評価結果

標準の評価

基本情報

【事業所名称】

スマートキッズプラス東雲

【サービス種別】

放課後等デイサービス

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

<法人の理念>
1)教育の力により子ども一人ひとりの可能性を最大限支援すること
2)子どもの個性と基本的人権の尊重
3)保護者支援
4)法令順守

<サービス提供の考え方〉
放課後と長期休みの時間を、障がいを持つ児童の将来の自立を支援する。
生活の基礎となる健康な身体作りと基本的な生活習慣の確立を基盤とし、個別課題や集団療育の時間を通じて、児童ひとりひとりの可能性を引き出していく支援を目指す。

職員に求めている人材像や役割

やさしさと包容力があり、自分のポリシーと好奇心を持っている職員。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

子供たちの行動を理解し、常にPDCAを意識して支援出来る職員。

全体の評価講評

特によいと思う点

スマートキッズの人事考課は非常勤職員にも適用され、年2回の面談を行い昇給・賞与にも反映されている。非常勤職員用のキャリアアップ研修が用意されている。スキルアップしたい職員には広く門戸を開いた制度である。研修受講後には研修報告書を作成して貰い、上長と人事部門が確認することで、個人別育成計画として機能している。優秀ドライバーや優秀指導員などの表彰制度や人事サポーター制度により、職員の働き甲斐やモチベーションアップにも積極的に取り組んでいる。

「スマートキッズプラス」は、障がいがある子どもの保護者の要望に応え、より効果的な療育を行うことを目的に事業展開しており、要望の多い地域を最優先に検討している。また、特別支援学校との事業所連絡会への参画、福祉事業所、区役所への訪問など、逐次情報交換を実施し福祉事業全体の動向等を収集し運営に活かしている。さらに、さらに、保護者ニーズの変化に対応できるよう、保護者アンケートを年2回に増やして療育の充実、サービスの質の向上を図っている。

基本的な生活習慣や社会性を獲得していけるよう、音楽、工作、運動などの集団で行うプログラムの中にも個別の発達を促すための取り組みを入れている。SST(ソーシャルスキルトレーニング)の手法を取り入れ、子どもが関心を持ちやすい遊びを通じ集団生活に必要な対人スキルを身に着けることができるよう工夫している。教室外の活動としては、公園や図書館の利用のほか、夏休み期間を利用して臨海地区の公園や博物館等への外出を通じ、子どもが楽しみながら公共交通機関の利用方法、マナーを学習できる機会となっている。

さらなる改善が望まれる点

職員が健康で長期間に渡って勤め続けられるよう、今年度からはストレスチェックも実施しており、産業医の診断に基づき残業の多い方には面談を行っている。職員アンケートでは「上司に意見などを言いやすい」、「個別療育が確実に行えるようになった」など満足な意見のほか、「他事業所と比べて給料が安い」、「人員が不足している教室への応援が多い」、「人材育成機会がほとんどない」などの意見も聞かれている。非常勤職員向けの情報共有の工夫と参加しやすい研修の実施など、改善をお願いしたい。

事業所では、今年度の具体的な事業目標として「送迎時・室内外の活動度の場面においても安全に過ごすことのできる支援体制を作る」として、安全管理研修を実施し安全管理マニュアルの周知徹底に取り組んでいる。研修で実際の療育場面で起こりうる事例をロールプレイで体感するなどしている。また消防計画に基づき、月1回利用者と一緒に避難訓練を実施するとともに、災害対策として備蓄品を備えている。一方で、BCP計画(事業継続計画)は策定されておらず、利用者へのサービス維持に向けた事業継続に向けた計画的な取り組みに期待したい。

法人では今年度、子どもの発達が気になる保護者への応援サイト「おやこプラス」を立ち上げ、発達障害関連の情報発信を行っている。一方で、専門性の還元や啓蒙活動としては、小児アレルギー疾患専門医師による講演会を一般向けに実施してはいるものの、まだ十分とは言えないと考えており、今後は児童発達支援責任者や心理士によるミニ講演会等の開催に期待したい。また療育プログラムの課外活動では、事業所の車両を使用して移動しているため、今後は公共の交通機関を利用するなどより地域の資源を体験する機会の創出に期待したい。

事業者が特に力を入れている取り組み

年度事業計画をもとに教室管理者が年間の療育・月間活動予定を作成し、本社のチェックを経て一般職員や保護者などに周知している。今年度から担当サポーターが週1度、教室の取り組みや目標の達成状況を持ち寄って共有し、週間・月間での進捗確認を行い、必要に応じて見直しを行うようになった。サポーターが本社にて共有した情報は、教室巡回時のミーティングにて共有しているため、管理者は全体の動きをみながら教室運営に携わることができ、管理者の負担軽減とより質の高い療育サービスに専念することが可能となっている。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:スマートキッズプラス東雲を利用する全登録者17名(平均年齢9歳6か月、男子14名、女子3名)を対象とした。
  • 調査方法:アンケート方式  
    事業所と協議の上、全登録者に利用者調査票を配布し、家庭に持ち帰ってもらい保護者と話しながら回答してもらった。回答は、評価機関への直接郵送にすることで、プライバシーに配慮した。
  • 有効回答者数/利用者総数:8/17(回答率 47.1% )

調査対象17名のうち有効回答8名となっている。事業所に対する総合満足度は、「大変満足」3名、「満足」3名で75%が満足と回答している。また「どちらともいえない」が2名25%で、「いいえ」「無回答・非該当」がそれぞれ0名となっている。コメントとしては、「先生方の対応はとても良いと思います。優しく接してくれます」「土・日・週末も開校して欲しい」「送迎車を利用しての外出が多いように思うので、もっと公共の乗り物を利用して欲しい」などであった。

アンケート結果

1.事業所での活動は楽しく、興味の持てるものとなっているか

はい 7名 (88%)
どちらともいえない 1名 (13%)

「事業所での活動は楽しいか」では、「はい」7名87.5%が満足と回答している。また、「どちらともいえない」が1名12.5%、「いいえ」「無回答・非該当」が0名となっている。コメントは特にない。

2.事業所での仲間との関わりは楽しいか

はい 6名 (75%)
どちらともいえない 2名 (25%)

「仲間との関わりは楽しいか」では、「はい」6名75%が満足と回答している。また、「どちらともいえない」が2名31%、「いいえ」「無回答・非該当」が0名となっている。コメントとしては、「(自分より)小さい子ばかりで、楽しいとは言えない」などがあった。

3.職員は、話し相手や、相談相手になってくれるか

はい 6名 (75%)
どちらともいえない 1名 (13%)
いいえ 1名 (13%)

「職員は話し相手や相談相手になってくれるか」では、「はい」6名75%が満足と回答している。また「どちらともいえない」が1名12.5%、「いいえ」が1名12.5%、「無回答・非該当」が0名となっている。コメントは特にない。

4.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 5名 (63%)
どちらともいえない 3名 (38%)

「事業所内の清掃、整理整頓は行く届いているか」では、「はい」5名62.5%が満足と回答している。また「どちらともいえない」が3名37.5%、「いいえ」「無回答・非該当」が0名となっている。コメントとしては、「きれいだがトイレがもう1つ欲しい」などであった。

5.職員の接遇・態度は適切か

はい 7名 (88%)
どちらともいえない 1名 (13%)

「職員の接遇・態度は適切か」では、「はい」7名87.5%が満足と答えている。また「どちらともいえない」が1名12.5%、「いいえ」「無回答・非該当」が0名となっている。コメントはない。

6.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 6名 (75%)
どちらともいえない 1名 (13%)
無回答・非該当 1名 (13%)

「病気やけがをした際の対応は信頼できるか」では、「はい」6名75%が満足と回答している。また、「どちらともいえない」が1名12.5%、「いいえ」が0名、「無回答・非該当」が1名12.5%となっている。コメントはない。

7.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 3名 (38%)
どちらともいえない 2名 (25%)
無回答・非該当 3名 (38%)

「子ども同士のトラブルへの対応は信頼できるか」では、 「はい」3名37.5%が満足と回答している。また「どちらともいえない」が2名25%。「いいえ」が0名、「無回答・非該当」が3名37.5%となっている。コメントは特にない。

8.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか

はい 5名 (63%)
どちらともいえない 3名 (38%)

「子どもの気持ちが尊重されているか」では、「はい」5名62.5%が満足と回答している。また、「どちらともいえない」が3名37.5%、「いいえ」「無回答・非該当」が0名となっている。

9.子どものプライバシーは守られているか

はい 5名 (63%)
どちらともいえない 1名 (13%)
無回答・非該当 2名 (25%)

「子どものプライバシーは守られているか」では、「はい」5名62.5%が満足と回答している。また、「どちらともいえない」が1名12.5%、「いいえ」が0名、「無回答・非該当」が25%となっている。コメントはない。

10.個別の計画作成時に、子どもや家族の状況や要望を聞かれているか

はい 8名 (100%)

「個別支援計画作成時に状況や要望を聞か得れているか」では、「はい」が8名と回答のあった利用者全員が満足と答えている。コメントはない。

11.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 7名 (88%)
どちらともいえない 1名 (13%)

「サービス内容や計画に関する説明はわかりやすいか」では、「はい」7名87.5%が満足と回答している。また、「どちらともいえない」が1名12.5%、「いいえ」「無回答・非該当」が0名となっている。コメントはない。

12.子どもの不満や要望は対応されているか

はい 6名 (75%)
どちらともいえない 1名 (13%)
無回答・非該当 1名 (13%)

「子どもの不満や要望には対応されているか」では、「はい」6名75%、「どちらともいえない」が1名12.5%、「いいえ」が0名、「無回答・非該当」が1名12.5%となっている。

13.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 4名 (50%)
どちらともいえない 1名 (13%)
いいえ 2名 (25%)
無回答・非該当 1名 (13%)

「外部に相談できることを伝えられているか」では、「はい」4名50%が満足と回答している。また「どちらともいえない」が1名12.5%、「いいえ」が2名25%、「無回答・非該当」が1名12.5%となっている。コメントはない。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
理念達成に向けた3つのコンセプトを掲げ、子どもの成長と発達を支援している

法人「スマートキッズ株式会社」は、2012年5月に「教育の力により子ども一人ひとりの可能性を最大限支援すること」を理念とした、放課後等デイサービス事業を開始した。現在は東京を中心に、神奈川・千葉・埼玉・大阪において40を超える教室を運営している。2015年6月に指定を受けた「スマートキッズプラス東雲」は、当該事業に多くの事業所が参入し成熟期に移行したことにより、さらなる療育の質が求めらる中、①療育プログラム、②安全・安心な居場所、③保護者支援サービスの3つをコンセプトに、子どもの成長と発達を支援している。

事業に関わる全ての方々が理念や行動原則の理解が得られるよう取り組んでいる

法人では、「教育の力により子ども一人ひとりの可能性を最大限支援する」という理念に基づき、10項から成る行動原則を定めている。これらはホームページやパンフレット、個別説明会資料に明示され、家族等に理解が得られるよう取り組んでいる。職員へは、入社時のオリエンテーションで周知するとともに、入社後は事業に関わるすべての職員を対象とした初任者研修でも改めて説明を行い理解を深めている。

経営層の役割や責任を明確にして周知するとともに、管理体制の強化に努めている

法人では、教室数増加に伴う教室間の質の格差防止と、法人と事業所間の事案や情報の共有・伝達の円滑化に向けて、管理者、サポーター、マネージャーという連絡フローを定めて教室運営や教室内の問題点・課題解決を図るなど管理体制の強化に努めている。管理者、サポーターのそれぞれの役割と責任はマニュアルに明示されているほか、階層別研修で自らの役割や責任について学び理解を深めている。一般職員向けにも初任者研修や事業説明会において説明し、周知を図っている。

1. 事業所が目指していること(理念、基本方針)を明確化・周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を明示している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 重要な意思決定や判断に迷ったときに、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を思い起こすことができる取り組みを行っている(会議中に確認できるなど)
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、自らの役割と責任に基づいて行動している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件を検討し、決定する手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
倫理や法令遵守に向け、専任担当者・巡回相談員等による指導・改善を実施している

事業所では、理念はもとより「子どもたちの個性と基本的人権を尊重し、あらゆる虐待を排除することを誓う」など10項からなる行動原則を掲げ、初任者研修等で理解を深めている。法人では内部監査を行う体制を整え、法令遵守の専任担当を設けて巡回視察するほか、巡回相談員及びサポーターの巡回で、職員への指導や改善を実施している。特に、事故や虐待防止には力を入れており、各教室での入・退出時の児童の視診チェックの励行、教室内研修の実施、管理者集中研修においてサポータータイムを実施し、虐待防止と意識向上に取り組んでいる。

講演会や保護者応援サイトで情報発信する一方、さらなる地域還元を課題としている

事業所からの情報発信としては、毎月発行のニュースレター、ブログで活動の様子を公表し、利用者以外でも閲覧できる体制を整えている。また、地域や保護者支援の一環としては、子どもの発達が気になる保護者への応援サイト「おやこプラス」を立ち上げ、発達障害関連の情報発信を行っている。一方、専門性の還元や啓蒙活動としては、小児アレルギー疾患専門医師による講演会を一般向けに実施してはいるものの、まだ十分とは言えないと考えており、今後は児童発達支援管理責任者や心理士によるミニ講演会等の開催に期待したい。

区の相談事業所としての利点を活かし、区や学校等との連携を図り情報を共有している

事業所では、「地域住民の理解の増進」「地域の子どもとしての温かい見守りや地域交流の実現」を目的に、ボランティアや実習生を受け入れている。受け入れは法人が窓口となり、動機や希望する教室を面接で把握し、留意事項などをボランティア向けの「指導員心得」に沿って説明・配布するとともに、秘密保持誓約書も得ている。地域の関係機関とのネットワークに関しては、区の相談支援事業を担っていることから、その利点を活かして、区や特別支援学校、地域の小・中学校と頻繁に情報を交換しながら、連携を図り情報の共有を図っている。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知している
  • 福祉サービスに従事する者として、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳)などを明示している
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳)などの理解が深まるように取り組んでいる
2. 第三者による評価の結果公表、情報開示などにより、地域社会に対し、透明性の高い組織となっている
  • 第三者による評価の結果公表、情報開示など外部の導入を図り、開かれた組織となるように取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、地域の人の目にふれやすい方法(事業者便り・会報など)で地域社会に事業所に関する情報を開示している
1. 事業所の機能や福祉の専門性をいかした取り組みがある
  • 事業所の機能や専門性は、利用者に支障のない範囲で地域の人に還元している(施設・備品等の開放、個別相談など)
  • 地域の人や関係機関を対象に、事業所の機能や専門性をいかした企画・啓発活動(研修会の開催、講師派遣など)を行っている
2. ボランティア受け入れに関する基本姿勢を明確にし、体制を確立している
  • ボランティアの受け入れに対する基本姿勢を明示している
  • ボランティアの受け入れ体制を整備している(担当者の配置、手引き書の作成など)
  • ボランティアに利用者のプライバシーの尊重やその他の留意事項などを伝えている
3. 地域の関係機関との連携を図っている
  • 地域の関係機関のネットワーク(事業者連絡会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働して取り組めるような体制を整えている
【講評】
苦情発生時には、職員間で原因を共通理解し、その反省を活かして再発防止に努める

事業所では、苦情等を未然に防ぐためには、職員一人ひとりが子どもをかけがえのない存在として接することを基本に、保護者との人間関係を構築しておくことが大切と考えている。苦情対応に関しては、重要事項説明書に明示し、教室の苦情受付担当者や法人の苦情対応窓口を伝えている。万が一苦情が発生した場合は、事実関係や原因、改善に向けた視点などを整理し「クレーム対応報告書」に記録している。また、対応経過と結果及び防止策を全職員に公表して共通理解に努め、その反省を活かした環境づくりに努めている。

保護者へのアンケートや面談で意見・要望を把握し、サービスの向上と療育の充実を図る

事業所では、経営方針に「利用者のニーズを掴み、質の高い療育やサービスを提供する」を掲げ、保護者ニーズの変化に対応できるよう、アンケートを年2回に増やして実施している。アンケートは、利用時間や活動内容、情報の提供状況、送迎などが盛り込まれ、直接法人に送付してもらい意向を集約・全体化している。特に今年度は、日祝の利用希望調査を行い開室の検討を始めている。また、個別支援計画作成時の保護者面談でも療育活動への要望や家庭での子どもの様子を聞き取り、療育の充実を図っている。

保護者要望や地域ニーズに応え、より効果的な療育を行うことを目的に事業展開している

「スマートキッズプラス」は、障がいがある子どもの保護者の要望に応え、より効果的な療育を行うことを目的に事業展開している。現在も放課後等デイサービス利用希望をホームページ「スマートキッズを私たちの街に」と題した新規教室開設希望のリクエストフォームが設けられている。法人では、特にニーズの高いより専門性を必要とし、社会との折り合いが求められる中・高校生への療育や居場所作りを課題としている。これまで率先垂範してきたことで事業所間の連絡会が纏ってきており、今後も地域ニーズに応えられるよう取り組みたいと考えている。

1. 利用者一人ひとりの意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応している(苦情解決制度を含む)
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者一人ひとりの意見・要望・苦情に対する解決に取り組んでいる
2. 利用者意向の集約・分析とサービス向上への活用に取り組んでいる
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向を把握することに取り組んでいる
  • 事業者が把握している利用者の意向を取りまとめ、利用者から見たサービスの現状・問題を把握している
  • 利用者の意向をサービス向上につなげることに取り組んでいる
3. 地域・事業環境に関する情報を収集し、状況を把握・分析している
  • 地域の福祉ニーズの収集(地域での聞き取り、地域懇談会など)に取り組んでいる
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)の収集に取り組んでいる
  • 事業所としての今後のあり方の参考になるように、地域の福祉ニーズや福祉事業全体の動向を整理・分析している
【講評】
社会ニーズ解決と質の高い支援を継続的に実践するための中期計画を策定している

2008年4月に「株式会社ファイブアカデミー」を設立した法人は、心理学の教育と実践を通して社会貢献することができる人材育成と養成に取り組んできた。本年2017年1月には、より発達支援・療育に特化した運営強化に向け「スマートキッズ株式会社」へ商号を変更し理念達成を目指している。中期計画は、理念や行動原則を踏まえ、社会ニーズ解決はもとより、質の高い支援を継続的に実践していくための方向性が盛り込まれている。各教室向けにも段階を経て、家族との信頼関係や人材育成、競合との差別化やブランド化などの成長を明確にしている。

利用者等のニーズや現場の声が反映された計画を策定し、週間・月次で進捗管理している

単年度の事業計画は、法人理念や行動原則、中期計画を踏まえ法人が打ち出した事業目標に対して具体的な目標と行動計画が盛り込まれた内容となっている。作成にあたっては、利用者や地域、職員などのニーズやリスクなどを踏まえた教室目標・重点具体策を、管理者とサポーターが協議している。日々の療育においては、年間目標を立て、月間の活動予定を前月中に各教室で作成し本社で編集後にニュースレターとして保護者に配布されている。計画は、週間・月間での進捗確認を行っており、必要に応じて見直しを行い適正化を図っている。

安全確保・向上に取り組む一方、サービス維持に向けた事業継続計画の策定に期待したい

緊急時の対応方法は、全社員向けの安全管理マニュアルに定め、各教室で発生した事故状況は本社に集約され、事例をもとに管理者に対して研修し、教室内研修で全職員に共有している。教室においては、保護者と「災害時メール」のテスト配信を行うとともに、協力医療機関や行政との適宜情報交換を行い連携を図っている。また消防計画に基づき、月1回利用者との避難訓練を実施したり備蓄品等の災害対策をしている。一方、BCP計画(事業継続計画)は策定されておらず、利用者へのサービス維持に向けた事業継続に向けた計画的な取り組みに期待したい。

1. 取り組み期間に応じた課題・計画を策定している
  • 理念・ビジョンの実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 年度単位の計画を策定している
  • 短期の活動についても、計画的(担当者・スケジュールの設定など)に取り組んでいる
2. 多角的な視点から課題を把握し、計画を策定している
  • 課題の明確化、計画策定の時期や手順があらかじめ決まっている
  • 課題の明確化、計画の策定にあたり、現場の意向を反映できるようにしている
  • 計画は、サービスの現状(利用者意向、地域の福祉ニーズや事業環境など)を踏まえて策定している
  • 計画は、想定されるリスク(利用者への影響、職員への業務負担、必要経費の増大など)を踏まえて策定している
3. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 計画推進の方法(体制、職員の役割や活動内容など)を明示している
  • 計画推進にあたり、より高い成果が得られるように事業所内外の先進事例・失敗事例を参考にするなどの取り組みを行っている
  • 計画推進にあたり、目指す目標と達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
1. 利用者の安全の確保・向上に計画的に取り組んでいる
  • 利用者の安全の確保・向上を図るため、関係機関との連携や事業所内の役割分担を明示している
  • 事故、感染症、侵入、災害などの事例や情報を組織として収集し、予防対策を策定している
  • 事故、感染症、侵入、災害などの発生時でもサービス提供が継続できるよう、職員、利用者、関係機関などに具体的な活動内容が伝わっている
  • 事故、感染症、侵入などの被害が発生したときは、要因を分析し、再発防止に取り組んでいる
【講評】
個々のキャリアパスを充実させ将来展望を持ち自己等の成長を実感できるよう取り組む

教室では、先ずは「やさしさと包容力があり、自分のポリシーと好奇心を持っている」を職員に求め、「子どもたちの行動を理解し、常にPDCAを意識して支援出来る」を期待している。人事制度は、人事制度ガイドブックに、マネージャーからドライバーに至るまでの職員としての必要要素をより明確にしている。また、職員一人ひとりのキャリアパスを充実させて、目標設定とキャリアステップ、人事考課、教育研修、福利厚生などがまとめられている。法人では、すべての職員が将来の展望を持って、自己や教室の成長が実感できるよう取り組んでいる。

職員一人ひとりの意向を踏まえ、非常勤職員も含めた育成計画をもとに能力向上に努める

スマートキッズでは、経営方針に「一人ひとりの人材の職務とスキルに見合った教育を実施し、それぞれの業務に適した能力を向上させる」を掲げている。この実現に向け、非常勤向けのキャリアアップ研修や責任者研修、管理者研修など、それぞれの職責に応じた育成にも計画的に取り組んでいる。また、内部研修に外部講師を導入したことで、新たな気づきやスキルアップにつなげている。研修後には、研修報告書や研修振り返りシートを用いて、上長と人事部門がチェックを行い能力、モチベーション向上に努めている。

職員一人ひとりの意向を踏まえ、やりがいや働きがいのある環境づくりに努めている

人事考課では自己目標シートを用いて面談を年2回実施し自己評価と企業評価を照らし合わせて振り返り面談を行い、その結果を昇給や賞与に反映させて、職員の士気の向上や人材マネジメントを図っている。就業状況は勤怠管理システムで管理し超過勤務削減に取り組んでいる。また、職員アンケートや産業医による職員のストレスチェック、人事サポーターの職位を設けて職員面談を頻繁に実施して、やりがいや働きがいのある環境づくりに努めている。福利厚生においても、女性が長く働けるように短時間正社員の導入や週4日勤務などの制度を導入している。

1. 事業所にとって必要な人材構成にしている
  • 事業所の人事制度に関する方針(人材像、職員育成・評価の考え方)を明示している
  • 事業所が必要とする人材を踏まえた採用を行っている
  • 適材適所の人員配置に取り組んでいる
2. 職員の質の向上に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりの能力向上に関する希望を把握している
  • 事業所の人材育成計画と職員一人ひとりの意向に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 個人別の育成(研修)計画は、職員の技術水準、知識、専門資格の習得(取得)などの視点を入れて策定している
  • 職員一人ひとりの個人別の育成(研修)計画に基づいて、必要な支援をしている
  • 職員の研修成果を確認し(研修時・研修直後・研修数ヶ月後など)、研修が本人の育成に役立ったかを確認している
1. 職員一人ひとりの主体的な判断・行動と組織としての学びに取り組んでいる
  • 職員の判断で実施可能な範囲と、それを超えた場合の対応方法を明示している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに学ぶことに取り組んでいる
  • 職員一人ひとりの研修成果を、レポートや発表等で共有化に取り組んでいる
2. 職員のやる気向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価・報酬(賃金、昇進・昇格、賞賛など)が連動した人材マネジメントを行っている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、疲労・ストレスなど)を把握し、改善に取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、やる気と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 福利厚生制度の充実に取り組んでいる
1. 事業所が蓄積している経営に関する情報の保護・共有に取り組んでいる

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

【評語】
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