評価結果

標準の評価

基本情報

【サービス種別】

短期入所生活介護【ショートステイ】

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1.最も困っている人々の命と暮らしを守ること。
2.共感する気持ちを大切にすること。
3.社会・地域の要請に応えること。
4.人とひとの絆を大切にすること。
5.水・電気など資源を大切にし、防災に心がけ火を出さないこと。

職員に求めている人材像や役割

・やさしさと共感できる気持ちを持っていること。
・制度を理解し介護計画書に基づく適切なサービス提供ができること。
・組織の一員としての自覚とプライドを持つこと。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

・法人の理念や施設の運営に共感できること。
・人権と個別性を尊重して公平平等なケアを提供していることに誇りを持つこと。
・区民を助け、地域の福祉向上に貢献すること。"

全体の評価講評

特によいと思う点

利用日が近づくと利用日と送迎時間の案内を葉書で送付し、さらに前日には家族に連絡を入れ、利用者の健康状態や要望を確認しています。また、初回利用時には、利用者の緊張を和らげ穏やかな気持ちで利用を開始できるように家族にも同行してもらっています。その際、看護職を中心に、家族から利用者の健康状態や服薬状況等を詳しく聞き取り、利用者が安心・安全に利用できるようにしています。さらに、食事時間に他の利用者の方にご紹介し、交流を持ちやすくする等、細やかな配慮を重ねて、利用開始時の不安軽減を丁寧に行っています。

入浴介助は、デイサービスとショートステイの各担当者が共同で行っています。浴室環境についてはBGMを流す事で、落ち着いた入浴環境作りに取り組んでいます。入浴設備は5種類あり、ストレッチャー浴、チェア浴、個別浴槽、リフト浴、大浴場と幅広く身体状況に合わせた入浴支援をしています。浴後は、すぐに水分が提供できるよう、スポーツ飲料やお茶等を用意することができる給水設備も設置されています。それぞれの利用者がそれぞれに快適な入浴ができるように注力しています。

「困っている人の命と暮らしを守る」という方針のもと、地域からの緊急的な相談にも対応し受け入れが可能になるよう努めています。連絡体制やリスクにも考慮した検討と把握や曜日によって夜間に看護師も常駐している心強さが利用者や家族、地域の安心につながっています。医療処置を必要とする方へも自己管理を基本としながら、夜間の緊急時には医療機関との連携が取りやすい体制になっており、地域で期待される役割を果たすことに貢献しています。

さらなる改善が望まれる点

広報活動や入退所準備(衣服管理等)の簡略化、サポート隊との連携、アクティビティーや機能訓練の充実等、様々な課題や改善が必要な点を既に認識しています。今後は、これらの課題解決や改善に取り組む為に、例えば、「やらなくても良い業務、利用者にも職員にも必要ない業務」等を視点として、重複業務の削減等を図る事も期待されます。また、新規ICT導入により、大きな効果を得る為に、経営層は、事業に必要な情報の収集・共有・運用方法等、できる限り議論を尽くし、全体最適を企図し、直接介護サービスの質の向上に繋げて欲しいと思います。

長期間に渡って利用を継続している利用者や家族からは、事業所が信頼されている事が読み取れます。一方で、「もう少し運動をさせて欲しい」、「残っている能力を活かすようなサービスをもっとして欲しい」等の要望も聞かれます。このような要望を踏まえ、今後は、例えば、映像を見ながらの体操等、動きのある活動の充実と強化、リハビリ専門職のみの機能訓練に留まらず、職員全体が機能訓練を補完できるような体制づくり、地域住民と協働した活動等、限られた人員で苦慮する部分ではありますが、改善に向けた取り組みの検討を期待します。

ホームページ、機関誌「しんあい」、パンフレット等で情報を発信しているだけではなく、今年度から事業所独自の広告を作成しています。写真を多く使い、事業所の様子がよくわかるように工夫しています。また、広報活動に地道に取り組んでおり、徐々に配布先を広げています。今後は、これらのパンフレットや事業所独自の広告等をさらに活用し、配布範囲の拡大、事業所全体での営業先リストの共有、営業活動のルーティンワーク化等の取り組みを期待します。

事業者が特に力を入れている取り組み

ボランティアの受け入れの為に、「ボランティアのしおり」を作成し、事業所として、どのようにボランティアを担っていきたいかや、注意事項等を明示しています。また、ボランティア活動に関わる方々には、「ほほえみサポート隊」に入会してもらい、会員登録・会員証を発行する等、ボランティアを担ってくれる方々のモチベーションを上げる工夫もしています。さらに、ボランティアの方々をお招きし、食事等をお出しする懇親会等も開催する等、ボランティアの方々に感謝を示し、大切にする姿勢は高く評価でき、力を入れていると言えます。

毎年度、その年度に入職した正規職員を対象とし、法人本部会場にて、座学の入職時基礎研修を開催しています。プログラムは、法人の歴史・理念体系、目標管理制度や就業規則、サービスの提供方法、リスクマネジメント等、多岐に渡るテーマを扱っています。座学の講師となるのは、理事長を始め、法人内の各事業所の施設長等であり、新人を法人の仲間として受け入れ、方針や手法を伝える事に力を入れていると言えます。今後は、対象を非常勤職員にも拡大し、プログラムや開催場所等を工夫し、多摩同胞会人の育成にさらに力を入れて欲しいと思います。

公設民営施設として、立地や交通の利便性も高く、その点でも利用しやすい施設といえます。施設利用の為の送迎は、専用の送迎車両を用意し、利用者一人ずつ送迎の対応をしています。また、近年、送迎範囲を拡大し、状況に応じて千代田区外の送迎も可能となりました。さらに、午前入所・午後退所ができるようにしている事や、可能な限り緊急時の受け入れもする事で、より利用者や家族のニーズに応えられるよう努めており、利用促進に力を入れていると言えます。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:利用登録している63名を対象としました。
  • 調査方法:アンケート方式  
    ・アンケート方式としました。
    ・調査票は事業所経由で利用者に配布し、利用者からの郵送により評価機関が直接回収しました。
  • 有効回答者数/利用者総数:36/63(回答率 57.1% )

・事業所のサービスに対する総合的な満足度は、「大変満足」13名、「満足」19名、「どちらともいえない」「大変不満」がそれぞれ1名、「無回答」2名で、「大変満足」と「満足」を合わせた肯定的回答率は89%でした。
・事業所への意見・要望では、「色々な職員に声掛けしてもらえるので刺激になっていると思う」「発熱時に本人・家族にもきちんと対応してくれる」「相談するとよく話を聞いてもらえ、しっかり返事をもらえるのでありがたい」「職員がよく気配りし、外ではできないことも気持ちよく対応してくれ、すばらしい」などの意見のほかに、「歩行・体操などができず、運動不足になってしまう」「デイサービスのように少しだけ活動を広げていってほしい」「残存能力を生かすようなサービスがあればよい」といった意見もありました。
・共通評価項目で「はい」の回答割合が8割を超える設問は、問5「必要な介助」、問6「身体状況や要望の把握」、問7「清掃・整理整頓」、問8「職員の接遇・態度」、問9「病気やけがへの対応」、問11「気持ちの尊重」、問12「プライバシー」、問14「不満・要望への対応」です。一方で、「はい」の回答割合が3割以下の設問はありませんでした。

アンケート結果

1.利用時の過ごし方は、個人のペースに合っているか

はい 24名 (67%)
どちらともいえない 9名 (25%)
いいえ 2名 (6%)
無回答・非該当 1名 (3%)

「ショートステイでの過ごし方は、あなたに合っていると思いますか(急がされたり待たされることは少ないですか)」と尋ねました。回答割合は「はい」67%、「どちらともいえない」25%、「いいえ」6%、「無回答・非該当」3%でした。「大変行き届いている」「旅館等と違い、皆で集まって話ができる場所があり、とても良い」といった意見のほかに、「ショートステイから戻ってくるたびに自宅の認識等が悪化し、更に運動機能の低下も見られる」「本人は、もう少し運動・習字・塗り絵のようなことをやりたいそうです」といった意見もありました。

2.食事の献立や食事介助は満足か

はい 27名 (75%)
どちらともいえない 7名 (19%)
いいえ 1名 (3%)
無回答・非該当 1名 (3%)

「あなたは施設における食事の献立や食事介助などに満足されていますか」と尋ねました。回答割合は「はい」75%、「どちらともいえない」19%、「いいえ」「無回答・非該当」がそれぞれ3%でした。「流動食なので食べさせてもらいます。親切です」「献立に肉を使ってもらいたい」といった意見がありました。

3.日常生活に楽しみな行事や活動があるか

はい 15名 (42%)
どちらともいえない 12名 (33%)
いいえ 4名 (11%)
無回答・非該当 5名 (14%)

「あなたが施設の生活で楽しみにしている行事や活動がありますか」と尋ねました。回答割合は「はい」42%、「どちらともいえない」33%、「いいえ」11%、「無回答・非該当」14%でした。「ゲーム・体操・歌」「入浴」「体操ができる」「知らない人とも親しくなれる」「気軽にいられる」といった意見がありました。

4.利用中の活動・リハビリは、家での生活に役立つものか

はい 24名 (67%)
どちらともいえない 7名 (19%)
いいえ 2名 (6%)
無回答・非該当 3名 (8%)

「あなたにとって、ショートステイでの活動やリハビリが家での生活に役に立っていると思いますか」と尋ねました。回答割合は「はい」67%、「どちらともいえない」19%、「いいえ」6%、「無回答・非該当」9%でした。「自主的に家でやることはない」「役立つと思います」「身体を動かすことはよい」といった意見がありました。

5.利用中には、必要に応じた介助を受けているか

はい 29名 (81%)
どちらともいえない 4名 (11%)
いいえ 1名 (3%)
無回答・非該当 2名 (6%)

「あなたの身体状況や要望を、職員はよくわかってくれていると思いますか」と尋ねました。回答割合は「はい」86%、「どちらともいえない」3%、「いいえ」「無回答・非該当」がそれぞれ6%でした。「薬なども手配して、よく行き届いています」といった意見がありました。

6.個人の身体状況や要望は把握されているか

はい 31名 (86%)
どちらともいえない 1名 (3%)
いいえ 2名 (6%)
無回答・非該当 2名 (6%)

「あなたの身体状況や要望を、職員はよくわかってくれていると思いますか」と尋ねました。回答割合は「はい」86%、「どちらともいえない」3%、「いいえ」「無回答・非該当」がそれぞれ6%でした。「薬なども手配して、よく行き届いています」といった意見がありました。

7.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 32名 (89%)
どちらともいえない 3名 (8%)
無回答・非該当 1名 (3%)

「あなたは、施設の生活スペースは清潔で整理された空間になっていると思いますか」と尋ねました。回答割合は「はい」89%、「どちらともいえない」8%、「無回答・非該当」3%でした。

8.職員の接遇・態度は適切か

はい 31名 (86%)
どちらともいえない 4名 (11%)
無回答・非該当 1名 (3%)

「あなたは、職員の言葉遣いや態度、服装などが適切だと思いますか」と尋ねました。回答割合は「はい」86%、「どちらともいえない」11%、「無回答・非該当」3%でした。「大変行き届いています」といった意見がありました。

9.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 31名 (86%)
いいえ 1名 (3%)
無回答・非該当 4名 (11%)

「あなたがけがをしたり、体調が悪くなったときの、職員の対応は信頼できますか」と尋ねました。回答割合は「はい」86%、「いいえ」3%、「無回答・非該当」11%でした。「信頼できます」といった意見がありました。

10.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 18名 (50%)
どちらともいえない 6名 (17%)
いいえ 2名 (6%)
無回答・非該当 10名 (28%)

「あなたは、利用者同士のいさかいやいじめ等があった場合の職員の対応は信頼できますか」と尋ねました。回答割合は「はい」50%、「どちらともいえない」17%、「いいえ」6%、「無回答・非該当」28%でした。「全般を注意しているので信頼できると思います」「そんなことはなかった」といった意見のほかに、「相手次第」といった意見もありました。

11.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか

はい 31名 (86%)
どちらともいえない 3名 (8%)
無回答・非該当 2名 (6%)

「あなたは、職員があなたの気持ちを大切にしながら対応してくれていると思いますか」と尋ねました。回答割合は「はい」86%、「どちらともいえない」8%、「無回答・非該当」6%でした。「一応のことをチェックしているので、対応してくれています」「相手次第」といった意見がありました。

12.利用者のプライバシーは守られているか

はい 30名 (83%)
どちらともいえない 4名 (11%)
無回答・非該当 2名 (6%)

「あなたのサービス内容についての説明は、わかりやすいと思いますか」と尋ねました。回答割合は「はい」72%、「どちらともいえない」25%、「無回答・非該当」3%でした。「よく行き届いています」「聞き返せば分かるようにしてくれます」といった意見がありました。

13.サービス内容に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 26名 (72%)
どちらともいえない 9名 (25%)
無回答・非該当 1名 (3%)

「あなたのサービス内容についての説明は、わかりやすいと思いますか」と尋ねました。回答割合は「はい」72%、「どちらともいえない」25%、「無回答・非該当」3%でした。「よく行き届いています」「聞き返せば分かるようにしてくれます」といった意見がありました。

14.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 29名 (81%)
どちらともいえない 2名 (6%)
いいえ 1名 (3%)
無回答・非該当 4名 (11%)

「あなたが不満に思ったことや要望を伝えたとき、職員は、きちんと対応してくれていると思いますか」と尋ねました。回答割合は「はい」81%、「どちらともいえない」6%、「いいえ」3%、「無回答・非該当」11%でした。「親切に対応してもらっています」「そんな場面はなかったので『どちらともいえない』」といった意見がありました。

15.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 21名 (58%)
どちらともいえない 8名 (22%)
無回答・非該当 7名 (19%)

「あなたが困ったときに、職員以外の人(役所や第三者委員など)にも相談できることをわかりやすく伝えてくれましたか」と尋ねました。回答割合は「はい」58%、「どちらともいえない」22%、「無回答・非該当」20%でした。「常に連絡を取ってもらっています」「そんな場面はなかったので『どちらともいえない』」といった意見がありました。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
創業時からの使命感・基本姿勢が、伝統として受け継がれています

創業以来、70年以上の歴史を持った法人として、創業時からの使命感や行動規範を伝統とし、世代が変わっても受け継がれています。これまでの法人の歴史を見ても、「家族を支援する」、「最も困っている人々のいのちと生活を支える」に基づき、家庭支援施設や地域のニーズに即した事業展開等をしています。一方で、2000年代より事業展開が多様化・細分化されている中、それぞれの事業種別毎のサービスのあり方についても、多摩同胞会ブランドとして、例えば、法人内で横断的に統一化する等、法人の伝統をさらに強化・拡大する事が期待されます。

中間層・経営層人材を法人内で輩出できています

内部管理体制が明確です。一般職員、管理者、推進者の3層別に、それぞれの職務を明確にしています。なかでも、管理業務を推進者と管理者による分担体制にし、推進者が管理者へ指導・助言したり、仕事の抱え込みや孤立化等の防止を図っている点等が特徴的です。法人内で生え抜きの職員が管理職についている事が多い事から、これらの仕組みが効果的であるといえます。今後は、さらに、中間管理職、次世代経営者層を強化・拡大するために、例えば経営についての勉強会や法人外での多様な勤務経験等の仕組み等が期待されます。

何をどこで話し合い決めるか、体系的に整理し、明確にしています

何をどこで話し合い決めるのか、体系図として整理・明示されており、意思決定・情報交換・連絡調整等の職員間のコミュニケーションを重視している事がわかります。会議では、ICTを活用した方式でも開催されており、効率化を図っています。ICTの活用については、専門委員会を設置し、現在使用している情報共有システムやサービス支援システム等の見直しも図っています。ICTのさらなる導入の際には、例えば、ICTシステム上での稟議の仕組み、サービス提供過程における利用者台帳・アセスメント書式等の統一等の検討も期待されます。

1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
法人単位での中長期計画・単年度計画に基づき、堅実に運営されています

3カ年の中長期計画が策定されています。3カ年後のあるべき姿を、管理・職員・地域支援・利用者サービスの4項目毎に目標設定し、現状を踏まえ、あるべき姿に到達するための課題を抽出しています。計画は、単年度毎に大筋での計画内容が明示され、これらの計画に基づき、さらに事業所単位での計画が練られており、着実・的確に課題を解決する仕組みになっています。計画の進捗は、理事長等の法人上部経営層や法人監事と事業所経営層により管理され、社会福祉法人として模範的な法人単位での堅実運営がなされています。

エリア単位等での計画の策定について、議論を深める事を期待します

2000年代より、事業所エリア、種別等が多様化・細部化しており、神田地区の事業種別は10種別以上となっています。府中地域等で展開されている特養等の事業、神田地域内で展開される同一事業等の分類を踏まえ、効率的な広報活動、サービスの多摩同胞会ブランド化の強化、エリア単位での中長期・単年度計画の策定、既存計画書内での計画項目のあり方、稼働率等の目標数値のさらなる明示化、アクションプランの見える化等、法人経営・事業所経営をさらに効率化・強化する為の事業計画のあり方について、議論を深める事を期待します。

継続して外部評価と内部自己評価に取り組み、事業所の発展・改善に活用しています

運営やサービスについての外部評価を積極的に活用しています。第三者評価は、開設時より連続受審しており、評価結果を事業計画に反映させています。また、内部での自己評価にも取り組んでいます。内部評価では、会議のあり方、書類の管理、衛生・安全管理、苦情対応等、30項目以上あり、これらの評価結果を集計し、職員間で共有するようにしています。これらの評価結果は、管理者が分析し、次年度の事業計画に反映させていく仕組みとなっており、事業所の発展・改善に活用されている事は、高く評価できます。

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  • 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  • 事業所の経営状況を把握・検討している
  • 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
  • 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  • 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
文書や内部研修等により、法や倫理の浸透を図っています

法人の理念体系、守るべき職業倫理、関係法令等について、服務規律規定、法人内で策定されたマニュアル、入職一年目の常勤職員を対象とした研修等の複数の手段により明示し、職員への浸透を図っています。これらの法や規範、多摩同胞会ブランドとしてのサービスのあるべき姿、それらを実現するための事業種別毎のマニュアル等は法人の全職員が理解する必要がある事を踏まえ、これらの書類を統一的・簡易的なテキストとして再編集・配付する等、より集約的・効率的な浸透方法について再検討される事を期待します。

ボランティアの方々を、ほほえみサポート隊として組織化しています

ボランティア受け入れの為に、様々な制度を構築しています。例えば、「ボランティアのしおり」を作成し、事業所として、どのようにボランティアを担っていきたいかや、プライバシーの保護等の注意事項等を明示しています。また、ボランティア活動に関わる方々には、「ほほえみサポート隊」に入会してもらい、会員登録・会員証を発行する等、ボランティアを担ってくれる方々を大切にし、モチベーションを上げる工夫もしています。実際に、書道教室やカラオケ教室等の補助を担ってもらう等、ボランティア活動が活発であり、高く評価できます。

区立設備を生かして、様々な地域貢献活動を実施しています

交通の利便性や多様なスペースを持つ設備を活かして、様々な地域貢献に取り組んでいます。例えば、「ほほえみぷらざ昼食会」と称して、地域の高齢者等を対象に、毎月・定期的に3回程度、栄養バランスを考えて作った食事を提供するイベントを開催しています。その他、介護予防事業として、ヨガ教室・太極拳・書道教室等、様々なカルチャークラブ等を企画・運営し、地域住民の予防・交流の拠点となっています。今後も、これらの住民の自助・互助を支える取り組みを継続・強化して欲しいと思います。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
  • 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
  • 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  • 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  • ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
  • 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  • 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
法人の理念である「防災」を常に心がけ、職員にも周知しています

法人の基本方針には「防災を心がけ火を出さないこと」、「常に安全を心掛けること」、「自然災害に備えること」等が明示されています。それらの方針の実現の為、防災マニュアル(火災編、地震編)等が策定されています。また、職員一人ひとりの年間目標(チャレンジプラン)の中に、防災に向けて取り組むべき心得や項目が設定され、日頃のサービスに組み込むようにしています。今年度は、震度7を想定した防災訓練を行う予定があり、BCPに応じた動きを実施し且つ必要な見直しを行い、継続的に一層の防災対策に努めています。

高層ビルである事を踏まえた消防訓練等、現実的・効果的な訓練をしています

自衛消防訓練は、定期的に行われています。高層施設であるという特徴を踏まえ、現実的・効果的な想定訓練をしています。例えば、夜間を想定した訓練等では、火元捜索・火元発見・初期消火・避難誘導・防火区画形成等、何を対象として、職員はどのように動くか等まで書面で計画されています。計画を読み込む事で、職員は自分がどのように動くか等も確認できる等、好事例と言えます。また、防災週間を設定し、首都直下地震に関する防災ビデオの閲覧研修等の訓練もあり、様々な方策で、防災・減災に取り組んでいる事は、高く評価できます。

個人情報管理及び情報共有を適切に行っています

個人情報管理規定等により、個人情報を守るためのルールが整えられています。例えば、新人研修では個人情報に関わる項目を重点的に学ぶ予定が組まれ、介護は重要な個人情報を扱う職務である事・知りえた情報の取り扱い方法等について習得します。パソコン運用上のルールは事務局本部で管理され、パスワード管理や機器の施錠管理、インターネットでの情報収集は介護に不要な情報は取り払われる等のルールにより、セキュリティの徹底を図っています。今後は、情報収集に関するルール等については、必要性を踏まえ、再検討されることを期待します。

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
  • 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  • 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  • 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  • リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  • 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  • 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  • 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  • 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  • 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
仕事内容や勤務年数・職位に応じた給与額等をわかりやすく明示し、人材募集しています

職場紹介の冊子を作成し、利用者やそれぞれの職場で働く職員の写真を掲載したり、法人の理念や目指すサービスのイメージ像、職場としての魅力、人材育成制度等を、わかりやすく紹介しています。なかでも、年間公休日・平均残業時間・育児休業取得率・10年以上の勤務者数を数値で明示したり、勤務年数や職位に応じた年収レベルを明示する等、できる限り公正・正確に、就職を希望する側に役に立つ情報を伝えるようにしています。法人が大切にする情報や追求するイメージを伝えようとする取り組みは高く評価できます。

職員間で直接介護サービスの質の向上を図る仕組みを機能させています

食事、入浴、排泄等のサービスについて、「研究会」と称して、毎月、職員間で話し合いを重ね、サービスの質の向上を図っています。これらの取り組みは、利用者へのヒアリングや家族へのアンケート調査における、「体調が悪くなった時の職員の対応は信頼できるか」という設問に対して、90%程度が、「はい」と回答し高い満足度を得ており、効果を上げている事がわかります。今後は、伝統ある社会福祉法人として、例えば、研究会で話し合った困難事例や研究結果を、法人内外を問わず蓄積・共有する為の、研究大会の開催等を期待します。

目標管理制度を中心として、人材育成に取り組んでいます

法人の人材育成の中心は、目標管理制度となっています。職員の自主的な目標や、上長との面談に基づく目標を立て、評価し給与に反映させています。また、法人内で内製化された研修制度も充実しています。新任職員研修、基礎介護技術研修、感染症や認知症等の専門知識習得研修等があります。目標管理制度と法人内研修は、さらに連動性を高め、効果を向上させる為に、例えば、上長からの付与目標欄を追加したり、技術・知識を測定した上でより具体的な改善目標を設定する等、目標管理への上長のさらなる積極的な関与・仕組みの強化・発展を期待します。

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
  • 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  • 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
  • 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  • 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  • 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  • 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

■課題
・個々のニーズに合わせた満足していただける良いサービスを提供するために、介護の基本である「食事・入浴・排泄」等の、3大介護を、利用者毎のニーズを踏まえ、利用者毎に見直す事に取り組みました。取り組み結果は、事業報告等により、介助の自立度を指標として、検証するようにしています。これらの取り組みは、平成30年度も継続されています。
■取り組み内容
①個々のケアプランから、課題やニーズを抽出し、短期入所生活介護個別支援計画書に反映させるようにしました。
②主任が中心となり、記録内容の確認・追記・見直しを行いました。
③ケアの留意点を含めて、朝礼等で短時間でのケース対応の話し合いを行い、情報共有を密にするようにしました。
④利用中の様子を、家族やケアマネジャーにきめ細かく情報提供するようにしました。
⑤家族との連絡用紙の活用と前日連絡の電話等でコミュニケーションを図るようにしました。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

・家族への連絡等、小まめに・丁寧に行っており、今後も継続していただきたいです。
・「介護計画書・記録」に基づいた、統一したサービスの提供と引き継ぎが今年度も継続して重要と判断し、重点課題となっており、改善・向上に取り組んでいます。
・平成31年度以降に、新規ICTシステムが導入される事を踏まえ、より統一的・効率的に取り組んで欲しいと思います。
・管理者は、「記録は抜けることなくわかりやすく行えているが、利用者の出来ることではなく出来ない事に着眼点が行きやすい」、「対応方法や声掛けの工夫、うまくいった方法等の情報共有が十分できていない」との新たな課題を認識しています。例えば、記録のマニュアルの見直しやモデルとなる記録での解説等、新規ICT導入を踏まえて、検討される事を期待します。


2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

■課題
滞在中の生活をさらに豊かにする為に、五感を刺激し、四季折々の暦の行事・余暇活動・生活リハビリ等の充実を課題として、以下の内容について取り組みました。取り組み結果は、事業報告等により、検証するようにしています。これらの取り組みは、平成30年度も継続されています。
■取り組み内容
・ボランティアの受け入れを行い、書道や茶道等の趣味活動を支援してもらい、利用者に楽しんでもらうようにしました。
・DVD等の映像を用いた、健康体操等を実施しました。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

・できる限りの取り組みを行っている中で、職員の業務の割り振り・優先順位付け等、仕事のやり方の改善により、余暇活動や機能訓練に割ける時間の増大を図っている点は、好事例として、今後も継続して欲しいと思います。例えば、会議等で、「利用者にも職員にもプラスになっていない業務、必要ない業務」等をテーマとして話し合い、さらに時間的な余裕を拡大して欲しいと思います。
・ボランティア、地域住民等からの支援を踏まえ、ショートステイが主体となる展示会のイベントを主催する等の取り組みにも期待します。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
ホームページやパンフレットで事業所の情報を提供しています

法人単位で開設しているホームページでは、行事のお知らせ等が随時更新されており、ブログには法人の各事業所における日々の様子が丁寧に綴られています。さらに、岩本町ほほえみプラザのパンフレットには、区民施設と一体化した複合施設である強みとともに各事業所のサービスがたくさんの写真を活用しながら紹介されています。今後は、これらのパンフレットや事業所独自の広告等を、さらに活用し、配布範囲の拡大、事業所全体での営業先リストの共有や、営業活動のルーティンワーク化等の取り組みを期待します。

入居に関する相談や見学に随時、対応しています

可能な限り、随時(土日含む)、他事業所や家族からの問い合わせ・見学希望に対応しています。今年度は事業所独自の広告を作成しています。写真を多く使ってわかりやすい内容にしています。今後は、稼働率の維持・向上等について、さらなる強化の必要性がある事を踏まえ、例えば、地域住民や外部ケアマネジャーを対象とした定期的な施設見学会等の実施の検討を期待します。また、事業所のことをより知ってもらうために、利便性のある環境、力を入れている機能訓練サービス等の特徴も、さらにアピールして欲しいと思います。

読み応えのある情報誌として、パンフレットや季刊誌を発行しています

地域包括支援センターや区役所など地域の各所にパンフレットや季刊誌等を配布し、利用者が情報を入手できる機会を多くしています。パンフレットはそれぞれの事業所に特化した内容となっており、入居サービスの他に、相談サービス、訪問介護やデイサービス等の在宅サービスの情報も掲載され、高齢者と家族を支える一連のサービス情報を知ることができます。また、季刊誌には、理事長等の上部経営層が自ら記事を執筆し、時事に即したテーマや介護保険制度を図表入りでわかりやすく解説する等、読み応えのある情報誌となっています。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
利用にあたり、サービスの内容等について丁寧に説明を行っています

利用希望者が事業所におけるサービスの理解が深められるよう、事前の説明を丁寧に行っています。重要事項説明書や「ショートステイ利用のしおり」等を活用し、利用希望者が一つでも多くの疑問を解消できるようにしています。「利用のしおり」は、送迎・準備して欲しい物・食事・入浴・電気器具・緊急時の連絡・防災等、多岐に渡る項目が、2行程度の文章で簡潔に示されており、読みやすくする工夫がなされています。

利用者開始時の不安軽減の為に、細やかな配慮を丁寧に行っています

利用日が近づくと利用日と送迎時間の案内を葉書で送付し、更に前日には家族に連絡を入れ、利用者の健康状態や要望を確認しています。また、初回利用時には、利用者の緊張を和らげ穏やかな気持ちで利用を開始できるように家族にも同行してもらっています。その際、家族から利用者の健康状態や服薬状況等を看護職を中心に詳しく聞き取り、利用者が安心・安全に利用できるようにしています。さらに、食事時間に、他の利用者の方にご紹介し、交流を持ちやすくする等、細やかな配慮を重ねて、利用開始時の不安軽減を丁寧に行っています。

衣服の洗濯や管理等、細やかで独自の配慮をしています

利用時には、衣服やTV等を持ち込んでもらい、普段の在宅での日常生活が継続できるようにしています。長期利用やリピーターとなっていただいている利用者の衣服は、衣装ケースごとお預かりする等の、細やかでユニークな配慮もなされており、好事例と言えます。一方で、衣服の洗濯・管理については、忘れ物や紛失等、利用者・家族・事業所側にも大きな負担となるケースが見受けられます。今後は、事業所側として、直接介護サービスに比重を置く為に、例えば、衣服の洗濯等、一人ひとり取りまとめて洗濯する等、あらためて再検討する事を期待します。

1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
  • サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
  • サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
  • サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
利用者情報のさならる収集の強化に努めています

利用前の訪問調査で利用希望者の生活状況や意向の聞き取りを行い、アセスメントシートにあたるフェイスシートを作成しています。利用者のバックグラウンドや人となりが把握でき、課題抽出できるような書式に変えていく取り組みをしています。併設施設のデイサービスも利用している方については、フェイスシートの共有化を始めており、継続的に連動した支援ができるよう、新規ICTシステム導入を踏まえて、今後の改善に期待します。

個別のニーズを踏まえたケアプランの強化に期待します

今年度の第三者評価における利用者調査の結果では、「総合的にみて、サービスをどのように感じていますか」との設問に、89%の利用者・家族が、「大変満足」「満足」と回答しています。長期間に渡って利用を継続している利用者や家族から、事業所が信頼されている事が読み取れます。一方で、「もう少し運動をさせて欲しい」、「残っている能力を活かすようなサービスをもっとして欲しい」等の要望も聞かれます。今後は、このような要望についてアセスメントし、ケアプランに落とし込む等の取り組みの強化に期待します。

新規ICTシステム導入を踏まえ、統一的な介護過程の見える化・効率化を期待します

事業展開が多様化・細分化されている事を踏まえ、改めて、利用者情報の収集、アセスメント、ケアプラン策定、モニタリング、記録の介護過程の展開について、事業種別・職種を超えた統一的な流れ図等、整理・見える化の再検討を期待します。多摩同胞会としてのサービス提供の設計図として、「誰が、どのような書式で、どのタイミングで、どのようにプラン化し、どのように記録し、見直すのか」等、新規ICTシステムの導入を踏まえて、利用者・職員の双方にとって最適・効率的なサービスを提供できる仕組みになることを期待します。

1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
  • 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の介護計画を作成している
  • 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
  • 計画を利用者にわかりやすく説明し、同意を得ている
  • 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  • 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
  • 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.介護計画に基づいて自立生活が営めるよう支援している
  • 介護計画に基づいて支援を行っている
  • 利用者の特性に応じて、コミュニケーションのとり方を工夫している
  • 利用者一人ひとりがその人らしく生活できるよう支援を行っている
  • 利用者の支援は家族や関係機関、関係職員が連携をとって行っている
【講評】
関係職員間の情報共有を密に行うことで、生活リズムの維持と安全配慮に努めています

1日3回の申し送りを行っており、朝と夕の引き継ぎだけではなく、10時にも申し送りをしています。当日の予定・様子・全体の動き等の再確認を行い、ちょっとした気づきも伝えられる場になっています。利用者のペースに合わせ安静・休息の時間帯を作る事や、ベッドからの転落リスクに対してマットレスを居室に敷き、布団で対応するといった安全配慮について等、具体的な事を、関係職員間で情報共有するようにしています。

利用中に、在宅生活を継続する為の工夫や提案を伝えています

専門職として、その人らしさに留意したサービスを提供した際の成果等を、家族や関係機関に伝えるようにしています。例えば、重度化された利用者の食事についての食形態の変更よる食事量の結果や、夜間の睡眠状況や排泄ペースを観察・把握した結果を、家族へ伝達するといった取り組みをしています。在宅生活の継続や家族の負担軽減を図る為にも好事例と言えます。

利用者の意向や課題を共有化しやすくすることで、個別性を深めやすくなると思われます

併設のデイサービスと併用利用をする方については、アセスメント等の情報を共有化する取り組みを始めました。生活状況欄には本人や家族の希望等も記載や追記できるようになっています。アセスメントシートは、その人らしさがわかりにくいという課題が上がっています。利用者からの聞き取り時間を充足させ、さらに個別性を深められるアセスメントが望まれます。利用者との関わりの中で得られた意向や個別の思いをアセスメントシートに一元化し共有化することで、さらに個別性を深めた介護計画書作成に発展する事を期待します。

2.栄養バランスを考慮したうえで、おいしい食事を出している
  • 利用者の状態に応じた食事提供や介助を行っている
  • 利用者の状態や嗜好に応じて献立を工夫している
  • 食事時間は利用者の希望に応じて、一定の時間内で延長やずらすことができる
  • 食事を楽しむ工夫をしている
【講評】
利用者が自己選択できる飲食の提供から、質と楽しみを高める取り組みをしています

飲み物は数種類から選べるようにしています。入所時に主食の希望を伺い、パンとご飯を選べる機会があります。お茶の時間にはコーヒーを好まれる方が多いですが、希望があれば紅茶やスポーツ飲料等に変更し提供しています。行事食の際には厨房の栄養士や調理師がフロアに来て利用者の様子を見ながら、食事内容を説明したり直接利用者の声を聞くようにしています。ショートステイの利用を通して食事をしっかり摂ることで自宅での生活の質が向上した事例もあり、利用者の自己選択、自己決定から食べることの質と楽しみを高める取り組みがなされています。

生活習慣と身体状況に合わせた柔軟な食事形態での提供を行っています

季節に合わせた月1回のお楽しみ食では、うなぎや敬老御膳、お節等のバラエティーに富んだ食事が楽しめます。身体状況に合わせ、家族からの事前の聞き取り等を行い、食事にムラがあったりむせやすいといった個別の状況に合わせ、ペースト食や刻み食、常食の3種類を提供できるようにしています。栄養摂取を強化したい意向に対しては補食を持参する事で計画に基づいた対応を行っています。水分摂取量にも留意し、お茶やスポーツ飲料以外にも、生活習慣や身体状況に応じて嗜好に合わせた持ち込み飲料を個別に提供するといった柔軟な対応をしています。

3.入浴の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
  • 利用者の状態に応じた入浴方法や介助を行っている
  • 健康上の理由等で入浴できなかった利用者には代替方法をとっている
  • 入浴の誘導は利用者に負担がかからないように考慮し、行っている
  • 浴室や脱衣室は清潔で、快適な状態にしている
【講評】
多様な種類の入浴設備により、身体状況に合わせた入浴支援を行っています

入浴設備は5種類あり、ストレッチャー浴、チェア浴、個別浴槽、リフト浴、大浴場と幅広く身体状況に合わせた入浴支援をしています。看護師がフロアにいる為、その日の体調や身体状況に合わせた柔軟な対応が行えており、必要な処置や観察もできるようになっています。年に2回は、季節に合わせた柚子湯と菖蒲湯を行い、入浴する事だけではない季節を感じられる取り組みを行っています。また、浴室ではBGMを流したり浴後すぐに水分が提供できるよう、スポーツ飲料やお茶等を用意することができる給水設備が整った入浴環境が特徴です。

本人の意向や希望に合わせた個人の嗜好やこだわりに配慮した対応をしています

皮膚の状況に合わせたボディーソープや本人の希望や嗜好に合わせたシャンプーの使用等、必要に合わせて個別的に持参してもらう事で対応できるようになっています。例えば、浴後にトニックを使用する方もおり、自宅で使い慣れた物を使用してもらう等、在宅での入浴方法に準じた入浴ができるようにしています。整容面でも電気シェーバーを適宜使用した髭剃り等、個々の生活習慣に配慮しています。ショートステイ利用中は、週2回は身体の清潔保持が行えるよう、スケジュールや対応方法等、個々の利用者に合わせた取り組みを徹底しています。

併設サービスの職員との連携・協力により入浴支援の体制強化に努めています

併設するデイサービス職員と協力して入浴支援をしています。それぞれ入浴係として担当職員を決め、例えば、リハ職員と一緒に入浴介助や対応方法の検討をしたり、機械浴の使用方法の学習を行う等の取り組みをしています。また、手順を変えたりシステムを変える必要がある時には、担当職員が中心となって職員間で話し合い、日々の業務に反映させるようにしています。こうした取り組みが、デイサービスとショートステイを併用する方への支援にも好影響となっています。また、希望者への同性介助の対応も実現できるような体制づくり等も高く評価できます。

4.排泄の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
  • 在宅で行っている排泄方法を踏まえ、利用者や家族と話し合ったうえで本人の状況に合った介助をしている
  • トイレ(ポータブルトイレを含む)は使いやすさや安全面を考慮し、それに応じた環境整備をしている
  • トイレ(ポータブルトイレを含む)は衛生面に配慮し、清潔にしている
【講評】
自宅での排泄状況を事前に聞き取り、自宅と同様の対応ができるよう取り組んでいます

事前に家族からの排泄についての情報を聞き取り、自宅での排泄に近い環境づくりをし、なるべくご自身で排泄ができるように取り組んでいます。また、利用者の麻痺の状態や、自宅のベッドの向きに合わせた居室の割り振りにも努めています。さらに、利用者が自宅トイレを汚してしまう状況に家族が苦慮している場合等、利用者の気持ちに留意しつつ、リハビリパンツの使用を提案し、ショート利用中に試していただくことにより、自宅でも使用する様になった等の好事例があります。できる限り在宅生活を継続できるように家族も含めた支援には好感が持てます。

自立支援を念頭に、排泄しやすい環境づくり等の配慮をしています

各居室には十分な広さのトイレが設置されており、車いす等で介助を必要とする方にも介助のしやすい環境になっています。ご自身でパッドの取り替えができる方には、取り替えや履き替えがしやすいよう汚物入れを置くといった配慮をしています。夜間の睡眠状況と排泄ペースを把握し、その内容を家族にも伝達する事で、在宅生活の継続を念頭に置いた支援を行い、在宅生活にも役立つような提案や情報提供を行うよう努めています。

快適な排泄環境を作ることで、落ち着いてトイレを使用できるよう留意しています

各居室や共用で使用するトイレは、日頃から快適に使用できるよう努めています。必要に応じて消臭スプレーを適宜使用し、不快感を与えないように清潔保持に配慮しています。また、間違って水洗しないようトイレ内には余計なものを置かず、利用者が混乱しないようにしています。その他、排泄係の職員が必要な物品の購入や補充を担当しており、常に清潔で快適な状況が作れるよう対応しています。排泄介助に必要なリハビリパンツやパッド等の置き場については、現在課題と感じており改善を検討しています。

5.移動、整容の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
  • 利用者の状態にあった移動方法を検討している
  • 服装や整容は利用者の好みを反映した支援を行っている
【講評】
本人の持つ残存能力を生かした移動や動作を促し機能低下を防ぐ取り組みを行っています

日ごろから職員一丸となって残存機能を生かしてもらえるような促しや介助に努めています。例えば、トイレまで、食堂までと目標を決め、その距離を少しでも歩いて移動してもらう等の取り組みをしています。また、車いすを常時使用している方でも、日中はイスに座り変えてもらう等にも取り組んでいます。記録では、利用中に身体機能が低下しないように、リハビリ職員からの意見や助言を踏まえて介助方法の検討を繰り返している事が確認できます。その日の体調等も見極めながら自立支援に向けた促しを強化しています。

日常の生活リズムや生活形態に基づいたハリのある過ごし方ができる支援をしています

起床時には、ホットタオルでの洗顔や、ヘアブラシを渡しヘアスタイルをセットする等、日常的な行為が自分で続けられるように促しています。日中は、なるべく寝間着では無く、自宅から持参した衣類に着替えていただき、フロアでは他者と一緒に過ごす事に留意した身だしなみや整容、髭剃り等の促しを行い、ごく当たり前の社会生活が維持できるような支援に努めています。利用を終えて帰る際には、いつも以上にきれいになって帰宅できるよう努めています。

6.利用者の健康を維持するための支援を行っている
  • 入所時の健康チェックを行っており、状態に応じて必要な処置を講じている
  • 利用者の状態に応じた健康管理や支援をしている
  • 健康状態に関して、利用者の相談に応じ、必要に応じて利用者や家族、介護支援専門員等に説明をしている
  • 服薬管理は誤りがないようチェック体制の強化などしくみを整えている
  • 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
【講評】
体調管理や身体状況を把握できる仕組みづくりと予防への意識づけをしています

看護師が、1日1回バイタル測定を行っています。また、排泄状況や食事量を把握した上で、頓服の服用の助言や提案をしています。服薬は、仕切りのあるケースに入れて管理しています。また、服薬の情報共有は、例えば、介護職・看護職間の申し送り表に薬剤情報を掲載し、利用者がいつ、どんな薬を飲んでいるのかが把握できる仕組みになっています。日頃から、感染予防対策の為に、利用開始時から手洗いを励行し、食事前には、おしぼりで手を拭きアルコール消毒を行っていただく等、感染症予防を意識した取り組みがなされています。

中重度の方や医療処置の必要な方への支援にも対応していける体制づくりに努めています

吐瀉物処理セットを各フロアに用意しています。また、適切な対応が取れるように施設内で使用方法の研修も行っています。緊急時の家族との連絡体制も明確にされており、在宅で訪問看護を利用している場合には、必要に応じて相談や情報共有を行う事もあります。また、往診医と処置等について相談したり、皮膚疾患が心配な方にはエアマットや除圧マットの使用もしています。インスリン注射・バルーンカテーテル・ストーマ留置等の方の増加傾向を踏まえ、疾患や身体状況に合わせた必要な支援ができる体制作りに努めています。

7.利用者の生活機能向上や健康増進を目的とした機能訓練サービスを工夫し実施している
  • 必要に応じて機能訓練の評価を行い、在宅生活においていかせるよう支援している
  • レクリエーションや趣味活動に機能訓練の要素を取り入れるなど、楽しんで機能訓練を行えるような工夫をしている
【講評】
利用者の残存機能を生かした取り組みの強化と日中活動の充実に期待します

日中の生活場面では、自分でできる事は自分で行っていただけるような、残存機能を生かした支援をしています。身体を動かす事が好きという利用者も増えており、今後はDVD映像を見ながらの体操等、動きのある活動の充実と強化が課題と捉えています。ショートステイを利用する事による付加価値として、リハビリ専門職のみの機能訓練に留まらず、職員全体が機能訓練を補完できるような体制づくりが満足度の向上にもつながると思われます。アクティビティーや機能訓練の充実は来年度の課題として考えているとの事を踏まえ、その成果に期待します。

専門職との情報共有や検討を通した支援方法の検証をさらに深める取り組みを期待します

機能訓練指導員が配置されており、日中は職員の動きに合わせた健康体操を取り入れています。体操中には、利用者の身体機能について、どの程度の支援や介助が必要かといった見立ても行い、対応方法の検討等にも活かしています。また、機能訓練指導員の記録等は、介護記録にも反映し共有しやすくなっています。今後は、それら支援記録等をケアプランに反映させる等の取り組みにも期待します。

8.施設で過ごす時間は楽しく快適で、利用者が自立的な生活を送ることができるような工夫(アクティビティ等)を行っている
  • 日常生活の中で楽しめる機会を設けている
  • 施設での生活は、他の利用者への迷惑や健康面に影響を及ぼさない範囲で、原則として自由である
  • 利用者が落ち着ける雰囲気づくりをしている
  • 居室や食堂などの共用スペースは汚れたら随時清掃を行う体制があり、安全性や快適性に留意している
【講評】
利用者が過ごしやすい環境設定と活動が、その人らしい生活が送れるようになっています

リビングスペースには、ソファやテーブルが中央に設置され、利用者同士の交流や会話のきっかけになるような環境にしています。少し離れた場所にも席を設け、1人でのんびり過ごしたい方や、ゆっくり本を読みたい方等が過ごしやすくなっています。中央のテーブルでは、集団活動や、好きな本や携帯ラジオを持参し鑑賞されている方もいます。希望者にはテレビの貸し出しもしており、ご自身のペースで居室でテレビを観る等、その方が自宅で過ごしている時と同様の環境とリズムで過ごしてもらえるように、配慮しています。

また来たいと思える取り組みの検討と強化が在宅生活の継続につながるものと考えます

併設のデイサービスの麻雀に参加する方や、カレンダー作り等を楽しみにされている方もいます。このような状況を踏まえ、日中の体操等の充実を超えた在宅生活にも反映できるような家事的活動や、地域の拠点である事の強みを生かした様々な交流・活動への積極的な参加等、検討される事を期待します。さらに、併設のケアハウスやコーシャハイムの住人といった身近な人との協力や関わり等も視野に入れて、様々なマッチング等も行っていく事で、より楽しみと幅の広い活動へと発展させる事も可能と思われます。

施設にある物的環境の有効活用により、幅広く充実した余暇時間づくりに期待します

事業所建物内では、併設する他の様々なサービスも提供されています。地域の方が活用するスペースや備品も多く備えています。例えば、空きスペースや使用頻度の少ない備品や道具を活用し、日中の余暇時間を楽しめる工夫や仕組みを検討する事で、施設の強みがさらに生かせるものと思われます。今後は、備品や道具の活用で期待される効果や成果を検証しながら、日中の余暇時間の充実度合いを、さらに発展させる取り組みを期待します。

9.施設と家族との交流・連携を図っている
  • 家族などの面会等は可能な限り希望に応じている
  • 利用中の状況を家族や介護支援専門員に報告し、必要に応じてアドバイスをするなど在宅生活の支援をしている
【講評】
家族への気配りと家庭環境に留意した提案をする事で、家族に寄り添う支援をしています

利用開始前には、ハガキで送迎時間のお知らせを送付し日程の確認を含めた連絡をしています。また、利用前日には、体調や状況を電話で確認しています。利用中に変化があった際には、早めに連絡をするようにしています。帰宅時には、利用中の様子をお伝えするシートを家族にお渡ししています。利用者の家庭状況を確認し、場合によっては日程を長めに設定したり、延長できるよう留意した提案や対応をしています。特に伝えたい事や相談・報告がある時には、送迎車に同乗し家族と直接顔を合わせて伝える等、細やかに対応しています。

利用中の様子を、家族がイメージしやすい伝え方の工夫や取り組みを期待します

ショートステイ利用中の様子をお伝えするシートを、部屋毎の担当者が作成しています。最近では、外部で行われる記録の研修等にも積極的に参加する機会を作っており、わかりやすく伝える方法の追求をしています。今後は、例えば、文書による報告に留まらず、利用中に楽しまれている様子の写真を取り入れたお土産式の伝達を行う等により、家族に伝わりやすくできるものと思われます。さらに、創作した作品の持ち帰りや展示といった形で成果を家族へ発信するといった取り組み等も期待します。

10.地域との連携のもとに利用者の生活の幅を広げるための取り組みを行っている
  • 地域の情報を収集し、利用者の状況に応じて提供している
  • 利用者が職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
地域の力を結集し、サービスに反映できる仕組みづくりを期待します

現在、活動の手伝いをしてくれるボランティアや習字やお茶のボランティアの方たちが定期的に来所し支援の協力を得られています。利用者と関われるボランティアを増やしながら、職員が利用者と関われる時間を増やすことを課題と考えています。今後は、地域の拠点として、併設のケアハウスやコーシャハイム等も含め、職員にはない特技を持った地域の方の協力を積極的に取り込む事で、利用者の活動領域の幅を広げる事ができる思われます。その為にも、職員一人ひとりが地域に目を向け、さらに地域との関係性を深めるような取り組みを期待します。

施設として求められている機能を地域へ発信し連携できる仕組み作りに期待します

日常的な活動では主に習字に人気があります。納涼祭・新年会・敬老会といったイベントでは、余興を楽しめます。今後は、例えば、ほほえみぷらざサポート隊との連携を強化し、利用者の能力を活かした発表や展示等、利用者参加型の取り組みを期待します。さらに、そのような利用者主体の発表や展示会等のイベントを、施設の季刊誌や広報誌等でアピールする等の取り組みにより、地域・利用者・事業所の恒例行事化等に発展させる事も期待します。

【講評】
利用者のプライバシーや羞恥心に配慮した支援を行っています

契約時に個人情報の利用目的について説明を行い、利用者と家族の同意を得たうえで支援を行っています。また、ケース記録等の個人情報は、職員以外の目に触れることがないよう鍵のかかる書庫で保管しています。その他、浴室入り口にはカーテンを使用し、中が見えにくい工夫をしています。介助は、同性介助を基本としています。また、ストーマや手術跡がある等の利用者の状態に応じて、個人浴にしたりと入浴方法を変えています。排泄の介助をする時も、見えないように扉を閉めて中で介助するようにしており、利用者の羞恥心に配慮しています。

接遇マナーの向上に努めています

利用者への声掛けやサービス提供が、より丁寧に行えるように接遇マナー研修を実施しています。対象を高齢者や介護現場に限定せず、幅広く一般社会・企業でも求められる内容としている事や職員自身の気持ちが穏やかであることの必要性に着目している点が特徴です。これらの取り組みは、利用者へのヒアリング調査における、「職員の言葉遣いや態度は適切ですか」という設問に対して、86%が「はい」と回答している事から、高い効果を上げていると言えます。今後も継続して欲しい取り組みです。

1.利用者のプライバシー保護を徹底している
  • 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
  • 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い、利用者のプライベートな空間への出入り等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
  • 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
  • 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
  • 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
法人の理念や伝統をさらに強く反映させるために、マニュアルの改定を期待します

法人理念に基づき、具体的なサービスの実施(食事、入浴、排泄、健康管理等)の際の指針、安全管理、事故防止に関する指針、日常業務に関する指針等が明示されています。それらを基本に、各種マニュアル部分が抜粋・ファイル化されて、フロアに設置されており、職員がいつでも閲覧出来るようになっています。法人の積み重ねられた歴史、受け継がれるべき伝統等を風化させない為にも、改めて法人全体での統一部分と事業種別毎の整理をし、サービス方針と整合性のあるマニュアルとしての改定を期待します。

新規ICTシステム導入を踏まえ、マニュアル、OJTの連動性の向上に期待します

新規ICTシステム導入を踏まえ、介護過程の展開、マニュアル、OJT、チャレンジシート、法人内研修制度の連動性・相乗効果の向上に期待します。法人の歴史・伝統や歴代の先輩職員の手による積み重ねられた手引書等、他の法人には無い財産を活かし、例えば、マニュアル類に基づくOJTの仕組み(常勤・非常勤問わず)、マニュアル類に明示されている知識・技術の習得のチェック、チェック後の目標管理・評価等、多摩同胞会の人材育成システムの基幹を、さらに強固なものとする事を期待します。

業務の確認や見直しは、各委員会・各研究会が担当しています

各種会議・委員会・研究会で、サービスの現状を把握し、問題点や改善点の検討をしています。それらの決定事項を業務改善点として職員に周知していきます。委員会・研究会の開催は年間予定に組み込まれ、随時、必要な事項を検討しています。昨年度からの改善課題でもある、「業務の見直しについて」は、経営層も力を入れて取り組んでいます。今後は、例えば、「やらなくても良い業務、利用者にも職員にも必要ない業務」等を視点として、重複業務の削減等を図る事も期待されます。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている

事業者のコメント

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評価情報

【評価実施期間】

2018年7月20日~2019年3月15日

【評価者修了者No】

H1501055,H1601054,H1701053

評価結果のダウンロード

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