評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)ノーマライゼーションを目指す
2)社会からネグレクトさせない
3)インフォームド・コンセント・自己決定につなげる
4)障がいを持つメンバーが働きやすいように環境を整えること
5)日々の生活の中で楽しみ・やりがいを見つけてもらうこと
職員に求めている人材像や役割
障がいをもつメンバーに感情的にならず、我々は「支援をする」立場であることを明確にする。
「主役はメンバーご本人」であることを念頭において、自分の役割を考える。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
私たちは専門職である、という自信と気概をもって、職務にあたってほしい。
時に「喪失感」など辛い感情を味わうこともあるが、障害者自身が乗り越えられる力があると信じて、仕事にあたってほしい。
全体の評価講評
特によいと思う点
利用前には、利用者と仕事のミスマッチを防ぐために事前面接・実習・アセスメントの段階を踏み、きめ細かい支援につなげている。職員は、行政機関の連絡会・ネットワーク会議等に積極的に参加し、公共職業安定所や就労支援センターにも日頃から積極的に訪問し情報収集に努めている。就労支援に当たっては、保健相談所や計画相談支援事業所等の障害者支援機関等と連携し、利用者に関する情報を共有している。このため関係機関と強い信頼関係が構築されており、様々な支援や助言を得ており、定期的に一般企業への就職者も出すなどの実績も上げている。
法人の理念・方針に共感して勤務している職員が大半で、加えて人事管理制度・福利厚生・処遇など労務・職場環境改善に力を入れていることから、職員の定着率が高い。そのため利用者と職員の人間関係が安定的で利用者には安心感が生まれている。介護福祉士等の有資格者も多く、職員は専門性と人間関係をベースとして、障がいを持つメンバー一人ひとりとの面接や聞き取りに時間を割き、個々人の状況把握に努めている。一般企業に就労したOB・OGにもきめ細かい支援を継続しており、利用者・関係機関から厚い信頼が寄せられている。
利用契約前には実習前面談・実習・実習振返りを行い、利用契約後は、アセスメント、6ヶ月ごとのモニタリングと個別支援計画の見直し、個人記録のほかに職業指導員の記録等、複数の視点での情報を共有し、きめ細かく観察しながら支援を行っている。また日頃から利用者一人ひとりとの面接や聞き取りに時間を多くとり、個々の状況やその変化の把握に努めている。このような丁寧な活動により、困ったことや分らないことがあれば職員にすぐ相談できる風通しの良い職場環境が作られており、利用者はいろいろな課題を抱えながらも生き生きと活動している。
さらなる改善が望まれる点
当事業所のレストラン部門と配食部門は食品を扱うため、日頃から徹底した衛生管理を行うとともに、仕事に従事する職員・利用者に衛生管理の重要性を研修やミーティングを通して周知し注意を喚起している。手洗いの励行、専用の服装、細菌検査や業者による清掃等を実施し、保健所の抜き打ち検査でも合格している。しかし現状の感染症予防は一部に充分でない人も見られるため、ノロウィルスやO-157等の食中毒につながる感染症予防、発生時の拡大防止等対策の検討、マニュアルの整備等により、さらに実効性の高い感染症予防態勢を構築されたい。
重大事故発生の未然防止に向けて軽微な事故やミス・トラブルをなくす目的で、平成28年度に「ヒヤリハット制度」を導入し、同29年4月より「ヒヤリハット報告書」を制定・実施した。しかし多忙な日常業務の中での慣れない報告書作成で報告件数は増えていない。重大事故の防止のためにはヒヤリハット件数を増やす必要がある。.ついては管理者やサービス向上委員会が中心となり、ヒヤリハット報告の趣旨や事例、報告書の書き方、原因分析や再発防止策等の研修・ミーティングにより改めて職員への周知を図り、早期に運用が定着するよう期待したい。
当事業所では職員一人ひとりが専門職としての誇りと高い能力を備え業務に励んでいる。生活相談や就職活動、就職後の定着支援事業にも積極的に取り組んでおり、利用者は一般企業に近い形での作業を実践することにより、社会性やマナーを身につけ社会的自立を目指している。今後さらに、支援事業所としてのサービスの質を高めていくため、職員全体のコンセンサスを得ながら手引書・マニュアル等の整備・見直しを図り、事業所全体として統一的に業務水準を高め提供サービスの質を向上させていく取組みが期待される。
事業者が特に力を入れている取り組み
平成25年に社会保険労務士と業務委託契約を結び、継続的に人事管理制度の整備、福利厚生の充実に努めている。賃金規程改正による処遇改善、有資格者への手当支給、職務任用要件の明示、評定項目の開示などを既に実施し、さらに勤務評定とその昇進・処遇への反映を検討中である。資格取得希望者には勤務時間の一部変更及び模擬試験費用の法人負担を行い、職員の能力育成及び意欲向上を図っている。職員の健康にも配慮し、法人負担で予防接種を行い、健康診断で異常所見のあった職員とは事務長が面談し適切な対応を促すなどきめ細かく取り組んでいる。
事業所の利用に当たっては、計画相談支援事業所等の関係機関と連携し利用者に関する情報を共有している。事前面接や実習などによりきめ細かに情報を掌握し、その上で利用者との話し合いを行い、意向に沿った無理の無い勤務シフトや業務(レストラン・配食・清掃の各部門の業務)を提供している。アセスメントとモニタリングに基づく個別の支援計画の策定、半年ごとの見直し等を行い、常に利用者の意向や心身の状況に応じた就労内容としている。マイペースで無理のない業務と職員の懇切丁寧な指導助言が利用者の不安やストレスを軽減させている。
「意欲がもてる利用者には経済的自立を目指し一般企業への就労を支援する」という明確な方針の下、平成28年度は当事業所から一般企業への就職者を2名出した。就労継続支援A型では、「いずれ一般企業に就職したい」と望む能力・意欲のある利用者が多く、事業所では関係機関と協力して就職に向けてきめ細かな対応をしている。就職した後についても、本人が仕事に自信が持てるようになるまで関係機関と共に職場訪問、電話相談などの支援を継続している。法人新聞本年7月号では、有名ホテルに就職したOBの活躍ぶりや後輩への助言等を紹介している。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:対象は就労継続支援A型利用者10名、B型利用者15名の計25名。回答はA型7名で男5名・女2名。B型は14名で男9名・女4名・無記入1名。精神障害者保健福祉手帳等級は、A型では2級4名、3級2名、無記入1名、B型では2級7名、4級2名、無記入5名であった。
- 調査方法:アンケート方式
調査はアンケート方式とし、施設側から利用者一人ひとりに目的・記入方法等を説明したうえで調査票を手渡していただいた。回答は、調査票と一緒に渡した返信用封筒により無記名で利用者から評価機関に直接郵送していただく方法で行った。 - 有効回答者数/利用者総数:21/25(回答率
84.0%
)
サービス毎の利用者総数
利用者総数 共通評価項目による
調査対象者数共通評価項目による
調査の有効回答者数利用者総数に対する
回答者割合就労継続支援A型 10人 10人 7人 70.0% 就労継続支援B型 15人 15人 14人 93.3%
項目別で「はい」の回答が多かったのは、「困ったとき支援を受けているか」・「計画作成時に要望を聞かれているか」の2項目で、いずれも16名、76%の方が肯定の回答であった。次いで「はい」の回答が多かったのは、「事業所の設備は安心して使えるか」(14名、67%)、「職員の接遇・態度は適切か」(15名、71%)の2項目であった。反対に、「いいえ」の回答が多いのは「仲間との交流は楽しいか」(4名、19%)、「外部にも苦情相談ができることを伝えられているか」(6名、29%)の2項目で、「どちらともいえない」の回答が多いのは、「不満・要望は対応されているか」が7名33%、「気持ちを尊重した対応がなされているか」が6名29%で、以上の回答はそのほぼ全数が就労継続支援B型の利用者の回答である。
「はい」の回答が多くかつ「いいえ」の回答がゼロの項目は、A型利用者では「設備」・「他の利用者との交流」・「職員の接遇・態度」の3項目、B型利用者では「計画作成時の要望聴取」「計画についての説明」の2項目であった。「働くうえで知識・能力向上に役立っているか」の項目で「はい」の回答は、A型では6名86%、B型では9名64%であった。
アンケート結果
4~17は選択式の質問のため、該当項目のみ掲載しています。
1.利用者は困ったときに支援を受けているか
・職員にはいつも大変お世話になっていて毎日感謝して作業できます。楽しいです。(A型) ・働きやすくてみんないい人です。(B型) ・皆さんに親切にしていただき、気持ちよく仕事することができています。
2.事業所の設備は安心して使えるか
・レストラン営業においては問題はないと判断しますが、建物が古すぎて震災でやられないか心配です補強工事をしたと聞いていますが疑問です。(A型) ・地震が起きた時倒れてきたら怖い。大型の冷蔵庫や出入り口の靴箱の転倒防止対策や、出口の戸のゆがみ対策があるのか疑問。(B型)
3.利用者同士の交流など、仲間との関わりは楽しいか
・かかわる時間はない。(B型)
14.【就労継続支援A型】
事業所での活動が働くうえでの知識の習得や能力の向上に役立っているか
仕事に対するいいことも、いやなことも経験できる。自分にとっては大切な場所になってきている。社会に出て、それらを生かせるよう努力したいと思っている。
15.【就労継続支援A型】
給料(工賃)等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか
振り込みの際、勘定科目で給料にしてほしいと、してくれなかった。さらに振り込みミスで他人の給与と間違われたこともあった。さらに、その件に関して正式というか、納得いく説明がなかった。
16.【就労継続支援B型】
事業所での活動が働くうえでの知識の習得や能力の向上に役立っているか
少しずつ役に立ってる気がします。
17.【就労継続支援B型】
工賃等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか
能力次第で工賃が変わる。
18.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか
・レストラン営業においては問題はないと判断しますが、建物が古すぎて震災でやられないか心配です補強工事をしたと聞いていますが疑問です。(A型)
19.職員の接遇・態度は適切か
・一部の人を除いて。(A型) ・話をしたいときには時間をとってもらい職員さんは話を聞いてくれる。事務所の良いところだなとあらためて気づきました。職員さんはフレンドリーです。(A型) ・ピアスは仕事中外してほしい。(B型) ・言葉の使い方が、と思う。(B型)
20.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
・一部の人を除いて。(A型)
21.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
・一部の人を除いて。(A型) ・少し頼りない気がします。(B型)
22.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
・一部の人は悪い人でないとは思いますが主観が強く人の意見を聞かない、言わせない空気を出す。さらに、言っても理解できない。客観視できない。知識がない。人としてのスペックが低い。(A型)
23.利用者のプライバシーは守られているか
コメントなし
24.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか
コメントなし
25.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
コメントなし
26.利用者の不満や要望は対応されているか
コメントなし
27.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
デイケアから聞いてもともとしっていて「はい」にしましたがわかりやすく伝えてもらったことは覚えていません。廊下には貼っております。(A型)
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念、基本方針)を明確化・周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を明示している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
- 重要な意思決定や判断に迷ったときに、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を思い起こすことができる取り組みを行っている(会議中に確認できるなど)
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、自らの役割と責任に基づいて行動している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件を検討し、決定する手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
法人の理念を明確にし、会議・研修・委員会活動により周知徹底している
法人の理念に基づき、職員が守るべき法・規範を就業規則の服務規程に明示し、さらに「利用者対応時の心得」により、傾聴や共感、QOLの考え方、個人情報保護等に関する具体的な倫理行動を示している。代表者会議・職員会議・研修等により職員の理解が深まるよう努めているほか、虐待防止委員会は毎年職員セルフチェックを行い、虐待に当たる行動をしていないか職員自身が振り返るとともに相互チェック機能が果たされるよう活動している。また、地域への情報開示に努め、広報誌発行のほか、平成27年にはホームページの大幅リニューアルを行った。
障がい者への理解を深め、地域に役立つための活動を積極的に行っている
障がい者に対する地域の理解を深め、同時に事業所の専門性を地域に生かすため、イベント開催、ボランティアや地元中学生の職場体験の受入れ等を積極的に行っている。イベントでは、障がい者や支援活動について地域住民の理解が得られるよう理事長が直接話す時間を設けている。ボランティア活動や職場体験を円滑に行うため「ボランティアの心構え」・「実習生受入規程」を作成し受入れ態勢を整えている。また、地域住民が利用できるようレストランにAEDを設置し、外壁に貼り紙をして知らせ、全職員が取扱い講習を受けて必要な事態に備えている。
地元商店会の活動に加わり、防犯や商店街の活性化を共に進めている
法人内の他の事業所と協力して、地域の関係機関とのネットワーク作りや地域貢献活動に積極的に取り組んでいる。区の連絡会やネットワーク会議に参加するほか、近隣商店会の活動にも加わり、地域の防犯や商店街の活性化等に協力している。防犯カメラ設置に当たっては地域住民の意見を聞いて設置場所・台数を検討し、設置後は警察からの問合せにも対応している。また、「地域活性化有志の会」に参加し、商店街とその周辺の公園・歴史的建造物・カフェなどを記した買い物・散策マップを企画・作成中で平成29年内の完成を目指している。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知している
- 福祉サービスに従事する者として、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳)などを明示している
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳)などの理解が深まるように取り組んでいる
2. 第三者による評価の結果公表、情報開示などにより、地域社会に対し、透明性の高い組織となっている
- 第三者による評価の結果公表、情報開示など外部の導入を図り、開かれた組織となるように取り組んでいる
- 透明性を高めるために、地域の人の目にふれやすい方法(事業者便り・会報など)で地域社会に事業所に関する情報を開示している
1. 事業所の機能や福祉の専門性をいかした取り組みがある
- 事業所の機能や専門性は、利用者に支障のない範囲で地域の人に還元している(施設・備品等の開放、個別相談など)
- 地域の人や関係機関を対象に、事業所の機能や専門性をいかした企画・啓発活動(研修会の開催、講師派遣など)を行っている
2. ボランティア受け入れに関する基本姿勢を明確にし、体制を確立している
- ボランティアの受け入れに対する基本姿勢を明示している
- ボランティアの受け入れ体制を整備している(担当者の配置、手引き書の作成など)
- ボランティアに利用者のプライバシーの尊重やその他の留意事項などを伝えている
3. 地域の関係機関との連携を図っている
- 地域の関係機関のネットワーク(事業者連絡会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働して取り組めるような体制を整えている
【講評】
利用者・家族の意向把握に努めるとともに、苦情解決の体制を整えている
「苦情解決のために講ずる措置の概要」を定め、苦情解決の方針・窓口・処理手順等を明確にしている。重要事項説明書に要望や苦情申立の窓口として施設長名を明記し、外部にも区役所及び都の運営適正化委員会があることを示し契約時に丁寧に説明している。また、運営適正化委員会・区障害者虐待通報専用ダイヤルの電話番号を掲示し周知を図っている。苦情があった場合には、速やかに事実関係を把握して管理責任者に伝達し、職員間で話し合うとともに解決策を実行し、結果や改善事項は原則として文書で利用者または家族に報告することとしている。
面談・嗜好調査等で利用者の意向を汲み支援・食事・リクリエーションに反映している
半年毎に実施する個別面談で一人ひとりの意見・要望・苦情を聞き、その結果は日誌およびケース記録に記入し、個別支援計画書に記載して全職員が共有し、できるだけ要望に応えるよう努めている。食事も提供しており、嗜好については利用者アンケートを実施して意見・要望をグループ毎に整理して献立に反映している。また、利用者の意向に応えて、ボウリング大会やカラオケ大会、食事会、仕事納めの餅つき大会などレリクリエーションも多彩に企画し提供している。
関係機関と密接に連携し、福祉関連情報の収集に努めている
地域の福祉ニーズを収集するため、保健相談所や就労支援センターに定期的に訪問している。また、福祉事業全体の動向については、福祉専門紙、区役所・都庁および都社会福祉協議会等のホームページ閲覧等を行い情報収集に努めている。東京都および練馬区が行う各種説明会には欠かさず出席し、本部・施設長間で意見交換を行って事業の企画に活かすよう検討している。また、認知症サポーター養成講座に参加し、認知症にまつわる知識を学び街中や交通機関等で適切な手助けができるようにするとともに福祉ニーズを把握する機会としている。
1. 利用者一人ひとりの意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応している(苦情解決制度を含む)
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者一人ひとりの意見・要望・苦情に対する解決に取り組んでいる
2. 利用者意向の集約・分析とサービス向上への活用に取り組んでいる
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向を把握することに取り組んでいる
- 事業者が把握している利用者の意向を取りまとめ、利用者から見たサービスの現状・問題を把握している
- 利用者の意向をサービス向上につなげることに取り組んでいる
3. 地域・事業環境に関する情報を収集し、状況を把握・分析している
- 地域の福祉ニーズの収集(地域での聞き取り、地域懇談会など)に取り組んでいる
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)の収集に取り組んでいる
- 事業所としての今後のあり方の参考になるように、地域の福祉ニーズや福祉事業全体の動向を整理・分析している
【講評】
中長期計画に基づいて年度計画を策定し、推進体制を整えて計画の遂行に当たっている
基本理念に基づいて計画を策定し、法人設立翌年の平成18年のグループホーム開設、同21年の就労支援事業開始、同23年の就労継続支援A型事業の展開、同27年のB型併設の多機能型事業拡大など、その計画を着実に遂行している。同27年には5ヵ年の中長期計画を作成し、安定した財政基盤づくり、働く環境づくりと質の向上及び風通しの良い事業所づくりを目指して取り組んでいる。この計画に沿って年度事業計画を策定し、計画を着実に遂行するために重点目標を定め、職員ミーティング・委員会活動等の推進体制を整えている。
年度計画の策定とその進捗の確認には一般職員も参加し、施策の修正を行っている
年度事業計画は、毎年3月に当年度目標の達成状況を振り返って課題を整理し、理事長・事務長及び施設長、担当の一般職員をメンバーとする代表者会議で検討し策定している。また、年間の法人行事計画は、円滑な運営ができるよう全事業所の担当者が集まって立てている。計画推進に当たっては、区役所等の関係機関から収集した他事業所の事例を参考として取り入れ、会計事務所を入れて毎月進捗を確認し必要に応じて施策の修正・追加を行っている。施設長は半年経過した時点で成果や施策の振り返りを行い、目標完遂に向けて取組みの修正を行っている。
利用者の安全確保に計画的に取組み、事故報告制度の運用定着を図っている
利用者の安全を確保しその維持・向上を図るため、協力病院との提携役割分担の周知、設備・備品の点検と更新等、体制整備に努めている。平成27年、利用者が体調不良や疲労を感じた時に横になって休むことができるよう、ソファベッドを置きカーテンで仕切る休養スペースを作った。なお、当年度から事故防止の強化を図るため、事故報告制度をスタート、ヒヤリハットの様式を統一し今後の運用徹底策を検討しており、さらに感染症予防策の強化、そのための研修実施も視野に入れている。
1. 取り組み期間に応じた課題・計画を策定している
- 理念・ビジョンの実現に向けた中・長期計画を策定している
- 年度単位の計画を策定している
- 短期の活動についても、計画的(担当者・スケジュールの設定など)に取り組んでいる
2. 多角的な視点から課題を把握し、計画を策定している
- 課題の明確化、計画策定の時期や手順があらかじめ決まっている
- 課題の明確化、計画の策定にあたり、現場の意向を反映できるようにしている
- 計画は、サービスの現状(利用者意向、地域の福祉ニーズや事業環境など)を踏まえて策定している
- 計画は、想定されるリスク(利用者への影響、職員への業務負担、必要経費の増大など)を踏まえて策定している
3. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 計画推進の方法(体制、職員の役割や活動内容など)を明示している
- 計画推進にあたり、より高い成果が得られるように事業所内外の先進事例・失敗事例を参考にするなどの取り組みを行っている
- 計画推進にあたり、目指す目標と達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
1. 利用者の安全の確保・向上に計画的に取り組んでいる
- 利用者の安全の確保・向上を図るため、関係機関との連携や事業所内の役割分担を明示している
- 事故、感染症、侵入、災害などの事例や情報を組織として収集し、予防対策を策定している
- 事故、感染症、侵入、災害などの発生時でもサービス提供が継続できるよう、職員、利用者、関係機関などに具体的な活動内容が伝わっている
- 事故、感染症、侵入などの被害が発生したときは、要因を分析し、再発防止に取り組んでいる
【講評】
人事制度の整備を進めつつ、専門性の高い職員の採用・育成に力を入れている
人事制度の整備に注力しており、職務任用要件により等級・役割とそれに求められる研修・資格・経験年数等を明らかにして職員に示している。職員採用に当たっては、「障がいを持つメンバーの意向を汲んで業務にあたる」という職員像を踏まえ、理事長・施設長等複数で面接を行い、希望者の適性を見極めている。採用の時点で社会福祉士・精神保健福祉士等の有資格者または受験資格を有する人など専門性の高い人材の確保に努め、同時に、精神保健福祉士資格取得を目指す職員を支援している。
計画的な人材育成を行っており、さらに研修の機会を増やすことを検討している
上期・下期の年2回、施設長が職員一人ひとりと面談し業務を遂行する上での課題を相互に確認するとともに、能力向上に関する本人希望を聞き取っている。職務任用要件表に等級・役割とそれに求められる研修が定められいる。主に公的機関が行う研修に参加しており、研修参加後は参加者が研修報告書を作成し他の職員に展開している。なお、職員数が少なく職場を離れての外部研修への参加が難しいため、専門性の高い外部講師を事業所に招いて行う方式により研修受講の機会を増やすことを検討している。
人事管理制度の整備、福利厚生の充実など、職員の労働環境の改善に努めている
平成25年度に社会保険労務士と業務委託契約を結び、以降、継続的に人事管理制度の整備、福利厚生の充実に努めている。賃金規程改正による処遇改善、有資格者への手当支給、職務任用要件の明示、評定項目の開示などを既に実施し、勤務評定とその昇進・処遇への反映を検討中である。また、資格取得希望者には勤務時間の一部変更及び模擬試験費用の法人負担を行い、職員の能力育成を図っている。職員の健康にも配慮し、法人負担で予防接種を行い、健康診断で異常所見のあった職員とは事務長が面談し適切な対応を促すなどきめ細かく取り組んでいる。
1. 事業所にとって必要な人材構成にしている
- 事業所の人事制度に関する方針(人材像、職員育成・評価の考え方)を明示している
- 事業所が必要とする人材を踏まえた採用を行っている
- 適材適所の人員配置に取り組んでいる
2. 職員の質の向上に取り組んでいる
- 職員一人ひとりの能力向上に関する希望を把握している
- 事業所の人材育成計画と職員一人ひとりの意向に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 個人別の育成(研修)計画は、職員の技術水準、知識、専門資格の習得(取得)などの視点を入れて策定している
- 職員一人ひとりの個人別の育成(研修)計画に基づいて、必要な支援をしている
- 職員の研修成果を確認し(研修時・研修直後・研修数ヶ月後など)、研修が本人の育成に役立ったかを確認している
1. 職員一人ひとりの主体的な判断・行動と組織としての学びに取り組んでいる
- 職員の判断で実施可能な範囲と、それを超えた場合の対応方法を明示している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに学ぶことに取り組んでいる
- 職員一人ひとりの研修成果を、レポートや発表等で共有化に取り組んでいる
2. 職員のやる気向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価・報酬(賃金、昇進・昇格、賞賛など)が連動した人材マネジメントを行っている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、疲労・ストレスなど)を把握し、改善に取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、やる気と働きがいの向上に取り組んでいる
- 福利厚生制度の充実に取り組んでいる
1. 事業所が蓄積している経営に関する情報の保護・共有に取り組んでいる
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

【講評】
法人の理念・基本方針を、パンフレット・ホームページ・広報誌等で広く知らせている
障がいのある人もない人も社会で共に暮らせるよう支援することを目指し、「ノーマライゼーションを目指す」・「社会からネグレクトさせない」・「自己決定につなげる」ことを理念として掲げている。広く理解されるようパンフレット・ホームページ・広報誌等を工夫し、広報誌「共生ネットワーク新聞」は隔月800部発行、平成29年には40号を超えた。また、理事長が会議や朝礼等の場で理念について語り職員への浸透を図っている。また、常に利用者・家族・職員の目に触れるよう理念・方針は事務室等の壁に掲示している。
経営層は、障がい者の日常生活の自立、自己決定を支援する自らの役割を表明している
「障がい者が地域社会で暮らす共生社会実現のために」という理念に基づいて、経営層は5ヵ年の中長期計画・年度事業計画を作成して方針を明らかにし、職務分掌・組織図等により自らの役割や責任を職員に対し具体的に示している。方針・役割は理事長・事務長・施設長及び持ち回りの一般職員が出席する代表者会議で伝えられ、さらに各事業所会議で全職員に伝達されている。また、広報誌「共生ネットワーク新聞」には毎号理事長便りを掲載し、障がい者の自立を支援する自らの基本姿勢と役割・活動を法人設立以来10年余にわたり訴え続けている。
重要な決定事項は会議録等で職員に周知し、利用者・家族にも丁寧に知らせている
重要案件は理事及び監事で構成する理事会において決定されるが、現場職員が発案する場合には、施設長が事務長に相談し、そのうえで理事長に伝えられるという相談手順が決められている。決定事項はその決定経緯とともに代表者会議で各施設長に伝えられ、職員に対しては各事業所持ち回りの幹事職員が議事録を作成し、即日メーリングリストにより連絡し周知している。利用者に対しては朝礼及び昼礼時に決定事項を丁寧に説明し、利用者家族には必要に応じ主に電話で伝えている。