評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
「安心」「安全」「安満」
「自分らしく生きることを支えます」
「三大介護(食事・入浴・排泄)に努めます」
「生活リハビリを行います」
職員に求めている人材像や役割
快活で覇気があり、明るくそして自分の仕事に責任感を持った職員であり続けてほしい。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
「介護の原点」たる無償の愛を持ち続けてもらいたい。
全体の評価講評
特によいと思う点
利用者の高齢化と介護度の重度化が進む中、当施設では昼夜のおむつ使用利用者、機械浴による入浴が全利用者の約1割と、2年前の訪問調査時と変わらない自立性の高い支援を保っています。排泄では個別の排泄リズムに応じたトイレ誘導や排泄用品の選定をはじめとして、水分摂取の工夫や食事による整腸作用の働きかけ、日中の活動、良質な睡眠など多面的なアプローチで高い自立性を保っています。入浴においても本年度より半介助浴個浴機器を整備して、よりきめ細やかな入浴支援により、利用者の自立性や尊厳を大切にした支援に努めています。
法人全体の取り組みとして地域住民の健康維持や介護予防、住民同士の交流の場づくりなどを目的としたサロンを町内3ヵ所で定期的に開催しています。「体操サロン」には法人理事長も参加しており、住民と法人の距離感が非常に近いことを感じさせます。町内会のイベントにテントや椅子などの備品の貸し出したり、近隣の老人会に施設を開放しカラオケを楽しんで頂いたりと住民が気軽に立ち寄れる施設を目指しています。こうした活動を通じて住民との信頼関係を築き、地域の福祉拠点としての基盤を作り上げています。
ふれあい食事会では、職員と利用者、家族が親交を深めると共に、家族会の進捗状況や施設に対する要望や提案を受ける時間を設けています。行事や家族会によるボランティアなどで、家族が施設を訪れる際には、その都度それぞれの家族から提案や意見を聞き取っています。家族会には、行事の準備や片付け、屋台の運営などにも携わって頂いています。春と冬の清掃ボランティアでは、網戸やベランダの清掃、居室の清掃にも携わって頂いており、終了後には食事を一緒に楽しみながら、利用者や職員と家族が交流を深めるなど、共に利用者を支援しています。
さらなる改善が望まれる点
大規模地震に対する事業継続計画を作成していますが、職員参集基準を明確にしていないため発災時に施設に駆けつけるべきかという判断を各職員に委ねることになります。地震発生時は職員も家族の安否や余震の不安などで動揺しているため自発性に委ねることは難しいと考えられます。施設の近くに住む職員は指示がなくても施設に参集するなど「自動参集」のルール設定が必要と考えます。また以前、集中豪雨により施設至近の河川が氾濫し水害に見舞われたことがあるため、水害に関する事業継続計画の整備を早急に図ることが求められています。
人材育成方法の一つとして施設独自の「職能要件書」を基に職員面談を実施しています。経験の浅い職員にとっては今後習得すべき介護スキルが“見える化”されることで納得性の高い面談になります。しかし中堅以上の職員にとっては「職能要件書」の業務が“出来て当たり前”のものに映るようです。そこで単に「出来る」ことを問うのでなく「部下・後輩への指導・助言ができる」、「仕事の完成度が高く職場の模範になる」など練度に注目し施設への貢献を再評価することで「職能要件書」が中堅以上の人材育成にも有効な手法となるよう、改善を期待します。
昨年度に導入したマッスルスーツは、職員からは「装着が面倒」「体格によっては重くて逆に負担を感じる」と使い勝手や性能に関する不満や疑問の意見がありました。次世代介護機器導入に際しては現場の“解決したい課題(高負荷業務)”は何か、その機器で解決可能なのか、メリット・デメリットは何かを十分に検証し職員と決定プロセスを共有する必要があります。今後導入を検討している見守りセンサーや介護ソフト等は管理職を中心とした検証チームを組織するとの事ですので、現場の課題を徹底的に検証して機器を導入する事が望まれます。
事業者が特に力を入れている取り組み
施設では働きがいのある職場づくりに力を入れて取り組んでいます。働きがいの源泉は仕事を通じて人の役に立っているという実感だと言えます。介護の仕事のやりがいを尋ねると「人の役に立てる仕事である」と誰もが答えると思いますが、施設では介護職の使命を「自分らしく生きることを支える」ことだとしており、介護を単なる“お世話”ではなく「自分らしく生きることを支える=人間の尊厳を護る」仕事だと位置づけています。仕事の価値を高め、より明確な目的意識を持つよう求めることで職員の意欲向上と定着に繋げています。
介護業界全般で、人材不足のために無資格者の採用を余儀なくされることが多い昨今です。当施設では、無資格者(介護の未経験者)も積極的に受け入れ、入職後に資格を積極的に取得させています。併せて、入職後には、先輩職員がOJTで綿密な実地指導を行ない、理論だけでない実践的な訓練を積ませることで、スキルアップを図っています。なお、現在、未経験者にも理解し易い、簡素化したマニュアルを作成することを計画しています。早期実現が望まれます。
週1回の買い物外出や年間を通したドライブ外出では、季節の変化を感じたり地域の暮らしぶりに触れています。また、昨年度は全22回、利用者延べ51名が「競馬に行ってみたい」「墓参りをしたい」「中華街に行きたい」「サファリパークに行きたい」などの個別の外出希望を実現しています。職員も施設では見られない利用者の表情や笑顔に触れて、利用者と関わる喜びを感じる機会ともなっています。入居前に楽しんでいたことや、これから楽しみたいことを積極的に個別外出で実現し、外出を通した生きがいのある暮らしに力を入れています。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:施設には全数調査が原則である旨を説明したうえで、利用者の心身の状況を考慮して協議の結果、全利用者79名のうち16名に聞き取り調査を行いました。
- 調査方法:聞き取り方式
調査方法は聞き取り調査とし、調査員2名が施設内の談話コーナー、居室、レクリエーションスペースなどを使い、一人ひとりに質疑応答を行いました。調査に当たっては、他の利用者に会話が聞こえないように、プライバシーに配慮しました。 - 有効回答者数/利用者総数:16/79(回答率 20.3% )
施設に対する総合的な感想では、回答者の87%の方が「大変満足」「満足」を選んでいます。自由意見では「特に要望もなく満足している」「先日、ショッピングモールで買い物をしたり、お茶を飲んだりしたのがとても楽しかった」など、安心して施設での生活を楽しんでいる意見が複数ありました。項目別では「施設内の清掃、整理整頓」の項目で回答者全員が「はい」と回答していました。また、「食事」「必要な介助を受けているか」「職員の接遇・態度」「職員による健康状態への配慮」「病気や怪我への対応」「利用者の気持ちの尊重」「不満や要望への対応」の項目についても回答者の80%以上が「はい」と回答し、満足度の高い結果となっています。なお、「個別の計画」「サービス内容や計画の説明」の項目では、それぞれ回答者の30%、「外部の苦情窓口」については回答者の20%が「はい」と回答していました。 なお、回答者の内の1名の方が、調査の途中で体調不良となり、項目8以降の聞き取りを中止致しました。
アンケート結果
1.食事の献立や食事介助など食事に満足しているか
回答者の94%が「はい」と回答しています。「パンや混ぜご飯が好き」「今月、うなぎが出るので楽しみにしている」「バラエティーに富んだ献立を提供してくれる。入居者懇談会では、食事のリクエストが出来る。ご飯もパンも交互に出る」「麺類が好きだが、良く出してくれている」「秋にサンマを出す等、四季に合わせてメニューを工夫しているようだ」「季節のものが出る。軟らかいので食べやすい」「丁度良い固さ」などの意見がありました。
2.日常生活で必要な介助を受けているか
回答者の88%が「はい」と回答しています。「自分で出来ない事を色々手伝ってくれる」「手伝ってほしい所は手伝ってくれるし、自分で出来る所は自分でやっている」「気持ち良くやってくれている」「職員を呼ぶと直ぐに来てやってくれる」「大半の事は自分でやっているが、必要な時に声をかけるとやってくれる」「良くやってくれている」などの意見がありました。
3.施設の生活はくつろげるか
回答者の75%が「はい」と回答しています。「テレビを観るのは好き」「趣味活動に参加している人もいる。自分は部屋でゆっくりと過ごせている」「イベントの際にはお酒も飲んで楽しんでいる」「テレビを見たり、カラオケをやって自由に過ごしている」「四季の行事に向けて制作するのが楽しい」「フロアに図書室があり、毎日借りて読んでいるので楽しい」「体操を皆でしたり、発声練習をしている。リハビリが一番良いと思う」「お菓子やジュースの買い置きも出来るので楽しんでいる」などの意見がありました。
4.職員は日常的に、健康状態を気にかけているか
回答者の81%が「はい」と回答しています。「腰が痛い時など、声を掛けてくれるので助かる」「体の方は特に悪い所がないので心配していないが、気にかけてくれている」「体は大丈夫?と良く声をかけてくれる」「障害に合った接し方をしてくれるので安心」「健康診断もあり、日頃から聞いてくれるし安心している」「体温を測ったり、体調について、お通じについて聞いてくれている」「全部把握して、気に掛けてくれている」「良くしてくれている」などの意見がありました。
5.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
回答者全員が「はい」と回答しています。「いつもキレイになっているので、気持ち良く生活している」「良くやってくれている」「居室担当の人が整頓してくれる。掃除の人が来ている」「掃除をキレイにしてくれている」「私はした事ないけれど、誰かがやってくれている」などの意見がありました。
6.職員の接遇・態度は適切か
回答者の94%が「はい」と回答しています。「明るくさっぱりしていて態度がいい」「特に問題なく、優しくしてくれる」「良くやってくれている」「職員間で言葉遣いについて気をつける様に申し送りをしている様だ。親しくしていても、丁寧に接してくれている」「問題はないと思う」「対応はいいと思う」「丁寧だと思う」「優しくよく話をしてくれる」などの意見がありました。
7.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
回答者の94%が「はい」と回答しています。「良くしてくれている」「信頼している」「頻繁に職員の人が話し合っていて、個人の体調に合わせてくれているようだ」「対応はしてくれると思う」「どこか痛かったり、調子が悪いと薬をくれたり、良くなる方法を教えてくれる」「体温を測ったり、病院に連れて行ってくれる」「皆良い人なので信頼できる」「大丈夫」などの意見がありました。
8.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
この項目の回答者の73%が「はい」と回答しています。「ここは皆仲良く暮らしているので安心している」「特にトラブルもない。良くしてくれている」「トラブルもないが、職員がいれば安心出来る」「あまり乱暴な言葉を使ったり、大きな声で訴える人には間に入ってくれて解決してくれる」「相談すればそれなりに対応してくれていると思うが、今のところ困る様な事はない」「職員が仲裁に入っているようだ」「対応すると思う」などの意見のほか、「(トラブルは)見た事がないので分からない」という意見もありました。
9.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
この項目の回答者の93%が「はい」と回答しています。「職員はとても良い人なので大丈夫」「まずは意向を確認してくれている」「必ず先にどうしたいか聞いてくれると思う」「良く話を聞いてくれる」「施設での役割を持たせてくれるので充実している」「『お元気ですか』『大丈夫ですか』『何かあったら相談して下さいね』などとよく話しかけてくれる」「質問をするときちんと答えてくれる」「スタッフの方は良く考えて対応してくれていると思う」などの意見がありました。
10.利用者のプライバシーは守られているか
この項目の回答者の60%が「はい」と回答しています。「しっかり職員はやってくれる。大丈夫と思う」「やってくれていると思っている」「カーテンもあるし、対応も良いから大丈夫だと思う」「自分はそういうものがあまりないが、守ってくれると思う」などの意見の他、「おそらく大丈夫だと思うが、分からない」「良く分からない」などの意見がありました。
11.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか
この項目の回答者の30%が「はい」と回答しています。「良く話し合って作ってくれている」「何をやりたいのかをきちんと聞いてくれる」「良く話している。言いたい事を伝えて作成している」などの意見の他、「覚えていない」「知らない」などの意見がありました。
12.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
この項目の回答者の30%が「はい」と回答しています。「主任がしっかりと教えてくれている」「普通だと思う」という意見の他、「知らない」「分からない」などの意見がありました。
13.利用者の不満や要望は対応されているか
この項目の回答者の80%が「はい」と回答しています。「やって欲しい事を伝えるとやってくれる」「特に不満もないので問題ないが、対応してくれると思う」「困った時は主任に伝えると直ぐにやってくれる」「色んな人があれこれ訴えたり、要求している事を見掛けるが、それぞれに合った対応をしていた」「良く聞いてくれる」「困っている事を伝えると直ぐにやってくれる。旅行に行きたいと話すと、旅行企画を立ててくれたりする」などの意見がありました。
14.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
この項目の回答者の20%が「はい」と回答しています。「以前より役所の人にもお世話になっている。相談出来ると思う」「相談ができることは知っている」という意見の他、「特に困ったことはない」「知らない」などの意見がありました。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
正しい現状認識を持てるよう職員との情報共有を大切にしています
介護現場で起こる問題の周知や解決方法の検討を月一回開催する「看介護会議」で行っています。会議ではサービスの質の向上を目的とした研修の実施、「各科代表者会議」からの連絡として理事長、各管理者の発言や経営分析指標に基づく経営状況の報告などを行っており、介護サービス提供上のあらゆる課題を共有する場になっています。この会議は看護・介護職員全員の出席を前提としています。このような内容の会議を毎月開き、多くの職員と施設運営の現状を把握、検討することで事業計画の見直しや進捗確認に取り組んでいます。
法人課題を整理し中長期計画を策定しています。
法人全体の課題を設定し(1)各所設備から大規模修繕までを1~6年間で取り組む「建物・設備の修繕」、(2)本部機能や業務の再構築と介護職員の技能・経験を見える化することを目指し1~3年で取り組む「組織体制の見直しと職員の質的向上」、(3)サービス利用率の向上や新規事業の設立に1~3年間で取り組む「経営基盤の確立」、(4)社会福祉法人としての公益的な取り組みの検討を行うこと。これら4点を昨年度から中長期計画として掲げています。今後、計画の進捗状況を確認しながら着実に実行されることを期待します。
中長期ビジョンを示す中で介護理念に基づき求められる人材像を明確にしています
法人が目指す介護理念の実現を「中長期ビジョン」として策定し“3つの100%”を掲げています。強固な経営基盤が良質な介護提供の源泉であるとし「利用率100%を目指す」を明示し、利用者が増えてもスムーズに業務を遂行するためには職員間の連携が不可欠であるとし「チームケアを100%発揮する」ことを目指し、更なる業務効率の向上により職員の負担を減らしながら介護サービスの質を維持するとして「ITを100%活用する」を追求する。この3つの実践を担える職員を『不老の郷の達人』と称し施設と職員の目指す姿を明確にしています。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
職業倫理に対する自己認識の高い組織です
職員の倫理観を高めるいくつかの取り組みがあります。最も基本となるものが毎年事業計画書に掲載されている「和を以て貴しとなす」という言葉です。争わず協調する姿勢を最も尊いとする組織理念を施設内外に宣言し職員の自覚に訴えています。また職員が日常的に自らの言動と組織理念を結び付けられるよう、携行できる小冊子「処遇モラル」を職員に配布しています。この小冊子には職員が守るべき規範が示されており毎年度始めの「職員全体会議」でも読み合わせされています。こうした取り組みは倫理観に対する職員の自己評価の高さにも表れています。
虐待の芽チェックリストの活用や業務負担の軽減によって虐待の発生防止を図ってます
職員による虐待の発生防止を図る取り組みとして日勤帯のミーティングの際に「虐待の芽チェックリスト」を読み上げています。「虐待の芽チェックリスト」は虐待行為を一覧にし、自らがそうした行為に及んでいないか内省を促す効果があります。この取り組みは新任研修にも取り入れており早い段階から虐待に対する統一した認識を持たせることを目的としています。また深夜~早朝帯の排泄介助は人の目に触れづらく疲労も加わることから虐待発生のリスクが高い業務だと捉え夜勤者のストレス低減を図るため2名1組で排泄介助を行わせることにしています。
住民同士の交流や健康増進のための地域貢献活動を行なっています
法人では地域貢献(支援)活動を計画的に行なっており、その一部として地域住民を対象としたサロンを町内3ヵ所で定期的に開催しています。「体操サロン」は施設の食堂と地域の会館の2ヵ所で実施しており、理事長も近隣の方と一緒にストレッチや筋力体操で身体を動かしています。体操サロンには“永(造)さんといっしょ”と理事長の名前が付けられていて、地域の中にあって住民との距離感の近さを感じさせます。「ふくろうサロン」は月2回、地域の会館で開催され、手工芸や体操を通じ住民同士のかけがえのない交流の場となっています。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
施設内情報の使用・共有についてはアクセス権を設定し適切に管理しています
介護保険制度に移行した際、介護ソフトを導入し入居者へのサービス提供記録や個人記録などを管理できるシステムを活用しています。このシステムを利用することで介護、看護、事務所の部署間連絡や情報共有も円滑に行うことができています。こうした介護ソフトの利用やサーバに保存されている人事、経理情報、各種の利用者情報などのデータは職員毎に割り振られたIDとパスワードによって適切にアクセス権が管理されています。
大規模地震発生時の事業継続に備え職員を円滑に参集させる仕組みが課題になっています
地震に対する事業継続計画を策定しています。災害想定を震度6とした上で、優先して行う事業の選定や出勤可能職員数に応じ予め業務の稼働率を決めておくなどの対応が盛り込まれていますが、そもそもの職員参集について取り決めがされていないため発災の混乱時に出勤すべきかを職員の自発的判断に委ねる事になってしまいます。現在グループウェアを活用し職員の安否確認を行うシステムの導入を進めていますが被災した施設からメール発信が出来、職員も携帯電話での受信が出来る状況とは限りませんので混乱回避のため自動参集ルールの設定が望まれます。
重大事故については再発予防の確度を上げるため関係職員による検討の場を設けています
介護サービスの提供中に発生した事故や事故につながりかねない状況に気が付いた時には事故報告書もしくはヒヤリハット報告書を作成し事故対策委員会が中心となって事故の要因分析を行います。結果は施設長以下各所に回覧して情報共有を図っています。また介護事故の中でも誤嚥や骨折など重大な結果を招きかねないものについてはフロアミーティングや看介護会議で議題に取り上げ再発防止の検証を行っています。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
施設方針との共感を採用条件とすることで採用者の早期離職を防止しています
採用面接では応募者にむけて“介護”に対する施設の考え方を明示し共感を得られた人を採用するようにしています。施設長が排泄の自立、個別性への配慮や入浴形態の向上を通して「自分らしく生きることを支える」ということや食事の時は車いすから椅子に乗り換えることを原則とし適正な嚥下姿勢、体幹強化を図ることなどを重要視していることを丁寧に説明しています。人材確保難の時代だからこそ採用には慎重に臨み、施設方針とのギャップを減らすことで早期離職を防止し中長期的な定着率を上げることを目指しています。
中堅以上の職員に対する職能評価や報奨の在り方の検討が望まれます
介護プロフェッショナルキャリア段位制度から着想を得て施設独自の「職能要件書」を作成し職員面談を行っています。介護職員に必要なスキルを明示し成長度合いを見える化したという意味で人材育成上、非常に有効な手法だと言えます。しかし現在この手法が一つの課題に突き当たっています。新任や経験の浅い職員の習熟度を把握し“出来るようになった”ことを評価する機能に加えて、ベテラン職員の練度に注目し“より良く出来ている”ことを再評価できる仕組みへと深化させ、表彰など賞賛の機会を設けるなど更なる工夫をすることを期待します。
資格取得を奨励し自施設内で介護福祉士有資格者を育成しています
当施設でも昨今は無資格者を採用することが増えてきており介護サービスの質的維持の面でも重要な課題であると認識しています。こうしたことから資格取得を奨励し支援に力を入れています。無資格の状態から介護福祉士資格取得を目指し介護職員初任者研修・実務者研修の受講をし易いよう勤務シフトの調整を優先しておこない、筆記および実技試験に対する学習の支援や助言も行っています。採用面接時に無資格から国家資格を目指す職員が多いことを明らかにしているため研鑽意欲の高い入職者が多く、介護福祉有資格者は80%弱にのぼります。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
〔目標の設定と取り組み〕
当施設は介護報酬基本単価が低い“7級地”であり周辺他市と比較して立地上の不利を抱えています。仮に競合他市と同じ入所者数に対し同じ職員体制で臨んだとしても収支差額が低くなってしまいます。良質な介護サービスの源泉となる職員の質的・数的確保に必要な経済的体力を維持するためには高い稼働率を実現せねばならないと考え稼働率100%という高い目標を設定しました。入居者が入院せずに済むよう体調管理に万全をきたし、退所者が出た場合には早期入所の調整を図り、適切な介護提供で安定した生活を実現するなど稼働率向上に繋がる取り組みを行いました。
〔取り組みの検証〕
明確な目標を設定し職員の共通認識に高めることで意思が行動化され、各職種が連携し適切な介護、医療の提供に尽力することで高稼働率を実現しました。前年度の稼働率実績は98%でした。
〔検証結果の反映〕
通年の満床は極めて困難であるが“100%”という高い目標を掲げることではじめて事業継続上必要とされる予定収入が確保できると考え、実際98%という高い稼働率を達成しました。目標値は今年度に引き継がれ引き続き高稼働率を目指しています。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
目標稼働率については中長期計画で98%としている一方、短期計画(年次事業計画)では100%としています。施設の入所者定員は80名。稼働率98%を達成するためには空床が2名未満である必要があり、平均稼働率98%は難易度の高い目標と思われます。
施設では事業計画書によって目標稼働率を明示し職員への周知を図り、職員は目標達成のため各職種毎に検討した達成手法に取り組みました。医務科では入居者が入院せずに済むよう健康管理に万全をきたし、生活相談員は退所者が出た場合に早期の入所調整を図り、ショートスティ利用者のうち介護施設への入所が望ましいと思われる方には事情を考慮しつつ入所を勧めるなどしています。また高稼働を維持するためには介護職員による適切なケア提供が不可欠であり、密な情報共有、多職種連携によって稼働率向上に取り組んでいます。
年次100%稼働を掲げることで中長期目標98%が実現できるという論理によって構築された計画が着実に実行された結果98%という高い稼働率を達成しました。具体的な目標を掲げ、目標に向けて行動して、結果を出すという仕組みが確認できました。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
〔目標の設定と取り組み〕
職員の業務負担軽減のため設備等の更新を図ろうと計画しました。各種補助金を導入費用の一部に充て、次世代介護機器導入促進事業補助金を活用しマッスルスーツを導入しました。また赤い羽根共同募金による助成を受けて半介助個浴機器の導入をしました。
〔取り組みの検証〕
計画通りマッスルスーツと半介助個浴機器の導入が出来ました。マッスルスーツは夜勤帯の排泄介助など活用場面が限られていますが、より有効な活用方法を模索中です。施設では自立支援の観点から8割以上の方が普通浴槽もしくは個別浴槽で入浴されていますが、入居者の重度化が進み普通浴槽等と機械浴の中間的位置づけの入浴環境が求められてきました。半介助個浴機器の導入により職員の介助量軽減と入居者の身体的負担ならびに心理的不安の軽減につながりました。
〔検証結果の反映〕
今回、職員の負担軽減につながった実績から、より効果的な次世代介護機器の導入や設備更新を進めるため検証チームを設けました。今年度は介護ソフトや見守りセンサー、インカムなどICT環境整備に関して補助金を申請して導入を図る計画です。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
マッスルスーツについては介護職員から「装着が面倒」「体格によっては重くて逆に負担を感じる」「共用なので身体に接触する外装部が不快に感じる」など否定的な意見も上がっており、台数も2台と少ないため効果も限定的です。一方、半介助個浴機器については“普通浴と機械浴の中間的入浴形態が無いため職員、利用者の双方に負担が生じている”という顕在化した課題に対する明確な解決手段として成功しました。マッスルスーツは介護機器委員会において3ヶ月程の検討を経て導入を決定していますが、マッスルスーツ導入を前提として議論を始めるのでなく自分たちが直面している“高負荷の介護業務”を洗い出し、複数の解決手段を比較検討した結果としてマッスルスーツが有効であると仮説を立て、導入前に施設全体の共通認識を十分に作り上げていくよう丁寧なプロセスを踏めば職員の反応も良かったのではないかと思います。尚、介護業務の負担軽減という課題については着実に解決を図ろうとしており、電動ベッドの設置数を増やしたり移乗介助時にスライディングボードの導入を進めるなどの対策も同時に行っています。前年度の反省点を活かして、新たな取り組みを行う姿勢が評価できると考えます。
サービス分析結果
【講評】
ホームページや広報誌で利用者の暮らしぶりをお伝えしています
パンフレットや広報誌、ホームページ等で利用希望者等が知りたい情報をお伝えしています。パンフレットには、日課、年間行事、フロア案内等の施設概要を利用者の笑顔あふれる写真と共に掲載しています。ホームページには、法人の理念や施設概要、入居までの流れなどを掲載しています。今年度新たにスマートフォン等の端末でも手軽に閲覧できるように改訂し、職員採用に関する情報も追加しています。広報誌も、今年度新たに写真を増やしたレイアウトに改訂し、フルカラーで日々の暮らしや外出の様子、入居者の心温まるエピソードなどを掲載しています。
地域の関係機関との連携や自治会等との交流を通して施設の情報をお伝えしています
施設の情報は、ホームページや広報誌を通して関係機関や行政にもお伝えしています。また、行政主催の事業者連絡会に参加して、地域の他事業所とも施設の様子や課題を共有しています。利用者の入退居の動向や、災害対策や感染症対策への取り組みなどの情報交換を通して、施設運営の改善を図っています。法人の理事長や施設長をはじめとし、施設としても地域のお祭りや清掃等の自治会行事にも積極的に参加しており、地域に根差したものとなっています。その中で施設の状況や地域の現状を情報交換しています。
利用希望者等の問い合わせには、状況に応じたきめ細やかな対応をしています
利用希望者等からの問い合わせや施設の見学希望には、見学時間等の調整を図るなど、できるだけ要望に沿って対応しています。説明は施設の生活相談員が、パンフレットや料金表などを使って丁寧に行っています。施設での暮らしぶりは必要に応じて広報誌を拡大カラーコピーしたものを活用し、行事や外出の様子など入居後の暮らしがイメージできるように配慮しています。料金表は介護度等に応じた詳しい金額を示し、利用希望者等の状況に応じた料金をお伝えするなど、利用者が安心して利用できるよう配慮しています。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
丁寧な説明を心掛け、利用者等の理解を得たうえで契約をしています
契約をする時は、生活相談員が重要事項説明書を用いて利用者や家族等へ丁寧に説明しています。重要事項説明書には、基本料金、食費や居住費などの詳細な料金の内訳を分かりやすく説明しています。また、「もしもの時の対応について」という書類では、緊急時の延命処置の希望や受診の希望先などに署名捺印をして頂き、利用者や家族等の意思を確認しています。基本的な生活の流れについては、パンフレットや広報誌を用いて丁寧に説明し、入居後の生活がイメージしやすいように努め、本人または家族の同意が得られたら署名捺印を頂いています。
利用者の支援や暮らしに必要な情報を把握しています
サービス利用の開始に当たり、生活相談員が面接を行い、利用者や家族等から支援に必要な情報を得ています。利用者の生活歴や既往歴、服薬状況のほか、食事や口腔ケア、入浴や排泄、体位交換、移乗などにおいて必要な介助に関する情報を把握しています。また、コミュニケーション方法や人間関係、社会活動、金銭管理や「楽しみ」「困っていること」「やってみたいこと」など、利用者の暮らしを見据えた聞き取りをしています。これらの内容は、入居者個人別台帳と事前面接報告書に記して、利用者の支援と新しい暮らしに備えています。
きめ細やかな観察と対応で入居後の不安やストレスを軽減しています
入居時には、入居者個人別台帳と事前面接報告書をもとに、利用者のそれまでの生活環境の継続性に配慮した暫定的な施設サービス計画を作成しています。入居後2週間は「要観察者」として利用者の姿と支援内容をきめ細かく記録しています。また、緊急に入居した利用者や特に高齢で入居した利用者については、体調を崩しやすい傾向があるので、利用者の様子を見極めて適切な支援に努めています。他の施設等に移動するためにサービス終了となる場合には、先方の相談員にケアプランやADLに関する情報提供をするなど、支援の継続性に配慮しています。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
利用者に関する情報を専門職で共有しアセスメントを実施しています
利用者に関する情報は、入居者個人別台帳と事前面接報告書をもとに、「アセスメント・日常生活行為ADL評価表」や「服薬状況表」などに整理して、利用者の身体状況や環境を把握しています。ケース会議やケアプラン作成会議では、居室担当職員を中心として、生活相談員や看護師、管理栄養士等の各専門職がそれぞれ把握しているニーズや課題を確認し、必要な支援の方向性を共有しています。アセスメントは、利用者入居後2週間、3ヶ月、介護認定更新時、状態変化時、入院退院時に見直しています。
利用者の意向を反映した施設サービス計画書の作成に力を入れています
施設サービス計画書は、利用者の生活を支える具体的な支援内容と目標設定のほか、機能訓練計画や、個別の外出希望や趣味への取り組みなど利用者一人ひとりの意向を取り入れたものとなっています。例えば、家族と利用者の「一緒に買い物が行けるようになりたい」という願いには、買い物を想定した移動や排泄の機能訓練を取り入れるなど、生きる意欲や生活のハリを大切にした計画を策定しています。施設サービス計画書の策定は、利用者入居後2週間後、介護認定更新時、状況変化時、入・退院時に実施しています。
丁寧な申し送りと情報共有の見直しで効率の良い連携を目指しています
日々の申し送りは、朝礼、昼礼、夕礼で実施しており、シフト勤務であっても必要な情報共有ができるように努めています。申し送り時には、必要な申し送りの他に、職員の身だしなみやマナーチェックの時間を設けたり、虐待のチェックリストを確認するなど勤務の中でも意識を高める機会を設けています。また現在、電子記録システムの見直しを図るべく、現場の職員を含めたプロジェクトチームを立ち上げて、新たな電子記録システムの導入や情報共有について検討を始めています。関係各職種で得た情報を効率よく共有することを目指しています。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の施設サービス計画を作成している
- 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.施設サービス計画に基づいて自立生活が営めるよう支援を行っている
- 施設サービス計画に基づいて支援を行っている
- 利用者の意向や状態に応じて、生活の継続性を踏まえた支援を行っている
- 介護支援専門員を中心に、介護、看護、リハビリ、栄養管理等の職員が連携して利用者の支援を行っている
【講評】
施設サービス計画書に基づいて支援を行っています
利用者の支援は施設サービス計画書に基づいて行っています。計画の立案の際には、利用者や家族等にもサービス担当者会議への出席を働きかけており、できるだけ要望を聞き取っています。居室担当職員が中心となって原案を作成し、介護、医療、リハビリ、栄養、相談等各部署がケアプラン作成会議にて協議し介護支援専門員が立案しています。計画書に基づいた支援の様子はケース記録に記載し、3カ月ごとにモニタリングを実施しています。
利用者一人ひとりの個性や生きがいのある暮らしに配慮しています
服装、ヘアスタイルやお化粧などは、訪問美容室や移動販売、買い物支援などを利用して、それぞれの好みや個性を反映させることができます。酒やたばこ(場所指定)は医師からの制限がなければ自由に楽しむことができます。レクリエーションやクラブ活動、塗り絵や計算、カラオケ、生け花、手芸、編み物、散歩や買い物などを楽しむこともできます。また、個別対応で墓参りや水族館、競馬場、中華街などへの外出、外食等の支援も行ない、それまでの家族関係、生活歴、嗜好、趣味を反映した支援で生活の継続性や生きがいのある暮らしに配慮しています。
利用者支援に携わる関係職種が連携して支援の実施に努めています
ケアプラン作成会議やケース会議では、施設サービス計画書に沿って実施した支援とその経過について関係各職種が、それぞれの情報と見解の共有を図っています。居室担当職員や介護支援専門員を中心に、看護、リハビリ、栄養、相談など専門的な立場から多角的な視点で利用者の支援について検討しています。また、日々の支援の中では、1日3回の申し送りや電子記録システムを通して関係各職種間の情報共有を図っています。施設サービス計画書に沿った支援の結果を利用者に関わる多職種で継続的に確認し、必要な支援を見極めています。
2.食事の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
- 利用者の状態に応じた食事提供や介助を行っている
- 利用者の栄養状態を把握し、低栄養状態を改善するよう支援を行っている
- 嚥下能力等が低下した利用者に対して、多職種が連携し、経口での食事摂取が継続できるよう支援を行っている
【講評】
利用者の状態に応じたきめ細やかな食事提供で経口摂取をすすめています
管理栄養士を中心に介護、看護、リハビリ、歯科医とも連携しながら栄養ケアマネジメントに取り組んでいます。食事形態は利用者一人ひとりの嚥下能力を評価したうえで、経口での食事摂取が継続できるように工夫しています。また、その日の体調や献立の形状、好き嫌いに応じて刻んだり粘度を調整するなど、利用者の様子を見ながら臨機応変に対応しています。また、医師の指示のもと経管栄養、療養食の提供もしています。食事の進み具合や嚥下状態は、1日3回の申し送りで関係各職種が情報を共有しており、食形態や提供方法の改善につなげています。
利用者の栄養状態のリスクを把握し、経口摂取の維持と栄養状態の改善等に努めています
利用者一人ひとりの食事量と栄養補助食品、水分量等はその都度細やかに記録し、栄養状態は、利用者の摂食状態や体重、BMIや血清アルブミン値を確認して把握しています。管理栄養士をはじめとし、関係職種全員でこれらの栄養状態のリスクを把握しており、医師や歯科医師、リハビリ等の専門職と協働して、経口摂取が維持できるよう栄養ケアマネジメントを実施しています。また、必要に応じてプロテイン飲料や亜鉛強化ゼリーの提供、きな粉やオリゴ糖による栄養改善や整腸作用の働きかけ等の工夫をしています。
利用者の心身の状態に応じた働きかけで栄養状態の改善を図っています
施設では、車椅子の方も足台やクッションなどを活用しながら、できるだけ食堂の椅子に移動して食事しています。食事の姿勢や座位、介助方法、食べやすい皿やスプーンなども、一人ひとりの状態に応じてきめ細かく対応しています。毎日の口腔体操や口腔ケアとも連動させて経口での食事摂取を目指した支援をしています。また、家族の協力を得て利用者の好みのものを持ってきて頂いたり、おにぎりやサンドウィッチの形で気分転換を図ったり、かき氷で水分をとるなど食べる喜びや気分転換により食欲の増進を促し、必要な栄養摂取を目指しています。
3.利用者が食事を楽しむための工夫をしている
- 利用者の嗜好を反映した食事を選択できる機会がある
- 食事時間は利用者の希望に応じて、一定の時間内で延長やずらすことができる
- テーブルや席は、利用者の希望に応じて、一定の範囲内で選択できる
- 配膳は、利用者の着席に合わせて行っている
【講評】
趣向を凝らした食事の提供で、遊び心や食べる喜びを感じる機会を設けています
バイキングや郷土料理などを含む行事食は年間45回実施しており、食事の楽しみや季節感を大切にした献立になっています。ワールドカップ応援メニューでは、コロンビアやセネガル料理など異国を感じられる献立を、居酒屋料理ではノンアルコールビールやモツ煮など利用者に親しみのある食事を提供しています。みんなで調理に携わってデザートを作ったり、アユやサンマを目前で焼いて香ばしいにおいも味わうなど、五感や食事を楽しむ心に訴えかける工夫をしています。行事食の際には職員も仮装し、音楽をかけるなど雰囲気を盛り立てています。
利用者の嗜好を反映したバラエティ豊かな献立を提供しています
管理栄養士は、毎日フロアを回って直接食事の進み具合や利用者の要望を把握しています。職員も食事介助をしながら、利用者の嚥下や嗜好などの摂取状況を確認しています。毎月の入居者懇談会では、食事に対する要望やリクエストメニューなどを聞き取っています。今までの要望には「カレーが食べたい」「てんぷらの量を増やしてほしい」「フロートが食べたい」など様々なものがあげられており、できるだけ速やかに献立に反映しています。週2~3回は昼食の主菜等が選択制になっており、その場で選んで食べることができます。
利用者がリラックスして食事を楽しむことができるように食事環境を整備しています
食事の席は、利用者の心身の状況や必要な介助、同じテーブルの人との相性などに応じて随時見直しています。ご飯とみそ汁の盛り付けは、食べる直前に食堂で盛り付けて温かい状態で提供しています。外出や通院などの際には2時間まで食事をとり置くことができます。体調不良の際には居室で食事をすることもできます。個別の状況に応じて出前を取ったり、外食や家族の差し入れの食事をすることもできます。利用者の状況に応じた食事環境の整備に努めています。
4.入浴の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
- 利用者の意向や状態を把握して、できるだけ自立性の高い入浴形態(個浴、一般浴等)を導入している
- 入浴の誘導や介助は、利用者の羞恥心に配慮して行っている
- 認知症の利用者に対し、個別の誘導方法を実施している
- 利用者が入浴を楽しめる工夫をしている
【講評】
入浴設備を充実させて利用者の安全性と快適性を高めた入浴支援を実施しています
施設では、できるだけ自立性の高い入浴形態でサービスを提供し、利用者の健康維持や尊厳を大切にした支援に努めています。訪問調査時(令和1年8月)には入居者の約9割が一般浴槽で入浴をしています。また本年度より、半介助浴個浴機器を整備しました。これにより利用者の高齢化や介護の重度化が進行しても、利用者、職員双方の負担が軽減できます。一般浴から機械浴に移行せざるを得ない状況の利用者にも、中間的な入浴形態を提供することができ、利用者の状態に合わせた安全かつ快適な入浴を実施しています。
利用者の気持ちに配慮してくつろいだ入浴となるように配慮しています
入浴支援は、寮務科マニュアルに沿って実施しています。新人職員には、ベテラン職員がついて介助技術だけでなく、羞恥心への配慮や寛いだ入浴環境の提供が身につくまで指導しています。「不老の郷の達人」には、入浴を拒否する利用者にも多彩な働きかけで自然に入浴につなげる方法を、エピソードを交えて記しています。実際の支援でも、顔なじみの人を誘い合わせたり、散歩の流れの中でさりげなく浴室にお誘いするなど、緊張や不安を軽減して気持ちの良い入浴となるように働きかけています。
季節感やイベント性を取り入れて生活の彩りとなるような入浴に取り組んでいます
入浴支援においても季節を感じることができるように、端午の節句には「菖蒲湯」、冬至には「柚子湯」を実施しています。浴槽で菖蒲や柚子に触れ、感触や香りを楽しみながら入浴をしています。入浴イベントでは、一人ひとりの好みに合わせたBGMや入浴剤のお湯で日々の生活に彩りを加える取り組みも行っています。入浴支援が機械的なものとならないように、入浴時には会話やリラックスした雰囲気づくりを重視し、ゆったりと入浴してもらえるように配慮しています。また、入浴日や時間、同性介助の希望にもできる限り対応しています。
5.排泄の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
- 利用者の意向や状態に応じ、自然な排泄を促すよう支援を行っている
- 排泄の誘導や介助は、利用者の羞恥心に配慮して行っている
- 研修等によりオムツ交換、トイレ誘導等の排泄介助方法の向上に取り組んでいる
- トイレ(ポータブルトイレを含む)は衛生面や臭いに配慮し、清潔にしている
【講評】
自然な排泄リズムを大切にして利用者の健康と自尊心に配慮しています
排泄は座位による自然な排泄を原則としており、起床時のトイレ誘導や個別の排泄リズムに応じたトイレ誘導、おむつ外しに力を入れています。利用者の状態に応じて排泄用品の選定やポータブルトイレの高さ、トイレ誘導のタイミングなどを検討したり、水分摂取の工夫やオリゴ糖、ヨーグルトなどによる整腸作用への配慮もしています。その結果、訪問調査時には、昼夜ともおむつ使用者は入居者の約1割のみとなっています。また、おむつ使用の多くはパット交換となっており、利用者の自立性を尊重した支援となっています。
排泄支援に必要な具体的技術の提供とプライバシーの配慮を徹底させています
生活委員会では、排泄環境向上のためにそれまでの経験や新しい知識を蓄積し、職員への周知に取り組んだり、個別の排泄における課題解決へ意見を出し合っています。また、排泄支援における手順やあるべき職員の姿勢を、排泄マニュアルや「不老の郷の達人」に記しています。「不老の郷の達人」には、利用者の様々な排泄サインや排泄パターンを見極めて支援をすることで、利用者の生活の質が向上する様子をエピソードを交えて紹介しています。また、声掛けや見守りの立ち位置等の工夫を具体的に示すことでプライバシーへの配慮を徹底させています。
快適な排泄環境を目指して、衛生と利用者の気持ちに配慮しています
居室、廊下、浴室などは消臭効果のある光触媒コーティングを施工して臭わない施設を目指しています。また排泄支援は個別の自然な排泄リズムに応じて実施しているので、一時に臭気がたまらないようです。ポータブルトイレは使用後速やかに清掃し、汚れたおむつは消臭作用のある新聞紙に包んで片付けて臭気に配慮すると共に、消臭剤を使用した臭気対策もしています。排泄用品は一見してわからないようにバッグに入れて持ち運び、支援を受ける利用者の気持ちに配慮しています。
6.移動の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
- 利用者の状態や意向に応じ、できるだけ自力で移動できるよう支援を行っている
- ベッド移乗、車イスの操作など移動のための介助が安全に行われている
- 利用者が快適に使用できるよう車イス等の環境整備が行われている
【講評】
周辺環境を整備し、利用者の能力を活かした移動支援に努めています
利用者一人ひとりの立位やつかまる力など、個別の能力を最大限活かしながら日々の生活の中で移動する機会を設けています。ベッドサイドなどに立位が取れるように移乗バーを設置したり、車いすから椅子に移乗して座位が取れるようにクッションや足台を用意するなどの周辺環境を整備しています。また、「体重移動を働きかけて、足を上げて歩けるように促す」「入浴の際に浴槽をまたぐ」「フットレストをたたんで、自分の足を使って車椅子を自走する」など、リハビリとなる動作を暮らしの中に取り入れて継続的に実施しています。
利用者の安全性と快適性に配慮した移動方法に取り組んでいます
居室担当職員は看護師、機能訓練指導員などの関係職種とも連携しながら、車椅子や歩行器のフィッティングを行っています。また、1カ月に1回は総点検を行い、車椅子の操作状況やタイヤの空気圧、シートのゆがみやブレーキの作動、破損や汚れ等の確認をして利用者の安全に配慮した快適な移動支援に努めています。本年度より、職員が装着することで重量物の持ち上げの負担を軽減する次世代介護機器「マッスルスーツ」を導入しました。利用者の移動支援において安全で快適なものとなるように、現在その使用効果について検証しています。
7.利用者の身体機能など状況に応じた機能訓練等を行っている
- 利用者一人ひとりに応じた機能訓練プログラムを作成し、評価・見直しをしている
- 機能訓練のプログラムに日常生活の場でいかすことができる視点を入れている
- 機能訓練指導員と介護職員等の協力のもと、日常生活の中でも機能訓練を実施している
- 福祉用具は、定期的に使用状況の確認をし、必要に応じて対処をしている
【講評】
個別の機能訓練計画書を作成し、生活動作につなげています
機能訓練指導員が利用者一人ひとりの身体機能を評価し、機能訓練実施計画書を作成しています。計画書に基づき機能訓練プログラムを作成し、3カ月ごとに評価、見直しを行っています。機能訓練実施計画書では「解決すべき課題」を明示して取り組んでいます。継続した訓練を通して、トイレでの動作や入浴動作、食事の姿勢など利用者の能力を活かした生活動作につなげることで、過度な介助を排して自身の身体機能を活かした生活を目指しています。体を積極的に動かすことの難しい利用者も、マッサージ等で心身の機能向上を図っています。
「生活リハビリ」に力を入れています
施設では、「生活リハビリ」に取り組むこと」を大切に考えており、暮らしの中で積極的に利用者の機能を引き出す様々なアプローチをしています。個別の計画には「今日の服を自分で選んで着る」「寝巻に着替える」「整髪する」などの身支度を継続する目標で、今ある機能の維持を図っています。食堂では机ふき、タオルたたみや下膳など慣れ親しんだ家事動作を取り入れて「人の役に立っている」という充実感が得られるような機会も設けています。朝の会では体操やクイズ、ゲームや歌など楽しみながら心身の機能向上を図っています。
8.利用者の健康を維持するための支援を行っている
- 利用者の状態に応じた健康管理や支援を行っている
- 服薬管理は誤りがないようチェック体制の強化などしくみを整えている
- 利用者の状態に応じ、口腔ケアを行っている
- 利用者の体調変化時(発作等の急変を含む)に、看護師や医療機関と速やかに連絡が取れる体制を整えている
- 終末期の対応をすでに行っているか、行うための準備が行われている
【講評】
定期的な健康観察で利用者の健康を管理しています
年1回の健康診断や内科(週2回)、精神科(月2回)、皮膚科(月1回)、歯科(週1回)の往診で、利用者の健康状態を確認しています。インフルエンザ予防接種は毎年施設内で行っています。看護師はバイタルチェックのほか朝と夕方にフロアーを回り、利用者全員に声をかけて表情や体調変化がないか観察をしています。介護職員向けの感染症対策などの健康に関する研修は、看護師が中心となって実施しています。また、緊急時には24時間オンコール体制で提携医療機関につながる仕組みがあります。
様々な取り組みで口腔機能の維持に努めています
朝は希望者のみですが、昼夕2回の口腔ケアは全利用者に実施しています。食事の経口摂取を維持するために、嚥下機能を向上させたり、認知症や感染症予防も目指して口腔ケアに力を入れています。歯磨きの介助や口腔ケアブラシでのマッサージ、義歯の管理など利用者一人ひとりに応じた支援をしています。毎日午前中には口腔体操や発声訓練などを行い、楽しみながら嚥下機能の向上にも取り組んでいます。毎月介護職員が歯科衛生士から研修を受け、歯磨きを拒否する方へのアプローチ方法や磨き残しのない口腔ケアのポイント等を学んでいます。
利用者や家族等と終末期の対応を確認しています
看取り介護については地域医療機関との支援体制が整い次第、検討することととしています。入居の際には、契約時の「もしもの時の対応について」という書類で延命について利用者や家族等の意向も聞き取り確認しています。終末期が近づいてきた場合には、病院での処置が必要になるまで、施設での対応を希望をすることもできます。急変時には、「急変時対応マニュアル」に沿って対応しています。看介護会議では、このマニュアルを用いたシミュレーションを実施して、マニュアルの実用性を確認するとともに、緊急時対応における共通認識を図っています。
9.利用者が日々快適に暮らせるよう支援を行っている
- 起床後、就寝前に更衣支援を行っている
- 起床後に洗顔や整髪等、利用者が身だしなみを整える際に支援を行っている
- 利用者が安定した睡眠をとることができるよう支援を行っている
【講評】
朝晩の着替えを通してメリハリのある暮らしを支援しています
季節や時間の移り変わりを感じて頂けるように、健康上の問題がなければ、ほとんどの利用者が毎朝着替えをしています。「季節や気温、場面に合わせて今日着る服を自分で選ぶ」ことや「寝巻に着替える」ことは、その人らしい生活やメリハリのある暮らしにもつながっているようです。移動販売や買い物外出では、自分の好きな色や素材などそれぞれの好みに応じた服を購入し、それまでの暮らしや好みも大切にしています。朝晩の着替えを通してそれまでの生活習慣や好みを尊重し、時間を意識したメリハリのある暮らしを支援しています。
身だしなみを整える支援で利用者の個性や自尊心を大切にしています
全介助の方を含むほとんどの利用者が、毎日の起床後の整容支援を受けています。利用者のこれまでの生活習慣や好みに応じて髭剃りや洗顔、清拭、お化粧などをしていますが、必要に応じて見守りや声掛け、一部及び全介助で支援しています。訪問移動美容室では、カットやパーマ、ヘアカラーなど個性を活かしたおしゃれを楽しんでいる利用者もいます。身だしなみを整えておしゃれを楽しむことは、それまでの暮らしを大切にした生活習慣の延長として尊重しています。
楽しみのある暮らしや時間の変化を感じることで生活リズムを整えています
行事や季節感のある食事、毎日の身支度を通して、生活リズムを実感できる暮らしを支援しています。朝は職員が元気良く挨拶して居室に日光を入れたり、夜はカーテンを活用してゆっくりと眠れるように配慮するなど、長期間施設で過ごす中でも時間を意識できるように働きかけています。特に日中の楽しい活動や生きがいのある暮らしを見つけることで、夜はしっかり眠ることができるように支援しています。寝付けない利用者には、トイレ誘導や夜具の調整の他、職員と話をする中で気持ちを落ち着けて心身を休めてもらえるよう配慮しています。
10.利用者の施設での生活が楽しくなるような取り組みを行っている
- 施設での生活は、他の利用者への迷惑や健康面に影響を及ぼさない範囲で、利用者の意思が尊重されている
- 利用者の意向を反映したレクリエーションを実施している
- 認知症の利用者が落ち着いて生活できるような支援を行っている
- 利用者の気持ちに沿った声かけや援助を行っている
【講評】
それぞれの好みや生活に合わせた過ごし方をすることができます
施設での暮らしは、集団生活で必要な制限を除き基本的に自由に過ごすことができます。利用者調査では、「ゆっくり過ごせている」ことや「お酒やテレビ、図書室」「お菓子やジュースの買い置き」を楽しんでいることがあげられており、多様な過ごし方で、それぞれがその人らしい暮らしをしていることがわかりました。意思表示の難しい方についても、家族等から生活歴や嗜好を聞き取り、暮らしの中に反映させるように工夫しています。個別の外出希望等については、ショッピングモールでの買い物、外食、墓参りなどの個別支援をしています。
多彩なクラブ活動やボランティアのイベントで生活に彩りを添えています
サークルやボランティアを中心とした多彩なイベントで生活を豊かなものにしています。書道サークルや手仕事サークルは季節や行事に合わせて作品を作っています。遊びリテーションは、風船バレーや体を動かすレクリエーションを楽しんでいます。料理サークルは、毎月リクエストに応じてお好み焼きやパンケーキなどを作っています。塗り絵や計算、カラオケなどは希望者を募って実施しています。ボランティアによる吹奏楽、ハンドマッサージなども楽しんでいます。本年度は新たにドッグセラピーをお願いして、犬との触れ合いの機会を持ちました。
利用者の気持ちに寄り添って落ち着いた暮らしを支援しています
認知症等で見守りが必要な利用者には、職員同士が協力して体制を整えて、施設内や周辺を散歩して気持ちを落ち着かせています。訪問調査時にも、玄関で「うちに帰る」という利用者に寄り添いながら、「じゃあ、どの車で帰るか選びに行きましょう」と駐車場内をゆっくり一回りしていました。利用者の意向を受け止めながらも気分転換を図り、自然と施設に足が向かうように促していました。認知症利用者への具体的な関わりや声かけのコツは、「不老の郷の達人」に記し、利用者と職員が信頼関係を構築できる一助としています。
11.地域との連携のもとに利用者の生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 定期的な散歩や外食、遠出など外出の機会を設けている
- 利用者が地域の一員として生活できるよう、地域住民が参加できるような行事など、日常的な関わりが持てる機会を設けている
- 地域の情報を収集し、利用者の状況に応じて提供している
【講評】
外出やドライブの機会を通して地域での生活を楽しんでいます
週1回程度、買い物外出や気晴らしドライブをしています。それぞれ好みの日用品や衣類を購入したり、コーヒーを飲んだりアイスクリームを食べに出かけるなど外出や外食を楽しんでいます。また「花見ドライブ」「紅葉ドライブ」など季節や花の見ごろに合わせてこまめに外出しています。年間を通したドライブ外出の機会を頻繁に持つことで、季節の変化を感じたり地域の暮らしぶりに触れることで心身の健康を維持しています。「今度はいつ行くの?どこに行くの?」と外出を楽しみにする声も聞かれ、生きがいや生活のハリにつながっているようです。
個別外出を実現することで生きがいのある暮らしを支援しています
週1回の買い物やドライブに加えて、個別外出支援を積極的に計画し、外出を通した生きがいのある暮らしに力を入れています。施設サービス計画書によれば、昨年度は全22回、利用者延べ51名が個別外出をしています。「競馬に行ってみたい」「墓参りをしたい」「中華街に行きたい」「サファリパークに行きたい」などの外出希望を実現しています。訪れた先で利用者家族と合流してともに楽しい時間を過ごすこともあります。入居前に楽しんでいたことや、これから楽しみたいことを積極的に個別外出で実現し、生きがいのある暮らしを支援しています。
様々な世代との地域交流で、地域に暮らす利用者の生活の幅を広げています
日頃より自治会をはじめとした地域との交流を深めており、町のお祭りにも利用者が参加しています。利用者はお祭りで地域の知り合いと再会し、地域で暮らす一員であることを再認識することができます。また、施設のお祭りに地域住民も招待して楽しい時を過ごしています。昨年度は感染症流行の時期を除く9カ月間で延べ228人のボランティアが、ハンドマッサージや演奏、ドッグセラピー、傾聴ボランティアなどで日常に彩を添えています。また、近隣の保育園や幼稚園との交流では、満面の笑顔で利用者が子ども達を見つめる姿もあるようです。
12.施設と家族との交流・連携を図っている
- 利用者の日常の様子を定期的に家族に知らせている
- 家族や利用者の意向に応じて、家族と職員・利用者が交流できる機会を確保している
- 家族または家族会が施設運営に対し、要望を伝える機会を確保している
【講評】
利用者の様子や施設での暮らしを家族にお伝えしています
ホームページの更新や年3回発行の施設だより「不老の郷」では、利用者の日頃の様子や施設の行事、取り組みについて、写真をふんだんに使って家族にお伝えしています。家族が面会に来所した時には、居室担当職員より利用者の状況を報告したり、家族の要望を聞き取っています。利用者の体調などに変化が生じた時は、家族にこまめに連絡を入れて、理解と協力が得られるよう働きかけています。施設サービス計画書の作成時には、利用者の様子をお伝えして家族からの要望や意見を積極的に聞き取っています。
家族会との交流を図り、利用者支援を豊かなものにしています
施設では年2回のふれあい食事会を主催し、職員と利用者、家族が親交を深めています。家族会は、タコ焼き機や餅つきの杵などを提供して行事を盛り立てたり、かき氷機の差し入れで暑い夏の楽しい水分摂取をサポートしています。行事にも積極的に参加して頂き、準備や片付け、屋台の運営などにも携わってます。また、春の清掃ボランティアでは、網戸やベランダの清掃、年末大掃除では居室の清掃にも携わっています。終了後にはお茶や食事を一緒に楽しみながら、利用者や職員と家族が交流を深め、共に利用者を支えています。
家族との交流の中で要望や提案を聞き取っています
年4回の家族会役員会では、家族会が主体となって実施する企画の会議をしています。ふれあい食事会では、家族会の進捗状況や施設に対する要望や提案を受ける時間を設けています。要望や提案は、行事の屋台で何を出すか、利用者の喜ぶ購入品は何かなどの相談が主なものとなっており、家族会としての利用者支援に対する要望等は出ていないようです。行事や家族会によるボランティア、ふれあい食事会などで家族が施設を訪れる際には、その都度それぞれの家族から提案や意見を聞き取っています。
【講評】
個人情報の保護を徹底し、プライバシーに配慮した支援をしています
利用者の個人情報の取り扱いは、個人情報保護規定を定め、個人情報保護の利用目的や個人情報保護に対する基本方針を明らかにしています。入居の際には、広報誌やホームページ等への写真掲載の可否を聞き取り、その取り扱いについて合意を得ています。また、利用者の生活においては、適宜居室のカーテンを使用したり、声掛けをしてから支援を行うなどプライバシー保護に配慮しています。 特に入浴や排泄などの場面では、声かけのタイミングや方法、職員の立ち位置などの具体的なシーン毎に配慮のある支援となるように努めています。
利用者の意思が尊重される支援となるようにマニュアルに定めています
寮務科マニュアルは、入浴や排せつ、食事の提供など介護の場面ごとのマニュアルを含んでいますが、その全てのマニュアルには、プライバシーへの配慮と個人の意思の尊重について触れた一文を設けて、職員が業務に当たる際の前提として定めています。また、マニュアルの手順の中にも、例えば「入浴の楽しみ方は個人によって異なるので、好みやそれまでの習慣を把握し、合わせた入浴ケアをすること」や「食事は自ら選択し、好みのものを召し上がっていただく」などと、支援の場面ごとに個人の尊厳を大切にした対応ができるよう明記しています。
利用者の価値観を尊重し、自分らしい暮らしを支援しています
レクリエーション等の前には必ず、「○○やるので参加されますか?」などと、問いかけて「ノー」と言える機会を設けています。利用者の中には「毎朝職員とその日の洋服を選ぶ」という目標を取り入れて、身だしなみや場にふさわしい服装を主体的に選び、自分らしい生活をしている方もいます。訪問調査の際には、大型のトラックで訪問移動美容室が来所しており、サロンのような内装の美容室でカットやパーマ、ヘアカラーなど思い思いの個性を活かしたおしゃれを楽しんでいる利用者もいるようです。一人ひとりの価値観や意向を大切に支援しています。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い、利用者のプライベートな空間への出入り等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
詳細なマニュアルを整備し思いやりのある支援の標準化を図っています
寮務科マニュアルには、食事や入浴、排泄、医務等の業務内容ごとに具体的な手順を記し、さらに詳しい項目を設けて業務の標準化を図っています。例えば、入浴に関する項目は、「個浴」「機械浴」「半介助入浴」「清拭」などの入浴形態ごとに項目を設け、「入浴の事前準備」「入浴中の失禁時対応」「片づけ」などの場面ごとの項目も設けています。手順の中には、「濡れたタオルの端が肌に触れて冷たい思いをしないように配慮」することや、「不要な露出を防いで入浴する支援」について記すなど、思いやりのある支援を手順として具体的に記しています。
職員が中心となって支援の現状とマニュアルとの整合性を確認し改善を進めています
マニュアルや「不老の郷の達人(職員の業務指針、あるべき姿を記したもの)」については、ケース会議などの各種会議や、業務改善委員会などの委員会の中で、職員が主体となって業務が手順に沿っているか、支援の現状に手順が即しているかを確認し、その徹底が図れるような仕組みづくりをしています。毎年各委員会単位で把握している支援の現状と改善策は、次年度のマニュアル改訂や事業計画に反映させています。また、個別ケアの課題についても各委員会で把握し、支援の手順に改善を図ることでより良いケアにつながることはないか、検討しています。
「不老の郷の達人」で尊厳を大切にした支援を定めています
「不老の郷の達人」には、マニュアルでは補いきれない職員のあるべき姿や、食事や入浴などの場面ごとに施設でのエピソードを記しています。例えば食事のすすまない利用者に「入居前に焼き肉を好んでいたという情報から、ご飯に焼き肉のたれをかけてみると、それをきっかけに食事が進むようになった」とあり、利用者の生活歴や価値観、嗜好を大切に様々なアプローチを検討した様子のわかるものとなっています。支援の手順だけでなく、利用者の尊厳を大切にした働きかけの重要性が、具体的なエピソードを通してわかりやすく示されています。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
事業者のコメント
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評価情報
【評価実施期間】
2019年6月1日~2019年8月28日
評価結果のダウンロード
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【講評】
事業計画や経営状況をオープンにし組織全体で情報を共有するよう努めています
毎年4月1日、全職員参加にて「職員全体会議」を開催しています。この会議では理事長や各管理者が年次事業計画を発表し1年間の事業方針を明らかにします。事業計画書ならびに事業報告書を職員全員に手渡しており、事業方針を職員と共有しようとする姿勢が窺えます。また毎月開催する「各科代表者会議」において経営トップ(理事長および各事業所管理者)から主任、場合によっては副主任までもが一堂に会し月次決算などの数値把握を行うなどし、施設の方針、経営状況について経営トップと現場の情報共有を図っています。
事業運営に対し職員の参画意識を高める取り組みが望まれます
既述のような取り組みを行い、加えて日常的に朝礼や会議などで法人の方向性を施設長が自らの言葉で職員に伝え、現場の声を汲み上げようと臨んでいるにも関わらず、職員アンケートでは施設運営に対する決定プロセスの周知が十分ではないという声や施設の取り組み自体を「知らない」とする回答が多くみられます。施設としては職員の共通認識について実態の把握を課題として捉えていることから、会議や委員会などを通じ職員が施設運営への参画意識を高められるような働き掛け、職員の声を掬い上げる機会が増えることを期待します。
入居者や家族の意見を汲み上げる場を大切にしています
常日頃から入居者や家族に施設運営について関心を持って頂くため入居者懇談会や家族会を頻繁に開催しています。入居者懇談会は毎月開き、副施設長が入居者からの意見を直接聞くようにしています。食事メニューのリクエストなど和気藹々とした話題が中心です。家族会との関係も良好で昨年度は7回開催されました。その中でも5月と年末の2回は家族が居室やベランダなど施設の清掃を手伝ってくださるのが毎年の恒例になっています。掃除のあとは一服しながら職員と家族の交流が持たれ意見交換や新たな気づきを得る機会にもなっています。