評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1) 利用者のニーズに即したサービスの実践
2) 在宅生活の支援
3) 高い専門性と誠意あるサービスの提供
4) 地域に開かれた施設
職員に求めている人材像や役割
加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病等により要介護状態となり、入浴、排せつ、食事等の介護、機能訓練並びに看護及び療養上の管理その他の医療を要する者等について、これらの者が尊厳を保持し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう支援します。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
ご利用者の人格と個性を尊重し、各専門職として相互に尊重し話合い、緊密に連携しつつ、働きやすい職場づくりの実現に努める。
全体の評価講評
特によいと思う点
平成30年4月に行われた介護報酬の改定で介護老人保健施設の役割として、従来の「加算型」に加え「在宅強化型」が導入されました。平成31年1月から同制度を導入し、在宅復帰・在宅療養機能の維持を視野にした体制を明確にしました。このためリハビリ担当職員2名の採用、フロア支援相談員も1名増員等で支援体制の強化を図りました。在宅復帰後は地域の介護支援専門員とも連携し利用者の支援に対応することになっています。
職員は日常業務を通じ利用者支援をしています。その進め方も全職員が同じ方法で行う必要があります。当施設設立後5年を経過しました。この間、業務の標準化を目指し、業務内容も整理しマニュアル作りを進めました。その後、マニュアル委員会も設置されました。同委員会では業務内容の見直し、既存のマニュアル改訂等に取り組んでいます。一例として職員から寄せられた気づき、ヒヤリハット・事故事例の原因把握、対策決定等を多職種間で検討しています。その結果をマニュアル改訂に繋げる等で更に継続して業務の向上に努めています。
当施設の厨房は併設病院と合同厨房となっています。このため当施設独自の献立作成が困難で選択食の導入が出来ないのが現状です。このことから、利用者にとって楽しみの一つである食事内容の充実とリハビリテーション満足向上を図る一環として独自に提供できる「おやつ」に着目しました。おやつは出来る限り手作りにこだわり利用者に喜んでもらえるよう工夫を凝らしたものとなっています。お彼岸の「おはぎ」、ハロウインの「かぼちゃケーキ」、バレンタインデーの「チョコレートケーキ」等は家庭での楽しみを再現しています。
さらなる改善が望まれる点
施設開設以来、5年が経過し施設運営に必要な諸システムも整備されてきました。意思決定システム、介護関係のマニュアル作成等にも取り組んできました。しかし当面の対応に追われ整備した仕組みが効果的に運営されていない点が見受けられます。例えば電子掲示板はあるが議事録の迅速な職員への周知手段としての活用が充分ではない点があります。諸課題の解決を図るため今年度、第三者評価を受審することになりました。現状の見直しは職員の参加も得て行います。また、諸委員会の活動等を通して組織運営が更に効率的に行われるよう期待されます。
現在、一般的傾向として超高齢化、多死時代の方向にあります。看取りは避けて通れない状況です。在宅復帰を目指した支援を行っています。しかし要介護4・5利用者のウエイトも約42%(調査時点)と高く、平均在所期間も長期化しています。看取りについては併設の病院が担当しています。看取りに至るまでには利用者本人の希望、家族の要望等もあります。介護面からの支援も必要と考えられます。職員の質の向上に研修には力を入れています。今後の医療・介護両面での更なるよい支援提供を勘案し老健での看取り体制の必要性も今後の課題となります。
当施設はサービス開始からちょうど5年が経過し、利用者へのサービスについては一応の安定を見ることが出来ています。しかし、それを支える組織運営に関しては様々な課題も見えてきました。利用者数93名に対して全78名の職員で、直接支援に携わる職員の一人当たり利用者数は2.3人ですが、直接部門と非直接部門、経営層とリーダー層、一般職員、各職種、それぞれの間の意思疎通や信頼醸成に問題があることが、職員へのアンケート調査や経営層の自己評価で明らかになりました。職員満足度の一層の向上に積極的に取り組むことが期待されます。
事業者が特に力を入れている取り組み
当施設の運営理念に利用者のニーズに即したサービスの実践を挙げています。このため高い専門性を活かし高齢者が在宅生活を送ることが出来るための支援に努めています。在宅復帰・在宅療養支援の推進です。当施設は同一施設内で看護・介護・リハビリテーションを三位一体のサービスを提供できる点に特色があります。入所に際し利用者本人及びその家族から要望を聞きそれに沿った支援計画を策定します。自宅に復帰後も地域ケアマネジャーとも連携し利用者の要望がある場合には職員が相談に応じる等、地域とも連携した支援を推進しています。
日常提供しているサービスが利用者に評価され満足を得るためには、職員の専門知識・技能が高くなければなりません。当施設は看護・介護・リハビリテーションを三位一体としたサービスの提供で利用者の在宅復帰を目指しています。職員にはこの3分野の知識と利用者一人ひとりの特性に応じた支援が求められます。このため法人内研修、外部研修への職員参加で知識等の習得を推進しています。更に職場での実務を通して職員が利用者の尊厳の保持、能力活用等を認識し各職場で多職種が緊密に連携することで更なる幅広い能力向上を図るよう努めています。
当法人の基本理念のひとつに「利用者中心のサービスの提供」が掲げられています。施設としても利用者の人格と個性を尊重した支援をしています。目標は利用者の在宅復帰です。施設の持つ三つの機能、即ち、看護、介護、リハビリテーションを総合的に勘案しリハビリテーションの特性に合わせて利用者個々の支援に取り組んでいます。このため各分野の専門職員の配置等により、また、多職種間の連携を迅速に行っています。併設の病院の協力も得ています。施設の持つ三機能を一体化させたリハビリテーションの支援体制を整備しています。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:経営層と打ち合わせし次の通りとしました。調査時点の利用者全員を対象としました。なお、1.介護度も高く意思疎通が困難で聞き取り調査が難しい、2.調査当日に体調不良、3.調査に同意が得られなかった利用者は除きました。
- 調査方法:聞き取り方式
調査対象者に聞き取り方式で標準調査票により調査しました。評価者はフロアの廊下や各居室等で利用者と個別に面談し聞き取り調査を行いました。 - 有効回答者数/利用者総数:20/93(回答率 21.5% )
利用者の聞き取り調査による満足度結果は回答者20名の内、「大変満足」が13名、「満足」が5名でした。「どちらともいえない」は1名で、「不満」は1名、「大変不満」と回答した人はいませんでした。この結果より全体的評価として65%の利用者(「大満足」と「満足」の合計)が提供されているサービスに満足と答えています。要介護度から見ると要介護度1は20.0%、要介護度2は20.0%、要介護度3は25.0%、要介護度4及び5はそれぞれ15.0%となっています。無回答は5.0%でした。聞き取り調査には16の設問があります。このうち、回答「はい」は全設問が50%以上となっています。例えば、その中で、問11「あなたの気持ちを大切にしてくれるか」は90.0%の評価となっています。問5「体の調子をきいてくれるか」及び問14「サービス内容の説明」という設問共に「はい」の評価はそれぞれ85.0%となっています。なお、問16「職員以外の外部への相談可」に「はい」との回答は55.0%となっています。
アンケート結果
1.食事の献立や食事介助など食事に満足しているか
この設問に対し食事は大変美味しいとの声が多く寄せられています。中には量が少しすくないとのコメントがありました。
2.入浴の時間は、快適か
この設問には入浴時は職員に声をかけてもらっている、そして職員の介助でゆっくりと入っていると大半の利用者が回答しています。週2回の入浴回数を3回に増やしてほしいとの意見もありました。
3.日常生活で必要な介助を受けているか
この設問には必要介助は、例えばトイレ等でもきちんとした介助を受けている。きめ細かい心遣いがうれしい等の意見でした。家族が来た時は車椅子で敷地内を散歩しているケースもあります。
4.施設の生活はくつろげるか
この設問に対し施設ではテレビを見たり、カラオケ等で過ごしているとの声が多くありました。また、読書や新聞を読んだり、趣味のぬり絵をしているケースもあります。周りの人と楽しく過ごす利用者もいます。
5.職員は日常的に、健康状態を気にかけているか
この問いには職員は優しく声を掛けてくれると全員が答えています。
6.退所後の在宅復帰に向けたリハビリや相談は、計画的に行われているか
この設問にはリハビリは計画に従い行われており満足しているとの回答があります。一方、リハビリの時間を増やしてほしいとの声もあります。
7.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
この設問には身の回りのことは利用者自身で整理しているとの回答が寄せられています。職員が手伝ってくれる場合もあります。生活の場はいつもきれいになっているとのコメントもあります。
8.職員の接遇・態度は適切か
この問いに対し職員は皆やさしく、親切との声が多く寄せられています。また、中には人によるとのコメントもあります。
9.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
この設問には職員は大丈夫かどうか声をかけてくれ、ちゃんと対応してくれているとのコメントがあります。また、必要な場合は病院にも付き添ってくれる等信頼しているとのものあります。
10.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
この設問には利用者間の争いはない、経験がないとの回答が寄せられています。
11.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
この問いに職員は皆やさしく、良くしてくれていると回答しています。
12.利用者のプライバシーは守られているか
この設問には守られているとの回答です。
13.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか
この設問には要望がある場合は聞いてくれるとの回答が寄せられています。
14.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
この問いには説明は分かり易いとの意見です。
15.利用者の不満や要望は対応されているか
この設問には不満等は聞いてくれ、きちんと対応してくれるとの回答です。これに対し不満は言ったことがないとのコメントもあります。
16.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
この問いには施設内で相談できるから大丈夫との意見に対し、知らないとの両論もあります。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
事業関係等の情報を幅広く収集しています
利用者の栄養嗜好調査を毎年1月に実施しています。また、毎食事提供時に管理栄養士が巡回し利用者のニーズを把握し、より良い食事の提供に活かしています。職員については人事考課により個別に経営層が面談し希望等を聞き取り育成に反映しています。地域情報は支援相談員及び介護支援専門員が地域の介護支援専門員と連携し把握に努めています。法人としても法律改正等の情報収集に努め幹部連絡会議、課長連絡会議等を通して周知しています。施設ではこれら収集した情報を検討し、必要に応じて日常業務や計画策定に活用しています。
経営状況を把握し必要に応じ対応しています
経営指標である目標利用率等については毎月実績を把握しています。経理実績の把握には試算表があり月次、累計実績を計画値と対比したものがあります。内容は詳細で経営状況の把握を適切に行っています。試算表を検討し課題があるものは原因・対応策を明示し上記の指標目標の達成状況とともに運営会議に諮っています。運営会議では提示された原因・対応策を審議し対応を決定しています。半年ごとに計画・実績の状況を検討し、必要がある場合は補正予算を策定し法人の承認を受けて実施します。
経営計画を策定し安定した経営を目指しています
施設経営の安定化をはかるため中長期計画を策定しています。法人本部の方向性、事業環境等を勘案し各職種で課題を検討しその結果を踏まえ計画案として運営会議に提出し審議します。最終的には法人本部との調整と承認を受け実施に移されます。単年度計画については更に最新状況も加味した見直しを行っています。計画の実施状況は月ごとに計画と実績の把握と課題がある場合は原因把握と対策を講じています。また、半年ごとに全体の見直しを行い、課題の抽出と運営会議での審議・決定を受け全職種が計画達成に向けて活動しています。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
法規範・倫理等の遵守を徹底しています
職場における日常業務で職員は利用者の個人情報に接しています。このため職員各自が法律、内部規程、倫理等を理解し遵守する必要があります。法人としてもこの点の周知と理解に努めています。新入職員に対しオリエンテーション研修がありますが、この中で法律・内部規程・倫理に関する説明があります。キャリアアップ研修でもこれに就いての研修が行われています。職員は研修受講後、研修報告書を提出することになっています。なお、新入職員は上記規範等遵守につき誓約書を提出することになっています。
虐待に対し組織的に対応しています
サービス提供は人権尊重を第一義として推進しています。職員は虐待の芽チェックリストにより自己評価しています。身体拘束廃止・虐待防止委員会を中心に課題解決に向けて発信しています。現在、虐待の事例はありません。法人としてこのような事例が発生した場合は、施設内で対策を講ずる、必要に応じて病院とも連携する、法人の担当部門と相談する、行政等関連部門とも連携して対応すると決められています。当施設では支援相談員を窓口として事業所内外との連携を行っています。
地域との連携を大切にしています
施設の運営は地域住民の理解を得て連携を図りながら進めることが大切です。ケアマネジャーは地域のケアマネジャーや行政等ともコンタクトし地域情報を収集して対応しています。キャラバンメイトとして、また、地域の中学校からの要請により職員を講師として派遣し医療・介護に対する理解を深める活動もしています。更に、地域の各種イベントにも積極的に参加しています。実習生やボランティアの受け入れにも力を入れています。これ等の活動状況は法人の会報や当施設のホームページで公表する等、活動の透明性を図り開かれた組織を目指しています。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
リスク防止についての体制を整備しています
感染症、事故、災害等のリスクには組織的に対応しています。感染症発症は法人内パソコン掲示板を通して行い全施設に周知しています。事故の場合はヒヤリハット・事故報告書により内容を把握し対策を定期的に講じています。赤色のキーホルダー型名刺を添付した車椅子に注意を促す等の事故防止例もあります。防災・地震災害等のハイリスクに対する合同訓練も実施しています。大地震の場合、法人は地域の福祉救援所に指定されています。災害時職員行動指針が作成され全職員が携帯しています。合同の訓練も定期的に行われ、食料、水等も備蓄しています。
継続した防災対策に向け活動を進めています
災害発生時に利用者の安全を守ると共にサービスの継続をはかる必要があります。法人としても全施設が参加する防災訓練を実施しています。しかし施設ごとの特性もあり、これに即した対応も求められます。当施設の場合、併設病院と同じ建物にあるため病院策定の事業継続計画(BCP)により対処しています。一方、当施設の実情に即した対策を講じる必要があるとの観点から、昨年12月に夜間の災害発生を想定し防災訓練を実施しました。ここで得られた知見を踏まえて、関係先とも連携し当施設独自の事業継続計画策定に向け活動を進める予定です。
情報管理は適切に行われています
情報遵守のため職員、実習生、ボランティアは誓約書を提出しています。情報はその内容によりアクセス権者が決められています。例えば人事や決算情報等の重要情報は特定の管理者のみが利用可能となっています。一方、事故報告その他、日常業務に関するパソコン情報には職員もアクセス可能です。情報共有により迅速なサービス提供に活用しています。当施設は併設の病院とネットで繋がれています。利用者の医療情報には看護師、介護職員等もアクセス可能で利用者への適切なサービス提供に活用しています。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
必要人材の確保と育成に努めています
定期採用は法人本部が実施しています。施設からは必要な人材の採用を申請します。現在、介護関係の人材不足が大きな課題となっています。職員が必要な場合は施設が求人広告を出す等で中途採用者の確保に努めています。職員の知識・経験を勘案した法人内の異動もあります。実習生も受け入れし介護実務等の育成に努めており、将来的な人材確保の一助とも言えます。本部には「人材確保対策推進本部」が設置されて人材確保に取り組んでいます。新卒者については本部が、中途採用者については各施設が職員の研修を行っています。
職員の育成を体系的に実施しています
職員育成のため法人はキャリアパス(人材育成・昇進等)を体系化しています。その内容は職員を新人職員、中堅職員Ⅰ・Ⅱの3階層に分類し倫理観、知識・情報、技術・技能等の研修で8年が目途です。研修後、研修報告の提出が義務付けられています。法人では年1回職場ごとの研究成果の発表会も行われます。施設ではOJT(職場実務研修)や外部研修への職員参加、資格取得等ニーズによる育成も推進しています。昨年度、当施設ではキャリア段位制度のアセッサー(内部評価者)2名を養成し認証をうけました。介護サービス等の改善を目指しています。
職員の働きやすい職場作りに努めています
研修制度は充実しています。人事考課制度があり目標を設定し経営層との面接を通し職員の目標達成状況、要望等を把握しています。活動の評価結果は賞与に反映されます。契約職員には正職員への登用制度(年2回)もあります。3日間リフレッシュ休暇取得、保育園の設立、産休後の職場復帰等の制度もあります。働き方改革にも参加し活動しています。本年10月からは週休2日制度が導入されました。これ等の制度は働きやすい職場環境の整備であり、職員の働く意欲の向上や定着化にも繋がっています。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
当施設は開設以来、5年を経過しました。しかし、経営的に厳しい状況が続いています。社会福祉法人も法律の改正により財政基盤の確保が必要とされています。経営基盤づくりをテーマとして取り上げ活動を始めました。目標は年間利用率95%の確保と設定しました。次に目標達成に向け活動を進めました。実績は年間利用率の目標95%に対し92.2%の結果となりました。上期はほぼ計画通りの目標を達成したが下期が大幅な低下となりました。原因を調べると近隣に特別養護老人ホームが3施設開設されベッド数も多くこの施設への移転者が多数に及んだことが判明しました。これに対し次の対策を講じました。一つは入所希望者の申し込みに対し利用判定を迅速に行い稼働率の確保に努めました。次に事業収入の落ち込みに対し介護報酬の単価上昇を図りました。平成31年1月から在宅復帰重視の在宅強化型への移行です。これに伴い職員採用(リハビリ担当及び支援相談員)によりリハビリテーション体制も増強しました。経営基盤の確保は引き続き重要課題として平成31年度も推進することにしています。在宅強化型の機能を継続するため各部署が計画的に取り組み事業計画確保に向けて活動を推進しています。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
当施設は開設以来、5年を経過しています。法人内の他施設と同様、業務の改善に努めています。経営基盤の確保・安定を改善テーマとして取り上げ改善活動を推進しています。経営指標として年間利用率は重要です。前年度は年間を通した実績は目標値95%に対し2.8%の未達となっています。計画未達成の原因究明を図っています。原因が判明すれば対策を立てることが出来ます。近隣に開設された特別養護老人ホーム3施設(ベッド数632床)へ利用者が従来以上に移転したことが判明しました。事業収入の減少にも繋がり問題です。この課題解決に向け対策を講じています。一つは入所希望者からの入所申し込みに対する利用判定決定の迅速化です。次に事業収入確保の為の介護報酬単価の上昇を図っています。平成30年度報酬改定により設定された在宅強化型サービスへの移行です。平成31年度1月より導入しました。リハビリ担当及び支援相談員の増員を図り新システムの導入に備えました。また、各部署が協力して機能強化と事業収入確保に向けた計画を設定しました。平成31年度もこの計画の達成に向け活動しています。不具合点の把握、原因追及、対策実施等の流れに沿い活動を展開しています。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
当施設の重要な役割は利用者が在宅復帰し住み慣れた地域に安心して戻ることにあります。施設開設後、5年となります。この間、医療・介護・リハビリテーションの三位一体の機能をいかに発揮するかを考慮し活動を進めてきました。在宅復帰支援体制の整備を目標として活動を始めました。その具体的項目として諸職種が検討し、栄養管理、排泄管理、褥瘡防止を取り上げました。それぞれ委員会を立ち上げ検討を進めました。例えば、栄養に関しては管理栄養士が食事時間に巡回で入手した利用者の要望・ニーズを検討し対策を講じました。排泄については他職種と連携し個別に排泄方法や介助方法を進めました。褥瘡のような皮膚トラブルは医師に報告し個別に対応しました。各委員会で検討した対応策をまとめマニュアルを作成しました。更に平成31年1月より「在宅強化型」へ移行し、在宅復帰・在宅療養支援機能の強化・維持に取り組んでいます。リハビリ職の増員を行うとともに、国が定める指標による実績管理を行っています。それが実際に機能しているかの検討が課題です。平成31年度はこの検証を進めるため第三者評価を受審することが決定されました。その結果を受けて改善活動を更に推進の予定です。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
当施設開設後、5年となります。その間、日常業務として利用者サービスを提供してきました。ここで現在のやり方を見直す事にしました。重要な役割は利用者が在宅復帰し住み慣れた地域に安心して戻ることです。医療・介護・リハビリテーションの三位一体機能の有機的推進です。目標は施設理念に沿った在宅復帰に要する支援内容の見直しと整備です。その推進には具体的な計画設定が必要です。看護・介護職員が協力し栄養管理、排泄管理、褥瘡防止を中心に課題の解決を図りました。日常生活で重要な項目です。委員会を立ち上げ課題ごとに現状を把握し、原因・対策を明確にして改善を進めました。例えば、栄養に関しては管理栄養士が食事時間に巡回で入手した利用者の要望・ニーズへの対応策設定です。各委員会で検討した対応策をまとめマニュアルを作成しました。在宅復帰・在宅療養支援機能の強化については、職員の増員や業務手順の整備などを行っており、この新体制の有効性の検証を進めました。検証を更に深めるため、本年度第三者評価受審することになりました。一層のよりよいサービス提供を目指しています。
サービス分析結果
【講評】
施設の情報をホームページ等の媒体を通して広く発信しています
ホームページを活用し広く当施設の理念・運営方針等を発信しています。併設病院と高齢者医療総合センターを運営していますがこのセンターのパンフレットにも当施設の理念の他にリハビリテーションの状況等につき詳しく紹介しています。法人の会報にも当施設の毎月の活動状況が掲載されています。利用者に対してはフロアごとの掲示板にボランティア活動やイベント等のお知らせを分かりやすく作成しています。これ等を掲示し利用者の参加を促しています。
当施設の活動状況を関係先にも提供し円滑な事業運営を図っています
施設の運営を円滑に進めるには関係先との連携を密に図り進める必要があります。連携先には行政や地域の諸団体等を含みます。現在、サービス提供のやり方であった加算型から在宅強化型への移行その他の働き方改革を進めています。この場合にも外部の関係先との連携も必要となります。また、事故発生の場合には行政への報告が定められています。また、職場体験の希望者がある場合には積極的に受け入れ等、施設のサービス提供体制と実施状況の理解を得るよう努めています。
施設の見学会希望者を随時受け入れしています
見学や問い合わせは随時、積極的に受け付けています。希望の時間や日程を調整して見学日時を決定しています。各フロアでは相談員が、見学時には家族等の見学者が知りたいことや聞きたいことをパンフレットその他の資料等により分かりやすく丁寧に説明しています。リハビリ担当職員も配置されており技術的な説明も行っています。当施設が持つ看護・介護・リハビリテーションを三位一体機能として理解してもらうよう計らっています。電話での問い合わせもあります。これに対しても担当職員が丁寧に説明しています。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入所が決まった時には、本人や家族等に重要事項を丁寧に説明しています
入所に当たっては、担当者が入所前の面接で契約書、重要事項説明書の確認事項を丁寧に説明し合意後、入所が確定します。説明した内容につき利用者及びその家族から確認の署名を得ています。担当職員が家庭を訪問して必要な情報を収集してアセスメントシート(事前情報記録)を作成します。この情報を医師、看護師、介護士、栄養士、リハビリ担当、相談員等で構成する会議で検討しケアプランを作成します。これらの情報はフェイスシート(利用者別管理ファイル)に記載し利用者の管理に活用しています。
利用者の環境変化に伴う不安やストレスの軽減を図っています
訪問リハビリ報告書を基に、担当者から利用者や家族にリハビリ計画を説明しています。入所後10日間は、日中、夜間、食事の状況等を詳細に記録し、職員間で情報を共有して利用者の不安やストレスの軽減に向けた配慮をするように努めています。本人や家族の希望・要望を考慮して施設サービス計画書・リハビリ実施計画書は再度見直しています。職員からの声かけを多くし、利用者と既に入所している利用者との交流が出来るよう働きかけもしています。また、利用者の様子を見ながら入所前の生活状況を踏まえ安心して過ごせるよう配慮しています。
利用者や家族の意向を尊重し支援しています
入所時に利用者や家族から、生活に関する希望等の聞き取りを行いそれに沿った支援を行っています。特にリハビリテーションに力を入れています。在宅復帰することは当施設の重要な使命です。平成30年度には約3割の利用者が在宅復帰をしました。退所後1月以内に、リハビリ担当者を主体とした施設職員が自宅を訪問し「退所時指導報告書」を作成し、利用者が安心して退所できるように支援を行います。他のグループホームや特別養護老人ホーム、病院等に移る場合には、情報提供書やサマリーを提供し継続性に配慮した支援を行っています。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
利用者一人ひとりのニーズ把握により個別サービスを提供しています
利用者一人ひとりのケア記録アセスメントシートは、利用者と家族のニーズを中心に作成しています。ニーズが複数ある場合は、優先順位をつけてケアプランに反映しています。入所2週間後にアセスメント結果を更新しています。こまめに利用者の状態を確認する仕組み(個別支援表)があります。また、3か月後のケアプラン更新にあたり、アセスメントの見直しも実施しています。更に、ケアプランに対する評価を基に施設サービスの継続や変更等を判定し利用者の状況に即したサービスを提供しています。
モニタリング(結果確認)を行い満足度や達成度を評価しています
利用者の各種計画や日々の記録はパソコン上で管理しており、全職員が閲覧可能で利用者ごとの情報を共有しています。リハビリテーション実施計画書、モニタリング記録として、利用者の状況推移を具体的に記録しています。リハビリ担当職員として理学療法士6名、作業療法士2名、介護支援専門員2名が配置されています。更に医師、看護師、管理栄養士、支援相談員の各専門職も各種計画の目標と援助状況をフォローしています。関係職員等が計画の実施状況、本人・家族の満足度・目標の達成度等を検討し、今後の支援方針等に活かしています。
パソコン上の記録やフロアノートを活用し、職員間で情報を共有しています
業務に入る前に、申し送り・業務日誌を確認してから業務に当たっています。看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士など、豊富な専門職員が日々のサービス提供にあたっています。利用者の情報は業務日誌や申し送り(パソコン上のシステム)で確認しています。職員は申し送りされシステム上で情報共有できますが、各フロアの業務日誌でも情報を共有することが出来ます。なお、施設サービス計画書について周知方法と実践記録が乏しい面があり、今後、更なる見直しが望まれます。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の施設サービス計画を作成している
- 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画を利用者にわかりやすく説明し、同意を得ている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.施設サービス計画に基づいて自立生活が営めるよう支援している
- 施設サービス計画に基づいて支援を行っている
- 利用者の特性に応じて、コミュニケーションのとり方を工夫している
- 利用者一人ひとりがその人らしく生活できるよう支援を行っている
- 利用者の支援は関係職員が連携をとって行っている
- 退所後も相談に応じている
【講評】
在宅復帰に向けて施設サービス計画に基づいた支援を行っています
個人の意向に基づいた生活支援に力を入れています。このため入所前訪問、退所前訪問、在宅での生活状況等に関する聞き取りを行います。ここで得た情報を施設サービス計画に反映させ支援を行っています。施設サービス計画は、施設ケアマネジメントシステムを活用して、支援した際の記録を残しより良い支援に繋げています。具体的にはアセスメント(調査票)―計画立案ー計画実行ーモニタリング(結果確認)を確認と必要に応じた対応となります。この一連の過程をケアマネジメントと言います。
利用者の特性に応じて、その人らしく生活出来るよう支援をしています
利用者の特性に応じてコミュニケーションの取り方を工夫しています。例えば耳の遠い利用者には聞こえやすい方の耳から低く大きな声かけをしたり、場合によっては筆談やジェスチャー等も用いて、利用者とのコミュニケーションを取るようにしています。この結果によりその人らしく生活出来るよう支援を行っています。そして、利用者の退所後も随時、相談に応じる体制が整えられています。
利用者の支援は関係職員が連携し行っています
利用者の栄養ケア、リハビリテーション、褥瘡対策等に関する計画書等は関係職員(介護職、看護職、機能訓練指導員、管理栄養士等)が協議し支援方法の検討を行い作成しています。支援方法の変更がある場合は申し送りを行い関係職員間が相互に連携を図りながらより良い支援に繋げられるよう取り組んでいます。また、兼任介護支援専門員を配置することで、担当職員が休んだ時にも柔軟に支援に対応する体制が出来ています。
2.栄養バランスを考慮したうえで、おいしい食事を出している
- 利用者の状態に応じた食事提供や介助を行っている
- 利用者の状態や嗜好に応じて献立を工夫している
- 利用者が選択できる食事を提供している
- 食事時間は利用者の希望に応じて、一定の時間内で延長やずらすことができる
- 食事を楽しむ工夫をしている
【講評】
利用者の状態に応じて食事提供や介助を行っています
利用者の状態に応じた食事提供や介助が行えるよう、栄養ケアマネジメントとして経過記録で利用者一人ひとりの状態を把握しています。その結果に基づき利用者ごとの食事提供や介助に活かしています。専門職が協働して栄養ケアマネジメントの体制作りを行い、利用者の日常的な生活の営みである「口から食べること」を優先的な課題として利用者への栄養指導を行っています。例えば疾患がある場合にはそれに合わせた食事を提供するよう配慮しています。なお、食事は手作りにこだわっています。
利用者の嗜好に応じて献立に工夫を凝らしています
利用者の入所時には、聞き取り調査を行い、食事についての嗜好や嚥下状態、歯の状態等を確認しています。また、毎年、利用者に嗜好調査を行い毎日の献立及び行事食にその結果を反映させるよう努めています。食事の際には管理栄養士が各フロアの食堂を巡回し、利用者からの意見を聞き取り把握しています。料理の味や固さ、提供方法について等の要望が寄せられます。この聞き取り結果を調理の改善に繋げています。
食事を楽しむ工夫をして行事食にも力を入れています
食事は利用者の楽しみです。音楽を流す等の雰囲気づくりにも配慮もしています。当施設は併設病院と同じ建物に入っています。厨房は病院との合同厨房のため当施設だけの献立作成が困難なところがあります。しかし施設で作ることが出来るおやつ等は、手作りにこだわっています。また、四季折々の行事に応じて行事食を提供しています。例えば、七夕では、七夕そうめん、土用の丑の日には、うなぎ、お彼岸には、おやつとして、おはぎ、開設記念日には、フルーツバイキング等食事を楽しむ工夫が凝らされています。
3.入浴の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
- 利用者の状態に応じた入浴方法や介助を行っている
- 健康上の理由等で入浴できなかった利用者には代替方法をとっている
- 入浴の誘導は利用者に負担がかからないように考慮し、行っている
- 浴室や脱衣室は清潔で、快適な状態にしている
【講評】
利用者の状況に応じた入浴介助をしています
利用者の希望や身体状況に合わせて個々に入浴方法を決定しています。入浴方法には機械浴、チェア浴、一般浴の3方式があります。利用者ごとの入浴状況は所定の個別対応入浴表に記録し管理しています。入浴に関するマニュアルも作成されており、その中で週2回の入浴日を設けています。利用者の健康状態は入浴前にバイタルチェックを行い、その結果により安全な入浴が出来るようになっています。
入浴出来ない場合にも柔軟に対応しています
利用者の多くは入浴を楽しみにしています。しかし健康上の理由などで入浴が出来なかった場合には、本来の入浴日でない別の日でも入浴が出来るよう柔軟に対応しています。また、利用者に負担がかからないような配慮がなされています。入浴の際には利用者の希望に従い入浴時間の指定、誘導も行う等を行い個別に入浴するようになっています。また、利用者の意思を尊重して半身浴、入浴時間の短縮等、個別状況に応じて介助しています。一方、入浴が出来ない場合には、清拭等を行って、清潔さを保つようにしています。
浴室や脱衣室は清潔で快適、安全な環境が整えられています
脱衣室は外からはカーテンで仕切られていてプライバシーが保たれています。また、脱衣室の床のマット、タオルなどは、常に洗濯や消毒を行い、衛生的な入浴環境作りに心掛けています。入浴後には、その都度、担当職員が浴室の清掃を行っています。一方、入浴の終了時間に応じて委託業者が清掃を依頼しています。2階のフロアに2か所の浴槽が設置されています。浴室への利用者の誘導に際し安全確保に充分配慮しています。
4.排泄の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
- 排泄介助が必要な利用者に対して、一人ひとりに応じた誘導や排泄介助の支援をしている
- 利用者の状況に応じた排泄目標を設定している
- トイレ(ポータブルトイレを含む)は使いやすさや安全面を考慮し、それに応じた環境整備をしている
- トイレ(ポータブルトイレを含む)は衛生面に配慮し、清潔にしている
【講評】
利用者の自立を視野に入れた排泄介助を行っています
排泄介助が必要な利用者に対しては一人ひとりに応じた誘導や排泄介助を行っています。介助の内容は排泄交換表、排泄表を見て利用者ごと個別に支援を行っています。排泄交換表では、個別に細かく排泄に関する状況を一覧出来るような仕組みが出来ています。そして、利用者のその時々の状態に合わせて、排泄動作を把握し確認した上で利用者にとってより良い介助が出来るよう取り組んでいます。
利用者の状況に応じて排泄目標を設定しています
利用者一人ひとりの自立を視野に入れて日常の生活動作を把握し、その利用者に合わせた排泄動作を確認して排泄行動の目標を設定しています。そして他職種と連携して目標達成に向けての生活リハビリや、理学療法士による個別リハビリテーションを実施しています。生活リハビリでは、手すりにつかまりフロアでのゆっくりとしたスクワット運動や歩行訓練のフロアリハビリが行われて、自立した排泄動作につなげられるよう支援しています。
トイレは使いやすさや安全面、衛生面にも配慮がなされています
トイレは清掃職員が毎日消毒を含む清掃をしています。夜間使用したポータブルトイレはその都度日中消毒を行い、次の日の夜間に使用できるよう衛生面にも気を配っています。また、利用者が使いやすいように作られています。トイレにはコールボタン、安全バ―、手すり、洗面台、排泄物品、ゴミ箱、汚物箱等の必要な設備が整備されておりトイレの使いやすさ、安全面にも配慮がなされています。
5.移動、整容の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
- 利用者の状態にあった移動方法を検討している
- 服装や整容は利用者の好みを反映した支援を行っている
【講評】
利用者の状態にあった方法で移動しています
身体機能を維持する上で移動により体を動かすことは重要です。利用者ごとに移動方法は異なるため理学療法士が利用者の生活動作を評価し判断して個々に安心、安全な移動方法を検討して決定しています。移動は心身の状況保持、残存機能を活かすことに繋がります。決定された方法は介護職の職員に伝達されます。介護職と看護職が連携をとり、安全な移動の支援を行っています。車椅子の点検も行い、サイズが利用者にあっているか随時チェックをしています。事故に至らないヒヤリハットの情報、報告も職員間で共有しています。
服装や整容は利用者の好みを取り入れるよう努めています
利用者の服装は、個々のセンスを活かし、日常生活に潤いや楽しみを与える大きな要素です。どの服装にするか等を考えることは脳の活性化にもなり、気分の高揚にも繋がるため大切に取り扱っています。また、食事中のエプロンは利用者が主体的に選択できるよう努めています。施設での生活においては、出来るだけ利用者の好みを取り入れて生活出来るよう支援をしています。服装等に話題が及ぶことは利用者同士の話し合いの場も増え施設での生活に潤いをもたらす効果が期待できます。
6.利用者の健康を維持するための支援及び必要な医療サービスを行っている
- 利用者の状態に応じた健康管理や支援をしている
- 健康状態に関して、利用者の相談に応じ、必要に応じて医師が利用者や家族に説明をしている
- 服薬管理は誤りがないようチェック体制の強化などしくみを整えている
- 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
- 日頃から医療機関と連携を図り、必要時には措置を講じている
【講評】
利用者の状態に応じた健康管理を実施しています
利用者の健康を維持するための支援及び必要な医療サービスを行っています。利用者の健康管理は、所定のケア記録および経過記録に詳細に記録し管理しています。発熱者、血圧高値等バイタルサインの異常、皮膚トラブル、消化器症状等、普段と変わった症例が判明した場合には直ちに施設医師に報告して対応しています。そして、利用者の状況と本人の希望との間に乖離がある時は本人や家族に状況を詳しく説明し、対応についての承諾が得られるように努めています。
服薬管理は誤薬等がないようチェック体制が出来ています
服薬は健康維持に重要です。このため与薬・服薬に誤りがないよう注意しています。看護手順、業務マニュアル「与薬ケア」および安全委員会で作成した「服薬介助手順」により標準化された手順で行っています。薬剤室はきちんと整備され利用者を表示した個別の引き出しが並んで、取り出しやすいようになっています。服薬の確認は入念に行われています。服薬介助に際し看護師、介護職が相互に飲み残しがないか空袋のチェックを行い確認しています。
利用者の体調変化に速やかに対応しています
業務手順により発熱者、血圧高値等バイタルサインの異常、皮膚トラブル、消化器症状等、普段と変わった症例が確認された場合には直ちに施設医師に報告し、迅速に対応することになっています。また、法人の同一敷地内には、グループの病院もあり看護マニュアルの手順に従い必要な処置が行われます。また、夜間や緊急時にはステーション緊急カードを用いて利用者の体調の変化に速やかに組織的に対応出来るようになっています。なお、病院と施設は連絡会を通して連携上の課題等を話し合い解決する等、相互に連携しています。
7.日常生活の自立を支援するために必要な機能訓練を行っている
- 施設サービス計画に基づいて、利用者一人ひとりに応じたプログラムを作成し、評価・見直しをしている
- 機能訓練のプログラムに在宅生活の場でいかすことができる視点を入れている
- 機能訓練指導員等の指導のもと、日常生活の中でも機能訓練を実施している
- 介護職員等が日々の介護の中で気がついたことを機能訓練指導員に返している
- 福祉用具は定期的に使用状況の確認をし、必要に応じて対処をしている
【講評】
施設サービス計画に基づいて利用者のリハビリテーション実施計画を作成しています
リハビリテーション実施計画書は利用者一人ひとりに特性に応じたプログラムを作成しています。プログラム作成に際し理学療法士は利用者の身体機能、精神機能、健康状態、既往症、本人や家族の希望、基本動作、コミュニケーション等を詳細に検討し評価しています。プログラムには利用者ごとにリハビリ目標も設定されています。理学療法士は3カ月毎に利用者ごとのリハビリ目標と実施状況を比較し評価すると共に必要に応じて見直しを行っています。
リハビリテーション実施計画のプログラムを在宅生活で活かすことを大切にしています
在宅復帰を希望する利用者の入居時居宅訪問を実施して日常生活での基本動作、例えば、歩行の状態やトイレ、入浴時の状況等を細かく観察しています。この生活環境を分析して機能訓練プログラムに反映させています。リハビリ職員の指導の下、介護職員でも利用者の日常生活の中のリハビリ訓練が行えるよう取り組んでいます。そしてこれらを利用者の入浴やトイレの介助方法に活かしています。
フロアリハビリテーションを行い、退所後の在宅生活に役立てています
利用者のリハビリを生活の場であるフロアで行っています。このフロアで行うリハビリは利用者が退所後も在宅での生活に活かすことを目標にしています。これにより介護職とリハビリ職との間で情報が共有しやすくなっています。そのためフロア内での移動方法やトイレ動作の介助方法などの状況を適宜確認出来るようになっています。また、必要に応じて自主トレーニングも介護職員に依頼して行えるよう利用者の要望に沿って柔軟に対応しています。
8.利用者の自主性を尊重し、施設での生活が楽しく快適で、自立的な日常生活となるような取り組みをしている
- 日常生活の中で楽しめる機会を設けている
- 施設での生活は、他の利用者への迷惑や健康面に影響を及ぼさない範囲で、原則として自由である
- 利用者が落ち着ける雰囲気づくりをしている
- 居室や食堂などの共用スペースは汚れたら随時清掃を行う体制があり、安全性や快適性に留意している
【講評】
日常生活を楽しく過ごすことが出来るようレクリエーションにも力を入れています
リハビリを進めながら施設での毎日を楽しく過ごすことが出来るようレクリエーションも大切にしています。利用者の要望や思いを尊重して気軽に参加出来るように配慮しています。このために地域のボランティアの方達にも協力してもらっています。活動内容としては音楽演奏、書道、カラオケ、麻雀、折り紙等、様々です。利用者も気に入りの行事に参加し楽しんでいます。この行事は年間を通して行っています。利用者の作品を掲示板に掲載することもあります。レクリエーション活動をより良い、充実したものにするよう取り組んでいます。
施設の生活は他の利用者に迷惑がかからなければ原則自由です
施設内の生活は他の利用者の迷惑にならなければ原則自由です。利用者の自主性を尊重して日常生活を快適に過ごしてもらっています。当施設はリハビリ以外でも利用者が好きなことが出来る場、癒しの空間、他の利用者と共にくつろげる場でもあります。他の利用者に迷惑がかからない限り行動は自由です。利用者は健康面にも留意し安心して自由に過ごすことが出来ます。家族面会時の談話室や携帯電話使用用ルームも設けられています。
居室や食堂などの共用スペースは利用者が過ごしやすいよう作られています
居室や食堂などの共用スペースは利用者の誰もが安心して過ごせるように作られています。汚れがある場合は速やかに清掃が行われ清潔を維持しています。それと共に常に利用者が安心、安全、快適に過ごすことが出来るよう配慮がなされています。食堂では毎食後、職員がテーブル拭き、ゴミ集め、消毒を行っています。専門の清掃職員が配置されていて、フロア別に、清潔で快適な環境整備に心を配っています。
9.施設と家族との交流・連携を図っている
- 家族等との外出・外泊・面会時間は可能な限り希望に応じている
- 家族が参加できる施設の行事を実施している
- 利用者と家族がゆっくり話せるように配慮している
- 利用者の日常の様子や施設の現況を定期的に家族に知らせている
【講評】
家族等との面会、外出、外泊には可能な限り要望に応じています
外出、外泊、面会は利用者や家族の希望や要望を尊重し出来る限り応じています。施設内には家族の訪問がある場合、利用者と家族がゆっくりとくつろいで話せるよう二つの談話室が設けられています。また、家族との外出や外泊は入所前の生活に触れることでもあり、気分の転換、気持ちのリフレッシュともなります。施設でのリハビリや生活の励みにもなっています。このような体験は在宅復帰に向けた利用者の意欲の向上にも繋がります。
いろいろな行事を通して利用者、家族との絆を深めています
利用者と家族が互いに絆を高める上からもいろいろな行事が年間を通じて行っています。例えば8月の納涼祭、9月の敬老会、10月の施設開設記念のフルーツバイキング、ハロウイン、12月のクリスマス会等があります。どの行事にも家族は参加が出来るようになっています。これらの行事は、各フロアの食堂、テラス、法人内敷地を利用して行われています。このような機会を利用して家族に対し利用者の様子等を直接、家族に説明しています。
利用者の日常生活の様子を家族に知らせています
利用者の日常生活の様子はケアプランに基づいて介護支援専門員、支援相談員がお知らせとして請求書と共に家族に送付しています。このお知らせには施設における利用者のリハビリや施設での生活の状況が含まれています。また、家族の面会時にその都度、利用者の施設での生活の様子や健康状態等の健康面についても、直接説明するよう努めています。面会の頻度の少ない家族や面会に来ない家族に対しての定期的な報告をどうするのかの課題もあります。
10.地域との連携のもとに利用者の生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域の情報を収集し、利用者の状況に応じて提供している
- 利用者が職員以外の人と交流できる機会を確保している
- 利用者が地域のさまざまな資源を利用する機会を設けている
【講評】
地域の情報を収集し利用者に提供しています
施設の開設以来、地域の介護支援専門員、地域包括支援センター、各種団体、家族、見学者等と交流しています。これ等の交流を通して地域の情報を収集して各フロアの掲示板にポスター等により利用者に提供しています。また、法人内の特別養護老人ホームが開催する地域介護支援専門員との交流会へも積極的に参加しています。利用者が在宅復帰後も地域介護支援専門員とは情報交換を行うこともあります。また、行政とのコンタクトを通して情報の収集にも努めています。
ボランテアとの交流する機会が設けられています
当施設も地域の一員であり、地域に開かれた施設を目指しています。ボランテアによる支援は利用者にとっても楽しみにもなっています。ボランテアの協力を得て利用者も一緒に折り紙、書道、音楽演奏、傾聴ボランテア等を楽しんでいます。また、近隣の中学校に対し福祉の授業に職員を講師として派遣する等で相互協力にも努めています。福祉団体、成年後見センター、各地区の地域包括支援センターとも連携し利用者との交流の機会も増やしながら在宅復帰へ向けたトレーニングとしても役立てています。
利用者が地域の様々な資源を活用する機会があります
利用者も以前、地域の住民として地域の図書館へ行ったり、季節の祭り等にも参加し生活していました。施設では利用者が持てる能力を積極的に活用したリハビリを行い在宅復帰を目指しています。その一環として近隣の社会施設等の社会的資源への訪問等も取り入れています。利用者が在宅復帰した時、新たな地域での在宅生活で自分らしい暮らしを目指した支援です。公報誌、配布物、季節の行事等の情報も逐次提供しています。地域に出て諸行事に参加し住民とも交流することは利用者の意識の向上にも繋がっています。
【講評】
個人情報の取り扱いには細心の注意を払い対応しています
個人情報の保護を徹底しています。法人でも個人情報の保護の取り組みに関するパンフレットを作成しています。当施設もこれに準拠し個人情報の収集と利用目的につき利用者や家族に契約時に説明を行い同意を得ています。また、「ご利用案内」でも個人情報保護を明示しています。施設内での個人情報の取り扱いにも細心の注意を払っています。例えば面会簿や居室の名前の表示に留意し、多床室の居室では利用者の在不在に関わらずカーテンを常時閉めています。また、居室へ入室の際も必ずノック・声掛けをする等、プライバシーの保護に配慮しています。
排泄時、入浴時には羞恥心に充分配慮し支援しています
利用者のトイレ及び入浴時の羞恥心に充分配慮した支援を行っています。トイレ介助においては羞恥心に配慮して出来る限り利用者自身で行ってもらうよう促しています。また、手の届かない部分では最小限の介助を基本として行っています。排泄やオムツ交換時にはカーテンを閉めることを徹底し、臭気に配慮して消臭剤を用いています。一方、入浴は必ず個入浴とし、同性介助を希望する利用者に対しては、出来るだけ要望に沿うように配慮しています。更に入居前情報により利用者の生活習慣に配慮した支援を行っています。
利用者の意思を尊重し、無理させない支援に理解を求めています
施設においても利用者一人ひとりの価値観や生活習慣を大切にして、生活出来るよう個別に配慮した支援を行っています。例えば、入所前面接で得たレクリエーション活動への参加、嗜好調査等はその人らしさを日常生活で活かすための重要な情報です。これらの基本的な情報を利用者ごとに検討し従来の習慣やその能力に応じた支援サービスの提供に活用しています。このような支援は、利用者が在宅復帰した時でも従来の自宅における生活に即応できるよう配慮したものです。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い、利用者のプライベートな空間への出入り等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
業務の標準化に取り組んでいます
業務を進める上で標準化は不可欠です。介護については介護マニュアルを作成し担当職員に配布しています。このマニュアルに従って業務を遂行し利用者満足度の向上に努めています。利用者の満足は提供サービスの質を示しています。他のマニュアル類も職員が必要な時にいつでも閲覧できるよう、各フロア、必要部署等に配置しています。平成30年度はマニュアル委員会をし設置し既存マニュアルの見直しと新規マニュアル作成に取り組みましたが、平成31年度はマニュアル整備を各委員会や会議等が分担しより実情に即した内容への整備を継続しています。
各種事例の検証を踏まえて、マニュアル改訂等に反映させています
マニュアルの見直しに当たっては、経験の浅い職員や専門職以外の職員でも理解できるよう、写真を多用するなど内容の平易化の工夫もなされています。利用者の転倒、ベッド・車椅子等からの転落は内容に応じてヒヤリハット・事故報告書に記録されます。これらの発生原因追及と改善結果は職員全員が情報を共有し再発防止に活用すべきものです。このため事例の検討、対策実施等の内容につき既存のマニュアルの改訂に反映させる、または、新規作成の業務マニュアルにはそれらを取り入れようにしています。
フロア会議では問題点を挙げサービスの見直しに力を入れています
フロアでは問題点の把握と解決によりより良いサービスの提供を目指しています。フロアでは会議は毎月開催していますが、事前に職員からアンケートを取る、または、意見を募って問題点を把握してから会議を行っています。この活動はサービスの向上に役立っています。また、本年度、サービスの向上に向けて委員会を発足させ多職種が参加し共に問題点の確認とその改善に向け活動しています。本年度は施設の日常生活での課題として排泄ケアと褥瘡ケアを取り上げました。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
事業者のコメント
このセクションは事業者によって更新される情報です。
評価情報
評価結果のダウンロード
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【講評】
理念・ビジョンの周知を図っています
法人には理念として、地域との協働と社会貢献、利用者中心のサービス提供、専門職の連携による職場づくり、経営基盤づくりの4項目が挙げられています。同理念を受けて当施設では独自の運営方針を明確にしています。1.住み慣れた地域生活への復帰、2.看護・介護・リハビリテーションの三位一体のサービス提供、関係部門と連携した支援です。職員が常に携帯し周知をはかることを運営会議で決定し、上記理念・運営方針等記載のカードを作成し職員は名札ケースに入れる等で周知を図っています。ホームページ等にも掲載しています。
経営層はその役割と使命を明確にしています
経営層の職務は職務分掌規程で定められています。経営層は各会議に出席し理念や方針の周知をはかっています。また、会議では施設運営のための経営計画の策定・実行に関する方向性を指示する、職員の資質向上・育成を図る等でリーダーシップを発揮し、その実現に向け職員を指導しています。なお、苦情等で施設として対応する必要がある場合は責任者として職員と共にその解決に向ける等でその使命を果たしています。
重要事項は合議により決定しています
運営会議は当施設の決定機関で合議により最終的には多数決により重要事項を決定しています。開催は第2、第4金曜日で各職種の代表者、管理職等で構成されています。会議の決定事項は職場代表者等より職員への説明を行い周知しています。また、議事録の参照も出来るようにしてあります。なお、職員にはパソコン掲示板にも議事録の内容を掲載する、利用者には必要な決定事項等をポスターとして掲示板に掲載する等でスピーディーに情報伝達しています。また、利用者家族には利用料請求書と共に送付し施設の動向を知らせています。