評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)心のこもった介護を展開する
2)利用者の尊厳を守る
3)外部から信頼される施設
4)地域社会との積極的な交流
5)介護と医療の連携
職員に求めている人材像や役割
事業方針である「心のこもった介護」が進んでできる。利用者のプライバシーを守り、尊重した介護ができる。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
倫理規定を守り、如何なる時も利用者を守る使命感をもっていること。
全体の評価講評
特によいと思う点
ミールラウンドや毎月開催している利用者懇談会で、管理栄養士が利用者の嗜好等の聞き取りを行っている。食事に対する満足度をより向上させるために、通常メニューに希望のメニューを取り入れる他、2~3種類の主菜から選択できる機会を月3回程度設けている。その際は管理栄養士が事前に利用者へ写真を提示して好きな主菜を選べる方法をとり、自分の意思で選択する機会を創出している。また、行事食においても、季節感のあるメニューや人気の高いメニューを取り入れる等、利用者が食事を通して、生活に楽しみを見い出せるよう、努めている。
利用者への支援は、相談員、看護師、管理栄養士、機能訓練指導員、職員が連携して、ケアプラン、栄養ケア計画、個別機能訓練計画に沿って行っている。利用者が前向きな気持ちを持って、快適に生活ができることで、満足度が高まる支援を目指して、運営方針である「心のこもった介護」をモットーに支援にあたっている。職員体制が厳しく、業務に追われることの多い中にあっても、利用者や家族の声を聞く姿勢を大切にして、信頼関係を構築することにより「心のこもった介護」の実践に取り組んでいる。
隣接医院が協力医療機関となっており、利用者の健康管理や早期の治療、看取り介護等での連携体制があることで、利用者や家族の、安心した生活の継続が図られている。隣接医院の医師が週2回、回診を行い、利用者の情報共有を密に行いながら、日常的な健康管理を行っている。体調変化時には看護師から隣接医院へ連絡することにより、迅速な対応が行われ、往診もできるしくみが構築されている。医師の所見に基づく、適切な支援方法や処置を速やかに行えることにもつながり、利用者、職員、双方にとって、安心できる生活環境が整えられている。
さらなる改善が望まれる点
開設30年以上で建物等の劣化に伴う改修の必要から、平成29年度から5年間の社会福祉充実計画に伴う大規模改修を実施しており、今年度は3年目にあたっている。また、施設長が交代して新たな体制での運営がすすめられ、現場の声が反映しやすい環境が整えられている。一方で、人事考課やキャリアパス等の人材育成のしくみはあるものの、次世代を育成するための指導者の育成等、OJTスキルの習得等、育成充実が課題となっている。今後は、次世代育成を視野に入れた中・長期的なビジョンを現在の計画に反映させる等、組織運営の推進を図られたい。
入職時の研修で、施設長から職員の基本姿勢として運営方針、倫理規定について伝えられている。また、介護検討委員会、リスクマネジメント委員会では、介護場面において人権を尊重した介助を行うことへの共通認識を図っている。さらに、事故防止の観点から身体拘束が必要な場合の対応等について、職員の内部研修を位置づけ、利用者の権利擁護への意識を高めている。ただ、職員が定期的に自身の支援を振り返るための虐待防止チェックリスト等の組織的な取り組みは未着手のため、今後はしくみとして位置づけられたい。
施設として防災委員会を設置し、施設内で通報・初期消火・避難・応急救護等の総合訓練を含めた訓練、法人内3施設による訓練を年間を通して実施している。また、地域合同防災訓練、9施設合同防災訓練を通して、他施設・地域との連携、関係性の構築を図っている。さらに、大規模災害発生時に、職員一人ひとりが組織的な行動が取れるよう、「災害時の職員の行動指針」を整備している。一方で、BCP(事業継続計画)は未策定であるため、早急に着手する必要性があることに加え、地域の第一次避難所にもなっているため、その体制整備も図られたい。
事業者が特に力を入れている取り組み
法人が拠点とする地域では、認知症のある高齢者の増加を踏まえ、その特性を踏まえた適切な対応、介護ニーズの多様化への対応等が求められている。施設もその使命を果たすべく、法人内の地域包括支援センター、高齢者在宅サービスセンター、在宅医療・介護連携支援センター等との連携を図り、入所検討委員会で、施設が生活の場であることを前提としながらも、施設入所者の現状とケアの許容量を考慮したうえで、多様化するニーズを検討している。特に医療ニーズについては、医務課との情報共有、検討を重ね、可能な限り入所希望者への対応を行っている。
利用者の意向を取り入れ、多職種が協働してケアプランを作成しており、それに沿って生活の支援が行われている。数年前の介護保険制度の改正により、現在、介護度の高い利用者が増え、意思表示が難しい場合も多くみられている。そうした中、関係性の長い家族や、身近な職員が、気持ちを代弁して、介護支援専門員を中心に各専門職と協議し長期、短期目標を設定している。これまでの、できないことを補うために職員が行う内容のプランから、利用者の有する力をいかす、利用者主体のプランへと転換を図り、その人らしい生活の充実に向けて取り組んでいる。
利用者の状態が低下した際は医師、相談員、看護師、職員、管理栄養士、家族でカンファレンスを開催し、看取り介護への移行を検討しており、移行が決定すると「看取り介護計画」により支援内容を共有している。看取り介護は、看護師が高い頻度で巡回を行える1階で、看護師を中心にすすめている。また、排泄、入浴等、介護の職員の関わりも多いことから、年2回、ターミナルケアについての内部研修を開催し、看取り介護への知識と理解を深めている。利用者、家族が穏やかな気持ちで最期の時間を過ごせるよう、多職種が協働して看取り介護を行っている。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:施設と協議のうえ、アンケート内容の理解が難しい利用者や、会話が困難な利用者は調査対象から除いた。
- 調査方法:聞き取り方式
会議室や短期入所生活介護用の居室で、評価者が個別に聞き取りを行った。 - 有効回答者数/利用者総数:10/58(回答率 17.2% )
聞き取り調査の結果から、多くの項目で肯定的な回答をする利用者がみられるが、質問の内容によっては無回答もみられた。サービスの提供では、食事の献立や味付け、食事をする際の手助けなどに満足している様子がうかがえた。安心・快適性では、食事場所や浴室など、施設内は清潔に保たれ整理がされていると多くの利用者が回答している。利用者個人の尊重では、個人のプライバシーに配慮した対応がされていると感じている利用者が多い。なお、日常的に利用者の健康に気を配ってくれているかでは、他の項目に比べると「はい」と回答した利用者が少なくなっている。その他、利用者間にトラブルなどがあった際の、職員の対応は信頼できるかや、外部の相談窓口が周知されているか、個別の計画に関することについては、無回答が見受けられた。総合的な感想では、施設への満足度について、「満足」と回答した利用者が最も多く、次いで「どちらともいえない」となっている。
アンケート結果
1.食事の献立や食事介助など食事に満足しているか
10名の利用者のうち、9名が「はい」としており、食事の献立や味付け、食事をする際の手助けなどに満足していると回答している。自由意見では、介助をしてもらっていて、おいしいしバラエティーに富んだメニューとなっているという声や、時々栄養士が食べたい物を聞きに来てくれるという声が聞かれた。その他、量が多くて残してしまうという意見もあがった。なお、1名の利用者は無回答であった。
2.日常生活で必要な介助を受けているか
10名の利用者のうち、8名が「はい」としており、生活するうえで利用者が必要とする手助けが行われていると回答している。その他、1名が「どちらともいえない」と回答している。自由意見では、ナースコールで、すぐに対応してくれるという声や、皆よくしてくれて、家にいるより良いという声が聞かれた。その他、個人差があり、すぐに来てくれる人と、そうでない人がいるという意見もあった。なお、1名の利用者は無回答であった。
3.施設の生活はくつろげるか
10名の利用者のうち、8名が「はい」としており、施設では利用者の希望やペースに合った時間が過ごせていると回答している。その他、2名が「どちらともいえない」と回答している。自由意見では、職員や他の利用者と話す時間が楽しいという声や、やりたいことをやっているという声が聞かれた。また、テレビを観ていて、周りに迷惑をかけないようにイヤホンで聞いているという声もあがった。その他、寝たり起きたりしているが、身体が不自由なのでやりたいことがないという意見もあった。
4.職員は日常的に、健康状態を気にかけているか
日常的に利用者の健康に気を配ってくれているかについて、10名の利用者のうち、6名が「はい」、2名が「どちらともいえない」、残りの2名が「いいえ」と回答している。自由意見では、薬を使用したときなどは、よく声をかけてくれたり、見に来てくれるという声が聞かれた。また、元気だから声をかけたり、見に来る必要がないという声もあった。その他、最近はなかなか様子を見に来てくれないという意見もあがった。
5.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
10名の利用者、全員が「はい」としており、食事場所や浴室など、施設内は清潔に保たれ整理がされていると回答している。自由意見では、きれいになっているという声や、掃除の人がいるという声が聞かれた。
6.職員の接遇・態度は適切か
職員の利用者への接し方や声をかける際の言葉遣い、服装などは適切なものであるかについて、10名の利用者のうち、7名が「はい」と回答している。その他、1名が「どちらともいえない」と回答している。自由意見では、わかるように話してくれたり、皆一生懸命やってくれるという声が聞かれた。その他、何人か態度のきつい人がいるという意見や、人によって違うという意見もあがった。なお、2名の利用者は無回答であった。
7.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
10名の利用者のうち、8名が「はい」としており、ケガをしたときや体調を崩した際の職員の対応は信頼できると回答している。その他、1名が「どちらともいえない」と回答している。自由意見では、入浴のときは体温を測ってくれたり、皆親切にしてくれるという声や、熱が出たことはないが、ここにいれば安心だという声が聞かれた。なお、1名の利用者は無回答であった。
8.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
利用者間にトラブルなどがあった場合は、職員の対応が信頼できるかについて、10名の利用者のうち、3名が「はい」、2名が「どちらともいえない」と回答している。自由意見では、ケンカはないという声が聞かれた。その他、認知症の人が大きな声を出すが、仕方ないと言われるので気にしないようにしているという意見もあった。なお、5名の利用者は無回答であった。
9.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
施設では利用者の気持ちや考えを大切にした対応がされているかについて、10名の利用者のうち、7名が「はい」、2名が「どちらともいえない」、1名が「いいえ」と回答している。自由意見では、職員は車イスを利用している人の介助で忙しく、あまり話や対応をしてもらっておらず、わからないという声が聞かれた。また、こちらから話をするだけだという声もあがった。
10.利用者のプライバシーは守られているか
10名の利用者のうち、9名が「はい」としており、他の人に見られたくないことや知られたくないことなど、個人のプライバシーに配慮した対応がされていると回答している。自由意見では、カーテンを閉められるので大丈夫だという声が聞かれた。その他、声かけもなくカーテンを開ける職員がいるという意見もあった。なお、1名の利用者は無回答であった。
11.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか
個別のサービスに関する計画を作成したり見直しをする場合に、利用者の意見や要望を聞いてくれているかについて、10名の利用者のうち、4名が「はい」と回答している。自由意見では、希望は聞いてくれて、言ったことは叶っているという声があがった。また、希望がないかを聞いてくれるが、計画はわからないという意見もあった。なお、6名の利用者は無回答であった。
12.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
個別のサービス計画に対する職員の説明はわかりやすいかについて、10名の利用者のうち、2名が「はい」、1名が「いいえ」と回答している。自由意見では、家族にしたと思うという声があがった。なお、7名の利用者は無回答であった。
13.利用者の不満や要望は対応されているか
不満や要望は伝えやすく、その後の対応も行われているかについて、10名の利用者のうち、6名が「はい」、2名が「どちらともいえない」と回答している。自由意見では、お願いすればやってくれるし、言うことはないという声が聞かれた。また、困ったことなどないという声や、お願いしたことはだいたいやってくれるが、不満は言いたくないという声もあった。その他、人によるという意見もあった。なお、2名の利用者は無回答であった。
14.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
困ったことなどを外部の窓口に相談できるしくみが周知されているかについて、10名の利用者のうち、2名が「はい」、他2名が「いいえ」と回答している。自由意見では、聞いたことがないという声や、わからないという声があがった。なお、6名の利用者は無回答であった。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
利用者・家族・職員等の意向、地域や福祉ニーズを把握して、施設運営に役立てている
利用者の意向は、ケアプラン作成時、利用者懇談会、隔年受審の第三者評価の利用者調査等での把握を行い、家族には、生活環境委員会が施設サービスに関するアンケートを実施して、日常生活における満足度の向上につなげている。また、職員からは、運営会議や職員会議、各委員会等で意見を聞き取り、施設運営に役立てている。さらに、地域や福祉事業全体のニーズは、市主催の会議や東京都社会福祉協議会主催の会議等で情報を収集し、運営面に関しては、月次決算報告で把握しており、空床の改善を喫緊の課題として、入所の検討や体制整備をすすめている。
将来のビジョンを明確にして、計画的に人材を育成する体制の整備が望まれる
施設は、平成29年度から5年間の社会福祉充実計画に伴い、建物等の劣化部分の大規模改修を実施しており、3年目にあたる今年度も、それを着実にすすめている。一方で、職員育成に関しては、人事考課制度やキャリアパスを導入して職員に示すとともに、上司との面談を通して振り返りを行い、考課の結果を処遇に反映している。ただ、次世代を担う人材の育成を計画的に行う必要性について、施設は認識しているため、中・長期的なビジョンを現在の計画に反映させるか、新たに中・長期計画を作成して、単年度計画の項目と連動させる等、検討されたい。
事業計画の進捗確認のしくみは定着しているものの、事業報告との連動を課題としている
事業計画には、数値目標や達成時期、年間の実施回数等、目指す指標を明示しており、毎月開催する運営会議や職員会議では、各委員会の開催状況、研修受講の有無及び報告等の計画の進捗状況を確認、報告するしくみを設けて、着実に実行するよう努めている。また、併せて月次決算報告を行うことで、予算の執行状況も考慮しながら、計画の推進に努めている。年度末には各種委員会や、担当者がそれぞれ自身の担当部分の総括を行い、事業報告書に反映するしくみが定着しているが、対比しやすく項目を連動させることについては、見直しが望まれる。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
第三者委員が直接利用者と話せる機会を増やす等、より有効なしくみとされたい
新任職員の着任時、研修マニュアルに則り、基本理念・倫理規定を説明する他、高齢者虐待防止等に関して、毎月1日に施設長が訓示する等、福祉従事者としての規範・倫理の浸透に努めている。また、苦情解決制度に関しては、契約時に重要事項説明書を説明する中で伝えている。第三者委員は年4回来所して職員と会議を行っており、意見箱や、利用者懇談会等からも意向把握を心がけ、挙がった意見は可能な限り実現を図っている。今後は、第三者委員が直接利用者から話を聞く機会を増やす等、より有効なしくみとされたい。
人権擁護チェックリストの実施等、組織的に取り組む予定があり、実践に期待したい
利用者の権利擁護に関しては、介護検討委員会の中で、介護全般に関して、人権を尊重した対応に努める旨を、事業計画に示している。また、リスクマネジメント委員会が主催する内部研修では、身体拘束として、スピーチ・フィジカル・ドラッグ等による拘束があり、職員が自身の介護場面で、それにあたる行為がないかを振り返る等、学びを深めている。一方で、虐待防止にかかわる人権擁護チェックリストの実施等、組織的な取り組みはこれからの段階にあり、定期的に振り返り、その結果を検証するしくみを構築し、実践が望まれる。
ボランティア等の受け入れや介護相談会の開催等、地域貢献の取り組みを行っている
中学生の職業体験や、授業の一環として高校生のボランティアを受け入れ、レクリエーションや体操、唱歌等を一緒に行っている。また、今年度は外国人の介護実習生を受け入れ、施設の機能を提供している。企業ボランティアには清掃や車イス清掃を手伝ってもらう等、外部の目を入れることで透明性を図っている。さらに、近隣各種の会議、連絡会に出席して、例えば防災訓練での協働についてを話し、訓練も行っている。年4回、法人として介護相談会「だんらん」を開催して、認知症をテーマに説明をしたり、相談を受ける等、地域に貢献している。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
各委員会を中心に事故防止や感染症予防等の対策を講じ、利用者の安全確保に努めている
施設は、利用者の安全確保を第一として、日常生活における転倒・転落等によるケガの防止のために、リスクマネジメント委員会を中心に、ヒヤリハット報告書の提出を積極的に呼びかけ、リスク予防に努めている。また、定期に開催される感染症対策委員会では、医師である理事長が参加し、適切な指導とマニュアルにより、施設全体で感染防止に取り組むとともに、発生後も最小限に収めることを責務としている。さらに、介護職の離職、入所期間の短縮等のリスクに対し、運営会議等で人材確保や安定的な運営への対策を検討のうえ、着手している。
BCPを作成して、それに伴う訓練の実施により、災害時の対策強化を期待したい
防災委員会が年間計画を立てて、通報・初期消火・避難・応急救護等の総合訓練、救急講習会、夜間想定訓練、法人内合同訓練等を実施している。中でも、市内他の施設とは、9施設災害活動相互応援協定を締結しており、合同防災訓練を通して、他施設・地域との連携、関係性の構築を図っている。また、自治会との地域合同防災訓練では、連携を強化して、災害時における利用者の安全面の確保に積極的に取り組んでいる。一方で、「災害時の職員の行動指針」はあるものの、BCP(事業継続計画)は未作成のため、作成と、それに伴う訓練の実施が望まれる。
パソコン上の情報、紙媒体の情報をそれぞれ使いやすさと管理の面から整理している
個人情報保護規程等により、職員等から個人情報に関する誓約書に署名・捺印を得て、職務上知りえた個人情報に関する守秘義務の徹底に努めている。また、情報開示規程を別に定め、様式を整えて求めに応じて手続きを取れる体制を整えている。さらに、各種委員会や会議の会議録、利用者のケース記録等を含めた情報はパソコン内で管理しており、パスワード設定でアクセス権限を設けている。紙媒体の情報は、年度別にファイルして、職員が必要時に情報を入手しやすくするとともに、利用者の個人情報が含まれる文書は施錠可能なキャビネットで保管している。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
求人募集や、実習生の受け入れを積極的に行い、将来の人材確保に努めている
入所要件が要介護3以上となったことに伴い、人材確保のために、ホームページ上で常時求人募集を図っている。また、指導育成委員会を中心に、将来の人材確保の観点から、介護福祉士養成校や福祉系大学の実習生、中学校の職場体験等を積極的に受け入れている。「実習生マニュアル」を活用して、職員による統一した指導の体制を整えている他、職員も、実習指導を知識・技術を確認する場として捉え、個人のレベルアップも目的に、双方に有意義な時間となるよう努めている。なお、安定的な人員確保については厳しい状況が続いている。
個人別育成計画や育成指導者の育成が課題となっており、整備されたい
人事考課・キャリアパスを導入しており、職員の休憩室には、「キャリアパス要件規程」を設置して閲覧可能として職員への浸透に努めている。また、新任教育には「新入職員指導経過表」を活用して、個々の経験や習熟度に応じた指導をすすめており、外部研修もそれらを踏まえて機会の提供を心がけている。一方で、職員配置上、一般職員の受講が容易ではない状況があり、各委員会や看護課長による内部研修を企画して、利用者への介護の質の維持・向上に努めている。なお、個人別育成計画や育成指導者の育成が課題となっており、整備されたい。
施設としてできていること、未着手なことを精査して改善に向けた方向性を示されたい
働き方改革関連法を受けて、就業規則を改定するとともに、施設長が就業状況や休暇取得状況を把握して、バランスを考慮し、助言等を行っている。また、精神科医師によるメンタルヘルス研修を企画しており、身体の健康診断同様、精神面の健康状態を自身で把握する等、予防的な対応を学んでいる。今回の職員自己評価結果からは、リーダーシップ、人員不足、職員間の関係性等、さまざまに課題が挙がっている。まずは、挙がった意見等を検証するとともに、現在、対応できていることは、わかりやすく説明し、改善点については具体的な方向性を示されたい。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
心のこもった介護の実現に向けて、利用者の住環境整備のために5年間の福祉充実計画のもと、大規模修繕を計画した。入札の落札業者と工事請負計画書を締結して、外壁、防水工事の外回りの工事を計画し、入札を行い、東京都からの内示もあり、計画通りにすすみ、ほぼ100%予定通りに取り組めた。毎月、工事業者、設計事務所、当法人と3者が集まり、会議を開催して進捗状況の共有を図り、実行した。また、設計事務所に実地検査を依頼して、個々の工事について検証を行い、今年度の完了を確認をした。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
社会福祉法改正等の動向に合わせて、法人として理事会・評議員会の役割明確化等のガバナンス強化を図り、平成29年度から5年間の社会福祉充実計画を作成し、施設設備や居住性向上を図る観点から改修工事等を段階的に進める予定を立てた。それを踏まえ、昨年度は、理念である「心のこもった介護」の実現に向けて、入札の落札業者と工事請負計画書を締結して、外壁、防水工事の外回りの工事を大規模修繕を計画して入札を行い、東京都からの内示もあり、計画通りにすすみ、ほぼ100%予定通りに取り組めた。毎月、工事業者、設計事務所、当法人と3者が集まり、会議を開催して、利用者の意向や生活状況、職員からの意見等を把握するとともに、進捗状況を3者で共有して計画を遂行の確認をしながら実行した。設計事務所による実地検査で、個々の工事を検証して、今年度に入り、外回りが完了した。今年度からは、内部に取りかかるため、職員から意向の把握を行い、計画へ反映させている。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
利用者へのサービス向上のため、業務の効率化を目指し、IT化による業務改善を計画して、平成30年度までに、IT化のインフラの整備をすることを目標に掲げた。計画通り、昨年度中にIT化の導入を完了した。それにより、朝礼での申し送りの記録等が電子化され、情報の共有ができた。また、情報のデータ化されることによって、事業計画の個々の資料作り等への反映が容易となっている。今年度は、業務の見直しをすすめることを事業計画に反映している。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
人材不足に伴う業務の効率化を指導育成委員会を中心にすすめており、複数個所へ記載する記録業務を省力化して、利用者へのサービス向上を図るため、IT化による業務改善を目的に、平成30年度までに、IT化のインフラの整備をすることを目標に掲げた。見積もりによる業者の選定等を行い、計画通り、昨年度中にIT化の導入を完了した。それにより、朝礼での申し送りの記録等が電子化され、情報の共有ができた。また、情報のデータ化されることにより、情報等の検証・分析がしやすくなっており、事業計画の個々の資料作り等に反映可能な環境が整えられている。今年度も、業務の見直しはすすめていくことを事業計画に反映している。
サービス分析結果
【講評】
ホームページのリニューアルをすすめているため、タイムリーな情報発信に期待したい
情報媒体として法人のホームページと施設のパンフレットがある。ホームページは現在、リニューアルを行っているため、今後は、タイムリーな情報の更新が期待される。施設の情報を利用者本人等にもわかりやすく伝えたいとの思いから、日常生活におけるサービス内容や留意点を大きな文字で示したしおり「向台老人ホーム御利用について」に沿って、生活をイメージできるような説明を心がけている。また、パンフレットは、玄関へ設置したり、地域包括支援センター等に配布して、紹介を依頼する等、利用希望に結びつけるためにさまざまな努力を行っている。
法人の広報誌を配布して、法人及び施設への理解を深めるよう働きかけている
施設の情報は、市役所が発行する、介護保険サービス事業者一覧等の情報誌に提供している他、年4回、入所待機者の情報を市へ報告している。また、法人情報・施設の活動状況、今後の予定、役に立つと思われる情報等、読者が興味・関心が持てる内容を掲載した、法人機関誌「ぬくもり」等の刊行物を地域に配布して、法人及び施設への理解促進を図っている。さらに、地域貢献事業の一環として、介護相談会「だんらん」を定期開催し、地域住民のニーズに応えることのできる場づくりにも取り組んでいる。
多床室であるため、見学の際は利用者のプライバシーに配慮した対応を心がけている
地域包括支援センターからの紹介による問い合わせや、直接、入所希望を伴う見学依頼があった場合には、生活相談員を兼務する介護課長が主に対応している。見学日は原則、希望者に合わせて設定し、浴室等を視認したい場合には、入浴支援がない日や時間帯等を考慮して、対応している。また、居室は多床室のため、在室する利用者には、見学がある旨を事前に伝えて了承を得る他、必要に応じてカーテンを閉める等、他の利用者のプライバシーに留意している。ハード面に関しては、個室の提供が難しいこと等、了承のもとで利用につなげられるよう努めている。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入所希望者の見学の際は、生活の様子がイメージできる伝え方に配慮している
入所希望者の見学時には「向台老人ホーム御利用について」を配布して、施設についてわかりやすい説明を心がけている。その際は、施設での生活の様子がイメージできる伝え方となるよう、配慮している。契約の際は、時間をかけて契約書や重要事項説明書等を説明した上で同意を得ており、契約書別紙と重要事項説明書にてサービス内容やルール、料金について伝えている。また、それと併せてリビングウィルについても説明を行い、書面にて意向を確認している。契約書類等は、大きい文字で記載し、読みやすさにおいて工夫している。
事前面接で得た情報をもとに、利用開始時の支援に関する各プランを作成している
入所が決定すると、事前面接のため入院先や自宅等へ出向いて利用者、家族と会い、入所前情報提供表へ、得た情報を記録している。それらは、利用開始時の支援に関するケアプラン、栄養ケア計画、個別機能訓練計画書の作成にいかしている。一方で、利用者より、生活への要望について明確な意思表示が得られない場合が多いことに加え、家族からは「穏やかに生活してほしい」「お願いします」等の内容で、支援に取り入れやすい具体性のある要望が挙がりにくい傾向があるため、入所後の利用者の言動等から職員が汲み取り、計画書への反映を心がけている。
入所直後の不安やストレス軽減に向けて、家族に面会の協力を依頼している
入所直後の環境変化に対して、利用者が感じる不安やストレスを考慮し、入所の際は、その可能性を家族に説明して、それを和らげるために面会の協力を依頼している。また、一時的に食欲不振や精神不安に陥ることも考えられるため、相談員が家族と利用者の間に立ち、こまめな情報把握と情報提供によって家族との関係性を築き、状態の改善を図っている。人生の最後の時期を施設で過ごすことに不安を抱いている場合は「ホームにおける看取り介護に関する指針」を説明して、苦痛のない安らかな最期と、家族が満足できる介護を目指す施設の方針を伝えている。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
ケース記録には利用者の状態や、ケアプランに基づいて行った支援と結果を記載している
利用者の毎日の様子や支援についてはケース記録に記載しており、それをもとにして、施設介護経過を作成している。ケース記録には、利用者の支援に関わった職員が毎日記録を行い、利用者の状況をはじめ、ケアプランに基づいて行った支援の様子や結果等も詳しく記載することを心がけている。施設介護経過は、ケース記録をもとに居室担当職員が毎月評価して、利用者の様子について詳細にアセスメントを行っている。利用者の状態を、ケース記録や施設介護経過に着実に記録を残すことにより、支援に携わる職員間で共有できるよう努めている。
ケアプラン会議の日程等にも配慮して家族の出席を促し、意向把握に努めている
ケアプラン会議は毎月10名程を対象に行い、利用者、家族の意向確認のため、ケアプラン会議への出席を依頼している。家族には郵送で案内を送るとともに、電話で詳しい日程調整を図り、家族が出席しやすいよう配慮している。一人につき半年に1回開かれるケアプラン会議では、見直し後のケアプランの説明や、利用者、家族の意向確認を行う一方、利用者の意思表出が難しくなって来ており、その場合は日常生活の中で職員が汲み取るよう意識している。なお、家族の出席率は5~6割のため、欠席時、事前の意向確認を確実に行うことが課題となっている。
申し送り簿を利用して情報共有を図り、支援にいかすことを心がけている
職員間の申し送りは毎日3回あり、利用者の状況を共有した後に勤務に入り、適切な支援に努めている。朝礼は、多職種合同で行い、利用者の状況の他に、当日の予定や重要事項の連絡も行われている。また、朝礼ノートでは、重要事項を赤字で記録するとともに、昼の申し送りや夜勤者への送りの際には3日分が申し送られており、職員への周知徹底を図っている。申し送りは、朝礼の他に昼礼、夜勤と日に3回、各回20分程度の時間をかけて行われ、その際は、申し送り簿を活用して情報を共有することで、支援にいかせるよう心がけている。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の施設サービス計画を作成している
- 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.施設サービス計画に基づいて自立生活が営めるよう支援を行っている
- 施設サービス計画に基づいて支援を行っている
- 利用者の意向や状態に応じて、生活の継続性を踏まえた支援を行っている
- 介護支援専門員を中心に、介護、看護、リハビリ、栄養管理等の職員が連携して利用者の支援を行っている
【講評】
居室担当者がケアチェック表を作成してプランの見直しに役立てている
ケアプランに基づく支援の結果や利用者の様子等は、日々のケース記録と、半年に1回更新するケアチェック表に集約している。ケース記録には、プランに沿って支援した結果を、関わった職員が都度記録し、日々の情報共有にいかすとともに、支援結果の推移を辿る際にも役立てている。ケアチェック表は、プランの見直し時期に合わせて現状や予定、ケアに必要としている用品や場所等を具体的に記入しており、見直しに反映できるように、居室担当職員が作成している。支援の実施結果に基づくモニタリングが行われ、プランを見直す根拠として活用されている。
利用者の意向と、今できることとを擦り合わせてケアプランの見直しを行っている
ケアプラン会議で利用者、家族の意向を確認するとともに、ケアチェック表や介護支援経過から本人の有する力に着目して、本人の意向と、今できることとを擦り合わせ、ケアプランを見直している。例えば、身体上の理由から、日中ベッドで過ごすことが多い利用者でも、花が好きだった、という情報があれば、ベッドサイドに花の写真や絵を飾ったり、ラジオをよく聴いていた、という情報があれば、家族が持参したラジオを毎日聴く等、好きだったこと、習慣としていたこと等を探り、生活の中で再現することで意向を実現させ、その人らしい生活を築いている。
多職種が協働してプランを作成し、相互連携のもとで支援を実践している
介護支援専門員を中心に、看護師、管理栄養士、機能訓練指導員、職員がケアプラン会議に参加して、利用者の情報を交換、共有して、ケアプラン、栄養ケア計画、個別機能訓練計画の作成に取り組んでいる。計画に対して、各職種がそれぞれの専門性に基づく見解や意見を述べ、それを踏まえて検討を行い、多職種の協働による作成がなされている。その際は、利用者一人ひとりの意向や状態に合わせるとともに、利用者の有する力をいかせる計画となることを目指し、作成後も多職種が相互のプランへの共通理解を図りながら、連携のもとで支援を実践している。
2.食事の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
- 利用者の状態に応じた食事提供や介助を行っている
- 利用者の栄養状態を把握し、低栄養状態を改善するよう支援を行っている
- 嚥下能力等が低下した利用者に対して、多職種が連携し、経口での食事摂取が継続できるよう支援を行っている
【講評】
栄養マネジメントを基に多職種が協働して栄養ケア計画を作成している
新規入所の際は、食事内容や形態、介助方法等の事前情報をもとに準備をすすめ、入所後は、各専門職が身体や嚥下の状態等を評価して現状に適した食事提供を行っている。毎日の食事の様子は管理栄養士が栄養ケア提供経過記録に記録し、3ヵ月毎に栄養状態、食事摂取時の状況、褥瘡等について詳しくモニタリングを行っている。また、6ヵ月毎により詳細にアセスメントとスクリーニングも実施して、栄養ケアマネジメントを作成している。さらに、それを基に多職種との協働で食事内容、形態、口腔ケア、栄養状態の改善に向けた栄養ケア計画を作成している。
管理栄養士は、栄養状態の改善に努め生活レベルの低下防止に取り組んでいる
施設では、3ヵ月毎に血液検査等を行い、体重、血清アルブミン値、BMI、摂取状況、身体状態を把握し、管理栄養士が栄養状態のリスク判定を行っている。リスクの高い低栄養状態の場合は、主食をパン粥にして牛乳や砂糖を加えることでカロリーや蛋白質を増やしたり、家族に相談して水分摂取時に、高栄養補助食品や飲料の持ち込みを依頼する等、管理栄養士は、さまざまな方法で栄養状態の改善に努め、利用者の生活レベルの低下防止に取り組んでいる。また、医師の診断による療養食の提供や嗜好、疾病等による制限食については代替食を提供している。
誤嚥することなく、安全に、安心して食事が摂れるよう協働体制で支援にあたっている
嚥下機能が低下した際は、看護師の観察の他、週1回訪問する歯科医師が昼食時の様子と嚥下状態を診て、必要に応じて食事形態の変更等を提案している。食事形態としてさまざまな段階を用意しており、ミキサー食へ進む前に極刻み食に餡をからめ、試してみる等、管理栄養士、看護師、訪問歯科医の協働体制のもと、誤嚥することなく、安全に、安心して食事が摂れるよう支援にあたっている。また、食事前には職員が呼びかけパタカラ体操を実施し、唾液促進や咀嚼、嚥下力の向上に努めている。さらに、食器やスプーン等の選定も状態変化に応じ対応している。
3.利用者が食事を楽しむための工夫をしている
- 利用者の嗜好を反映した食事を選択できる機会がある
- 食事時間は利用者の希望に応じて、一定の時間内で延長やずらすことができる
- テーブルや席は、利用者の希望に応じて、一定の範囲内で選択できる
- 配膳は、利用者の着席に合わせて行っている
【講評】
毎月の懇談会で利用者の嗜好を聞き取り、選択食メニューや通常メニューに反映している
毎月の懇談会では利用者の嗜好を聞き取り、それを選択食メニューや通常メニューに反映している。毎月2回行われる選択食の日は、主菜の選択を事前に2種類から選ぶことができる他、毎月1回行う誕生日会では、利用者に人気のある、天婦羅、鰻、刺し身の3品を中心に、事前に聞き取ったものの中から選択できるようにしている。事前に聞き取る際は、言葉で伝えるだけではイメージが難しい場合を考慮し、写真も用意することで、視覚からもアプローチを図って自己選択の機会を充実させており、嗜好の反映や選択等によって、食への楽しみを拡大させている。
利用者の状況等に応じて、食事の提供時間は一定の範囲内で柔軟に変更している
外出等、利用者の都合に合わせて食事提供時間を遅らせたり、摂取に時間がかかる場合は早めに提供する等、個々の状況に応じて提供時間の変更に対応している。自己摂取できる場合は、自分のペースで食事ができるように摂取時間を観察した上で、時間が必要な場合は通常より早く配膳したり、食べる速度が早く、職員の見守りが間に合わない場合等は、少し時間をずらして配膳する等、安全面にも配慮した対応を心がけている。一方、食事提供時間から2時間が経過した場合は食品の衛生管理上、取り置きができないため、パンと牛乳等で代替提供を行っている。
利用者が楽しい雰囲気の中で、安全に安心して食事が摂れるように配慮している
食事時の座席は、毎月起案書の食事配席表を職員が確認して、配置している。食事配席表は職員が聞き取りを行い、利用者の希望や食事中の様子観察に基づき、利用者同士の相性等も見て、決定している。また、新規入所者がある場合は、職員から観察がしやすい場所に配席する他、身体状況等の変化により、介助状況にも変化が生じた際等は、介助を要する数名を同じテーブルに配席し、利用者からも見える位置で職員が見守りながら、待たせることなく適切に介助できるよう努め、楽しい雰囲気の中で安全に食事が摂れるように配慮している。
4.入浴の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
- 利用者の意向や状態を把握して、できるだけ自立性の高い入浴形態(個浴、一般浴等)を導入している
- 入浴の誘導や介助は、利用者の羞恥心に配慮して行っている
- 認知症の利用者に対し、個別の誘導方法を実施している
- 利用者が入浴を楽しめる工夫をしている
【講評】
身体機能や状況に応じて安全かつ安心な入浴ができるように努めている
施設では、利用者の身体状況に応じて、特浴、中間浴、一般浴の3種類の入浴形態を用意している。入浴形態や介助方法は、利用者の身体機能や状況、希望等に応じて決めており、利用者が安全に安心して入浴できるように努めている。現在、横になった状態で浴槽に入れる特浴と、イスに座ったまま浴槽に入れる中間浴、それぞれの利用者数が多くなり、支援が慌ただしくなりがちな現状を、施設も課題と捉えている。また、職員自己評価のおいても、入浴を楽しめる工夫について実感できていない職員が少なからず存在する様子がうかがえ、改めて検証されたい
肌の露出は最小限にする等、利用者の羞恥心への配慮を行っている
入浴時は介護マニュアルに従い、利用者が安全かつ安心して清潔保持のために入浴できるように努めている。生活環境委員会では、利用者が入浴時に不快な思いにならないよう、個別性に配慮した対応に努めるとともに、その意識の向上に取り組んでいる。また、利用者や家族が希望する場合には、同性介助も行っている。さらに、環境面にも留意し、カーテンを活用して利用者間の視線を遮ったり、タオルを使って肌の露出を最小限にする等、利用者一人ひとりの自尊心、羞恥心に配慮した対応を心がけている。
入浴が利用者にとって、快適な時間となるために、さまざまに工夫している
認知症状等のある場合に、穏やかな気持ちで入浴を進めるために、認知症のへ理解・対応についての研修を開催しており、知識や技術の向上を図り、個別のケアプランに沿った支援の提供に努めている。入浴への誘導をスムーズするために、誘導前に一緒に着替えを用意したり、入浴中は、コミュニケーションの手段として、一緒に歌を歌う等、利用者にとって心地良く、快適な時間となることを目指して働きかけている。また、季節を楽しみながら入浴できるように、菖蒲湯やゆず湯を用意する等、入浴が快適な時間となるために、さまざまに工夫している。
5.排泄の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
- 利用者の意向や状態に応じ、自然な排泄を促すよう支援を行っている
- 排泄の誘導や介助は、利用者の羞恥心に配慮して行っている
- 研修等によりオムツ交換、トイレ誘導等の排泄介助方法の向上に取り組んでいる
- トイレ(ポータブルトイレを含む)は衛生面や臭いに配慮し、清潔にしている
【講評】
排泄チェック一覧表で利用者に合った時間と排泄方法で支援ができるように努めている
毎日の排泄チェック表や、毎月作成する定期調査の排泄一覧に沿って、一人ひとりに合った時間に、適した排泄方法で、排泄への支援を行っている。毎日記録する排泄チェック表には、一人ひとりの排泄誘導時間や体位交換時間を、認識しやすく色分けしてあり、排泄結果もチェックを書き入れている。また、排泄一覧表には、排泄形態や介助量等を記載している。排泄チェック表に記載されている時間帯以外でも、利用者の仕草等の観察から誘導につなげる等、利用者が快適な生活を送れるために、個別性に配慮した排泄支援に努めている。
排泄介助方法の向上に向けて職員同士で情報交換や検討を行い、支援に反映している
排泄介助の方法は、排泄介助マニュアルによって共有が図られている。また、毎月の定期調査で利用者一人ひとりの状態の把握を行い、個々に合った支援を行うために、職員間で介助方法の工夫や知識・技術の向上についての検討と情報共有を行っている。他施設での経験のある職員からも、さまざまな情報を得て、工夫や支援の向上に役立てている。さらに、トイレ誘導の声かけ時は、声の大きさに注意する他、住環境委員会を中心に、カーテンや消臭スプレーの使用、窓の開閉等による快適な環境整備に努めるとともに、プライバシー、自尊心にも配慮している。
居室での排泄介助等の際は、臭気にも配慮して快適な環境維持を心がけている
半数以上の利用者に対してベッド上で排泄介助を行う現状があり、居室内で介助を行った後は、換気を行ったり、消臭スプレーを使用して快適性の維持に努めている。また、排泄ケア用品は、都度、ビニール袋に入れて、蓋つきの容器に収納する等の一連の行為を、徹底して実行することを心がけている。さらに、ポータブルトイレを使用している場合には、次亜塩素酸液と消臭液を使用して清掃を行うことで、清潔保持と臭気予防の対応を図っている。なお、清拭タオルの臭いや汚れが十分とれない点については、リース等も検討しているが、継続課題となっている。
6.移動の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
- 利用者の状態や意向に応じ、できるだけ自力で移動できるよう支援を行っている
- ベッド移乗、車イスの操作など移動のための介助が安全に行われている
- 利用者が快適に使用できるよう車イス等の環境整備が行われている
【講評】
個々の力をいかす視点から福祉用具の活用と最小限の介助で自立的な移動を目指している
施設では、一人ひとりの身体機能や状況を確認、把握して、可能な限り、その有する力をいかして、自力で移動が行えるように、適切な福祉用具を利用しながら、最小限必要な部分の介助を行うよう努めている。個々に応じた福祉用具や介助方法、介助量等について、毎月更新する定期調査表と、福祉用具の使用目的や使用方法を記載した自助具一覧とがあり、回覧によって、職員間での共有を図っている。また、自力で移動できるようになるために、機能の向上を目指して、個別の機能訓練や生活リハビリを日常的に実施している。
安全で、利用者の負担とならない、安心感のある介助方法を多職種で検討している
ケアプラン作成時には、利用者の状況を考慮して、安全かつ利用者の力をいかした介助を念頭に置き、多職種で検討を図っており、ベッドや車イスへの移乗等の介助が、利用者の負担とならず、安心できる方法で行えるよう、具体的な介助方法等を決定している。実際に支援を行うにあたっては、理学療法士や主任が、現場で直接職員へ、適切な支援が行えるために、技術面をサポートし統一した対応に努めている。安全を第一として、場合によっては、二人での介助による移乗、移動も行う他、車イスのフットレストにカバーをつける等、さまざまに取り組んでいる。
環境や車イスの調整、整備によって快適で安全に生活できるよう努めている
居室内で安全な生活が送れるように、生活環境委員会が中心となって、「居室車椅子配置図」を作成し、生活動線に配慮した環境整備を行っている。また、職員が車イス清掃を行った際には関わった職員が点検整備確認表に、車イスのナンバーと日にちを記入して、清掃状況の把握と管理にあたっている。さらに理学療法士、作業療法士による車イスのフットサポートの位置調整や、介護クッションの使用、握力に応じたブレーキ調整等、個々に応じた細やかな整備が行われており、一人ひとりに適した使い方ができるよう整え、日々の生活の快適性を高めている。
7.利用者の身体機能など状況に応じた機能訓練等を行っている
- 利用者一人ひとりに応じた機能訓練プログラムを作成し、評価・見直しをしている
- 機能訓練のプログラムに日常生活の場でいかすことができる視点を入れている
- 機能訓練指導員と介護職員等の協力のもと、日常生活の中でも機能訓練を実施している
- 福祉用具は、定期的に使用状況の確認をし、必要に応じて対処をしている
【講評】
個別機能訓練計画は、6ヵ月に1回見直しを行い、状況に適した作成に努めている
一人ひとりの身体機能を理学療法士が評価し、それぞれが有する力をいかした個別機能訓練計画を作成をするために、ケアプラン会議において、介護支援専門員、栄養士、看護師、職員、相談員と協働で検討を行っている。また、3ヵ月に1回、利用者の身体状態の評価を行うとともに、毎日のケース記録等から訓練や生活リハビリの様子を把握して、計画に対するモニタリングも行っており、内容見直しの必要性等を検証している。さらに、6ヵ月に1回は、計画書の見直しを実施して、利用者の現状に適した個別機能訓練計画の作成となるよう努めている。
職員と機能訓練指導員とが協働することで、効果的な訓練が可能となっている
個別機能訓練計画には、理学療法士、作業療法士、マッサージ師等のリハビリ専門職が行う訓練と、自己で行う訓練、介護の職員が行う生活リハビリ、それぞれが位置づけられている。生活リハビリでは、日常の、立つ、歩く等の動作を一人で行ったり、職員が付いて行う等により機能の維持・向上を図っている。また、タオルを畳む、広告用紙で箱を折る等、生活行為を取り入れた作業訓練は、身体面の効果に限らず、役割を任されたことや、達成できたことが心理面の効果ももたらしている。職員と機能訓練指導員が協働することで、効果的な訓練を実施している。
整備点検の担当を決めたことにより、確実に管理できる体制が整えられている
利用者が使用している自助具、補助具、車イス等の福祉用具の点検や管理は、介護検討委員会が行い、定期的な使用状況の確認は、居室担当職員が行っている。使用状況の確認は、毎週日曜日に行う各居室の環境整備に合わせて実施している。また、車イスを点検する際は、「点検・整備確認表」を活用して、整備点検を行っている。それぞれに担当を明確に定めたことにより、確実に管理ができる体制を整えている。
8.利用者の健康を維持するための支援を行っている
- 利用者の状態に応じた健康管理や支援を行っている
- 服薬管理は誤りがないようチェック体制の強化などしくみを整えている
- 利用者の状態に応じ、口腔ケアを行っている
- 利用者の体調変化時(発作等の急変を含む)に、看護師や医療機関と速やかに連絡が取れる体制を整えている
- 終末期の対応をすでに行っているか、行うための準備が行われている
【講評】
多職種と連携し機能維持、栄養改善等、総合的な生活の質の向上を目指している
健康管理は、看護師と週2回来訪する医師とが連携体制を作り実施している。医療ニーズの高い場合は1階の医務室に近い居室を用意し、看護師が高い頻度で巡回を行いやすい環境を提供している。看護師の業務は服薬管理をはじめ、当日入浴する利用者や体調不良、点滴治療中等、個別に応じて、バイタルサインチェックを行う他、看取り介護に入った場合には、状態観察、皮膚観察と処置等も行い、予防的な対応と変化等の早期発見に努めている。また、多職種との連携により、機能維持、栄養改善等も含めた、総合的な生活の質を向上を目指して取り組んでいる。
口腔疾患や誤嚥性肺炎の予防、経口摂取の維持等に向けて適切な口腔ケアに努めている
口腔内の衛生状態を保つために、毎週、訪問歯科医師、歯科衛生士が往診し、口腔内の状態観察を行うとともに、口腔ケアについて職員へ適宜指導している。職員は、歯科医師や歯科衛生士からの「口腔機能維持管理に関わる助言内容」をもとに、口腔疾患の予防、誤嚥性肺炎の予防、経口摂取の維持に努める他、毎月「施設口腔ケアマネジメント計画」を作成して、職員全体で共有を図っている。医療の視点からの指導と要点をもとに、個々の状態に適切な口腔ケアが行えるよう努めている。なお、服薬はダブルチェック体制のもと、顔と名前を確認後対応している。
看取り介護計画を作成して、利用者、家族が最期まで安心できる支援を心がけている
経口摂取が困難になった場合や急変により回復が難しくなった場合等、施設では、利用者、家族等に終末期の意向の確認を行い、施設での看取り介護を希望した際は、「ホームにおける看取りかいごに関する指針」に沿って対応を図っている。ターミナルケア会議を、家族も交え、多職種で2週間毎に開催し、看取り介護計画を作成している。また、看取り介護の実施状況は、毎月開催する医療会議で確認し、ホーム内での相互連携に努めている。隣接病院の協力がある環境下で、最期まで、利用者、家族それぞれが、安心して過ごせるための支援を心がけている。
9.利用者が日々快適に暮らせるよう支援を行っている
- 起床後、就寝前に更衣支援を行っている
- 起床後に洗顔や整髪等、利用者が身だしなみを整える際に支援を行っている
- 利用者が安定した睡眠をとることができるよう支援を行っている
【講評】
朝夕の更衣支援は、個々の状態に鑑み、本人の意向も含めて検討、対応を図っている
就寝前と起床時の更衣支援は、自立度が高く自身で可能な場合や、希望がある場合に対応する状況となっている。介護度が3以上で全体の8割ほどが職員の介助を要し、そのうちの半数は、更衣自体が身体に大きな負担をかける等、リスクが高く、職員の配置上、2名体制の確保が難しい現状となっている。それらの事情により、現在、更衣の支援は、希望者の中でも、リスクの低い利用者への支援にとどまっているため、今後は、人員配置も含め、利用者の生活の質の向上に向けて、可能な支援の検討をすすめていくことが期待される。
毎朝、身だしなみを整えて、気持ちの良い状態で食事が摂れるよう心がけている
各居室のベッド脇には洗面台が配置されており、起床後、自身で可能な場合は、洗顔や整髪等が行われている。一方で、洗面台の使用が難しい場合には、利用者に蒸しタオルを手渡して、自身でのふき取りを依頼したり、職員の介助によって対応している。また、男性の髭剃りは衛生面や感染予防から、電気カミソリを個人別に用意して、職員が介助にあたっている。毎朝、食事前には、利用者一人ひとりが身だしなみを整えて食堂へ出向き、気持ちの良い状態で食事が摂れるよう丁寧な対応を心がけている。
落ち着かない場合や入眠することが難しい場合は不安にならないように努めている
夜間の睡眠を安定して確保できるように、多職種が協力し合い、日中の活動性を高めるための工夫を行っている。また、夜間帯に、多動で落ち着かない場合や入眠することが難しい場合は、1階にある介護職員室前で職員と一緒に話をしたり、眠くなるまで過ごす等、個々に対応している。職員がナースコールに対応する際は、安全性に配慮しながら、可能な限り一緒に行動し、不安軽減を図っている。そうした対応の必要性から、1階には夜勤の人員を多く配置するとともに、夜間対応のニーズの高い利用者の居室を1階に設定している。
10.利用者の施設での生活が楽しくなるような取り組みを行っている
- 施設での生活は、他の利用者への迷惑や健康面に影響を及ぼさない範囲で、利用者の意思が尊重されている
- 利用者の意向を反映したレクリエーションを実施している
- 認知症の利用者が落ち着いて生活できるような支援を行っている
- 利用者の気持ちに沿った声かけや援助を行っている
【講評】
利用者の意思を生活の中で反映できるように、さまざまな機会を用意している
利用者の意思を取り入れた生活が送れるように、職員は日常から折りを見て、希望の聞き取りを行っている。レクリエーションや食事の嗜好等をはじめ、お茶の時間に個人の好みでコーヒーや紅茶が選択する機会を作ったり、外出が可能な利用者には、ショッピングへ出かけて好きな物を選び、購入する機会を設けている。外出が難しい場合には出張移動販売を施設に招いた際に購入し、会場まで行けない場合は職員が代行して購入する等、一人ひとりの心身状況に応じている。利用者の意思を生活の中で反映し、自己選択できる機会をさまざまに用意している。
外注会等、利用者の意向を反映したレクリエーションを多く提供できるよう努めている
施設では、作業療法士が中心となって、利用者の意向を取り入れたレクリエーションや作業プログラムを行っており、個別作業として革細工、絵画、手芸、書道等が用意されている。また、利用者にも人気が高い外注会も開催して、利用者が食べたい店屋物を調査した上で、外注している。中でも、寿司の人気が高く、握り寿司では、通常より小さめの握りにしたり、刺し身には隠し包丁を入れる等、個々に食べやすい工夫を依頼して、安全性にも配慮している。利用者の意向に基づいたレクリエーション等を可能な限り多く取り入れ、提供できるように努めている。
認知症のある利用者への対応や理解を深めるために、年2回、内部研修を開催している
認知症のある利用者への対応や理解が深まるように年2回、相談員や主任が講師となり、内部研修を開催している。また、認知症対応マニュアルの職員への周知浸透をすすめ、話は否定せず、傾聴して受け止める等、支援への反映に努めている。また、家族へ協力を依頼し、面会や外出、中庭の散歩等、利用者と家族が一緒に過ごし、気分転換できる時間を増やせるよう働きかける等、「心のこもった介護」を念頭に、職員一人ひとりが支援の中で実践していくことを心がけている。一方、職員の適切な言葉遣いについては、さらなる徹底の必要性を施設は感じている。
11.地域との連携のもとに利用者の生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 定期的な散歩や外食、遠出など外出の機会を設けている
- 利用者が地域の一員として生活できるよう、地域住民が参加できるような行事など、日常的な関わりが持てる機会を設けている
- 地域の情報を収集し、利用者の状況に応じて提供している
【講評】
外出する機会を作ることで、気分転換や生活の幅の拡大を図っている
施設では、外出する機会を作ることで、気分転換が図ったり、生活の幅を広げられるように努めている。ボランティアの協力を得て、夏の暑い時期を除き、毎月、数回散歩に出かけている。散歩は車イスでも移動がスムーズな公民館へ行くことが多く、公民館では、地域住民との交流場面も得ている。施設全体としては、春と秋にバスハイクを実施しており、施設を離れて遠出して、菖蒲を見たり、多摩湖周辺をドライブして紅葉を楽しむ等、季節の移り変わりを楽しめる機会を設けている。
施設行事へ地域住民を招待し、利用者が交流できる機会にしている
利用者が地域の一員として生活している実感が感じられるように、施設の行事へ地域住民が参加できるように案内している。納涼祭では、中庭に盆踊り会場や模擬店を設置して、地域住民を招待し、利用者と直接交流できる機会としている。また、保育園児の訪問による交流や、地域住民の生活支援へのボランティア参加を通して、日常生活における交流の場が作られている。さらに、施設は神社例大祭神輿の巡行場所となっており、地域の中でもその存在が認知され、利用者も地域の一員として祭りに参加している。
利用者が参加できる地域のイベント情報をさまざまな方法により提供している
相談員が、利用者も参加しやすい地域のイベント情報等を、廊下に設置してある掲示板に掲示し、参加可能な利用者には直接口頭で伝えている。また、利用者へ意向の確認を行った上で、地域イベントの福祉祭に利用者の作品を出品したり、地域自治会と合同で行った地域合同防災訓練に参加する等、地域とのつながりづくりにも取り組んでいる。利用者が地域の情報に興味を持ち、参加の機会につながるように、さまざまな方法で情報提供できるよう努めている。
12.施設と家族との交流・連携を図っている
- 利用者の日常の様子を定期的に家族に知らせている
- 家族や利用者の意向に応じて、家族と職員・利用者が交流できる機会を確保している
- 家族または家族会が施設運営に対し、要望を伝える機会を確保している
【講評】
些細な事でも家族と情報共有することで、信頼関係の構築に努めている
利用者の様子を家族に伝えるために、定期的に施設から利用者情報を郵送にて送り、共有できるよう努めている。毎月「家族便り」を家族宛てに送り、ホームの近況や行事予定、新規入居者、利用者誕生日、ホームからのお知らせ等を伝えている。また、6月、9月、12月、3月には居室担当職員が「生活状況連絡表」で利用者の食事、入浴、排泄、健康、連絡事項等、一人ひとりについて伝える手紙を「家族便り」と一緒に送っている。さらに、相談員が、電話等で些細な事でも家族に報告や確認を行い、こまめな情報共有を図り、信頼関係の構築を心がけている。
行事への参加や面会を呼びかけ、家族の来所が増えるよう働きかけている
家族と職員、利用者が交流できる機会を設けるために、毎月、行事予定を「家族便り」で知らせる他、相談員が、行事への参加や面会を呼びかけ、利用者と家族が一緒に過ごす時間を増やすために、来所が増えるよう働きかけている。現状としては、近隣在住の家族が多く、面会も比較的あるため、利用者、職員とのコミュニケーションも取りやすい環境となっている。また、食事介助や面会のために家族が来所した際に、職員等へ相談が寄せられる場合もあり、その際は、丁寧な対応を心がけている。
利用者懇談会へ家族の参加も依頼して、意見や要望を伝える機会を増やしている
家族が施設の運営に関して興味を持ち、意見や要望を伝える機会を設けるために、利用者からさまざまな意見や要望を聞く場である月1回の利用者懇談会へ、家族の参加も依頼して、参加した家族から要望等を聞いている。また、ケアプラン見直し時のケース会議でも、ケアプランへの意向の他に、施設への意見や要望を聞き取る機会と捉えている。施設では、家族が施設へ直接、要望や意見を伝える機会をより増やせることを目指して、さまざまに取り組んでいる。
【講評】
プライベートカーテンの開閉や、生活音等を気にする声があるため、対応を検討されたい
個人情報に対する基本方針、利用目的等を明示するとともに、情報の取り扱いの中で、「家族だより」の際の写真の掲載、作品物等も取り上げ、同意書で署名捺印を得ている。また、日常生活の中では、居室は4人の多床室が主であり、各々のベッド周りにプライベートカーテンを設置し、利用者が着替えをする際や、排泄介助等の場面で活用している。個人的な話題に触れる場合は、可能な限り他者に聞こえないよう配慮しているが、利用者調査からは、職員がカーテンを開閉する音や、テレビの音等が気になるとの声もあり、検証の上、改善に向けて検討されたい。
利用者支援においては、人権を尊重した対応への職員間の共通認識を図っている
利用者支援にあたっては、介護検討員会が中心となり、人権を尊重した対応への職員間の共通認識を図っている。日常生活では、選択食で本人が食べたい食事を選び、理美容や衣類の選択、行事・サークル参加への可否等、本人の意向を尊重した対応を心がけている。飲酒の制限は設けておらず、ホーム喫茶等ではノンアルコールビールも選択肢に加える等、さまざまに楽しめるよう配慮している。特に、パーソンドセンタードケア方式を導入したことで、本人らしい生活を送るためにどのような支援が必要か等、本人主体の視点への意識が高まってきている。
身体拘束は原則行わない旨を事業計画に示し、定期研修で職員の意識喚起を図っている
施設は、身体拘束は原則禁止として利用者の人権を尊重した対応を行う旨を事業計画に示している。ただ、生命の危険にかかわる等の状況によっては、「緊急やむを得ない身体拘束に関する説明書」で説明のうえ、家族の承諾を得て実施することもある。その際は、毎月、身体拘束適正化に関する会議を開催して、細やかな検証を行っている。実施にあたっては、拘束内容、時間、心身状況、緊急やむを得ない理由を記録し、最小限の対応を心がけ、早期解除に向けて取り組んでいる。なお、身体拘束に関する内部研修を年2回実施して、職員の意識喚起を図っている。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い、利用者のプライベートな空間への出入り等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
業務編、技術編に区分した「介護職の業務マニュアル」を整備し、標準化を図っている
施設は、業務編と技術編に区分した「介護職の業務マニュアル」を整備して、利用者支援及び業務全般の標準化を目指している。技術編には、食事介助と排泄介助、入浴介助、シーツ交換の4つを、日常生活における主な支援業務に位置づけており、そこに付随する介助場面等も必要に応じてマニュアルに反映し、ファイリングしている。また、業務編では、日直や勤務シフト、日課等のスケジュール毎に職員が行う業務内容を明示している。これらのマニュアルは、職員室に常設して、OJTの際に確認する等、活用はしているが、更新頻度は随時としている。
各種委員会を設置して、内部研修の実施等、質の高いサービスの提供に努めている
質の高いサービスを継続的に提供するために、施設はカテゴリー別に8つの委員会を設置して、サービス内容の検討・立案・実施を行っている。介護全般に関しては、介護検討委員会が中心となり、事故防止・身体拘束の課題も踏まえ、利用者のADL(日常生活動作)に合わせた自立支援や、ケアプランの方針に則った支援に努めている。また、内部研修は、ターミナルケア、認知症の理解・対応、身体拘束・事故防止、褥瘡予防等について、施設長、看護師、管理栄養士、介護主任等が講師となって、標準的な支援、専門的なケアの質の向上に努めている。
新任職員を育てるOJTの体制は整備しているが、今後は育成指導者の育成も期待される
職員の育成に関しては、指導育成委員会が中心となって、OJT・OFF-JT、業務の見直しにあたっている。「新入職員指導経過表」を活用して、入職後約1ヵ月は主任や副主任が育成担当となり、マンツーマンで対応する勤務体制をとるとともに、利用者支援の場面においては、一定時期を過ぎたタイミングで実技への助言指導を行い、経過表に記録を取り、わからないことは直接相談できる環境を整えている。また、業務の見直しは、各会議で取り上げ、職員会議で全体への周知を図っている。今後は、育成担当職員のOJTのスキル向上も期待される。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
基本理念の「心のこもった介護」を職員間で振り返り、実現に向けて支援にあたっている
基本理念の「心のこもった介護」を来訪者や職員の目に触れやすい玄関や会議室に掲示している。年度始めの職員会議や毎月1日の朝礼では、利用者と職員との信頼関係のもと、心身ともに安心して過ごせる環境を整えることで理念の実現を目指す旨を職員間で振り返り、共通認識を図りながら浸透に努めている。さらに、地域社会との交流を積極的に持ち、その一員であることを利用者が認識して生活できる支援を心がけている。また、毎月の利用者懇談会の際に基本方針を伝え、意向や要望を聞き取り、その実現を図ることで実感を得られるよう努めている。
施設長は自身の役割に則り、現場の声を反映した運営の推進を目指している
今年度は、施設長の交代があり、新たな体制のもとで、運営をスタートしている。施設長は就任にあたり、これまで職員が築いてきた介護現場が、利用者にとっても、職員にとっても、より良いものとなるように、職員から意見や協力を得たい旨を伝えている。また、主任以上で構成する運営会議、全体で行う職員会議の他に、委員会にも適宜出席することで、現場の状況を把握するとともに、早急な判断が必要な場合には、経営層での確認・合意を経て、最終的に施設長が、その役割に則った対応を図っている。
重要案件の周知は、職員へは職員会議や朝礼、利用者には利用者懇談会で行っている
法人の重要案件は、理事会・評議員会で議論、決定され、施設内では、まず運営会議で主任以上に周知し、その後、職員会議で全体に伝えている。施設内では、各種会議や各委員会において、それぞれの役割、テーマのもとで課題の検討等が行われ、職員会議の際に各部署からの報告がなされている。最終的な決定機関は、主任以上で構成する運営会議とし、職員会議、朝礼を周知の場として位置づけている。また、家族には、利用者懇談会への参加を呼びかけており、そこで、施設の方針やサービス等に関する説明を行い、理解を求めている。