評価結果

標準の評価

基本情報

【サービス種別】

認可保育所

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

~すべては環境から~
子どもの育ちを高めるためには、子どもたちが十分に配慮された空間に身をおくことによって、自発的にあそびが取り組めたり、周囲のできごとに自ら気づき、学んでいくことができるのです。園では、「子どもにも保育者にも心地よい生活空間」をどのように提供するかという課題に取り組んでいます。                                                                           ~保育方針~
・個々の子どものリズムに配慮し、動的な生活空間や静的な生活空間を考えた保育環境を提供し、能動的な活動を育てていく。
・人の成長・発達の基礎ともなる、さまざまな場面や状況を受けとめたり、人からの働きかけを受け入れたりする『うけいれる力』を育てる。
・自発的に試行しながら自らの取り組みを確かめられる『とりくむ力』を育てる。
・「もの」「人」「じぶん」の相互の関係を意識して生活世界に働きかけられるように『むかう力』を高めていく。

職員に求めている人材像や役割

子どもたち、そのご家族、地域の方々、職場の仲間、そして自分自身を大切にし、ともに成長していくことを喜びにできる人に保育を担ってほしいと思っています。~・大切な命を預かっている責任感をもち、常に最善を尽くす意識を高める努力をする。・愛情をもって子どもとかかわる。子どもひとりひとりの興味や関心に目を向け、子どもの可能性を信じて支えていこうとする。・子どもの個性に応じた対応をし、信頼関係を築いていこうとする。・保育以外にも好奇心をもち、学びを深めていこうとする。~仕事をするプロフェッショナルとして、質の高い保育を目指し、組織の一員としての役割を果たしていくことを望みます。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

ともに働く仲間同士を互いに認め合い、チームで保育をすることの大切さを意識し、協調して仕事ができること。常に向上心を持ち、園の理念を継承していくため、また保育の質を更に高めるための努力を怠らないこと。幼保一貫した保育・教育を考えていくこと。地域の子育てにも協力し、専門性を生かして子育てを助けていくこと。~こどもの木かげの保育・教育がより一層よくなるためには、どのようにしたらよいかを常に考え、学び続けられることのできる人になってほしいと思っています。~

全体の評価講評

特によいと思う点

保育専門学校と幼稚園に併設する形で2002年にスタートした乳児の保育園となっており、その際に「こどもの木かげ2002」として法人施設全体のコンセプトの統一を図っている。15年が経過する中で職員の理解が深まり、各施設の連携も幅広く取り組めるようになっている。また、施設合同の研修や行事だけでなく、日常の活動の中でも園庭やホール、多目的室等を柔軟に活用し、子ども同士が自然に関わりを持つことができるようになっている。2歳児の幼稚園への移行準備等もあり、一体運営のメリットが実感できるようになっている。

「すべては環境から」という言葉を園として最上位に掲げており、環境の充実には開園当初から重点的に取り組んでいる。0~2歳までの施設として生活空間の大切さを第一に考えた環境設定を取り入れ、季節を意識した室内全体の装飾などにもこだわりを持って取り組んでいる。教具や遊具等も本物志向の質の良いものを十分に揃え、本年度から絵本のプロジェクトも進められている。職員は幼稚園と合同で研修を重ねており、施設全体の取り組みとなっていることで多様な視点も活かされ、職員の創意工夫が発揮できるようになっている。

保育や個々の子どもの援助についての振り返りでは、担当職員が一人で判断するのではなく常にチームとして全体が関わる形で行うようにしている。また、各種のミーティングは詳細な記録を残すことで、全体で振り返りができるようになっている。年度運営計画も中間と年度末に振り返りとまとめを行っており、職員の自己評価とチェックシートでは年3回の検証の機会が用意されている。業務のあらゆる場面でマネジメントサイクルを意識した振り返りを行うことが仕組みとして整えられており、園全体として計画的に質の向上を図ることにつなげている。

さらなる改善が望まれる点

「こどもの木かげ」として施設が連動した取り組みが進む中、今後は人事交流も行えるようなシステムの構築も必要と考えている。幼稚園と保育園で制度が統一化されていないことによる制約もあるが、法人全体として多様な取り組みを柔軟な体制で行えるようにしていくことが重要と考えている。

園としての中期課題が向こう3年から5年を目途に示されており、運営会議レベルでの共有が図られている。今後、職員に向けて中期ビジョンといった形で、取り組み課題や到達目標等を示すことも期待される。

法人全体の共通コンセプトの中に地域支援が明確に位置付けられており、園内でも地域担当者を置いて計画的な取り組みが行われている。法人が地域に長い歴史を持つことから、地域交流事業等では多くの参加者もあり、安定した評価を得ている。地域支援事業については制度変更に伴うコスト負担も課題となっているが、地域の子育て支援の拠点としての役割も意識し、今後とも継続して取り組むことが必要と考えている。

事業者が特に力を入れている取り組み

当園は、0~2歳児クラスの保育園で、幼稚園と子育て支援部門と共に「こどもの木かげ(学園保育センター)」を形成しており、広い園庭は共有で使用している。2歳児クラスまでは保育園、3歳児クラスからは原則として幼稚園に入園できることを、園のしおりでも知らせ、保育園から進級する際には長時間保育「にじのへや」を実施している。園では、2歳児クラスになると進級を意識し、幼稚園との交流の機会を持っており、保護者の方にも幼稚園を知ってもらうと共に、職員間で移行プロジェクトをベースにした保育を実施している。

保育課程には、保育目標として「子どもが現在を最も良く生き、のぞましい未来をつくり出す力の基礎を培う」と明記しており、動的・静的な生活空間を考えた保育環境を提供している。また、子どもの能動的な活動を育むために「うけいれる力を育てる・とりくむ力を育む・むかう力を高める」と謳い、年齢に合った保育が反映するよう保育プランを作っている。各クラスではミーティングを行い、マネジメントサイクルの実施、ケースカンファレンスを行い保育の質を高めるよう努めており、個々の子どもの援助を考え保育目標の実現を目指している。

こどもの木かげ(学園保育センター)の中に、コミュニティーコラボ「にこにこのたね」という名前で地域支援部門が作られており、親子グループ「ふたつの芽」の活動や子育て相談等を実施している。0~2歳児の親子広場は予約なしでいつでも受け入れており、訪問時にも豊かな遊具の保育室で楽しそうに遊んでいる親子の姿も見られていた。毎週金曜日の園庭開放は、広い園庭が魅力で人気が高い。その他、健康相談や離乳食・乳児食相談、妊娠中のお母さんの子育て体験プログラム等、多様な子育て支援事業を年間を通して実施している。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:在園児32名(32世帯)の保護者(お子さんが複数通園されている場合は年齢の低いほうのお子さんについて回答を得る)。
  • 調査方法:アンケート方式  
    アンケート方式を採用。アンケートと、利用者に対する調査についての案内文、共通評価項目のねらいを返信用封筒に入れ、園職員を通じて保護者に配布。直接ポストへの投函と、園内に設置した箱での回収を並行して行い、弊社事業所にて集計を行った。
  • 有効回答者数/利用者総数:26/32(回答率 81.3% )

アンケート全体の回答として、平均約93%の極めて高い支持を集める結果となった。中でも「食事への配慮」、「戸外遊びは十分か」、「保育所との信頼関係」、「保護者の考えを聞く姿勢」、「施設環境は清潔か」、「職員の子どもへの対応」、「プライバシー保護」の項目において満票という圧倒的な支持を獲得しており、「職員の接遇・態度」、「保育内容の説明はわかりやすいか」等の多岐に渡る項目において、9割前後の非常に高い支持が得られている。一方、「行事日程の配慮」の項目では、「どちらともいえない」の回答がやや高くなり、6割台の値にとどまっている。自由記述では、改善を希望する点としてまとまった意見は見られず、「特にありません」等のコメントが多く寄せられている。気に入っている点では子どもへの対応等職員に関する記述が最も多く見られた他、施設環境面等に好意的な声が寄せられている。

アンケート結果

1.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか

はい 26名 (100%)

「はい」の回答が100%、「どちらともいえない」が0%、「いいえ」が0%となった。満票という極めて高い支持を獲得しており、自由記述においても食事に対する好意的なコメントが寄せられている。

2.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか

はい 26名 (100%)

「はい」の回答が100%、「どちらともいえない」が0%、「いいえ」が0%となった。満票という極めて高い支持が集まり、充実した戸外活動の様子が示された結果となった。

3.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか

はい 19名 (73%)
どちらともいえない 3名 (12%)
いいえ 1名 (4%)
無回答・非該当 3名 (12%)

「はい」の回答が73.1%、「どちらともいえない」が11.5%、「いいえ」が3.8%となった。「無回答・非該当」を除くと、高い支持が示されている。

4.安全対策が十分取られていると思うか

はい 24名 (92%)
どちらともいえない 2名 (8%)

「はい」の回答が92.3%、「どちらともいえない」が7.7%、「いいえ」が0%となった。安全面に対する保護者からの信頼は、広く得られている結果となった。

5.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か

はい 17名 (65%)
どちらともいえない 7名 (27%)
いいえ 2名 (8%)

「はい」の回答が65.4%、「どちらともいえない」が26.9%で全体の「どちらともいえない」の割合の中で最も高く、「いいえ」が7.7%で全体の「いいえ」の割合の中で最も高くなった。一部意見も見られ、「どちらともいえない」の回答がやや高くなっている。

6.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか

はい 26名 (100%)

「はい」の回答が100%、「どちらともいえない」が0%、「いいえ」が0%となった。満票という極めて高い支持を獲得しており、良好な信頼関係が示された結果となった。

7.職員は保護者の考えを聞く姿勢があるか

はい 25名 (96%)
どちらともいえない 1名 (4%)

「はい」の回答が96.2%、「どちらともいえない」が3.8%、「いいえ」が0%となった。保護者の声に耳を傾ける真摯な姿勢が評価され、圧倒的な支持を獲得している。

8.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 26名 (100%)

「はい」の回答が100%、「どちらともいえない」が0%、「いいえ」が0%となった。圧倒的な支持を獲得している。自由記述においても、好意的なコメントが多く見られた。

9.職員の接遇・態度は適切か

はい 23名 (88%)
どちらともいえない 3名 (12%)

「はい」の回答が88.5%、「どちらともいえない」が11.5%、「いいえ」が0%となった。9割に迫る高い支持を獲得した他、自由記述においても、職員に対する好意的なコメントが多く見られている。

10.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 26名 (100%)

「はい」の回答が100%、「どちらともいえない」が0%、「いいえ」が0%となった。体調変化やケガ等のへの対応に、高い信頼が示された結果となった。

11.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 25名 (96%)
どちらともいえない 1名 (4%)

「はい」の回答が96.2%、「どちらともいえない」が3.8%、「いいえ」が0%となった。特にまとまった意見は見られなかった。

12.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか

はい 26名 (100%)

「はい」の回答が100%、「どちらともいえない」が0%、「いいえ」が0%となった。満票という極めて高い支持が集まった他、追加項目「担当保育士は子どもの良いところや個性を認めているか」でも同様の支持を獲得している。

13.子どもと保護者のプライバシーは守られているか

はい 26名 (100%)

「はい」の回答が100%、「どちらともいえない」が0%、「いいえ」が0%となった。情報の取り扱い等に対する信頼の高さが示され、圧倒的な支持を獲得している。

14.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 25名 (96%)
どちらともいえない 1名 (4%)

「はい」の回答が96.2%、「どちらともいえない」が3.8%、「いいえ」が0%となった。非常に高い支持を集め、わかりやすさが評価された結果となった。

15.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 24名 (92%)
どちらともいえない 1名 (4%)
無回答・非該当 1名 (4%)

「はい」の回答が92.3%、「どちらともいえない」が3.8%、「いいえ」が0%となった。要望や不満に対する園の対応は、保護者からの理解を広く集めている。

16.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 22名 (85%)
どちらともいえない 3名 (12%)
無回答・非該当 1名 (4%)

「はい」の回答が84.6%、「どちらともいえない」が11.5%、「いいえ」が0%となった。苦情窓口の存在は、概ね知られている結果となっている。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
法人施設が一体となって目指す方向を共通認識できるようにしている

大正期に創設された保育専門学校と幼稚園を母体に、2002年から乳児専門の保育園としてスタートしている。開園に際して、「こどもの木かげ2002」をコンセプトとしてまとめ、これを基本に法人施設の一体運営が行えるようにしている。園でも、開園に先立って準備室を立ち上げ、独自の保育課程の編纂を始め、園としての方針を明確にするための各種資料作りと職員研修を行っている。年度替わりの際には必ず法人合同研修を行う他、カリキュラム作成時にはコンセプトの確認を行う等、常に方向性を共通認識できるように取り組んでいる。

保護者には園の方針を具体的に理解できるよう様々な工夫を取り入れている

保護者には見学の段階で園の方針等を詳しく伝えられるよう、一対一で時間を掛けて説明を行っている。HPには保育の様子等も含め詳しい内容が掲載されており、保護者の多くはその内容を見た上で来園している。また、法人が長い歴史を持つことから、地域での認知度も高く、保護者同士の口コミ等である程度の情報を持っているケースも多くなっている。園としては、日常の保育の在り方だけでなく、法人一体運営のもとで幼稚園への進級を踏まえた全体像の説明も行い、保護者が安心して園を選択できるように工夫している。

法人全体として組織運営のための仕組み作りが整えられている

理事長を中心に保育園園長、幼稚園園長、保育専門学校校長及び副校長、事務長によって全体の運営に関する話し合いが行われる場があり、常に法人全体の方向性や各施設の取り組み状況について共有が図られるようになっている。日常的な取り組みの中でも、合同の研修等が随時あり、常に施設全体で意思疎通が図られる仕組みになっている。園内では、全体会の他にリーダー層による運営会議やケースカンファレンス等が計画に沿って開催され、課題に応じて必要な話し合いを行うと共に、各部署への情報伝達も確実に行われている。

1. 事業所が目指していること(理念、基本方針)を明確化・周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を明示している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 重要な意思決定や判断に迷ったときに、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を思い起こすことができる取り組みを行っている(会議中に確認できるなど)
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、自らの役割と責任に基づいて行動している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件を検討し、決定する手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
社会的責任については、各種マニュアルをもとに確認を行う機会が作られている

法・倫理・規範の順守については、就職時のオリエンテーションの際に就業規則等と共に園の各種マニュアルをもとに基本事項を学んでいる。使用するマニュアルも常に改訂を行い、事例等を取り入れながらより実践的に必要事項を確認できるようになっている。また、法人全体の研修体系の中でも法人職員としての基本を学ぶ機会がある他、外部研修も活用する等幅広く学んでいる。職員の自己評価にも基本マナー、人権擁護、法令順守等の関連項目を盛り込み、定期的に確認できるようにしている。

地域事業を重要な取り組みの一つとして位置付け、計画的に取り組んでいる

「こどもの木かげ2002」のコンセプトの中で、地域事業を柱の一つとして位置付けており、「コミュニティーコラボにこにこのたね」という名称で地域支援事業を実施している。園庭開放や親子広場では、地域支援用に改装した図書室等も活用し多様な体験ができるようにしている。また、保育士、看護師、栄養士がそれぞれ専門性を活かした相談対応ができるように体制を整えている。地域事業に担当者を配置する他、職員全体で役割を分担して計画的に実施する等、組織の取り組みとして明確に位置付けられている。

地域とは様々な課題に応じて連携することができる仕組みが作られている

運営委員会には理事・評議員の他、保護者OBや卒園児等の地元地域の関係者も多く、常に共通課題について話し合いができるようになっている。また、母体の学校法人の歴史が長いこともあり、近隣の小学校やPTA、児童館等との連携交流の他、町会等地元関係者との連携も図られている。区内の私立保育園の園長会や区内の保育施設懇談会、地域の福祉施設の連絡会等も定期開催されており、地域内の多様な課題について、随時情報共有や連携した取り組みができる状況になっている。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知している
  • 福祉サービスに従事する者として、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳)などを明示している
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳)などの理解が深まるように取り組んでいる
2. 第三者による評価の結果公表、情報開示などにより、地域社会に対し、透明性の高い組織となっている
  • 第三者による評価の結果公表、情報開示など外部の導入を図り、開かれた組織となるように取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、地域の人の目にふれやすい方法(事業者便り・会報など)で地域社会に事業所に関する情報を開示している
1. 事業所の機能や福祉の専門性をいかした取り組みがある
  • 事業所の機能や専門性は、利用者に支障のない範囲で地域の人に還元している(施設・備品等の開放、個別相談など)
  • 地域の人や関係機関を対象に、事業所の機能や専門性をいかした企画・啓発活動(研修会の開催、講師派遣など)を行っている
2. ボランティア受け入れに関する基本姿勢を明確にし、体制を確立している
  • ボランティアの受け入れに対する基本姿勢を明示している
  • ボランティアの受け入れ体制を整備している(担当者の配置、手引き書の作成など)
  • ボランティアに利用者のプライバシーの尊重やその他の留意事項などを伝えている
3. 地域の関係機関との連携を図っている
  • 地域の関係機関のネットワーク(事業者連絡会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働して取り組めるような体制を整えている
【講評】
一人ひとりの意見要望を聞き取り、記録として整理することで活用している

保護者の意見要望等は入園の際に面談で個々に把握し、記録として整理することで活用ができるようにしている。入園後も個人面談や日々の応対の中から出た声等を記録し、園として必要な対応が取れるようにしている。連絡帳についても、書き方の勉強会を行い、記載内容を上席者がチェックする等の仕組みがあり、保護者の声を聞き洩らすことのないようにしている。保護者への直接対応が必要なケースでは、チーム対応を基本として、園として標準化された形で話し合いができるように配慮している。

多様な方法で保護者の声を聞き取り、必要な対応ができるよう仕組みを整えている

毎日の連絡帳の記述や送迎時の対応、個人面談等の他、クラス懇談会ではフリートークの形式等も取り入れて、幅広く保護者の声が聞き取れるように工夫している。また、詳細な資料をもとにした説明を行った後に質疑応答の時間を作る等、十分な情報をもとに有意義な話し合いができるように配慮している。聞き取った意見や要望は毎月の全体会や運営会議で共有する他、クラスミーティングやケースカンファレンス等でも話し合われ、園として必要な対応が取れるようにしており、要望対応への保護者満足度は極めて高い状態となっている。

法人全体の取り組みとして地域ニーズの把握が行われている

区内の私立保育園園長会や保育施設懇談会等に参加することで、地域情勢や行政情報等を把握している。また、保育関係団体の情報誌や各種媒体を通して得られる情報も内容に応じて整理されている。他にも、地域内の多様なネットワークに参加することで幅広い情報が得られるようになっている。地域事業担当者は、毎月参加者の声を整理して全体会で報告している。また、同一敷地内にある法人各施設との定期的な会議や研修会等を通して情報共有を行い、業界動向や地域ニーズについて総合的な分析も行われている。

1. 利用者一人ひとりの意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応している(苦情解決制度を含む)
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者一人ひとりの意見・要望・苦情に対する解決に取り組んでいる
2. 利用者意向の集約・分析とサービス向上への活用に取り組んでいる
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向を把握することに取り組んでいる
  • 事業者が把握している利用者の意向を取りまとめ、利用者から見たサービスの現状・問題を把握している
  • 利用者の意向をサービス向上につなげることに取り組んでいる
3. 地域・事業環境に関する情報を収集し、状況を把握・分析している
  • 地域の福祉ニーズの収集(地域での聞き取り、地域懇談会など)に取り組んでいる
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)の収集に取り組んでいる
  • 事業所としての今後のあり方の参考になるように、地域の福祉ニーズや福祉事業全体の動向を整理・分析している
【講評】
中期課題をもとに計画的に取り組むための仕組みを整えている

本年度は母体である法人の学園が100周年という節目の年に当たり、周年事業として多くの取り組みが進められている。その一環で作成された記念誌にはこれまでの振り返りとこれからの展望等が示され、法人施設全体の方向性が明確になっている。具体的な取り組みでは、現在進行中の園庭の充実や図書館の多目的利用、絵本プロジェクト等の活動を中心に、向こう3年から5年程度を見据えた中期課題が設定されており、運営会議のメンバーでは共有が図られている。

年度課題を明確にして年間計画を策定するようにしている

法人全体の事業方針をもとに、園としての中期的な課題設定が行われている。これをベースに園内では運営会議において年度運営計画が策定され、全体会で職員に周知されている。年度運営計画は中間報告と年間のまとめがそれぞれ行われ、進捗状況を把握しながら取り組みを進める仕組みになっている。現場では、年度替わりに向け、年度運営計画をもとに年間の振り返りの結果と引き継ぎ事項等を踏まえた新年度計画の作成準備が進められるが、作業工程が事前に定められており、手順に沿って計画的に進められるようになっている。

安全対策では園の特性を踏まえたマニュアルの整備が行われている

事故防止や感染症対応、防犯・防災対策等、園の安全管理に関する各種マニュアルは乳児園の特性を踏まえた作り込みを行っており、さらに毎年度必要な改訂を繰り返すことで精度を上げている。また、研修やミーティング等で実践的な対応を学び、マニュアルに沿った対応が現場で正確に行えるようにしている。法人3施設が同一敷地内にあるため、安全対策は園として実施するものの他に、幼稚園との共催や法人施設全体で実施する取り組みもあり、特に年2回の学園合同の訓練は詳細な計画書のもとで400人規模で実施されている。

1. 取り組み期間に応じた課題・計画を策定している
  • 理念・ビジョンの実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 年度単位の計画を策定している
  • 短期の活動についても、計画的(担当者・スケジュールの設定など)に取り組んでいる
2. 多角的な視点から課題を把握し、計画を策定している
  • 課題の明確化、計画策定の時期や手順があらかじめ決まっている
  • 課題の明確化、計画の策定にあたり、現場の意向を反映できるようにしている
  • 計画は、サービスの現状(利用者意向、地域の福祉ニーズや事業環境など)を踏まえて策定している
  • 計画は、想定されるリスク(利用者への影響、職員への業務負担、必要経費の増大など)を踏まえて策定している
3. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 計画推進の方法(体制、職員の役割や活動内容など)を明示している
  • 計画推進にあたり、より高い成果が得られるように事業所内外の先進事例・失敗事例を参考にするなどの取り組みを行っている
  • 計画推進にあたり、目指す目標と達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
1. 利用者の安全の確保・向上に計画的に取り組んでいる
  • 利用者の安全の確保・向上を図るため、関係機関との連携や事業所内の役割分担を明示している
  • 事故、感染症、侵入、災害などの事例や情報を組織として収集し、予防対策を策定している
  • 事故、感染症、侵入、災害などの発生時でもサービス提供が継続できるよう、職員、利用者、関係機関などに具体的な活動内容が伝わっている
  • 事故、感染症、侵入などの被害が発生したときは、要因を分析し、再発防止に取り組んでいる
【講評】
質の高い職員を採用し、準備を整えて業務に着けるようにしている

職員の採用試験では、面接の他、作文、子どもの前での読み聞かせとピアノ実技等を行い、保育士・幼稚園教諭両方の免許を基本とする等、質の高い職員の採用ができるように取り組んでいる。採用決定後も法人合同の研修を設定し、外部講師や法人幹部、法人法務担当者等から、幅広く必要な知識を学ぶようになっており、法人連携の強みが活かされている。また、新人職員向けのOJTの仕組みも整え、新卒者が採用初年度に十分なサポートを受けながら業務に就けるよう配慮している。

自己評価を基本に各職員の課題に応じた研修体系を用意している

職員自己評価の仕組みを導入し、自己評価シートと自己チェックシートを活用して各職員の課題設定につなげている。自己評価シートは年度当初に目標設定を行い、必要に応じて助言・修正の上で取り組む形になっており、7月・12月・3月にそれぞれ確認を行い、各自に課題への取り組み状況や気付き等を共有している。この面談には必要に応じて理事長も入っており、法人として職員の育成に取り組む姿勢が示されている。自己チェックシートも自己評価を同じタイミングで記入し、別紙コメントで課題を確認できるようにしている。

キャリアパスを導入し、目指す方向性を共通理解できるようにしている

本年度からキャリアパスの仕組みを導入し、特に中堅層の職員に対して将来的な取り組みの方向性を示すことができるようになっている。これを基本にして研修体系も整え、外部研修への参加予定やテーマに沿った園内研修の取り組み等が計画的に実施できるようになっている。併せて、職員の処遇改善やストレスチェック等、働きやすい職場作りにも取り組み、職員の定着を図ることにつなげている。この取り組みは法人全体として実施計画が策定されており、今後一層の充実が図られる計画となっている。

1. 事業所にとって必要な人材構成にしている
  • 事業所の人事制度に関する方針(人材像、職員育成・評価の考え方)を明示している
  • 事業所が必要とする人材を踏まえた採用を行っている
  • 適材適所の人員配置に取り組んでいる
2. 職員の質の向上に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりの能力向上に関する希望を把握している
  • 事業所の人材育成計画と職員一人ひとりの意向に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 個人別の育成(研修)計画は、職員の技術水準、知識、専門資格の習得(取得)などの視点を入れて策定している
  • 職員一人ひとりの個人別の育成(研修)計画に基づいて、必要な支援をしている
  • 職員の研修成果を確認し(研修時・研修直後・研修数ヶ月後など)、研修が本人の育成に役立ったかを確認している
1. 職員一人ひとりの主体的な判断・行動と組織としての学びに取り組んでいる
  • 職員の判断で実施可能な範囲と、それを超えた場合の対応方法を明示している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに学ぶことに取り組んでいる
  • 職員一人ひとりの研修成果を、レポートや発表等で共有化に取り組んでいる
2. 職員のやる気向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価・報酬(賃金、昇進・昇格、賞賛など)が連動した人材マネジメントを行っている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、疲労・ストレスなど)を把握し、改善に取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、やる気と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 福利厚生制度の充実に取り組んでいる
1. 事業所が蓄積している経営に関する情報の保護・共有に取り組んでいる

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

【評語】
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