評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
ホームは運営理念を次のように掲げている。 「①利用者個々の心身の特性を踏まえ、生活居住空間そのものである”住みやすさ””暮らしやすさ”を前提とした『家庭』としての役割を果たし、生活再編と生活自立意欲の向上を目指す ②個別性を重視した目標設定を行うと共に、利用者の意思及び人格を尊重した援助を行うことで認知症症状の進行緩和に努め、身体的・精神的に安定したゆとりある生活を目指す ③利用者を中心とし、家族・施設職員間・地域社会が相互に理解し、支え合うことを目指す」 としている。法人のミッションステートメントは『健やかなる老い』の実現であり、施設は法人の運営基本理念四ヶ条 「①健やかなる老いの場は家庭にありその早期復帰をめざすこと ②健やかなる老いは家族や地域の方々と共に支え合うもの ③健やかなる老いは奉仕の精神と絶ゆまぬ努力の上に成り立つもの ④健やかなる老いはその如何に問わず万人に享受されるべきもの」としている。ホームの運営理念の上位概念である。
職員に求めている人材像や役割
職員に求めている人材像や役割としては、介護に関する知識や技術のほか、利用者のその家族、職員、医師、地域の方々と接する仕事なのでコミュニケーション能力が必要と考えている。「報告・連絡・相談」「受容・傾聴・共感」が出来る人 としている。法人の”経営理念・価値観”の「高潔」の項目には、「われわれは、全ての顧客に対して、同種組織に対して、またコミュニティに対して、高潔で倫理的な活動とコミュニケーションを心掛け、信頼と名声を築き上げるための努力を惜しまない」と書かれている。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
職員の使命としては、利用者の生活の質を高めていけるよう支援に努める。残存能力を活かし利用者ができる限り自立した生活を送って頂ける様支援に努める。 としている。使命感をサービス提供の考え方に展開し次のように記述している。「利用者・家族の意向は、日々の関わりや面会時に伺うだけでなく、3か月に1度、ケアプランを見直す際にも確認し、個別プランに反映したり、全体のサービスの見直しに活用する」としている。法人の”経営理念・価値観”の「人材」の項目をみてみると、「人は常に成長と飛躍の機会を願う。スタッフに対して成長と飛躍の機会を提供することで、自らが高まり、結果として組織が高まる時、一人ひとりのスタッフは組織を通して、より高いレベルでの社会貢献が可能となる」と書かれている。
全体の評価講評
特によいと思う点
ホームでは、ご本人の意向やその人らしさを反映した個別の日課表を用いて、一人ひとりの主体的な暮らしとそれを過不足なく援助することに取り組んでいる。得意な事、やりたい事を引き出し、職員はその力の発揮を目指す声掛けや促しに努め、掃除、洗濯、食事等の家事作業、レク活動、リビング等共用部の装飾等の様々な場面でご入居者の意向に沿った活躍の場が用意され、ご入居者自身が生き生きできるホームの暮らしを支援している。自分の持てる力を発揮し、人の役に立っているという有用感が日々の暮らしの意欲となる質の高い支援を評価したい。
ホームのアセスメントはADLから余暇、生活ペース迄を詳細に把握、ケアプランには課題、目標、ケア項目、週間計画、一日の必要な対応と注意点を明記している。日課表で入浴・食事・排泄・整容、自身の部屋の事、家事、外出、趣味等への本人の意向、声掛け・支援・介助、介護の留意点等個別ケアの内容を明確にし、必要な支援と不必要な手出し防止に繋いでいる。その実践はプランのケア項目と同じ番号を振って「経過記録」に残し計画と照合している。ホームでの意欲的な暮らしと自立支援に実現するケアマネジメントの秀逸な取り組みを高く評価したい。
法人は、複合事業施設の開設にあたり、目指すものを{法人運営基本理念でもある「健やかなる老い」の実現に必要な家庭的環境の中で、在宅介護に携わる家族、さらに高齢者を支える地域の方々と共に、高齢者ひとりひとりの尊厳を重んじた、それぞれの生活自立をサポートする施設を目指しております}と言われている。グループホームは、住まいと住まい方を大切にした、地域の方にとっては、”まさに介護が必要になったその時”の安心と安全のお住まいである。また、区と災害時福祉拠点の協定締結をし地域に根差す取り組みをしている。
さらなる改善が望まれる点
ホームでは確実な服薬支援に努めている。往診後に処方薬は調剤薬局から一包化されてホームに届られ、個人別のボックスに管理される。夜勤者は翌日1日分の薬を朝、昼、夕、就寝前に分別されるボックスに移して翌日の与薬に備えている。与薬担当職員は、名前の読み上げ、飲み込みや落薬の有無、空袋をチェックしている。細かな確認作業と一人づつの与薬作業の徹底で、誤薬防止に努めている。体制上苦慮するところではあるが他者の目線でのダブルチェックがされていないことが不安である。配薬時、与薬時のダブルチェック等更なる取り組みを期待したい。
1階のユニットはエントランスそのものが風除室の機能を果たしている。エントランスに入る正面玄関およびユニットにはいるユニットのドアは「入る」場合は、常に開錠の状態となっている。ユニットのドアをあけるとご入居者の居室の廊下となっており、ご入居者が集うリビングやアイランドキッチン、談話室からは死角となっている。ご入居者の安全の確保のために「侵入」対策をハード面でも、マニュアルとしてのソフト面でも整備されることを期待している。
ホームは、地域の町内会に加入、地域の行事にもできる限り参加して、地域の一員として受け入れられるよう積極的に取り組んでいる。また、ホーム長は、近隣保育園、小中高生の福祉体験学習等の受け入れや交流を充実させたい、ご入居者とレクリエーション等楽しんでいただけるボランティア等も積極的に受け入れたいと考えている。例えば、「誰でもトイレ」や「AED」設置を外部にアピールし、保育園や学校と連絡をとる等で、一歩ずつその存在を知ってもらう交流の機会を増やす取り組みに期待したい。
事業者が特に力を入れている取り組み
ご入居者が安心して日常生活を送れ、過不足なく援助できるようにご本人の意向、ご本人らしさを取り入れた個別ケア方法の書かれた日課表を用い、その方なりの主体的に自立した生活が遅れる環境を整える介助を心掛けている。新しい住まいでの生活となるため、生活の基盤を整え、落ち着いた自分らしい生活が送れるようにすることが認知症症状の緩和につながると考え、ご入居者一人ひとりのできることややりたいことを見出し、その人の力を発揮していただいてみんなで一つのものを作り上げ、趣味や余暇を楽しんでいただけるように支援している。
ご入居者の急病やけが等に対応できるよう24時間往診対応可能な医療機関との体制を整えており、外来受診が必要になった場合に他の医療機関に紹介してもらうことができる。近隣居住職員の駆け付け体制も準備して、ご入居者の体調変化時の対応に万全を期している。日常的には、職員が、健康チェックや観察を行い、ホームの医療連携看護師の訪問による体調観察も行われており、月2回の往診との連携を図っている。ご入居者がご家族と外来受診される場合は日々のバイタル測定表を渡し、様子をお伝えするようにしている。
毎月、フロアごとに行った行事や写真を載せたお便り「京の夢」「文の夢」を作成してご家族に郵送を行い、面会時や運営推進会議の時などに、ホームでの活動や生活の様子を撮った写真でスライドショーを行ったり、毎月写真を撮って個人別に綴じて、ご家族の要望もあれば個別のアルバムにしてお渡ししている。また、面会時に余暇活動に参加していただいたり、近隣のお祭りなどの行事情報や、最寄り駅近くのスーパー買物情報など生活情報をいただいている。さらに、ご入居者の小さな変化でも電話でお知らせする等きめ細かい配慮をしている。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:ご利用者様18名全員および利用者ご家族
- 調査方法:アンケート方式,場面観察方式
利用者ご家族へのアンケート調査票は、事業所より各家庭へ配布していただき、返信用の封筒にて直接評価機関へ回収しました。場面観察では、評価者3名が事業所内にてご利用者様の様子を拝見しました。 - 有効回答者数/利用者総数:13/18(回答率 72.2% )
総合的な感想としては、「大変満足」が3名、「満足」が9名で満足以上の感想が92%となっており、ホームへの高い満足度が調査結果から伺えます。また、自由記述としては以下のような感謝の意見も出ています。「スタッフの皆さん、どの方もとても誠実で本人や家族の気持ちになって接して下さいます。見習いたい、尊敬できる方々ばかりです。」「利用者が「良いところだよ」と言ってくれるので、家族としては安心をしております。」 また、場面観察では下記の通り、其々のペースで自由に過ごされるように支援している様子が伺えました。
アンケート結果
1.家族への情報提供はあるか
「はい」の回答が13名で、100%になっています。
2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか
「はい」の回答が13名で、100%になっています。
3.職員の接遇・態度は適切か
「はい」の回答が12名で、92%になっています。
4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
「はい」の回答が11名で、85%になっています。
5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
「はい」の回答が9名で、69%になっています。
6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
「はい」の回答が12名で、92%になっています。
7.利用者のプライバシーは守られているか
「はい」の回答が12名で、92%になっています。
8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか
「はい」の回答が12名で、92%になっています。
9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
「はい」の回答が9名で、69%になっています。
10.利用者の不満や要望は対応されているか
「はい」の回答が11名で、85%になっています。
11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
「はい」の回答が6名で、46%になっています。
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
食後の清掃が終了したリビングでは、テレビをみながらお隣同士で会話をされる、新聞をご覧になっている方々、男性のご入居者がさっと立ち上がり、リビング全体でDVDの体操が始まった。別のフロアでは居室を出てトイレに行こうとされる方を職員は目で追い、トイレの外から声掛けしている。リビングでは、テレビをみる、塗り絵をされる、お茶をのみながら新聞を読む、お茶の時間にあわせて職員の手引き歩行で集ってこられる方等、トイレから出てこられた方に職員は寄り添い、その方の居室のドアを開けて安全確認をしている。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
評価者がフロアに伺うとどちらのフロアでも目にとめて下さる。最初伺ったフロアでは、職員と男性のご入居者のコミュニケーションがよくとられ、職員と共にDVD体操をリードしてユニット全体に動きがあり、習慣化していることには自主的な動きがある。別のフロアでは、リビングに伺うと職員のご入居者への細目な声掛けとご入居者の動きを目で追っての安全確認、自由な動きが支援されている。テレビを見ている方の話し相手、塗り絵をされている方の傍で「ここへ飾りましょう」と声掛けしている。作品は防煙垂れ壁の透明板に貼られている。トイレからご入居者が出て来られると居室に戻られるのを確認後、トイレの安全を確かめている。別の階で、職員と一緒に会話ロボを楽しむ方もおられた。所在なくされている方はおられず、其々のペースで自由に過ごされる支援がされていると感じた。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
【講評】
法人理念の『健やかなる老い』の実現をホーム運営の中で具現化している
具現化の為のホーム運営を「”健やかなる老い”の実現を目指し、認知症を呈していても”その人らしい生活”が送れるよう、慣れ親しんだ家事や余暇活動ができる家庭的な環境を整え、対話しながら支援し、ご入居者一人ひとりの尊厳を重んじ、かつ認知症の進行予防や生活機能低下予防を、そして主体的に生活が営めるよう取り組む」とし、ご入居者の人権尊重、人材育成、住まうことと住まい方、地域等、一つひとつにホーム運営の目的を明確にしている。ご入居者・家族には重要事項説明書等で説明をしている。
ホーム支援体制の組織図で配置や役割を明確にしホーム運営を行っている
法人合同運営会議に繋がる施設運営本部でホームを支援する組織体制にしている。ホーム内は、各ユニットに法人内から高齢者介護・認知症ケアに精通している職員を異動および新規に経験豊富な職員を採用し、配置した組織体制としている。ホーム長は、役割と責任を明示し職員に周知している。ホームの全体ミーティングに出席し、地域連携の状況、ホームの事業報告の進捗状況等の説明、日常業務の中で把握した課題について必要な指示・指導を行う一方、ホームの運営に職員の声を反映させ、ホーム運営の活性化を積極的にリードしている。
重要な案件は法人の意思決定手順が確立しておりホームも準拠している
法人の事業運営に関わる重要案件は、法人の決定機関である理事会および合同運営会議で検討し決定されている。ホームに関わる重要案件も法人会議の議題とされ検討されている。合同運営会議の決定事項、ホームに関わる決定事項はホーム長からホームの全体ミーティングで報告、説明がされている。さらに、職員に周知すべきことは、メールおよび連絡事項ファイルで情報共有している。ご入居者・家族に必要なお伝えは、運営推進会議等で運営状況報告と共に報告をしている。また、会議メンバーの方々からのご意見・要望を伺う場としている。
1. 事業所が目指していること(理念、基本方針)を明確化・周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を明示している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
- 重要な意思決定や判断に迷ったときに、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を思い起こすことができる取り組みを行っている(会議中に確認できるなど)
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、自らの役割と責任に基づいて行動している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件を検討し、決定する手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
法人内人材異動と開設1ヶ月前より開設前研修を実施し開設している
開設1か月前より開設前研修を実施、法人の目指す「ミッションステートメント」を始め、介護保険制度や医療に関する知識・理解を深める研修や虐待防止、身体拘束廃止、人権擁護、接遇、人権尊重に関する研修等、開設時カリキュラムにそった座学の実施をしている。また、入居予定のご入居者を想定した基本的な介護技術や知識の研修から応用的なケア手法の実技の研修を積んでいる。ご入居者を徐々にお受入れしてからは、日々、カンファレンスを実施し、ご入居者一人ひとりのケアについて検討、支援に取り組んでいる。
同一建物内に短期入所生活介護を開設、さらに災害時福祉拠点となっている
法人の地域の福祉ニーズに応える一つの形として、ホームとショートステイの複合施設となっている。ホームは「健やかなる老い」の実現に必要な家庭環境の中で住まうこと、住まい方のケアサービスを、ショートステイは、在宅介護の負担に悩むご家族や様々な事情で一時的にご家庭での介護が困難な時にご利用頂けるサービスを提供し、地域とともにご入居者、ご利用者の生活自立に取り組んでいる。施設開放として「災害時の福祉拠点」の区との協定締結、町会からは地域の祭りの立会所の依頼があり地域に活用される取り組みをしている。
地域のイベントや行事参加を地域交流・地域連携の場と位置づけ積極的に参加している
地域に根差した両事業としての取り組みの最初は、「地域交流室」の設置で、随時相談・見学にも対応している。ホームとしての地域交流・地域連携の取り組みは、文京さくら会主催の「文京さくらまつり」に参加、町会の方々と共に準備の手伝いに取り組んだ。取り組みの様子は、隔月開催の運営推進会議で報告、今後、さらに地域ボランティアの受け入れ、地域行事への参加をお伝えしている。運営推進会議のメンバーは、区、地域包括支援センター、町会、民生委員、ご家族で、ホームは事業者連絡会にも出席・連携している。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知している
- 福祉サービスに従事する者として、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳)などを明示している
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳)などの理解が深まるように取り組んでいる
2. 第三者による評価の結果公表、情報開示などにより、地域社会に対し、透明性の高い組織となっている
- 第三者による評価の結果公表、情報開示など外部の導入を図り、開かれた組織となるように取り組んでいる
- 透明性を高めるために、地域の人の目にふれやすい方法(事業者便り・会報など)で地域社会に事業所に関する情報を開示している
1. 事業所の機能や福祉の専門性をいかした取り組みがある
- 事業所の機能や専門性は、利用者に支障のない範囲で地域の人に還元している(施設・備品等の開放、個別相談など)
- 地域の人や関係機関を対象に、事業所の機能や専門性をいかした企画・啓発活動(研修会の開催、講師派遣など)を行っている
2. ボランティア受け入れに関する基本姿勢を明確にし、体制を確立している
- ボランティアの受け入れに対する基本姿勢を明示している
- ボランティアの受け入れ体制を整備している(担当者の配置、手引き書の作成など)
- ボランティアに利用者のプライバシーの尊重やその他の留意事項などを伝えている
3. 地域の関係機関との連携を図っている
- 地域の関係機関のネットワーク(事業者連絡会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働して取り組めるような体制を整えている
【講評】
苦情解決制度の一つとしてご入居者・家族、地域の方の「生の声一覧」を作成している
ご入居者・家族には、契約時に「重要事項説明書」で苦情相談窓口、苦情処理内容、ホーム外相談窓口を明記し、説明を行っている。日常の地道な周知活動として、ご入居者の一日の生活の中でお聞きする意見、要望、苦情やご家族からの意向、地域の方の声も含めて、「生の声」一覧に記録している。生の声は毎日のミーティングで早急に解決できることはすぐに対応し他に運営推進会議、合同運営会議においても議題の一つとして出され法人全体で把握している。ホームでは、さらに入居動機、接遇、サービス状況等の満足度アンケートに取り組みたいとしている。
生の声の分析や個別支援計画作成時の面談結果をサービス向上に反映している
生の声分析は、ホームでの全体ミーティングで職員全員の協議と対策の他、合同運営会議・施設運営本部所属の事業所からのアドバイス・提案もあり多角的な取り組みをしている。ホームでは、柔軟な対応後のご入居者のその後の一日の生活、面会に来られたご家族との面談、個別支援計画作成時での要望の聞き取り等、一人ひとりに合せた方法で整理し、職員にも課題の確認をしている。第三者評価のご家族アンケートでも「長年独居を貫いてきた伯母があっという間にホームの生活に慣れ始めている」との声が届けられている。
福祉の拠点としてホーム内完結から法人内の全事業連携で相乗効果をあげている
地域のニーズは、区や参画している事業者連絡会、地域の自治会も参加頂いている運営推進会議等から情報収集している。福祉事業全体の動向については、国の大きな施策については法人が、また施設運営本部や合同運営会議での全事業からの情報も情報共有している。ホームとしても、専門誌、新聞、インターネット等、送付されてくる各種参考資料からも情報収集している。収集した資料は整理し、必要に応じて合同運営会議や、ホームでのミーティングで情報共有している。来年度は振り返り課題以外の課題として事業計画に活かしていきたいと思っている。
1. 利用者一人ひとりの意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応している(苦情解決制度を含む)
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者一人ひとりの意見・要望・苦情に対する解決に取り組んでいる
2. 利用者意向の集約・分析とサービス向上への活用に取り組んでいる
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向を把握することに取り組んでいる
- 事業者が把握している利用者の意向を取りまとめ、利用者から見たサービスの現状・問題を把握している
- 利用者の意向をサービス向上につなげることに取り組んでいる
3. 地域・事業環境に関する情報を収集し、状況を把握・分析している
- 地域の福祉ニーズの収集(地域での聞き取り、地域懇談会など)に取り組んでいる
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)の収集に取り組んでいる
- 事業所としての今後のあり方の参考になるように、地域の福祉ニーズや福祉事業全体の動向を整理・分析している
【講評】
自己評価および外部評価制度に則り課題を抽出、達成計画を策定している
グループホームの指定基準に基づく自己評価(①理念に基づく運営②安心と信頼に向けた関係づくりと支援③その人らしい暮らしを続けるためのケアマネジメント④その人らしい暮らしを続けるための日々の支援)から、自己評価をし課題を抽出、達成計画を策定している。法人は、日本生産性本部による『実行力ある経営』認証組織となっており、ホームの達成計画のアクションプランも”マネジメント強化プログラム”にそって、①課題の振り返り ②実行計画の策定とコミットメント ③課題解決までの実践の一連の改善プログラムで対応している。
行動計画進捗管理表による実施状況はホーム長と施設運営本部で管理している
達成計画のアクションプランは、第三者評価の組織プロフィール①方向性と推進力②業務システム③結果の3つのブロックと①顧客・市場の理解と対比②情報マネジメントの2つのカテゴリーのうち、特に②の業務システム・職員と組織の能力向上に行動計画進捗管理表を作成した。実施状況は、ホーム長、各ユニットの責任者および施設運営本部により、日頃の取り組みを自己評価し役職者セミナーで中間報告されている。報告には「生の声一覧」やホームの全体ミーティング、運営推進会議の情報も出され、現場の意向も反映している。
ホームでは医療機関等と日頃より連携を図る等、リスク管理を行っている
ご入居者の安全のために把握すべきリスクには、それぞれのマニュアルと手順書を整備しており、職員はいつでも確認できる。ホームでは、協力医療機関の医師、看護師、薬局薬剤師、訪問歯科の医師、歯科衛生士の方々と連携を図り、ご入居者一人ひとりの健康管理や服薬管理、口腔ケア等に取り組んでいる。アクシデントレポートに該当する事故発生時には、直ちに対応後、レポートを作成、ホーム全体ミーティングで分析、再発防止に取り組んでいる。また、消防法に基づく防災計画・訓練や食料の備蓄等も整備強化している。
1. 取り組み期間に応じた課題・計画を策定している
- 理念・ビジョンの実現に向けた中・長期計画を策定している
- 年度単位の計画を策定している
- 短期の活動についても、計画的(担当者・スケジュールの設定など)に取り組んでいる
2. 多角的な視点から課題を把握し、計画を策定している
- 課題の明確化、計画策定の時期や手順があらかじめ決まっている
- 課題の明確化、計画の策定にあたり、現場の意向を反映できるようにしている
- 計画は、サービスの現状(利用者意向、地域の福祉ニーズや事業環境など)を踏まえて策定している
- 計画は、想定されるリスク(利用者への影響、職員への業務負担、必要経費の増大など)を踏まえて策定している
3. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 計画推進の方法(体制、職員の役割や活動内容など)を明示している
- 計画推進にあたり、より高い成果が得られるように事業所内外の先進事例・失敗事例を参考にするなどの取り組みを行っている
- 計画推進にあたり、目指す目標と達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
1. 利用者の安全の確保・向上に計画的に取り組んでいる
- 利用者の安全の確保・向上を図るため、関係機関との連携や事業所内の役割分担を明示している
- 事故、感染症、侵入、災害などの事例や情報を組織として収集し、予防対策を策定している
- 事故、感染症、侵入、災害などの発生時でもサービス提供が継続できるよう、職員、利用者、関係機関などに具体的な活動内容が伝わっている
- 事故、感染症、侵入などの被害が発生したときは、要因を分析し、再発防止に取り組んでいる
【講評】
法人全体で医療・福祉の専門職員の育成研修システムを構築している
法人のホームページに「法人理念のもと共に高齢者福祉を担っていける人材像」を明示、続いて施設運営本部、ケア部門リーダーから具体的に明示し、応募時には「働くイメージ」が持てるように発信している。さらに職員が仕事と子育てを両立できる環境整備の為の5か年行動計画の4年目に入っている。ホームに関わる部分では、認知症専門棟と共通する認知症ケアに関わる考え方を明示している。育成研修システムについては、入職から1年の間に独り立ちとは何かやその後の職員研修の内容も具体的に公開している。
法人の育成研修システムに準拠し職員一人ひとりの能力開発に取り組んでいる
ホームでは、法人の育成研修システムに準拠し、研修の狙いや業務の詳細項目を書き出しているチェックリストの達成度を中心に一人ひとりの能力開発をしている。独り立ちを目標としている1年間の研修チェックリストの項目は、研修の狙い、個々の業務技術から資格面、ご入居者の名前を憶え挨拶・声かけ等、幅広くマンツーマンを原則としている。職員研修のテーマをみると医療・福祉の職種横断的なテーマで、職員にとっても現実的な課題である。一人ひとりの気づき、学びは法人全体で開催する学術研究発表会で賞状や賞金が授与されている。
職員の意識調査は個人面談で行っている
法人は、職場環境・福利厚生について風通しのよい職場作りを掲げている。職員の満足度がご入居者の満足度に繋がると位置付け、早め早めのセルフケアを推奨している。法人として安全衛生委員および産業医を配置し、職員の就業状況の確認や定期健康診断、腰痛対策等の対応がある。福利厚生ではリゾート施設の優待利用や職員のクラブ活動に補助金が支給されている。第三者評価の職員アンケートでは「相談するとすぐ改善」の声が寄せられている。人事制度としての評価=処遇に関しては職員の資格取得等の自己啓発を組織として支援している。
1. 事業所にとって必要な人材構成にしている
- 事業所の人事制度に関する方針(人材像、職員育成・評価の考え方)を明示している
- 事業所が必要とする人材を踏まえた採用を行っている
- 適材適所の人員配置に取り組んでいる
2. 職員の質の向上に取り組んでいる
- 職員一人ひとりの能力向上に関する希望を把握している
- 事業所の人材育成計画と職員一人ひとりの意向に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 個人別の育成(研修)計画は、職員の技術水準、知識、専門資格の習得(取得)などの視点を入れて策定している
- 職員一人ひとりの個人別の育成(研修)計画に基づいて、必要な支援をしている
- 職員の研修成果を確認し(研修時・研修直後・研修数ヶ月後など)、研修が本人の育成に役立ったかを確認している
1. 職員一人ひとりの主体的な判断・行動と組織としての学びに取り組んでいる
- 職員の判断で実施可能な範囲と、それを超えた場合の対応方法を明示している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに学ぶことに取り組んでいる
- 職員一人ひとりの研修成果を、レポートや発表等で共有化に取り組んでいる
2. 職員のやる気向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価・報酬(賃金、昇進・昇格、賞賛など)が連動した人材マネジメントを行っている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、疲労・ストレスなど)を把握し、改善に取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、やる気と働きがいの向上に取り組んでいる
- 福利厚生制度の充実に取り組んでいる
1. 事業所が蓄積している経営に関する情報の保護・共有に取り組んでいる
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

事業者のコメント
いつつ星では、入居前の生活や、ご本人・ご家族のご要望、ご本人の状態を把握した上で、認知症を呈していても、その方がその方らしい生活を、安心して送っていただけるよう、支援しております。
ご本人のペースで、望む生活をできる限り自主的に送っていただけるよう、お散歩のお好きな方にはお散歩を、編み物がお好きな方には編み物を、お料理がお好きな方にはお料理ができるよう、声をかけ、見守り、サポートしています。
職員は常にご入居者お一人おひとりの動きや表情を確認し、援助が必要な時にはそっと寄り添うよう心がけています。
今回の調査では、短時間の評価時間の間に、ご入居者の自主的な動きがあることや、ご入居者の自由な動きをを職員がサポートしていること、ご入居者一人ひとりの動きを職員が確認していることなどを評価して頂きました。