評価結果

標準の評価

基本情報

【サービス種別】

放課後等デイサービス

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

<法人の理念>
「教育の力により、子ども一人ひとりの可能性を最大限支援すること」

<事業所の運営方針>
1)理念と10の行動原則に則り、日々の業務を誠実に遂行する。
2)教室で定めた目標の達成を目指し、療育の質やサービスの向上に努める。

<今年度のサービス提供の考え方について(支援目標など)>
・潜在ニーズを含め地域のニーズを把握し、適所に必要な事業を展開する。
・利用者のニーズを掴み、質の高い療育やサービスを提供する。
・一人ひとりの人材の職務とスキルに見合った教育を実施し、それぞれの業務に適した能力を向上させる。
・従業者の長期雇用を実現する。

職員に求めている人材像や役割

・ご利用者様の要望やニーズに対して的確かつ迅速に対応でき、あらたなニーズに対して積極的に提案ができる。
・目標設定、管理を行うことができる。
・適切な記録を残したり、必要な書類整備や事務管理を的確に行ったり、運営上必要な管理を時間内に適切に行うことができる。
・療育施設としてふさわしい環境を構築、維持することができる。
・新しい仲間や自分たちの教育研修とスキル・意識向上に主体的に取り組むことができる。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

・いかなる虐待行為も容認せず、お客様の気持ち、痛み、ニーズ、要望などに対して配慮ができる。
・子どもたちや保護者に対して支援を行うことを自分の使命として考えることができる。
・謙虚に学び、誠実に行動し、協調性をもって他のスタッフと接することができる。
・法令や規則を学び、遵守していくことができる。
・仲間や会社、学校、行政その他と連絡・共有が迅速にでき、円滑な支援に貢献できる。

全体の評価講評

特によいと思う点

法人は今年度「人事制度ガイドライン」を改訂し、全ての職員の必要要素を明示するとともに、初任者研修においても全職員が受講し、理念や職員としての基本的な心構えや役割の理解につなげている。また自らが目標を立て、見通しをもった育成とモチベーション向上するよう評価シートを改善したり、メンタルヘルスにも力を入れ、やりがい、働きがいのある環境に努めている。さらには、事業拡大や職員増加に伴い、理念の再確認や各教室推薦の職員表彰とともに、職員間の連帯感や懇親を深める「スマフェス」を開催し職員からも好評を得て継続を考えている。

コミュニケーション能力の向上を意識した集団療育とそれぞれの子どもの個性に応じた個別療育を組み合わせて、子どもが達成感を実感して次のステップに進めるように支援していて、中でも個別療育では個々の子どもに合わせた用具を様々に工夫している。シール貼りやボタン通し、鍵の使い方を習得するなどでは、子どもの好みに合わせてシールの柄を選んだり、手作りのボタンホールを用意したり、木材や段ボールなどを使ってドアノブを設定したりして、楽しみながらも子どもの発達状況に応じた用具となるように工夫している。

個別支援計画は、子どもの成長に合わせてスモールステップを基本に作成しており、1年間の目標・半年間の目標を基に、支援課題として生活・自己表現・運動などの項目ごとに、保護者と本人の要望、現在の課題、支援目標、支援内容などが設定されている。作成した計画は、半年ごとに見直しと評価を行っている。教室での日々の支援では、小学1年生から6年生までの子どもが一緒に活動していることもあり、集団活動でも完成形を2段階くらい設けたり、無理に参加させるのではなく、子どもが参加したくなるまで「待つ支援」を心掛けている。

さらなる改善が望まれる点

スマートキッズでは、安全管理マニュアルに「子ども達に確実な安全を提供するという強い意志を持ち、理念の実現に向けて、支援に取り組む」ことをスローガンとしている。安全確保・向上に関しては、マニュアルの周知徹底はもとより、各教室で発生した事故状況が法人に集約され、事例をもとに様々な手法で研修を実施し再発防止を目指している。災害では、消防計画に基づいた避難訓練や備蓄品、災害時メールなどを実践しているものの、事業継続計画(BCP)は策定されていない。今後は、サービスの維持と継続に向けた計画的取り組みに期待したい。

日々の療育に関する記録は、スマートキッズプラス療育活動記録でその日の教室全体の活動状況を記録し、個々の子どもの記録は、サービス提供記録、療育記録に記録している。サービス提供記録は連絡帳としても活用しており、教室での様子を始め家庭での様子も記録されている。また、療育記録では、「本日の様子」「個別支援計画」の項目で、子どものその日の様子が記録されている。一方で療育記録は、個別支援計画にある支援内容に関する記録や職員による働きかけを記録するには至っていないため、今後の取り組みに期待したい。

保護者からの意見や要望に対しては、定期的な面談以外でも面談を実施して聞き取っており、連絡帳や電話でのやり取り、送迎時の会話など多様な場面で聞き回答している。また、利用者アンケートを実施しており、療育の活動や送迎サービス、開室時間などについての意見を得るようにしている。現在、食事提供を希望する意見が多く出ており、学校の長期休み中に食事提供を求める意見が特に多いと感じている。今後はハード面などクリアしていかなければならない課題もあるものの、食事提供に向けた検討に期待したい。

事業者が特に力を入れている取り組み

地域の中での子育てを担うことを役割としている法人では、障がいがある子どもの保護者の要望に応え、より効果的な療育を目的に事業を展開している。一方、地域や保護者、行政等のニーズに基づき事業を展開しているものの、現在も放課後等デイサービスを利用できないとの悲痛な声が多く聞かれている。この解消に向け、ホームページには「スマートキッズを私たちの街に」と題した新規教室開設希望のリクエストフォームを設け、要望の多い地域を最優先に検討し行政・福祉事業所等の連携を図りながらニーズのある地域での新規開設を目指している。

療育計画は月ごとに療育テーマを策定し、そのテーマに添った活動をしており、戸外活動と連動して成果を確認できるように取り組んでいる。夏休みの土曜日の特別開室、休日の教室開催を行っており、それぞれ戸外活動を組み込んでいる。特に休日の開室日は「スペシャル1デイ」として子どもの要望を取り入れ、集団活動を通して仲間と楽しめるように工夫している。例えば普段の療育活動で人気の高かった室内ボーリングゲームを実際のボーリング場で再挑戦するなど、自由度が高く子どもが仲間を意識しながら楽しむことができるように配慮している。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:平成27年度10月1現在、定員10名、登録23名(平均年齢8.8歳、男児19名:女児4名、平均通所期間約1年)の全利用者を対象にアンケート調査を実施した。
  • 調査方法:アンケート方式  
    調査は事業所と協議の結果アンケート調査とし、評価のお知らせとともに調査票を配布してもらい、直接評価機関へ郵送してもらうことでプライバシー確保に努めた。
  • 有効回答者数/利用者総数:17/23(回答率 73.9% )

調査対象者は23名で17名(73.9%)から回答が得られた。総合的満足度は、「大変満足」8名「満足」5名で76.5%が満足と回答した。コメントは「スマートキッズプラス芝公園に行けることになり感謝しています」「通うようになり、やれることも増えてきていますし、お友達との関わりも、日々よくなってきています」「同じ障害を持つ人、悩み・不安を持つ人たちが居られるホッとできる場所です」などが聞かれた。一方、「どちらともいえない」2名「不満」1名「無回答・不明」1名で「大変不満」は無く、「小学生までというのが残念で、中高生もやっていただけたら“居場所”が増えるなと思っています」「見学も自由にはすることができず、ウェブカメラをつけていただき、その時の様子を確認できるようにしていただきたいです」「土日曜にやっていただけると良いと思います」「スマートキッズらしい、子どもの目線に立ちながらも社会人らしい対応ができるよう勉強するのはどうでしょう」などの声も聞かれた。

アンケート結果

1.事業所での活動は楽しく、興味の持てるものとなっているか

はい 14名 (82%)
どちらともいえない 2名 (12%)
無回答・非該当 1名 (6%)

『「スマートキッズプラス芝公園」での活動や遊びは楽しく、興味が持てますか』の設問には「はい」82.4%で、コメントとしては「月間スケジュール表があるので、少し先の日程も心待ちにできる」などの声が聞かれた。一方、「どちらともいえない」11.8%、「無回答・非該当」5.9%で、「毎回書いていただいている連絡帳の様子は楽しそうですが、教室内を見学もできず不透明なので本当にわかりません」「もっと夜遅くまでいられると助かります」「参観等あればよいと思います」などの声が聞かれた。

2.事業所での仲間との関わりは楽しいか

はい 11名 (65%)
どちらともいえない 4名 (24%)
無回答・非該当 2名 (12%)

『「スマートキッズプラス芝公園」で友達と一緒にいると楽しいですか』の設問には「はい」64.7%で、コメントとしては「友達と遊べたり、一緒に行き帰りをともにすることは、とても楽しいです」「自分より低学年の子と接することで自信もつく」「お友達の力、集団の力で、できるようになることも多いと思うので、週末は少しイベント性があるサービスを増やしてもらえると嬉しいです」などの声が聞かれた。一方、「どちらともいえない」23.5%、「無回答・非該当」11.8%であった。

3.職員は、話し相手や、相談相手になってくれるか

はい 13名 (76%)
どちらともいえない 2名 (12%)
いいえ 2名 (12%)

『職員はあなたと話をしたり、困ったときの相談にのってくれたりしますか』の設問には「はい」76.5%で、コメントとしては「困っても自分から言えない息子に気づいて、対応して下さっているようで助かっています」などの声が聞かれた。一方、「どちらともいえない」11.8%、「いいえ」11.8%で、「あまりそのような機会を作っていただけていないので、いいえです」「親の見学の時間を増やしてもらって、どんな生活をしているのか詳しく知りたい」などの声が聞かれた。

4.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 10名 (59%)
どちらともいえない 4名 (24%)
いいえ 2名 (12%)
無回答・非該当 1名 (6%)

『あなたは、「スマートキッズプラス芝公園」の生活スペースは清潔で整理された空間になっていると思いますか』の設問には「はい」58.8%であった。一方、「どちらともいえない」23.5%、「いいえ」11.8%、「無回答・非該当」5.9%で、「見学時にトイレ、部屋を見ましたが、清潔とは言い難い印象でした」「男児用の便器が高いところにあるので、背の小さい子は難しそうだなと思いました」などの声が聞かれた。

5.職員の接遇・態度は適切か

はい 13名 (76%)
どちらともいえない 3名 (18%)
いいえ 1名 (6%)

『あなたは、職員の言葉遣いや態度、服装などが適切だと思いますか』の設問には「はい」76.5%であった。一方、「どちらともいえない」17.6%、「いいえ」5.9%で、「敬語をふんだんに使ってもらいありがたいが、“指導”ということを考えると、子どもに必要以上に丁寧な言葉は不必要と思います」「全員とは言いませんが、たまにだらしない方がいるので、しっかりとした社員教育をしていただきたいです」などの声が聞かれた。

6.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 14名 (82%)
どちらともいえない 1名 (6%)
いいえ 1名 (6%)
無回答・非該当 1名 (6%)

『あなたがけがをしたり、体調が悪くなったときの、職員の対応は信頼できますか』の設問には「はい」82.4%で、コメントとしては「熱がある時(検温をしてくれる)、疲れている時など連絡してくれる」「感染症発症については事前に連絡いただけています」「ケガをした時に大変お世話になり感謝しています」などの声が聞かれた。一方、「どちらともいえない」5.9%、「いいえ」5.9%、「無回答・非該当」5.9%であった。

7.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 11名 (65%)
どちらともいえない 3名 (18%)
いいえ 2名 (12%)
無回答・非該当 1名 (6%)

『あなたは、子ども同士のいさかいやいじめ等があった場合の職員の対応は信頼できますか』の設問には「はい」64.7%であった。一方、「どちらともいえない」17.6%、「いいえ」11.8%、「無回答・非該当」5.9%で、「とても不透明ですので、そのようなことがあってもわかりません」「多動・他害のある子には、特に注意して見てほしいです」などの声が聞かれた。

8.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか

はい 13名 (76%)
どちらともいえない 3名 (18%)
無回答・非該当 1名 (6%)

『あなたは、職員があなたの気持ちを大切にしながら対応してくれていると思いますか』の設問には「はい」76.5%で、コメントとしては「子どものことをよく見て対応してくれていると思います」「スマートキッズがとても大切だと思います」「とても丁寧に対応していただいているので、安心して通わせています」などの声が聞かれた。一方、「どちらともいえない」17.6%、「無回答・非該当」5.9%であった。

9.子どものプライバシーは守られているか

はい 13名 (76%)
どちらともいえない 1名 (6%)
無回答・非該当 3名 (18%)

『あなたは、他の人に知られたくないことや内緒の話などの秘密を職員が守ってくれていると思いますか』の設問には「はい」76.5%であった。一方、「どちらともいえない」5.9%、「無回答・非該当」17.6%で、双方ともコメントはなかった。

10.個別の計画作成時に、子どもや家族の状況や要望を聞かれているか

はい 14名 (82%)
どちらともいえない 2名 (12%)
無回答・非該当 1名 (6%)

『あなたのサービスに関する計画(目標)を作成したり見直しをする際に、「スマートキッズプラス芝公園」はあなたの状況や要望を聞いてくれますか』の設問には「はい」82.4%で、コメントとしては「まだ見直しはしていませんが、作成時には意見を聞いて下さいました」などの声が聞かれた。一方、「どちらともいえない」11.8%、「無回答・非該当」5.9%であった。

11.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 12名 (71%)
どちらともいえない 4名 (24%)
いいえ 1名 (6%)

『あなたの計画やサービス内容についての説明は、わかりやすいと思いますか』の設問には「はい」70.6%であった。一方、「どちらともいえない」23.5%、「いいえ」5.9%で、「後々聞いてみると知らなかったことがあったりと、説明が足りていませんでした」などの声が聞かれた。

12.子どもの不満や要望は対応されているか

はい 14名 (82%)
どちらともいえない 1名 (6%)
いいえ 2名 (12%)

『あなたが不満に思ったことや要望を伝えたとき、職員は、きちんと対応してくれていると思いますか』の設問には「はい」82.4%で、コメントとしては「スマートキッズでの様子も連絡帳でわかり、楽しくいろいろと学ばせてもらっていて感謝しています」などが聞かれた。一方、「どちらともいえない」5.9%、「いいえ」11.8%で、「親が見に行ける機会を1か月に1度くらいは作ってほしいと思います」などの声が聞かれた。

13.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 5名 (29%)
どちらともいえない 3名 (18%)
いいえ 3名 (18%)
無回答・非該当 6名 (35%)

『あなたが困ったときに、職員以外の人(役所や第三者委員など)にも相談できることをわかりやすく伝えてくれましたか』の設問には「はい」29.4%で、コメントとしては「まだ困ったことはないですが、でもそうなった時でも伝えてくれると思います」などの声が聞かれた。一方、「どちらともいえない」17.6%、「いいえ」17.6%、「無回答・非該当」35.3%で、「そのような説明は聞いていません」などの声が聞かれた。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
理念達成に向けた3つのコンセプトを掲げ、子どもの成長と発達を支援している

「スマートキッズプラス」は、2012年5月に「教育の力により子ども一人ひとりの可能性を最大限支援すること」を理念に、放課後等デーサービス事業を開始した。2012年10月に相談支援事業を、2014年1月には児童発達支援事業が開始され、都内を中心に約40の教室を運営している。当該事業所「スマートキッズプラス芝公園」は、2014年3月に保護者などの要望が高い港区に小学1年~6年生を対象として開設し、①療育プログラム、②安全・安心な居場所、③保護者支援サービスの3つをコンセプトに、子どもの成長と発達を支援している。

理念や行動原則を、事業に関わるすべての方々に理解が得られるよう取り組んでいる

スマートキッズプラスでは、「すべてのお子さまにとって安全で楽しく、豊かな時間を過ごせる居場所でありたい」との願いから、職員には理念や行動原則をはじめ、業務や療育にあたるうえでの基本的考えなどが記載された「指導員心得」を入社時に配布・説明している。入社後には、事業に関わるすべての職員を対象とした初任者研修で理解を深めるとともに、理念の事業所内掲示を「書類整備項目」に盛り込み周知徹底を図っている。理念や行動原則は、ホームページやパンフレット、個別説明会資料にも明示され、家族等に理解が得られるよう取り組んでいる。

経営層の役割や責任は、学び理解する機会を設けるとともにマニュアル化されている

法人では、事業所数増加に伴う教室間の質の格差防止と、法人と事業所間の事案や情報の伝達・共有の円滑化に向けて、管理者、エリアサポーター、マネージャーという連絡フローを定め管理・運営している。また管理者やエリアサポーターは、階層別研修で自らの役割と責任を学び業務に活かすとともに、担当ごとにマニュアル化されている。重要案件は、エリアサポーターのミーティングに集約して協議し、決定事項は管理者ミーティングで周知している。教室内では、職員にはミーティングで、家族等には保護者会や面談、連絡帳などで周知している。

1. 事業所が目指していること(理念、基本方針)を明確化・周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を明示している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 重要な意思決定や判断に迷ったときに、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を思い起こすことができる取り組みを行っている(会議中に確認できるなど)
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、自らの役割と責任に基づいて行動している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件を検討し、決定する手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
理念や行動原則に基づいた支援の実施と法令遵守に向けた内部監査体制を構築している

事業所では、理念はもとより「子どもたちの個性と基本的人権を尊重し、あらゆる虐待を排除することを誓う」など10項からなる行動原則を掲げ、職員は遵守して支援にあたることとしている。また「スマートキッズプラス行動基準週間チェックリスト」で、自らの1週間の行動を振り返った結果を法人でとりまとめ管理者ミーティングなどで指導している。法令遵守に関しても、管理者向けの研修開催と同時に、法人の法令遵守専任担当者がテーマを決めて各教室を巡回指導するほか、エリアサポーターも巡回して適正化に取り組んでいる。

法人の専門職による、発達障がい理解に繋げる無料講演会を開催し専門性還元に努める

透明性の確保では、関係機関やイベント等でパンフレットを配布するほか、ホームページやブログで法人や各事業所の取り組みを公開している。また法人では、心理学専門校の運営や人材育成事業等を展開しているため、臨床心理士、看護師、養護教諭、保育士、音楽療法士、理学療法士、言語聴覚士など様々な専門職を抱えており、人材を活かした専門性を地域へ還元している。その方法として、発達障がい児を抱える保護者向けの無料講演会の開催情報や各種講演会、セミナーへの講師派遣を行っている。

関係機関と連携を図り、子どもの情報を共有し一体となった支援が行えるよう取り組む

事業所では、「地域住民の理解の増進」「地域の子どもとしての温かい見守りや地域交流の実現」を目的に、ボランティアや実習生を受け入れている。受け入れは法人が窓口となり、動機や希望する教室を面接で把握し、留意事項などを「指導員心得」に沿って説明・配布するとともに、秘密保持誓約書も得ている。地域の関係機関とのネットワークについては、特別支援学校との事業者連絡会に参画するほか、医療機関、学校、区のソーシャルワーカーと連携を図り、子どもの情報を共有することで一体となった支援が行えるよう取り組んでいる。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知している
  • 福祉サービスに従事する者として、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳)などを明示している
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳)などの理解が深まるように取り組んでいる
2. 第三者による評価の結果公表、情報開示などにより、地域社会に対し、透明性の高い組織となっている
  • 第三者による評価の結果公表、情報開示など外部の導入を図り、開かれた組織となるように取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、地域の人の目にふれやすい方法(事業者便り・会報など)で地域社会に事業所に関する情報を開示している
1. 事業所の機能や福祉の専門性をいかした取り組みがある
  • 事業所の機能や専門性は、利用者に支障のない範囲で地域の人に還元している(施設・備品等の開放、個別相談など)
  • 地域の人や関係機関を対象に、事業所の機能や専門性をいかした企画・啓発活動(研修会の開催、講師派遣など)を行っている
2. ボランティア受け入れに関する基本姿勢を明確にし、体制を確立している
  • ボランティアの受け入れに対する基本姿勢を明示している
  • ボランティアの受け入れ体制を整備している(担当者の配置、手引き書の作成など)
  • ボランティアに利用者のプライバシーの尊重やその他の留意事項などを伝えている
3. 地域の関係機関との連携を図っている
  • 地域の関係機関のネットワーク(事業者連絡会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働して取り組めるような体制を整えている
【講評】
苦情等の発生時は職員間で原因を共通理解し、その反省を活かして再発防止に努める

事業所では、苦情等を未然に防ぐためには、職員一人ひとりが子どもをかけがえのない存在として接することを基本に、保護者との人間関係を構築しておくこととが大切と考えている。苦情対応に関しては、重要事項説明書に明示し、教室の苦情受付担当者や法人の苦情対応窓口を伝えている。万が一苦情が発生した場合は、事実関係や原因、改善に向けた視点などを整理し「クレーム対応報告書」に記録している。また、対応経過と結果及び防止策を全職員に公表して共通理解に努め、その反省を活かした環境づくりに努めている。

保護者へのアンケートや面談で意見・要望を把握し、サービスの向上と療育の充実を図る

事業所では、経営方針に「利用者のニーズを掴み、質の高い療育やサービスを提供する」を掲げ、保護者にニーズの変化に対応できるよう、サービスの質向上を目的としたアンケートを年2回に増やして実施している。アンケートは、利用時間や活動内容、情報の提供状況、送迎などが盛り込まれ、直接法人に送付してもらい意向を集約・全体化している。また、個別支援計画作成時の保護者面談でも療育活動への要望や家庭での子どもの様子を聞き取り、療育の充実を図っている。法人では、結果を踏まえ特にニーズの高い食事提供の検討を開始している。

地域の中での子育てを担うことを役割とし、ニーズの多い地域への事業展開を進めている

「スマートキッズプラス」は、民間学童保育施設「スマートキッズ」が始まりで、障がいがある子どもの保護者の要望に応え、より効果的な療育を行うことを目的に事業を展開している。現在も放課後等デイサービスを利用できないとの声に応えるため、ホームページには「スマートキッズを私たちの街に」と題した新規教室開設希望のリクエストフォームが設けられ、要望の多い地域を最優先に検討している。開設には、行政機関はもとより本社と連携し近隣の福祉事業所等の情報収集と分析を行っている。

1. 利用者一人ひとりの意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応している(苦情解決制度を含む)
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者一人ひとりの意見・要望・苦情に対する解決に取り組んでいる
2. 利用者意向の集約・分析とサービス向上への活用に取り組んでいる
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向を把握することに取り組んでいる
  • 事業者が把握している利用者の意向を取りまとめ、利用者から見たサービスの現状・問題を把握している
  • 利用者の意向をサービス向上につなげることに取り組んでいる
3. 地域・事業環境に関する情報を収集し、状況を把握・分析している
  • 地域の福祉ニーズの収集(地域での聞き取り、地域懇談会など)に取り組んでいる
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)の収集に取り組んでいる
  • 事業所としての今後のあり方の参考になるように、地域の福祉ニーズや福祉事業全体の動向を整理・分析している
【講評】
中期計画は「社会のニーズの解決」「質の高い支援の継続性」を柱に作成されている

中期計画は、2020年までの法人が目指す形を示すものとして今年度作成された。計画は「社会のニーズの解決」「質の高い支援の継続性」を柱に、発展への考え方、事業や療育の方向性のほか、今後展開する可能性のある事業なども盛り込まれている。各教室向けには、第1段階(6か月後)では学校、地域、家庭との信頼関係づくり、第2段階(2年まで)ではバランスのとれた人員構成での運営の安定化としている。最終の第3段階(2年以降)は、競合との差別化やブランド化、豊富な療育のバリエーションなど総合力への成長を目指したものとなっている。

法人の経営方針の踏まえ、利用者等のニーズや現場の声が反映された計画を策定している

単年度事業計画は、理念と行動原則に沿って、法人が打ち出した今期の経営方針(4項目)と重点具体策、行動計画を基に、各教室ごとに作成している。作成にあたっては、法人の経営方針毎に、利用者や地域、職員などのニーズやリスクなどを踏まえた教室目標・重点具体策を、管理者とエリアサポーターが協議している。計画の進捗は、エリアサポーターが週1回、取り組みや目標達成状況を振り返るとともに、週次報告書・教室ごとの月次報告書を作成することで、全社での計画の遂行状況の共有・確認できるよう取り組んでいる。

安全確保・向上に取り組む一方、事業継続や早期復旧への計画的取り組みに期待したい

緊急時の対応方法は、全社員向けの安全管理マニュアルに定め、各教室で発生した事故状況は本社に集約され、事例をもとに管理者に対して研修し、伝達研修で共有している。教室では、療育活動等における職員の立ち位置研修なども実施し事故防止に努めている。一方、災害では消防計画に基づいた避難訓練の実施や備蓄品を備えるとともに、災害時メールのテスト発信を行うものの、BCP計画(事業継続計画)は策定されていない。今後は利用者へのサービス維持に向けた事業継続や早期復旧に向けた計画的な取り組みに期待したい。

1. 取り組み期間に応じた課題・計画を策定している
  • 理念・ビジョンの実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 年度単位の計画を策定している
  • 短期の活動についても、計画的(担当者・スケジュールの設定など)に取り組んでいる
2. 多角的な視点から課題を把握し、計画を策定している
  • 課題の明確化、計画策定の時期や手順があらかじめ決まっている
  • 課題の明確化、計画の策定にあたり、現場の意向を反映できるようにしている
  • 計画は、サービスの現状(利用者意向、地域の福祉ニーズや事業環境など)を踏まえて策定している
  • 計画は、想定されるリスク(利用者への影響、職員への業務負担、必要経費の増大など)を踏まえて策定している
3. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 計画推進の方法(体制、職員の役割や活動内容など)を明示している
  • 計画推進にあたり、より高い成果が得られるように事業所内外の先進事例・失敗事例を参考にするなどの取り組みを行っている
  • 計画推進にあたり、目指す目標と達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
1. 利用者の安全の確保・向上に計画的に取り組んでいる
  • 利用者の安全の確保・向上を図るため、関係機関との連携や事業所内の役割分担を明示している
  • 事故、感染症、侵入、災害などの事例や情報を組織として収集し、予防対策を策定している
  • 事故、感染症、侵入、災害などの発生時でもサービス提供が継続できるよう、職員、利用者、関係機関などに具体的な活動内容が伝わっている
  • 事故、感染症、侵入などの被害が発生したときは、要因を分析し、再発防止に取り組んでいる
【講評】
人事制度ガイドラインで人材像や人事制度、キャリアパス等を明確化し人材育成にあたる

法人では、経営方針に「一人ひとりの人材の職務とスキルに見合った教育を実施し、それぞれの業務に適した能力を向上させる」を掲げている。この実現に向け、「人事制度ガイドライン」を今年度改訂し、マネージャーからドライバーに至るまでの職員としての必要要素をより明確にしている。また、目標設定とキャリアステップ、人事考課、教育研修、福利厚生などがまとめられ、オリエンテーションで説明し配布している。さらには、すべての職員が将来の展望を持って、長期的に働いてもらえるためのキャリアパスを作成し、人材の育成にあたっている。

人事制度の一環として、考え方を理解し行動できるようになる訓練・研修を実施している

法人は、人事制度の一環として、法人の考え方を理解し行動できるための訓練・研修を実施しており、研修内容も職責別となっている。特に初任者研修は、全ての職員が受講し、理念をはじめ職員としての基本的な心構えや役割の理解を深める講座となっている。また昨年度は、事業拡大や職員増加に伴い、改めて法人の理念や職員としての行動原則を再確認するとともに、職員間の連帯感が育まれるよう「スマフェス」を開催しており、各教室から選出された職員の表彰も行い、各教室・職員間の懇親を深めるものともなり継続を考えている。

自らが目標を立て、見通しをもった育成とモチベーションが向上する評価シートに改善中

法人では、事業拡大に伴いマネージャーやエリアサポーターを配置して各教室のサービスの質の格差と低下防止に努めている。職員のやる気向上では、年2回考課シートに基づき自己評価と上司評価を照らし合わせ、振り返り面談で評価し、10月は昇給に、1月は賞与に反映させている。評価シートは、自らが目標を立て見通しをもった育成とモチベーションが向上する評価シートに改善している。メンタルヘルスでは、虐待防止研修の一つとしてストレスチェックが行えるよう研修の実施や職員面接を頻繁に行い、やりがい、働きがいのある環境作りに努めている。

1. 事業所にとって必要な人材構成にしている
  • 事業所の人事制度に関する方針(人材像、職員育成・評価の考え方)を明示している
  • 事業所が必要とする人材を踏まえた採用を行っている
  • 適材適所の人員配置に取り組んでいる
2. 職員の質の向上に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりの能力向上に関する希望を把握している
  • 事業所の人材育成計画と職員一人ひとりの意向に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 個人別の育成(研修)計画は、職員の技術水準、知識、専門資格の習得(取得)などの視点を入れて策定している
  • 職員一人ひとりの個人別の育成(研修)計画に基づいて、必要な支援をしている
  • 職員の研修成果を確認し(研修時・研修直後・研修数ヶ月後など)、研修が本人の育成に役立ったかを確認している
1. 職員一人ひとりの主体的な判断・行動と組織としての学びに取り組んでいる
  • 職員の判断で実施可能な範囲と、それを超えた場合の対応方法を明示している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに学ぶことに取り組んでいる
  • 職員一人ひとりの研修成果を、レポートや発表等で共有化に取り組んでいる
2. 職員のやる気向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価・報酬(賃金、昇進・昇格、賞賛など)が連動した人材マネジメントを行っている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、疲労・ストレスなど)を把握し、改善に取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、やる気と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 福利厚生制度の充実に取り組んでいる
1. 事業所が蓄積している経営に関する情報の保護・共有に取り組んでいる

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

【評語】
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