評価結果

サービス項目中心の評価

基本情報

【事業所名称】

東京都育成会クリーンサービス

【サービス種別】

就労継続支援A型

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1) 作業活動(労働)を通じ、充実感・自己肯定感が得られるよう支援する。
2) 利用者が自ら持てる力を発揮しつつ、職業人としてさらに自立した生活が送られるよう支援します。
3) 障害者の働く場の拡大を図る。
4) 利用者の利用の安心感や満足度の向上を目指す。
5) 地域、他機関、家庭と連携し、利用者の自立した地域生活を実現する。

職員に求めている人材像や役割

障害のある方が安心して相談できるよう、安定したパーソナリティを保てる人材。利用者の意向実現のため、熱意を持ち多角的な視点をもって取り組める人材。慢心することなく、問題意識を持ち、支援や業務に真摯に向き合う人材。
利用者の持てる能力を適切に評価し、潜在する能力を引き出す役割。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

障害者雇用の拡大を担う職員であることを自覚し、利用者や家族から信頼され、利用者のさらなる社会的自立や意向実現に向かい、利用者支援を積み重ねてほしい。

全体の評価講評

特によいと思う点

事業所は利用者に対して就労先の確保と清掃業務スキル維持の支援のみではなく、生活面での希望や目標を達成するための支援を行なっている。体験してみたいことを実践したり、就労の先にある将来像に近づくことで利用者の可能性が広がり就労意欲向上につながるとともに、利用者同士が刺激しあうことで、事業所が活性化し労働力が向上する効果があるとの認識である。生活指導・余暇の活用・メンタル面での相談など利用者により様々な支援を幅広く行実践している。

利用者の配属は業務内容と清掃先を考慮して決定しているが、専門的業務であり品質を確保のためにも、ある程度の能力が求められる。しかし、利用を希望する利用者に対してできる限り就労経験をしてほしいとの思いから、利用者ができない内容は業務から外し、特性や得意なことを業務に活かしステップアップできるよう業務分担を決定している。利用者の特性は全てストレングス(強み)ととらえ、特性を業務に割り振っている。職員は清掃業務の資格取得し、福祉従事者の経験もあることから事業所として清掃スキルと指導力を兼ね備えた支援を実践している。

清掃業務の品質は事業所のセールスポイントであり、利用者が就労継続、または一般就労が可能な技術を維持するため徹底して取り組んでいる。業務の全体と利用者ごとで把握し、不備がないよう確認し個別指導のほか職員も含め全体で工程や道具の使い方を確認することで、技術を維持しスキルアップできるよう取り組んでいる。技術のみではなく就労時の公的書類の書き方や社会スキルを学ぶ場も設けている。さらに、新規契約の為の営業の他、利用者増を見込み新たな業務展開を検討しており、利用者へ安定した収入を確保することにも取り組んでいる。

さらなる改善が望まれる点

社会スキル習得や余暇の活用などの支援は全体では2週に一度の拠点活動日に行ない、利用者ごとの個別支援に力を入れている。利用者同士の交流や事業所全体のスキルアップに向けた全体での活動の充実が課題となっている。事業所はすでに拠点活動日に行なっている内容をアレンジした社会スキル取得のためのプログラムの実施や利用者の意向を踏まえた活動の創出を模索している。清掃業務が主であり他の支援の時間的拘束もあるため、利用者に負担をかけず効率的に支援するための工夫など、今後の取り組みの推進に期待したい。

就労継続支援A型の事業所として事業所外の就労先での清掃業務が主たる活動となっている。2週間に一度の拠点活動日を設けているが、余暇の活用や地域交流の支援を積極的に行なうことは難しい現状にある。事業所は、利用者の就労支援を中心としながらも、休息や余暇に目を向け楽しみを見つけることや様々な社会参加を可能とする支援の充実の必要性を課題としてとらえている。要望等に応じて情報収集し必要な情報を提供しているが、今後、各利用者の居住地の情報収集と社会資源などの情報提供のさらなる充実に向けた取り組みに期待したい。

清掃業務の就労先が数か所に分かれている関係上、支援の方向性や利用者の変化の気づきに偏りが生じないように、心身の変化・本人の発言・清掃業務の変化・職員の対応等を職員間で共有している。専用の業務用携帯にて職員間での必要な連絡等を行なっているが、支援内容や記録の等の情報の共有化について、さらに、職員間の清掃業務以外の利用者支援に関する業務分担や支援体制の明確化と併せて、迅速かつ効率的な情報共有の手段やシステム化に向けた取り組みの推進が期待される。

事業者が特に力を入れている取り組み

法人の研修への参加による職員の能力向上に向けた取り組みの他、利用者に対する清掃支援の統一と清掃知識と技術の獲得のため、全職員が業界の関係団体主催の環境実務者研修を受講し、環境衛生士の資格を取得している。月1回の職員会議における事業所で提供している清掃業務に関する品質のチェックを実施している。さらに、清掃現場において、清掃品質点検シートを活用して、清掃品質点検(インスペクション)を実施、契約先に報告するなど、業務品質の確保・向上に積極的に取り組んでいる。

事業所は利用者が就労や業務以外の生活面での自立や目標を達成することで、意欲向上や事業所の活性化につながるとの認識があり、清掃業務以外の支援も提供している。個別支援計画やアセスメント様式を踏まえたえで、些細な言動や変化に着目している。普段は業務が主であり、面談や相談の時間をとれないため、記録に残し定期面談や拠点活動日に利用者に確認し、利用者が公私共にステップアップできるよう支援している。業務に直結した支援から生活面・趣味活動まで幅広く支援し、居住地情報を調べるなど利用者に合わせた幅広い支援に取り組んでいる。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:シート配付日現在の利用者全員を対象とした。
  • 調査方法:アンケート方式  
    事業所を通じて各利用者へ返信用封筒(料金受取人払)を添えたアンケート用紙を配付し、記入・返送を依頼した。また、評価者が事業所を訪問して、アンケート依頼・説明、記入に関する個別質問等の対応をした。
  • 有効回答者数/利用者総数:5/5(回答率 100.0% )

「事業所は良いところだと思いますか」という総合的な感想についての質問に、回答した利用者の4名(80%)が「満足」、1名(20%)が「どちらともいえない」と答えている。「技術の習得のみならず、生活面でも色々と配慮してくれる」、「2週間に1回、仕事帰りに本部の事業所へ行くのが体力的に少々つらい時がある」との意見が寄せられているが、利用者の総合的な満足度は比較的高い結果となっている。各質問についても、「職員の相談支援」、「設備の安心」、「仲間との交流」、「職員の接遇」など15問中10問で、肯定的な回答が多数(80%~100%)を占め、利用者から高い評価を得ている。一方で、「事業所環境」、「サービス内容の説明」、「要望等の対応」、「外部の相談窓口」などの項目については、他の設問に比べ回答が分かれた結果となっている。

アンケート結果

4~17は選択式の質問のため、該当項目のみ掲載しています。

1.利用者は困ったときに支援を受けているか

はい 4名 (80%)
どちらともいえない 1名 (20%)

利用者5名中4名(80%)が「はい」、1名(20%)が、「どちらともいえない」と答えている。特に意見は寄せられていないが、「いいえ」との回答は無く、事業所・職員の支援についておおむね満足している状況がうかがえる結果となっている。

2.事業所の設備は安心して使えるか

はい 4名 (80%)
どちらともいえない 1名 (20%)

利用者5名中4名(80%)が「はい」、1名(20%)が、「どちらともいえない」と答えている。特に意見は寄せられていないが、「いいえ」との回答は無く、作業関係の設備・備品等についておおむね満足している状況がうかがえる結果となっている。

3.利用者同士の交流など、仲間との関わりは楽しいか

はい 4名 (80%)
どちらともいえない 1名 (20%)

利用者5名中4名(80%)が「はい」、1名(20%)が、「どちらともいえない」と答えている。特に意見は寄せられていないが、「いいえ」との回答は無く、利用者同士の交流等についておおむね満足している状況がうかがえる結果となっている。

14.【就労継続支援A型】
事業所での活動が働くうえでの知識の習得や能力の向上に役立っているか

はい 4名 (80%)
どちらともいえない 1名 (20%)

利用者5名中4名(80%)が「はい」、1名(20%)が、「どちらともいえない」と答えている。特に意見は寄せられていないが、「いいえ」との回答は無く、現在の活動や就労におおむね満足している状況がうかがえる結果となっている。

15.【就労継続支援A型】
給料(工賃)等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか

はい 4名 (80%)
どちらともいえない 1名 (20%)

利用者5名中4名(80%)が「はい」、1名(20%)が、「どちらともいえない」と答えている。特に意見は寄せられていないが、「いいえ」との回答は無く、給料(工賃)等の支払いのしくみの説明がされている状況がうかがえる結果となっている。

18.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 3名 (60%)
どちらともいえない 2名 (40%)

利用者5名中3名(60%)が「はい」、2名(20%)が、「どちらともいえない」と答えている。「いいえ」との回答は無いものの、「どちらともいえない」との回答もみられ、清掃業務を主として担当している利用者にとっての意見は寄せられていない。

19.職員の接遇・態度は適切か

はい 5名 (100%)

利用者5名の全員が「はい」と答えている。特に意見は寄せられていないが、職員の言葉遣いや態度、服装について、評価している結果となっている。

20.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 4名 (80%)
どちらともいえない 1名 (20%)

利用者5名中4名(80%)が「はい」、1名(20%)が、「どちらともいえない」と答えている。特に意見は寄せられていないが、「いいえ」との回答は無く、けがや体調の悪い時の職員の対応について信頼している状況がうかがえる結果となっている。

21.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 3名 (60%)
どちらともいえない 1名 (20%)
いいえ 1名 (20%)

利用者5名中3名(60%)が「はい」と答えている。一方で、特に意見は寄せられていないが、「どちらともいえない」・「いいえ」との回答もみられ(各1名)、回答が分かれた結果となっている。

22.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか

はい 5名 (100%)

利用者5名の全員が「はい」と答えている。特に意見は寄せられていないが、職員の対応について気持ちを大切にしてくれていると感じている状況がうかがえる結果となっている。

23.利用者のプライバシーは守られているか

はい 5名 (100%)

利用者5名の全員が「はい」と答えている。特に意見は寄せられていないが、プライバシー確保の事業所としての取り組みを高く評価している状況がうかがえる結果となっている。

24.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか

はい 4名 (80%)
どちらともいえない 1名 (20%)

利用者5名中4名(80%)が「はい」、1名(20%)が、「どちらともいえない」と答えている。特に意見は寄せられていないが、「いいえ」との回答は無く、支援計画作成時などに利用者の状況や要望結果となっている。

25.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 2名 (40%)
どちらともいえない 3名 (60%)

利用者5名中2名(40%)が「はい」と答えている。一方で、3名(60%)が「どちらともいえない」と答えている。「いいえ」との回答は無いものの、サービス内容や個別支援計画についての説明および理解について、回答が分かれた結果となっている。

26.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 3名 (60%)
どちらともいえない 2名 (40%)

利用者5名中3名(40%)が「はい」と答えている。一方で、3名(60%)が「どちらともいえない」と答えている。「いいえ」との回答は無いものの、不満や要望等についての事業所の対応について、回答が分かれた結果となっている。

27.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 3名 (60%)
どちらともいえない 1名 (20%)
いいえ 1名 (20%)

利用者5名中3名(60%)が「はい」と答えている。一方で、特に意見は寄せられていないが、「どちらともいえない」・「いいえ」との回答もみられ(各1名)、回答が分かれた結果となっている。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
関係機関を通じた情報提供を中心に事業所情報を発信している

東京都障害者サービス情報、とうきょう福祉ナビゲーション等を通じた情報提供に取り組んでいる。また、事業所案内図や募集案内等は、振り仮名付きの文章を作成し、わかりやすさに配慮している。法人のホームページの施設一覧での事業所の情報を提供している。現在、潜在的な利用者および家族、支援機関等へのさらなる情報提供ツールとして、利用方法などを明示した事業所のパンフレットの作成に着手している。

関係機関や職員など地域のネットワークを重視した情報提供に取り組んでいる

法人内の関係事業所や地域の関係機関との連携を図り、行政のワーカーや就労機関等へ出向き事業所情報を提供や情報交換を行なうなど、地域のネットワークを重視した情報提供に取り組んでいる。

問い合わせや見学には、希望者の都合に合わせた柔軟な対応に努めている

問い合わせや見学に関しては、個別状況に応じた対応をしている。サービス内容を理解したうえで選べるように配慮し、希望者の理解を深めてもらうために見学を実施することを最優先にして、できる限り希望者の都合に合わせた柔軟な対応に努めている。利用希望者には、その後面談を実施し、実習を実施するなど、利用までのプロセスを大切にしている。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
利用者の理解力に応じてかみくだいて丁寧な説明に努めている

利用にあたっては、利用者のみならずできる限り保護者や支援機関の同席のもとで、利用契約書・重要事項説明書を使用して、利用者の理解力に応じてかみくだいて丁寧な説明に努め、納得してもらって同意(契約書にサイン)を得ている。さらに、雇用契約書(労働条件通知書)の説明と同意を得ている。契約に際しては、マイナンバーの提出や個人情報に関する利用目的なども説明し、同意書で確認している。利用に際しては、事前に利用者・保護者に記入してもらった「アセスメントシート」をもとに、面談をしながら確認・補完し、必要な情報を把握している。

利用前後の生活のリズムの変化や心身への負担に配慮した対応に努めている

利用前に1週間の実習と利用開始後1か月の研修制度を導入し、利用者の特性や状況の把握とともに段階を追った受け入れに配慮している。利用開始前と比べ生活リズムの変化、通勤時のストレス、労働への負担などが懸念されることを踏まえて、必要に応じた面談や問いかけ、状況観察などに取り組み、生活のリズム等の変化による心身への負担などに注意を払い、利用前の生活や環境の変化に配慮した対応に努めている。

サービス終了時には、関係機関を交え利用時の状況や様子について報告している

サービスの終了に向けては、利用者や家族の精神的な状況も踏まえて各種相談に応じている。サービス終了時には、関係機関を交え利用時の状況や様子について報告している。今後、終了後の支援の継続性にも配慮した対応について、一般就労に移行した利用者に対するアフターケアの実施や終了者が集まる機会の設定などの検討の必要性を課題としてとらえている。

1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
  • サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
  • サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
  • サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
日常の関わりや面談等を通じて利用者の意向を踏まえた個別支援計画を作成している

育成経過等の各種情報等をアセスメントシートに集約し、担当支援員やサービス管理責任者による日常の関わりや面談等を通じて利用者の意向を踏まえ、年間の個別支援計画を作成している。年間2回、年度途中の利用開始の場合は6か月後に、利用者の状況を踏まえてケース会議において計画の振り返り(モニタリング)を実施、その結果はモニタリング報告書に記録している。

年2回の計画の振り返り(モニタリング)を実施し、計画の見直しをしている

モニタリング報告の実施後、次期個別支援計画内容について利用者の聞き取りを実施している。変更後の計画については面談を通じて本人・家族への説明を行ない、確認・同意を得ている。緊急な計画の見直しは、支援計画、目標が現状にそぐわない状況と判断した場合には、計画を見直し、再作成を利用者に提案し計画の変更することとしている。利用者の個別状況は、利用者ごとにサービス提供記録、特記事項記録を記入し、1~2週間に1度の頻度で、サービス管理責任者が確認している。

利用者一人ひとりの情報を共有し日々の支援に活かしている

定期的に会議を実施し、利用者一人ひとりの情報を共有し日々の支援に活かしている。清掃業務の就労先が数か所に分かれている関係上、支援の方向性や利用者の変化の気づきに偏りが生じないように、心身の変化・本人の発言・清掃業務の変化・職員の対応等を職員間で共有している。専用の業務用携帯にて職員間での必要な連絡等は行なわれているが、支援内容や記録等の情報の共有化についての物理的な距離等に影響されない共有のシステムの構築を課題として検討がなされている。

1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
  • 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
  • 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
  • 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  • 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
  • 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援計画等に基づいて、利用者の望む自立した生活を送れるよう支援を行っている
  • 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
  • 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
  • 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
  • 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
【講評】
業務中は各利用者の支援計画の目標及び支援のポイントを念頭に置き支援している

個別支援計画は個人情報に配慮して各業務場所に記録とともに保管され、目標や支援内容を確認することができる。記録も支援内容(清掃業務分担)と連動されており、月間単位で進捗状況を確認することができる。現在は利用者数が少ないこともあり、職員は支援計画はもとより、利用者の特性に合わせた支援時のポイントや清掃場所の抜け目等を念頭に置いて、細やかにチェックしながら支援にあたっている。

利用者が将来像の実現のため清掃業務以外の生活訓練も支援を行なっている

清掃業務や就労支援以外の支援も行なっている。年2回の面談や日頃の言動から、将来の目標や行ないたいことを聴取し、実現に向けて課題を抽出し、利用者が認識し課題に取り組めるよう促している。金銭や健康管理などの課題に直接焦点を当てるのではなく、希望や将来像から課題解決の必要性を説明し、解決に向けた具体策を導いている。将来の生活設計や漠然とした希望を利用者が主体で実現するために丁寧に支援している。

利用者の業務と生活が充実するよう、些細な言動に着目し支援に反映している

年2回の面談では利用者と家族の希望や意見を確認しているが、それ以外は清掃業務が主のため利用者と長く話をする機会は少ない。定期的に事業所に集まる機会はあるものの、利用者の疲労等負担を考慮して必要時以外は個別面談することもない。そのため、「○○してみたい」や「○○っていいな」等利用者の些細な言動を見逃さず記録し面談時に確認し、希望があれば支援し内容により個別支援計画に反映している。面談時には家族や関係者も同席するため、内容によってはあえて話を出さないなど利用者の気持ちに配慮している。

2.利用者が主体性を持って、充実した時間を過ごせる場になるような取り組みを行っている
  • 利用者一人ひとりの意向をもとに、その人らしさが発揮できる場を用意している
  • 事業所内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
  • 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
  • 【食事の提供を行っている事業所のみ】
    利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している
【講評】
利用者の特性を業務内容に合致させることで無理のない業務を提供している

利用者の業務内容は事前情報と利用開始前の実習により決定している。利用者の得手不得手を把握し特に得手(ストレングス)を見つけ、一見マイナスと思える特性も強みとしてとらえ、それを業務に活かすことを基本としている。苦手な事を習得せず、性格や特性を業務に当てはめることで利用者に負担が少なく、業務を遂行することができる。また、業務のミスや忘れは指摘や注意をせず、気づきを促し静かに助言することでストレスを感じず、継続できるよう配慮している。

拠点活動日を活用し業務スキルの維持等に取り組み、今後様々な活動を検討している

月二回拠点活動日を設け、事業所に利用者と職員が集まり、スキル維持のための清掃の基本的内容の確認や公的書類の説明等社会生活でのスキルを身に着けるための説明を行なっている。利用者の潜在的な希望があることや生活支援の必要性を認識しており、今後は、健康・余暇・社会参加・就労など多岐に渡る活動プログラムを組み計画的に支援することを検討している。また、業務終了後に集まるため利用者の負担を考慮して30分程度ではあるが、普段は顔を合わせない利用者や職員と交流したり、業務中に聞けないことを質問する等貴重な時間となっている。

業務先での休憩場所の確保など、心地よい環境作りに努めている

事業所内は防犯対策がなされ個別ロッカー設置など環境面に配慮している。普段は業務先での休憩となるため、契約先事業所と交渉し専用ロッカーや休憩場所を確保し、利用者が安心して休憩し気分転換できるよう努めている。休憩場所が共同の場合でも契約先従業員との関係は良好で、世間話等交流があり対人関係やコミュニケーションの学びの場ともなっている。事業所が信頼され適正な清掃業務を提供していることがうかがえる。

3.利用者が健康を維持できるよう支援を行っている
  • 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
  • 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
  • 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
  • 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
  • 【利用者の薬を預ることのある事業所のみ】
    服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
【講評】
定期健診や感染予防等健康管理と維持に取り組んでいる

定期健診を実施し健康維持と疾病の早期発見に努めている。契約先事業所は福祉施設が多く、清掃業務の特性上感染の危険性があるため、マスク・手袋着用とうがい・手洗いを徹底し、感染源を持ち込まず自身が感染しないようにしている。インフルエンザ予防接種費用は半額の助成であるが、全員が接種していることからも、感染予防の必要性が浸透していることがうかがえる。

健診結果等から食事や運動などの個別的な助言・指導を行なっている

定期健診の結果は健康管理の観点から事業所でも把握し保管している。本人に結果を返却する際に、生活習慣予防等が必要な場合には個別に助言や指導をしている。健康管理は自己管理が原則であり清掃業務が主であるため、徹底した指導や管理は行わず昼食や水分補給時に食事バランスやカロリーや塩分調整を意識できるよう声かけしたり、運動を促すなどの個別支援を行っている。また、拠点活動日等定期的に体重を測り推移を職員と確認し、健康管理に取り組めるよう支援している。

様子を確認し声かけや助言をすることで自身での体調管理ができるよう配慮している

利用者は事業所の労働力であり、事業所全体のスキルアップや利用者の一般就労を目指しており、健康を維持することは必須である。そのため、感染予防の他、ストレスをためないことや通勤時の事故予防などにも気を配っている。利用者の様子を常時確認し些細な変化を見逃さず記録し、声かけ等をすることで、体調不良や事故のリスクを減らせるよう努めている。面談を行なうと利用者の時間を拘束し負担となることが懸念されるため、適度な距離を保ちお節介にならない適切な声かけや助言をしている。

4.利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている
  • 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
  • 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
  • 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
【講評】
定期的に家族や関係者と面談し情報を共有し支援に反映している

利用前には家族からの要望や情報を聴取し、関係者とも同様に情報共有を行なっている。事業所の特性上家族と密に連絡を取り合うことは少ないが、年2回の個別支援計画作成時には家族や関係者との面談を実施している。自立している利用者が多いが、支援や自己実現のために家族の要望や状況の把握と情報共有が重要であると認識している。また、必要に応じて以前に利用していた事業所等、関係者と連携し情報共有することで利用者の理解を深め情報を支援に反映している。

要望に応じて業務中の見学の実施等を行ない利用者の様子を伝えている

利用者の活動は清掃業務のため、利用中の様子は年2回の面談時に説明、報告をしている。業務内容やスキルの進捗は専門用語も多くわかりにくいこともあるため、家族や関係者の要望があれば契約先の了解のもと業務の様子を見学していただいている。現場での清掃業務や態度を見ることで、家庭との違いや変化を直に感じることができ、職員も家族の反応を見ることで、家族同様に利用者の変化を確認することができる。また、必要に応じて家族との連絡帳で情報共有し円滑な業務の遂行や生活スキルの向上に役立てている。

家族への情報発信と関係を深めるため家族会の開催等を検討している

定員が少なく、利用者は自立しているため家族参加のレクリエーションや家族会は設けていない。しかし、法人は就労継続B型事業所等があり、利用経験がある利用者や家族からは、家族会等懇談の場の要望もある。満足度調査として年1回アンケートを聴取しているが、要望を反映し事業所の情報発信や家族との連携を深めるための取り組みを検討している。

5.利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている
  • 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
  • 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
【講評】
利用者の要望に応えた情報提供に向けて地域の情報をとりまとめる構想がある

事業所での活動は清掃業務であり、所内活動は二週に一度の拠点活動日のみとなっている。利用者は労働者であり余暇の活用や地域交流の支援を積極的に行なうことは難しい現状だが、利用者の特性上業務に集中しすぎる傾向があり、休息や余暇に目を向け楽しみを見つける支援の必要性を感じている。要望があっても情報収集し情報提供するまでの時間を要していることもあり、そのため各利用者の居住地の社会資源資料をとりまとめ、即情報提供できるよう情報を整理しておきたいとの構想がある。無理のない範囲での取り組みに期待したい。

必要に応じて居住地域へ出向いて地域での活動状況を見守っている

利用者の居住地と業務地域はそれぞれ異なるため、地域資源の活用の視点では居住地での活用が主となる。趣味活動など様々な体験の要望や利用者の趣味や嗜好などから、居住地の社会資源を調べ随時情報提供し活動機関の調整を行なっている。状況により、機関への進捗の確認や活動場所に出向いて利用者の様子を見守り、継続またはステップアップできるようフォローしている。利用者の自信や活動意欲向上につながるよう丁寧にきめ細やかな支援をしている。

利用者が地域や法人とのつながりが意識できるよう情報提供を行なっている

就労継続A型事業所の利用者は、地域や他者との交流の場は少ない傾向にある。事業所の清掃品質は高く業務に集中しており終了後は疲労感もあるため、帰宅し休息することをすすめているが、居住地の有益な情報や法人内事業所のイベントなどは情報提供している。地域住民として生活していることを認識でき、法人内で多くの人が支えあっていることを意識できるよう努めている。

11.【就労継続支援A型】雇用による就労の機会の提供や、知識の習得及び能力向上のための支援を行っている
  • 利用者が働く意欲を持ち続けることができるような取り組みを行っている
  • 働くうえで必要な知識の習得及び能力向上のための支援を行っている
  • 賃金(工賃)等のしくみについて、利用者に公表し、わかりやすく説明している
  • 商品開発、販路拡大、設備投資等、賃金(工賃)アップの取り組みを行っている
【講評】
個別に清掃技術を維持するための取り組みを行なっている

業務中は担当業務を全うすることに意識が向いており、基本手順などの確認・徹底のために、拠点活動日に全体で手順や道具の使い方を確認する以外に、個別の評価を定期的に行なっている。職員は各利用者の技術面の長所と課題を把握し、それを踏まえて評価・面談し、長所は向上を目指し、課題や癖などは改善に取り組み、維持できるように支援をしている。利用者は定期評価することで進歩や課題が確認でき、自信とやりがいを感じ、業務に対して意欲的に取り組むことができる。

雇用契約更新時や変更時には利用者に理解できる説明を心がけている

毎年の契約更新時や契約内容変更時には各利用者と契約を取り交わしている。その際には利用開始時同様に、利用者に合わせて書面の内容をわかる言葉や言い方に変えて理解できるように説明している。障害者事業所では、契約時や書面の説明時には利用者からの質問は少なく全文を理解できるよう工夫していることが多い。事業所は就労継続又は一般就労や生活面での様々な活動をすることを目標としている利用者が多い。そのため今後に向けて、公的書類や重要書類を理解し対応できるよう支援を継続することが求められる。

清掃業務スキルを活用し新たな事業の導入を検討している。

清掃技術は維持され品質点検もなされ契約先からは信頼を得ている。契約先が福祉事業所が多く、衛生面でも秀逸であり、契約先からの紹介や依頼も多い。現在は利用者数の関係で契約先を拡大することは困難であり、利用者増により事業所内就労の必要性もあるため、清掃スキルを活用した用品の販売等の新たな事業を検討している。技術を買われコンサルタントの依頼もあり、事業所として清掃技術を維持しさらなる事業展開に期待したい。

【講評】
日常的なサービス提供におけるプライバシー保護に配慮した取り組みが行なわれている

個人情報の保護について、「個人情報保護規程」を基本として、個人情報の提供・公開に関する同意書と本人に対する書面を提示しての説明や確認の運用がなされている。また、事業所全体として日常的なサービス提供における利用者のプライバシー保護に配慮した取り組みが行なわれ、各就業拠点には利用者各自のロッカーが設置され、施錠できる場所に書類等を保管している。さらに、個別の話や相談、業務に対する注意などは、場所や時間などを工夫して対応し、プライバシーに配慮している。

利用者を主体とした本人の意思決定を尊重し意見を発表する機会を設けている

利用者を主体とした本人の意思決定を尊重し、各就労先での朝礼・終礼を実施するなど、利用者が意見を発表する機会を設けている。虐待防止委員会を設置し、法人のハラスメント対応マニュアルの遵守や関係機関との連携などの体制を整備し、権利擁護に関する取り組みを強化している。年1回、セルフチェックシートを活用して、各職員の日常の言動や支援の振り返りを実施し、職員間でそれぞれ自分の支援を見つめなおす機会を設けている。

本人の思いを尊重しつつ働き続けることができるよう支援に努めている

定時に出勤できないケースへの定着に向けた支援など、事前に把握した利用者の生活習慣や価値観に配慮した個別の対応を行なっている。また、サービス利用者と被雇用者という利用者の個人意思を尊重しつつ、業務の遂行を果たすため、支援者としての職員が補填することも多くなりやすい状況もみられることから、本人の思いを尊重しつつ働き続けることができるように、事業所として、利用者個人の意思を尊重することを大前提に据えた「労働中の意思尊重の指針」の作成が検討されている。

1.利用者のプライバシー保護を徹底している
  • 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
  • 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
  • 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
  • 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
  • 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  • 虐待被害にあった利用者がいる場合には、関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
  • 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
清掃スケジュール、指示書、清掃手順書などで業務の明確化と標準化に取り組んでいる

就労先での清掃業務が事業所のサービス基盤となっていることからも、職員には、清掃技術と支援技術の修得と業務の標準化が求められている。清掃スケジュール、指示書、清掃手順書を作成し、業務の明確化と標準化に取り組んでいる。特に、清掃手順書は写真等を活用して、利用者にもわかりやすいように実施手順をわかりやすく明確化している。さらに、清掃に関する品質点検を毎月実施し、インスペクション(清掃品質点検)報告書を提出している。

サービスの質を確保しつつ、業務の標準化とともに水準の見直しに努めている

清掃契約先との契約内容に応じて必要に応じて変更している。年度末の契約更新の時期にあたり業務内容に応じて、清掃内容や手順の見直しを実施している。継続した内容であっても年間で見直し、サービスの質を確保しつつ、業務の標準化とともに水準の見直しに努めている。併せて利用者に対するサービスの質の向上に取り組んでいる。利用者の質問や職員の意見、契約先の求めに応じて、休憩時間の取り方や場所の工夫、日替わり清掃の組み方の工夫に取り組んでいる。

各種会議やOJTの実施など、利用者支援や清掃技術・知識の共有を図っている

個別支援計画の内容や支援方向性についてのケース会議の他、月1回の定例会議や適宜開催する臨時職員会議において、利用者の状況から課題を取り上げ職員間で共通認識を深めている。各清掃先では、1か月程度のOJT期間を設け、清掃に関する技術・知識の共有を図っている。職員間の連携・協力の他、各就労現場からも専用の業務用携帯にてサービス管理責任者に判断を仰ぎ、指導・助言を受けられる体制をとっている。事業所は、職員間の業務分担を進め、日常の業務以外の業務の明確化に向けた取り組みの必要性を捉えている。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
  • 職員一人ひとりが工夫・改善したサービス事例などをもとに、基本事項や手順等の改善に取り組んでいる
3.さまざまな取り組みにより、業務の一定水準を確保している
  • 打ち合わせや会議等の機会を通じて、サービスの基本事項や手順等が職員全体に行き渡るようにしている
  • 職員が一定レベルの知識や技術を学べるような機会を提供している
  • 職員全員が、利用者の安全性に配慮した支援ができるようにしている
  • 職員一人ひとりのサービス提供の方法について、指導者が助言・指導している
  • 職員は、わからないことが起きた際に、指導者や先輩等に相談し、助言を受けている

事業者のコメント

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評価情報

【評価実施期間】

2017年10月1日~2018年3月26日

【評価者修了者No】

H0501031,H0201052,H0307021

評価結果のダウンロード

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