康面、ADL(食事、入浴、排せつ、睡眠、移動)、行動特性やコミュニケーションなどのアセスメントが実施されており、利用者の現状及びサービス等利用計画などで利用者の個別事情や要望の把握が行われています。また、「短期入所持ち物票」において、当日持参された持ち物の確認を行っています。

短期入所退所時に記録や口頭など、丁寧な対応でリピーターが増加している

利用に際しては、事前に実施されたアセスメント「短期入所(日中一時支援)申込書」や「申請者の現状」の書面に基づいて、「状況引き継ぎ票」を活用して現場職員に利用者に関する情報の引き継ぎが実施され、利用者の個別事情や要望に応じた支援や対応が実施されています。退所時には、事業所が導入している支援ソフトの「利用者実績票」や現場職員から口頭などで利用時の様子を丁寧に説明がされており、リピーターが増加しています。

1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者等の状況に応じて説明している
  • サービス内容や利用者負担金等について、利用者等の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、利用者等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
  • サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
  • サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
見学時や利用開始時にアセスメントが実施され、見直しのルールが定着している

利用者の心身の状況や生活状況などは、利用見学時に「利用者聞き取り票」で、利用開始時に「短期入所(日中一時支援)申込書」及び「申請者の現状」などにおいてアセスメントが実施されており、ルール化され現場において定着しています。利用に期間が空いている利用者や病気等で状態や状況が変わっている利用者については、利用前や利用時にADLや生活状況などを確認し、改めてアセスメントが実施されており、アセスメントの見直しのルール化が定着しています。

支援ソフトに利用状況が記録され、退所時に家族に丁寧に説明している

利用時には、「状況引継ぎ票」などに基づいて個別対応などの支援が実施され、利用者の様子などは事業所として導入された支援ソフトに現場職員が入力して記録されています。利用者の退所時には入力された記録を「利用者実績票」として印刷し、ご家族に利用時の様子を説明する際に活用し、補足や詳細に関することは現場職員が口頭で説明しています。利用者に関する記録が行われ、組織として管理体制が確立しており、事業所内のルールとして定着しています。

「状況引き継ぎ票」を活用して利用者状況の共有化が図られている

「花の里」においては、毎朝職員による申し送りが実施されており、その際に短期入所の利用者に関する情報が「状況引き継ぎ票」により現場職員に共有化されています。利用者の食事の摂り方や外出、通所利用などの要望及び課題による個別の支援方針や変更などについては、支援ソフトの「フロア引き継ぎ付箋」や短期入所担当者、フロアチーフによる伝達などで職員間に情報を共有して周知されて、利用者個々の課題に対しての支援が実施されています。

1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
  • 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援方針を作成している
  • 支援方針は、利用者等の希望を尊重して作成、見直しをしている
  • 支援方針を利用者等にわかりやすく説明し、同意を得ている
  • 支援方針は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  • 支援方針を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
  • 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 支援方針に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 支援方針の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援方針をいかしながら、利用者に合った自立生活を送るための支援をしている
  • 支援方針に基づいて支援を行っている
  • 利用者の特性に応じて、コミュニケーションのとり方を工夫している
  • 必要に応じて、さまざまな情報を提供し、または相談に応じる体制を整えている
【講評】
利用者の生活の質が低下しないよう現場の状況に合わせて入所を決定している

施設の構造上、医療的ケアや重介護の利用者を受け入れるのは困難な状況です。主な利用はリピーターと呼ばれる年間複数回の利用をしている方の受け入れを中心に行っています。入所の是非は、利用者の生活の質が低下しないよう、現場の意見を最大限聞きながら慎重に決定しています。複数回の利用によりアセスメントの情報が更新され、情報が施設に蓄積されています。その上で、他の入所者との関係性や相性をもとに入所の是非を決定しています。

状況引継ぎ票を職員間で共有して、利用者に合った自立生活を送るための支援に努める

アセスメントは利用開始時に、短期入所受入担当者により利用者ご本人、ご家族に対してインタビュー形式で実施されています。入所時のアセスメントは状況引継ぎ票に記入されて職員間で共有して、利用者に合った自立生活を送るための支援に活かしています。状況引継ぎ票の中で利用者個別のコミュニケーション等の障害特性のアセスメントも丁寧に実施されています。利用者の情報と施設での生活とのすり合わせをすることで、利用者も支援現場も不安なく入所のプロセスを進めることが出来ています。

2.利用者の主体性を尊重し、利用中の生活が楽しく快適になるような取り組みを行っている
  • 利用者の状況や希望に沿って生活を楽しめるように取り組んでいる
  • 室内は、利用者の状況に応じて快適で落ち着ける環境・空間にしている
【講評】
長期入所利用の利用者と同様の日中活動が提供されている

短期入所利用の利用者の日中の過ごし方については、長期入所利用の利用者と同様の日中活動が提供されています。日中活動の内容は、作業的活動や創作活動、運動等が中心に展開されています。リピーターの利用が多いので継続的な活動の提供が可能となっています。利用者個別の要望については丁寧に聞き取りがなされており、個別の活動ニーズに基づいて、専門の講師による絵画制作や近隣の商店への外出等、日中の活動は、作業や運動以外にも幅広く提供されています。

リピーター利用が多いので、個別の障害特性への配慮が事前に丁寧になされている

毎週利用しているケースや毎月定期的に利用される等のリピーターの利用が多いため、利用者の障害特性についての情報が豊富に蓄積されています。その情報を基に利用者個別の障害特性に対して、事前に細かい準備をすることが可能となっています。利用者の好きなDVDを準備する、カーテンを破いてしまう利用者に対して、事前にトラブルを回避する環境設定の実施など、リピーターならではの良い事例が確認出来ています。

3.利用者一人ひとりの状況に応じて生活上で必要な支援を行っている
  • 利用者の意向を尊重しつつ、自分でできることは自分で行えるよう働きかけている
  • 食事、入浴、排泄等の支援は、利用者の状況やペースに合わせて行っている
【講評】
利用者のアセスメントが丁寧に行われており、状況引継ぎ票で情報共有がなされている

入所時のアセスメントは、ご本人やご家族への聞き取りを中心に実施されており、聞き取った情報は、状況引継ぎ票や利用者聞き取り票に整理され職員間で情報が共有されています。短期入所利用中の要望や日中活動の参加の希望等、利用者の意向を丁寧に聞き取り、引継ぎがなされています。また、その情報は利用ごとに蓄積されており、複数回の利用をすることにより、利用者にとっては慣れた環境で、安心して過ごしている様子がうかがえます。

できる限りの工夫により、利用者の様々な要望が実現できるように支援されている

短期入所の利用により日常生活との格差が生じないように、利用者の様々な要望に対して、できる限り柔軟に対応し、工夫がなされています。短期入所中にいつも通っている通所施設に通うことを可能にした事例がありました。また、軽度の利用者の単独の外出の要望に対して、利用者の要望を丁寧に聞き取りし、行き先や帰所時間等の約束等、充分なコミュニケーションをとり、実施したケースも確認できました。様々な利用者の要望に対し、柔軟な対応が生活の質の向上に繋がっている事例であると言えます。

4.利用者の健康を維持するための支援を行っている
  • 利用者の健康状態や服薬に関して、利用者や家族から必要な情報を収集している
  • 服薬管理は誤りがないようチェック体制を整えている
  • 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
【講評】
利用者の服薬情報は看護師によって管理され、充分なチェック体制の下、支援されている

入所時のアセスメントは、聞き取りを中心に実施されており、聞き取った情報は、状況引継ぎ票や利用者聞き取り票に整理され職員間で情報が共有されています。健康に関するアセスメントは看護師により聞き取りされ、得られた服薬に関する情報は、服薬チェック表で確認されています。入所時の薬の数や種類のチェックも看護師が担当しています。配薬時には、看護師によってダブルチェックが行われ、投薬事故には細心の注意が払われています。

緊急の連絡先やかかりつけ医の情報を収集し、緊急時の迅速な対応に備えている

利用者の体調不良や怪我等、ご家族への連絡や緊急な判断が必要な場合に備え、入所時には必ず連絡先を聞き取っています。緊急時に不在となった場合も想定し、第二連絡先までの情報を受け取り、緊急時連絡が取れない等のトラブルを防止しています。また、体調不良等の場合、利用者が通常通っているかかりつけ医からの情報を得るために、かかりつけ医の情報についても収集しています。

5.家族等との交流・連携を図っている
  • 家族等との交流・連携に際して、利用者本人の意思を確認し、その意向に基づいた対応をしている
  • 必要に応じて、家族等への情報提供や相談に乗るなど支援をしている
【講評】
ご家族の要望について丁寧に聞き取りがなされ、できる限りの対応をしている

サービスの利用に際してご本人やご家族より、家族との交流に関する様々な要望が聞かれています。事業所としてはそのすべてには対応できないものの、ご家族の要望は丁寧に聞き取り、できる限りの要望に応えるように努めています。例えば、ご家族より毎日電話で声が聞きたいという要望に対して、出来る限り電話ができるように支援をした事例がありました。また、ご本人が携帯電話を持参した際は自己管理としているので、自由にご家族との連絡が出来たり、外部と連絡がとれるようにしています。

入所施設の情報や近隣のグループホームの情報などを提供している

リピート利用している利用者の多くは、長期入所を視野に入れて短期入所を利用しているケースが多く、実際に長期入所に繋がっているケースも多くあります。長期入所の空床情報や入所施設の生活状況について、ご本人やご家族の要望に対して情報提供がなされています。また、近隣で連携しているグループホームが入居者を募集している際には、その情報を短期入所を利用している近隣地域の利用者に対して情報を提供することもあります。

6.地域で自立した生活を送れるよう支援をしている
  • 地域の情報を収集し、利用者の状況に応じて提供している
  • 必要に応じて、利用者が地域の資源を利用し、多様な体験ができるよう支援している
  • 必要に応じて、関係機関(日中活動事業所、相談支援事業所等)と情報共有を行い、支援に活かしている
【講評】
近隣の市区町村からの利用が多く、地域に根差した事業展開をしている

短期入所を利用する利用者の多くは、青梅市、福生市、羽村氏、日の出町、あきる野市等の近隣の市区町村からの利用が多く、逆に23区からの利用はほとんどありません。近隣の市区町村からの利用が多く、リピーターとして定期的に利用する事業スタイルであることから、地域に根差した事業展開と言えます。それにより毎日通っている通所施設を変わらず利用することが出来たり、利用時の外出等では通いなれた場所に外出することが可能であり、地域の中で安心できる支援が提供されています。

地域の通所施設や関係者会議等で地域の事業所とケースを通じた情報共有が可能

短期入所の利用者のほとんどが近隣の市区町村からの利用であることから、短期入所以外にも近隣地域の社会資源を利用している利用者がほとんどです。その為、近隣の施設と情報共有する機会が多く、利用者が利用している生活介護施設等とは情報を共有したり、日中活動の様子の情報提供を受けたりしており、積極的な連携が見られます。また、近隣の相談支援事業所によるサービス等利用計画の関係者会議において情報共有する等、地域の中で連携をすることにより、地域の中で重要な社会資源となっています。

【講評】
個人情報に関する仕組みが整備され、利用者のプライバシーが守られている

個人情報に関するプライバシーポリシーや同意書などの書面が整備されています。個人情報使用の同意書に関しては利用者本人だけではなく家族や後見人においても同意を得ることが実施されています。短期入所においては、利用居室が個室となっています。排せつにおいて利用者の羞恥心に配慮して、事業所内の隠語を使って他の利用者には分からないようにするなどの工夫がされており、利用者一人ひとりのプライバシーに関して配慮されています。

「ノー」と言える環境もあり、利用者の意思を尊重した支援が実施されている

利用者の意思を尊重する支援の一つとして、利用者が「ノー」と言える環境にも対応されており、利用者が「活動に行かない」との発言の表出に、利用者の本意を探りながら利用者の意思を尊重し、様々な選択肢を提供して支援するなど、工夫された支援が実施されています。また、利用者の生活習慣などにも配慮して、食事の摂り方に関して工夫を凝らした提供や、自宅での習慣となっている物品の持ち込みなど、利用者が安心して利用できるように、利用者の意思の尊重と習慣性に配慮した支援が実施されています。

利用者の自宅での生活を大切にした支援が実施されている

短期入所を利用する上で、日常と異なる環境下にある利用者が安心して過ごせるように、自宅で使い慣れているものや馴染みのあるもの、身近にあると安心できるものなどの持参について利用者及び家族から聞き取り、ルールを定めて生活習慣等を大切にして、利用者が安心して過ごせるように支援しています。日常の支援の中においても、利用者の希望や意向などを聞き取り、フロア内等で検討して支援が実施されています。また、利用者の個人的な背景を考慮した緊急一時の受け入れなど、利用者のプライバシー保護にも真摯に取り組んでいます。

1.利用者のプライバシー保護を徹底している
  • 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
  • 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い、利用者のプライベートな空間への出入り等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
  • 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
  • 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
  • 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
入浴、食事、排せつ、服薬などの基本的な業務のマニュアルを整備している

利用者支援に関する入浴、食事、排せつ及び服薬業務など基本的な業務についてはマニュアルが整備され、新任職員の業務指導は、ベテランの職員が現場におけるOJTの中で支援業務の伝達や育成をしています。1か月毎に振り返りが実施され、さらに3か月後には施設長及び支援の課長との面接において振り返りが行われています。利用者の私物の識別について、氏名を記載することにしており、記載位置についてもルール化されており、事業所内に定着しています。

マニュアルなどの見直しに関して、職員などの意見の反映に取り組まれている

「花の里」においては、年に2回人事考課における職員との面接が実施されており、その際に提案された意見をマニュアルの見直し時に反映させています。また、現場における提案や意見などはフロアチーフから管理者に報告され、見直し時に反映させています。利用者の服薬対応に関して、現場からの意見を反映させてダブルチェック方式に手順を見直し、各フロアチーフが連携して見直し手順について水平展開するなど、職員の意見を反映させてマニュアルの見直しを実施しています。

事業所の業務マニュアルの文書化に取り組み、更なる標準化に取り組まれるよう期待する

基本的な業務に関するマニュアルについては整備されているが、他の業務に関するマニュアルの整備が日々変化する中で追い付いていない現状です。見直しの時期や手順が明確に定められていないこともあり、ベテラン職員のOJTによる伝達に任せている状況があることから、組織的かつ統一されたサービス提供を実施するために業務マニュアルの文書化に取り組み、その他のマニュアルの整備を実施することで事業所の更なる標準化の向上に期待します。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている

事業者のコメント

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評価情報

【評価実施期間】

2019年7月19日~2020年4月24日

【評価者修了者No】

H1601047,H1801068

評価結果のダウンロード

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