評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)視覚障害者の職業を開発し、訓練と指導を行い社会復帰の促進を図る。
2)利用者の意向を尊重し、多様な福祉サービスが総合的に提供されるよう創意工夫をする。
3)利用者の個人の尊厳を保持しつつ、自立した生活を地域社会において営むことが出来るよう支援する。
職員に求めている人材像や役割
視覚障害の利用者の意向を尊重し、多様な福祉サービスを総合的に提供できる人材とそれを担う役割
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
全国で数少ない視覚障害者の事務系就労を支える施設職員として、就労の場の提供と就労移行支援の取り組みへの使命感
全体の評価講評
特によいと思う点
就労移行支援事業では、初心者でも基礎から段階的に学べるよう、基礎コース(6ヵ月)、応用コース(6ヵ月)、速記コース(1年)の3コースを設定しています。タッチタイピングの基礎から、画面読み上げソフトを使用しより高度な技術訓練や聞き書きやフルキ―六点漢字入力を用いて速記の技術を身につける等、内容の充実を図っています。訓練成果の確認や就労活動の為に資格取得を支援している結果、各種パソコン検定試験(文書作成、データ活用、秘書など)に多数の合格者を出し、2年間の新規就職者26名という好成績達成に繋げています。
就労継続支援B型事業ではパソコンを使い、録音された音声を文字化する仕事をしています。主に官公庁、区、字幕製作、企業、病院、弁護士などからの受注を受け、「収録・タイピング・校正・納品」の流れで実施しています。安定した就労によって、一人あたりの平均工賃は8万5千円弱程度と、減少傾向にあるとはいえ、全国の障害者施設の平均を大きく上回る、高い工賃水準の実績を上げています。今後官公庁等への「優先調達推進法」により当事業所への発注件数が増える事が期待されています。
利用者の中には聴力障害や音域障害などの重複障害を持つ人もあり、利用者にとってより使いやすい技術開発は不可欠です。、現在活用中のソフトの機能強化のために関係企業の協力を得て、音域障害や聴力障害者にとっての技術開発・研究に取り組んでいます。また、パソコン検定試験の視覚障害者用システム開発も試みています。「フットコントローラーを利用した音声ファイル再生作業」は「テープ起こし」以外の作業の就労にも利用可能です。就労後の利用者の定着化・能力向上のためのフォロ―アップとして、新規開発技術の情報提供も行っています。
さらなる改善が望まれる点
先の東日本大震災で或程度体験が出来たことでしょうが、今後可能性が高いと懸念される首都直下型地震や東南海大地震を考えると、従来の認識を大幅に改める必要がある事がはっきりしました。交通の途絶による帰宅困難者の続出に備え、飲食料や宿泊場所の確保、防寒・防暑対策に加え長期間にわたる停電等の事態に万全の対策を講じておくことが求められ、この点、視覚障害者の一番の理解者である当施設の役割が大いに期待される所です。利用者と話し合いを重ね、地域防災協定を活用した物理的備え及び精神的備え(心構え)の充実が望まれます。
就労継続支援B型事業の利用者にとっての最大の関心事は収入の増加です。しかし、競争の激化や消費税の問題等で受け取り工賃は低下する一方です。加えて利用年数の長期化・高齢化もあって心理的に停滞感が生じてきているのか、利用者調査に応じた人も今回はかなり減りました。また、工賃の低い人達を中心に仕事の配分や工賃の面で不公平感も生じています。今後も全ての利用者が現在の就労形態にやりがいを感じ士気が高まるように、個人の一層の能力向上策の実施と共に各々が現状に納得できるよう話し合いを繰り返すことが期待されます。
建物が次第に老朽化して来ていることと、事業の拡大が求められているにも拘わらず増築が不可能であることから、とかく職場環境が悪化しがちです。事業所では将来の大改修を視野に入れて積立を行う他、階段・通路等の安全対策の実施、作業環境の改善、トイレの改造・臭気対策等、多額の資金を要したり、通所ルート道路への車止めの設置といった外部との折衝を要する為実現困難と思われたことでも、継続的に改善策を実行してきました。現在は空調設備を改修中で、当面の課題は地下室部分についての改修です。着実な実行が期待されます。
事業者が特に力を入れている取り組み
町内会及び近隣の企業等と防災協定を結び町内会の防災訓練に参加しています。駅前地区再開発事業計画が持ち上がると早々に関係機関と協議を重ね、通所ルートに誘導ブロック敷設の方向で進んでいます。地域防災コミュニティ強化会議にも参加しています。利用者代表も参加する安全・防災対策委員会を設け、点字ブロックの設置、階段付近の照明の改善、机上にあるパソコンスクリーン等の機器を軽量化し、地震の際に机上からの落下物による危険を著しく減少させたり、歩道への車止めの設置を実現する等、施設内外で計画的に防災対策を講じています。
当事業では、パソコン初心者を対象としたタッチタイピングの基礎から教える「基礎コース」、画面読み上げソフトにより、高度な訓練を行う「応用コース」、六点漢字入力を用いた速記技術を身につける「速記コース」の3つのコースがあり、訓練成果の確認や就労活動の為に資格取得を勧め、各種パソコン検定試験(文書作成、データ活用、秘書など)に多数の合格者を出し、2年間の新規就職者26名という好成績達成に繋げています。更に就労の機会拡大のため、企業の障害者採用担当者や職場支援者等を対象に、講習会を積極的に開催しています。
当事業では、音声パソコンの技術を生かし録音された音声を文字化する作業が中心です。内容は、主に官公庁、区、字幕製作、企業、病院、弁護士などから、政府の審議会や審査会、講演会や研修会、医療カルテ等の様々な「音声を文字に」しています。高い工賃水準を維持する為、サービス管理責任者や目標工賃達成指導員の配置による利用者の技能向上、出張収録サービスや傍聴者向けスピーカーの提供等、競争力向上に注力しています。今後官公庁等への「優先調達推進法」により受注件数が増える事も期待され、高い工賃水準の維持に力を入れています。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:【就労移行支援】及び【就労継続支援B型】の双方につき調査期間中の利用者全員を調査対象としました。
- 調査方法:アンケート方式
11月11日、12日、及び15日の3日間にわたり、評価員2名で合計29人にヒアリングを実施しました。その期間中ヒアリングを希望せず、電子ファイルあるいは紙ベースでの回答を希望した、対象者の残りの人たちに対して、出来るだけの回収努力をしました。 - 有効回答者数/利用者総数:58/92(回答率
63.0%
)
サービス毎の利用者総数
利用者総数 共通評価項目による
調査対象者数共通評価項目による
調査の有効回答者数利用者総数に対する
回答者割合就労移行支援 45人 45人 30人 66.7% 就労継続支援B型 47人 47人 28人 59.6%
総合的な満足度は、【就労移行支援】「大変満足」7、「満足」17、「どちらでもない」4、「不満」2、「大変不満」0 【就労継続支援B型】「大変満足」3、「満足」15、「どちらでもない」9、「不満」0、「大変不満」1 【合計】「大変満足」10、「満足」32、「どちらでもない」13、「不満」2、「大変不満」1 となり、就労移行支援の方が、音声パソコン技術の習得、そして各種資格取得と具体的な効果が上がるだけに、満足度が高くなっています。就労継続支援Bで「大変不満」が1件あります。工賃に対する不公平感が強いようです。項目別では、「職員が丁寧に接しているか」「困った時職員が助けくれるか」「設備が安心して使えるか」の3項目で特に評価が高くなっています。既存の枠組みでの職員の対応ぶりの良さが顕著になっています。それに比べ、不満や要望への対応及び利用者同士の交流の面で「どちらとも言えない」という回答が多くなっています。なお、今回は【就労継続支援B型】で、回答者が10人近く減り、少し残念な結果となりました。
アンケート結果
4~17は選択式の質問のため、該当項目のみ掲載しています。
1.利用者は困ったときに支援を受けているか
【就労移行支援】「何かある度聞いてもらっている」「しょっちゅう聞いて助けてもらっている」「いろいろとサポートしていただいている」「結構相談しており、結構話を聞いてくれる」「施設環境を教わったり、就職活動も早めに始める等手伝ってくれる」「家で自習できるよう音声の出るパソコンを貸してくれた」「就職に関して無関心。他の施設のサポート体制はすごい」「就労に対する情報がない」 【就労継続支援B型】「今年は雪が降って通勤が大変だったが、安全上の配慮があったのが良かった」「仕事上に関して難しい事がある」
2.事業所の設備は安心して使えるか
【就労移行支援】「点字ブロックと音声案内がある」「階段は音が鳴るし、特に危険なものはない」「階段の左右通行の決まりがあり、部屋も分かりやすい」「トイレが狭く使い勝手が悪い」「洋式トイレが地下に一つしかない」「パソコンのセキュリティーが完全ではない」「壁の白と床の白が同じなので、コントラストをはっきりして欲しい」 【就労継続支援B型】「場所の割には利用者が多く、移動するとぶつかりそうになる」「普通の事務机で作業をしているので間が狭く、移動する時に人とぶつかる」「設備が古く、汚れもあり、非衛生的」
3.利用者同士の交流など、仲間との関わりは楽しいか
【就労移行支援】「結構楽しくやっている」「時と場合によるが充実している」「基礎コース時代からの人達と仲が良い」「お互いのプライバシーがあるので難しい事がある」「基礎コースから来た人と、外から応用コースに来た人との人間関係が難しい」 【就労継続支援B型】「食堂のテーブルのグループメンバーによっては楽しい時もあるが、メンバーによっては、ちょっと嫌だなと思うこともある」「身勝手な人が多い」「自己主張が強い人が居たり人を見下す人がいる」「仕事の上で他の人がミスするとけなす人がいて、不愉快に感じる」
7.【就労移行支援】
事業所での活動が就労に向けた知識の習得や能力の向上に役立っているか
「大変役立っている」「パソコンスキルは役立ったと思う」「資格がいろいろ取れた」「資格が取れたのでスキルアップになった。就労に結びつくかが問題」「実際に手を動かしてやっているので非常に効果がある」「パソコンをきっちり教えてくれる所は無いので期待している。それに他ではお金がかかる」「将来的に全盲になった時に役立つと思う」「日常生活でもかなり便利になった。パソコンで図形が出来るようになったし、音声パソコンもあるので、子どもに伝えることが出来る」
8.【就労移行支援】
職場見学・職場実習等の、事業所外での体験は充実しているか
「就労継続支援B型の事業の方で実習が出来た」「就労継続支援B型の作業場が見学できる」「社会見学でイベント(サイトワールド展示会)に行った」「サイトの見学や講演に行った」「展示会に連れて行ってもらった」「補助器具の見学に行った」「合同面接会に引率していってもらう」「講演会や展示会に行ったが、もっと機会があればと思う」「まだ職場見学の段階まで行っていない」
9.【就労移行支援】
工賃等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか
「当施設の就労継続支援B型事業で就業するわけではないので詳しい説明は受けていない」
12.【就労継続支援B型】
事業所での活動が働くうえでの知識の習得や能力の向上に役立っているか
「勉強会などで、辞書の引き方など、基本的なこと、まだ知らない事などを覚えることができることが役立っている」「大変役に立っている」
13.【就労継続支援B型】
工賃等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか
「交通費関連について説明があったと思うが、大体データで1カ月分の工賃の額を知らされるだけなので良く分からない。訓練だから低賃金でも我慢しなさいという意識があったらそれは間違いだ」「詳しい説明はされていない。何度もお願いしたが、未だに説明されず不快な気持」「訓練を始める前に、最初の1年ぐらいは1万円ぐらいからというような話はあったが、それ以外のことはあまり良く分からない」「分かりにくいが、しようがない」
18.サービス提供にあたって、利用者のプライバシーは守られているか
【就労移行支援】「入院等の情報は本人の了解を取って話してくれる」「先日他の利用者が居る所で、支援する上で必要とのことで、プライバシーに係ることを聞かれた」「大事なことを廊下で話している。サポーターの間で訓練生の話題が出ている」「職員も利用者も皆、プライバシー情報を廊下で大声でしゃべっている(どこを受けてどこを落ちた等)」 【就労継続支援B型】「個人的なことについては守ってくれていると思う」「人によっては、特定の親しい人に、職員の立場を離れてという名目で、それと分かる様に話をすることがある」
19.利用者の気持ちは尊重されているか
【就労移行支援】「世間一般に比べれば大変尊重されている」「具合が悪い時に声をかけてもらって嬉しかった」「一人を除きやってくれる」「メールによる文書の書き方が上から目線(片付けろというのを撤去しろというような)」 【就労継続支援B型】「これからいろいろ生活上の問題も出てくると思うが、必要になれば援助や助言をしてくれると思う」
20.職員の対応は丁寧か
【就労移行支援】「すごく優しい」「みなさん親切にしてくれる」「皆さん丁寧に接してくれる」「皆さん優しく接してくれる」「わりと親切に対応してもらっている」「乱暴なようなことは全くない」「激励なのかどこまで真実なのか分からない事がある」「人による。すごく雑な人もいる。仕事に追われていて、面談中に忙しいと話す。形だけ整えているところがあって、本音が顔に出る」 【就労継続支援B型】「普通は乱暴な言い方はしないと思う」「普通に対応してくれる」
21.個別の目標や計画を作成する際に、利用者の状況や要望を聞かれているか
【就労移行支援】「自分の気持ちを述べた」{どうしても専門的な用語が出てくるので混乱することがある」「なんとなく言い難いことがある」「内容は皆ほとんど同じだと思う。レールの敷かれたものをそのままやっている感じがする」 【就労継続支援B型】「ここでの目標やオリエンテーションなどで仕事に入る前の訓練の説明はあったが、仕事に入ってからの面談がまだ出来ていない」「話を聞いてはくれるが、理解したり行動するということはない」「計画自体が作られていない。今度作るといいながら、いつも後回しにされている」
22.【個別の目標や計画について説明を受けた方に】
個別の目標や計画に関しての説明はわかりやすかったか
【就労移行支援】「具体的に話があった」「自分の目標を助けてもらっている」「説明を受けなくても読めば分かる」 【就労継続支援B型】「ほとんど説明されていない」
23.【過去1年以内に利用を開始し、利用前の説明を受けた方に】
サービス内容や利用方法の説明はわかりやすかったか
【就労移行支援】「実際の見学等でイメージが湧いた」「具体的で分かりやすかった」「いろいろ相談に乗ってもらった。こちらの意向を聴いて考えてくれた」「入口はすごく良かった。それでここを選んだ」 【就労継続支援B型】特にコメントはありません。
24.不満や要望を事業所(施設)に言いやすいか
【就労移行支援】「いろいろ相談している。昼食時間でも対応してくれる」「授業についての質問にはちゃんと対応して貰っている」「担当職員には言いやすい」「担当職員には話しやすいが、他の職員には話しづらい」「言うのを諦めることもある」 【就労継続支援B型】「生活上よほど嫌なことがあれば言いやすいが、工賃を上げてくださいとは言い難い」「人によっては話せる」「職員にもよる」「はいといいえと両方該当する」
25.利用者の不満や要望はきちんと対応されているか
【就労移行支援】「個別に時間を取り、個室で面談してくれる」「いろいろとやって頂いている」「対応してくれると思うが、実際には言ったことがない」「対応はしてくれるが、明らかに嫌がっているという態度が出る」「言いたいことがないので分からない」 【就労継続支援B型】「内容によって対応してくれる」「100%は通らない」「「内容によっては難しい事がある(人の数、費用が問題か)」「職員による」「はいといいえと両方該当する」「今のところあまり嫌なことが見つからない」
26.第三者委員など外部の苦情窓口にも相談できることを知っているか
【就労移行支援】特にコメントはありません。 【就労継続支援B型】「第3者委員があることは朝礼で知った。ほとんどが施設内で解決できることだと思う」
サービス分析結果
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入所時にはサービス内容を分かりやすく説明し必要書類に記録しています。
利用開始するにあたり、重要事項説明書、契約書、情報提供同意書、基本ルールなどを文字だけでは伝わりにくいため、事前に音声で伝えるフロッピーを渡し、内容を把握してもらうように対応しています。その上で、開始時にオリエンテーションを行い、再度重要事項、契約書、情報提供などについて説明し、利用者が十分納得したうえで署名捺印を得ています。また、今まで受けてきた教育環境(点字教育、弱視教育、普通教育等)を確認したり、利用者からの意向を聞くことで、利用後の支援計画に反映するように努めています。
利用開始時の環境の変化に伴うストレス・不安軽減の支援に努めています。
利用開始後の環境の変化に伴う不安軽減の為に、オリエンテーションに次いで関係部署で紹介・顔合わせを行い、館内を時間をかけてゆっくり案内しています。特に全盲の人にとって日常の動線の安全確認は不可欠である為、慣れるまでゆっくり数日かけるようにしています。また、環境に慣れるように小まめに声かけしたり、休憩時間や昼休みにコミュニケーションが取れるように支援しています。利用者の支援に必要な個別事情や要望を聴取し、一人ひとりの環境に合わせたサービスが出来るように、支援会議で職員に周知し個別支援計画に反映しています。
退所後の環境変化に対応できるよう支援継続を図っています。
就労が決まった利用者に対し、職場定着の為に様子を見に定期的に職場を訪問したり、相談があれば電話やメールで受け付けるなど支援に努めています。また、職場内の作業環境の相談があれば専門の立場から提案を行い、事業所の持つ最新情報を提供するなど、修了生の職場定着支援に取り組んでいます。予定のコース終了後も次の進路が決まってない場合は、利用者の意向や希望を尊重して一緒に探したり、在宅の利用者には連絡があればいつでも相談にのるなどの継続支援を実施しています。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
利用者の状況を把握し統一用紙に記録しています。
利用者の心身状況や生活状況などについてのアセスメントの結果を、健康・身体に関する領域(疾病の状態、障害状況、服薬)、社会生活技能に関する領域(対人関係、電話の活用、インターネットの活用、コミュニケーション、補助具・機器の使用等)、就労に関する領域(希望する進路、就労、事業所外支援、通所・通勤、パソコンスキル等)の領域に分けて記載し、個々の状況を把握しています。定期的に開催される支援会議で利用者からの相談を報告し、個別支援計画、ケース記録に記録し個々の能力、要望、状況の変化に応じた支援対応に努めています。
利用者の意向を取り入れ個人支援計画を作成しています。
利用者の意向は、入所時に行ったアセスメントの記録及びオリエンテーション時の報告を参考に把握し、個別支援計画を作成しています。利用者の状況等は【就労移行支援】【就労継続支援B型】に合わせて記録しています。支援計画書では支援目標を長期・短期に分け、パソコン技術に関するもの、就労移行に関するものそれぞれに、支援内容、担当職種者、支援期間、支援を行う上での留意事項などが明示されています。個別支援計画を作成後、支援会議で検討され利用者の同意を得るようにしています。状況により見直す場合は再度同意を得ています。
利用者の情報や記録を職員間で共有する仕組みがあります。
利用者一人ひとりの情報は、モニタリング・訓練記録を施設内パソコンネットワーク上の共有フォルダに記録し、計画に沿った支援内容は個別支援計画、モニタリング表、ケース記録に記載しています。利用者についての情報の職員間での共有は、毎朝の朝礼時及び月1回定例的に実施している支援会議による他、ネットワーク上の共有フォルダ、訓練記録を参照・活用しています。上記諸記録及び電子化による共有フォルダの活用と、各担当毎2名1組による職員のバックアップ体制を取ることで、利用者の変化時にもスムーズに対応できる体制が築かれています。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
- 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する情報を過不足なく記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援計画等に基づいて、利用者の望む自立した生活を送れるよう支援を行っている
- 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
- 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
- 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
- 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
【講評】
利用者の個別支援計画に沿って支援に努めています。
利用者の意向や要望から支援計画を作成し、定期的に支援会議を開催後利用者の同意を得、それぞれの支援計画に基づいて支援に取り組んでいます。【就労移行支援】では利用者が自立した日常生活や社会生活が営めるよう、就労に必要な音声パソコン知識及び技術の活用能力の向上を目指し、個々の希望に沿った支援を行っています。【就労継続支援B型】では経済的自立を目指して、個々の生産性の向上ひいては工賃アップになるように、教育・指導及び仕事量の確保に努めています。
利用者の障害特性に合わせたコミュニケーションの支援に努めています。
利用者一人ひとりの障害が単症状か重複症状があるかにより、支援方法の取り方を工夫しています。利用者によっては見え方が違ったり、視覚だけでなく聴覚障害もある等様々です。弱視・視野狭窄など見え方が違う場合は、声かけしたり、パソコン画面の拡大や白黒反転など見やすくしたり、文字情報を音声化し、図や画像はテキスト文章のみで分かるように加工して提供しています。聴覚に障害のある場合は、声のトーンの音域を変えたりメールを使ったり、片方に聴覚障害のある利用者には聞こえる側に座る等、利用者の障害に合わせた支援に取り組んでいます。
利用者が自立に向け必要とする情報は個々に合わせて提供しています。
視覚障害者に対し自立した日常生活や社会生活が営むことができるように情報の提供をしています。視覚障害の特性を考慮し、日常生活に必要な福祉機器や情報機器の新製品の開発があれば、健常者よりも早く提供するように努めています。地域との連携に努め、お祭りや行事、福祉機器の展示会などの情報は利用者の朝礼や電子データで伝えるようにしたり、昼休みの休憩室でも利用者同士から情報が広く得られるようにしています。更に利用者にとって使いやすい機器の技術開発に取り組む等、支援事業の開発に努めています。
2.利用者が主体性を持って、充実した時間を過ごせる場になるような取り組みを行っている
- 利用者一人ひとりの意向をもとに、その人らしさが発揮できる場を用意している
- 事業所内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
- 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
- 【食事の提供を行っている事業所のみ】
利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している
【講評】
利用者が個々に主体性を持って過ごせる場になるよう取り組んでいます。
利用者からアセスメント、モニタリングを行い、個々の状況とニーズを把握することで、それぞれの目的に合わせ訓練や作業に取り組み、利用者の主体性を尊重しながら充実した生活を過ごせるよう努めています。【就労移行支援】では利用者が就労に必要なパソコン技術の訓練・習得に取り組んでいます。【就労継続支援B型】ではテープ起こし作業(録音テープ等からパソコンにより文字化)を中心に、テープダビング作業など意欲的に高い技術に取り組んでいます。このようにして、利用者が地域社会において自立した生活を送れるよう支援しています。
事業所の決まりごとは利用者の意見を取り入れ随時見直しをしています。
事業所の決まりごとは入所時の重要事項で明記されていますが、利用者の意見を取り入れることで、主体性を持って作業や訓練が出来るように努めています。そのため、必要に応じ利用者の意見を聴取することで随時見直しをしています。定期的に行われる利用者の自治会(ひまわり会)が利用者からの意見や要望を収集する場として役だっている他、利用者朝礼や利用者参加の安全・防災対策委員会、苦情担当窓口担当職員とのメールでの意見交換により様々な意見・要望を吸い上げています。
障害の特性に合わせた環境作りに努めています。
利用者の障害特性に合わせた環境作りに努めています。利用者代表と職員から構成される安全・防災対策委員会で話し合い、環境整備に努めています。月1回の業者による館内清掃と職員による毎日の掃除で環境を整える他、例えば、視覚障害の状況に合わせ、階段に鈴が鳴るようにしたり、パソコンに直射日光が当たらないように遮光カーテンで遮断するなどの工夫をしています。汚水槽とダクトの関係で地下に臭気が行き渡っていて改善策が無いと思われていた様な事も、思い切って費用をかけて解決したことは、環境改善意欲の強い表れと高く評価できます。
3.利用者が健康を維持できるよう支援を行っている
- 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
- 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
- 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
- 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
- 【利用者の薬を預ることのある事業所のみ】
服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
【講評】
医療相談や指導により利用者自身による健康管理を支援しています。
利用者の健康維持に留意し、近隣のクリニックと医療協力契約を結び年1回健康診断を実施しています。診断結果については嘱託医が来所し、直接利用者一人ひとりに診断結果を伝え、医療相談や個々の指導を行なったり、必要に応じかかりつけ医への連絡も行なっています。事業所は入所時のアセスメントで個々の障害状況や疾病・薬などの情報を把握していますが、定期健診により利用者自身が自己管理を行う機会を提供しています。透析や糖尿病、心疾患、精神疾患などがある利用者に対しては特に気をつけて日常の活動を見守るようにしています。
家族や医療機関からの情報を必要時に得るよう対応しています。
利用者の多くは家族から独立していて、個々の健康状態も自己管理をしているケースが多く見られます。緊急時などで、現在かかっている医療機関や家族からの情報を得る必要が出てきた場合は、利用者の了解を得たうえで、家族や医療機関から必要な情報提供を受けられるよう対応しています。
利用者の体調変化に速やかに対応できるよう努めています。
利用者によっては視覚障害以外にも重複障害として内臓疾患、糖尿病、透析、聴覚障害、身体障害、心疾患、精神疾患などを持っており、体調の変化に向きあう利用者もいる為、嘱託医と相談や指導について連携しながら障害特性を考慮し支援に努めています。体調に変化があった場合は、健康診断個人表、ケース記録をもとに、マニュアルに沿って職員が利用者の希望を聞き、救急車の手配をするなど速やかな対応が取れるようにしています。
4.利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている
- 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
- 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
- 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
【講評】
状況に応じ家族からの協力が得られるよう支援しています。
職員は利用者の意向や要望、家族との関係を把握し個々に沿った支援をしています。利用者は経済的に自立した成人でもあり、利用者の意向を第一にした支援をしています。体調に変化があった時に、余り喋らない利用者や精神疾患があって本人からの聞き取りが上手く出来ない利用者の場合は、家族からの情報提供を得るようにしています。その場合でもサービスの利用決定はあくまでも利用者自身にある為、主体性を持てるように本人の意向を尊重した上で、提供を受けた情報を支援に生かしています。
利用者の意向を尊重し必要に応じ日常の様子などを家族に知らせています。
利用者の日常の活動状況や事業所の現況などは「センターだより」に掲載し利用者にも直接渡しています。こうすることにより必要に応じ家族が利用者の様子を把握できるようにしています。家族からの問い合わせがあった場合は、利用者の意向を確認したうえでケース記録の内容を知らせるようにしています。また、事業所内の事業内容及び活動の広範囲な情報をホームページで確認することができるようにしています。事業所は成人者が通う場所であり、利用者一人ひとりを尊重し状況に応じた支援に取り組んでいます。
5.利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている
- 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
- 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
【講評】
利用者に必要な地域の情報を収集し支援に努めています。
利用者に必要な情報は地域との関係を重視し、利用者の住する市区町村、福祉事業者、保健医療サービスなどと連携を図ることで、利用者に必要な情報を収集しています。福祉関係新聞や点字新聞、各種機器展、セミナーなどを参考にし、また、町内会、障害者就労支援連絡会、障害者自立支援ネットワーク事業、日盲社協、全国社会就労センター協議会、進路対策等の諸連絡会などから収集した情報は、必要性を慎重に分析し、口頭や朝礼で伝えたり、メールで配信し、利用者に必要な情報の提供に努めています。
地域資源を活用し利用者の社会参加を支援しています。
地域の町内会の行事(祭り、防災訓練、防災会議、再開発説明会等)に参加し地域防災協定を締結し、町内会の防災訓練に参加しています。町会や中学校との連携に努め、お祭りなどの行事には積極的に参加し理解を深めています。また、「新宿区地域緑化推進事業」を受託し、利用者が施設の正面玄関周辺に、四季を通じた緑と花の花壇を作り、地域の美観に貢献すると共に、助成金が出る為就労継続支援B型利用者の工賃にも反映しています。基本理念にあるように「自立した生活を地域社会において営むことができるよう支援」に努めています。
9.【就労移行支援】就労に向けて、必要な知識の習得や能力向上のための訓練等の支援を行っている
- 利用者が働く意欲を持てるような取り組みを行っている
- サービス期間内に就労に結びつくことができるよう工夫している
- 生活リズムや社会人としてのマナーの習得等の就労に向けた支援を行っている
- 就労に向けた職場見学や実習等、実際に職場にふれる機会をとりいれた支援を行っている
- 就労支援機関と密接な連携をとり、利用者が力を発揮できる就労先に結びつくよう支援を行っている
- 就労後も利用者一人ひとりに応じて職場定着等の支援を行っている
【講評】
多様な利用者の就労に真に役立つ技能訓練を行っています。
当事業では、就労に必要な知識や技術を習得するため、視覚障害者でもパソコンを自由に使いこなせるよう訓練を行っています。障害や生活習慣・知識の多様な利用者のニーズに対応するために個々のレベルに合わせ3つのコースを設けています。初心者にもタッチタイピングの基礎から段階的に教える「基礎コース」、画面読み上げソフトを使用しより高度な訓練を行う「応用コース」、フルキ―六点漢字入力を用いて速記の技術を身につける「速記コース」があり、多様な利用者のニーズに対応できるよう訓練内容の充実を図っています。
就労に結び付くよう社会人として必要な実戦的訓練を行っています。
本事業では3コースを2年間で必要な技術を習得するよう支援しています。企業への就労ケースも多く、各種パソコン等検定試験の資格取得を目指し試験対策を行ったり、「英会話」などの一般教養についてもカリキュラムに取り入れています。更に「履歴書の書き方」「模擬面接」等就労の際に必要な実戦的支援を行っています。受験も音声読み上げソフト等を使用しパソコンで受験の結果、各種パソコン等検定試験(文書作成、データ活用、秘書など)に多数の合格者を出し、2年間で新規就職者が26名という実績を上げています。
各種就労支援機関と連携しています。また、個別に職場定着を支援しています。
今までの職能開発施設のノウハウを活かして就労及び職場定着の支援に努めています。ハローワークや地域障害者就労支援センター、人材紹介会社等と密接な連携を取り、就職説明会・面接・就労先の紹介などの協力を得ています。必要に応じ職場見学・実習を行ったり実際に職場に触れる機会を提供しています。この結果2年間で26名が就職するなどの実績を上げています。また、就職後も職場定着の為に、定期的に職場訪問したり、作業環境の相談を受けたり、最新の情報を提供するなど、個別のニーズに応じた職場の定着支援に取り組んでいます。
11.【就労継続支援B型】就労の機会の提供や、知識の習得及び能力向上のための支援を行っている
- 自発的に働きたいと思えるような取り組みを行っている
- 働くうえで、利用者一人ひとりが十分に力を発揮できるよう支援を行っている
- 工賃等のしくみについて、利用者に公表し、わかりやすく説明している
- 受注先の開拓等を行い、安定した作業の機会を確保できるよう工夫している
- 商品開発、販路拡大、設備投資等、工賃アップの取り組みを行っている
【講評】
利用者の働く意欲が向上するよう支援に取り組んでいます。
当事業の主たる作業は「テープ起こし」で、録音された音声を文字化したり、テープダビング編集作業などを行っています。内容は官公庁の審議会や審査会、講演会、研修会などで録音した音声記録を議事録等の形に文字化したり編集を行うもので、高度な技術と専門用語の知識を要します。そのため作業の難易度に応じ五つの作業区分を設け、努力して作業の正確性・迅速性が上がれば高度の作業が可能になり、工賃がアップし働く意欲も向上します。ただ、能力的に多少努力しても最低区分から抜け出せない者の意欲をどうして向上させるかの問題があります。
安定した工賃確保のため、様々な工夫を行っています。
当事業所の受注先は官公庁関係が大半を占め全体の8割を占めています。一般企業との競合があるため、一定の工賃を確保する為には継続的な受注と新たな受注先の開拓が必要です。そのためには、サービスの充実と高い水準の仕事を約束通りに納めることが不可欠です。現在、出張収録のサービスや会議の傍聴者向けスピーカーの提供を行って差別化を図ると共に、新たにサービス管理責任者及び目標工賃達成指導員を配置して利用者個々の能力アップを図り、さらに、利用者の力が十分発揮できるよう協力者による個別支援を活用しています。
最適な技術開発と客観的評価で利用者の力が発揮できるように取り組んでいます。
利用者の中には重複障害者もいるため、視覚障害に加え音域障害や聴力障害を持つ利用者にとってより使いやすいものにする為の研究・開発に取り組んでいます。また、視覚障害者のニーズに対し関係機関と連絡を密にし、職業能力開発の訓練を実施したり、視覚障害者の特性を生かしたデジタルデータに対応するテープ起こしシステムの開発を行なっています。更に作業内容評価をモニタリングシートを使って客観的数値で行うことで、利用者の作業意欲を向上させることが雇用の場の開拓にも繋がっています。
【講評】
個人情報保護規程・プライバシーポリシーを定め、全職員への周知を図っています
利用者の個人情報については、個人情報保護規程、個人情報保護のための行動指針、プライバシーポリシー等を定め、研修等を通じて全職員への周知を図っています。利用契約書の「秘密の保持等」で個人情報の取り扱いについて明示しており、個人情報を外部に提供する場合は、その範囲、提供先を明確にして、本人の同意を得ています。日常の支援の中で利用者の羞恥心等プライバシーに配慮することは全職員の共通認識であり、個人的な相談などは相談室で行うことを基本としています。利用者からもプライバシーを侵害されたとの声は上がっていません。
日常支援は個人の意思を尊重し利用者本位を徹底しています。
毎日の支援の中で利用者の権利を擁護する為に、権利擁護規定、障害者虐待防止の手引きを活用しています。利用者本位の支援を徹底し、利用者の気持を傷付ける言動、放任、虐待、無視の防止に努めるように全職員を指導しています。何か問題が生じた場合は速やかに関係機関(行政、医師。地域のワーカー等)及び家族に連絡する体制を整え、連携も取っています。虐待防止の研修会に参加し、研修報告書を回覧しかつ共有フォルダ化することで全職員が共有し、利用者への適切な支援に取り組んでいます。多くの利用者が「職員は皆優しい」と話しています。
利用者の生活習慣等を考慮し個々に配慮した支援に努めています。
利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮し視覚障害特性に沿った支援をするために、3カ月に1回モニタリングを行い、アセスメントの中で今までの生活歴やその時その時の意向・要望を把握し、個別支援計画に沿った支援を行っています。少しでも自立できる環境となるよう、通所ルートの安全対策や施設内階段周辺の改修を実施したり、作業椅子・パソコンの更新などを順次行う等作業環境の改善を計画的に行い、その人らしい活動ができるよう対応しています。また、視覚障害者に配慮して電子媒体での要望や苦情の訴えを受け付けています。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、放任、虐待、無視等が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に予防・再発防止を徹底している
- 虐待被害にあった利用者がいる場合には、関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
規程・マニュアルや手引きを整理し業務の標準化を図っています。
日常業務を行うにあたり、各種マニュアル「作業・支援・音声・QC」等や各規程を基に業務の標準化を図っています。またチームアプローチを取り入れ、速記チームや訓練向上チームなどチームに力点を置いた業務運営を行っています。支援内容については定期的に行う支援会議、週1回開催の幹部会議の中で確認し、必要に応じ見直し職員に周知しています。職員で分からないことが起きた場合は、業務副担当制を活用してその場に応じた対応をすると共に、ケース記録や個別支援計画に記録を残すことで手引きとし、日常の支援に活用しています。
基本事項等は関係者の意見を取り入れ必要に応じ見直しています。
施設に求められている業務水準を実情に合わせたものとする為、社会情勢や業界水準の変化、利用者の要請や状態の変化等を視野に入れ、作業マニュアルの見直しをする仕組みが整っています。サービスを提供している職員が利用者と関わる中で工夫した改善事例や、利用者の提案を支援会議で検討したりして見直しを行っています。また、サービスの基本事項や手順については、毎朝の朝礼で全職員に周知すると共に、利用者への周知を図るため、文字情報だけでは伝わりにくい情報についても、分かる形に加工し、視覚障害者に理解しやすいように提供しています。
業務の一定水準を確保する為職員教育を強化しています。
サービスの基本・手順は毎朝の朝礼で職員に行きわたる様にしています。研修については、年度ごとに研修計画を立てて学べる機会を設ける他、自主研修制度に加え、キャリアパスとして認定している資格を取得した職員に対しかなり高額の助成金を支給する制度を設け、多額の費用がかかっても資格取得に挑戦するよう職員に促しています。更にサービス管理責任者及び業務ごとに設けられた副担当者である指導者・先輩から相談・助言を行っています。また、利用者と職員による安全・防災対策委員会により全職員の利用者に対する安全意識を高めています。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
- 職員一人ひとりが工夫・改善したサービス事例などをもとに、基本事項や手順等の改善に取り組んでいる
3.さまざまな取り組みにより、業務の一定水準を確保している
- 打ち合わせや会議等の機会を通じて、サービスの基本事項や手順等が職員全体に行き渡るようにしている
- 職員が一定レベルの知識や技術を学べるような機会を提供している
- 職員全員が、利用者の安全性に配慮した支援ができるようにしている
- 職員一人ひとりのサービス提供の方法について、指導者が助言・指導している
- 職員は、わからないことが起きた際に、指導者や先輩等に相談し、助言を受けている
事業者のコメント
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評価情報
【評価実施期間】
2013年10月30日~2014年1月30日
評価結果のダウンロード
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」が混在する場合は、標準項目の順番にかかわらず、左端から「
【講評】
視覚障害のある利用希望者にわかりやすく情報を提供しています。
利用希望者に対し、ホームページ・パンフレット・機関紙等を視覚障害者に対応した電子媒体やSPコード(読取装置をあてると音声で文字情報を聴くことができる2次元コード)で情報提供をしています。電子媒体は、図や絵などについては、テキストデータ(文字で説明)に加工し視覚障害者に理解しやすい表記にする工夫をしています。ホームページは文字・画像の拡大縮小や文字・背景の色の変更が出来る他、音声で聞くことが可能で、年1回発行の機関紙は、施設の活動案内や視覚障害の興味深い情報を掲載し、SPコードで読み取り可能になっています。
事業所の機関紙を関係機関等に幅広く配布しています。
事業所の活動内容や様々な視覚障害に関する情報を掲載した機関紙「センターだより」を年1回3500部作成し、必要の都度増刷しています。行政関係や視覚障害者が情報を得やすい相談支援センター、障害者福祉センター、社会福祉協議会、ハロ―ワーク、職業訓練学校、医療機関、全国の盲学校、視覚障害者団体等2500ヶ所に案内文を添えて送付し、事業所の内容や視覚障害者の就労支援についての理解を広げ、支援者の拡大に努めています。「センターだより」は見学に来た利用希望者にも活用するなど幅広く情報提供するよう努めています。
問い合わせや見学には個別の状況に合わせて対応しています。
事業所の見学は電話による申し込みが多く、年間で500件から600件の相談・問い合わせがあります。見学時には相談担当者や施設長が個別の状況に合わせて対応し、現在の状況を聞き取ったり、社会復帰などの相談に応じ、内容を記録に残しています。見学もゆっくり時間をかけて人それぞれに合わせて案内し、視覚障害者にも良く分かる様に、階段に鈴をつけたり、設備に点字を付したり拡大表示にするなどの工夫をしています。実際に作業をしている現場を見たり訓練中の利用者から話を聞くことで、見学者の理解が深まるように対応しています。