評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)利用者、スタッフの人権を尊重し、「利用者の心の拠所となり、支援関係者・地域に信頼される施設を目指す。
2)利用者の可能性・希望を最大限引き出し、節度ある行動を意識させる質の高いプログラムを実践。
3)関係者や家族と連携を諮り、他人と力を合わせ物事を解決する能力を身につけさせる。
4)自らが世の中に必要とされる自信と誇りを身につける。
5)事業主も労働者も、信用と信頼を築き、皆が明るく健康的な労働環境を作る一助になる。
職員に求めている人材像や役割
本人はもとより、そのご家族も健康に留意でき心身ともに健全な状態で利用者へ接する事。仕事にあたること。一人で過重に仕事を抱えず、他スタッフと役割分担し、助け合える余裕と気持ちを持ち続ける。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
福祉業界は、ともすると仕事に没頭しすぎるスタッフが多いと聞きます。休みも、仕事もきちっと分けられメリハリの利いたパフォーマンスが出ること。当施設が、利用者、ご家族、地域にとって動あるべき考え、行動する姿勢。
全体の評価講評
特によいと思う点
事業所は都庁の近隣に立地するなど都心部に位置していることもあり、新宿区以外の地域から通ってくる利用者が多いことが特徴のひとつでもある。就労を目指すうえで、交通機関を利用できるようになることは重要であり、事業所に通所すること自体がトレーニングのひとつとなっている。精神的な課題を抱えている方を中心に就労に向けた支援を行っていることもあり、満員電車に乗り休まず通えるようになることで、徐々に自信がつき、提供している各種プログラムにも積極的に取り組めるようになっている。
就労移行支援事業所として、利用者に対し就労に必要なコミュニケーションスキル、パソコンや簿記などのビジネス訓練等を実施しているが、事業所では知識や技術のみを身につけることを目指すのではなく、病気への認識等を含め、利用者自身が自己を客観的に見つめることができるようになることが大切であると考えている。そのため事業所独自のプログラムとして「落語家」や「講談師」による講座を開催したり、美術館、博物館等の見学、利用者自身がボランティアとして活躍するなど、多角的視点に基づいた人間性の幅を広げるための支援が展開されている。
事業所では地域との関係性を大切にしており、町会に加入することで、利用者自身が地域に貢献できる環境づくりを行っている。例えば、毎週1回、利用者が地域の防犯パトロールを行っているが、その際、ごみを収集しながら歩いたり、地域のお祭りに参加して神輿を担ぐこともある。地域住民にとっても利用者を知る機会ともなり、相互に安心感を生むとともに、地域住民からの感謝の言葉が利用者の自信につながっている。そのほかにもNPOと連携しホームレスの人に弁当配りを行うなど、地域で活動する機会をもつことで利用者の幅を広げている。
さらなる改善が望まれる点
本格的に入所者を受け入れてから約1年半であり、個別支援計画に沿った支援については、職員間で定着が図られてきたところである。一方で、モニタリングについては、職員体制などの面から定期的な見直しが遅れがちになっている。現在、利用者の個別の状況は、利用者の通所日ごとにケース記録に記載しているが、例えば月単位で総括して支援状況と利用者の状態の推移をまとめておくことで、3か月、6か月ごとに行うモニタリングの際など効率化が図られると思われる。定期的なモニタリングに向けた検討が進むことに期待したい。
定員20名に対して現在の利用登録者は12名となっており、昨年度、今年度共に運営目標のひとつとして「関係各機関に周知活動を継続・拡大していく」ことを掲げている。実際に、行政機関、精神科病院・クリニック等にパンフレットを配布したり、利用者個別の希望に応じた説明会、ブログやSNSなどを活用した情報発信等を行っており、今後、利用者数は15名になる予定である。しかし、定員を満たしていくことは経営上、喫緊の課題でもあり、情報発信の方法や入所の仕組みの見直しなど、新たな利用者の確保に向けた更なる検討が必要となっている。
事業者が特に力を入れている取り組み
「社会適応訓練」として、落語家及び講談師を講師に招き、コミュニケーション能力を高める訓練を行っている。楽しみながら必要なスキルを身に着けることを目的としており、他人に対する言葉遣い、身だしなみ、挨拶やお辞儀の仕方など生きていくうえでストレスのかからない世渡りの仕方であったり、「他人からどう思われるか」ではなく「自分がどうありかたいか」を考えることにつながっている。利用者の多くは、この独自のプログラムを通して自分のことを他者に伝えていくスキルを身につけている。
就労移行支援事業所ではあるが就労を目指すためには、まずは利用者の生活する力をつけていくことが必要であるとの考えから、生活支援にも力を入れて取り組んでいる。例えば、金銭管理、朝の起床電話、通院同行、利用者の住まいに出向いて部屋の片づけ、粗大ゴミ出し、洗濯機や冷蔵庫の設置などを行うほか、炊事講座として味噌汁づくり、洗濯の仕方やボタン付けなど繕い物、アイロンのかけ方などの講座を開催している。そのほかにも新聞を読んで感想をまとめたり、花を栽培するなど、多様な支援により、利用者の生活力を高めている。
保護者と顔を合わせて話をしたことで、事業所と家族とのコミュニケーションも深まっているとの認識があり、従来に比べて情報提供や交換、あるいは家族から寄せられる相談も増えたとの実感がある。家族には「あれっ?」と思うようなことや日頃と違うような様子があったらいつでも連絡をくださいと話しており、事業所から家族に連絡を入れることもあり、家庭での生活の様子を聞くことはもとより、表情が意味することや利用者の個性や特性、あるいはどのような接し方が効果があったかなどへのアドバイスをもらって支援に活かすことが行われている。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:登録利用者全員
- 調査方法:アンケート方式
個別聞き取り調査及びアンケート調査 - 有効回答者数/利用者総数:10/12(回答率 83.3% )
登録利用者12名中、10名から回答を得ることができた。「困った時の支援は受けていますか」「ここでの活動は、あなたのスキルアップにつながっていますか」「プライバシーは守られていますか」の質問では、回答者全員が「はい」の回答であった。総合的な満足度では、7名が「大変満足」2名が「満足」の回答であった。「安心できる居場所になっている」「こまめに相談にのってもらっていて、いつも助かっています」「就労が目的ではありますが、まずは体力をつける、生活リズムを整える、清潔や衛生を保つなどの仕方から教えてもらっているので助かっています」「カリキュラムに変化があり、役立っています」などのコメントがあがっている。意見や要望としては、「見学や実習の機会が多彩にあればよいと思います。事務系ばかりではなく、クリエイティブ系なども」「プログラム以外のスケジュールが多い時がたまにあり、少し余裕をもってほしいです」などがあがっている。
アンケート結果
4~17は選択式の質問のため、該当項目のみ掲載しています。
1.利用者は困ったときに支援を受けているか
回答者全員が困った時に支援を受けていると回答している。「個人的な事を含めて、相談にのってくれます」「病院ではなかなか話ができなかったが、ここの職員は信頼できると思うのが早かった」「朝起きることができない時など、連絡をくれます」「人と話す事が苦手なので、コミュニケーションのサポートがあります」などのコメントがあがっている。
2.事業所の設備は安心して使えるか
事業所内の設備に関しては、9名が安心して使用できると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。「トイレに鏡を置いてもらえて、とても助かっています」「給湯室を使用する時は、お互い様なので気を遣いながら使用します」などがある。
3.利用者同士の交流など、仲間との関わりは楽しいか
利用者同士の関わりについては、8名が楽しく関わっていると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。「博物館など外出は楽しく出かけています」「メンバーの顔を見ると安心できます」「社交的ではない事をわかってもらい、積極的に声かけをしてくれます」などがあがっている。また、「人間関係が一つの課題なので、慣れていきたいと思っています」「お互いにまだ、そこまでの関りがなく、交流や会話は難しいです」との回答もあった。
11.【就労移行支援】
事業所での活動が就労に向けた知識の習得や能力の向上に役立っているか
回答者全員が事業所での活動が自身のスキルアップにつながっているとの回答であった。「生活のリズムが整った」「人間関係の改善があった」などのコメントが複数あがっている。「基礎から改めて学ぶことも多いです」「周囲への気配りなど学んでいる」「知識や体験、人間関係などいろいろと訓練させて頂いています」「喫茶店で働くためのシュミレーションをしている」などのコメントがあがっている。
12.【就労移行支援】
職場見学・職場実習等の、事業所外での体験は充実しているか
4名が職場見学や実習など、事業所外での体験は充実していると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。「知らない所に行く訓練となっています。行動範囲が広がりました」「実習はこれからです」「まだ行っていません」などのコメントがあがっている。
13.【就労移行支援】
工賃等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか
工賃の支払いに関する説明は7名がわかりやすいと回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。「収益は全体での食事会などに使われます」「収支表など説明してくれます」「必要な時にはよく説明してくれるので、とても分かりやすいです」「自分たちでも管理してくださいと言われます」などがあがっている。
18.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか
9名が事業所内は清潔に保たれていると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。「明るい色合いで落ち着きます」「手が行き届いている所と行き届いていない所があるように感じます」「土曜日に掃除をしているようです。
19.職員の接遇・態度は適切か
9名が職員の対応は丁寧であると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。「丁寧です」との回答が複数あった。「日々の生活の中で、フランクな言葉遣いの時もあれば、丁寧に話したりと見受けられます」「自分が気にしすぎるのかもしれませんが、時々、否定されたのかなと感じることがあります」などがあがっている。
20.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
緊急時への対応は9名が信頼できると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。「迷惑をかけたことがありましたが、皆さんが温かく迎えてくれました」「気にかけて頂き、ありがたいです」「体調不良で休む時など、気にかけてくれます」などがある。
21.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
利用者間のトラブルに関しては、3名が信頼できる対応であると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。「トラブルやいさかい、もめ事などはありません」との回答が複数あった。「和気あいあいとしています」「話を聞いてもらえるので安心です」「いさかいなどはありませんが、何かあれば対応してくれます」などがあがっている。
22.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
8名が利用者の気持ちを尊重した対応であるとの回答であった。「いいえ」の回答はみられなかった。「自分の事をわかってくれていると思います」「自分のペースを大切にしてくれます」「時々、否定されている様に感じることがあります」「自分は断れない性格なので、少し強制的に感じることもあります」などのコメントがあがっている。
23.利用者のプライバシーは守られているか
回答者全員がプライバシーは守られていると回答している。「極力、プライバシーを大切にしてくれています」「控室で面談をしてくれます」「相談事などへは状況を見ながら対応してくれます」などがあがっている。
24.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか
個別支援計画に関しては8名が自身の状況や要望を聞かれていると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。「希望などを聴いて頂き、こちらからも伝えています」「自分の気持ちは伝えています」「自分と職員と所長の3名で面談します。その時の不安な気持ちもわかってくれています」「面談は今後の予定です」などがあがっている。
25.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
サービス内容や個別支援計画に関する説明は、9名がわかりやすいと回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。「とても丁寧でわかりやすく、問題ありません」「利用日数を増やしてみようという相談をしています」などがあがっている。
26.利用者の不満や要望は対応されているか
不満や要望に関しては、9名が対応されていると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。「困った事は相談し、対応してくれます」「一人で悩まないでくださいと言われています」「不快に感じたことは相談にのってくれます」などのコメントがあがっている。
27.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
外部相談窓口に関しては、9名が説明を受けていると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。「保健センターや主治医、JOBコーチなど周りの人に助けを求めるなど、伝えられています」「区の支援センターに以前通っていたので話ができます」「ここを利用する前から知っていました」などがある。
サービス分析結果
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
3~5日間の体験終了後はほとんどが新規利用に繋がっている
主治医や保健師、医療機関のPSWや行政のソーシャルワーカー等の紹介により見学をし、利用を希望したいとの声が出された際には体験利用をしてもらっている。心身の状況や居住地からの通所の都合などで3~5日程度の体験利用となるが、通所時間が長かったり電車に乗ることが難しい、不安である等の理由で利用辞退のケース以外は、ほとんどが体験利用から正式な利用に移行している。利用が決定した場合は、利用契約書及び重要事項説明書によって利用への基本事項の説明がなされている。
「入所に際してのルールと約束」があり、入所後に混乱や誤解のないようにしている
利用希望が出されたら実施している定期プログラムと独自プログラム(不定期のプログラム)を紹介して、体験利用では経験できないプログラムもあることから利用開始後に戸惑いやストレスを感じないようにしている。初めて通所事業所を利用するケースが多いため、これらについてもリーフレットを用意して不安軽減に努めている。また、「入所に際してのルールと約束」があり、朝礼や終礼、欠席・遅刻・早退の際のルール、お互いの呼称や他の利用者とのトラブル防止に向けた関わり方、ロッカーや冷蔵庫の使い方なども文書で示している。
就職後も気軽に来所や相談ができるように土曜日を開所日とした
2年の利用期間を前にして退所した利用者がおり、アルバイトをするという理由での退所や他の就労移行支援事業所に移った利用者もいる。退所者にはいつでも相談に応じる旨を伝え、他の事業所に移った利用者については約2か月間連絡を取り合って、新しい事業所での様子を聞いている。現在のところ就労した利用者はいないが、企業就労が実現しそうな利用者が3名とのことである。事業所の開所日は火曜日から土曜日となっているが、利用者が就職し、何か相談等があった際に事業所に来たり電話がしやすいようにという理由から土曜日を開所日にしている。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
家族と同居の場合には家族にも利用への意向や要望を聞いている
利用への意向や利用者の現状は、新規利用が決まった際の「利用申込書」と個別支援計画作成に係る「アセスメントシート兼フェイスシート」に記載している。「利用申込書」には利用する目的を記入してもらうが、就労形態への希望はさまざまであり、いずれは就職したいこと、生活リズムを整えること、他者や社会と関係をつくりたいことなどが多くなっている。また、利用者の年齢層が比較的低いので家族と同居している場合が多いため、入所前に家族と面談する機会があったときは、家族にも要望や意向を聞いている。
個別支援計画は他の職員からの意見も参考に作成される
通院先や服薬などの医療・健康に関することや家族の状況、利用している社会資源や福祉資源については入所時に確認しており、変更があった際には報告を受けて、常に最新の情報となるようにしている。本格的に入所者を受け入れてから約1年半であり、個別支援計画の定期見直しも遅れがちになっているが、支援計画作成時のアセスメントとして、得意なことや苦手なこと、配慮してほしいこと、将来の目標や就労に関することを聞き取っている。なお、支援計画はサービス管理責任者による「案」を他の職員に示して多方面からの意見を聞いて作成する。
利用者からの相談が多く、職員会議の時間を十分に確保できないことが課題になっている
一日の各利用者の様子や実施したプログラムでの状況については個別のケース記録に記載している。通所日ごとに記載しているが、例えば月単位で総括して支援状況と利用者の状態の推移をまとめておくこともモニタリングに際しては有効と思われる。利用者が帰宅後に職員ミーティングで利用者の状況の共有や一日の振り返りを行うが、利用者支援スペースと職員の業務スペースが同室であることや、他の利用者の帰宅後に利用者からの相談に応じることも少なくないため、話し合いに十分な時間を確保できない日があることが課題になっている。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
- 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援計画等に基づいて、利用者の望む自立した生活を送れるよう支援を行っている
- 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
- 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
- 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
- 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
【講評】
ミーティング等の機会に支援計画に基づく支援の確認をしている
個別支援計画に基づいた支援を実践するためには、職員間で支援計画を共有することや利用者への意識付けが重要である。現在は利用者が12名であるためミーティング等で支援計画や計画に対しての支援のあり方、プログラムへの利用者の進捗状況も随時確認ができている。利用者への意識付けとしては、面談や相談などの話し合いを重ねており、その中で支援計画を振り返ることなどが行われている。通所への意向として生活リズムを整えることが出されることが多く、当初の支援計画に組み入れた成果として、実現できているとの利用者の声が多い。
利用者のコミュニケーション力を高めることに力を入れている
こじんまりとした事業所であり、職員と利用者のコミュニケーションでは特に課題になる事例はない。就労を目指し、継続して働くためにはコミュニケーション力をつけることが重要としており、プログラムやプログラムの一環に言葉や文章により他者に伝える力をつけてもらうことを組み入れている。講談師や落語家を講師として他人に対しての言葉遣いや立ち居振る舞い、自分の気持ちの伝え方を学ぶことや、企業見学・実習後のお礼状の書き方、社会見学で博物館等に出かけた際の感想文の作成と発表など、コミュニケーション力を高める支援に取り組んでいる。
自立生活継続に向けて、要望に応じた自宅での生活支援がある
家族と同居している利用者にも自立して生活を始めたいとの思いをもつ利用者もおり、生活支援センターの利用に関することやショートステイの利用、グループホームの紹介など、福祉資源に関する情報を提供している。ひとり暮らしをしている利用者については、必要があれば家庭訪問をして生活の支援にあたることを話しており、実際に自宅まで出向いて必要な清潔管理や衛生の保持から家事への支援、大きな家具の処分へのサポートなど、自立した生活が継続できるような支援が行われている。
2.利用者が主体性を持って、充実した時間を過ごせる場になるような取り組みを行っている
- 利用者一人ひとりの意向をもとに、その人らしさが発揮できる場を用意している
- 事業所内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
- 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
- 【食事の提供を行っている事業所のみ】
利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している
【講評】
所外活動での時間管理や行程づくりは得意な利用が担当している
形態はさまざまであるが就労をめざす利用者の意向をくんだプログラムがあり、独自の不定期プログラムとして実施している。社会生活を送るうえで必要なことや社会問題になっていることを利用者に提案したり意見を聞き、適宜プログラムとしている。警察署から署員に来てもらっていわゆる「オレオレ詐欺」を町会の高齢者と一緒に話を聞いたり、子ども食堂の食材調達、美術館や博物館の見学などを実施している。社会見学に出かける際には、時間管理や行程を作ることが得意な利用者に「案」を作ってもらっている。
相互に気をつけたいことなどはミーティングで意見が出される
事業所の決まりごとは、入所の際に文書を渡しており、その内容は通所時のタイムカードの使用方法から携帯電話や音楽プレーヤーなどの使い方のルール、共用冷蔵庫や事業所内での飲食、外部からの見学者があったときに席をはずしたいときのことまで、細かな決まりが定められている。利用者同士で気をつけたいことや気になることがあった場合にはミーティングで話してもらうこととしており、皆の前では話しにくいことがあれば別途話してほしいと伝えている。なお、決まりごとではないが、月間予定表を作る際にも内容への意向を聞いている。
利用者・職員一緒の食事はコミュニケーションをとり合う良い時間である
ビルの2階にある事業所は広い道路に面しており、周辺には大きな公園があるなど良い立地環境にある。利用者がプログラムに取り組むスペースもオフィスの会議室のようであり、ワンフロアを仕切ることで複数のプログラムの実施も可能である。昼食についてはスチームで調理する器具を用意しており、ちょっとした自炊をするためのプログラムも土曜日に行われている。昼食時間は利用者・職員が一緒に食事をしながら過ごしており、お互いにコミュニケーションをとり合う良い時間になっているとしている。
3.利用者が健康を維持できるよう支援を行っている
- 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
- 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
- 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
- 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
- 【利用者の薬を預ることのある事業所のみ】
服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
【講評】
「生活管理表」の記入や「気分調べ」などで利用者は自分を伝えている
利用者の事業所での一日は「生活管理表」への記入から始まる。入り口に置いてあり、前夜の睡眠時間と起床時間、食事の状況などを記入しており、自宅での基本的な生活の様子を知る資料としている。さらに、朝のミーティングでは「気分調べ」として、5段階評価とコメントで「眠気はあるが4」や「きょうは1なのでセーブして働きます」などとその日の気分を自己申告している。朝のミーティングが利用者の健康状況把握の一番の機会としており、表情や口調、コメントの内容などから利用者の健康状態の確認と把握に努めている。
通院に同行することもあり、主治医とのコミュニケーションのとり方を確認している
かかりつけ医療機関や主治医、常用薬については入所時に確認しており、定期通院については帰りのミーティングの時に、次回の通所日とともに通院日の報告を入れてもらう。定期通院に行く際には「特に変わりはない」などとせず、主治医とはなるべく話をするように伝えているが、中にはなかなか主治医とコミュニケーションをとらない利用者もいるので、時には通院に同行して主治医とどのような話をしているのかを確認している。また、通所休みが続いて電話で促しても来ないときには、家族のみではなく主治医とも連絡をとって状態を知る場合もある。
将来を見越して健康管理への意識を高める取り組みを行っている
比較的若い利用者が多く、身体は丈夫と思っている場合があるため、健康管理への意識を高めてもらいたいとして、定期健康診断の受診を勧めている。受診後は検査結果を報告してもらっており、数値を見ながら課題の有無について話し合っている。昼食も利用者と一緒に摂っているが、食事の際に食事の話題を出して、それとなく利用者の日頃の食事の様子を確認している。運動不足解消の一助として防犯パトロールで町内を一時間程度歩いているが、来年度からは卓球やフットサルを始めることを検討している。
4.利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている
- 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
- 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
- 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
【講評】
事業所の日頃の様子は予定表や利用者により家族に伝わっているとしている
事業内容説明会への参加申し込みがあったときには、支援機関の関係者に加えてできれば家族(保護者が多い)の参加を勧め、事業所の方針や取り組んでいることを知ってもらいたいとしている。事業所の様子については、広報紙等は発行していないので、利用者を介して伝えてもらうようにしている。なお、利用者向けではあるが月間予定表を配布しているので、事業所としては外出プログラムで出かけていることや企業見学に行っていること、誕生会や面談があることなどは家族にも伝えられているものと考えている。
保護者会を初めて開催し、家族に協力してほしいことも伝えている
29年度から年2回の保護者会の開催を事業計画としていたが、予定どおり今年度の1回目の保護者会を開いている。8家族(主に保護者)の参加がみられ、保健師に講話をしてもらったり、社会見学に出かけた際に利用者が書いた感想文を読んでもらっている。また、自宅で協力してほしいことを家族にお願いしており、家事の手伝いをなるべくさせてほしいこと、寝るのが遅い習慣のある利用者には早寝を促すこと、事業所での話を聞いてほしいこと等を伝えている。保護者と話をしたことで、利用者の背景を知ったことも成果のひとつとしている。
5.利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている
- 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
- 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
【講評】
町会や関係機関から多くの情報を得て利用者に提供している
町会に加入して地域活動を行っている事業所は町会から情報を得ることも多く、祭りなどの行事の案内や町会の懇談会、区長との懇談会、周辺地域の再開発の情報など、さまざまな地域情報を得て、必要に応じて利用者にも提供している。また、入居しているビルのオーナーが区の民生委員であることから、子ども食堂やホームレスへの炊き出し支援などの話も聞き、事業所・利用者による協力体制も整えた。関係機関からの利用者や家族向けの勉強会・イベント案内の資料も置き、いつでも手に取れるようにしている。
地域貢献やイベント参加もあり、事業所・利用者と地域の良い関係ができている
就労移行事業所であるが、地域とのつながりを大切にし、実践に繋げているのが事業所の特徴である。町会に加入したことで、毎週の防犯パトロールと周辺の清掃を行っているが、制服・制帽・腕章をしての活動であり、地域住民と接する際に感謝を述べられることもあり、利用者の自信になっている。また、町会のAED使用訓練に参加したり、役員から助言を得て保護者会等の際に公民館からイスを借りたり、開所日になっている土曜日には地域の大きな祭りに参加するなど、事業所・利用者と地域の良い関係ができている。
プログラムの一環として地域資源を活用することが利用者が人を知る機会でもある
事業所外でのプログラムとして美術館や博物館に出かけたり、ファッションの流行や身だしなみを知るためにショッピングモールに行くなどがあり、終了後には他者に読んでもらうことを意識した報告書(感想文)を書いている。また、福祉施設への招待イベントに参加した際にも、招待主にビジネス文書として礼状を書くなど、地域資源を活用するのみではなく就労に向けたトレーニングとしての位置づけもある。所外活動での祭りへの参加やホームレス支援の活動も含め、多くの人と関わることで多様な人を知る機会になっている。
10.【就労移行支援】就労に向けて、必要な知識の習得や能力向上のための訓練等の支援を行っている
- 利用者が働く意欲を持てるような取り組みを行っている
- サービス期間内に就労に結びつくことができるよう工夫している
- 生活リズムや社会人としてのマナーの習得等の就労に向けた支援を行っている
- 就労に向けた職場見学や実習等、実際に職場にふれる機会をとりいれた支援を行っている
- 就労支援機関と密接な連携をとり、利用者が力を発揮できる就労先に結びつくよう支援を行っている
- 就労後も利用者一人ひとりに応じて職場定着等の支援を行っている
【講評】
働き続けていくことを目指した多様なプログラムを組んでいる
パソコン技能や接客技術、清掃等の就労のスキルを身に付けるのみではなく、家庭生活や社会生活をしていく力をつけたり、コミュニケーションスキルを高めること、地域貢献をしながら社会と関わる技術を身に付けるなど、働き続けられることを目指したプログラムを組んでいる。特に自分を理解したうえで物事を他者に伝えるコミュニケーション力をもつために、講談師と落語家を講師としたそれぞれ月2回の講座は独自性のみられるプログラムになっており、「コミュニケーションのとり方を学んでいる」「落語家さんからも学んでいる」との利用者の声がある。
生活リズムを整えたり生活を立て直してから就労を目指そうと利用者に伝えている
働き続けるために必要な生活リズムを整えることや体力をつけること、予定どおりきちんと通所することなどのサポートに力を入れている。事業所は新宿にあり、利用者は都内各区市や他県から通所しているが、通うという意思をもって利用を開始しており、朝が苦手な利用者には予定どおりに通所できるよう電話を入れることも行われている。新宿まで通所することが体力をつけることにつながったり、公共のマナー習得の機会にもなるなど、都心にある利点を活かして、まず生活を立て直すことから始めて就労を目指していこうと利用者に伝えている。
就職予定者が数名いるため、今後は定着支援にも力を入れる予定である
職場見学や実習先の確保に向けては、紹介を待つのみではなく企業を交えた研修会で知り合った企業の担当者などにも積極的にアプローチしている。実習については、週3日以上通所していることを基本とし、就労準備が整った時点で実施しており、実習終了後は報告会を開いて他の利用者に体験を話してもらっている。事業開始から日が浅いこともあって就労が実現した利用者はいないが年内もしくは年度内に就労が見込める利用者がおり、場合によっては制度の期限を超えた定着支援に取り組むことも必要と考えている。
【講評】
個人情報取扱いに関する規程を掲示し、職員・利用者が参照できるようにしている
利用者の個人情報を使用することは限定的であり、企業実習に入る際に相手方事業所への情報提供や相談支援事業所、担当の保健師との連携や情報交換、家族に協力を得る際に使用する程度となっている。いずれの場合でも利用者にその旨を話してから連絡を取り合うこととしている。事業所や職員としての守秘義務や個人情報の取り扱いについては利用契約時に説明しており、事業所内にも個人情報取扱いに関する規程を掲示して、いつでも利用者や職員が参照できるようにしている。
プログラムによっては不参加の意思を示すことが可能である
収納用の鍵付きロッカーを用意しており、私物は自己管理することを約束事としている。利用者からの相談に応じるときは、他の利用者がいる時間には相談室を使用しているが、他の利用者が帰宅してから相談をもちかける利用者もみられる。利用者の意思の尊重としては事業所の活動への参加の有無の確認があり、事業所も関わっている子ども食堂やホームレスへの炊き出しのサポート、地域の防犯パトロール等への参加は利用者の自由意思とし、その都度希望を聞いての対応となっている。
不適切対応防止点検の仕組みには意識の高さが窺える
利用者への接遇全般については、特に課題があった場合はミーティングで話し合うこととしているが、現在までは具体的な事例はみられていない。虐待防止への取り組みとしてマニュアルを定めているが、内容の周知についての確認は行われていない。職員は毎月定期的にセルフチェックをしており、不適切な対応防止の自己点検と早期発見のために利用者の様子への気づきを確認している。また、施設長はそれらに加えて虐待防止への組織的な防止体制の整備に関するチェックも行うなど、虐待防止に関しての意識の高さが窺える。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待被害にあった利用者がいる場合には、関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
支援業務に関するマニュアルの整備も必要と思われる
事業開始に合わせてマニュアルの整備をしており、支援業務に関するものは作成されていないが、個人情報保護や虐待防止、感染症対応、緊急時対応等が整備されている。各マニュアルは諸規程や事業申請に関する書類とともにファイリングされているが、例えば「マニュアル集」として別途ファイルし、職員がいつでも参照できるところに常置するなどの取り組みにも期待したい。支援業務については、説明会から利用受け入れ、新規利用者への対応、アセスメントからプランニング、モニタリングの一連を手順書として整備しておくことも必要と思われる。
朝夕のミーティングや職員ミーティングではプログラムへの提案もなされている
サービスや支援に関する利用者の意見はミーティングで聞き、社会見学で行きたい場所や会社見学への希望が出されている。利用者からの提案等については職員ミーティングで検討し、結果についてはあらためて朝夕のミーティングの席で利用者に伝えている。職員からも生活する力をつけていくための新しいプログラムに関する提案が出されており、調理実習として土曜日の昼食時には味噌汁を作っている。今後はアイロンをかけること、衣服にボタンをつけること、ちょっとした繕いものをすることがプログラムとして実施される予定である。
日々のカンファレンスや事例検討が支援に有効に機能しているとの認識がある
職員数が5名と少ないこともあって頻繁に外部研修に出向くことは難しい状況にあるが、東京都の就労移行に関する研修や企業の担当者を交えて行われる研修会、精神保健センター主催の勉強会などに出席している。研修成果については朝もしくは夕方の職員ミーティングで報告され、共有することが行われている。日常の業務指導や助言は主に施設長により行われているが、日々のミーティングの中でのカンファレンスや事例検討による相互の学び合いが、利用者支援に有効に機能しているとの認識をもっている。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
- 職員一人ひとりが工夫・改善したサービス事例などをもとに、基本事項や手順等の改善に取り組んでいる
3.さまざまな取り組みにより、業務の一定水準を確保している
- 打ち合わせや会議等の機会を通じて、サービスの基本事項や手順等が職員全体に行き渡るようにしている
- 職員が一定レベルの知識や技術を学べるような機会を提供している
- 職員全員が、利用者の安全性に配慮した支援ができるようにしている
- 職員一人ひとりのサービス提供の方法について、指導者が助言・指導している
- 職員は、わからないことが起きた際に、指導者や先輩等に相談し、助言を受けている
事業者のコメント
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【講評】
事業内容説明会を定期開催していることを支援者・支援機関に伝えている
事業開始から約2年が経過したが、定員20名に対して現在の利用登録者は12名となっており、昨年度・今年度共に運営目標のひとつとして「関係各機関に周知活動を継続・拡大していく」ことを掲げている。利用希望者等への周知に関しては、区・市役所等の担当所管課や保健所、保健相談所、精神科を有する病院やクリニックに対してパンフレットを配布するとともに、定期的に事業内容説明会を実施している旨のリーフレットで案内をしている。周知活動の成果として、年内に3名程度が新規利用を開始する予定である。
パンフレット・ホームページ共に利用希望者にもわかりやすい広報媒体である
パンフレットでは、「知識や技能を身に付けるのではなく、客観的に自己を見つめる視点を手に入れて病気との付き合い方を学ぶことをサポートする」という事業所の支援への基本的な考え方を示している。さらに、訓練内容や一週間のスケジュールの例、講談師・落語家を講話スタッフとしていること等を紹介している。また、ホームページでも、運営方針で目指すことを示し、プログラム紹介ではパンフレットに記載したプログラムを具体的に案内したり、プログラムを体験した「利用者の声」も掲載するなど、わかりやすい事業案内となっている。
利用希望者に対しては紹介者が必要であることを話している
原則として月2回の事業内容説明会を開催している。説明会は利用を考えている当事者と支援者を対象として水曜日の午後の時間帯に実施しており、開催日に来所することが難しい場合は要望を聞いて柔軟に対応している。事業方針の説明とプログラムの紹介がメインであるが、希望すれば実施しているプログラムの体験も可能になっている。利用や見学への問い合わせがあった際には説明会を案内しているが、利用希望者からの問い合わせに対しては、利用にあたっては紹介者が必要なことが必須であることも伝えている。