評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
・ 当事者主体のサービス提供。
・ 地域社会での自立支援。
・ 社会[地域]貢献。
職員に求めている人材像や役割
・環境や他人のせいにせず、自責の念で業務にあたる姿勢。 ・ ・~なのでできないではなく、どうすれば~できるかという建設的思考の姿勢。 ・ ・挑戦し続ける姿勢。
・自らの行動が組織の価値を変える。運命共同体の自覚を持った業務参加の姿勢。
・障害をもつ方への地域自立、社会参加を支える使命を担う姿勢。
・利用者の人格を尊重し、ご本人が持てる力を助長する「エンパワメント」の姿勢。
・ チームの力を最大に発揮できるよう、他の職員を支え、力を補い合う姿勢。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
・ 自ら能動的に欠けているところを補うよう努めること。
・ チームプレイを心掛け、支えあうこと。
・ 学ぶ姿勢を持ち、常に現状にとどまらないこと。
全体の評価講評
特によいと思う点
利用者の自主性を伸ばす支援に力を入れています。利用者の障害特性に合せた能力(潜在能力含む)を引き出してそれを伸ばしています。利用者をスタッフとして位置づけ職員、利用者の枠を取り外して事業所業務に可能な限り参加出来るように支援をしています。施設見学の案内は利用者が行い自らの経験を踏まえた上でのきめ細かい説明は見学者の理解に役だっています。こうした取り組みは利用者に自信を与えいきいきとした明るい雰囲気を作っています。
事業所の利用者は一人ひとり障害特性があります。日常の活動の中で、職員は利用者の障害の内容に合わせて、手話や筆談、パソコンの利用、意思伝達装置など様々な方法で正確な意思伝達が出来るよう工夫をしています。イベントの前後や活動の区切りにはアンケートをとって意向をまとめて利用者同士の討議の材料にしています。また、昨年センター全体で実施した利用満足度調査の分析結果をサービス改善の指標として活用しています。
利用者自身が小学校や短期大学に出向き、福祉を学ぶ授業の一環として、「車いす体験」、「バリアフリー体験」を実践してもらっています。また、区や地域の主催で行われるイベントには、企画する側に立ち、積極的に参加しています。「地域つながる未来の輪」として参加40団体の規模で行われたセンター祭は、地域住民も多く参加しています。作品展示やバザーを楽しみに毎年参加する住民もいます。利用者の活動を発信し、障害者理解の促進を図るなど地域社会と深く関わりを持った活動が行われています。
さらなる改善が望まれる点
職員として守るべき規範・倫理については、就業規則や事業概要の「事業所が大切にしていること」に記載しておりミーティングなどでその趣旨は繰り返し説明をしています。しかしながら倫理綱領やコンプライアンスルールのようなまとまったものは制定されていません。職員の理解が更に深まるよう成文化するとともに「虐待の芽チェックリスト」などで定期的に振り返りを行うことが望まれます。
一人ひとりの障害状況や年齢など様々な条件が異なっている利用者の支援にあたって、必要に応じて利用者毎の作業手順や支援手順を作成しています。今後、加齢に伴う重度化や医療的ケアの可否等を踏まえた介助等に対応するための、各種マニュアル整備が必要と思われます。職員全体の更なるレベルアップや意思統一をより確実なものとするために、実践の視点やポイント等を踏まえた基本的なマニュアルの整備に期待します。
利用者の自主性の尊重として利用者に主体性を置いた支援が行われています。職員は「見守り支援」を続けていますが利用者調査では職員との意思疎通が出来ていれば解決できる事が問題点として挙げられています。特に「不満要望への対応」では職員の利用者対応の在り方にバラツキがある事が窺えます。利用者の自主性を一層大切にするためにも事業所の職員として、障害者支援のプロとしての意識を持った支援が求められます。
事業者が特に力を入れている取り組み
事業所の職員構成をみると長期間在職しているベテラン職員と採用後年数の経っていない若手職員と2分化しています。そのため、利用者の意向を正確に汲み取ることや障害に合わせた介護の方法などについてマンツーマンで指導する仕組みを導入して若手職員の介護力の向上に努めています。また、深い専門性が要求されるものの片寄った知識になることのないよう、積極的に勉強会に参加させて広い視野を持った職員になるよう力を入れています。
利用者が主体性を持って自ら行動が出来るように支援をおこなっています。事業所内の決まりごとも当事者主体でミーテングを行い、その場で決定をしています。利用者が「利用者スタッフ」として施設見学の案内をしています。作業の説明は見学者の特性に合わせて行うなど障害者の活動範囲を広げています。また、一日の活動プログラムも自分で決めるなどしています。職員も利用者のやりたい事に沿えるよう技術力アップと利用者の選択肢が広がり自分で決められるように支援を行っています。
様々な障害状況や年齢など個々の健康状態の管理については連携体制を整えて支援しています。家族とは電話や連絡帳、手紙などを用いて服薬状況や、体調等の情報を共有しています。また、生活の場であるグループホームとは、病院通院記録や往診内容を詳しく記載した情報をパソコンで日々共有しています。体調不良時に休めるスペースを新たに設置しました。その他、「バランスの良い食事」、「嚥下について」の勉強会を開いて、職員と利用者が一緒になって健康管理に関しての取り組みを行っています。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:多機能型事業所を利用している生活介護利用者11名、就労継続支援(B型)13名、合計24名が対象。
- 調査方法:アンケート方式
利用者本人聞き取り調査22名、利用者本人の自筆1名、家族が本人の気持ちを推測しての回答1名、合計24名の回答になっています。 - 有効回答者数/利用者総数:24/24(回答率
100.0%
)
サービス毎の利用者総数
利用者総数 共通評価項目による
調査対象者数共通評価項目による
調査の有効回答者数利用者総数に対する
回答者割合生活介護 11人 11人 11人 100.0% 就労継続支援B型 13人 13人 13人 100.0%
多機能型事業所(生活介護トライ工房・就労継続支援B型あすなろ作業所)の利用者は開設当時からの利用者が多くほとんどの利用者が自立して生きることへ高い意識を持って日々の生活に臨んでいます。利用者調査の各項目についても利用者一人ひとりが明確な意見を持ち評価者に理解してもらうために自分自身の言葉、自分の表現方法で意見を述べています。今抱えている問題、将来への希望等を語る利用者に自立している姿を感じ取る事が出来ました。《総合的な感想について》は「大変満足、7人、29.2%」、「満足、11人、45.8%」、「普通、5人、20.8%」、「不満、1人、4.2%」の回答になっています。
アンケート結果
4~17は選択式の質問のため、該当項目のみ掲載しています。
1.利用者は困ったときに支援を受けているか
2.事業所の設備は安心して使えるか
3.利用者同士の交流など、仲間との関わりは楽しいか
4.【生活介護】
事業所での活動は楽しいか
自分の意見が言えるようになりました。又、自分の出来る事も増えて来ました。と回答しています。
12.【就労継続支援B型】
事業所での活動が働くうえでの知識の習得や能力の向上に役立っているか
13.【就労継続支援B型】
工賃等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか
18.サービス提供にあたって、利用者のプライバシーは守られているか
19.利用者の気持ちは尊重されているか
20.職員の対応は丁寧か
21.個別の目標や計画を作成する際に、利用者の状況や要望を聞かれているか
22.【個別の目標や計画について説明を受けた方に】
個別の目標や計画に関しての説明はわかりやすかったか
23.【過去1年以内に利用を開始し、利用前の説明を受けた方に】
サービス内容や利用方法の説明はわかりやすかったか
24.不満や要望を事業所(施設)に言いやすいか
25.利用者の不満や要望はきちんと対応されているか
26.第三者委員など外部の苦情窓口にも相談できることを知っているか
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念、基本方針)を明確化・周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を明示している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
- 重要な意思決定や判断に迷ったときに、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を思い起こすことができる取り組みを行っている(会議中に確認できるなど)
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、自らの役割と責任に基づいて行動している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件を検討し、決定する手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
倫理綱領の成文化が望まれます
法令遵守・守秘義務など職員として守らなければならないことは就業規則に記載しています。また、「多機能型事業所が大切にしている13のこと」が決められており、この中に「プライバシーと人権の尊重」や「必要な情報の提供」など倫理に関する事項も含まれています。事業所の壁に掲示し、また事業概要に掲載して外部にも公表しています。しかし、倫理綱領としてまとまったものはないので職員の意識を一層深めるため制定しておくことが望まれます。
パンフレットやホームページで事業所の紹介をして透明性を高めています
事業所の情報を掲載したものとしてセンターの情報誌や事業所独自で作ったパンフレットがあり、センター内で誰でも手にすることが出来るとともに、イベントなどで配られています。作業内容の紹介や、街の中で住民が障害者をもっと理解してくれるよう利用者が呼びかける内容で、カラー印刷で目立つよう作られています。また、センターのホームページでも事業所の案内をしています。
イベントに参加して事業所の啓発を行っています
利用者自身が近くの小学校などに出向き、高学年生を対象に福祉を学ぶ授業の一環として車椅子体験やバリアフリー体験をしてもらっています。また、民生委員を対象に障害者について説明を行っています。区内で行われる色々なイベントには出来るだけ参加して、事業所で作成した組みひもや編み物、缶バッジなどを販売して、事業所の啓発に努めています。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知している
- 福祉サービスに従事する者として、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳)などを明示している
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳)などの理解が深まるように取り組んでいる
2. 第三者による評価の結果公表、情報開示などにより、地域社会に対し、透明性の高い組織となっている
- 第三者による評価の結果公表、情報開示など外部の導入を図り、開かれた組織となるように取り組んでいる
- 透明性を高めるために、地域の人の目にふれやすい方法(事業者便り・会報など)で地域社会に事業所に関する情報を開示している
1. 事業所の機能や福祉の専門性をいかした取り組みがある
- 事業所の機能や専門性は、利用者に支障のない範囲で地域の人に還元している(施設・備品等の開放、個別相談など)
- 地域の人や関係機関を対象に、事業所の機能や専門性をいかした企画・啓発活動(研修会の開催、講師派遣など)を行っている
2. ボランティア受け入れに関する基本姿勢を明確にし、体制を確立している
- ボランティアの受け入れに対する基本姿勢を明示している
- ボランティアの受け入れ体制を整備している(担当者の配置、手引き書の作成など)
- ボランティアに利用者のプライバシーの尊重やその他の留意事項などを伝えている
3. 地域の関係機関との連携を図っている
- 地域の関係機関のネットワーク(事業者連絡会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働して取り組めるような体制を整えている
【講評】
第三者委員について更に周知が求められます
苦情解決の処理体制についてはセンターとして決めており、重要事項説明書に記載してありますが、事業所では苦情を受けた事例はありません。第三者委員は法人で3人に委嘱しており、重要事項説明書に記載し、顔写真入りの大きなポスターが掲示してあります。利用者聞き取り調査では第三者委員制度について知らない人がいたので一層の周知が求められます。また、第三者委員の役割りについても苦情解決への助言だけではなく、苦情発生防止の仕組みについて意見を求めることなどを検討していくとよいと思われます。
利用者の意見を集約して利用者ミーティングの素材としています
事業所独自で色々な意向調査やアンケートを行っています。イベントの企画や反省について利用者の声を聞いて意見集約をしたり、給食の内容や活動内容の1年間の振り返りについてはアンケート方式で意見をまとめたりしました。また、利用者からの提案で「今後のビジョン」についてもアンケートを行いました。これらの集約した意見は利用者のミーティングに報告して意見交換の素材としており、活動内容の変更にもつなげています。
障害者福祉の動向などは職員に伝達しています
地域の福祉ニーズについては区役所障害者福祉部門との打ち合わせの中で把握し、センター全体で新しい需要について検討をしています。また、指定管理者の法人は区内の障害者団体が母体となって設立されたものであり、障害者の意向や障害者団体の動向は絶えず入手しています。これらの情報は朝の全体ミーティングなどで館長から説明を行い、職員が幅の広い視野を持つための一助としています。
1. 利用者一人ひとりの意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応している(苦情解決制度を含む)
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者一人ひとりの意見・要望・苦情に対する解決に取り組んでいる
2. 利用者意向の集約・分析とサービス向上への活用に取り組んでいる
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向を把握することに取り組んでいる
- 事業者が把握している利用者の意向を取りまとめ、利用者から見たサービスの現状・問題を把握している
- 利用者の意向をサービス向上につなげることに取り組んでいる
3. 地域・事業環境に関する情報を収集し、状況を把握・分析している
- 地域の福祉ニーズの収集(地域での聞き取り、地域懇談会など)に取り組んでいる
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)の収集に取り組んでいる
- 事業所としての今後のあり方の参考になるように、地域の福祉ニーズや福祉事業全体の動向を整理・分析している
【講評】
指定管理者として5年間の計画を策定しています
平成23年度から第2期指定期間(5年間)の指定管理者として区役所から指定を受け、センター事業全体として管理運営を行っています。事業所の基本理念・基本方針は、その際に5年間の事業計画とともに区役所に提出し承認を受けており、4つの重点的な運営課題にそって毎年度の事業計画を策定し、運営を行っています。
個別の計画ごとに進捗状況を確認しています
自主製品の製作、イベントへの参加、区役所から委託を受けている緑化推進事業など日中活動の事業計画については、事業ごとに担当者を決め、3か月ごとに順調に推移しているか利用者と共に確認をしています。また、昨年実施した利用者満足度調査での満足度の結果を指標としてサービス向上に努めています。
利用者の安全確保に建物全体で留意しています
センターの建物には色々な障害者が出入りをしています。また、知的障害者を対象とした福祉作業所など別の管理権限を持つ複数の事業所も入っています。このため、「センター事業部会」として各事業所の代表者が定期的に集まり、施設の安全面、避難訓練の実施、感染症防止など利用者の安全確保について協議を行っています。事業所内の緊急時対応としては役割配分表をつくり目立つ場所に掲示しています。
1. 取り組み期間に応じた課題・計画を策定している
- 理念・ビジョンの実現に向けた中・長期計画を策定している
- 年度単位の計画を策定している
- 短期の活動についても、計画的(担当者・スケジュールの設定など)に取り組んでいる
2. 多角的な視点から課題を把握し、計画を策定している
- 課題の明確化、計画策定の時期や手順があらかじめ決まっている
- 課題の明確化、計画の策定にあたり、現場の意向を反映できるようにしている
- 計画は、サービスの現状(利用者意向、地域の福祉ニーズや事業環境など)を踏まえて策定している
- 計画は、想定されるリスク(利用者への影響、職員への業務負担、必要経費の増大など)を踏まえて策定している
3. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 計画推進の方法(体制、職員の役割や活動内容など)を明示している
- 計画推進にあたり、より高い成果が得られるように事業所内外の先進事例・失敗事例を参考にするなどの取り組みを行っている
- 計画推進にあたり、目指す目標と達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
1. 利用者の安全の確保・向上に計画的に取り組んでいる
- 利用者の安全の確保・向上を図るため、関係機関との連携や事業所内の役割分担を明示している
- 事故、感染症、侵入、災害などの事例や情報を組織として収集し、予防対策を策定している
- 事故、感染症、侵入、災害などの発生時でもサービス提供が継続できるよう、職員、利用者、関係機関などに具体的な活動内容が伝わっている
- 事故、感染症、侵入などの被害が発生したときは、要因を分析し、再発防止に取り組んでいる
【講評】
マンツーマンで若手職員の育成に努めています
職員に求める基本姿勢は明確になっており、ミーティングなどの場で事例に即して館長から話をしています。センターでの新規事業開設の影響を受け、事業所では中堅職員層が薄くなっているので、先輩職員がマンツーマンで若手職員を指導する「ブラザー・シスター制度」などを活用して、専門技術と広い視野を持った中堅職員の育成に取り組んでいます。職員が自主的に外部の講習会に参加するなどの成果が出てきています。
内部の勉強会で支援力を学んでいます
センター全体で年間研修計画を作成しており、新人職員は基礎知識向上のための研修を受けています。利用者の障害程度などの違いから直接的に参考となる類似施設が無く、適切な外部の専門研修なども少ないことが事業所の研修実施の面で難点となっています。そのため、日中活動の中や、内部の勉強会で個別支援力や相談支援力を学んで仕事に活かすことが研修の中心となっています。
職員一人ひとりについて育成プログラムを持つことが求められます
事業所では制度としての人材マネジメントは行っていません。館長・管理者が職員との個別面接を行い希望や悩み事を聞いていますが、その内容をまとめた個人別育成計画の策定には至っておらず、今後の課題となっています。利用者のほとんどが長期間利用を続け個々の活動のやり方に慣れており、自分の意見が主張出来る利用者がほとんどであることから、職員として主体性を持って利用者を支援できるプロの職員に育てていく体制の強化が求められます。
1. 事業所にとって必要な人材構成にしている
- 事業所の人事制度に関する方針(人材像、職員育成・評価の考え方)を明示している
- 事業所が必要とする人材を踏まえた採用を行っている
- 適材適所の人員配置に取り組んでいる
2. 職員の質の向上に取り組んでいる
- 職員一人ひとりの能力向上に関する希望を把握している
- 事業所の人材育成計画と職員一人ひとりの意向に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 個人別の育成(研修)計画は、職員の技術水準、知識、専門資格の習得(取得)などの視点を入れて策定している
- 職員一人ひとりの個人別の育成(研修)計画に基づいて、必要な支援をしている
- 職員の研修成果を確認し(研修時・研修直後・研修数ヶ月後など)、研修が本人の育成に役立ったかを確認している
1. 職員一人ひとりの主体的な判断・行動と組織としての学びに取り組んでいる
- 職員の判断で実施可能な範囲と、それを超えた場合の対応方法を明示している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに学ぶことに取り組んでいる
- 職員一人ひとりの研修成果を、レポートや発表等で共有化に取り組んでいる
2. 職員のやる気向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価・報酬(賃金、昇進・昇格、賞賛など)が連動した人材マネジメントを行っている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、疲労・ストレスなど)を把握し、改善に取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、やる気と働きがいの向上に取り組んでいる
- 福利厚生制度の充実に取り組んでいる
1. 事業所が蓄積している経営に関する情報の保護・共有に取り組んでいる
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

【講評】
事業所の理念・方針は職員、利用者に周知しています
事業所は区内の障害者の在宅支援を行うための相談機能や各種訓練機能を持つ総合的な「区立障害者福祉センター」の一部門です。訓練等給付事業(就労継続支援B型)として「あすなろ作業所」を運営し、介護給付事業(生活介護)として「トライ工房」を運営しています。また、両者を合わせて多機能事業所として隣接した部屋で一体的に運営しています。事業所の目指す理念については「法人の3理念・センターの4訓」として事業計画やセンターの広報資料に掲載して職員や利用者に周知しています。
運営の重要な案件について利用者が主体となって決めています
事業所は、障害者自身やその保護者たちが20数年前に工房・作業所それぞれを「障害者本人の活動の場」として作り上げて区が引き継いだ経緯があります。利用者本人が運営の「スタッフ」であり職員はその支援者であると位置づけており、事業所の事業運営の基本方針や事業計画、工賃の決め方など重要な案件について利用者が主体となって決めています。
管理者が中心となりチームワークのとれた運営をしています
館長はセンターの多種多様な事業を統括しており、事業所の日常的な運営については管理者とサービス管理責任者が中心になって行っています。職員アンケートではチームワークが良くとれているとの意見が出されており、館長も毎朝の全体ミーティグや随時に行っている職員面談を通じて事業の動きを把握しています。