評価結果

サービス項目中心の評価

基本情報

【事業所名称】

グループホームあおぞら/グループホームあおぞら第四   他3ユニット    

【サービス種別】

共同生活援助(グループホーム)

【現地調査をした
  ユニット名】

第1・2・3・4ユニット

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1)利用者のニーズに添えるよう、自己選択自己決定を基本とし地域社会で生活がおくれるよう支援を行う。
2)地域生活の中で自立した生活を送るための支援を行う。
3)地域や事業所等人間関係のコミュニケーションにつながるよう支援をする。
4)地域社会のなかで事業者と利用者の交流が持てるような機会を作り障害をしってもらう機会を作る。
5)職員への教育をすすめ地域精神保健の発展に寄与する。

職員に求めている人材像や役割

利用者に寄り添い日中活動や生活支援を個別ニーズに対応しながら支援を行うことが出来る人。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

利用者の個別ニーズに出来る限り対応し、地域で生活していく訓練を一緒に考えて実践すること。

全体の評価講評

特によいと思う点

当事業所は創立以来30余年を経過しており、当事業所を運営する法人は他に就労継続支援B型2事業所、相談支援事業所を開設しており、地域に深く根ざした活動を長年展開し、地域の行政や関係機関、地域の方々とも深いネットワークを構築してきています。故にグループホーム事業でもホームの中だけの生活支援ではなく、入院期間でも週に1回は面接しに行く、他に移るに際しても日中活動や移動後のサービス、医療等で困らない様に連携を図るなど、地域の中でどのように暮らしていくのか、生活を構築していくのかといった視点での支援に努めています。

事業所への入居は日中活動をしていることが条件となっています。日中活動の内容(作業所への通所)などについての制約はなく、生活リズムをつけるための強要はせず、家事や身の回りのことなどは本人に任せ必要な際には支援をしています。入居当初は、近所の病院や銀行、スーパーやコンビニなど生活に必要な情報提供をしています。利用者はグループホームに入居して自らの生活基盤を築いていきます。退居後の地域での単身生活を見据えて利用者の障害特性を把握しながら、過度に干渉せず自主性を重んじた支援に徹しています。

利用者の個別支援計画は、入居当時は1か月後に見直しを行い最終的に半年に1回の見直しとして他の利用者と時期を合わせるよう調整しています。計画の更新の際には、利用者との面談で前回の振り返りを行っています。計画はユニット担当者がたたき台を作成し、最終的にサービス管理責任者が確認を行い計画が策定されます。さらに、全職員とは利用者のケースを共有しており、特に気になるケース等については随時ケース会議を設けています。職員間の情報共有が深まっていることから、利用者の状況の変化にも迅速に対応することが可能です。

さらなる改善が望まれる点

利用者の日々の様子は「あおぞら荘日誌」などの記録を付けていることは確認できましたが、個人の行動が複数の書式に書かれていることもあり、第三者の視点からみるとその差別化がわかりにくいように感じます。各々の記録の目的、必要性を今一度検討し、内容が重複するものは一本化するなどの工夫も必要なのではないでしょうか。また、手書きとそうでないものとが混在しており、とくに手書きの書類に関して「長期的な保存」を考えると、紙の劣化等も起りえるため不安が残ります。記録について総体的に見直すことが期待されます。

利用者の支援の情報は、職員間の共有がよく図られているため一定の標準化が進んでいると思われます。運営に関するマニュアルは、国が定めた共同生活援助の手引書を活用しています。このマニュアルは、入居・退去に関することから職員雇用、日常の生活支援、権利擁護などに関することまで運営に関する情報はすべて網羅されています。職員からは、支援の基盤を明確にするためにマニュアルが必要である、という声もあがっていますので、事業所の支援方針と紐づけされたマニュアルの作成を行い、支援の方向性を明確にすることが期待されます。

リスクマネジメントについて事業所では比較的自立度が高い利用者が生活している場として、地震等の災害への対応を第一として備えていますが、やはり自立度が高いと言っても精神的な面での特性を抱えた利用者が生活の場として暮らしていること、また、現在では予想もつかないような災害も多発しています。法人では災害計画を策定していますが、生活している利用者がその生活を継続して営めるように、災害発生時の対応やその準備としての備蓄の充実等、事業継続計画(BCP)を踏まえた計画の策定を図っていただくことが期待されます。

事業者が特に力を入れている取り組み

事業所では入居にあたり、契約書や重要事項説明書と共にグループホームの利用に関して、他の入居者とトラブルを起こさない、煙草を室内で吸わないといった、特に利用者が生活の中で厳守してもらうべき8項目のルールを定めており、それについては各ユニットの担当者が利用者にきちんと説明を行っています。それは比較的自立度の高い利用者が共同生活を行う上では最低限のルールを守ってもらうことが必要であり、この場が自律していくための訓練の場でもあるという意味からでもあり、度重なる注意でも守れない場合は退所してもらうこととしています。

事業所では、特に利用者の個人情報の取り扱いには注意をはらっています。家族から事業所への問い合わせがあった際には、利用者本人の了解を得てから対応をしています。また、友人や知り合い等からの問い合わせ等についても事情によっては応えることができないことを伝えています。家族がアポイントなしで訪問しても、入室をすることはできません。当然ながら、グループホームの住所も公開されていません。利用者の個人情報を徹底して守ることにより、安全な生活が確保されています。

ゴールデンウィークや年末年始に食事会を行うほか、ユニット合同での昼食会、毎週火曜日・金曜日の夕食会など、利用者同士や法人内の他事業所のメンバーと交流する機会を設けています。利用者の事業所に対する意見のなかに「グループホームを卒業した後、今参加させていただいている夕食会もなくなってしまうんだなと思い至ってから、一人暮らしの生活を意識するようになりました(一部省略)」といった内容があり、利用者にとって他者との交流を深める夕食会は有意義な時間となっていることが伺えました。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:全利用者20名
  • 調査方法:アンケート方式  
    利用者本人に調査の趣旨を事業所に説明いただき、アンケート用紙を配布し、直接評価機関に返信いただきました。
  • 有効回答者数/利用者総数:17/20(回答率 85.0% )

事業所に対する総合的な満足度は、全回答者17名のうち「大変満足」と回答した方が4名、「満足」と回答した方が11名と9割近くの方が「大変満足」「満足」と回答しており、満足度は非常に高いです。事業所に対する意見は「担当の職員さんがこまめに動いてくれるので、とても安定しています」「スタッフとよく話をして、社会資源に関する情報を集め、より良いかたちで社会復帰したい」「あおぞらを含む周りで支えてくださっているすべての方に感謝しています」といった好意的な意見が寄せられています。

アンケート結果

1.利用者は困ったときに支援を受けているか

はい 13名 (76%)
どちらともいえない 4名 (24%)

全回答者17名のうち、「困ったときに支援を受けている」と回答した方が13名、「どちらともいえない」と回答した方が4名でした。

2.利用者は、主体的な活動が尊重されているか

はい 12名 (71%)
どちらともいえない 2名 (12%)
いいえ 1名 (6%)
無回答・非該当 2名 (12%)

全回答者17名のうち、「主体的な活動が尊重されている」と回答した方が12名、「どちらともいえない」と回答した方が2名、「いいえ」と回答した方が1名、「非該当」と回答した方が1名、「無回答」が1名でした。

3.グループホームでの生活はくつろげるか

はい 13名 (76%)
どちらともいえない 2名 (12%)
いいえ 2名 (12%)

全回答者17名のうち、「グループホームでの生活はくつろげる」と回答した方が13名、「どちらともいえない」と回答した方が2名、「いいえ」と回答した方が2名でした。

4.職員が利用者の家族等に連絡をする場合、方法や内容等についてあらかじめ利用者の希望が聞かれているか

はい 10名 (59%)
どちらともいえない 5名 (29%)
無回答・非該当 2名 (12%)

全回答者17名のうち、「職員が利用者の家族等に連絡をする場合、方法や内容等についてあらかじめ利用者の希望が聞かれている」と回答した方が10名、「どちらともいえない」と回答した方が5名、「非該当」と回答した方が2名でした。

5.グループホーム内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 12名 (71%)
どちらともいえない 4名 (24%)
いいえ 1名 (6%)

全回答者17名のうち、「グループホーム内の清掃、整理整頓は行き届いている」と回答した方が12名、「どちらともいえない」と回答した方が4名、「いいえ」と回答した方が1名でした。

6.職員の接遇・態度は適切か

はい 14名 (82%)
どちらともいえない 3名 (18%)

全回答者17名のうち、「職員の接遇・態度は適切」と回答した方が14名、「どちらともいえない」と回答した方が3名でした。

7.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 12名 (71%)
どちらともいえない 4名 (24%)
無回答・非該当 1名 (6%)

全回答者17名のうち、「病気やけがをした際の職員の対応は信頼できる」と回答した方が12名、「どちらともいえない」と回答した方が4名、「非該当」と回答した方が1名でした。

8.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 12名 (71%)
どちらともいえない 4名 (24%)
無回答・非該当 1名 (6%)

全回答者17名のうち、「利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できる」と回答した方が12名、「どちらともいえない」と回答した方が4名、「非該当」と回答した方が1名でした。

9.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか

はい 16名 (94%)
どちらともいえない 1名 (6%)

全回答者17名のうち、「利用者の気持ちを尊重した対応がされている」と回答した方が16名、「どちらともいえない」と回答した方が1名でした。

10.利用者のプライバシーは守られているか

はい 12名 (71%)
どちらともいえない 4名 (24%)
いいえ 1名 (6%)

全回答者17名のうち、「利用者のプライバシーは守られている」と回答した方が12名、「どちらともいえない」と回答した方が4名、「いいえ」と回答した方が1名でした。

11.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか

はい 14名 (82%)
どちらともいえない 3名 (18%)

全回答者17名のうち、「個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれている」と回答した方が14名、「どちらともいえない」と回答した方が3名でした。

12.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 11名 (65%)
どちらともいえない 4名 (24%)
いいえ 1名 (6%)
無回答・非該当 1名 (6%)

全回答者17名のうち、「サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすい」と回答した方が11名、「どちらともいえない」と回答した方が4名、「いいえ」と回答した方が1名、「非該当」と回答した方が1名でした。

13.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 11名 (65%)
どちらともいえない 4名 (24%)
いいえ 1名 (6%)
無回答・非該当 1名 (6%)

全回答者17名のうち、「利用者の不満や要望は対応されている」と回答した方が11名、「どちらともいえない」と回答した方が4名、「いいえ」と回答した方が1名、「非該当」と回答した方が1名でした。

14.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 8名 (47%)
どちらともいえない 6名 (35%)
無回答・非該当 3名 (18%)

全回答者17名のうち、「外部の苦情窓口にも相談できることを伝えられている」と回答した方が8名、「どちらともいえない」と回答した方が6名、「非該当」と回答した方が3名でした。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
来年度の運用開始を目指して法人がホームページの作成を行うように計画されています

当事業所は4ユニット、滞在型9名、通過型12名、計21名のグループホームです。事業所を紹介するツールとしては現在パンフレットがあり、パンフレットには施設の概要、ユニットの内容紹介、利用対象、活動内容、利用にあたっての費用、入居までの流れ等がコンパクトにまとめられています。ただ配布は行っておらず、見学者の説明用及び家族や保健師、民生委員等の関係機関に渡しています。しかし法人として広く広報を行う必要を感じており、ホームページ作成も事業構想としていて、来年4月を目途に運用を開始することを目指して取り組んでいます。

行政関係のサイトで情報を公開すると共に、関心の高い空き情報も提供を行っています

当事業所は精神障害の特性を持たれる方が対象であり、現在使用しているパンフレットは通常の仕様ですが、来年開設予定のホームページでは特性に配慮した仕様を工夫したいと考えています。事業所の情報は障害者福祉のしおりや東京都の東京都障害サービス情報、東京都精神障害者共同ホーム連絡会(東京ホーム連)のホームページ、東京福祉ナビゲーションのサイトにも掲載されており、利用にあたって空き室があるかどうかについても同様に東京都障害サービス情報及び東京ホーム連のホームページで確認することができます。

見学に際しては事業所の運営体制についても説明を行い、理解を得るように努めています

長い間地域で活動してきた法人であるので、空室があるかどうかの問い合わせは地域の方々や保健師等からも定期的にありますが、空室状態が少ないので、空き室が出来た情況のタイミングに合わせて見学をしてもらっています。見学に際しては、パンフレットに沿って土、日、祝日は支援者が居る時間が限られる、夜間は電話での対応だけとなる等支援者が24時間体制で常駐してはいない旨を丁寧に説明しています。また事業所の特長として、都心に近く交通に便利である、閑静な住宅街にあり静かである、比較的ルールの自由度が高いことを伝えています。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
利用希望者の特性や逼迫度(緊急度)を勘案しながら利用決定を行うようにしています

事業所で空き室が出たら前記の空き室情報等へ掲示を行いますが、予約といった形態は取っていないので、空き室が出来たタイミングでの入希望の受付となります。希望者について、24時間支援者が常駐していないといった事業所の体制から、共同生活のルールを守れるか、逼迫度(緊急度)の高さ等を勘案して法人理事長に図り、利用の決定を行っています。契約は入居当日若しくは翌日には本人及び家族、支援者を含めて契約書、重要事項説明書等の読み合わせをし、利用料金の確認と共に契約を交わします。個人情報使用同意書も説明を行い同意を得ています。

事前に生活の上で利用者が厳守すべきルールを提示し、丁寧に説明を行っています

事業所ではグループホームの利用に関して、他の入居者とトラブルを起こさない、煙草を室内で吸わない、他人を部屋に入れないといった、特に利用者が生活の中で厳守するべき8項目のルールを定めており、それについては各ユニットの担当者が利用者にきちんと説明を行っています。利用者に関する事前情報は、面談等で聞き取った内容をメモにしたもの等を個別のファイルにまとめたものとパソコンで記録を作ったものとが共存しており、職員は双方を見ることが必要となりますが、書類の整理については事業所でも課題として取り組もうとしています。

利用者が地域で自律して生活していくことができるような支援を行うことに努めています

基本的には土、日、祝日には支援員が常駐しないので、利用後の利用者の情況、不安やストレスに対応するために、グループホームへの入居は週平日の早い時期に行うようにしています。利用直後には本人の希望になるべく沿うような形での支援を心掛けるようにしており、月1回開催される利用者の全体ミーティングでの紹介や声掛け、町内を案内して生活に必要な場所を教えるといった配慮を行っています。利用終了後も日中活動や移動後のサービス、医療とかで困らない様に連携を図るようにしており、その場で終わりといった支援は行っていません。

1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
  • サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
  • サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
  • サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
支援計画の策定は利用者と共に振り返り、課題の確認等を行いながら進めていきます

個別の支援計画は、入居開始日までには支援の担当者が事前の情報を参考にしながら暫定計画の案を策定し、サービス管理責任者の確認を得て利用者に示し、承諾後に発効します。その後は当初の利用者の様子を見ながら半年間に何回かの見直しを行い、最終的には毎年4月と10月の年2回に見直し又は計画の変更を行うようにしています。担当者が前回計画の振り返りも含めた面談を行い、課題やニーズの変更を聞き取り、支援計画の案を策定、職員間やサービス管理責任者と協議し計画を確定、利用者に提示し、了承後に発効するようにしています。

支援員はなるべく週に1回は利用者との面談やその状況の確認を行うようにしています

グループホームや日中活動先の変更、利用者の入退院や心身の情況に大きな変更があった場合には、通常行っている計画の見直し、変更と同様に利用者の情況に応じた計画の変更を行っています。利用者の心身や生活の状況はケア記録に記載され、職員は随時閲覧が可能なようになっています。また、支援員はなるべく週に1回のタイミングで利用者と面談を行ったり、状況の確認をしており、利用者が入院した場合でも週1回は面会支援として入院先を訪問して様子や状態の確認をしています。

職員間の話し合いは定期的に持たれていますが、その記録化が行われるように期待します

職員間の利用者状況の共有はケース記録を見ることによって行われていますが、職員は職員同士のミーティングや話し合いを頻繁に行っており、利用者の気になるケースや変化のあったケースについて話し合いを行い、情報や状況の共有を図っています。日々の利用者の変化についてはケース記録に記載され、ユニット毎に申し送りノートやその簡略化したものも利用されています。様々な連絡事項の伝達等も含めて週に1回、参加できる職員によるミーティングが開催されていますが、記録化されておらず、その記録化が望まれます。

1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
  • 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
  • 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
  • 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  • 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
  • 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援計画等に基づいて、自立した生活を送れるよう支援を行っている
  • 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
  • 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
  • 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
  • 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
  • 関係機関と連携をとって、利用者一人ひとりに応じた支援を行っている
【講評】
丁寧にアセスメントを行い個別支援計画の作成をしています

個別支援計画を作成するにあたっては平均30分~40分、最大で1時間程度かけて丁寧にアセスメントを行い、利用者のニーズに沿うような計画を心がけています。個別支援計画作成の流れとしては、面談を行い、計画の素案を作成し、最終的にはサービス管理責任者が確認を行います。個別支援計画を作成した後、本人はもちろん、家族がいる場合には(いないケースも多い)、家族にも確認してもらうようにしています。状況が変わったりした際にはあらためて支援計画を見直しています。

主治医、訪問看護などと連携を図りながら包括的な支援をするよう努めています

個別支援計画のフォーマットには長期・短期の目標と具体的な到達目標、目標達成状況、支援期間、支援内容、優先順位を記入します。例えば、支援内容の欄には「必要に応じて訪問看護と情報を共有します。また、主治医にも気になることは伝えるようにしましょう」といった記載がありました。こうした記録からも、主治医、訪問看護などと連携をはかりながら包括的な支援をするよう努めていることが伺えました。

日頃から体調確認の声かけを行うほか、利用者同士の交流の機会も設けています

毎日の生活のなかでユニット担当者はわかりやすい言葉で利用者の体調確認をしています。また、必要に応じて日中活動に必要な情報提供を行っています。具体的には買い物をするためのコンビニエンスストアの場所や病院の外来の情報、訪問看護ステーションの情報などです。また、ゴールデンウィークや年末年始に食事会を行うほか、ユニット合同での昼食会など、利用者同士や法人内の事業所との交流の機会も設けています。

2.利用者が主体性を持って日常生活を楽しく快適に過ごせるような取り組みを行っている
  • グループホームでの生活は、主体的な活動が尊重されている
  • グループホーム内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
  • 休日の過ごし方や余暇の楽しみ方については、利用者の意向を反映し、情報提供や必要な支援を行っている
  • 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
  • 【食事の提供を行っているグループホームのみ】
    利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している
【講評】
過度に干渉せず自主性を重んじた接し方をしていることが伺えます

「日中活動をしなければならない」という条件はあるものの何を日中活動にするのか、利用者が主体的に選択できるように配慮を行い、利用者の希望をなるべく取り入れて対応している」と管理者は述べています。利用者の事業所に対する意見には「私の障害が比較的軽いためか、スタッフもあまり干渉しないように気を使ってくれているようである(一部省略)」とあり、職員は利用者各々の障害や性格を十分に理解し、自主性を重んじた接し方をしていることが伺えました。

喫煙のルールを明確化し、喫煙者、非喫煙者双方にしっかりとした説明が求められます

個別支援計画作成時や面談時にルールや注意事項を丁寧に伝えています。また、居室環境については、自分の部屋ではないため清潔を保って使用してほしいと伝えています。利用者調査報告書には特定の場所にゴミがたまっていることや喫煙所の灰皿の移動を希望する声などが見受けられました。利用者の喫煙率は9割強から6割強に減少してきたものの依然として高い状態です。喫煙のマナーについては社会的にも厳しくなっていることから、そのルールを明確にし、喫煙者、非喫煙者双方にしっかりと説明を行う姿勢が求められているように感じます。

ショッピングやライヴなど、利用者は各々に楽しんでいるようです

土日にはショッピングやライヴなど、利用者は各々に楽しんでいるようです。過去には「自転車に乗れるようになりたい」と希望する利用者がおり、一年かけてスタッフが訓練したこともあるとのことです。また、食事は品数やバランスを考え、食事会の機会を提供しています。日常生活では共同で冷蔵庫を使用していることから、トラブルを防ぐために各々の食品には名前を書くようにしています。

3.利用者の状況に応じて、生活上の支援を行っている
  • 利用者の状況に応じて、身の回りのことについて必要な支援を行っている
  • 利用者の状況に応じて、家事(調理、洗濯等)について必要な支援を行っている
  • 利用者の状況に応じて、金銭の管理や使い方について支援を行っている
【講評】
全員の職員が調理や洗濯について必要な支援を行っていると感じています

掃除や洗濯、自炊など必要に応じて支援をしています。ちなみにシェアハウス型のホームでは冷蔵庫、洗濯機は法人で揃えており、自室にテレビを設置することも許可しています。職員自己評価報告書では「利用者の状況に応じて、身の回りのことについて必要な支援を行っている」という評価項目について83.3パーセントが「そう思う」と回答し、「利用者の状況に応じて、家事(調理、洗濯等)について必要な支援を行っている」の評価項目には100パーセントの職員が「そう思う」と回答しています。

高齢の利用者については服薬管理、バイタルの測定を日常的に行っています

85歳の高齢の利用者には服薬管理、バイタルの測定を日常的に行っています。服薬管理については確実に飲んだかどうか見届けるようにしています。ちなみに服薬管理が必要な利用者は現在2名いるとのことです。職員が感じている事業所に対する特に良いと思う点のなかに「薬等、一人ひとりに気を配っている」、「個人、病院等の対応が行き届いている」との意見が見受けられました。

金銭管理や生活習慣についてアドバイスをしています

利用者のなかには金銭管理が行えず、持参金をすべて使ってしまう人もいます。こうしたケースの場合は銀行に行く際に同行したり、毎日なににいくら使うかを決めて使うようアドバイスをしています。また、体重増加や糖尿病を予防するための生活習慣や喫煙本数について助言をすることもあります。職員自己評価報告書では「利用者の状況に応じて、金銭の管理や使い方について支援を行っている」という評価項目について100パーセントが「そう思う」と回答しています。

4.利用者が健康を維持できるよう支援を行っている
  • 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
  • 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
  • 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
  • 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
  • 【利用者の薬を預ることのあるグループホームのみ】
    服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
【講評】
24時間オンコール体制をとり、緊急時も対応できるようにしています。

訪問看護のサービスを利用している場合もあり、通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言を仰いでいます。また、できる範囲ではありますが、職員も利用者の体調管理や安否確認を行っています。3台の携帯電話(管理者および常勤スタッフ2名)で24時間オンコール体制にしており、緊急時も対応できるようにしています。

利用者の健康維持のために多職種が関っていることが伺えます

入居にあたってはご本人の見学の後、関係機関が集まりカンファレンスを行っています。カンファレンスには自治体関係者や病院のPSW(精神保健福祉士)らが参加し、その方の既往歴や日中活動先などを確認します。また、PT(理学療法士)がホームを訪問して在宅でのリハビリテーションを行っているケース、歯科診療を受けているケースもあり、利用者の健康維持のために多職種が関っていることが伺えます。

利用者の高齢化に備え、誤薬のチェック体制を整備することが望まれます

「服薬の誤りがないようチェック体制を整えているか」との項目について、「そう思う」と回答した職員は約6割となっています。現在服薬管理が必要な利用者は2名にとどまっており職員の目視でのチェックで対応できていますが、今後高齢の利用者が増えた場合、目視の確認だけでは誤薬や飲み忘れなどのトラブルが生じることが懸念されます。将来に備え、誤薬のチェック体制を整備することが望まれます。

5.利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている
  • 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
  • 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
  • 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
【講評】
家族との情報共有については本人の許可を得て必要があれば行うようにしています

生活保護を受給している利用者が圧倒的に多く、家族と疎遠になっている利用者が6割程度で、家族と繋がりが確認できる利用者は4割程度とのことです。本人のニーズになるべく沿うかたちでの支援を心がけており、家族との情報共有については本人許可を得て必要があれば行うようにしています。場合によっては家族から情報を提供してもらうこともあります。

生活保護のケースワーカーからの情報はケース記録に残しています

トラブルに至ることは少ないですが、家族がグループホームでの支援に介入してくるケースが多いとのことです。年に数回家族の訪問があります。生活保護受給者の元には定期的にケースワーカーが訪れ、健康や身のまわりの相談、支援、収入のチェックをし、訪問時の情報はケース記録に残しています。また、入院に際し家族の同意をとれない利用者についてはグループホームのスタッフが関り支援することもあるようです。

6.利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている
  • 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
  • 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
【講評】
関係機関との連絡を密にし、利用者に最善の支援をしていると職員は感じています

主治医、歯科医、訪問看護師、地域の医療機関と連携をはかっています。職員が感じている事業所に対する特に良いと思う点のなかに「関係機関との連絡を密にしており、利用者の方にとって最善の支援を提供できるよう努めている」との意見が見受けられました。一方、「利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている」との項目に「そう思わない」、「わからない」と回答した職員もいます。口頭のみならず、視覚的なアプローチも試みるなど情報提供のあり方に工夫が求められているともいえそうです。

自立を目指す利用者にとって他者と交流ができる機会の多い望ましい環境があります

利用者は地域のお祭りに出向いたり、年始には初詣にいくなど地域のイベントに参加しています。地域の体育館を利用している人もいるようです。また、法人内の取り組みではありますが、毎月開かれる合同のレクリエーションや旅行にも参加することができます。事業所内では毎週火曜日・金曜日に開かれる夕食会もあります。このように他者と交流できる機会が多数あることは、自立を目指す利用者にとって望ましい環境だといえます。

【講評】
個人情報使用同意書の説明、同意と共に情報の保護については綿密な注意を払っています

利用者に関する情報を外部とやり取りをする必要が生じた場合に備えて、契約時に個人情報使用同意書の説明を行い、同意を得ています。プライバシーの保護についても個人情報の保護について十分な注意を払っていて、家族等から日常の様子等への問い合わせがあっても、伝えても良いかどうかの確認を利用者本人に行う、友人や活動先の関係者からの問い合わせについても、事情によっては答えられない旨を伝えています。本人の部屋には同行支援や面談等の必要以外には入らないようにし、インターホーンやノック等での了承を得てからにしています。

利用者が主体的に問題の解決を図っていくように促しを行うことを基本としています

当然のことですが、利用者本人が外見や容姿等気にしたり、嫌がったり、敏感に反応する点については触れないように配慮しています。高齢の利用者で介助が必要となった場合には基本的に同性介助を原則として支援を行っています。利用者間の男女関係やトラブル等については、余程のことが無い限りは、利用者本人同士が解決を行ってもらうことを基本にしています。ただ、入居時に説明を行ったルール8項目については、慎重な状況の確認や調査を行い、それに基づいての度重なる注意を行っても聞き入れない場合には退所をしてもらうことにしています。

利用者の意思の確認やその対応は多方面の関係からの包括的解決を行うことにしています

利用者の意思の尊重には十分な配慮を払っていて、日中活動先の変更や行きたくないといった意思が示された場合、本人が何故行かないのか等の確認を行い、相手先や主治医、医療関係者、場合によっては家族も含めた関係者とカンファレンスを持ち相談を行うようにしています。事業所側が指示的にではなく、利用者の意思を確認しながら、事業者と利用者の二者間ではなく、なるべく多者の間で状況を整理し、包括的な解決を図るようにしています。飲酒や煙草については医師の指示の範囲の中では自由ですが、節度や時間、場所を守ってもらうようにしています。

1.利用者のプライバシー保護を徹底している
  • 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
  • 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
  • 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
  • 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
  • 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
支援の手法や方法は職員間のミーティングで確認や改善について話し合っています

マニュアルの整備や見直しの手続き、その利用に関しては、今回行われた職員アンケートの結果では、数値的に高い評価が得られず、職員からもその整備について意見が挙がった点であり、事業所側でも整備が必要と感じています。しかし、虐待防止法に沿っての虐待防止予防規程、差別解消法に基づく規程は整備されており、実際の支援の手法や方法については、緊急度の高いケースや注意を要するケースの確認、連絡事項、支援体制の確認等を話し合う週1回の職員ミーティングではその確認や改善についても話し合いを行い、共有を図っています。

支援等について最低限押さえておくべき点をマニュアルとして整備することを期待します

運営や支援等については、東京都が発行している東京都障害者グループホーム運営の指針をスタッフルームに置いてあり、職員は何時でも閲覧することができるようになっています。当事業所では職場環境の安定等で新人職員の入職は近年行われていませんが、新人教育ではマニュアルといったものはありませんが、職員が同行したり、一緒に支援に係ること等のOJTによる教育を極力行うようにしています。ただ、支援や対応方法として最低限押さえておくべき点を確認したり、見直しを行うためにも、マニュアルの整備が進められることを期待します。

職員の意見や要望を積極的に受け止めていこうとする姿勢は職員からも評価されています

運営や支援についての職員の意見や改善提案等は週1回の職員ミーティングでも職員から出されますが、直接管理者やユニット担当にも申し出ることがあります。いずれの場合でも職員が意見や要望を言い出しやすいようにと心掛けており、職員からも評価の声が上がっています。申し出られて要望等については管理者及びユニット担当が出来る範囲内で拾い上げて解決を図ると共に、超える案件に関しては上部での検討を行うようにしています。利用者からの要望も聞き取り対応を図るようにしますが、自らが出来ることは自らが行うようにとの基本は置いています。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている

事業者のコメント

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評価情報

【評価機関名】

株式会社 ウエルビー

【評価実施期間】

2019年8月1日~2020年1月14日

【評価者修了者No】

H0202038,H1302033,H0701104

評価結果のダウンロード

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