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評価結果 利用者調査とサービス項目を中心とした評価手法

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平成30年度(2018年度) 認知症対応型共同生活介護【認知症高齢者グループホーム】(介護予防含む)
法人名称
株式会社ニチイ学館
事業所名称
ニチイケアセンターおしあげ
評価機関名称 一般社団法人 アクティブ ケア アンド サポート

第三者評価結果の構成  見たい内容をクリックすると該当部分へジャンプします。

事業者の理念・方針、期待する職員像

理念・方針
事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など) ①家庭的な環境のもとで、ご入居者がそれぞれの役割を持って、日常の生活を送ることができるように配慮する。
②提供する指定認知症対応型共同生活介護は、介護保険法ならびに関係する厚生労働省令、告示の趣旨及び内容に沿ったものとする。
③ご入居者の認知症症状の進行を緩和し、安心して日常生活を送ることができるよう、ご入居者の心身の状況を踏まえた運営を行う。
④認知症対応型共同生活介護計画等に基づき、ご入居者が必要とする適切なサービスを提供する。
⑤サービス提供にあたっては、懇切丁寧を旨とし、ご入居者及びご契約者に対し、サービス提供方法について説明を行う。 
期待する職員像
職員に求めている人材像や役割  当社「認知症の基本とケアの考え方」を理解し、利用者本位のケアを実現する5つの視点を心がけ、利用者又はその御家族の方々に満足頂けるサービス提供が行なえること。
 また、利用者の尊厳を保持し、利用者の有する能力に応じ、自立した生活を営むことができるよう、支援する視点を持ったサービス提供が行えるスタッフ育成を心がけている。 
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)  利用者の立場にたって考え、利用者本位の援助を心がけ、向上心を持って自己研鑽に努めると共に理念・方針に基づき日々のサービスにあたっていただきたい。 

全体の評価講評 詳細はこちらから

特によいと思う点
  • 入居前から入居後も継続して家族と情報を共有するよう努めています
  • 生活のリスクを転倒と感染症と位置づけ、安全と衛生管理に力を入れ快適性を高めています
  • 地域の社会資源を活用しながら生活が送れるよう工夫し、地域住民に開かれたホームを目指しています
さらなる改善が望まれる点
  • 記録の確認が複数になり、記録の作成、情報の管理などの業務改善の検討が期待されます
  • 法人が作成し、随時見直されているマニュアルを形骸化させないようさらなる取り組みが期待されます
  • 相談や要望があった時に職員だれでもが対応できる態勢の整備が期待されます

事業者が特に力を入れている取り組み 詳細はこちらから

 法人として個人情報保護に取り組み、職員が意識できるような体制を整備しています

 研修に力を入れ、ケースは全職員で検討し、記録も徹底して虐待防止に対応しています。

 地域との関係を深めながら地域の一員として利用者が暮らしています

利用者調査結果詳細はこちらから

調査概要

  • 調査対象: 利用者(本人)調査は、2018年9月20日(木)、場面観察方式により行いました。利用者(家族)調査は、2018年9月現在の登録者総数18人の家族を対象にアンケート方式で行い、16人から回答を得ました。
  • 調査方法:アンケート方式,場面観察方式  
     本人調査は9月20日(木)、評価者2人が各フロアにおける利用者の生活場面を設定し観察しました。家族調査はホームから家族18人へ説明書と調査票を配付の上、記入後評価機関へ郵送する方式で実施し、9月20日(木)に締切り、16人から回答を得ました。
  • 利用者総数: 18人
  • 利用者家族総数(世帯): 18世帯
  • 共通評価項目による調査対象者数: 18人
  • 共通評価項目による調査の有効回答者数: 16人
  • 利用者家族総数に対する回答者割合(%): 88.9%
  • 調査項目: 共通評価項目

場面観察方式の調査結果

調査の視点:「日常生活の場面で利用者が発するサイン(呼びかけ、声なき呼びかけ、まなざし等)とそれに対する職員のかかわり」及び「そのかかわりによる利用者の気持ちの変化」

評価機関としての調査結果

調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
 毎日行われているラジオ体操に参加しているAさん、体操が終了すると何かをしたいのか周りを見渡していました。その様子に気付いた職員が調理の声掛けをすると当たり前のようにキッチンへ移動しました。鼻歌を歌いながらスライサーできゅうりをカットし、終えた後も手持ち無沙汰なのか周りを見渡していました。職員が日課なのかジグソーパズルを手渡すと、鼻歌を歌いながらジグソーパズルを完成させていました。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
 ラジオ体操は入居者皆が参加し、楽しそうに体操をしていました。体操が終了すると、談笑する人、少し休む人などそれぞれ思い思いに過ごしていました。Aさんは周りを見渡し、何かすることを探している様子で、その姿を見た職員が調理の声かけをすると、笑顔でエプロンをつけ、きゅうりをスライスし始めました。職員と談笑しながら、鼻歌交じりでスライスするAさんは、終始楽しそうでした。調理が終わり、手持ち無沙汰になったのかフロアの荷物置き場で何かを探していました。
 そこで、職員がジグソーパズルを手渡すと、笑顔で感心したように受け取り、調理の時と同じように鼻歌交じりでパズルを開始しました。職員は常にフロアを見渡し、入居者の様子を観察していました。職員はAさんの好きなことを知っているからこそどのようにどのタイミングで声をかければよいのかわかっている様子でした。Aさんは、何もすることがなくて落ち着かない気持ちを楽しい気持ちに変化させていました。そうした利用者の変化に職員の配慮が伺えました。

「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント

 利用者と職員の関わりの様子を細かく評価して頂いたと思います。レクやお手伝い等は、利用者へ押し付けるのではなく、自然の働きかけができていると判断できました。今後も続けていきたいと思います。
※読み上げソフトをご利用のかたへ
パーセンテージの読みあげは「はい」「どちらともいえない」「いいえ」「無回答」の順番で読み上げられます。
有効回答者数/利用者総数
16/18
1.家族への情報提供はあるか
はい
88%
どちらともいえない
6%
無回答・非該当
6%
 
いいえ:0%
2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか
はい
75%
どちらともいえない
19%
無回答・非該当
6%
 
いいえ:0%
3.職員の接遇・態度は適切か
はい
69%
どちらともいえない
19%
いいえ
6%
無回答・非該当
6%
4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
はい
75%
どちらともいえない
6%
いいえ
6%
無回答・非該当
13%
5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
はい
63%
どちらともいえない
13%
いいえ
6%
無回答・非該当
19%
6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
はい
81%
どちらともいえない
13%
無回答・非該当
6%
 
いいえ:0%
7.利用者のプライバシーは守られているか
はい
81%
どちらともいえない
13%
無回答・非該当
6%
 
いいえ:0%
8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか
はい
75%
どちらともいえない
6%
いいえ
6%
無回答・非該当
13%
9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
はい
63%
どちらともいえない
19%
いいえ
6%
無回答・非該当
13%
10.利用者の不満や要望は対応されているか
はい
75%
どちらともいえない
19%
無回答・非該当
6%
 
いいえ:0%
11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
はい
56%
どちらともいえない
19%
いいえ
6%
無回答・非該当
19%
評点のレーダーチャートを表示する


サービス分析結果

評価項目の評点

評価項目には、2から6個標準項目が設定され、
その標準項目の内容が実施できている場合は、 実施できていない場合はで表示されます。
  1. サービス情報の提供
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
4/4
  1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】詳細はこちら
  • 運営会社のホームページやパンフレットを使用してわかりやすく情報を提供しています
  • 見学時に渡すパンフレットとホームの情報がわかりやすい書類も一緒に渡します
  • 見学はさまざまな方法で予約ができ、できるかぎり見学が希望者の予定に合わせています
評点の内容 詳細はこちらから
  2. サービスの開始・終了時の対応
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
7/7
  1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明しているサービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしているサービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
  2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っているサービス利用前の生活をふまえた支援を行っているサービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】詳細はこちら
  • 見学時と契約時に重要事項説明を行い、ホームの情報を伝えています
  • サービス利用開始時に入居者の状況を把握し入居後の生活支援に生かしています
  • サービスの終了時には家族や関係機関と話し合いをしています
評点の内容 詳細はこちらから
  3. 個別状況に応じた計画策定・記録
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
10/10
  1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録しているアセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
  2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の介護計画を作成している
計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
  3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
  4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
【講評】詳細はこちら
  • 法人が作成した書式を使用し、マニュアルに沿って介護計画書を作成しています
  • 利用者の意向に沿った、個性のある介護計画書の作成を心がけています
  • 記録する用紙やノートが複数ありますが、情報のまとめかたに改善の余地があります
評点の内容 詳細はこちらから
  4. サービスの実施
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
23/23
  1.認知症対応型共同生活介護計画に基づいて自立生活が営めるよう支援を行っている
個別の認知症対応型共同生活介護計画に基づいて支援を行っている利用者一人ひとりがその人らしく生活できるよう支援を行っている関係職員が連携をとって、支援を行っている
【講評】 詳細はこちら
  • 介護計画書の見直しを担当職員で行い計画に基づいた支援ができるようにしています
  • 利用者と個別に話をするように努め個々の意見が反映できるようにしています
  • 複数の媒体で様々な情報を共有しながら支援を行っています
  2.利用者の状態に応じて、日常生活に必要なさまざまな作業等を利用者が主体的に行うことができるよう支援を行っている
食事に関する一連の作業等利用者の生活場面では、利用者の主体性と能力を活かして支援を行っている利用者一人ひとりに応じた生活への参加ができるよう工夫をしている利用者の心身の状況に応じて、生活するうえで必要な支援(食事や入浴、排泄等)を行っている各種手続きや買い物等日常生活に必要な事柄について、利用者本人による実施が困難な場合に代行している
【講評】 詳細はこちら
  • 利用者の身体状況に合った生活動作ができるよう働きかけています
  • 利用者の心身状況を把握し、日中の作業をそれぞれの好みに合わせて調整しています
  • それぞれの事情に合わせて必要な支援が受けられるよう配慮しています
  3.利用者の健康を維持するための支援を行っている
利用者の心身の状況に応じた健康管理を行っている日常生活の中で、利用者一人ひとりの状態に応じて身体を動かす取り組みを工夫している服薬管理は誤りがないようチェック体制の強化などしくみを整えている利用者の体調変化時(発作等の急変を含む)に、医療機関等と速やかに連絡できる体制を整えている
【講評】 詳細はこちら
  • 心身状況の変化を把握し、ホームの生活を楽しんでもらえることを目指しています
  • 法人が作成したマニュアルと独自の連絡方法でミスの無い服薬管理を目指しています
  • 日ごろのこまめな情報共有と連携を生かし、緊急時に対応しています
  4.共同生活が楽しく快適になるよう工夫している
利用者がお互いに関わり合いながら楽しく生活することができるよう支援を行っている事業所での生活は、他の利用者への迷惑や健康面に影響を及ぼさない範囲で、利用者の意思が尊重されている居室や食堂などの共用スペースは、利用者の安全性や快適性に配慮したものとなっている
【講評】 詳細はこちら
  • 毎月の行事で生活にアクセントを付け、日常に変化をもたらしています
  • 基本になる生活リズムを守りながらも各々のペースに合った生活の支援を行っています
  • 清掃や消毒の漏れが無いようチェックしながら衛生管理を行っています
  5.事業所と家族等との交流・連携を図っている
家族や利用者の意向を考慮して、家族等が参加できる事業所の行事を実施している利用者の日常の様子を定期的に家族に知らせている家族等が事業所等に対し、意見や要望を表せる機会を設け、それらを活かした支援を行っている重度化した場合や終末期に備え、あらかじめ本人や家族等と話し合い、事業所でできることを説明しながら、方針を共有している
【講評】 詳細はこちら
  • 家族などの意見を聞きながら行事を計画し、実施しています
  • 定期的な通信と個別事情に応じた随時報告で家族に合わせた情報提供を行っています
  • 契約時に、終末期に対する要望を聞き、できること・できないことを伝え対応しています
  6.利用者が地域で暮らし続けるため、地域と連携して支援を行っている
地域の情報等を収集し、利用者の状況に応じて提供している利用者が地域のさまざまな資源を利用するための支援を行っている利用者が地域とつながりながら暮らし続けられるよう、事業所が利用者と共に地域の一員として日常的に交流している運営推進会議で話し合われた意見を活かして支援を行っている区市町村や地域包括支援センターと日頃から連絡を取り、協力関係を築きながら支援を行っている
【講評】 詳細はこちら
  • 町会回覧板を会長が持ってきてくれるなど地域とつながって暮らしています
  • 入居者の心身状況に合わせて安全に地域の資源を利用できるよう支援を行っています
  • 会議録や交流実績を記録に残し、次回に生かせるよう整理しています
  評点の内容 詳細はこちらから
  5. プライバシーの保護等個人の尊厳の尊重
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
5/5
  1.利用者のプライバシー保護を徹底している
利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている個人の所有物や個人宛文書の取り扱い、利用者のプライベートな空間への出入り等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
  2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】詳細はこちら
  • 個人情報の利用目的を明確に定め、必要時には再度同意を求めています
  • 個人情報保護を法人として取り組み、研修を開催し理解度チェックを行っています
  • 個人の空間や時間を大切にして、無理強いしないよう心がけています
評点の内容 詳細はこちらから
  6. 事業所業務の標準化
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
5/5
  1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
  2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
【講評】詳細はこちら
  • 法人が作成したマニュアルに沿って業務を行い、標準化を図っています
  • チェック表を活用し、きちんとサービスを提供しているかを確認しています
  • 日常生活の過ごし方や手順は各フロアごとに検討、変更しています
評点の内容 詳細はこちらから

事業者のコメント

*以下の項目は事業者によって、自ら更新される情報です。
評価者 修了者No.H1501031   修了者No.H0701103    
評価実施期間 2018年7月5日~2018年12月21日

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