
評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
昼食準備の声かけに利用者がすぐに立上がり台所に入ったりカウンターに立って野菜の下ごしらえに取り掛かかる。慣れた手つきで始めるが段取りや程度が判らなくなり躊躇した様子を見せると職員がすかさずフォローして手際よく作業が進むように支援した。トイレ誘導では椅子に座っている認知症重度の方を二人がかりで介助する。はじめ歩かされて困惑気味だったがリズムを取りながら介助したら、ふとしたきっかけで笑顔を見せた。これを見逃さずに「良い笑顔」と働きかけると利用者は気分も前向きになり足どりも力強くトイレまで歩くことができた。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
野菜の下ごしらえなどかつては自分で全て判断して完了していたと思われる利用者だが、ホームでは段取などに時々迷いを見せている。職員は常に目を離さずタイミングよく、言葉も少なくフォローして作業が終わるようにサポートしてる。声掛けの程度が短くても的を得ているので利用者はすぐに要領を思い出し、効率よく手馴れた様子で自信を持って作業を完了することができた。自信が無かったことも自分の力でなし終えた事ができ「まだまだやれば役に立てる」と満足そうな表情をして自分の席に戻って行った。
重度の利用者の身体介助で初めは動作について理解ができず戸惑っていた利用者も、そのわずかな表情の変化を職員が読み取って前向きに励まし続け、気分が明るくなるような働きかけをしたことで潜在的に残る身体機能を引き出すことに成功した。利用者自身も自分の足で歩いている事に気付いて驚きながらもとても嬉しそうだった。
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
かつしかグループホームそよ風では自立支援と認知症ケアの質についての向上に力を入れて取り組んでいます。入居されている認知用高齢者の方達には、できるかぎり自分で出来る事を自分でやって頂けるような援助の仕方を工夫しています。調理や洗濯、買い出しなど以前はごく日常的にやっていらしたであろう日常生活の動作も病気の進行で色々なサポートが必要になります。ただ、出来ないからすべて職員が手を出してしまう事の無いよう気を付けています。調理と一言で言ってもその中には食材選びから下ごしらえ、加熱調理、盛り付けなど細分化してさまざまな過程のどの部分が出来て、どの部分が出来ないのかを見極めたうえで、本当に必要な支援を検討しています。また、行動を行う上で本人の気持ちは非常に重要だと考えます。本人がしたくてする。本人が主体性を持って行動するためには、職員は入居者の行動や表情などのサインを見逃さずにキャッチすることが大切だと思います。
1.家族への情報提供はあるか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
|
2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか |
|
3.職員の接遇・態度は適切か |
|
4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか |
はい 80%
どちらともいえない 7%
無回答・非該当 13%
|
5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか |
はい 73%
どちらともいえない 13%
無回答・非該当 13%
|
6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
|
7.利用者のプライバシーは守られているか |
|
8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
|
9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか |
|
10.利用者の不満や要望は対応されているか |
|
11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか |
はい 47%
どちらともいえない 13%
無回答・非該当 40%
|