評価結果

標準の評価

基本情報

【法人名称】

社会福祉法人結の会

【事業所名称】

オフィスクローバー

【サービス種別】

就労継続支援B型

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1)地域とのかかわりの中で「働くこと」、「社会性を身につけること」を目的とした、利用者の主体性を尊重したサービスを提供すること。
2)地域福祉に貢献するために、関連会議等への出席、障害理解の啓発など。
3)職員の育成。
4)適切な経営規模の維持。
5)精神障害者の思いを要望活動に反映させていく。

職員に求めている人材像や役割

 当事者の状態を常に支援に反映させ、お互いに社会の一員であるという自覚及び支援者としての客観性を持ち合わせ、情報共有の重要性と組織存続への自己の役割を理解できる人材。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

 問題意識と自己研鑚への意欲、日々の地道な活動と新しいことに対するチャレンジ精神を持つこと。

全体の評価講評

特によいと思う点

プログラムには印刷作業や封入発送作業、パソコンの入力、編集等の所内作業のほか、運輸会社での事務作業、配達作業、清掃作業、消火器点検作業、植栽整備等の所外作業があり、個々の利用者の病状や意向に応じた働く場の提供がされている。利用者は毎日通所して一般就労や体力の維持・向上を目指す方もいれば、まずは週1回の通所から初めて徐々に通所回数を増やしていき将来的に一般就労を目指す方もいるなど、支援の個別化が図られている。利用者の主体性を尊重しながら、各自が持っている力を十分に発揮できるような支援に努めている。

利用希望者にはまず見学をしてもらい、その後14回を目安に体験利用をしてもらうのが標準的な流れとなっている。利用開始時には週1回半日からでも利用することができて、慣れてきた頃から少しずつ通所日を増やすことができる。利用者の情報は常に職員全員で共有できるようにし、声かけやスムーズなプログラムへの参加ができるようにしている。また、利用者本人からは1日や一週間の疲れを聞き取り、無理のないスタートが切れるような支援の提供を心がけている。また、本人の発症年齢や職務経歴、家庭環境などの各履歴も勘案しながら支援している。

個別支援計画を作成するために毎年4月と10月を軸に半年に1回定期面談を実施して、それぞれの利用者のニーズと課題を文章化しそのコピーを利用者に渡して共有している。個別支援計画書の最初に利用者の希望記入欄を設け、本人の言葉で記入している。本人の気持ちが自然に希望する方向へ向かうよう、根気よく働きかけ、待つことを基本としている。個人の意思を尊重しているので、シフトが埋まらない場合もある。利用者の意向の尊重ができていることに、職員の自己評価も非常に高い。

さらなる改善が望まれる点

中長期計画について経営層には将来像として描く姿があるが、全職員の目に見えるかたちで示されているものがない。複雑多岐にわたった事業を整理し経営効率が図られている現在は、将来像を的確に見据えることのできる好機であると認識して、中長期の計画を明文化し全職員に示して共通目標としていきたいとの意向をもっている。

職員の育成に関しては、行政等主催の研修や他施設との相互研修などの機会を積極的に提供している。また、スーパービジョンを取り入れ、事例検討を通じて、職員が一定レベルの知識や技術を学べることができている。事業所としては、職員一人ひとりに応じた個別の育成計画の策定・支援までには至っていないと認識している。今後、職員の研修受講歴や意向を確認して、さらにきめ細かく育成を図っていきたいと考えている。

個々の職員は職務における自身のレベルアップとサービス水準を向上させようという意識を高く持っている。事業所としても職員が一定レベルの知識や技術を学ぶことができるよう、多様な研修の機会を提供している。また、昨年度から導入している職員へのスーパービジョンは成果にもつながっている。指導的立場にいる職員は長期的視野に立って後進育成を目指している。今後、確実に後進を育成するためにもこれまでの実践の中で培ってきた支援のノウハウなどを伝承するための仕組み作りが必要と思われる。職員が持つ技術や知識の文書化も必要であろう。

事業者が特に力を入れている取り組み

ニュースレターは季刊として年に4回発行している。このニュースレターの作成には利用者が編集委員として関わっており、事業の最新情報を掲載して関係諸機関に送付するとともに随時ホームページでも公開している。利用者参加型のニュースレターは、利用者や職員にとって苦労であると同時に誇りにもなっている。

個別支援計画書の策定にあたっては、利用者一人ひとりのニーズと課題は異なっているということを前提に、それぞれに対する支援内容を利用者と一緒に話し合いながら明らかにするようにしている。個人面談の内容は随時ミーティングで報告し合うようにしている。これにより計画の内容を職員間で共有するのと同時に面談の進め方や計画の方向性などについて検証することもできる。また、ミーティングでは毎日の支援の中での利用者の様子やエピソードなども報告し合っている。職員間の情報の共有化に関しては職員自己評価においても高い評価となっている。

安定した作業の機会の確保のために所外作業の契約のほか、所内作業においても受注先の開拓に努め営業活動に取り組んできた。また、各作業は事業主との関係を大事にし、相互理解を目指すことで長期の取引が続けられるように努めている。多様な所内外の作業を提供する中で利用者自身も気づいていなかった長所を探し出し、自信をつけることで働く意欲がわくように支援している。企業実習やインターンシップなども活用しながら就労が身近に感じられるように取り組んでいる。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:調査票配布当日に登録されている利用者全員65名を調査対象としている。
  • 調査方法:アンケート方式  
    自記によるアンケート調査と調査員による聞き取り調査を併用した。どちらの方法を採用するかは、利用者自身に決めてもらった。アンケート調査では弊社宛に郵送にて調査票を提出してもらった。聞き取り調査は、2名の調査員により3日間に渡って実施した。
  • 有効回答者数/利用者総数:50/65(回答率 76.9% )

8割近くの利用者から回答や自由な意見を得ることができた。ほとんどの項目で回答者の8割以上が「はい」とし、高い満足度を示す結果となっている。事業所に対する総合的な感想でも、「大変満足」が17名、「満足」が25名となっており、両者を合わせると有効回答数の8割を超えている。また、「どちらともいえない」が6名、「不満」・「大変不満」がそれぞれ1名という結果だった。
自由意見欄では、「日々の生活や活動にいたるまで、非常に気を配っていただき感謝している」、「とてもよくしてもらっている」、「いつも私の病状を心配してくださり感謝している」、「作業内容が充実していて、やりがいがある」、「職員は利用者によく関わってくださるので助かっている」などのコメントがあった。また、意見・要望として、「もう少し静かな環境だとよい」、「もう少し工賃を高くしてほしい」、「所外作業をもう少し増やしてほしい」、「テレビが2台あるといい」などが出されていた。

アンケート結果

4~17は選択式の質問のため、該当項目のみ掲載しています。

1.利用者は困ったときに支援を受けているか

はい 43名 (86%)
どちらともいえない 6名 (12%)
いいえ 1名 (2%)

9割弱の回答者が「はい」と回答している。「特に相談することもないが、情報提供はしてくれる」、「いつも助けてもらっている」、「作業をやりたくない(できない)時など配慮してくれる」、「とても親身になってくださり、助けてもらっている」、「内容によっては関与しない部分もある」、「困ったことの内容によると思う」などのコメントがあった。また、意見・要望として、「もっと声をかけてほしい」などが出されていた。

2.事業所の設備は安心して使えるか

はい 45名 (90%)
どちらともいえない 5名 (10%)

9割の回答者が「はい」と回答している。「危ないことはやらないようにしてくれる」、「避難訓練などもある」、「設備が整っていて、とても気持ちがいい」、「危ない設備は置いていない」などのコメントがあった。

3.利用者同士の交流など、仲間との関わりは楽しいか

はい 25名 (50%)
どちらともいえない 16名 (32%)
いいえ 5名 (10%)
無回答・非該当 4名 (8%)

「はい」と「どちらともいえない」に回答が分かれている。「日帰り旅行など交流の場は楽しみになっている」、「楽しい」、「年齢層が幅広く、同年代の人とは励ましあったり、年上の人には人生経験からの知恵など教えてくれてよい」、「おしゃべりをしたりする」、「お花見などのレクリエーションには毎回参加している」、「自分で距離を取るようにしている」、「人による」、「体調さえ良ければ参加したい」などのコメントがあった。

12.【就労継続支援B型】
事業所での活動が働くうえでの知識の習得や能力の向上に役立っているか

はい 39名 (78%)
どちらともいえない 7名 (14%)
いいえ 4名 (8%)

8割弱の回答者が「はい」と回答している。「就職したいと思い、徐々に通う回数を増やしている」、「ここに通うことで体調的に楽になってきた」、「職員にいろいろ気を遣ってもらっている」、「日常生活を安定させるためにやっておいてよかったと思う」、「地域の皆さんに貢献できていると思う」、「継続して通所することで、経験が積み重なっている」、「将来に向けて、まずはきちんと通うことを目標にしている」などのコメントがあった。

13.【就労継続支援B型】
工賃等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか

はい 41名 (82%)
どちらともいえない 4名 (8%)
いいえ 4名 (8%)
無回答・非該当 1名 (2%)

8割強の回答者が「はい」と回答されている。「工賃規程などは覚えていないが、明細は毎月もらっている」、「明細には作業ごとの単価と時間が書かれている」、「ちゃんと説明を受けている」などのコメントがあった。また、意見・要望として、「工賃が実質いつからいつまでの分なのかわかりにくい」などが出されていた。

18.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 48名 (96%)
どちらともいえない 2名 (4%)

回答者のほぼ全員の方が「はい」とされている。「非常に清潔で整理している」、「週2回の所内清掃はみんなで実施している」、「トイレもきれいだし、手の消毒液やせっけんがあり、清潔にしようと心掛けている」、「行き届いている」などのコメントがあった。

19.職員の接遇・態度は適切か

はい 41名 (82%)
どちらともいえない 4名 (8%)
いいえ 4名 (8%)
無回答・非該当 1名 (2%)

8割強の方が「はい」と回答されている。「非常に丁寧に職員が接してくれている」、「皆さん優しい」、「落ち着いた作業しやすい服装をしてくれるので安心感がある」、「全然問題ない」、「みんなしっかりとちゃんとやっていると思う」、「不満はない」、「意識して言葉遣いしている」などのコメントがあった。また、意見・要望として、「命令口調になるときがある」、「時々ではあるが、仕事中に大きな声で笑う職員がいる」などが出されていた。

20.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 42名 (84%)
どちらともいえない 6名 (12%)
いいえ 1名 (2%)
無回答・非該当 1名 (2%)

8割強の回答者が「はい」と回答している。「無理させないように対応してくれる」、「自分から言うとすぐに対応してくれる」、「臨機応変に対応してくださるので助かる」、「体調に合わせて作業に参加している」などのコメントがあった。

21.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 31名 (62%)
どちらともいえない 9名 (18%)
いいえ 1名 (2%)
無回答・非該当 9名 (18%)

6割強の回答者が「はい」と回答している。「以前あったときは対応してもらった」、「特にないが、何かあれば職員に相談できる」、「以前、嫌な思いをしたことが一度あったが、職員は親身になって話しを聞いてくれた」、「特にないのでわからない」、「いさかい・いじめなどを私は見たことがない」などのコメントがあった。

22.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか

はい 45名 (90%)
どちらともいえない 3名 (6%)
いいえ 2名 (4%)

9割の回答者が「はい」と回答している。「非常に大切にしてくれていると思う」、「少なくとも私の担当の方は気持ちを理解してくれていると思う」、「いつも気を遣ってくださって、とても助かっている」などのコメントがあった。また、意見・要望として、「担当職員しかカバーしていない。全職員で対応しない」などが出されていた。

23.利用者のプライバシーは守られているか

はい 47名 (94%)
どちらともいえない 2名 (4%)
いいえ 1名 (2%)

9割強の回答者が「はい」と回答している。「大丈夫だと思う」、「信頼できるので、こと細かく相談をしている」などのコメントがあった。

24.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか

はい 45名 (90%)
どちらともいえない 4名 (8%)
いいえ 1名 (2%)

9割の回答者が「はい」と回答している。「非常に綿密に聞いてくれる」、「目標を達成できないこともあるが、見直しを一緒にしている」、「半年に1回くらい面談がある」、「聞いてくれた」、「細かな計画や目標設定を同じ立場になって考えてくれる」などのコメントがあった。

25.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 46名 (92%)
どちらともいえない 3名 (6%)
いいえ 1名 (2%)

9割強の回答者が「はい」と回答している。「難しい計画は立てていないので安心する」、「わかりやすい目標を立ててやってくれている」、「まだ入ったばかりなのでよくわからない」などのコメントがあった。

26.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 37名 (74%)
どちらともいえない 7名 (14%)
無回答・非該当 6名 (12%)

7割強の回答者が「はい」と回答されている。「非常によく対応してくれている」、「面談などの時間を設けて話を聞いてくれる」、「電話でも相談できる」、「利用者と職員の考えの相違でできないこともある」などのコメントがあった。

27.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 37名 (74%)
どちらともいえない 4名 (8%)
いいえ 5名 (10%)
無回答・非該当 4名 (8%)

7割強の回答者が「はい」と回答している。「ミーティングでも話しがあったりするが、自分はあまり関心がない」、「作業所以外にも相談して良いと知っている」、「個々の職員に全部相談している」、「ポスターは貼ってあるが、肝心の第三者委員との連絡が取れない」などのコメントがあった。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
理念・基本方針はパンフレットやホームページに記載し周知している

事業所の理念・基本方針等はパンフレットやホームページに掲載しており、内外に周知している。「地域との関わり」の中で「働くこと」と「社会性を身につけること」を柱として、「利用者の主体性を尊重したサービス」を提供することとしている。職員にたいしては日々のミーティングや定期面接等で説明し、利用者に対しては見学時や契約時に説明するほか、個別支援計画作成時の面接時にも説明し理解を求めている。

職務分担表において各職員の担当業務が明示され、職責が明確にされている

経営層の役割と責任は各種会議の中で折に触れ説明するほか、職務分担表において担当業務を明確にし責務を明らかにしている。職務分担表では事業運営に必要な各種業務の担当者を定めているが、必ず主担当と副担当(補佐)を定めており、各職員が偏りなく業務を分担すると共に内部牽制が機能するよう工夫されている。

重要な意思決定は経緯も含め、速やかに職員や利用者に伝えている

重要な意思決定はスタッフミーティングで伝達される。少人数のミーティングであるので漏れがなく、疑問が生じてもその場で解決できている。法人の運営に係るような重要な事項は理事会で議論されるが、理事会に職員が出席するので決定経緯を周知することができる。利用者に対しては、毎週月曜日に開催する利用者ミーティングにおいて伝達しており、経営層・職員と利用者が情報を共有しやすい環境を整えている。

1. 事業所が目指していること(理念、基本方針)を明確化・周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を明示している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 重要な意思決定や判断に迷ったときに、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を思い起こすことができる取り組みを行っている(会議中に確認できるなど)
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、自らの役割と責任に基づいて行動している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件を検討し、決定する手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
定期的に第三者評価を受審し評価結果を公表して透明性を確保している

事業の透明性を確保するため、定期的に第三者評価を受審して結果を事業所内に掲示している。結果は東京都のホームページに掲載するほか、事業所発行のニュースレターにも評価方法と評価結果を掲載し、広く一般に公開している。その他外部講師による研修を継続して行うなど外部からの視点を多く取り入れ、公共性も担保するよう努めている。

専門性を活かして成年後見センターや区内施設のジョブサポーター講師を務めている

事業所の理念に「地域との関わり」を掲げているとおり、地域に対しその専門性を還元するためにさまざまな取り組みをおこなっている。成年後見センターへ講師を派遣したり、区内施設のジョブサポーター研修の講師も務めている。また、就労する利用者本人との相談を実施しているほか、利用者を雇用する企業からの相談にも応じている。

関係機関との連携を密にし情報を共有するため、各連絡会・協議会に参画している

当事業所が地域においてどのような役割を担うべきなのかについて常に検討し職員間で共通認識を有している。関係機関との連携を強化するため、連絡会の会場に当事業所を開放している。また精神保健ネットワーク連絡会ほか多数の団体に参画し積極的に会議に出席して連携を深めている。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知している
  • 福祉サービスに従事する者として、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳)などを明示している
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳)などの理解が深まるように取り組んでいる
2. 第三者による評価の結果公表、情報開示などにより、地域社会に対し、透明性の高い組織となっている
  • 第三者による評価の結果公表、情報開示など外部の導入を図り、開かれた組織となるように取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、地域の人の目にふれやすい方法(事業者便り・会報など)で地域社会に事業所に関する情報を開示している
1. 事業所の機能や福祉の専門性をいかした取り組みがある
  • 事業所の機能や専門性は、利用者に支障のない範囲で地域の人に還元している(施設・備品等の開放、個別相談など)
  • 地域の人や関係機関を対象に、事業所の機能や専門性をいかした企画・啓発活動(研修会の開催、講師派遣など)を行っている
2. ボランティア受け入れに関する基本姿勢を明確にし、体制を確立している
  • ボランティアの受け入れに対する基本姿勢を明示している
  • ボランティアの受け入れ体制を整備している(担当者の配置、手引き書の作成など)
  • ボランティアに利用者のプライバシーの尊重やその他の留意事項などを伝えている
3. 地域の関係機関との連携を図っている
  • 地域の関係機関のネットワーク(事業者連絡会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働して取り組めるような体制を整えている
【講評】
苦情解決の仕組みが構築され、利用者に周知している

苦情解決の制度を確立し、事業所内に掲示している。担当者と責任者を定め、利用契約時の重要事項説明書にも記載している。苦情等があった際には所定の様式により発生の経緯から記録することとなっており、原因の究明と対応方針について職員間で共有し、理事会にも報告している。現在、所内に掲示中の制度案内に担当者と責任者の氏名を記載する準備を進めている。

週に1回の利用者とのミーティングを実施して個別の意向把握に努めている

利用者の意向を把握するため毎週月曜日の午後に利用者とのミーティングを行い、意見・要望をはじめ事業所内のあらゆる事項について率直な意見を交わしている。精神障害の特性上、利用者に画一的にアンケートを実施することはなじまないとの判断から、アンケートによる意向調査は実施していない。個別の面談や電話相談による意向把握により、細やかな支援の実践につなげている。

地域の福祉ニーズを収集するため区地域障害者自立支援協議会等に参画している

地域の福祉ニーズを収集するため、職員が区の地域障害者自立支援協議会や障害者施策推進協議会等に参加している。収集した情報は朝夕に行われるミーティングで周知するほか、月1回開催される全体ミーティングにより全員に伝達される。また、国や都など行政から通知や事務連絡等として発出されるものについては文書ファイルに保管し、いつでも閲覧できるようにしている。平成24年度末をもって複数の事業を廃止したが、これら動向分析の成果によるものである。

1. 利用者一人ひとりの意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応している(苦情解決制度を含む)
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者一人ひとりの意見・要望・苦情に対する解決に取り組んでいる
2. 利用者意向の集約・分析とサービス向上への活用に取り組んでいる
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向を把握することに取り組んでいる
  • 事業者が把握している利用者の意向を取りまとめ、利用者から見たサービスの現状・問題を把握している
  • 利用者の意向をサービス向上につなげることに取り組んでいる
3. 地域・事業環境に関する情報を収集し、状況を把握・分析している
  • 地域の福祉ニーズの収集(地域での聞き取り、地域懇談会など)に取り組んでいる
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)の収集に取り組んでいる
  • 事業所としての今後のあり方の参考になるように、地域の福祉ニーズや福祉事業全体の動向を整理・分析している
【講評】
単年度の事業計画が策定され、広く公開している

単年度の事業計画は毎年度末に翌年度分を策定し理事会承認後ホームページやニュースレター(機関誌)において広く公開している。計画の策定は主として施設長が行っているため、策定手順について文書化されたものがない。今年度中に具体的な計画策定手順について文書化し、同時に年間スケジュールに組み込んでボトムアップによる計画策定を実行する意向である。

毎月のスタッフミーティングで計画の進捗度・達成度を確認している

策定した事業計画の進捗度・達成度を測定するため毎月のスタッフミーティングにおいて検討し管理している。事業がシンプルで職員数が少数であるため特に目標値などを掲げていないが、進捗管理・達成管理は具体的な数値目標を掲げたほうが理解しやすく職員間での共通認識を持ちやすいため、今後はより具体的な目標設定を定めていく意向である。

防災計画を策定し、職員・利用者の安全の確保に努めている

当事業所はビルの7階に位置しているため、災害時の避難誘導が難しい。事業所入口近くに緊急避難時の持ち出しセットを備えており、年3回の避難訓練時に活用している。防災に対する意識が高く、毎年防災館に出向いて大地震の体験学習をおこなっている。また今年度は、課題であった備蓄用品を確保するスペースを入居する建物の1階に確保し、職員だけでなく利用者にも公開して説明している。

1. 取り組み期間に応じた課題・計画を策定している
  • 理念・ビジョンの実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 年度単位の計画を策定している
  • 短期の活動についても、計画的(担当者・スケジュールの設定など)に取り組んでいる
2. 多角的な視点から課題を把握し、計画を策定している
  • 課題の明確化、計画策定の時期や手順があらかじめ決まっている
  • 課題の明確化、計画の策定にあたり、現場の意向を反映できるようにしている
  • 計画は、サービスの現状(利用者意向、地域の福祉ニーズや事業環境など)を踏まえて策定している
  • 計画は、想定されるリスク(利用者への影響、職員への業務負担、必要経費の増大など)を踏まえて策定している
3. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 計画推進の方法(体制、職員の役割や活動内容など)を明示している
  • 計画推進にあたり、より高い成果が得られるように事業所内外の先進事例・失敗事例を参考にするなどの取り組みを行っている
  • 計画推進にあたり、目指す目標と達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
1. 利用者の安全の確保・向上に計画的に取り組んでいる
  • 利用者の安全の確保・向上を図るため、関係機関との連携や事業所内の役割分担を明示している
  • 事故、感染症、侵入、災害などの事例や情報を組織として収集し、予防対策を策定している
  • 事故、感染症、侵入、災害などの発生時でもサービス提供が継続できるよう、職員、利用者、関係機関などに具体的な活動内容が伝わっている
  • 事故、感染症、侵入などの被害が発生したときは、要因を分析し、再発防止に取り組んでいる
【講評】
期待する水準を全職員に公開し、評価の基準を明確にしている

人事考課制度を導入している。公平公正な考課を実施するために、各職位職責に応じた期待される業務水準をまとめた職能資格フレームを作成して全職員に配付している。各職員は念頭に今年度の目標などを記載した業務チャレンジシートを施設長に提出し、それに基づき年2回の個人面談をおこなっている。個人の課題を明確にすることでやる気の向上につなげている。

スーパービジョン研修を取り入れ、職員個人とグループの問題解決力の向上に努めている

平成25年度より外部講師を招いてスーパービジョン研修をおこなっている。問題解決に至るプロセスと、結論の導き方を各職員が学んでいる。今年度は個人のみでなく、グループでの問題解決力の向上を目指して、グループスーパービジョンを導入した。職員一人ひとりが到達する結論とグループとしての結論の双方を検討することが支援技術の向上につながっている。

個別育成計画の策定に着手しており、当年度末に運用を開始する予定である

業務チャレンジシートを用いた個人面談やスーパービジョン研修を通して、職員一人ひとりの業務に対する意欲や意向は把握できている。当年度後半には、これらを個別の育成計画としてまとめる予定である。人材の育成は長期にわたり、かつ継続的なものであるため、3年ないし5年後の組織的な将来像を見据えた育成計画の策定が期待される。

1. 事業所にとって必要な人材構成にしている
  • 事業所の人事制度に関する方針(人材像、職員育成・評価の考え方)を明示している
  • 事業所が必要とする人材を踏まえた採用を行っている
  • 適材適所の人員配置に取り組んでいる
2. 職員の質の向上に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりの能力向上に関する希望を把握している
  • 事業所の人材育成計画と職員一人ひとりの意向に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 個人別の育成(研修)計画は、職員の技術水準、知識、専門資格の習得(取得)などの視点を入れて策定している
  • 職員一人ひとりの個人別の育成(研修)計画に基づいて、必要な支援をしている
  • 職員の研修成果を確認し(研修時・研修直後・研修数ヶ月後など)、研修が本人の育成に役立ったかを確認している
1. 職員一人ひとりの主体的な判断・行動と組織としての学びに取り組んでいる
  • 職員の判断で実施可能な範囲と、それを超えた場合の対応方法を明示している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに学ぶことに取り組んでいる
  • 職員一人ひとりの研修成果を、レポートや発表等で共有化に取り組んでいる
2. 職員のやる気向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価・報酬(賃金、昇進・昇格、賞賛など)が連動した人材マネジメントを行っている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、疲労・ストレスなど)を把握し、改善に取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、やる気と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 福利厚生制度の充実に取り組んでいる
1. 事業所が蓄積している経営に関する情報の保護・共有に取り組んでいる

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

【評語】
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