評価結果

標準の評価

基本情報

【事業所名称】

コンフィデンス早稲田

コンフィデンス早稲田

【サービス種別】

多機能型事業所

就労移行支援
就労継続支援B型

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1) ビジョンをわかりやすく利用者や職員に伝える
2) サービス提供内容をわかりやすく情報発信をする
3) 利用者のニーズを的確にとらえる
4) ネットワーク構築・活用を心がける
5) 事業環境の変化に留意する

職員に求めている人材像や役割

利用者に寄りそう姿勢と信頼を得られる言動の実行

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

多様な障害特性に関する理解と柔軟な支援サービスの提供

全体の評価講評

特によいと思う点

企業理念の本質をそのまま活かし、自己の存在意義や社会に貢献している意識をミッションとして盛り込んだ「CREDO(ラテン語で志や信条の意味)」を浸透させている。「誰もが未来に希望を持ち、安心して暮らせる安定した社会をつくる」ため、互いに尊重し合い、人の可能性を心から信じ合える事業運営となるよう努めている。事業所名の「コンフィデンス(信用・信頼の意味)」の意味でもある100%の信頼をもとに、利用者が自分に自信を持ち、夢の実現に向け自立への第1歩を力強く歩めるよう、理事長の強いリーダーシップのもと推進している。

5種類の魅力的な講座を、曜日ごとに実施できるようプログラムされている。まず毎週目標設定を行い、PDCAサイクルにより課題を継続的に改善し、スケジュール管理をできるようにしている。あいさつ・姿勢・身だしなみなどオフィス内でのマナーを習得するビジネスマナー講座、会話・対人距離など良好な人間観関係を築くコミュニケーション講座、履歴書の書き方・面接練習など就労準備のための就労講義、実務的な事務作業能力のスキルアップの就労実技など、夢の実現に向け意欲的に学習し実力と自信をつけることで、職場定着率も96%と高い。

事業所は飯田橋及び早稲田の首都圏に位置している。飯田橋は千代田、新宿、文京の三区が接していて、駅に近く、オフィスや企業に囲まれ、就労を目ざす利用者にとってビジネス環境、通勤練習にとってふさわしい訓練の場となっている。また近隣のハローワーク飯田橋とは、就労関連の情報がいち早く入手できるなどの良い関係を保っている。一方、1階に煎餅販売の店舗を構える早稲田は賑やかな西早稲田通り商店街沿いにあり、利用者は近くに流れる神田川を散策できるなど、良好な環境の中で地域との関わりを持ちながら就労意欲へ結びつく支援を得ている。

さらなる改善が望まれる点

職員7名の小規模事業者であることから、理事長兼施設長の職員面談で現在の所格段の支障が出ていない。しかし本人の作成した目標に対し自己評価をしてもらった上で面談するなど、本人の気づきや反省を自然とできるようなシステム環境を構築することがまず必要であると考えている。現段階では評価システムが処遇と連動する形になっていないが、中長期課題としてキャリアパス制度の構築や処遇の改善に向けてシステムを完成させたいと考えている。

決算や事業計画などの重要事項は、理事会の審議と承認のもとに行われている。理事長が施設長を兼務している関係で、現在それほど支障となることは起きていないが、今後起案者・審議機関・決裁者などを明確にする意味でも決裁基準を整備し、事業計画に関すること・業務に関すること・財務に関すること・支出金額に関することなどの判断基準を明確にし、より透明性のある運営体制を構築することが望ましい。

当事業所は現在、就労移行支援事業所の飯田橋と就労継続支援B型事業所の早稲田との2本柱で展開している。それぞれの関係性によりメリットを生む反面、施設長が兼任していることへの仕事の負担、指示や作業の遅れ、重複してしまう出費などのデメリットも考えられる。経営層はそれを改善するために、飯田橋から早稲田への移転統合を計画している。この移転が単に事業所展開のコスト軽減のみに終わることなく、職員・利用者が一丸となって相乗効果を生み、より良い支援体制への好循環となることを期待したい。

事業者が特に力を入れている取り組み

区内の事業所が参加するネットワークでは行政機関や区内事業者と積極的に関わり、地域ネットワークの構築と事業所間や関係機関との綿密な情報交換を行っている。地域からの障がいに関する講演を依頼された時は随時実施したり、また月1回の土曜日には土曜講座を開設しており、利用者やOBまたはその友達などが参加できるオープン講座としている。全事業所を都心に配置することで、都心で働いているという実感を積み重ねるため、利用者はスーツ姿で出勤するように心がけ、地域での顔の見える関係づくりを重視している。

就労に伴う退所が4名、継続B型への移動が2名になるなど、移行支援者が減少し現在定員10名のところ8名の登録となっていることから、登録者を増やしていくことが急務となっている。障がい者の法定雇用率の引き上げにより、就労移行に対する企業からの求人の増加が予想され、これに対応するための戦略を急いでいる。利用者へのきめ細かな就労支援サービスの提供により、他の追随を許さないポジションの確立を目ざしており、現在分散している就労移行支援と就労継続支援B型の事業所を統合し、収益力を向上させ3カ年で累損の一掃を目ざしている。

利用者の希望は必ず取り入れるという理念で事業所は支援を行っている。飛行機のパイロットになるという利用者希望が、単に不可能と答えるのではなく、そのためには今何をすればいいかを利用者と共に考える姿勢で支援を行っている。職員は利用者の考え、夢、希望を共有し、それが活かせる支援計画の作成、支援の遂行を行っている。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:事業者と協議の上、20名を調査対象とした。男女構成は、男性17名・女性3名であり、年齢層は40代中心の山型で、年齢構成は20代3名、30代4名、40代12名、60歳以上が1名であった。障がい種別は精神障がい者と若干の知的・身体障がい者であった。
  • 調査方法:アンケート方式  
    事業所の要望と障がい特性に鑑み、協議の上、聞き取りが可能と判断された14名とアンケートが可能とされた6名を調査対象とした。聞き取り方法は事業所内で評価者2名と補助者1名が利用者調査の項目に従い、対面により個別に聞き取った。
  • 有効回答者数/利用者総数:20/28(回答率 71.4% ) サービス毎の利用者総数
      利用者総数 共通評価項目による
    調査対象者数
    共通評価項目による
    調査の有効回答者数
    利用者総数に対する
    回答者割合
    就労移行支援 8人 4人 4人 50.0%
    就労継続支援B型 20人 16人 16人 80.0%

利用者調査結果の<総合的な感想>としては、「大変満足」が50.0%、「満足」が40.0%で、満足以上の回答は合計90.0%で大多数が満足であった。<サービスの提供>については、「利用者は困ったときに支援を受けているか」の問いに90.0%が「はい」、「事業所の設備は安心して使えるか」に95.0%が「はい」、一方「事業所の活動が知識の習得や能力の向上に役立っているか」には70.0%が「はい」と回答している。<安心・快適性>については、「職員の接遇・態度は適切か」の問いに95.0%が「はい」、「病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか」に90.0%が「はい」、「利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか」に85.0%が「はい」と回答している。<利用者個人の尊重>については、「利用者の気持ちを尊重した対応がされているか」の問いに90.0%が「はい」、「利用者のプライバシーは守られているか」に90.0%が「はい」、「個別の計画作成時に、利用者の要望等を聞かれているか」に80.0%が「はい」と回答し、<不満・要望への対応>については、「利用者の不満等は対応されているか」の問いに90.0%が「はい」と回答している。

アンケート結果

4~17は選択式の質問のため、該当項目のみ掲載しています。

1.利用者は困ったときに支援を受けているか

はい 18名 (90%)
どちらともいえない 2名 (10%)

「はい」が18人=90.0%、「どちらともいえない」が2人=10.0%、「いいえ」が0人=0%、「非該当・無回答」が0人=0%という結果だった。自由意見としては 「助けてくれるので、安心しています」、「相談にのってもらったりしています」、「丁寧に教えてくれる」、「仕事のやり方を繰り返し教えてくれる」、「しっかりと聞いてくれて、アドバイスしてくれる」などの肯定的な声が多く聞かれたが、一部 「職員によっては対応がいろいろです」の声もあった。

2.事業所の設備は安心して使えるか

はい 19名 (95%)
いいえ 1名 (5%)

「はい」が19人=95.0%、「どちらともいえない」が0人=0%、「いいえ」が1人=5.0%、「非該当・無回答」が0人=0%という結果だった。自由意見としては 「大丈夫です」、「危ない物は置いていない」、「安全です」、「危ないと思ったことはない」、「けがしたことはない」などの肯定的な声が多く聞かれたが、一部 「作業場は危なくないが、階段が急できつい」の声もあった。

3.利用者同士の交流など、仲間との関わりは楽しいか

はい 11名 (55%)
どちらともいえない 9名 (45%)

「はい」が11人=55.0%、「どちらともいえない」が9人=45.0%、「いいえ」が0人=0%、「非該当・無回答」が0人=0%という結果だった。自由意見としては 「一緒に仕事したりして楽しい」、「休み時間に話をしたりしている」、「穏やかな人ばかりなので、とても話がしやすい」などの肯定的な声が聞かれたが、一方 「あまり皆と話をしない」の声もあった。

11.【就労移行支援】
事業所での活動が就労に向けた知識の習得や能力の向上に役立っているか

はい 4名 (100%)

「はい」が4人=100.0%、「どちらともいえない」が0人=0%、「いいえ」が0人=0%、「非該当・無回答」が0人=0%という結果だった。自由意見としては 「人とのコミュニケーションやスマイルが役に立っている」、「コミュニケーションスキルやビジネスマナーが学べ、役に立っている」、「パソコンの基礎から学び始め、勉強することが多く、それらが役立っている」などの肯定的な声が多く聞かれた。

12.【就労移行支援】
職場見学・職場実習等の、事業所外での体験は充実しているか

はい 2名 (50%)
どちらともいえない 2名 (50%)

「はい」が2人=50.0%、「どちらともいえない」が2人=50.0%、「いいえ」が0人=0%、「非該当・無回答」が0人=0%という結果だった。自由意見としては 「職場の雰囲気に影響され緊張したが、何度か見学している内に少しずつ慣れてきた」などの肯定的な声が多く聞かれたが、一部 「まだ体験していないのでよく分からない」の声もあった。

13.【就労移行支援】
工賃等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか

はい 1名 (25%)
どちらともいえない 2名 (50%)
無回答・非該当 1名 (25%)

「はい」が1人=25.0%、「どちらともいえない」が2人=50.0%、「いいえ」が0人=0%、「非該当・無回答」が1人=25.0%という結果だった。自由意見としては 「説明はしてもらったが、今ひとつよく分かっていないところがある」、「詳しくは分からない」、「工賃をもらっていないので分かりません」などの声が聞かれた。

16.【就労継続支援B型】
事業所での活動が働くうえでの知識の習得や能力の向上に役立っているか

はい 10名 (63%)
どちらともいえない 5名 (31%)
いいえ 1名 (6%)

「はい」が10人=62.5%、「どちらともいえない」が5人=31.3%、「いいえ」が1人=6.3%、「非該当・無回答」が0人=0%という結果だった。自由意見としては 「パソコン入力やタイピングの練習が役立っている」、「パソコン操作、パワーポイント、シール貼りなどのスキルアップが事務関係の仕事に就くことに役立つと思う」、「パソコンの知識が増えた」、「消火器点検や緑化作業で外の仕事が役立っていると思う」などの肯定的な声が多く聞かれたが、一部 「自主活動として読書はあまり役立つとも思えない」の声もあった。

17.【就労継続支援B型】
工賃等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか

はい 10名 (63%)
どちらともいえない 4名 (25%)
いいえ 2名 (13%)

「はい」が10人=62.5%、「どちらともいえない」が4人=25.0%、「いいえ」が2人=12.5%、「非該当・無回答」が0人=0%という結果だった。自由意見としては 「概ね分かる」、「支払は月末です」などの肯定的な声が比較的多く聞かれたが、一部 「説明はあるが、計算の仕方は分からない」、「工賃が減ったときの説明がなかった」、「もう少し工賃がほしい」の声もあった。

18.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 17名 (85%)
どちらともいえない 3名 (15%)

「はい」が17人=85.0%、「どちらともいえない」が3人=15.0%、「いいえ」が0人=0%、「非該当・無回答」が0人=0%という結果だった。自由意見としては 「いつもきれいになっています」、「清潔です」、「職員も一緒に皆で掃除をしている」などの肯定的な声が多く聞かれ、また一部 「利用時間が掃除の時間と合わないが、たまに階段を掃いたりする」の声もあった。

19.職員の接遇・態度は適切か

はい 19名 (95%)
どちらともいえない 1名 (5%)

「はい」が19人=95.0%、「どちらともいえない」が1人=5.0%、「いいえ」が0人=0%、「非該当・無回答」が0人=0%という結果だった。自由意見としては 「適切で、きちんとしています」、「言葉遣いが丁寧です」、「態度が謙虚です」、「服装は清潔です」などの肯定的な声が多く聞かれたが、一部 「言葉の荒いときもある」の声もあった。

20.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 18名 (90%)
どちらともいえない 2名 (10%)

「はい」が18人=90.0%、「どちらともいえない」が2人=10.0%、「いいえ」が0人=0%、「非該当・無回答」が0人=0%という結果だった。自由意見としては 「対応の仕方が良かった」、「無理のないようにと職員から声をかけたりしてくれている」、「いつも健康に気遣ってくれている」、「きちんと対応してくれると思います」などの肯定的な声が多く聞かれた。

21.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 17名 (85%)
どちらともいえない 2名 (10%)
無回答・非該当 1名 (5%)

「はい」が17人=85.0%、「どちらともいえない」が2人=10.0%、「いいえ」が0人=0%、「非該当・無回答」が1人=5.0%という結果だった。自由意見としては 「対応は信頼できる」、「きちんと対応してくれると思います」などの肯定的な声が多く聞かれたが、一部 「利用者同士でいさかいなどを起こさないように言われている」、「いさかいやいじめは見たことがない」の声もあった。

22.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか

はい 18名 (90%)
どちらともいえない 2名 (10%)

「はい」が18人=90.0%、「どちらともいえない」が2人=10.0%、「いいえ」が0人=0%、「非該当・無回答」が0人=0%という結果だった。自由意見としては 「よく相談にのってくれる」、「自身の気持ちをとても尊重し大切にしてくれている」、「気持ちを大切にしながら対応してくれていると感じる」、「リラックスして臨むよう親身になってアドバイスしてくれる」などの肯定的な声が多く聞かれた。

23.利用者のプライバシーは守られているか

はい 18名 (90%)
どちらともいえない 2名 (10%)

「はい」が18人=90.0%、「どちらともいえない」が2人=10.0%、「いいえ」が0人=0%、「非該当・無回答」が0人=0%という結果だった。自由意見としては 「守秘義務は守ってくれています」、「大丈夫です」などの肯定的な声が多く聞かれたが、一部 「守ってくれているが、所内が狭いので聞こえてしまうことがあるように思う」の声もあった。

24.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか

はい 16名 (80%)
どちらともいえない 4名 (20%)

「はい」が16人=80.0%、「どちらともいえない」が4人=20.0%、「いいえ」が0人=0%、「非該当・無回答」が0人=0%という結果だった。自由意見としては 「計画相談で要望を聞いてくれた」、「細かく聞いてくれた」、「生活リズムを整えることを話し合い、通所日を調節してくれた」、「目標が変わるときには、その都度相談にのってもらっています」、 「状況などのズレを感じることはあるが、職員の方も理解しようとしてくれている」などの肯定的な声が多く聞かれた。

25.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 13名 (65%)
どちらともいえない 7名 (35%)

「はい」が13人=65.0%、「どちらともいえない」が7人=35.0%、「いいえ」が0人=0%、「非該当・無回答」が0人=0%という結果だった。自由意見としては 「分かります」、「分かるように丁寧に何回も話してくれるが、不安になり何回も聞き直したりしている」などの肯定的な声が聞かれたが、一部 「分かりやすいことと分かりにくいことがある」の声もあった。

26.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 18名 (90%)
どちらともいえない 1名 (5%)
無回答・非該当 1名 (5%)

「はい」が18人=90.0%、「どちらともいえない」が1人=5.0%、「いいえ」が0人=0%、「非該当・無回答」が1人=5.0%という結果だった。自由意見としては 「きちんと対応してくれている」、「すぐ対応してくれた」、「相談すると、いろいろとアドバイスをしてくれる」、「通所のことで相談したら、要望通りに変更してくれた」などの肯定的な声が多く聞かれたが、一部 「不満などがありません」の声もあった。

27.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 12名 (60%)
どちらともいえない 4名 (20%)
いいえ 3名 (15%)
無回答・非該当 1名 (5%)

「はい」が12人=60.0%、「どちらともいえない」が4人=20.0%、「いいえ」が3人=15.0%、「非該当・無回答」が1人=5.0%という結果だった。自由意見としては 「聞いています」、「見えるところに貼ってあります」などの肯定的な声が聞かれたが、一部 「困った場面になったことがありません」の声もあった。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
「CREDO(ラテン語で志)」でミッションを表現し、一緒に夢の実現を目ざしている

従来の企業理念の本質をそのままにし、それを組織内外に浸透させ、自己の存在意義や社会に貢献している意識を盛り込んだ「CREDO(ラテン語で志や信条の意味)」を浸透させている。「誰もが未来に希望を持ち、安心して暮らせる安定した社会をつくる」ため、互いに尊重し合い、障がい者が社会参加の機会を獲得し、人の可能性を心から信じ合える事業運営となるよう努めている。事業所名の「コンフィデンス(信用・信頼の意味)」の意味でもある100%の信頼をもとに、利用者と一緒に幸せと夢の実現を目ざしている。

月例スタッフ会議や年3回の全職員会議で経営層の役割と責任を周知している

月例スタッフ会議や年3回の全職員会議などの会議体を通じ、経営層の役割と責任を深めるための組織体制を整備している。職員へは全職員会議を通じて重要案件を伝えるとともに、常に「CREDO」を思い起こすよう注意喚起をし支援の本質を理解するように努めている。利用者へは月1回のミーティングにて、理解しやすいよう分かりやすく改定し周知伝達している。理事長の強いリーダーシップのもと、事業方針は各事業所で具体化され、職員は自らの役割を意識した支援に努めている。

重要案件は理事会で承認されているが、決裁基準を整備しておくことが望ましい

決算や事業計画などの重要事項は、理事会の審議と承認のもとに行われている。理事長が施設長を兼務している関係で、現在それほど支障となることは起きていないが、今後起案者・審議機関・決裁者などを明確にする意味でも決裁基準を整備し、事業計画に関すること・業務に関すること・財務に関すること・支出金額に関することなどの判断基準を明確にし、より透明性のある運営体制を構築することが望ましい。

1. 事業所が目指していること(理念、基本方針)を明確化・周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を明示している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 重要な意思決定や判断に迷ったときに、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を思い起こすことができる取り組みを行っている(会議中に確認できるなど)
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、自らの役割と責任に基づいて行動している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件を検討し、決定する手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
就業規則にて守るべき規範・倫理を明示し、周知に努めている

職員が守るべき規範・倫理を就業規則に明示し、障がいのある人が社会参加を目ざすための支援の基本姿勢を明確にしている。また支援にあたり大事にしていることは、一人ひとりの尊厳を認め、職員が利用者を100%信頼し、自分に自信を持ってもらうこととし、これらを実現するための職員の役割を明示している。利用者と職員は対等であることを明確にしており、人権擁護・虐待防止研修にも力を入れ理解が深まるよう取り組んでいる。

地域からの講演依頼や土曜講座の開放など、地域との結びつきを大事にしている

区内の事業所が参加するネットワークでは、行政機関や区内事業者と積極的に関わり、地域ネットワークの構築と事業所間や関係機関との綿密な情報交換を行っている。地域からの障がいに関する講演を依頼されたときは随時実施したり、また月1回の土曜日には土曜講座を開設しており、利用者やOBまたはその友達などが参加している。全事業所を都心に配置することで、都心で働いているという実感を積み重ねるため、利用者はスーツ姿で出勤することを勧めており、地域での顔の見える関係づくりを重視している。

少数の信頼ある人の受け入れはあるものの、ボランティア体制の整備が遅れている

講座の講師やビジネスマナーを教えるボランティアを受け入れているが、信頼がおける限られた人にお願いしている。利用者の職場定着率は96%と極めて高いが、面接官としてのボランティアにも参加してもらっており、利用者にも良い刺激となっている。現在はまだ本格的にボランティアを受け入れている状況にないが、今後はボランティアが必要となる場面が多くなると考えており、受け入れにあたっての基本姿勢を明確にした書面を用意し、個人情報の守秘義務などに関する誓約書をもらうようにするなど受け入れ体制を整備していきたいと考えている。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知している
  • 福祉サービスに従事する者として、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳)などを明示している
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳)などの理解が深まるように取り組んでいる
2. 第三者による評価の結果公表、情報開示などにより、地域社会に対し、透明性の高い組織となっている
  • 第三者による評価の結果公表、情報開示など外部の導入を図り、開かれた組織となるように取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、地域の人の目にふれやすい方法(事業者便り・会報など)で地域社会に事業所に関する情報を開示している
1. 事業所の機能や福祉の専門性をいかした取り組みがある
  • 事業所の機能や専門性は、利用者に支障のない範囲で地域の人に還元している(施設・備品等の開放、個別相談など)
  • 地域の人や関係機関を対象に、事業所の機能や専門性をいかした企画・啓発活動(研修会の開催、講師派遣など)を行っている
2. ボランティア受け入れに関する基本姿勢を明確にし、体制を確立している
  • ボランティアの受け入れに対する基本姿勢を明示している
  • ボランティアの受け入れ体制を整備している(担当者の配置、手引き書の作成など)
  • ボランティアに利用者のプライバシーの尊重やその他の留意事項などを伝えている
3. 地域の関係機関との連携を図っている
  • 地域の関係機関のネットワーク(事業者連絡会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働して取り組めるような体制を整えている
【講評】
午前中の各種講義時間や個別面談を活用し、困り事や要望を引き出している

午前中に行われる各種の講義時間を活用して、利用者一人ひとりの意見や要望を聞くことにしているが、夕礼時に出された意見や要望を全職員が共有し記録し、必要な支援やプログラムが提供できるよう、個々のニーズを具体的に把握している。また個別面談も計画的に実施しており、個別支援計画に反映している。特に就労を目ざす利用者を対象とした個別面談では、就労移行支援に関する個別の課題を抽出することで、個別ニーズに合わせた支援の提供に力を入れている。

就労移行支援には5種類の講座を曜日ごとに行い、職場定着率も96%と高い

5種類の講座を曜日ごとに実施し、実力と自信をつけるようにプログラムされている。まず毎週目標設定を行い、PDCAサイクルにより課題に対し継続的に改善しスケジュール管理をできるようにしている。あいさつ・姿勢・身だしなみなどオフィス内でのマナーを習得するビジネスマナー講座、会話・対人距離など良好な人間観関係を築くコミュニケーション講座、履歴書の書き方・面接練習など就労に必要な準備のための就労講義、実務的な事務作業能力のスキルアップの就労実技など、夢の実現に向け意欲的に学習することで、職場定着率も96%と高い。

多種多様な地域支援会議や共同バザールに積極的に参画し地域ニーズの発掘に努めている

千代田区や新宿区主催のネットワーク会議や各区の障害者就労支援センターなどとは随時連携を取っており、多種多様な地域支援の会議にも積極的に参加し活動を行っている。また講演依頼も数多くあり、地域へ出向いて情報収集にも力を入れている。行政主催のセミナーには必ず参加し、福祉事業全体の動向把握に努めている。新宿区の共同バザールでは企画運営段階から関わり積極的に参加するとともに、地元商店会のイベントや地域の祭りなどの行事参加や、毎日の緑化事業を通じて地域との積極的な関わりを持つなど、地域密着型ネットワークを構築している。

1. 利用者一人ひとりの意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応している(苦情解決制度を含む)
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者一人ひとりの意見・要望・苦情に対する解決に取り組んでいる
2. 利用者意向の集約・分析とサービス向上への活用に取り組んでいる
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向を把握することに取り組んでいる
  • 事業者が把握している利用者の意向を取りまとめ、利用者から見たサービスの現状・問題を把握している
  • 利用者の意向をサービス向上につなげることに取り組んでいる
3. 地域・事業環境に関する情報を収集し、状況を把握・分析している
  • 地域の福祉ニーズの収集(地域での聞き取り、地域懇談会など)に取り組んでいる
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)の収集に取り組んでいる
  • 事業所としての今後のあり方の参考になるように、地域の福祉ニーズや福祉事業全体の動向を整理・分析している
【講評】
中期計画は3年ごとのローリングとし、収益力向上と累損一掃を目ざす計画としている

中期計画を策定し、3年ごとにローリングして見直すことにしている。経営環境面では、平成30年より障がい者の法定雇用率を引き上げることになるため、就労移行に対する企業からの求人の増加が予想され、これに対応するための戦略を分析している。利用者へのきめ細かな就労支援サービスを提供し、他の追随を許さないポジションの確立を目ざしている。現在就労移行支援と就労継続支援B型の事業所が飯田橋と早稲田の2カ所に分散しているがこれを統合し経費の圧縮を図り、収益力を向上させ3カ年で累損を一掃する計画としている。

年度計画に基づき毎月末には月間経営計画を策定し、より具体的に進捗管理を行っている

中期計画に基づき、当該年度に達成すべき内容を年度計画として反映している。特に新宿区から受託している地域緑化推進事業では、生きた植物を扱うことから、年間の活動スケジュールをもとに計画的に取り組んでいる。また工賃アップの取り組みは、就労活動として、菓子の企画販売、PCデータ処理、名刺作成受託、地域緑化などに対する請負額から工賃の見込みを算定するとともに、受注開拓、商品開発、販売先の地域ネットワークづくりなどに対する活動内容の分析も行い、これらは月間経営計画としてより具体的に分析され、進捗管理を徹底している。

事故対応マニュアルによるだけでなく、関係機関への報告・連絡・相談も重視している

利用者の安全確保・向上に向け、事故対応マニュアルを定め、体制整備と施策を実施している。防災訓練は利用者も参加して毎年実施している。最近同一法人の日本橋事業所(4階に入居)のビルにおいて、日中のビル火災があり全員避難する経験をしたが、日頃の訓練の経験を活かすことができた。しかし避難階段付近の煙により予期せぬ行動を迫られ、日頃から様々なシミュレーションによる訓練を実施することの大切さを改めて感じることができた。このため関係機関への連絡体制を再度見直し、報告・連絡・相談を重視するようにしている。

1. 取り組み期間に応じた課題・計画を策定している
  • 理念・ビジョンの実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 年度単位の計画を策定している
  • 短期の活動についても、計画的(担当者・スケジュールの設定など)に取り組んでいる
2. 多角的な視点から課題を把握し、計画を策定している
  • 課題の明確化、計画策定の時期や手順があらかじめ決まっている
  • 課題の明確化、計画の策定にあたり、現場の意向を反映できるようにしている
  • 計画は、サービスの現状(利用者意向、地域の福祉ニーズや事業環境など)を踏まえて策定している
  • 計画は、想定されるリスク(利用者への影響、職員への業務負担、必要経費の増大など)を踏まえて策定している
3. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 計画推進の方法(体制、職員の役割や活動内容など)を明示している
  • 計画推進にあたり、より高い成果が得られるように事業所内外の先進事例・失敗事例を参考にするなどの取り組みを行っている
  • 計画推進にあたり、目指す目標と達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
1. 利用者の安全の確保・向上に計画的に取り組んでいる
  • 利用者の安全の確保・向上を図るため、関係機関との連携や事業所内の役割分担を明示している
  • 事故、感染症、侵入、災害などの事例や情報を組織として収集し、予防対策を策定している
  • 事故、感染症、侵入、災害などの発生時でもサービス提供が継続できるよう、職員、利用者、関係機関などに具体的な活動内容が伝わっている
  • 事故、感染症、侵入などの被害が発生したときは、要因を分析し、再発防止に取り組んでいる
【講評】
多様な障がい特性に対応できる柔軟性のある人材を期待し、職員会議などで周知している

知的障がい、身体障がい、精神障がい、発達障がい、高次機能障がいなど様々な障がい特性を持った人が現在通所している。これら多様な障がい特性を理解し、利用者に寄り添う姿勢と信頼を得られる言動を実行でき、柔軟に対応できるような職員であることを、望まれる人材像としている。これを「CREDO(ラテン語で志)」として事業所内に掲示するとともに、職員会議など機会あるごとに確認している。職員は全員常勤採用とし、適材適所に配置することで法人組織力の向上を目ざしている。

職員面談を実施しているが、目標管理と自己評価を踏まえた上での面談としたい

職員7名の小規模事業者であることから、理事長兼施設長の職員面談で現在の所格段の支障が出ていない。しかし本人の作成した目標管理に対し自己評価をしてもらった上で面談することで、本人の気づきや反省を自然とできるようなシステム環境を構築することがまず必要と考えている。現段階では評価システムがまだ機能している段階ではなく、処遇と連動する形になっていないが、中長期課題としてキャリアパス制度の構築や処遇の見直しに向けて完成させたいとしている。

研修への積極的参加や有給休暇の取得・定時退勤を勧め、やる気の向上に取り組んでいる

外部研修への参加は、可能な限り実施できるよう環境づくりに取り組んでいる。毎月勤務状況を把握し定時退勤を勧めるとともに、超過勤務状況の把握・有給休暇の取得奨励・夏季休暇の3日間付与など福利厚生面にも取り組んでいる。職員のやる気と働きがいの向上に結びつくよう、ストレス要因の排除にも取り組み、メンタル面でのサポートも実施している。

1. 事業所にとって必要な人材構成にしている
  • 事業所の人事制度に関する方針(人材像、職員育成・評価の考え方)を明示している
  • 事業所が必要とする人材を踏まえた採用を行っている
  • 適材適所の人員配置に取り組んでいる
2. 職員の質の向上に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりの能力向上に関する希望を把握している
  • 事業所の人材育成計画と職員一人ひとりの意向に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 個人別の育成(研修)計画は、職員の技術水準、知識、専門資格の習得(取得)などの視点を入れて策定している
  • 職員一人ひとりの個人別の育成(研修)計画に基づいて、必要な支援をしている
  • 職員の研修成果を確認し(研修時・研修直後・研修数ヶ月後など)、研修が本人の育成に役立ったかを確認している
1. 職員一人ひとりの主体的な判断・行動と組織としての学びに取り組んでいる
  • 職員の判断で実施可能な範囲と、それを超えた場合の対応方法を明示している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに学ぶことに取り組んでいる
  • 職員一人ひとりの研修成果を、レポートや発表等で共有化に取り組んでいる
2. 職員のやる気向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価・報酬(賃金、昇進・昇格、賞賛など)が連動した人材マネジメントを行っている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、疲労・ストレスなど)を把握し、改善に取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、やる気と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 福利厚生制度の充実に取り組んでいる
1. 事業所が蓄積している経営に関する情報の保護・共有に取り組んでいる

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

【評語】
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