評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1) 最も困っている人々のいのちと生活を支える
2) 家族を支援する(大切な家族の絆があたたかく結ばれ、安心して暮らせるようにしえんする)
3) 利用者に深い共感をもつ
4) 地域の方々に感謝する
5) 常に防災を心がける
職員に求めている人材像や役割
一人の人生の一部を支援する支援者として専門性を持つこと。
磨いていくこと。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
社会福祉を担う職員として福祉の気持ちを持ち支援すること。
全体の評価講評
特によいと思う点
服薬の介助が利用者の生命やADL に影響する重要な業務である中で介護士は確実に服薬介助をしています。誤薬防止のために看護師が正確に配薬箱にセットし、それを介護士が服薬介助するときに手に取り「呼称確認」し、2名の職員で本人と薬袋の氏名に間違いがないかの「ダブルチェック」を必ず実践しています。また袋に飲み残りや介助の時に薬こぼしがないかまで確認するシステムを定着していることで事故を未然に防いでいます。
一般的に重労働と言われている抱える介護は腰痛を招き、それが原因で離職にまで至ることがあります。苑では福祉機器研究会を通して、安全な移乗移動を確立しています。そこには介護を人の力に頼った抱える介護は行わず、電動リフトといった福祉用具を用い、介護士の腰痛予防に役立っています。移乗時の圧迫で起こりやすい皮下出血といった事故も回避され、利用者と職員双方に安全な介護が実践されています。
泉苑の稼働率アップを目標として同法人他施設から異動の次長は、その低迷の原因を明確にしようと動きました。その結果2点がクローズアップされて来ています。1点目は定員110名に対し利用者が100名程度に低迷し続けているのは介護職の慢性的人員不足によるものでした。2点目は新規利用者の入居業務に時間がかかる点でした。解決のためにまずが出来ることを念頭にライフスタイルプロジェクトを立ち上げ、利用者と職員のウィンウィンの関係を築こうとしています。
さらなる改善が望まれる点
今回の利用者アンケートの問6や問9の職員の対応への満足度は高位でしたが、問3や問11の日常の楽しみの満足度は低位、「食べているだけでおしゃべりがない」といった意見もありました。以上より食事、入浴、排泄の介助や職員の言葉使い、態度といったマナーといった日常生活の基本となるサービスについては利用者は満足と回答していますが、日常生活のマンネリを我慢し、したいことを言い出せない利用者の心情に手を差し伸べられていない現状が確認出来ました。
夜間において利用者の急変や緊急の対応を適切に実施する体制として夜間22時までは、介護士が配置医師に変化を報告相談し対処しています。しかし22時以降は身体変化を介護士の判断で病院に電話したり、救急搬送をしています。介護職の教育課程に医療知識は乏しく、知識がない中で利用者の生命を守ると言う不安が重圧となっています。介護職の夜勤業務の心理的負担軽減のため、様子見で良いのか、それとも病院搬送がすべきかといった軽微なことから重症まで何でも相談できる環境整備が求められています。
苑では利用者の暮らしが充実するように様々な計画をしていますが実現には至っていません。職員数が不足していることも一つの要因でしょう。現場の職員が利用者の要望を全て満たすことは難しい現状があります。利用者の「その人らしい暮らし」の実現に向け、家族やボランティアの協力や地域の社会資源を活用するといった利用者の生活と苑運営を共に支え共に歩むという姿勢が必要だと感じました。特に家族は利用者のとの深い絆で結ばれています。家族と共に利用者のその人らしい暮らしを実現できる信頼関係を構築しましょう。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:利用者101名に対し意思疎通の可能な25名から回答を得ました。回答した利用者の内訳は、男性4名・女性21名、年齢構成は65歳~75歳2名、75歳~80歳2名、80~85歳6名、85~90歳6名、90歳以上9名でした。
- 調査方法:聞き取り方式
利用者本人に対し、調査員が一対一で聞き取り調査を実施しました。滞在方式の利用者調査では評価者が現場に入り利用者の日常の様子を確認しました。 - 有効回答者数/利用者総数:25/101(回答率 24.8% )
アンケートは、101中25名から回答を得ました(有効回収率25%)。信愛泉苑の良い所では、「何でもやってくれる」「何か頼むと買って来てくれる」「気楽に過ごせてよい」といった意見がありました。改めてほしい所では、「入ったら夕方まで一日過ごす、外に出ることはない」「ワイワイクラブで生きがいを見つけられた、もっと活動してほしい」といった意見がありました。
アンケート結果
1.食事の献立や食事介助など食事に満足しているか
18名(72%)が“はい”、7名(28%)が“どちらともいえない、いいえ”と回答しています。23件の意見を頂きました。参考となる意見として「美味しいから全部食べちゃう、飲みたいのはビール」「マンネリ化している」との意見があがりました。
2.日常生活で必要な介助を受けているか
17名(68%)が“はい”、7名(28%)が“どちらともいえない、いいえ”と回答しています。23件の意見を頂きました。参考となる意見として「出来るだけ自分でして行きたい」「自分でやって、出来なくなったらお願いします」との意見があがりました。
3.施設の生活はくつろげるか
8名(32%)が“はい”、17名(68%)が“どちらともいえない、いいえ”と回答しています。25件の意見を頂きました。参考となる意見として「読書や折り紙を楽しんでいる」「特別に楽しいと思ったことはない」との意見があがりました。
4.職員は日常的に、健康状態を気にかけているか
13名(52%)が“はい”、6名(24%)が“どちらともいえない、いいえ”と回答しています。20件の意見を頂きました。参考となる意見として「転んで車いすになった、歩きたい」「毎朝、血圧を測って体調管理をしてくれる」との意見があがりました。
5.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
20名(80%)が“はい”、3名(12%)が“どちらともいえない、いいえ”と回答しています。18件の意見を頂きました。参考となる意見として「布団がぐちゃぐちゃでもきれいにしてくれる」「トイレが終わると蒸しタオルで拭いてくれる、便器も掃除してくれる」との意見があがりました。
6.職員の接遇・態度は適切か
19名(76%)が“はい”、6名(24%)が“どちらともいえない、いいえ”と回答しています。6件の意見を頂きました。参考となる意見として「職員の言葉使いは静かである」「優しい時とそうでない時がある」との意見があがりました。
7.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
15名(60%)が“はい”、2名(8%)が“どちらともいえない、いいえ”と回答しています。13件の意見を頂きました。参考となる意見として「職員を慕っているので安心できます」との意見があがりました。
8.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
1名(4%)が“はい”、1名(4%)が“どちらともいえない”と回答しています。8件の意見を頂きました。参考となる意見として「好き嫌いがあるけれど、気にならない」との意見があがりました。
9.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
18名(72%)が“はい”、7名(28%)が“どちらともいえない”と回答しています。17件の意見を頂きました。参考となる意見として「皆優しいです」「大事にしてくれます」との意見があがりました。
10.利用者のプライバシーは守られているか
本問の有効回答者全員が“はい”と回答しています。○○件の意見を頂きました。参考となる意見として「自分でトイレ、風呂に行けないので、恥ずかしいのは当たり前」がありました。
11.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか
9名(36%)が“はい”、6名(24%)が“どちらともいえない”と回答しています。20件の意見を頂きました。参考となる意見として「編み物、鍵網ができたら嬉しい」「旅の本、草花の本が読みたい」との意見があがりました。
12.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
3名(12%)が“はい”、4名(16%)が“どちらともいえない、いいえ”と回答しています。6件の意見を頂きました。参考となる意見として「(施設介護計画)聞いたことはある」との意見があがりました。
13.利用者の不満や要望は対応されているか
5名(20%)が“はい”、7名(28%)が“どちらともいえない、いいえ”と回答しています。13件の意見を頂きました。参考となる意見として「不満とか言って下さいと言われるが、話すことはない」との意見があがりました。
14.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
3名(12%)が“はい”、15名(60%)が“どちらともいえない、いいえ”と回答しています。6件の意見を頂きました。参考となる意見として「知らない」との意見があがりました。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
【現状】当カテゴリーの認知度はリーダー91%、職員62%でした。
“【2】事業所を取り巻く環境の環境の把握・活用、計画の策定と実行”の認知度はリーダー91%、職員62%でした。詳細には、“【2-1-1①】責任者が利用者・家族の意向把握”が100%、72%、“【2-2-1③】予算書の理解”が100%、72%といずれも高位でした。逆に、“【2-1-1②】経営層が職員の意見を反映”が54%、44%と低位でした。ギャップの大きい項目は“【2-1-1⑤】経営状況を理解”が85%、39%でした。
【課題】“【2-1-1⑤】経営状況”はリーダーと職員にギャップがあります。
“【2-1-1②】経営層が職員の意見を反映”が54%、44%と低位だった理由を職員の意見から探りましょう。リーダーからの意見は10件中全てが人員人材を話題にし、職員からは15件中10件が同様でした。リーダー、職員の人員人材に関する要望が反映されていないことを背景にした認知度の低さでした。また、“【2-1-1⑤】経営状況の理解”は85%、39%で46%のギャップがありました。総じて上から情報はリーダーで途切れ、職員までは周知されていない状況が分かります。
【目標】赤字収支の改善策を職員に理解してもらいましょう。
経営状況という上からの情報がリーダーで留まり、職員まで行き渡らない原因はフロア会議が開催できていない現状が考えられます。一方、「利用率の向上と安定を図らないと事業所自体の存続が危ぶまれる(課⑩)」との不安感だけが先行する意見が職員から上がっています。フロア会議の開催の仕組み作りに先行して、まずは次長から赤字収支の改善策を職員に周知し、理解してもらい、不安を払拭する努力をする必要があります。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
【現状】利用者アンケートからの満足度は45%でした。
今回の利用者アンケートの満足度は45%、非該当と回答した割合を除いて換算しても64%、昨年度の弊社の平均満足度78%には及びません。“【問1】食事は美味しいか”、“【問2】食事・入浴・排泄の介助”の満足度はそれぞれ72%、68%と高位でした。また“【問6】職員の言葉使いや態度”、“【問9】職員はあなたを大切にしてくれるか”といった職員の対応に関する設問への満足度も76%、72%と高位でした。日常生活を過ごす上での必要なサービスは満足している様子が伺えます。
【課題】我慢をしている状況が利用者の意見から読み取れます。
“【問3】日常生活は楽しいですか”、“【問11】したいことはありますか”の満足度はそれぞれ32%、36%と低位でした。利用者の意見を拾うと、前者では「食べているだけでおしゃべりもない」「時々席を変えてほしい」「静かにしていることが、生きるすべである」、後者では「女房と話しがしたい」「鍵網が出来たらうれしい」「旅の本、草木の本が読みたい」いった意見が並びます。やりたいことを抑え、現状を我慢している様子が意見から読み取れます。
【目標】利用者の主体性を活かしたサービスへの転換が目標です。
上記から食事、入浴、排泄の介助や職員の言葉使い、態度といったマナーといった日常生活の基本となるサービスについては利用者は満足と回答していますが、日常生活のマンネリを我慢し、したいことを言い出せない利用者の心情に手を差し伸べられていない現状が確認出来ました。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
【現状】当カテゴリーの認知度はリーダー86%、職員71%でした。
“【4】リスクマネジメント”の認知度はリーダー86%、職員71%でした。内訳をみると“【4-1-1】リスクマネジメント”がリーダー80%、職員59%とギャップが確認出来たのに対し、“【4-2-1】情報管理”はリーダー92%、職員83%といずれも高位でした。中でも“【4-2-1③】外部に情報が漏れないように注意”はリーダー92%、職員94%と職員の方が高い逆転現象が見られました。また、“【4-1-1③】事業継続計画の理解”ではリーダー62%、職員33%といずれも低位でした。
【課題】安心安全では職員と利用者の意識にギャップがあります。
“【4-1-1⑤】事故の再発防止と対策の見直しを意識”ではリーダー100%、職員83%といづれも高位でした。しかし、利用者アンケートの“【問4】職員はあなたの体調を気づかってくれますか”、“【問7】気分がすぐれない時、職員に頼むと安心できますか”の満足度は52%、60%で決して高位とは言えません。「身体を動かしたい」「ナースコールを押しても来ない」といった意見がありました。原因を探り、目標に繋げる必要があります。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
【現状】当カテゴリーの認知度はリーダー80%、職員59%でした。
“【5】職員と組織の能力向上”の認知度はリーダー80%、職員59%でした。内訳では、“【5-1-4④】職場の人間関係は良好”がリーダー85%、職員72%、“【5-2-1②】日頃の気づきを職員同士が学び合っている”がリーダー100%、職員78%、“【5-2-1③】チームの一員としての役割を意識している”がリーダー100%、職員89%といずれも高位でした。以上から上下の関係にはギャップがあるものの、職員同士の横の繋がりは強いことが分かります。
【課題】“【5-1-1】人材構成”の認知度はリーダー、職員とも低位でした。
“【5-1-1】人材構成”の認知度はリーダー54%、職員33%といずれも低位でした。職員採用や配置、異動では職員全体に不満を抱えています。また、“【5-1-4②】ストレスなく働いているか”ではリーダー54%、職員28%でした。上記カテゴリー2で記載したように、人員人材に対する意見がリーダー、職員から多数上がっています。人員不足という現状を起点とした職員体制が採用や異動の認知度にも影響を及ぼしています。
【目標】ますは採算の改善が目標となります。
事業計画に基づく単年度の収支の黒字化が苑が抱えている最優先の目標です。目標を達成することが新規職員の採用に繋がることから、達成するまではじっと我慢をしなければなりません。上記カテゴリー2で記載した不満を少しでも解消するためにライフスタイルプロジェクトを立ち上げていますが、数値で確認しうる見えうる効果にまでは至らない現状があります。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
目標稼働率95%に対し、90%程度と目標到達していない状況がここ数年続いていました。その対策として今年度同法人他施設から新たに次長を招き入れ、目標稼働率達成に基づく単独事業の単年度の黒字化を目指す人事異動を実施しました。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させていない |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
次長は待機者の現況調査をまず実施、他施設への入居済みや確定、死亡といった理由で約100名の待機者が半減していることを明らかにし、苑が置かれている社会的環境を把握しました。さらに稼働率低迷の原因を探ったところ、2点がクローズアップされて来ました。1点目は定員110名に対し利用者数が100名程度に低迷し続けている現状に対し、介護職の慢性的人員不足が指摘されています。2点目は新規利用者の入居業務に時間がかかる点です。まず次長は2点目の課題を解決するべく取り組み始めました。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
“【7-1-1】重要課題に対して、目標設定・・・の反映を行っている”の1点目の人員不足の解消は非常勤職員の採用で賄おうとしていますが、採用がままならず実効には至っていません。職員からの慢性的な残業の多さを指摘する意見を背景に効率的な働き方と利用者の潤いある生活の実践を目指し、ライフスタイルプロジェクトを立ち上げました。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
具体的には、①ホーム喫茶の再開、②行事といった企画の拡大、③効率的な日用品の購入システムの導入、④抱えない介護の実践、⑤多様な働き方の受容の5項目を実践しています。その結果、利用者への楽しみの提供、職員の達成感や専門性への言及に繋がっていると考えています。“安心して暮らせる泉苑”をスローガンにさらに推し進めるよう努めたいと苑は考えています。
サービス分析結果
【講評】
【現状】苑のホームページから解りやすく情報を得ることが出来ます。
苑の情報はホームページやパンフレットから入手できます。ホームページのブログは各部署が持ち回りで毎月1回更新しています。内容は利用者とのエピソードや気づきや学びといった職員の思いが率直に表現されています。また、季節のたよりや苑のお知らせといった旬な話題が情報として発信されています。利用の問い合わせや「季刊誌しんあい」では、サービスの内容に限定せず、介護保険制度や仕組みや介護保険サービスの活用方法も紹介しています。
【現状】知りたい情報がわかりやすく掲載されています。
利用希望者は、ホームページで一日の生活の様子が起床時から就寝時までが画像を通してわかります。また食事の様子や季節の移り変わりを食材で伝える工夫が紹介され、レクリエーションやサークル活動の紹介、設備面では居室空間や浴室設備といった入所してからの生活環境や暮らしが描写されています。利用者家族には苑たよりの「いずみ通信」や担当者が手紙を送っています。通信や手紙には利用者の日頃の様子といった情報提供を心掛けています。
【現状】柔軟な相談・見学体制を整備しています。
見学希望は臨機応変に対応、見学者の希望の時間や相談内容に応じて対応できるように体制を整備しています。ホームページでもお知らせをしており、電話やメールでの対応も可能です。利用希望者にとって様々な方法で情報を得ることが可能な環境が整備されています。年間50件程の見学があり、そのほとんどが利用希望者です。様々なアイデアで情報を発信し、より苑を知ってもらう機会の創出に繋がっています。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
【現状】新規利用者とその家族に配慮した説明を心がけています。
入所申込者・家族に連絡し、入所への意志を確認後事前面接を行い、ご本人と家族の要望、基本情報、身体状況、留意事項を聞き取っています。面接後にアセスメント情報を基に「入所判定会議」を開催し入所を承認します。契約時には、契約書、重要事項説明書から苑の暮らしや生活ルール、提供可能なサービス、自己負担額も含めた利用料金、緊急時の対応について説明していますが、利用者・家族が理解しにくい事項もあり、生活のしおりを用いて丁寧な説明に心がけています。
【現状】利用開始前に得られた情報を活かした暫定プランが作成されています。
利用開始直後は、利用者の不安に配慮し、事前情報をもとに入所時に作成した施設サービス計画書(暫定ケアプラン)に基づいて、生活面や健康面へのケアが行われています。計画書には細かく意向を確認した食事方法や嗜好、排せつ、入浴、移動、急変時の対応といった利用者個々に応じたケア方法が詳細に記載されています。24時間体制の現場では職員が入れ替わりながらも、詳細な暫定ケアプランによってケアが統一され利用者の安心に繋がっています。
【現状】利用の開始終了時には不安軽減に向けた支援が行われています。
利用開始直後は様々な環境変化で不安が生じるため、苑では新しい生活に早く慣れて頂けるよう、専門職が利用者の生活パターンを観察し、不安が解消できるよう積極的なコミュニケーションを心がけています。様々な角度からのアプローチや知り得た情報は統一したシートに集約され、利用者本位のケアに繋がるように活かしています。また終末期では一人ひとりのニーズや状況に合った対応や医療機関との連携から、終末期においても安定した生活が送れるような支援体制が構築されています。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
【現状】定期的なアセスメントの見直しがされています。
暫定ケアプランに基づいて提供されたケアの内容や利用者の身体状態や生活状況は、日々の記録として介護支援システムで定められた書式に記載されています。利用開始から1ヶ月を目途に様々な情報が集約されたアセスメント表は居室担当介護職員を中心に見直され、施設サービス計画書(ケアプラン)に活かされ、それに基づいてケアが提供されるという一連の手順が定められています。毎月のリーダー会議ではアセスメントの定期見直しが行われ、一人ひとりのニーズや課題を把握共有しています。
【現状】様々な情報を活かし、計画作成に繋がっています。
見直されたアセスメント情報や居室担当介護職員を中心に専門職が集約した利用者、家族の意向要望に基づき計画書原案を作成し、サービス担当者会議で施設サービス計画書を決定しています。支援経過は3ヶ月に1度定期的に評価し、施設サービス計画書に活かしています。個別ニーズや課題の把握では一貫したプロセスで経過を記録し、施設サービス計画書に反映しています。
【課題】記録内容には介護職員個々によって「差」が生じています。
アセスメント、施設サービス計画、支援実施、モニタリングの一連のケアマネジメントサイクルが構築されていますが、施設サービス計画に対する目標達成状況の記録や日々の記録内容には介護職員個々によって「差」が生じています。計画や記録に対する職員の意識には大きな差が生じたことにより、提供されるサービスの質の標準化が担保できないことや評価が安定しない要因の一つと考えられます。記録のみならず介護職員のスキルを一つひとつ伸ばしていくことや記録の書き方のポイントを絞ることが重要です。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の施設サービス計画を作成している
- 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.施設サービス計画に基づいて自立生活が営めるよう支援を行っている
- 施設サービス計画に基づいて支援を行っている
- 利用者の意向や状態に応じて、生活の継続性を踏まえた支援を行っている
- 介護支援専門員を中心に、介護、看護、リハビリ、栄養管理等の職員が連携して利用者の支援を行っている
【講評】
【現状】個別に合わせ、その人らしい生活ができるような計画を作成しています。
利用者の意向や状態を把握し、介護・看護・機能訓練士・栄養管理士のアセスメントにより、施設サービス計画書を作成し支援にあたっています。職員は共通ケア項目を把握し援助しています。夫婦で入所している方へは夫婦共有の時間と場所を設定し過ごしてもらい、また精神低下や身体低下の方へは気持ちを汲み取りながらコミュニケーションするといったその人らしさを引き出す努力をしています。
【課題】利用者の潜在的な課題抽出までには至っていません。
職員は食事・入浴・排せつサービスに追われているという言葉がありました。アクティビティといった生活の潤いとなる計画の実施が後回しにならざるを得ない状態と認識されます。日常生活の質の向上を目標にしていますが、身体低下や精神低下に伴い、病状・体調の安定が優先され、個別に潜在している生活の楽しみや喜びの具体的な課題の抽出に至っていません。
【目標】楽しい・生きている実感がある個別介護が目標となります。
利用者から、「私は好きな折り紙をやっています」「好きな本を読んでいる」との前向きな発言がありました。その反面、毎日の生活が「楽しくない」「やることがない」「外に行きたい」という声も聞かれています。身体低下の方も含めて、普通に朝日が眩しい、風を感じる、誰かと会話すると日常的に人が感じる五感を刺激し、生きている実感が感じられるを計画した個別介護が目標となります。
2.食事の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
- 利用者の状態に応じた食事提供や介助を行っている
- 利用者の栄養状態を把握し、低栄養状態を改善するよう支援を行っている
- 嚥下能力等が低下した利用者に対して、多職種が連携し、経口での食事摂取が継続できるよう支援を行っている
【講評】
【現状】利用者に合わせた食事を提供しています。
栄養士は嗜好調査と月一回の体重測定BMIとご本人の嚥下機能を把握して食事形態を決定しています。そして介護士や看護師の食事介助時の情報をもとに随時変更を行っています。食事介助は介護士だけではなく看護師も介助に参加し連携しています。嗜好の情報は入所時にご家族からも聴取しています。栄養士と歯科衛生士にミールラウンドし安全な食事を確認しています。ご家族からも見た目も工夫され美味しそうと言う声が聞かれます。
【課題】利用者に合わせた食事姿勢をアセスメントしましょう。
自立・車いすの利用者の一人ひとりの食事姿勢のアセスメントは重要です。テーブルの高さや座面高を利用者の体型に合わせる必要があります。車いすのフットサポートを外し足台を置くことで重心が安定し、安楽で安全な食事姿勢となります。リラックスできる食事姿勢が課題です。
【目標】安全な経口摂取を継続するため食事介助と食事姿勢の見直をしましょう。
食事介助は介護業務の中で高い技術が必要とされています。誤嚥する危険のある場合は介助にも時間もかかります。個別のペースと無理をしない食事量の見極めを共有しましょう。言語聴覚士と理学療法士による食事姿勢のアセスメントから、車いすの方へ足台の活用を普及しましょう。
3.利用者が食事を楽しむための工夫をしている
- 利用者の嗜好を反映した食事を選択できる機会がある
- 食事時間は利用者の希望に応じて、一定の時間内で延長やずらすことができる
- テーブルや席は、利用者の希望に応じて、一定の範囲内で選択できる
- 配膳は、利用者の着席に合わせて行っている
【講評】
【現状】食事研究会の企画で美味しい食事を追及しています。
年2回の選択会、季節に合わせ月1回のお楽しみのおやつを利用者の前で調理するといった食事の楽しさを提供しています。介助する利用者が増えて介助に手間を要しているのが現状です。身体状況に合わせて、延食や居室配膳で対応していますが限られた時間の食事が慌ただしい時間になっているとのコメントがありました。
【課題】食事が慌ただしい時間になっていました。
利用者主体の食事時間であるはずが職員の業務優先になっています。食事は限られた時間で安全に食べてもらうというサービスが、食事を楽しむ雰囲気に至っていないことを職員は認識しています。
【目標】食事研究会で食事の環境づくりに着眼しましょう。
利用者がゆったりと食事を楽しむことを目標とし、食事研究会で楽しい食事環境づくりを検討してみましょう。BGMやテーブルのレイアウト、利用者に合った食事ペースを振り返ってみましょう。
4.入浴の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
- 利用者の意向や状態を把握して、できるだけ自立性の高い入浴形態(個浴、一般浴等)を導入している
- 入浴の誘導や介助は、利用者の羞恥心に配慮して行っている
- 認知症の利用者に対し、個別の誘導方法を実施している
- 利用者が入浴を楽しめる工夫をしている
【講評】
【現状】利用者の身体状況に合わせ、安全な入浴を提供しています。
お楽しみ入浴時期はジャスミン浴、季節の飾りつけから楽しむ入浴を提供して喜ばれています。羞恥心に配慮し同性介助を心がけています。身体状況に合わせ仰臥位で入る機械浴・端坐位で入るリフター浴・自立浴を選定しています。終末期の利用者であっても入浴を好まれる方は、身体負担が最小限に保たれるよう配慮し最期までお風呂を楽しんでもらう事例がありました。
【課題】利用者の入浴への思いに耳を傾けましょう。
「限られた時間で限られた人数の入浴介助は、時間・日数などご本人のニーズに対応していない」との職員の意見です。入浴研究会では主にメンテナンス・安全・スムーズな時間の流れ・清潔等が討議されています。「夏でも湯船に入りたい」といった利用者の希望の声が聴かれました。本来のお風呂を楽しむ視点でゆったりとした心地よさの追及が課題になります。
【目標】お迎えから着脱、洗身、着衣、送りまで継続介助に着眼しましょう。
現時点では流れ作業的で職員の都合を優先した入浴介助の実施にならざるを得ない状態です。個別性を意識した入浴介助にするため、一人の職員が入浴のお迎えから着脱、洗身、着衣、お送り、水分補給まで一連の介助を同一の職員で行ってみましょう。入浴が職員の演出で利用者にとって至福の入浴となることでしょう。
5.排泄の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
- 利用者の意向や状態に応じ、自然な排泄を促すよう支援を行っている
- 排泄の誘導や介助は、利用者の羞恥心に配慮して行っている
- 研修等によりオムツ交換、トイレ誘導等の排泄介助方法の向上に取り組んでいる
- トイレ(ポータブルトイレを含む)は衛生面や臭いに配慮し、清潔にしている
【講評】
【現状】排せつ研究会で排せつ支援向上に取り組んでいます。
排せつ研究会では個別の排せつケアに向け、利用者の尿測を一定期間行いアセスメントしています。排せつパターンを把握しその上でおむつのアイテムや取り替え時間を決めています。また、「トイレに座って排せつする」が維持できるよう支援をしています。食物繊維を摂取し随時評価することで下剤を減らしたりと自然排便に向け、成果が現われています。
【課題】排せつ後の洗浄が徹底されておらず褥瘡の要因につながっています。
排せつアドバイザーの指導からコンチネスケアの向上を目指していますが、一人ひとりの排便後の洗浄が徹底されておらず、便汚れが残っており皮膚トラブルの原因を招いているという意見がありました。また業務が忙しく心に余裕がなくなり認知症の方への語気が強く、尊厳を見失った排せつ介助の場面がありました。
【目標】トイレに座る習慣を継続し、認知症の方への介助を振り返りましょう。
多職種連携と食物繊維の活用・トイレへ座る習慣から自然排便で成果をあげていますが、オムツであってもトイレに座ることができる方へはその機会をつくりたいものです。これは排便だけでなく残尿を解消し、尿路感染症防止、皮膚トラブル防止だけでなく、オムツの節約にもつながります。また認知症の方は最期まで排せつのプライドは残っています。業務が忙しいときはひと呼吸置き、自身を客観視し受容的に介助できるよう心がけたいのもです。
6.移動の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
- 利用者の状態や意向に応じ、できるだけ自力で移動できるよう支援を行っている
- ベッド移乗、車イスの操作など移動のための介助が安全に行われている
- 利用者が快適に使用できるよう車イス等の環境整備が行われている
【講評】
【現状】利用者の身体機能に合わせ移動用具を活用しています。
福祉機器研究会で機能訓練士は介護職と連携し、一人ひとりの福祉用具をアセスメントしています。転倒の危険を回避し安全な移動を支援しています。重度な方へは走行リフトを活用し、抱えない介護を実践しています。
【課題】シーティングの目的をより具体的にアセスメントしましょう。
車いすの利用者がいつも同一の姿勢ではなく、移動の時、食事をする時、寛いでいる時といった目的に応じたそれぞれの安楽な姿勢を場面場面でアセスメントする認識が求められます。
【目標】食事姿勢を福祉機器研究会で精査し安楽と拘縮予防を目指しましょう。
食事姿勢を福祉機器研究会で精査し、利用者に合ったクッション等を精査しズレ防止を行いましょう。車いすのフットサポートに足を乗せたままではなく足台の活用で正しい姿勢を確保しましょう。また利用者によっては食事の時に車いすから椅子への移乗、必要であれば足台で安全性と快適性に配慮しましょう。
7.利用者の身体機能など状況に応じた機能訓練等を行っている
- 利用者一人ひとりに応じた機能訓練プログラムを作成し、評価・見直しをしている
- 機能訓練のプログラムに日常生活の場でいかすことができる視点を入れている
- 機能訓練指導員と介護職員等の協力のもと、日常生活の中でも機能訓練を実施している
- 福祉用具は、定期的に使用状況の確認をし、必要に応じて対処をしている
【講評】
【現状】利用者の身体機能に合わせた機能訓練が日課表に組み込まれています。
食事をお箸で自己摂取する、トイレで立つ、座り直すといった基本動作を続けることを職員は生活リハビリとして意識しています。グループ体操・わいわいクラブの手工芸活動が計画に記載されていました。筋緊張・拘縮予防の目的で非常勤職員のマッサージ師が関わっており「気持ちがいい」と喜ばれています。
【課題】利用者は脳が活性化する生活を求めています。
機能訓練の計画の中で安全な身体機能の援助に加え、脳の活性・精神安定につながる計画が必要です。快への刺激や脳の活性は、持てる力の可能性を引き出す援助と結びつけることができます。その視点でアセスメントすることが求められています。
【目標】介護・看護職員が介助の流れで取り組める計画を立案しましょう。
これまでに行っている生活リハビリに加え、脳が活性する計画を作成しましょう。身近にいる介護・看護職員が業務の流れからプラスワンの援助の可能性が広がることでしょう。チームケアでプラスワンの援助がルーチン化することを期待します。
8.利用者の健康を維持するための支援を行っている
- 利用者の状態に応じた健康管理や支援を行っている
- 服薬管理は誤りがないようチェック体制の強化などしくみを整えている
- 利用者の状態に応じ、口腔ケアを行っている
- 利用者の体調変化時(発作等の急変を含む)に、看護師や医療機関と速やかに連絡が取れる体制を整えている
- 終末期の対応をすでに行っているか、行うための準備が行われている
【講評】
【現状】医師との連携で看取り介護を行っています。
医師の定期往診は週1回、精神科は月2回の診療を行っています。利用者の健康管理は介護士、看護師が協働して行っており、利用者の入院率も低くなっています。利用者の身体変化に対応できない時には随時受診をしています。老衰等で改善が見られないときは施設で配置医師の協力を得て看取りまでの介護をしています。
【課題】夜間の急変対応は介護士の判断で医師や協力病院へ連絡しています。
看護師は夜間の急変にならないよう、出来るだけ日中に対応するようにしています。しかし夜間における身体変化の気づきは、医師に指示を出してもらい介護職が対応しています。22時以降は身体変化の確率が低いということで、介護士の判断で救急搬送する対応しています。夜勤中のアクシデントでは不安ながらも介護士の気づきや判断が必要とされる状態です。
【目標】夜間、軽微なことでも相談できる体制が望まれます。
利用者の健康は介護職と看護職の連携で守られていますが、夜間に関してはそれがありません。転倒や打撲の度合い、発熱や意識レベルの変化は救急搬送すべきか何をどう観察しその結果、搬送するか否かのやり取りができる体制があることは、利用者にも夜勤介護士にとっても負担軽減につながるでしょう。
9.利用者が日々快適に暮らせるよう支援を行っている
- 起床後、就寝前に更衣支援を行っている
- 起床後に洗顔や整髪等、利用者が身だしなみを整える際に支援を行っている
- 利用者が安定した睡眠をとることができるよう支援を行っている
【講評】
【現状】利用者に合わせた生活リズムをつくり安眠を守っています。
就寝時にパジャマの更衣は1割弱の希望者が行っています。利用者の生活習慣を予め情報収集し個々に合わせ更衣や整容援助をしています。朝、起床時蒸しタオルを使用してもらう方、流水で顔を洗う習慣の方へは適時サポートをしています。入浴後の服選びはご本人の意思を尊重して選んでもらいます。日中覚醒のリズムを作り、夜間熟眠できるよう援助しています。夜間に体位変換の必要な重度の方へは、体位変換ができる自動エアマットを使用することで快眠を守ることができ、介護士の負担も軽減されています。
【課題】起床・就寝前の更衣を見直しましょう。
起床時と就寝前の更衣支援(パジャマの着替え)は1割弱の方が行っています。他の方々は入浴時にラフなスタイルで日中からそのまま入床しています。生活のメリハリをつけ拘縮防止のリハビリにもなる更衣支援の重要性や生活習慣、質の向上を追及する認識はありますが、「職員不足で三大介護が精一杯です」という職員の意見がありました。
【目標】生活にメリハリができ夜間熟睡できることを追及しましょう。
歯磨きや身だしなみを整えること、パジャマを着替える行為も生活にメリハリを与えます。朝は日の光を浴びて体内時計がリセットされ、メラトニンは朝日を浴びた約15時間後に分泌が増加してきます。さらにセロトニンの分泌も促します。したがって、昼間にセロトニン、夜間にメラトニンの好循環をつくりだすために朝日は特に重要です。朝日といっても、直接日光を浴びる必要は必ずしもなく、曇りの日の照度でも体内時計をリセットするには十分です。朝日を浴び、日中の日光浴等生活の質の向上が出来るよう取り組みましょう。
10.利用者の施設での生活が楽しくなるような取り組みを行っている
- 施設での生活は、他の利用者への迷惑や健康面に影響を及ぼさない範囲で、利用者の意思が尊重されている
- 利用者の意向を反映したレクリエーションを実施している
- 認知症の利用者が落ち着いて生活できるような支援を行っている
- 利用者の気持ちに沿った声かけや援助を行っている
【講評】
【現状】利用者の意思を尊重し無理のない楽しみを提供しています。
喫煙の習慣がある方へは場所を限定し自由に喫煙できています。毎月のレクレーションでは多くの方の参加を募っています。認知症の方の参加は、声掛けの成功事例を職員に周知し、出来るだけ誘うようにしています。日本の伝統を大事にし、季節が感じられるように行事を計画しています。生け花や手芸、編み物ができるワイワイクラブの活動を「楽しみにしています」と言う利用者の発言がありました。
【課題】利用者の心の底の声に耳を傾けることが求められています。
生活を楽しんでいる利用者がいる中で、楽しみを諦めて「やりたいとかがあっても言えない」「編み物や縫い物がしたい」「会話がしたい」「ワイワイクラブの活動をもっとしたい」といった声も聞かれました。しかし、「三大介護が精一杯の現状です」との職員からの意見がありました。リーダーは寝たきりの利用者の思いを認識していましたが、行動にまでは至っていません。外の景色を眺める、風を感じるといった癒しを前向きに捉えましょう。
【目標】日々の介護の中で余暇を織り交ぜた援助をルーチン化しましょう。
日々の一日が三大介護で終わらず1人の職員が1人の利用者の外気浴・日光浴を実践する風土をつくりましょう。利用者に合わせ居室に入ってラジオをつける、食堂のテレビがつまらなそうなら映画やカラオケのDVDに替える、排せつ介助の終わりにコミュニケーションとスキンシップといった、さり気ない援助が自然にできるでしょう。
11.地域との連携のもとに利用者の生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 定期的な散歩や外食、遠出など外出の機会を設けている
- 利用者が地域の一員として生活できるよう、地域住民が参加できるような行事など、日常的な関わりが持てる機会を設けている
- 地域の情報を収集し、利用者の状況に応じて提供している
【講評】
【現状】地域のボランティアの受け入れが生活の潤いとなっています。
地域のお祭りやお囃子、お神輿の立ち寄りを受け入れ、町内の祭りの伝統を感じ日本情緒を味わうことができています。しらとり寮のお祭りでは児童とのふれあいが異世代との交流の機会となっています。ボランティア活動からお話し相手 余興の数々、わいわいクラブ、ホーム喫茶の開催があります。ボランティアとの関わりは社会性が生まれ、生活が広がり潤いとなっています。
【課題】利用者は地域へ出向く機会を望んでいます。
外の空気を吸いに近所を散歩する、近くの店に買い物へ行く、町内の掲示板に目をやる、学校帰りの近所の子供に声をかけるといった地域の住民が行う日常が求められます。「外に行きたい」「買い物に行きたい」「閉じこもっていてつまらない」との声が聴かれました。玄関から一歩その先は地域です。
【目標】職員は率先してボランティア活動をアレンジしましょう。
お話し相手のボランティアの方がいらっしゃいます。お話しは脳の活性や馴染みの関係が出来るので社会が広がります。他のボランティアの力を借りて機会を増やしたいものです。話すだけではなく小グループで昔の唱歌を歌ったり口ずさむといった歌の力も脳の活性、リラクゼーション、食欲増進、安眠、笑顔が増えるなどの効果を生みます。
12.施設と家族との交流・連携を図っている
- 利用者の日常の様子を定期的に家族に知らせている
- 家族や利用者の意向に応じて、家族と職員・利用者が交流できる機会を確保している
- 家族または家族会が施設運営に対し、要望を伝える機会を確保している
【講評】
【現状】家族との連絡は手紙・電話・家族懇談会で情報提供しています。
居室担当者から家族へ普段の様子を手紙でお知らせし、身体変化や転倒などは電話で報告しています。アクシデントに対する対策や対応を文書で共有し納得していただいており、家族も「安心しています」の言葉が聞かれました。施設の行事は家族へ呼びかけ、参加を募っています。年2回の家族懇談会は介護保険制度改正や施設の方針について意見交換を行い、充実しています。
【課題】出来ないことは家族にお願いしても良いのではないでしょうか。
「家族の意見の中にベッド周りの清掃を希望」「ベッドの下の埃が不快」「くず入れのゴミがたまっている」との意見がありました。施設としてはより良い環境づくりを心がけているつもりですが、利用者への直接介護が優先され清掃が行き届かないのが現状です。気になる清掃や整理は家族の協力が必要と言うことを伝えられるよう、家族との交流をさらに図り理解を得ましょう。
【目標】家族は介護のパートナーであることを提唱しましょう。
家族の支援という理念のもとに、家族の代わりとなる関わりをしてきました。ご家族が時間や生活をやりくりして協力してもらえることは利用者にとっても施設にとっても大変貴重です。利用者にとって家族に優る関係はありません。そのことを理解していただき、施設は家族を介護の良きパートナーであることを提唱しましょう。
【講評】
【課題】利用者の生活場面での環境改善に取り組みが必要です。
個人情報保護においては、個人情報管理規程に基づいて適正な運用がされています。利用者のプライバシーに対して生活の場である環境面では、トイレの入り口がカーテンや鍵が掛からないトイレの扉といった利用者が安心してトイレを使用できる環境ではありません。利用者の生活の場であるフロアや居室空間、食堂の環境改善が必要です。
【目標】職員同士がお互いに高め合う職場にしましょう。
苑は利用者の権利を守り、個人の意思を尊重したケアが行われるように権利擁護研修を開催していますが、職員間に意識の格差が見られます。利用者への羞恥心の配慮が欠けている場面や利用者に対する言動を改善すべき点は幾つか見られました。職員同士がお互いの言動を注意できる職場環境の構築や利用者を尊重した態度やマナーが求められます。苑のトップがリーダーシップを発揮し、介護に携わる職員の役割と使命への自覚を求めましょう。
【目標】利用者の暮らしを職員、家族、地域で支える仕組み作りをしましょう。
苑では利用者がその人らしい日常生活を営むために価値観や生活習慣に配慮した支援を目標としていますが、職員不足から個別ケアを実践するには厳しい状況です。職員は利用者が少しでも外の空気に触れられるよう、苑の庭やテラスに連れ出すように努力しています。利用者の重介護化に伴いアクティビティーの充実は介護職員だけでは難しい現状から、地域のボランティアやご家族も巻き込んだ新たな暮らしの実現が求められます。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い、利用者のプライベートな空間への出入り等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
【課題】介護現場で活かされるマニュアルのあり方を検討する時を迎えています。
苑では日々のミーティングやフロア会議で検討・決定する体制となっていますが、決定された事項がマニュアル類にも反映され、さらに改訂されるケースは稀です。業務の質を担保するため、マニュアルと現状のサービスが乖離していないかを確認しましょう。職員の入職時、マニュアルは重要な役割を果たすことから、今後必要に応じてマニュアルを見直し、提供するサービスとの整合性を確保しましょう。
【目標】業務の標準化をベースにサービスの質を向上しましょう。
法人全体の標準化を目指し、研修・会議・研究会を充実させて業務の標準化や人材育成に繋げようとしています。研修では職員が講師や指導者となることで課題点や特徴点を整理する機会となり、業務水準の見直しや先進的な取り組みを行っています。さらに利用者の生活の質の向上と苑の業務水準の向上に向け取り組みましょう。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
【現状】職員の認知度は組織分野61%、サービス分野79%でした。
職員アンケートによる認知度は組織分野ではリーダー89%、職員61%、サービス分野ではリーダー95%、職員79%でした。昨年度の弊社の全体平均は組織分野57%、サービス分野76%ですから、若干上回っていました。さらに詳細にみると組織分野では、“【5-2-1③】チームの役割を意識”が100%、89%といずれも高位、逆に“【5-1-4②】ストレスがない”が54%、28%といずれも低位でした。また“【1】リーダーシップ”では94%、46%とギャップが確認されました。
【現状】当カテゴリーの認知度はリーダー94%、職員46%でした。
上記したように、当カテゴリーの認知度はリーダー94%、職員46%とギャップの大きさが気になるところです。詳細には、“【1-1-1】理念”が100%、46%、“【1-1-2】経営層の役割”が92%、53%、“【1-1-3】経営層の意思決定”が90%、41%でした。ギャップを切り口として気になるカテゴリーを拾い上げると、“【1-1-3①】重要案件の決定手段”が92%、44%、“【1-1-3②】重要案件の決定経緯”が85%、39%でした。“知らない・わからない”と回答した割合が、いずれも約40%と高位でした。
【課題】リーダーと職員の認知度のギャップが課題となります。
さらにギャップという切り口で当カテゴリーを見てみましょう。上記したように組織分野全体ではリーダー89%、職員61%と28%のギャップがありました。組織分野のうち、“【1】リーダーシップ”が94%、46%で38%の大きなギャップがありました。その原因が重要案件への周知に関する項目です。“【1-1-3②】職員は重要案件の決定手順”“【1-1-3③】同の決定経緯”では知らない・わからないと回答した割合が、同じく39%と高位でした。