評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1) メンバーが安心して自分らしくいられる場所
2) メンバーが支えあえる仲間と出会える場所
3) 新たな自分探しができ、夢や希望にチャレンジできる場所
4) 医療と福祉、社会の架け橋になる場所
5) 地域の方々と共にある場所
職員に求めている人材像や役割
個別支援やグループ活動、様々なプログラムにおいて必要な働きかけができる。
作業や事務など責任をもって行える。
地域活動に参加し、地域の課題に取り組む姿勢を持っている。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
障害特性や個人の特徴を理解した支援技術を持つ。
関係機関や地域との連携ができる。
あきらめない支援を心がけ、安心して充実した生活を送るための方法を創造し実現できる力がある。
職員間で思いや方法を共有し、下の世代に引き継げること。
全体の評価講評
特によいと思う点
当法人の設立経緯から最高学府の医学部附属病院精神科及びリハビリテーション部(特にデイホスピタル)との関係が深く保たれています。当法人に勤務する職員は1週間の研修をデイホスピタルで受けています。そこでは「生活臨床」の考え方と手法を学んでいます。また、利用者に対する「社会生活技能訓練(SST)」を活用・実践しています。これら理論に裏打ちされた手法による支援がおこなわれています。高度の専門性があるため、業界では知名度が高いだけでなく、この事業所に通所する利用者は満足度の高い結果につながっています。
設置者である法人「本郷の森」は、法人の5大理念として、「安心して自分らしく居られる場所」と「支え合う仲間と出会える場所」等を示しています。これらは、対利用者のみならず、職員相互にも向けられた理念として、随所で強調されています。利用者も職員も、個人の尊厳を持った存在として、相互に尊重し合う姿があります。職員は利用者の感情のひだを細やかに受けとめて支援しています。更に利用者と職員の間に相互関係があって、その結果として、利用者が個々の役割をしっかりと果たしていこうという態度が生まれていると理解できます。
事業所では、利用者の意向をしっかり把握して支援しています。職員はハローワークの雇用連絡会に参加し就労に関する情報、他事業所の取り組み、会社情報等を把握しています。利用者の支援は主担当と副担当の2名体制で手厚い対応を進めています。利用者が日々おこなう取り組み内容は月間プログラムで計画化されています。プログラムを実施する場合にも職員2名で支援をおこない円滑に実施できるように進めています。このような対応で職員間での情報共有とチームづくりが進み、支援の充実に結びつき利用者から高い信頼を得ています。
さらなる改善が望まれる点
法人の理念を実現するために職員の育成が大切と考え職員会議時の研修やグループワークでの話し合い、外部研修、職場内での指導等多くの取り組みを進めています。研修については計画的に取り組めるよう階層別の研修計画の策定に取り組んでおり、現在一般職の2年目までの職員向け研修計画が整備されています。法人では、精神保健福祉士の資格取得の奨励もおこない職員の資質の向上に取り組み、職員は高い能力を身につけていました。より職員の能力を高めるためには等級フレームと結びついた研修体系の整備と計画的な個人別育成が必要と感じます。
組織が大きく着実に発展してきていますが、事業所が増え、かつそれぞれの事業所の特性の違いが、他の事業所では把握しにくい状況になっていく事が考えられます。一貫性のある組織運営が将来も継続的に維持できるようにするために、ローカル・エリア・ネットワーク(法人内LAN)を活用した運営をそろそろ考えても良いのではないかと思われます。その場合の中枢機能は法人本部があり移行支援事業もある当事業所がふさわしいと思われます。
事業所の防災対策は、災害マニュアル等で定めています。防災についての手順書や連絡事項は、事務室の掲示等で周知しています。防災教育計画では、災害時のメールやAED、伝言ダイヤル等についての取り扱いを伝え使用訓練は毎年おこなっています。そのほか、区の防災地図や組織体制、災害時の事業所での対応基準、備蓄リスト等を掲示し職員が緊急時に迅速な対応が取れるようにしています。今後は、早期復旧への取り組みや利用者支援の継続、地域や関係機関との連携など、事業継続の視点を加えた計画の策定が望まれます。
事業者が特に力を入れている取り組み
法人では、職員間の情報共有やチームワークづくりで組織力の強化を進めています。情報共有は、全職員参加の職員会議や施設長会議・経営会議等の話し合いで進めています。職員会議では、全職員が参加した話し合いや研修、グループワークをおこない職員が法人全体の動向について考える場としています。チームワークづくりでは、各種のワーキンググループのどこかに参加し他事業所の職員と話し合うことで情報共有の場となっています。事業所では職員間で良かったことや頑張っている事を伝えたり認め合うことで職場のチームワークづくりを進めています。
当事業所は行事が多いのが特徴です。行事では各自が何らかの役割を持ち責任と義務を果たさなければなりません。例えば、旅行では職員と一緒に旅行日程を企画しています。実行委員会の形をとり必要な係りを決め人選し候補地選びではプレゼンの準備をしてメンバーに諮り、決定したら下見に行くなどを進めて実行します。その中で責任感や達成感、自信の回復に繋げるのが目的です。行事は利用者の通所日と一致するとは限らないため、体調の相談などで主治医との話し合いも持たれていますが、その中で、主治医が驚くほど行事が多いという声がありました。
当法人の活動は職員、利用者共に、日常活動を続ける中で活性化する仕組みができています。職員の場合は全職員が何らかの分野別のワーキンググループに所属し活動することで、組織力の向上につながっています。同様に、利用者については、自主性を尊重した活動として、各種実行委員会のかたちを取って行事が実施されています。実行委員会は目的別にチーム編成をして利用者の合意の上で円滑に実施できるように各係を決めて遂行されます。このような職員と利用者の活動が「本郷の森」の柱として更に成長していくものと期待されます。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:定員35名(B型23名、移行支援12名)の当事業所の調査月末現在の利用者数は41名(B型35名、移行支援6名)でした。この利用者41名全員を調査対象としました。
- 調査方法:アンケート方式
評価者と利用者との1対1での面接によって本人の意思を確認することを目指しました。調査票は東京都福祉サービス第三者評価推進機構から得ました。双方いずれかの事情により面接が出来ないかたについては回答用紙を直接評価機関宛に郵送して頂きました。 - 有効回答者数/利用者総数:38/41(回答率
92.7%
)
サービス毎の利用者総数
利用者総数 共通評価項目による
調査対象者数共通評価項目による
調査の有効回答者数利用者総数に対する
回答者割合就労継続支援B型 35人 35人 32人 91.4%
回答の得られた利用者38名(移行支援6名、継続B型32名)の総合的な感想は「大変満足」が11名(28.9%)、「満足」が20名(52.6%)となり合計で31名(81.5%)が満足以上の結果でした。その他のかたは「どちらともいえない」が5名(13.2%)、「不満」及び「無回答」がそれぞれ1名(2.6%)でした。設問ごとの内容は以下に記しましたので自由意見のコメントを記載します。
コメントとしては、「メンバーが少ないので増やして欲しい(移行支援)」「利用者が非常に多い。職員の数を増やして欲しい。見ていると忙しそうで、バランスが良くない。男の職員は一人なので複数いると良い」「満足度について、仕事をしに来ているので、考えた事がない。仕事をするにあたって、A型に移行したいので、足りない事など知りたい」「以前はバザーをやったり、事業所合同のクリスマス会をやっていたが、今は各作業所でやっているので、寂しい」などです。
また、この調査については、「第三者の目で見てもらえるのは良い(移行)」「見守って頂いている気がした(移行)」「不満を抱えて悩んでいる方には良いのではと思います(B型)」などのコメントがありました。
アンケート結果
4~17は選択式の質問のため、該当項目のみ掲載しています。
1.利用者は困ったときに支援を受けているか
コメントとしては、「教えてくれます」「教えて頂いています」「ちゃんと教えてくれます」「助けてくれる」「相談したら話を聞いてくれる」「よく相談しており、良いアドバイスをしてもらいます」「大丈夫です」「教えられたことはメモを取り分かりやすくしている」「キチンと説明してくれます」など、ほとんどの利用者が当該設問に同意を表しています。
2.事業所の設備は安心して使えるか
コメントとしては、「安心して作業しています」「テープカッターとか、気を付けて作業している」「特には問題なく、大丈夫です」「安全に作業できています」「特に不安はありません」「人数が増え、手狭で曜日によって作業が難しくなる時がある」「安全だが、トイレが男女に分かれているが、一つしかないのは不便」「落ち着かないので、片付いていたほうが良い」などがありました。
3.利用者同士の交流など、仲間との関わりは楽しいか
コメントとしては、「楽しいです」「昼食時の話が楽しい」「合うあわないが有るが、大丈夫です」「楽しくやっています」「女の人同士でよく話しをしている、仕事中も楽しくしています」「楽しいけど、あくまでも私にとっては表面上の付き合い方になってしまう」「楽しく出来ているが、耳が遠いので、何回も聞いてしまい申し訳なく思っている」「仕事中の雑談はする。仕事場の同僚として目指しているものが違うから話が合わず居心地が悪い」などの意見がありました。
16.【就労継続支援B型】
事業所での活動が働くうえでの知識の習得や能力の向上に役立っているか
コメントとしては、「役立っていると思います」「コミュニケーションを取ることが出来るようになった」「スタッフとの話し合いや目標を立てる事など役立っている」「ここで習った料理とかは家でも使えるので大変役立っている」「朝、規則正しく起きて、一日規則正しく生活出来ている」「生活のリズムがつけられる」「仕事をしていないと、次の場所に行った時に手が遅くなってしまう」「具体的に何をやりたいかは決まっていないが、作業が役立っている」などの意見がありました。
17.【就労継続支援B型】
工賃等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか
コメントとしては、「説明があり、分かりやすく教えてくれました」「教えてもらって分かっています」「利用者が順番に3人で担当して、工賃の袋詰めとかやっているので知っている」「工賃計算係りをやって知っている」「工賃係りを担当して、分らない仲間をリードしている」「給与計算を班を決めてしている」「入金を自分たちで入力している。時給単価も知っています」「入って長いので、説明されたか覚えていない」などの意見がありました。
18.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか
コメントとしては、「キレイな状態です」「一週間に一回、当番制で掃除している」「掃除の少ない人には担当を当てる」「みんなで話し合い後に掃除してキレイです」「整理整頓できている」「毎週、掃除する時間があって、当番が回ってくる」「毎週、木曜日にメンバーでやっている」「週番の人がいて、チェックしている」などのほか、「資材などで、何だかごちゃごちゃしている」「人によって、清潔感に違いがある」などの意見がありました。
19.職員の接遇・態度は適切か
コメントとしては、「悪くない」「良いですよ」「大丈夫です」「特に問題ないです」「特に気になる事はありません」「キチンとしていると思います」「毎日、丁寧語を使ってもらっています」などのほか、「就職を目指している人の手本となるように、服装をキチンとしたほうが良い」などの意見もありました。
20.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
コメントとしては、「職員を信頼している」「そういった事態になった人を見ていない」「よく分からない」「早退したが、職員さんがよくしてくれる」「『体調が悪くなったら相談室で寝ていていいですよ』と言ってくれる」などに対して、「必ずしも信頼している訳ではない」「ちょっと信頼できません。苦しい時何も言ってくれない」などの意見もありました。
21.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
コメントとしては、「昔はトラブルがあった。今はない」「職員がキチンと対応してくれている」「あいだに入って、両者の話しを聞いてくれる」「人から離れた場所で、個別に指導してくれる」「トラブル時に言い分は聞いてくれたが、先に進まず時間や距離を置いた」「対応してくれている。間に入って話しあっているが、気まずくなる事もある」「ある種、放任。SOSを出しても、ここに同席するだけという事もある」などの意見がありました。
22.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
コメントとしては、「大切にしてくれていると思います」「声をかけてくれます」「声をかけられると、すごく嬉しい」「少しずつ通う日を増していて、相談しながらやっている」「実習の付き添いや面接も同行してくれる」「朝、挨拶すると大きな声で返してくれます」「職員の言葉かけ(台風はどうだったか等)が多くなった」「もうちょっと、調子どうか、とか声をかけてもらうといいのかなと思ったりする」などの意見がありました。
23.利用者のプライバシーは守られているか
コメントとしては、「大丈夫だと思います」「守ってもらっていると思います」「問題ないです」「心配ないです」「人とあまりしゃべらないので大丈夫です。相手と距離を保ちながら生活しています」「個人情報は裁断機で処理して徹底している」などがありました。
24.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか
コメントとしては、「『話したい事はないですか?』から始まり、状況を聞いて作成してくれる」「担当の職員のかたと具体的に話す事が出来ました」「ストレスがなく、長く同じ場所で働きたいと伝えた」「就労支援センターのかたも同席して作っています」「これからどうしたいのか、今できる事をまとめて提出している」「話し合って作りました。次に目指す事を話した」「相談しながらつくっている。自分の希望を聞いてもらう。基本的にあまり無理しないように目標をたてている」などの意見がありました。
25.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
コメントとしては、「分かりやすく、理解出来ました」「目標の確認をおこなっている」「相談支援の人が話してくれる」「自分が立てた目標なので、よく分かる」「すごく分かりやすく説明してくれています」「分かりやすく教えてくれました」などの意見がありました。
26.利用者の不満や要望は対応されているか
コメントとしては、「出来る事はやってくれる」「あれば対応してくれる」「聞いてくれます」「同じ作業をしてて疲れた時、作業をかえて欲しいと言ってかえてもらっている」「相談して一緒に考えてくれる。毎回、丁寧に聞いてくれます」「苦手な作業だったりした時に『他のをやりたいのですが』と言うとちゃんと対応してくれます」「半分半分くらい。相談ごとによってです。簡単な事はよく聞いてくれる」「こういう仕事はむつかしいですと言ったら、聞いてくれています」などの意見がありました。
27.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
コメントとしては、「教えてもらいました」「区役所で相談できる事を知っている」「いいえ、職員が相談にのってくれる」「知らなかったです。聞いたのに忘れちゃったのかも知れませんが。」「聞いた事はないです」などの声がありました。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
利用者や職員の意向は各種のミーティングや面談で把握しています
事業所を取り巻く環境変化や各種情報は多様な方法で把握しています。利用者の意向はメンバーミーティングや個別支援計画策定時に本人の希望や短期・長期の目標を丁寧に聞き取っています。職員の意向は職員会議や年3回実施している施設長との面談で個人目標達成シートに基づき達成状況を話し合うほか要望等も確認しています。地域の動向は区の自立支援協議会や地域支援フォーラムのほか就労移行事業の関係ではハローワークの雇用連絡会に出席し会社情報等を把握しています。これらで得た情報は施設長会議で話し合っています。
年度事業計画は3ヵ年の事業計画をふまえ策定されています
事業計画で3年ごとに中期の取り組みを策定しています。現在は第二次事業計画に取り組んでいます。年度事業計画は毎年事業計画の遂行を振り返り策定しています。本年度も就労継続支援と就労移行支援ごとに前年度の振り返りをおこない課題を明確にし年度事業計画を策定しています。就労継続支援では、研修の充実や環境整備など、就労移行支援では、就職目標数や就労者の定着支援について具体的な内容や数値目標が計画されています。事業所の年度事業計画は施設内での話し合いののち施設長会議や経営会議などでの議論後理事会の承認を得ています。
事業運営や日々の支援の振り返りは各種の会議や職員ミーティングでおこなっています
年度の事業計画の振り返りは事業計画評価シートで目標と成果の振り返りをおこなっています。法人では職員会議や施設長会議、経営会議で具体的な内容について、進捗状況の確認と振り返りをおこなっています。これらの会議では、主に報告が中心になっており結果に対する考察や今後の対応などの検討にあまり時間がとれておらず課題となっています。法人内の重要な課題は各種のワーキンググループで問題点や解決策について話し合っています。事業所内の支援の取り組みについては毎日おこなっている職員ミーティング等で話し合っています。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
職員の基本原則をふまえた丁寧な対応により利用者から信頼を得ています
職員が守るべき法や規範類は、就業規則や各種の規程で定めています。就業規則の服務規定では、基本原則や禁止事項を定めています。職員には入職時のオリエンテーションで法人の考えを説明し誓約書を提出してもらっています。入職後には、2年間で社会人としてのルールを理解し実務で活かせるよう実践の場での指導教育や研修などに力を入れています。今回の第三者評価での訪問調査では、職員が法人の考えをしっかり理解し利用者に寄りそった支援に取り組んでいる姿が作業の現場で数多く見られました。
利用者の意見や要望への対応は入所時に契約書や重要事項説明書で伝えています
法人では、利用者の意見や要望は組織を運営するうえでの大切な情報と考え積極的に意向の把握や苦情解決に取り組んでいます。利用者には、契約時に契約書や重要事項説明書で伝えています。契約書では秘密の保持について基本的考えを、重要事項説明書では苦情や虐待についての法人内外の相談窓口などを伝えています。職員が日々の支援のなかで利用者に寄りそった対応を心がけており、今回の利用者アンケートでは多くの利用者が職員の対応に好感を持っていました。
虐待防止への取り組みはマニュアルのほか毎年の研修参加で理解を深めています
虐待防止の対応は虐待防止マニュアルで定めています。マニュアルでは、基本的考えや対応等について記載されています。職員は、毎年事業所内外の虐待防止の研修に参加しています。研修の内容は、研修報告書のほかミーティングやグループワークで理解を深めています。日々の支援では毎日の振り返りミーティングで職員間で情報共有しています。虐待の疑いがある場合には、迅速に区の障害福祉課や相談支援センターと連携し対応することが決められています。虐待対応の窓口が苦情対応と一緒で分かりづらく改善が必要と感じています。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
防災教育計画で災害時の対応について職員に伝えています
日々の支援での安全対策は、事故・感染症マニュアル等で定めています。マニュアルは適切な対応が取れるよう随時見直しをおこない職員会議やミーテングで伝えています。防災については、防災教育計画を策定し毎年メールやAED、伝言ダイヤル等の使用練習や緊急個人シートの見直しをおこなっています。事務室には防災教育計画のほか、区の防災地図や防災の組織体制、災害時の事業所での対応基準、備蓄リスト等を掲示し職員が緊急時迅速な対応が取れるようにしています。今後事業継続の視点についても検討し災害時の対応に追加することが期待されます。
文書や情報の取り扱いは規程を定めて、職員に周知することが必要と考えています
文書類は職員が必要な時に活用できるように、ファイルに綴じ事務室内の棚に保管しています。利用者や家族等の個人情報や運営に関する重要な書類は鍵のかかる書庫に保管し関係者以外が閲覧や持ち出すことが出来ないようにしています。電子データについては、事業所内の共有サーバーで管理しています。サーバー内のフォルダーはパスワードで不正アクセスへの対応をしています。メール添付で配信する書類はパスワードを設定し関係者以外の閲覧を防止しています。文書・情報の取り扱いについて明確に定めた規程がなく今後の課題と思われます。
利用者には入所時、個人情報の取り扱いについて説明し納得の上、同意を得ています
個人情報の取り扱いについては個人情報保護規定で利用目的や利用制限、適正な取扱い、第三者への提供の制限や相談窓口を伝えています。職員には入職時のオリエンテーションで個人情報の取り扱いについて説明し理解を促しています。利用者には入所時に契約書の秘密保持の項目で利用者や家族に関する情報を漏らさないことを伝えています。個人情報は必要最小限の使用である事と、使用目的を示した情報提供同意書を提出してもらっています。日々の支援では、個人面談は必ず相談室でおこなうことや、利用者は個別ロッカーを使用することにしています。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
職員の配置は法人の多様な取り組みの理解と一人ひとりの育成の視点で進めています
法人では、必要な働きかけができる、責任をもって活動できる、地域との関わりに取り組める職員を求めています。職員の採用は就活フェアや専門学校等への求人、実習生への声かけなどでおこなっています。職員の配置は各事業所の課題解決のほか職員育成の視点で進めています。職員の育成では、ベテランと中堅、新人をバランスよく配置し日々の支援のなかで一人ひとりが成長していけるよう取り組むほか多様な業務や法人全体の動きを理解できるよう進めています。職員の意向は年3回の個人面談や目標達成シートで把握しています。
研修ワーキンググループ等で階層別育成計画策定に取り組んでいます
法人では、利用者が安心し仲間と支え合い、夢や希望にチャレンジできる場づくりに取り組んでいます。そのために職員の育成が大切と考え職員会議時の研修やグループワークでの話し合い、外部研修、職場内での指導等多くの取り組みを進めています。研修については計画的に取り組めるよう階層別の研修計画の策定に取り組んでいます。現在は一般職の2年目までの職員向け研修が整備されています。2年目以降についてもワーキンググループで継続して検討を進めています。早期に等級フレームと結びついた職員研修計画の完成が望まれます。
全事業所の職員が協力し事業運営や支援に取り組めるよう情報共有等に力を入れています
法人では全職員参加の職員会議や施設長会議等で情報共有を進めています。法人全体の課題については各事業所の職員が参加する分野別のワーキンググループで取り組むほか、地域貢献活動も法人全体で進め職員の交流が生まれています。その他、定期的な人事異動と中堅職員交換研修もおこなっています。交換研修では各施設長が法人内の他事業所の業務に参加することで他事業所の取り組みを学ぶほか中堅職員の育成に結びつけています。事業所では職員間で良かったことや頑張っている事を伝えたり認め合いチームづくりを進めています。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
国の制度としての就労実績体制加算が廃止され、就労定着支援事業へ移行することになりました。事業所としても、従来から重要な役割と考えて実施してきた就労者に対する支援活動を、より充実させたいと考え、就労定着支援事業の開設準備に取り組みました。事業開始に必要な情報収集をおこない、秋(9月)に事業を開始する計画で、春(5月)の理事会に諮り、承認を得て、利用者等への説明会を実施する計画としました。
新制度移行には職員の効率的な活動が必要と判断して、在籍利用者には生活面のサポートもおこなう中で、計画的に面談や職場訪問をおこない、勤務時間や業務量の調整を検討しました。
次年度は就職希望者の増加が想定されるため会社訪問や面談時間の調整をおこなう活動が増える事になります。職員は勤務時間後、つまり終業後の支援が中心になるため、フレックスタイムの検討なども含め、職員体制の整備に取り組み、事業開始までの事前準備を進めてきました。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
【目標の設定と取り組み】昨年度、事業所では就労移行支援で進めていた活動を新しい制度に適合させるために、就労定着支援事業の開設準備に着手しました。検討の結果、次年度5月の理事会に諮り、9月事業開始と決めました。
【取り組みの検証】新制度移行に関する情報の収集のほか、利用者と職員間での話し合いもおこない、事業開始に向け計画の立案に取り組みました。具体的には、日々の支援をおこないながら勤務時間や業務量をどう変えなければならないのか、在籍者と計画的な面談を実施しながら準備を進め予定通り9月開始となりました。これらの活動によって、昨年度3名に対して今年度は6名の就職となりました。
【検証結果の反映】定着支援は、勤務終業後の支援が中心になるため、効率的な活動を目指して、さらに適切な職員体制の整備・構築に取り組むことを考えています。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
昨年度平均工賃1万円以上を目標に事業の拡大を目指しました。訓練等給付費の報酬単価の改訂があり運営に多大な影響が見込まれたため事業を拡大し収入を増加させることで仕事量を増やし利用者の作業意欲の向上と豊かな生活の実現に取り組みました。軽作業の確保では、ホームページや近隣の飲食店でのポスター掲示、ビラ配布をおこないました。ホームページを見た企業から新たな依頼もあり定期的な受注に結びついています。また、区内の事業者間の共同受注システムにも定期的に参加し情報収集やネットワークづくりに取り組み大口の受注に結びつきました。今年度は既存先の受注が減少傾向にあるため、法人全体で既存先の対応と新規取引先の開拓に力を入れ、現在受注している作業にとらわれず多様な種類の作業に取り組めるよう支援体制を整備し、目標賃金の達成を実現したいと考えています。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
【目標の設定と取り組み】訓練等給付費の報酬単価の改訂があり、法人の事業運営への影響を考慮して平均工賃1万円以上を目標に新規事業の開拓に取組みました。
【取り組みの検証】昨年度、軽作業に関しては、ホームページ上で作業内容の説明をするほか、近隣の飲食店でのポスター掲示、関係先へのビラ配布などを利用者も参加して進めました。ホームページを見た新たな企業からの引き合いがあり定期的な受注に結びつきました。また、区内の事業者の共同受注システムに参加し、情報の収集や地域とのネットワーク作りに取り組み大口の受注に結びつきました。
【検証結果の反映】今年度、収入の増加を図るため、現在おこなっている作業内容にとらわれず、クリーニング店、中華レストラン、ビル清掃など、多様な種類の外作業にも取り組む計画を進めており、継続した活動で成果が出ると期待されます。
サービス分析結果
【講評】
専門領域の利用希望者を対象としている作業所として適切な広報活動をしています
当事業所の利用希望者は主として医療機関等からの紹介が多い事です。対象利用者が一般の作業所よりも主治医との関係が濃密であるため、広報活動の内容が絞られてきます。現在配布中の法人のリーフレット「本郷の森」はその意味から適切なものと思われます。また、インターネットでの配信内容については、ブログに特徴があり、写真と共に利用者目線での活動記録として読み取ることが出来ます。このブログは利用希望者の心理に共感を与える内容が多くあり高く評価できるものです。
パンフレットや「本郷の森便り」を配布して行政や関係機関に情報提供しています
パンフレットには法人の理念、就労継続支援B型・就労移行支援の事業紹介、各事業所の問い合わせ先などの情報を提供しています。見学の際にはリーフレットを渡し活動内容、持ち物・費用、工賃、入所の手順を記載しています。年2回、就労移行支援の利用者と職員が発行する「本郷の森便り」には上期の出来事や下期の予定、各事業所の取り組み等を掲載しています。なお、ホームページには、関係先の方々にこの組織を身近に感じてもらえるように、職場のリーダー格の方々は全員顔写真とプロフィールを載せるなどすれば更に良いかと思います。
利用希望者の見学には職員全員が対応出来るようになっています
事業所への問い合わせは主に電話であり、対応は職員全員が可能です。また、問い合わせは区外や病院、保健師、ハローワークからの紹介が多いようです。電話をかけてくる人は法人内に3事業所があることを調べているため、対応する職員は各事業所を見学して雰囲気を感じてほしいこと、定員を満たしている事業所での受け入れは難しいことも伝えています。見学の日程は利用希望者に合わせ、見学者には保健師等と一緒に来てもらい、パンフレットに沿った説明をおこない、時間があれば作業の様子も見てもらうようにしています。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
利用希望者には見学参加申込書を提出してもらい、5日間の体験通所を勧めています
見学希望者に見学参加申込書を提出してもらい30日間の中で5日間の体験通所を勧めています。事業所の作業や雰囲気が自分に合っているかどうか体験しています。期間中は担当職員と面談し、利用者の体調や作業の取り組み状況についてその日の振り返りをしています。その上でお互いのマッチングを経て正式に利用が決定すると、本人と主治医とに申込書を提出してもらい、受給者証の申請手続きを各区市町村でお願いしています。受給者証交付後、本人と契約を交わして本人の希望を把握し、重要事項説明書を基にサービス内容や利用料金等を説明しています。
利用開始から一貫して同じ職員が利用者の支援を継続しています
関わる職員は利用者の作業に参加することで和やかな職場の雰囲気を作り出しているのが見られました。利用者がこの事業所の活動に慣れて安定してきたら、法人の統一した書式を用いてアセスメントをおこない、個別支援計画作成につなげ、その後の支援に活かしています。今後は利用希望者が当事業所を利用したいとの意思を確認できた時点で、すなわち利用契約締結前に、個別支援計画を作成するよう手順を変更する事にしています。
公道を挟んで、移行支援事業を運営しており、B型利用者に良い刺激を与えています
当事業所を利用する目的は利用者によってさまざまです。将来の就労を目指す利用者にとっては、併設する就労移行支援事業での活動がほど良い刺激になっています。これはOBの来訪やOBによる就労現場での体験なども情報としてもたされてくるからです。サービスの終了はこの事業所内での支援の終了ではあっても、就職や転居などで、籍を離れても職員と元利用者の関係は継続しているのが、特徴としてみられます。支援の終了後の定着支援の制度が整備される以前から支援活動はおこなっており、この事業所の大切な活動として継続されてきました。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
個別支援計画は利用者本人の受給者証の更新月を軸に定期的に見直しています
個別支援計画の策定時期は利用者によって違いますが、およそ利用開始から1ヵ月後が目安になっています。職員は利用者と関わる中で、適切な支援方法を判断しています。担当だけでなく全職員が振り返りとミーティングで利用者の状況・事情を共有しています。利用者が活動に慣れてきた頃に担当職員が面談してアセスメントシートに記録しています。これは、新しい人間関係が出来る中でこそ、利用者の状況が顕著にとらえられるという判断からです。受給者証の更新月を軸にして、計画作成や変更のためのアセスメントが定期的に更新されています。
個別支援計画の見直し時期は一覧表で掲示し、本人が意識できるようにしています
ここでは、利用者自身が自分の支援計画の内容をよく知っている事が特徴的と感じられました。利用者自身が体調不良を起こした場合の「症状自己管理モジュール」という手法を学んでいます。担当職員ばかりでなく他の職員も、利用者との関わりを細やかに記載しています。個別支援計画は面談で一人に付き1~2時間かけて丁寧に確認し、同意を得ています。面談の時期は受給者証の更新時の誕生月におこない、利用者の目につく場所に一覧表を掲示し本人が意識できるようにしています。就労移行支援事業所では、利用者との面談で3ヵ月ごとに見直しています。
職員は頻繁にミーティングをして利用者の情報を共有しています
職員は朝、昼、夕の振り返りミーティングで利用者に関する情報を共有して記録に残しています。これにより担当職員だけでなく他の職員にも情報が共有され、職員および利用者ともに居心地よい環境を作り出しています。事業所では利用者の自宅を訪問して家族とも面会したりすることで利用者の生活状況を把握することもあります。また、医療機関や保健師などとも情報共有して支援の連携に努めています。なお、利用者との相談内容は利用者本人にコピーを渡し、職員は「相談シート」に記入しています。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
- 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援計画等に基づいて、利用者の望む自立した生活を送れるよう支援を行っている
- 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
- 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
- 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
- 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
【講評】
利用者は職員との面談で立てた無理のない計画を意識して達成できるようにしています
利用者は職員と面談しながら無理のない個別支援計画を立てたことで意識して取り組むことができるようになっています。面談内容は本人にコピーを渡してますので見返すことが可能です。例えば、自立した生活をするという短期目標に向けて、利用者は作業日を設定する他、体調が悪い原因を探すなどの自分の役割に対して、職員はいつでも相談に応じ体調が悪い原因を一緒に考え親身に接しています。一緒に作業する担当者以外の職員からも情報を得、利用者に無理のない適切な作業を選び、両者で振り返りながら目標を達成できるようにしています。
生活臨床に基づいた支援を法人内の職員が共有して一人ひとりに働きかけています
慢性の統合失調症の方の支援方法である生活臨床に基づいた支援を法人内の職員が共有しており、利用者一人ひとりに働きかけています。例えば、新しいことにチャレンジが苦手、自分の枠を広げる人と広げ辛い人、他者依存型と自己啓発型、受動型と能動型などその人の生活特徴があります。他者依存型の人には「~しましょう」と指示を出し、自己啓発型の人には「あなたはどうしたいの」と問いかけ、受動型の人には下準備をして心配事を取り除き、能動型の人にはやりすぎではないがゆっくりなどと一人ひとりを理解して働きかけています。
係活動やスポーツ等を通して積極的な利用や自立、横のつながりを築いています
利用者が自立した生活を送れるように生活保護申請に同行したり、受給者証の更新手続きを事業所で作成するなど支援しています。利用者には挑戦できる週番や工賃計算、係活動の役割の他、フットサルやバレーボールの自主活動を設けています。週番は6、7人がチームを組み、利用者が司会を務め作業内容の確認と共有をし3週間で交代し、次のチームは相手を知りチームがまとまるように考え人選しています。また、旅行係は外部の人との複雑な仕事を伴い、これらの役割やスポーツ活動を通して積極的な利用や自立、利用者同士が繋がるよう工夫しています。
2.利用者が主体性を持って、充実した時間を過ごせる場になるような取り組みを行っている
- 利用者一人ひとりの意向をもとに、その人らしさが発揮できる場を用意している
- 事業所内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
- 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
- 【食事の提供を行っている事業所のみ】
利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している
【講評】
旅行や行事、スポーツ活動を通して責任感・達成感・自信の回復に繋げています
事業所では旅行や様々な行事、スポーツ活動等を実施しています。利用者の自主的な運営で企画をしています。例えば、旅行では実行委員に立候補し、実行委員のメンバーと職員で幾つかの候補先を考えて利用者に諮り、現地の下見やスケジュール作り、お土産やしおり等の係を決めるなど何回も話し合っています。旅行後は写真の注文やブログへの投稿など実行委員はコミュニケーションを取りながら複雑な仕事を経験したことが責任感や達成感、自信に繋がっています。また、実行委員の様子を見ている利用者のモチベーションアップにも役立っています。
週1回利用者によるミーティングをおこない、仕事や次週の予定など話しています
週1回、週番が司会や書記、板書を担い、利用者が多く集まる木曜日の午前中にミーティングをおこなっています。議題として①仕事について②スポーツから③○○実行委員会から④決めること(お茶係、工賃係、昼食会係、昼食会のメニューなど)⑤来週の予定⑥掃除係などを話し合っています。話し合ったことは「話し合いノート」に記録しています。お当番の仕事や冷蔵庫の氷の使用に当たっては冷蔵庫、ごみの分別はごみ箱に掲示し決まったことを周知しています。昼食会メニューはメイン、サイド、デザートの希望を募って決めています。
月に1回、利用者を中心に献立を考えることから調理までする昼食会をおこなっています
事業所は手狭となり適当な物件を探していますが見つからない状態です。収納がないため資材が所狭しと置かれています。分室の就労移行支援は道路を挟んだビルに移り、就職した利用者もおり少人数でゆったりとプログラムに励んでいます。両事業所は掃除当番を決めて作業に適した環境作りに努めています。月に1回、利用者を中心に献立を考え、必要な材料や調理器具を準備し、レシピを作り、調理する昼食会を実施しています。職員と利用者が一緒に楽しく食事すると共に食事に関するアドバイスもしています。話し合いの過程は料理の記録に記載しています。
3.利用者が健康を維持できるよう支援を行っている
- 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
- 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
- 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
- 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
- 【利用者の薬を預ることのある事業所のみ】
服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
【講評】
職員全員が精神保健福祉士等の有資格者であり心身ともに安心できる環境となっています
就労継続支援B型と分室の就労移行支援事業所の職員は、全員が精神保健福祉士等の有資格者であり、心身面の健康に関しての支援には安心感があります。職員は、利用者が出勤すると元気な声で挨拶や言葉を交わす他、面談でも利用者の体調や健康状態を把握しています。家族や医療機関等とは普段から連絡を取れる体制を築いており、利用者情報は容易に得られます。また、職員は利用者の居住地での健康診断を勧めています。感染症拡大防止の為、都の感染症情報マニュアルを入口に掲示して注意を促し、インフルエンザ予防接種の補助もしています。
利用者自らが体調管理や服薬管理、健康状態を表現できるよう指導しています
法人内の就労移行支援事業所は「症状自己管理モジュール」「服薬自己管理モジュール」のプログラムを実施しています。これは利用者が症状や健康状態を自覚できるように、自分の病気や服薬の必要性を学び症状が出た時に最小限の回避やコントロールする方法を身につけることで、各段階で職員と面談をおこなっています。プログラムの目標としては職場の上司や同僚に自身の健康状態を伝えられるようにすることです。就労継続支援B型でもこの手法やSST(ソーシャルスキルトレーニング)を取り入れみんなで勉強して自分の症状を知るようにしています。
AEDを設置し、必要に応じて利用者の体調変化時には法人内の車で搬送しています
利用者の健康保持や管理については、感染症防止の視点から日常的な手洗い・うがいの励行、咳作法の心得等の必要な助言をしています。法人全体で歯科医による歯科講座(歯磨きや虫歯予防の方法)を実施しています。バランスの良い食事を摂取するため、月1回料理係が作る昼食会と年3回のOBと交流を図る夕食会の機会も作っています。また、事業所にはAEDを設置し、職員は消防署でAED講習と消火訓練などの救急・救命の研修を受け、必要に応じて法人内の車で搬送するなど、利用者の急変などに対応できる仕組みを整えています。
4.利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている
- 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
- 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
- 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
【講評】
一人暮らしの利用者が多く、保健師や訪問看護師と連携して支援しています
利用者の高齢化に伴い家族も高齢化し一人暮らしが多いようです。法人には通過型共同生活援助として「ホームいちょう」や「第2ホームいちょう」があり、利用している人もいます。そのため家族との連携は難しくなっています。家族に連絡をする時は、本人の許可を受けた上で対応するようにしています。必要があれば、計画相談事業所のサービス等利用計画の話で家庭訪問する際に同行する事もあります。利用者は一人暮らしが多いため、保健師や訪問看護師と連携し支援しています。就労移行支援では本人と家族が就労の方向性のすり合わせをしています。
広報誌を家族に郵送する他、家族教室を開催し家族と連携するようにしています
家族には就労移行支援の利用者と職員が作成した「本郷の森便り」を郵送し、事業所の様子や情報を知らせています。看護師による家族相談を毎週火曜日におこなっており、利用者だけではなく地域の人も対象としています。また、年3回家族教室を開催し、「ストレス対処法について」「コミュニケーションのヒントについて」「講演会」などの中で、家族を含めたグループワークをおこない家族同士の語らいの場としています。家族教室の参加は少ないですが、利用者と家族を含めた支援にも努めています。
5.利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている
- 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
- 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
【講評】
法人は事業に長年携わってきたメリットを生かした支援をおこなっています
法人は障害者就労支援の歴史を持ち、法人内の最初の事業所である「銀杏企画」は開設30周年を迎え、31年目に入っています。町会に参加し、地域に根差してきたため、地域の情報は入手しやすい状況です。また、利用者にたくさんの情報を提供できるように他機関と連携しています。講演会のお知らせや関係のあるポスターは目のつく入り口に掲示しています。移行支援では、身近なところから事業所の家主である同ビル1階の定食屋さんに皆で月1回食事しようと計画し、年2回「本郷の森便り」を届けています。町内会の餅つき会にも参加し交流しています。
社会資源利用時の情報提供や同行支援の他、地域の祭りや花壇整備等に参加しています
医療機関と連携して職員は利用者に同行や経済面を支える福祉事務所や年金事務所の利用方法、就労支援をおこなうハローワークに同行、一人暮らしの為の部屋探しに同行するなど関連する機関の情報提供と同行支援をおこなっています。また、地域の祭りや餅つき会に参加して、商店街や地域の人々と交流してしています。昼食会や昼食時の買い物なども地域のスーパー等で購入しています。近くの「本郷通り」の花壇の整備の依頼を受け、花の世話をしています。これらの事業所の取り組みの様子はブログで発信しています。
12.【就労継続支援B型】就労の機会の提供や、知識の習得及び能力向上のための支援を行っている
- 自発的に働きたいと思えるような取り組みを行っている
- 働くうえで、利用者一人ひとりが十分に力を発揮できるよう支援を行っている
- 工賃等のしくみについて、利用者に公表し、わかりやすく説明している
- 受注先の開拓等を行い、安定した作業の機会を確保できるよう工夫している
- 商品開発、販路拡大、設備投資等、工賃アップの取り組みを行っている
【講評】
多様な作業や集団アルバイト等を用意すると共に法人内に就労移行の事業があります
事業所では区役所からの委託作業やDMの発送作業、カードの加工、封入作業、パン屋さんの袋折、シール貼りなど多様な軽作業を用意し、利用者が作業を選択できるようにしています。また、区役所でのインターンシップやレストラン・ビルの清掃等は一般企業へ向かう貴重な社会体験の機会となっています。法人内には就労移行の事業所があり、講演会や見学会などに参加し就職までのイメージ作りをしています。パソコン教室は各事業所から希望者を募り、週1回3~4ヵ月間開催して基本的な事を学び、カレンダー等の作品を作りスキルアップを図っています。
実行委員や係活動、電話対応、工賃計算等で力を十分に発揮できるよう支援しています
事業所は利用者が持っている本来の力を発揮できるよう、メンバー主体の活動を通して達成感が得られ、自信を回復し、社会復帰に近づくことができるよう、本人の想いを大切に支援しています。一泊旅行や日帰り行事をメンバーが実行委員になって企画・運営しています。また、係活動では週番や工賃計算係、昼食会調理係、お茶代集金係、一泊旅行時のしおりやお土産係など日常で必要な役割を担っています。利用者に応じて電話対応を依頼することもあります。利用者がチームとなり、毎月交代をして工賃計算マニュアルを基に工賃計算を担当しています。
区内共同受注システムで大口の作業を受注することができています
月平均工賃1万円を目指して、安定した軽作業の確保に取り組んでいます。新しい作業の開拓のため、区内共同受注システム「ジョブ~る」に参加して、大口の作業を受注することができたほか、都内事業所の情報収集やネットワーク作りにも取り組んでいます。また、ホームページ経由で新たな企業の依頼を受け、定期的な受注に繋がっています。事業所には結束機や資料作りに欠かせない機器等を整備して各種の受注に備えています。事業所では収入が上がることで利用者の作業意欲が向上し、生活も豊かになると考えています。
【講評】
利用者の情報を外部へ提供する必要がある事を想定して同意書を得ています
事業所での活動中に体調の変化等で医療機関を受診する場合を想定して、あらかじめ契約時に利用者等から情報提供同意書を得ています。ホームページのブログ投稿などで写真や情報を掲載する場合には、そのつど本人に許可を得、個人が特定できないように配慮しています。利用者個人宛の文書類については開封せず直接本人に渡しています。利用者は個人ロッカーを使用することになっており、他人の私物と混ざる心配はありません。ただしカギは紛失の可能性があるのでかけていないため、貴重品は格納しないように伝えています。
面談室があり個別の事情で面談の必要がある場合は安心して使用することができます
職員との面談時など、他人に知られたくない話をする必要がある場合は、パーテーションで仕切られた相談室が用意されています。利用者は体調の悪い時には、職員に伝え相談室で横になることもできます。利用者が体調に合わせて休憩や出欠席などを決め、自分のペースを調整できることは情緒の安定に繋がっていると考えています。また、就労移行支援では身だしなみに注意を払い、入浴や髭剃りなどに配慮しています。なお、利用者同士の個人の連絡先の交換については、職員は間に入らず、個人に任せています。
職員は利用者本人の意思を尊重した支援を心掛けています
本人の意思を尊重して支援するようにしています。例えば、部屋の扉など、『閉めて下さい』と言わなければ、原則として閉めていません。また、面談に際して内容によって男女別々に話す事を希望する場合は話を分担して対応しています。事業所の行事では「参加して頂きます」との姿勢で臨んでおり、「無理やり参加を強いられた」と受け取られない形で話をしています。内部に居る方が良いというかたに対してプログラムで外出の必要性がある場合では課題があると認識しています。利用者同士のトラブルは社会勉強と捉え収拾がつかない場合のみ介入します。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
法人統一の書式で各事業所が振り返りをおこない公表して標準化を図っています
事業所ではパンフレットや契約書は定期的に見直しをおこなっています。パンフレットには銀杏企画の活動内容の用紙を添付して費用事項を記載し説明時に活用しています。各事業所は、1ヵ月ごとに事業所の目標を定め、法人の統一書式を基に、振り返りをおこなっています。項目として、メンバー、工賃・作業、行事・イベント、インターンシップ・アルバイト、職員研修、ヒヤリハット&グレー件数、出来事など事業所の内容を網羅したものを公表することで、業務の標準化を図っています。
サービス提供の基本事項は、ほぼ6ヵ月ごとに見直し事項をリストアップしています
サービスの基本事項や手順は、明文化されていないものの、職員間で共通の理解が得られています。その認識に基づいて、ほぼ半年ごとに、要見直し事項のリストアップをしています。その見直しの際に、職員や利用者等から寄せられた意見等は、職員会議記録に残されています。ただしその後の処理経過は、定式で記録はされていません。これらの見直しのプロセスを、職員間で共有できる方法をとることが必要でしょう。
新人職員が戸惑わないという視点で手順書を作ると良いでしょう
マニュアルとか手順書という表現を難しく考えているように思われました。専門領域の職員からなる特別な職員体制の中で、専門領域に関する手順書を作るのではなく、この事業所に着任したばかりの新人職員の目線にたって必要な手順書を作成したらいかがでしょうか。例えば、この事業所で日常的な活動がどのようになっているのか、清掃やゴミ出しと始業と終業についての約束事、役割分担、出勤管理、文書管理、週間・月間活動についての覚書、季節ごとの室内温度、湿度管理、等々です。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
事業者のコメント
このセクションは事業者によって更新される情報です。
評価情報
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【講評】
職員は法人の考えを理解し利用者の意向を大切にした支援に取り組んでいます
法人の目指している姿は理念の「本郷の森の目指すもの」で利用者や家族、地域の方々、スタッフ、関わる方みんなが元気に笑顔で支援をおこなうことを伝えています。「本郷の森の理念」では利用者への対応が明示されています。法人の考えは事業計画書で伝えるほか法人の職員会議のグループワークや事業所のミーテングで職員の理解を促しています。支援の現場でも必要に応じ確認できるよう事業所内にも掲示しています。このような取り組みで、職員の理解が進み常に利用者の意向を大切にした支援ができているかを振り返り活動に取り組んでいます。
良好な職場風土は職員間で気持ちを伝えあうことなどでつくられています
施設長の役割は、等級フレームの指導職(上級)の「役割の求められる能力・業務」で明示しています。施設長は、施設長会議や経営会議で各事業所の状況を把握し、職員には職員会議や各所会議(事業所職員会議)で伝えています。事業所では、施設長の補佐役職の職員がいないため職員全員で役割を分担し取り組んでいます。職員は、職員間同士で気になることや必ず良かったことなどを伝えあうことで連携を深めています。職員には、年3回の施設長面談の場でも施設長の考えを伝え理解を促しています。
法人の考えはメンバー(利用者)ミーティングや朝礼、夕礼で利用者に伝えています
重要な案件は、理事長や評議委員会に諮っています。案件の検討は、施設長会議や経営会議でおこなっています。職員に伝えるべき内容は職員会議や各所会議のほかメールでも伝えています。このような手順を経て意思決定していますが、明文化されておらず今までの経験や暗黙の了解で運営されている部分も見られます。新しい職員の入職もあり、意思決定の手順を文書化し職員に伝えることが必要と思わらます。事業所では、利用者に伝えるべき事項は毎週おこなっているメンバー(利用者)ミーティングや毎日の朝礼、夕礼等のほか個別面談でも伝えています。