評価結果

標準の評価

基本情報

【事業所名称】

泉苑ケアセンター

【サービス種別】

通所介護【デイサービス】

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1) 最も困っている人を支えていく。
2) その方も含めた「家族」を支援していく。
3) 安心・安全に過ごせる場所としての泉苑。
4) 利用者に深い共感を持つ。
5) 地域の中の泉苑としての役割を果たす。

職員に求めている人材像や役割

利用者の気持ち・表情・行動などから、「気づき」ができる。
チームとして「和」を持って連携できる。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

利用者のことを第一に考え、身体面や心情面を見ていくだけでなく、何を楽しみにしていくれるかなど考えられること。
ご家族の状況か、住居状況などを踏まえ利用者のことを考えられること。

全体の評価講評

特によいと思う点

センターは府中市内の地区割りでは5地区に属しています。当地区は通所介護事業所が林立しており、事業者同士が利用者を奪い合う激戦区でもあります。激戦を制すためには特徴を持たないと勝ち抜くことは困難です。今回、センターへの要望についての利用者家族にアンケートを取りました。その結果、「自宅では入ることが出来ないので利用日の入浴を希望する」といった入浴への強い要望が数多くの利用者家族から上がりました。

職員は優しく、視線はいつも利用者の方を向いています。滞在時、職員同士の私語はなく活動中の利用者の状態に変化がないか常に確認していました。職員同士固まらず分散して利用者の動きにしっかりと視線を注いでいました。歩行困難な利用者が立ち上がろうとすると一人の職員が素早く駆けつけ、体操中車いすの方が立ち上がろうとすると職員の目配せからもう一人の職員が寄り添いました。職員同士のアイコンタクトが取れたいい場面でした。

通所介護事業のセンターには認知症対応型通所介護(認知デイ)が併設しています。その知名度の低さから平成29年度の稼働率は僅か17.8%でした。前記したように、その日常生活自立度から認知症の症状の軽い利用者が大半を占めている背景から、施設入所を見据えた認知デイではなく、認知症の方が在宅でできる限り生活できるためのサービス提供という色合いが濃い認知デイとなります。センターでは食事や入浴、身体機能維持といった生活基盤の確保に対してのサービス提供、認知デイでは在宅生活機能維持といった棲み分けとなります。

さらなる改善が望まれる点

リーダー層と一般職員の認知度の開きは課題として存在し、その差を出来る限り縮めることは情報共有には欠かすことは出来ません。自分が理解していても、相手が理解していないと、「言った、聞いていない」の世界となるからです。そこで、まずは開きの原因を探る必要があります。表面的な仕組みとしては2つ考えられます。一つは通所係会議への非常勤職員の参加の見合わせ、もう一つは異なる職員評価制度(チャレンジプランとワークプラン)です。さらに最も根幹となるのは、非常勤職員に期待することの職員同士の共通理解です。

利用者アンケートの“食事に満足していますか?”に対し、満足との回答は79%と低く、「もう少し美味しい物が食べたい」との意見がありました。例えば、独居の方はいつも決まった質素な食事かも知れませんし、留守宅で一人の方は作り置きの冷めた物かも知れません。センター利用日だけでも美味しい物を食べたいと希望されるのでしょう。大皿から皆で取分ける環境設定やごちそうの日と称した特別な献立の企画の工夫もありと考えます。 また利用者の嗜好を献立に反映させることも食への興味をそそります。

本人の意欲を活用することは脳の活性化や身体機能維持に繋がります。職員はご本人のやりたいこと出来ることを引き出したいものです。昼食前の待ち時間にテーブルを拭く、湯飲み茶わんを配る、お茶を注ぐことで利用者は手足を動かす機会を得ることが出来ます。利用者のその人らしさを知る新たな機会にも繋がり、より深い支援が可能となります。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:アンケートは、利用者72名中72名に配付、34名から回答を得ました。回答者の利用者属性は、男性11名・女性21名(無回答2名)、年齢は85~90歳が44%、要介護度2及び3が各々26%、利用年数は1~3年未満が26%でした。
  • 調査方法:アンケート方式  
    アンケート用紙は、案内状・アンケート・返信用封筒をセットにして連絡帳に挟み、配布しました。利用者からは、返信用封筒で直接当機関に郵送により回収しました。
  • 有効回答者数/利用者総数:34/72(回答率 47.2% )

アンケートは、72中34名から回答を得ました(有効回収率47%)。泉苑ケアセンターの良い所との質問に対し、「職員が優しく親切に対応してくれる」「中高年の職員が多く、安心である」といった30件の回答がありました。改めてほしい所との質問に対し、「あまり親しくない人と待っていると長く感じる」「一部の職員に他人を見くびった態度を取る人がいる」といった8件の回答がありました。その他、「名札の文字を大きめにしてほしい」といった要望もありました。

アンケート結果

1.利用時の過ごし方は、個人のペースに合っているか

はい 31名 (91%)
どちらともいえない 3名 (9%)

31名(91%)が“はい”、3名(9%)が“どちらともいえない”と回答しています。5件の意見を頂きました。参考となる意見として「楽しく通っているようですが、回数が少ないです」との意見があがりました。

2.食事の献立や食事介助は満足か

はい 27名 (79%)
どちらともいえない 7名 (21%)

27名(79%)が“はい”、7名(21%)が“どちらともいえない”と回答しています。4件の意見を頂きました。参考となる意見として「もう少し、美味しいものを食べたい」との意見があがりました。

3.利用者が必要と感じた介助が提供されているか

はい 34名 (100%)

本問の有効回答者全員が“はい”と回答しています。1件の意見を頂きました。参考となる意見として「すぐに動いてくれる」がありました。

4.利用中の楽しみな行事や活動があるか

はい 18名 (53%)
どちらともいえない 10名 (29%)
いいえ 4名 (12%)
無回答・非該当 2名 (6%)

18名(53%)が“はい”、14名(41%)が“どちらともいえない、いいえ”と回答しています。6件の意見を頂きました。参考となる意見として「自分の好きなことに参加できる」との意見があがりました。

5.個別プランに基づいた事業所の活動・リハビリは、家での生活に役立つか

はい 24名 (71%)
どちらともいえない 10名 (29%)

24名(71%)が“はい”、10名(29%)が“どちらともいえない”と回答しています。2件の意見を頂きました。参考となる意見として「泉苑でやる体操のおかげで歩けています」との意見があがりました。

6.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 27名 (79%)
どちらともいえない 2名 (6%)
無回答・非該当 5名 (15%)

27名(79%)が“はい”、2名(6%)が“どちらともいえない”と回答しています。2件の意見を頂きました。参考となる意見として「実際に見ていないので何とも言えない」との意見があがりました。

7.職員の接遇・態度は適切か

はい 31名 (91%)
いいえ 1名 (3%)
無回答・非該当 2名 (6%)

31名(91%)が“はい”、1名(3%)が“いいえ”と回答しています。4件の意見を頂きました。参考となる意見として「ありがとうと言おうとすると、その場を立ち去ってしまう」との意見があがりました。

8.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 29名 (85%)
どちらともいえない 1名 (3%)
無回答・非該当 4名 (12%)

29名(85%)が“はい”、1名(3%)が“どちらともいえない”と回答しています。5件の意見を頂きました。参考となる意見として「細かく連絡してもらえる」との意見があがりました。

9.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 20名 (59%)
どちらともいえない 5名 (15%)
無回答・非該当 9名 (26%)

20名(59%)が“はい”、5名(15%)が“どちらともいえない”と回答しています。4件の意見を頂きました。参考となる意見として「トラブルの報告はありません」との意見があがりました。

10.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか

はい 31名 (91%)
いいえ 1名 (3%)
無回答・非該当 2名 (6%)

31名(91%)が“はい”、1名(3%)が“いいえ”と回答しています。2件の意見を頂きました。参考となる意見として「大事にしてくれている」との意見があがりました。

11.利用者のプライバシーは守られているか

はい 28名 (82%)
どちらともいえない 3名 (9%)
無回答・非該当 3名 (9%)

28名(82%)が“はい”、3名(9%)が“どちらともいえない”と回答しています。1件の意見を頂きました。参考となる意見として「分からない」との意見があがりました。

12.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか

はい 29名 (85%)
いいえ 1名 (3%)
無回答・非該当 4名 (12%)

29名(85%)が“はい”、1名(3%)が“いいえ”と回答しています。2件の意見を頂きました。参考となる意見として「色々と聞いてくれました」との意見があがりました。

13.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 30名 (88%)
どちらともいえない 2名 (6%)
無回答・非該当 2名 (6%)

30名(88%)が“はい”、2名(6%)が“どちらともいえない”と回答しています。2件の意見を頂きました。参考となる意見として「そういう機会に接していない」との意見があがりました。

14.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 27名 (79%)
どちらともいえない 1名 (3%)
無回答・非該当 6名 (18%)

27名(79%)が“はい”、1名(3%)が“どちらともいえない”と回答しています。1件の意見を頂きました。特記すべき意見はありませんでした。

15.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 21名 (62%)
どちらともいえない 5名 (15%)
いいえ 7名 (21%)
無回答・非該当 1名 (3%)

21名(62%)が“はい”、12名(36%)が“どちらともいえない、いいえ”と回答しています。1件の意見を頂きました。特記すべき意見はありませんでした。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
【現状】「最も困っている人を支えて行く」を理念としています。

法人の理念は、「最も困っている人を支えて行く」としています。在宅での生活が困難な近くに身寄りのない方、老々介護の方、独居の方といったご本人というよりは家庭環境が整っていない方を支えると評価者は読み替えてしまいます。利用者の状況は平均要介護度2.3、日常生活自立度の内訳は認知症なしが16名、区分Ⅰが27名、区分Ⅱが21名と認知症状の軽い方が大半を占めています。利用者は家庭環境が整わない比較的お元気な方と考えます。

【課題】リーダー層と一般職員の認知度に開きのあるカテゴリーです。

今回の職員アンケートはリーダー層と一般職員とを区分けして集計しました。リーダー層は3名、一般職員は13名に回答して頂きました。雇用形態の内訳はリーダー層は全員正規職員、一般職員は正規職員1名、契約職員4名、非常勤職員8名です。契約職員は定年後の再雇用で法人の状況を心得たベテラン職員でもあります。当カテゴリーの認知度はリーダー層が87%に対し一般職員が49%と38%の大きな開きがありました。

【目標】非常勤職員に期待することの共通理解から始めましょう。

さらに詳細に分析すると、“【1-1-2】経営層の役割”がリーダー層100%に対し一般職員50%とその差50%と特に開きの大きなカテゴリーでした。さらに知らない・わからないと回答した割合は42%と大半を占めています。契約職員は正規職員として長年働いていた方なので経営層の役割への認識は高くて当然です。そうなると非常勤職員が認知できていない可能性が濃厚ですが、単純に認知してもらいましょうではなく、非常勤職員に期待することの職員同士の共通理解から始めましょう。

1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
【現状】稼働率をもう少し上げたいとの意向です。

センターの登録利用者の状況は事業プロフィールでは定員の満たしてはいるが、待機者はいない状況との記載でした。平成29年度の事業報告では、年間稼働率は84.5%と平成28年度より減少傾向と報告されています。センター長は稼働率をもう少し上げてトントンではなく、採算分岐点を超えたいと考えています。

【課題】利用者の入浴の要望に応えるのが課題です。

センターは府中市内の地区割りでは5地区に属しています。当地区は通所介護事業所が林立しており、激戦区でもあります。激戦を制すためには特徴を持たないと勝ち抜くことは困難です。今回、センターへの要望についてのアンケートを取った結果、「自宅では入ることが出来ないので利用日の入浴を希望する」といった入浴への強い要望が数多くの利用者家族から上がりました。現在の利用者の入浴への希望に出来る限り応えるのが課題となります。

【目標】入浴定員アップを非常勤職員へ理解を求めましょう。

上記要望を受けて、センターでは現在一日当たり10名の入浴定員を倍の20名とすべく職員の増員や入浴時間帯の工夫により成し遂げる計画を立てています。一日の入浴定員の上限を20名に増やす背景は、激戦区が故の稼働率アップ、利用希望者の確保、現利用者の希望といったところです。当然のことながら正規職員はセンターの事業環境を理解していなければなりません。何といっても非常勤職員の支えがあってこそのサービス提供ですから、ご自身達の理解が欠かせません。

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  • 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  • 事業所の経営状況を把握・検討している
  • 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
  • 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  • 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
【現状】センターは認知デイを併設しています。

通所介護事業のセンターには認知症対応型通所介護(認知デイ)が併設しています。平成29年度の稼働率は僅か17.8%でした。前記したように、その日常生活自立度から認知症の症状の軽い利用者が大半を占めている背景から、施設入所を見据えた認知デイではなく、認知症の方が在宅でできる限り生活できるためのサービス提供という色合いが濃い認知デイとなります。センターでは食事や入浴、身体機能維持といった生活基盤の確保に対してのサービス提供、認知デイでは在宅生活機能維持といった棲み分けとなります。

【課題】入浴の充実と併せて認知デイのケアマネジャーへの周知が課題です。

入浴定員を10名から20名に増やすことで「必ず入浴出来る泉苑デイケアセンター」というスローガンを掲げることが可能となります。一方、陰に隠れがちな認知デイのスローガンは「在宅生活をいつまでも・・・」となるでしょうか?何れにしても、稼働率を上げることを目標としているセンター事業ですから、ケアマネジャーへの周知が絶対条件となります。入浴の充実と認知デイの機能がタイアップしたパンフレットが必要となるでしょう。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
  • 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
  • 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  • 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  • ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
  • 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  • 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
【現状】“【4-1】リスク”と“【4-2】情報”の一般職員の意識は高位でした。

当カテゴリー全体の認知度はリーダー層86%、一般職員73%と高位でした。一般職員の組織全体の認知度の平均が60%ですから特出しているのがわかります。一般職員の認知度の内訳をみると、“【4-1-1】リスクマネジメント”68%、“【4-2-1】情報管理”79%でしした。さらに詳細に見ると、“【4-1-1④】事故の再発防止策”では100%、“【4-2-1】情報漏えい”では92%と一般職員の防止策への意識が高揚している項目でした。

【課題】事業継続計画の一般職員への説明が課題です。

一方、認知度の低い項目は、“【4-1-1④】事業継続計画の説明”31%でした(リーダー層33%)。“【4-1-1③】事業継続計画の理解”では54%でした。一般職員は事業継続計画の存在は知っているものの、中身にまで踏み込んで理解しようとは思っていないと言ったところでしょうか?また事業継続計画を説明すべきリーダー層の認知度も33%と低いことから、まずはリーダー層へ理解を求めることから始めるべきでしょう。

【課題】情報の保管、廃棄のルールへの理解が課題です。

“【4-2-1】情報管理”における認知度の低い項目は、リーダー層も一般職員も共通して“【4-2-1①】情報の収集、利用、保管、廃棄のルール”でリーダー層67%、一般職員62%でした。記録管理に対する職員の知識習得ばかりでなく、サーバー上の記録を管理する責任者の管理方法の明確化も課題です。

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
  • 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  • 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  • 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  • リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  • 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  • 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  • 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  • 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  • 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
【現状】特に組織分野において、リーダー層と一般職員の認知度に開きがあります。

今回の職員アンケートの全体傾向は、リーダー層・一般職員の順で、組織分野90%・60%、サービス分野91%・80%でした。弊社の平成29年度の一般職員の全体平均が組織分野67%、サービス分野76%ですから、一般職員だけをみると遜色ない値と言えます。ただ、リーダー層との開きは組織分野30%、サービス分野11%と特に組織分野では大きな開きがありました。

【課題】正規職員と非常勤職員の処遇の違いを課題として着目しています。

上記したように、リーダー層と一般職員の認知度の開きは課題として存在し、その差を出来る限り縮めることは情報共有には欠かすことは出来ません。自分が理解していても、相手が理解していないと、「言った、聞いていない」の世界となるからです。そこで、まずは開きの原因を探る必要があります。表面的な仕組みとしては2つ考えられます。一つは通所係会議への非常勤職員の参加の見合わせ、もう一つは異なる職員評価制度(チャレンジプランとワークプラン)です。

【目標】処遇の違いを補う方策や声かけをしましょう。

もちろん、給与形態の違いは大きな背景として存在します。そうなると上記したように、契約職員や非常勤職員に期待する業務はどこまでか?、有限責任論に発展してしまいますが、論議を深めてしまうと両者の亀裂に繋がってしまうのは言うまでもありません。リーダー層が誠意を示し、処遇の違いを埋める方策や声かけをして、チームワークを保ちましょう。

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
  • 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  • 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
  • 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  • 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  • 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  • 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

センターに在籍する職員達をチームとして捉え、連携を強化することを目的にして、利用者の情報を朝礼・夕礼・会議などで情報共有する活動を推し進めてきました。また、平成28年度までは認知デイの職員を固定化していたが、平成29年度からは全ての職員がチームとして関わることで情報共有が出来るように改めました。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行っていなかった(目標設定を行っていなかった場合を含む)
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させていない
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

利用者の情報を朝礼・夕礼・会議などで情報共有する活動と全ての職員がチームとして認知デイに関わる勤務形態は確実に実行に移されているが、職員アンケートによる効果についての検証や実際に稼働率がアップしたという実績には繋がってはいない現状があります。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

センターが属している府中市5地区は通所介護事業所が林立しており、事業所同士が利用者を奪い合う激戦区です。まずは利用者家族の要望を聞き実現することが生き残りの第一歩と考え、アンケートを取った結果、「自宅では入ることが出来ないので利用日の入浴を希望する」といった入浴への強い要望を数多くの利用者家族から得ることが出来ました。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行っていなかった(目標設定を行っていなかった場合を含む)
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させていない
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

利用者家族の入浴に対する要望を受けて、センターでは現在一日当たり10名の入浴定員を倍の20名とすべく職員の増員や入浴時間帯の工夫により成し遂げるべく計画を立てています。計画が実行に移され、目に見える成果が上がるにはもうしばらく時間がかかるでしょう。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
【現状】利用希望者の見学は必要に応じて送迎対応を行っています。

利用希望者からの問い合わせや見学の希望があった場合は、主に管理者がご本人の個別の状況に応じて対応しています。特に利用者家族の手間をかけることなく気持ちよく見学して頂けるようエリア内であれば利用希望者への送迎を実施し、センターのアピールに繋げています。

【課題】外部へ提供している情報の職員の認知度を高めることが課題です。

センターの情報は府中市が発行する「お年寄りの福祉」「医療介護連携ガイドブック」などに掲載されていますが、一般職員の認知度は低く46%でした。外部へ提供しているセンターの情報について職員の認知度を上げることが見学者や地域の方への話題提供につながります。リーダー層が一般職員に対し、センターのサービス情報が掲載されている雑誌を紹介するといった活動の周知が課題です。利用者を増やすことへの職員の意識の高まりにも繋がります。

【目標】外部に対してアピールをすることがセンターの目標です。

管理者は利用数を増やすためにセンターをさらにアピールしていきたいと考えています。府中市の西部地区通所事業者連絡会を活用して泉苑ケアセンターの取り組みをアピールすることを目標としています。西部地区の基幹通所介護事業者としての立場のもと利用者数増に向けて、入浴に手厚いセンターの活動や在宅復帰に向けた認知デイの活動をキーワードとして、外部に対して積極的にアピールしましょう。そのための戦略的な手法を考えましょう。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
【現状】サービス開始にあたり相談員による丁寧な説明と聞き取りを行っています。

サービス開始時、契約書と重要事項説明書の説明は分かりやすさを心がけ、ご本人やご家族、後見人からの同意のもとサインを頂いています。事前調査時、相談員による本人家族の意向確認を行い記録に残し、通所介護計画に反映させています。

【現状】安心して過ごしていただけるように家族にも見学して頂いています。

利用開始初日、新規利用者が安心して利用できるよう面談した相談員が必ず勤務、対応しています。また不安やストレスが軽減するように細かな様子観察を行い、必要に応じてご家族にも見学して頂いています。職員の細かな気配りと配慮のもと、ご本人は安心して利用することが出来ます。さらに担当者会議や朝礼・夕礼を活用した情報共有のもと、多職種間連携で支援にあたっています。

【目標】管理者は利用終了後も?がりを持ち続けることを目指しています。

今年度、2名の方が契約を終了されました。一人の方には市から届いた米寿のお祝い品をご自宅に持参し、遠方に引っ越されたもう一人の方には苑便りや記念写真をお送りしたいと考えています。今後、管理者は終了された方に対して苑便りを送付し、繋がりを大切にして今後のセンターの発展に繋げることを目標にしています。

1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
  • サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
  • サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
  • サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
【現状】居宅の介護計画とリンクした通所介護計画を立案し支援に生かしています。

居宅の介護計画と面談時のアセスメントシートに基づた通所介護計画書が作成され、チーム全体で共有しています。さらに計画と日々のケアに食い違いがないか担当者会議で話し合い、議事録に残しています。議事録は翌日までには作成され、迅速に情報共有されています。場面ごとに区分けされた議事録は、読む側によって見て分かりやすく整理されています。

【課題】通所介護計画を中心とした介護過程の展開が課題です。

「展開の全体像を職員が理解できれば、何の為の記録か?、利用者個々の課題とすべきことは何か?が明確となり、計画を意識したケアが出来るようになる」といった職員からの意見があります。管理者はアセスメント→計画作成→実施・記録→モニタリングといった一連の介護過程の展開がうまく機能していないことを課題としています。

【目標】通所介護計画のPDCAの確立を目指しましょう。

利用者の希望を尊重した通所介護計画を作成し見直すことは、より良いケアへの反映に?がります。計画に基づくケアの実践とその記録が計画と連動しているかを確認しましょう。さらにモニタリングのもと再アセスメントすることが計画の見直しのもと、より良いケアの質の向上を目指しましょう。通所介護計画のPDCAの確立を目標としていることを通所係会議の議題としたいものです。

1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
  • 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の介護計画を作成している
  • 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
  • 計画を利用者にわかりやすく説明し、同意を得ている
  • 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  • 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
  • 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.介護計画に基づいて自立生活が営めるよう支援している
  • 介護計画に基づいて支援を行っている
  • 利用者の特性に応じて、コミュニケーションのとり方を工夫している
  • 利用者一人ひとりがその人らしく生活できるよう支援を行っている
  • 利用者の支援は家族や関係機関、関係職員が連携をとって行っている
【講評】
【現状】利用者の特性に配慮した支援が行われています。

相談員や介護職、看護師の役割とそれぞれの業務内容を明確にして支援しています。利用開始に備えた相談員の聞き取り記録も通所介護計画に組み入れています。利用者とのコミュニケ―ションの取り方もご本人の特性に合わせて配慮しています。聴力や認知症状に応じて不快ならないように配慮された支援がされています。例えば、体重測定の場面では、「目方を量ろうかねー」と職員が利用者を誘う場面は印象的でした。

【課題】利用者のやる気と意欲を引き出すことが課題となります。

職員は優しく細かいところまで目が行き届き、利用者は事故もなく安全に過ごされている様子が確認出来ました。滞在調査時、女性利用者が昼食後の下膳をしようとしたところ、「危ないからそのままにしておいて下さい、下膳は職員がやりますからどうぞ座っていて下さい」との職員による言葉かけは残念に感じました。ご本人の出来ることを尊重し、背後から支える支援も選択肢とすることで支援の幅が広がります。「してあげるではなく」「して頂く」支援が課題となります。

【目標】「自立支援」を意識した介護計画を組み立て実践することを目標とします。

上記の課題に記述した通り、本人の意欲を活用することは脳の活性化や身体機能維持に繋がります。職員はご本人のやりたいこと出来ることを引き出したいものです。昼食前の待ち時間にテーブルを拭く、湯飲み茶わんを配る、お茶を注ぐことで利用者は手足を動かす機会を得ることが出来ます。利用者のその人らしさを知る新たな機会にも繋がり、より深い支援が可能となります。

2.栄養バランスを考慮したうえで、おいしい食事を出している
  • 利用者の状態に応じた食事提供や介助を行っている
  • 利用者の状態や嗜好に応じて献立を工夫している
  • 食事時間は利用者の希望に応じて、一定の時間内で延長やずらすことができる
  • 食事を楽しむ工夫をしている
【講評】
【現状】利用者の心身状態に応じて食事提供をしています。

利用者の状態により食事形態や食事介助に工夫をしています。また体調不良時にはご本人の状況に合わせて食事形態を変更しています。当カテゴリーではリーダー層も一般職員も利用者の状態に注意して食事を提供している様子が職員アンケートからわかります。また新たな活動として利用者と一緒のおやつ作りが行われ、楽しい光景が写真入りで泉苑デイサービス通信に掲載されています。

【課題】利用者の嗜好を献立に反映することを課題とします。

献立は栄養課が作成しています。もちろん管理栄養士が作る献立は栄養バランスを考えバラエティーに富んでいますが、利用者の嗜好を献立に反映させることは利用者の食への興味をそそり、職員との話題作りに繋がります。アセスメントシートに記入された嗜好に加え、嗜好調査の結果をもとに調理ミーテングや献立会議に利用者の意見を組み入れることを課題とします。

【目標】さらに美味しいと思って頂ける環境設定や食事提供を考えましょう。

利用者アンケートの“食事に満足していますか?”に対し、満足との回答は79%と低く、「もう少し美味しい物が食べたい」との意見がありました。例えば、独居の方はいつも決まった質素な食事かも知れませんし、留守宅で一人の方は作り置きの冷めた物かも知れません。センター利用日だけでも美味しい物を食べたいと希望されるのでしょう。大皿から皆で取分ける環境設定やごちそうの日と称した特別な献立の企画の工夫もありと考えます。 

3.【入浴介助体制のある事業者のみ】 入浴の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
  • 入浴前に利用者の健康状態のチェックをしている
  • 利用者の状態に応じた入浴方法や介助を行っている
  • 入浴時には利用者の皮膚の状態など身体状況に留意し、必要に応じて関係者に連絡を入れるなどの対応をしている
  • 浴室や脱衣室は清潔で、快適な状態にしている
【講評】
【現状】入浴前の健康チェックを行い、利用者の皮膚の状態にも気を配っています。

現在、1日に約10名の方が入浴され、入浴前には看護師によるバイタルチェックを行い、もちろん気分や顔色にも気を配り、変化に気がついた際は看護師が状態を観察し、入浴の可否を判断します。さらに受診の必要があれば看護師が連絡帳を通じて家族にお知らせし、併せて看護記録にも記しています。

【課題】入浴希望者が多く全員の希望に沿えない現状が課題です。

入浴希望者が多く希望される方全員に応えられていないのが現状です。現在、1日に約10名の方の入浴支援をしています。利用者からも家族からも「なるべく早く苑での入浴を希望いたします」との意見もありました。居宅のケアマネジャーにセンターについて説明の際、入浴について説明を求める声が数多く聞かれます。入浴への希望を出来るだけ応える仕組み作りが課題となります。

【目標】1日に20名程度の入浴が出来る体制作りが目標です。

利用者家族からの入浴への要望も強く、希望者に十分応えられる体制が整っていないのが課題ですが、一日も早く対応できるように職員の体制を見直している最中です。入浴支援は体力も必要であり若い職員の確保、勤務時間の見直し、浴室の利用時間の確保といったハードルを乗り越え、一日に20名程度が入浴できる体制が目標となります。

4.排泄の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
  • 排泄介助が必要な利用者に対して、一人ひとりに応じた誘導や排泄介助の支援をしている
  • トイレ(ポータブルトイレを含む)は使いやすさや安全面を考慮し、それに応じた環境整備をしている
  • トイレ(ポータブルトイレを含む)は衛生面に配慮し、清潔にしている
【講評】
【現状】利用者は安心して排泄介助を受けています。

車いすの方、杖歩行の方、自立排泄の方の各々に合わせた対応で利用者は安心して介助を受けています。ご家族から「職員は一人ひとり優しくて、トイレ介助している姿、大変結構です」「掃除が行き届いて、きれいです。トイレも男性の方がなさるので感心しています」という意見が上がっています。毎日、朝夕2回のトイレ清掃を行い、昼時と夕時に消毒も実施して清潔を心がけています。臭いにも配慮し、使う人の気持になって環境を整えていることがわかります。

【現状】男性用シャワートイレの問題は解消されました。

最近は自宅ばかりでなく施設でもシャワートイレへの切り替えが進んでいます。多くの方がシャワートイレの使用に抵抗感はない昨今です。「男性用をシャワートイレにして下さい」との利用者からの意見も世相を反映しています。現在はトイレを修理することで問題は解消されています。

5.利用者の健康を維持するための支援を行っている
  • 利用者の主治医や常用薬等について把握している
  • 必要に応じて利用者の状態に応じた健康管理や支援をしている
  • 健康に関する利用者からの相談に応じている
  • 服薬管理は誤りがないようチェック体制の強化などしくみを整えている
  • 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
【講評】
【現状】職員全員が利用者の健康状態に注意を払っています。

職員アンケートからも利用者アンケートからも健康には満足している様子が確認出来ました。利用者の状態に注意を払い変化があれば看護師がバイタルチェックを行います。受診が必要であれば看護師より連絡帳にその旨を記載しています。多職種間連携のもと利用者の健康を管理しています。

【課題】昨年、誤薬が4件上がっています。

昨年のヒヤリハット・事故報告にて誤薬2件ずつ計4件が上がっています。服薬管理はチェック体制を整え、利用者ごとの袋を介護職と看護師の2名体制でチェックしてから服薬介助を行っています。4件という数字を僅かと捉えて見過ごすか、あくまで事故0を目指すのかは考え方ですが、誤薬が発生したことを課題とします。

【目標】職員による利用者の主治医や常用薬の把握が目標となります。

「あなたは利用者の主治医や常用薬を把握していますか?」との質問に対する職員の認知度は、リーダー層の100%に対し一般職員は54%と半分の職員が把握していない状況です。センター利用開始時に確認し、変更がある場合は都度見直し、さらに薬の詳細をコピーして管理していますが、全職員が周知・認識できる体制作りが目標となります。

6.利用者の負担にならないよう送迎サービスを工夫し、安全を確保するための支援の方策をとっている
  • 利用者の状況に応じて安全に送迎を行っている
  • 利用者の負担軽減を考慮し、乗車している時間を少なくするなどの工夫をしている
  • 送迎中の緊急時のために連絡がとれるようにしている
  • 利用者が帰るまでの待ち時間の過ごし方に工夫をしている
【講評】
【現状】送迎中の緊急連絡体制があります。

送迎時、リフト乗車や身体機能に応じて座る位置に配慮しています。添乗職員は携帯電話を携行し、急変時に迅速に連絡が取れる体制があります。また送迎中の嘔吐に対応する汚物処理マニュアル、送迎に関わる注意事項も整えられています。

【現状】帰宅時の待ち時間を工夫しています。

利用者が帰るまでの待ち時間、楽しく過ごせるように工夫しています。1便の送りの送迎中、施設に残っている2便の方にはゲームや脳トレ、カラオケなどで楽しんで頂けるように工夫しています。待ち時間が長く感じさせないよう、楽しく過ごせる時間を提供しています。

【課題】一回当たりの送迎時間を短くすることが課題です。

一回当たりの送迎に40~50分の時間がかかるため、朝の1便で来られた方の体操の輪に2便の方が入りづらい状況となっています。送迎時間を短くすることで利用者同士の一体感も生まれ、職員の対応もし易くなります。管理者は一回の送迎時間を30程度に抑えるため、コースの変更といった工夫をしたいと考えています。

7.利用者の生活機能向上や健康増進を目的とした機能訓練サービスを工夫し実施している
  • 機能訓練が必要な利用者に対しては一人ひとりに応じたプログラムを作成し、評価・見直しをしている
  • 機能訓練のプログラムに日常生活の場でいかすことができる視点を入れている
  • 機能訓練指導員等の指導のもと、介護職員が活動の場で活かしている
  • レクリエーションや趣味活動に機能訓練の要素を取り入れるなど、楽しんで訓練を行えるような工夫をしている
  • 福祉用具は定期的に使用状況の確認をし、必要に応じて対処をしている
【講評】
【現状】「体操のおかげで歩けています」との意見が多数あります。

活動プログラムには毎朝、身体機能維持のための体操が組み込まれ、利用者は笑顔で楽しんでいます。職員は利用者に分かり易いよう、大きな声とゆっくりとした動きで指導しています。職員の指示に利用者がついてこれるよう、声を張り上げゆっくりと説明を加えます。座ったままでもできる体操、自宅でも取り組める体操を心がけています。「体操を楽しみしている」「体操のお陰で歩けている」との利用者からの意見があります。無理なく気楽に参加できる身体機能維持のための体操が行われています。

【課題】作業療法士の異動に伴い、以前のような機能訓練が出来ないのが課題です。

作業療法士の異動で機能訓練指導員が空席となったことから、以前のような機能訓練が出来ない状況です。現体制では機能訓練計画が作成できないことが課題となります。機能訓練指導員が配置されていない状況でも利用者個々の機能訓練プログラムを作成し、日常の中で楽しんでリハビリが出来るように心がけましょう。

【目標】利用者の残存能力を生かした生活リハビリを目指しましょう。

上記「以前のような機能訓練が出来ない」を課題としてあげましたが、利用者の「やろうとする意欲」のもと、残存機能を活用することは脳の活性化や身体機能維持に繋がります。滞在調査時に下膳をされようとした方に職員は「下膳はいいですよ、私たち職員がやります」と声をかけましたが、自力で立ち上がる、物を運ぶ、移動するといった日常生活動作の中に自立支援を目指した機能訓練という視点を取り入れましょう。

8.施設で過ごす時間は楽しく快適で、利用者が自立的な生活を送ることができるような工夫(アクティビティ等)を行っている
  • さまざまな内容のバランスに配慮したプログラムを用意している
  • 活動中の利用者の状態に変化がないか確認し、適宜休息ができる配慮をしている
  • 利用者が落ち着ける雰囲気づくりをしている
  • 食堂やトイレなどの共用スペースは汚れたら随時清掃を行う体制があり、安全性や快適性に留意している
【講評】
【現状】利用者が安全に気持ちよく過ごせるように気配りしています。

職員は優しく、視線はいつも利用者の方を向いています。滞在時、職員同士の私語はなく活動中の利用者の状態に変化がないか常に確認していました。職員同士固まらず分散して利用者の動きにしっかりと視線を注いでいました。歩行困難な利用者が立ち上がろうとすると一人の職員が素早く駆けつけ、体操中車いすの方が立ち上がろうとすると職員の目配せからもう一人の職員が寄り添いました。職員同士のアイコンタクトが取れたいい場面でした。

【課題】職員の年齢構成の良し悪しのバランスが課題となります。

利用者家族から「職員は優しい」「よく気配りができている」「中高年のヘルパーさんが多く安心」との意見があります。職員は利用者家族から信頼されている様子が確認出来ます。職員のみならず人は加齢とともに膝や腰に負担がかかり、やがて業務にも支障が出てくるでしょう。今後の入浴希望者を多く受け入れるための新たな取り組みでは、入浴を担当する職員には体力が求められます。職員の年齢構成に基づいた良し悪しのバランスが課題となります。

【目標】プログラム立案に利用者の声を反映させましょう。

上記、職員の支援への利用者家族の信頼は厚いものがありました。さらに「バランスのとれたプログラム内容か?」の職員の認知度はリーダー層67%、一般職員77%と活動プログラムには満足していない職員の姿があります。安定感のある支援に上乗せする楽しい一時の充実が課題となります。それを解決するためにプログラムの立案に利用者が主体的に関われるよう、一日の過ごし方を利用者と職員が一緒になって考えていきましょう。

9.施設と家族との交流・連携を図っている
  • 利用者の日常の様子や施設の現況を家族や介護支援専門員に知らせている
  • 利用者の家族などの見学はいつでも希望に応じている
【講評】
【現状】職員は家族から信頼されています。

利用者家族からは「職員の皆さんが良く気づき個人を大切にしてくれている」「利用者の動きをよく見てくれている」「明るくて礼儀正しい」「中高年のヘルパーさんが多く安心できる」といった意見が数多くあります。利用者の体調変化にも気づき異常があればすぐに家族に連絡する体制もあります。

【課題】今回のアンケートからのご家族の要望を課題としましょう。

今回、「転倒には気を付けて頂きたい」「転倒事故の無いように支援してほしい」「疲れた時に休める畳の間が欲しい」「内装をリニューアルして明るくしてほしい」といった家族からの要望がありました。

【目標】家族の要望との落としどころが目標となります。

評価者は「自力で立ち上がる、物を運ぶ、移動するといった日常生活動作の中に自立支援を目指した機能訓練という視点を取り入れましょう」と明記しました。一方、「転倒には気を付けて頂きたい」「転倒事故の無いように支援してほしい」との家族からの要望がありました。もちろん自力で立ち上がることを支援することは転倒へのリスクが高まります。生活リハビリという視点と家族の要望との落としどころが目標となります。

10.地域との連携のもとに利用者の生活の幅を広げるための取り組みを行っている
  • 地域の情報を収集し、利用者の状況に応じて提供している
  • 利用者が職員以外の人と交流できる機会を確保している
  • 利用者が地域のさまざまな資源を利用する機会を設けている
【講評】
【現状】地域のボランテイアを数多く受け入れています。

ボランティアグループのぞみが毎日2名ずつ来所、利用者の見守りを手伝います。個人でも書道や音楽のボランティアが定期的に訪れます。夏休みには小中学生とも交流しています。滞在調査時に来所された2名のボランティアは利用者の動きに視線が行き届き、衛生面にも気を配っている様子が確認出来ました。

【課題】地域の情報を利用者にお知らせするのが課題です。

センターはその歴史から地域での地名度が高く、その関係性の深さから地域情報を数多く入手できる環境にあります。地域の情報誌や地域の行事、催し物のお知らせは壁に貼るだけでなく、それぞれの活動の場面でもお知らせしましょう。当カテゴリーの職員の認知度はリーダー層33% 一般職員38%と低位でした。認知度を上げるためにも職員は地域の情報を収集して活動の題材にしたいものです。

【目標】利用者が積極的に地域資源を活用できる情報提供が目標です。

センターでは多くのボランテイアを受け入れ利用者との交流を図っていますが、地域の方々と交流する機会が受け身の状態とも言えます。地域の情報を利用者にお知らせすることが地域のさまざまな場所に行くことに繋がり、利用者の生活の幅が広がる可能性があります。職員とする日ごろの会話も幅広く盛り上がりが出てくるでしょう。

【講評】
【現状】利用者の個人情報の取り扱いに細かい配慮がされています。

契約時、個人情報の取り扱いの規定について説明をしています。個人情報取り扱いに関する同意書にもサインを頂いています。泉苑独自のパンフレットに写真を掲載する際は使用目的を説明し、同意をいただいています。契約時予め同意書にサインを頂いていますが、その都度説明して再度同意を得ています。この対応はリーダー層ばかりでなく一般職員も全員が認知していることが職員アンケートからわかります。個人情報の守秘義務と権利擁護は新人研修の必須科目でもあります。

【課題】利用者からの貴重な意見を課題としましょう。

「ここは職員からの押しつけや無理強いが全くない」「安心して通える」との滞在時のご本人からの意見、「職員の方の利用者優先の意識があり利用者を大事にしている」といったアンケートからの意見でした。しかし、「ありがとうと言おうとしたら、その場を去って行ってしまった」「コミュニケーション不足」「一部の職員に他人を見くびった態度をとる者もいる」といったアンケートからの意見も表出しています。利用者からの貴重な意見として課題としたいものです。

【目標】上記意見を課題とし、職員による事例検討を目標としましょう。

例えば、「ありがとうと言おうとしたら、その場を去って行ってしまった」との利用者からの意見に対し、その場にいた職員の深層心理を探る事例検討をしましょう。歩行が危うい方が椅子から立ち上がろうとしていないか、AさんとBさんが隣同士で座っているが口論にならないだろうか、Cさんの検温はまだだったかな?といった思惑が頭を巡るのは介護職の性でしょう。あちこち目配せすることが災いし、今回の場面に繋がったという結論であれば、その防止策を職員皆で考えましょう。

1.利用者のプライバシー保護を徹底している
  • 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
  • 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
  • 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
  • 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
  • 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
【現状】マニュアルが準備され、手順も理解もされています。

サービス提供に関するマニュアルが用意され、特に感染症や送迎時の諸注意事項といった安全に関わる事項は入念に記載されています。具体的には、“汚物処理マニュアル(送迎中の嘔吐)”、“災害時のマニュアル”、“送迎に関わる注意事項”に加え、“ボランティア活動する皆さんへ”といったのお知らせシートも準備されています。

【課題】手引書とサービスにズレがないかの確認が課題です。

職員は年齢の高い方が多く、人生経験豊富なベテランのため細かいところまで目が行き、利用者へのサービス提供には手引書を活用することなく暖かい優しいケアが特徴です。“【6‐6‐1】日常的に手引書を活用”の職員の認知度はリーダー層が33%、一般職員が38%と低位でした。長年の知識と経験に基づくケアと手引書の内容にズレがないかを確認することが課題となります。

【目標】法人の通所事業を包括した手引書の見直しと共通化が目標です。

上記の課題に上げられているように手引書は準備されていますが、定期的な見直しには至っていません。朝礼や夕礼で気づいたことがあれば都度変更していますが、継続性を担保する仕組みには至っていません。今後は法人の通所事業を包括した手引書の見直しと共通化を図りたいとは管理者の目標です。朝礼や夕礼、通所係会議で一般職員の意見を聞き、手引書の見直しに反映させたいとの思いです。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている

事業者のコメント

このセクションは事業者によって更新される情報です。

評価情報

【評価機関名】

株式会社 クリップ

【評価実施期間】

2018年6月25日~2019年1月28日

【評価者修了者No】

H0302059,H1501038

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